JP2006187743A - ラジカル処理装置 - Google Patents

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崇文 飯島
Shinji Kobayashi
伸次 小林
Susumu Ehata
享 江幡
Kikei Kubo
貴恵 久保
Takaaki Murata
隆昭 村田
Yuji Okita
裕二 沖田
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Abstract

【課題】低電力での放電を利用したラジカル処理を実現する実用化に適したラジカル処理装置を提供することにある。
【解決手段】水槽2内の処理対象水20に対して、放電用電極1から発生する放電によりラジカル処理を行なうラジカル処理装置において、放電用電極1は、円錐形状のように鋭角形状に加工された少なくとも1個以上の突起部材10を有し、当該突起部材10の先端部から放電を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般的には放電を利用したラジカル処理装置であり、特に、処理対象物に含まれる難分解性有機物を処理するラジカル処理装置に関する。
近年、塩素を利用した水処理方法以外に、オゾン(O)の酸化反応を利用した水処理方法が適用されつつある。両方法とも、化学的に強い酸化力を利用して水中に溶存する有機物質を分解することができる。水処理とは、具体的には、水中に含まれる有機物質の化学結合で炭素原子とその他の原子の結合を、オゾンや塩素の酸化力によって切断することにより、当該有機物質の組成を変える処理を行なうことである。この場合、オゾンや塩素の酸化力は高いほど、有機物を分解しやすい。
ところで、一般的に塩素の酸化力が1.4電子ボルトであるのに対し、オゾンの酸化力は2.07電子ボルトと高い。また、塩素は高分子で形成される有機物と反応するとクロロフェノール類やトリハロメタン、ハロ酢酸、ハロケトン、ハロアセトニトリルなど消毒副生成物が生成される。これらの一部は、発がん性物である可能性が示唆されており、それ自身も人体に有害物質である。
これに対して、オゾンは酸素原子のみで構成されているため、環境への影響が少なく、異臭味物質の分解に有効であることから、上水を含めた水処理への適用が広まってきた。これが、近年のオゾンによる水処理法が普及してきた理由である。
しかしながら、オゾンはダイオキシンや農薬、環境ホルモンなどの難分解性有機物質との反応性に乏しい。このため、オゾンだけでは、これらを分解処理することは難しい。また、オゾンは有機物質との反応により、アルデヒドあるいは近年では発がん性が懸念されている臭素酸イオンを生成するなどの問題がある。
そこで、化学反応を利用して難分解性有機物を分解処理するために、オゾンよりも酸化力の高い化学物質を使用する方法がある。酸化力は高いほどよく、具体的にはヒドロキシルラジカル(OHラジカル)や、酸素原子ラジカル(Oラジカル)は、酸化力がそれぞれ2.85電子ボルト、2.42電子ボルトであり、オゾンより高い。さらに、有機物質に対する反応速度定数も、オゾンより高い。このため、ダイオキシンや農薬などの難分解性有機物質も分解可能であり、ほとんどの有機物分解に適している。ここで、OHラジカルやOラジカルなどを総称して、以下単にラジカルと表記する。
このラジカルは、水分の多い気体中で放電を発生させることにより得られる。先行技術としては、例えばコロナ放電を利用した有害物質を浄化する浄化方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、低温プラズマにより反応性ガスを発生させて、オゾンより反応性の高いラジカル種を有効に利用する処理方法も提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3を参照)。さらに、プラズマ放電により、廃水中にラジカルを発生させて浄化する浄化方法も提案されている(例えば、特許文献4を参照)。
特開2001−70946号公報 特開2003−80059号公報 特開2003−80058号公報 特開2000−288547号公報
ラジカルは、反応性が非常に高く、気体中ではOHラジカル同士が反応し過酸化水素(H)を生成し消滅する。気体中におけるOHラジカルの密度を[OH]個/ccとすると、OHラジカルの減少速度は、式「d[OH]/dt=−k×[OH]×[OH]」により求められる。
即ち、気体中のOHラジカル密度が高いほど、OHラジカルの減少速度は速くなる。逆に、OHラジカルの密度が低いと、OHラジカルは長寿命化する。このOHラジカルが水中に溶存する難分解性有機物を分解するには、発生後、直ぐに水中に溶け込む必要がある。しかし一方、水中へ溶解したOHラジカルは、さらに消滅確率が高くなる。
このため、放電による水処理は効率が低くなるという問題点があった。この場合、放電の電力を低くすることにより、OHラジカルの密度が低くなり、OHラジカルの寿命が長寿命化されることが確認されている。しかしながら、低電力での放電を利用したラジカル処理方法を実用化する場合に、それに適した放電用電極の製造コストが高いなどの理由で、実用化が困難である。
そこで、本発明の目的は、低電力での放電を利用したラジカル処理を実現する実用化に適したラジカル処理装置を提供することにある。
本発明の観点は、放電を行なう突起部材の先端部を、例えば円錐形状のように鋭角形状に加工した放電用電極を有し、相対的に低電力での放電を利用したラジカル処理装置である。
本発明の観点に従ったラジカル処理装置は、例えば水槽内の処理対象水である処理対象物をラジカル処理するためのラジカル処理装置において、ラジカル処理用ガスを導入する手段と、放電用高電圧を発生する電源と、前記ラジカル処理用ガス中で前記放電用高電圧に応じた放電を行なう少なくとも1個以上の突起部材を有し、当該突起部材の先端部が鋭角形状である放電用電極とを備えた構成である。
本発明のラジカル処理装置であれば、相対的に低電圧で放電用電極から放電を発生させることで放電の電力を抑制して、ラジカルの長寿命化を実現し、例えば処理対象水に含まれる難分解性有機物の処理効率を高めることが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に関するラジカル処理装置の構成を説明するための図である。
ラジカル処理装置は、図1に示すように、放電用電極1が絶縁フランジ3を介して水槽2に取り付けられた構造である。水槽2は、ラジカル処理対象の水(以下処理対象水)20を収納する。処理対象水20とは、例えばダイオキシンなどの難分解性有機物質を含有している水である。
水槽2には、処理対象水20を流入するための流入口21、及び処理対象水20を排出するための排出口22が設けられている。これら21,22は、通常では、連続的に水20を処理する場合に使用するものであり、非連続的な処理では必ずしも必要ではない。さらに、水槽2には、例えば空気または酸素を含むガス30を導入するためのガス導入口23が設けられている。
放電用電極1は、本体11に、放電を発生するための複数の突起部材10が設けられた構造である。放電用電極1には、ガス導入口23から導入されたガス30の一部を排出するためのガス排出口12が設けられている。
ラジカル処理装置は、放電用電極1の本体11と水槽2の中に配置された接地電極13との間に、高電圧を印加するための高電圧電源14を有する。放電用電極1は、当該高電圧の印加に応じて、各突起部材10の先端部から放電が発生する。接地電極13は、例えば円盤状の金属板である。
ガス30は、図2に示すようなガス供給装置24から供給される。ガス供給装置24は、空気を送出するための空気コンプレッサや空気ボンベを含む。あるいは、ガス供給装置24は、酸素を送出するための酸素ボンベや、酸素を製造するための酸素製造装置(PSA)を含む。
ガス30は、ガス供給装置24から用水タンク25を経由してガス導入口23に導入されることが好ましい。用水タンク25は、空気または酸素に水分を含ませるための用水が収納されたタンクである。水分子を含むガス30は、後述する放電により、OHラジカルを発生しやすいガスであることが確認されている。
さらに、ラジカル処理装置は、図3に示すように、ガス排出口12から排出されるガス30を、ガス導入口23に送出するためのポンプ26を有する。これにより、ガス30を効率的に使用することが可能となる。
(放電用電極の構造)
図4及び図5は、本実施形態の放電用電極1の構造を示す図である。
放電用電極1は、一枚の金属板40を切削加工することで形成された複数の突起部材10を有する。各突起部材10は、放電が発生する先端部が鋭角になるような角錐形状(ピラミッド形状)から構成されている。また、各突起部材10は、円錐形状または針形状で構成されていてもよい。
図5は、放電用電極1の具体的構造を示す図である。図5(A)は側面図であり、図5(B)は平面図である。即ち、放電用電極1は、図5(A)に示すように、切削加工で複数の突起部材10が形成された一枚の金属板40を、金属製の本体11に結合させた構造である。具体的には、放電用電極1は、図5(B)に示すように、円盤状の本体11の平面に対して、円盤状の突起部材10が形成された一枚の金属板40を螺子50により固定した構造である。
なお、突起部材10は、耐腐食性金属製であることが好ましい。即ち、処理対象水20の水面近傍で放電を発生させると、処理対象水20からの蒸発蒸気により突起部材10が腐食されやすい。このため、突起部材10が耐腐食性金属製であれば、当該腐食を抑制し、部品寿命を延ばすことが可能となる。これによりランニングコストを低減させることが可能となる。具体的には、耐腐食性金属とは、例えばステンレス材である。
(作用及び効果)
以下、図1を参照して、本実施形態のラジカル処理装置の作用及び効果を説明する。
まず、水槽2には、流入口21から処理対象水20が流入される。次に、例えば空気であるガス30が、ガス導入口23から導入される。ガス30は、放電用電極1の各突起部材10の周囲に充満するように供給される。
このようなガス30が充満している雰囲気において、放電用電極1の本体11と水槽2の中に配置された接地電極13との間に、高電圧電源14から高電圧を印加すると、各突起部材10の先端部から放電が発生する。
この放電は、各突起部材10の先端部と処理対象水20の水面との間で、ガス30の雰囲気中で発生する。ここで、放電は、高電圧電源14からの印加電圧のレベルに従って、形態が変化する。即ち、印加電圧が相対的に低レベルの場合には、放電は、各突起部材10の先端部の近傍に発生するコロナ放電(corona discharge)となる。一方、印加電圧が相対的に高レベルの場合には、放電は、各突起部材10の先端部から処理対象水20の水面上に渡って発生するストリーマ放電(streamer discharge)となる。
前述したように、印加電圧が相対的に低レベルで、放電に要する電力が低いコロナ放電であれば、後述するOHラジカルの密度が低くなり、OHラジカルの寿命が長寿命化されることが確認されている。従って、ラジカル処理装置では、高電圧電源14から低レベルの印加電圧を印加することにより、放電用電極1の各突起部材10からコロナ放電を発生させる。このコロナ放電により、OHラジカルやオゾン(O)を生成して、処理対象水20に含まれる有機物を分解する。以下、当該放電による有機物分解の反応過程を説明する。
即ち、放電用電極1の各突起部材10から発生するコロナ放電は、処理対象水20の飽和蒸気圧により発生する水分子(HO)と、ガス30中の酸素(O)と反応する。具体的には、コロナ放電中では、電子eと気体分子との衝突により、OHラジカル(・OH)や基底状態の酸素原子O(P)や励起状態の酸素原子O(D)が発生する。
以下、下記式(1)〜(11)により、反応過程を示す。
e+HO→・OH+H+e…(1)
e+O→O(D)+O(P)…(2)
ここで、O(D)は水分子と反応し、下記式(3)に示すように、OHラジカルが発生する。
O(D)+HO→2・OH… (3)
OHラジカルは、OHラジカル同士の再結合反応により、下記式(4)に示すように、過酸化水素を形成する。
・OH+・OH→H…(4)
過酸化水素は、水中に溶解すると、下記式(5)に示すように、解離してHO と水素イオンHを形成する。
⇔HO +H…(5)
ここで、発生したHO は、Oと反応して、下記式(6)に示すように、O とHOラジカルを形成する。
HO +O→O +HO…(6)
ここで、発生したHO・は解離し、下記式(7)に示すように、O とHを形成する。
HO・⇔O +H…(7)
ここで、発生したO はオゾンと反応し、下記式(8)に示すように、O を形成する。
+O→O +O…(8)
は、Hと反応し、下記式(9)に示すように、HOを形成する。
+H→HO…(9)
HOは解離し、下記式(10)に示すように、OHラジカルを形成する。
HO→・OH+O…(10)
以上のようにして、過酸化水素Hから解離したHO が、オゾンと反応してHOラジカルを生成する導入となり、OHラジカルは水中で形成されて、処理対象水20に含まれる有機物Rと反応する。このとき、OHラジカルは、下記式(11)に示すように、有機物Rを、水、炭酸ガス及び過酸化水素に分解する。
・OH+R→HO+CO+H…(11)
要するに、処理対象水20に溶存する難分解性有機物質(R)は、ガス30と反応するコロナ放電により、分解処理されることになる。
以上のように本実施形態のラジカル処理装置であれば、高電圧電源14から低レベルの印加電圧を印加することにより、放電用電極1の各突起部材10からコロナ放電を発生させる。このコロナ放電により、OHラジカルやオゾン(O)を生成して、処理対象水20に含まれる有機物を分解する。この場合、印加電圧が相対的に低レベルで、放電に要する電力が低いコロナ放電であれば、後述するOHラジカルの密度が低くなり、OHラジカルの寿命が長寿命化されるため、高い処理効率を実現することができる。
また、本実施形態の放電用電極1は、一枚の金属板40を切削加工することで、放電が発生する先端部が鋭角になるような角錐形状(ピラミッド形状)の各突起部材10が構成されている。従って、相対的に低い製造コストで、コロナ放電を発生する放電用電極1を製造できるため、実用化の容易なラジカル処理装置を提供することが可能である。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に関する放電用電極1の構造を示す図である。なお、ラジカル処理装置の構成は、図1から図3に示すものと同様であるため説明を省略する。
本実施形態の放電用電極1は、一枚の金属板60をプレス加工することで形成された複数の突起部材10を有する。各突起部材10は、放電が発生する先端部が鋭角になるような円錐形状からなる。また、各突起部材10は、本体11側に接合される面が、プレス加工により打ち抜かれた凹部61になっている。
本実施形態の構造の放電用電極1においても、前述の第1の実施形態と同様に、相対的に低い製造コストで、コロナ放電を発生する放電用電極1を製造できるため、実用化の容易なラジカル処理装置を提供することが可能である。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に関する放電用電極1の構造を示す図である。なお、ラジカル処理装置の構成は、図1から図3に示すものと同様であるため説明を省略する。
本実施形態の放電用電極1は、金属製の突起部100と、当該突起部100の周囲を覆う誘電体110からなる二層構造の複数の突起部材10を有する。各突起部材10は、放電が発生する先端部が鋭角になるような円錐形状または角錐形状からなる。
本実施形態の構造の放電用電極1であれば、誘電体110バラスト効果により、各突起部材10からは、処理対象水20の水面に対して安定して均一なコロナ放電を発生させることが可能となる。なお、前述の第1の実施形態と同様に、相対的に低い製造コストで、コロナ放電を発生する放電用電極1を製造できるため、実用化の容易なラジカル処理装置を提供することが可能である。
(第4の実施形態)
図8及び図9(平面図)は、第4の実施形態に関するラジカル処理装置の構成を説明するための図である。なお、図1に示すラジカル処理装置と同一の構成要素については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のラジカル処理装置は、図8及び図9に示すように、処理対象水20の中に配置される接地電極として、少なくとも一つ以上の穴81が開いている構造の接地電極80を有する。この接地電極80は、例えば1枚のステンレス板からなり、複数の貫通穴81が形成されている。
本実施形態の接地電極80であれば、処理対象水20が、接地電極80の各穴81を通過して上下方向に回流するため、攪拌されやすくなる。従って、コロナ放電により、処理対象水20に対して有機物の分解処理が実行される場合に、当該分解処理の効率を向上させて、処理時間の短縮化を図ることができる。
なお、本実施形態のラジカル処理装置の場合も、前述の第1の実施形態と同様に、相対的に低い製造コストで、コロナ放電を発生する放電用電極1を製造できるため、実用化の容易なラジカル処理装置を提供することが可能である。
(第5の実施形態)
図10(平面図)は、第5の実施形態に関するラジカル処理装置の接地電極90の構造を説明するための図である。なお、ラジカル処理装置の構成は、前述の図1または図8に示すものと同様であるため説明を省略する。
本実施形態の接地電極90は、例えばステンレス製の円形状の枠91と、当該枠内に設けられた金属製メッシュ92からなる。
本実施形態の接地電極90であれば、処理対象水20が金属製メッシュ92の隙間を通過して上下方向に回流するため、攪拌されやすくなる。従って、コロナ放電により、処理対象水20に対して有機物の分解処理が実行される場合に、当該分解処理の効率を向上させて、処理時間の短縮化を図ることができる。
(第6の実施形態)
図11(平面図)は、第6の実施形態に関するラジカル処理装置の接地電極90の構造を説明するための図である。なお、ラジカル処理装置の構成は、前述の図1または図8に示すものと同様であるため説明を省略する。
本実施形態の接地電極90は、例えばステンレス製の円形状の枠91と、当該枠内に縦方向及び横方向に配列された複数の金属製ワイヤ93からなる。なお、金属製ワイヤ93は、金属製棒でもよい。
本実施形態の接地電極90であれば、処理対象水20が金属製ワイヤ93の隙間を通過して上下方向に回流するため、攪拌されやすくなる。従って、コロナ放電により、処理対象水20に対して有機物の分解処理が実行される場合に、当該分解処理の効率を向上させて、処理時間の短縮化を図ることができる。
(変形例)
図12は、第1の本実施形態の変形例に関するもので、放電用電極1に設けられている突起部材10の構造を示す図である。
図12(A)に示す突起部材10は、中空円筒形状であり、中空内部にガス30が流れる構造を有する。また、図12(B)に示す突起部材10は、中空円筒形状で、表面が誘電体120により覆われた構造を有する。
(応用例)
第1の本実施形態は、有機物を含む処理対象水20に対して放電を行なう放電用電極1を有するラジカル処理装置について説明したが、放電用電極1は、適用対象として、処理対象水20のラジカル処理装置だけでなく、他の処理対象に対するラジカル処理装置に適用してもよい。
具体的には、例えばガラスなどの固体物を処理対象として、当該固体物の表面処理を行なうラジカル処理装置である。このラジカル処理装置では、接地電極13が例えば当該固体物を載置するための器械などに配置されて、当該接地電極13と放電用電極1との間に、放電用高電圧を印加する構成となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関するラジカル処理装置の構成を説明するための図。 本実施形態に関するガス供給装置の構成を説明するための図。 本実施形態に関するガス供給装置の変形例を説明するための図。 本実施形態に関する放電用電極の構造を説明するための図。 本実施形態に関する放電用電極の具体的構造を示す図。 第2の実施形態に関する放電用電極の構造を説明するための図。 第3の実施形態に関する放電用電極の構造を説明するための図。 第4の実施形態に関するラジカル処理装置の構成を説明するための図。 第4の実施形態に関する接地電極の構造を示す平面図。 第5の実施形態に関する接地電極の構造を示す平面図。 第6の実施形態に関する接地電極の構造を示す平面図。 第1の実施形態の変形例に関する突起部材の構造を示す図。
符号の説明
1…放電用電極、2…水槽、3…絶縁フランジ、10…突起部材、11…本体、
12…ガス排出口、13,80,90…接地電極、14…高電圧電源、
20…処理対象水、21…流入口、22…排出口、23…ガス導入口、
24…ガス供給装置、30…ガス、40…金属板。

Claims (15)

  1. 処理対象物に対してラジカル処理するためのラジカル処理装置において、
    ラジカル処理用ガスを導入する手段と、
    放電用高電圧を発生する電源と、
    前記ラジカル処理用ガス中で前記放電用高電圧に応じた放電を行なう少なくとも1個以上の突起部材を有する放電用電極と
    を具備したことを特徴とするラジカル処理装置。
  2. 前記突起部材は、先端部が前記処理対象物に対向する円錐形状または角錐形状から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のラジカル処理装置。
  3. 前記突起部材は、先端部が前記処理対象物に対向する針状であることを特徴とする請求項1に記載のラジカル処理装置。
  4. 前記放電用電極は、
    接地電極との間に前記放電用高電圧が印加されて、前記突起部材から放電するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  5. 前記放電用電極は、
    本体と、
    前記本体から前記突起部材が成形された構造であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  6. 前記放電用電極は、
    前記突起部材が一枚板の金属板から形成された構造であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  7. 前記放電用電極は、
    前記突起部材が一枚板の金属板を切削加工することにより形成された構造であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  8. 前記放電用電極は、
    前記突起部材が、金属製の突起部と、当該突起部の周囲を誘電体で覆われた構造であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  9. 前記電源の接地側に接続される接地電極を有し、
    前記接地電極は、金属製の板であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  10. 前記接地電極は,金属製の板で板面内に少なくとも一つ以上の穴が開けられている構造であることを特徴とする請求項9に記載のラジカル処理装置。
  11. 前記接地電極は,金属製の枠に、当該枠内に金属製のメッシュ面が設けられている構造であることを特徴とする請求項9に記載のラジカル処理装置。
  12. 前記接地電極は,金属製の枠に、当該枠内に少なくとも一本以上の金属製ワイヤまたは金属製棒が設けられている構造であることを特徴とする請求項9に記載のラジカル処理装置。
  13. 前記処理対象物は、水槽内に収納された処理対象水であり、
    前記放電用電極は、前記水槽に設けられた構造であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  14. 前記処理対象物は、水槽内に収納された処理対象水であり、
    前記放電用電極は前記水槽に設けられて、
    前記接地電極は前記水槽内に配置された構造であることを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか1項に記載のラジカル処理装置。
  15. 前記処理対象物は固体物であり、
    前記放電用電極から固体物の表面処理を行なうための放電を発生するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9に記載のラジカル処理装置。
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