JP4322728B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、放電を利用したラジカル処理方式により、特に難分解性有機物を含む処理対象水を処理する水処理システムに関する。
近年、塩素を利用した水処理方法以外に、オゾン(O)の酸化反応を利用した水処理方法が適用されつつある。両方法とも、化学的に強い酸化力を利用して水中に溶存する有機物質を分解することができる。
一般的に、それらの酸化力は、塩素が1.4電子ボルトであるのに対し、オゾンは2.07電子ボルトと高い。また、塩素は高分子で形成される有機物と反応するとクロロフェノール類やトリハロメタン、ハロ酢酸、ハロケトン、ハロアセトニトリルなど消毒副生成物が生成される。これらの一部は、発がん性物である可能性が示唆されており、それ自身も人体に有害物質である。
これに対して、オゾンは酸素原子のみで構成されているため、環境への影響が少なく、異臭味物質の分解に有効であることから、上水を含めた水処理への適用が広まってきた。これが、近年のオゾンによる水処理法が普及してきた理由である。
しかしながら、オゾンはダイオキシンや農薬、環境ホルモンなどの難分解性有機物質との反応速度が遅く、これらを分解処理することは難しいことや、有機物質との反応によりアルデヒドの生成などの懸念もある。
そこで、化学反応を利用して難分解性有機物を分解処理するために、オゾンよりも酸化力の高い化学物質を使用する方法がある。酸化力は高いほどよく、具体的にはヒドロキシルラジカル(OHラジカル)や、酸素原子ラジカル(Oラジカル)は、酸化力がそれぞれ2.85電子ボルト、2.42電子ボルトであり、オゾンより高い。さらに、有機物質に対する反応速度定数も、オゾンより高い。このため、ダイオキシンなどの難分解性物質をすばやく分解することが可能である。ここで、OHラジカルやOラジカルなどを総称して、以下単にラジカルと表記する。
このラジカルは、水分の多い気体中で放電を発生させることにより得られる。先行技術としては、例えばコロナ放電を利用した有害物質を浄化する浄化方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、低温プラズマにより反応性ガスを発生させて、オゾンより反応性の高いラジカル種を有効に利用する処理方法も提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3を参照)。さらに、プラズマ放電により、廃水中にラジカルを発生させて浄化する浄化方法も提案されている(例えば、特許文献4を参照)。
特開2001−70946号公報 特開2003−80059号公報 特開2003−80058号公報 特開2000−288547号公報
前述のような放電方法により得られるラジカルは、反応性が非常に高く、発生した直後に消滅する。このラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物を分解するには、発生後すぐに、ラジカルを水中へ溶け込ませる必要がある、もしくはラジカルを長寿命化する必要がある。しかし、これまでラジカルを長寿命化する技術は確立されていない。従って、単に放電によるラジカル処理方法を適用しても、水処理の効率はそれ程高くないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、放電によるラジカル処理方法を使用する水処理システムにおいて、特に、水中に溶存する難分解性物質などの分解処理効率の向上を図ることが可能な水処理システムを提供することにある。
本発明の観点は、例えば水分を含む空気などの酸素原子を含むガス中の放電から発生するラジカルを利用するラジカル処理方法により、水中に溶存する難分解性有機物質などを効率的に分解処理する水処理システムである。
本発明の観点に従った水処理システムは、水槽内の処理対象水をラジカル処理方式により処理する水処理システムにおいて、ラジカル処理用ガスを供給する手段と、放電用高電圧を発生する電源と、前記水槽内に配置されて、前記処理対象水の近傍に配置された第1の電極及び前記処理対象水の水中に配置されて接地電極を構成する第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記放電用高電圧が印加される放電部とを具備し、前記第1の電極は、前記ラジカル処理用ガスを流入して前記処理対象水に噴出させるためのガス流路を有し、当該ガス流路から前記処理対象水の水面に対して前記ラジカル処理用ガスが噴出する近傍で前記放電用高電圧に応じた放電を行なうように構成されている。
本発明によれば、放電により得られるラジカルを含むラジカル処理用ガスを処理対象水に積極的に噴出することにより、水中に溶存する難分解性有機物質などを効率的に分解処理することができる水処理システムを提供できる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、ラジカル処理方法を適用した第1の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。図2は、当該システムの部分的構成を示す図である。
本システムの本体は、処理対象水2を貯水するための処理水槽1である。処理水槽1に入れられる処理対象水2とは、例えば難分解性有機物や廃棄物、最終処分場の浸出水、ダイオキシン類、工場の排水、家庭排水等を含有した廃水や上下水の処理水である。なお、通常では、処理水槽1内では、処理対象水2は攪拌されている。
処理水槽1の内部には、処理対象水2の表面(水面)20の近傍に配置されて、中空円筒構造で放電部40を有する複数の第1の電極4、及び処理対象水2の水中に配置されて、接地電極を構成する第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。
放電用電極は、第1の電極4と第2の電極3との間に、電源5から例えばコロナ放電に必要な高圧電圧が印加される。また、放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1とは絶縁部6を介して取り付けられている。ここで、電源5は、例えば高電圧パルスを発生するパルス電源でもよい。
さらに、処理水槽1の上部には、ガス70を蓄積するためのガスタンク9が設けられている。ガスタンク9は、例えば水分を含む空気であるラジカル処理用ガス(以下単にガスと表記する)70を流入するためのガス流入管7、及び当該ガス70を外部に流出させるためのガス流入管8を有する。
(第1の実施形態の作用効果)
以下図1と共に図2も参照して、本実施形態に関するシステムの作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、ガスタンク9の内部に流入させる。ガス70は、ガスタンク9の内部圧力に応じて、図2に示すように、第1の電極4の中空部からなるガス流路41に流れ込む。このガスタンク9により、ガス70は、一様にガス流路41に流入される。また、各第1の電極4が、処理対象水2の水面20上に等間隔で配置されることにより、処理対象水2の水面20には、ほぼ均一にガス70が吹き付けられる。従って、当該ガス70を、処理対象水2に対して効率的に噴出させることができる。
一方、放電用電極が電源5から高圧電圧が印加されると、これに応じて、第1の電極4の先端部にある放電部40では、コロナ放電などの放電が発生する。放電部40は、処理対象水2の水面20の近傍に配置されている。従って、ガス流路41からのガス70は、放電部40での放電により発生したラジカルと共に、処理対象水2の水面20に吹き付けられるように噴出される。
ここで、ラジカルとは、ガス70が放電により反応して発生するOHラジカルなどのラジカルの総称を意味する。
以上のように本実施形態のシステムであれば、ガス流路41からのガス70は、放電により発生したラジカルが消滅する前に、処理対象水2の水中に短時間に溶け込むことが可能となる。従って、溶解したラジカルが、消滅する前の有効な状態で水中に溶存する難分解性有機物などと反応し、効率的に分解することが可能となる。
以下、放電用電極からの放電により、ラジカルの生成プロセスの原理を説明する。
放電が酸素(O原子)を含有する空気などの雰囲気中で発生した場合、放電内では電子eと気体分子との衝突により、基底状態の酸素原子O(P)や励起状態のO原子O(D)が発生する。これを、下記の化学式(1)で表現する。
e+O→O(D)+O(P)…(1)
ここで、O(D)は、水分子と反応しヒドロキシラジカル(以下、OHラジカルと表記する)を意味する。すなわち、下記の化学式(2)が成立する。
O(D)+HO→2・OH…(2)
O(P)原子からは、O分子と中性分子Mとの3体衝突によりオゾンOが発生する。すなわち、下記の化学式(3)が成立する。
O(P)+O+M→O+M…(3)
また、水分子に直接電子が衝突することによっても、H原子およびOHラジカルが発生する。これを、下記の化学式(4)で表現する。
e+HO→H+・OH…(4)
また、OHラジカルからは過酸化水素Hも発生する。これを、下記の化学式(5)で表現する。
・OH+・OH→H…(5)
このようにして生成されたO原子、OHラジカル、オゾンおよび過酸化水素が、ラジカルとして、熱運動、拡散、ガス流により処理水中へ溶け込むことによって処理される。
直接処理では、放電から発生したOHラジカルが処理対象水2の水中へと溶解し、すぐに難分解性有機物と反応し、水HOと二酸化炭素COと過酸化水素に分解する。これを、下記の化学式(6)で表現する。
・OH+R→HO+CO+H…(6)
これに対し、間接処理では、放電から発生したオゾンと過酸化水素との反応によりOHラジカルが発生し難分解性有機物を分解する。
過酸化水素は水中に溶解すると解離してHO と水素イオンHを形成する。これを、下記の化学式(7)で表現する。
⇔HO +H…(7)
発生したHO はOと反応しO とHOラジカルを形成する。これを、下記の化学式(8)で表現する。
HO +O→O +HO・…(8)
発生したHO・は解離し、O とHを形成する。これを、下記の化学式(9)で表現する。
HO・⇔O +H…(9)
発生したO はオゾンと反応し、O を形成する。これを、下記の化学式(10)で表現する。
+O→O +O…(10)
はHと反応し、HOを形成する。これを、下記の化学式(11)で表現する。
+H→HO…(11)
HOは解離し、OHラジカルを形成する。これを、下記の化学式(12)で表現する。
HO→・OH+O…(12)
以上のようにして、放電により発生したラジカルを処理対象水2に溶解させて、当該ラジカルによる直接処理及び間接処理の2段階により、処理対象水2に対する水処理を行なう。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図2に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、各第1の電極4が、ガス流路41を有する中空円筒構造の本体の周囲が、例えば石英ガラス材質などの誘電体11により覆われた構成である。さらに、各第1の電極4の先端部にある放電部40は、処理対象水2の水中に配置されている。なお、第1の電極4の先端部は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、ガスタンク9の内部に流入させる。ガス70は、ガスタンク9の内部圧力に応じて、第1の電極4のガス流路41に流れ込む。
一方、放電用電極には、電源5から高圧電圧が印加される。これに応じて、第1の電極4の先端部にある放電部40では、コロナ放電などの放電が発生する。ここで、放電部40は、処理対象水2の水中に配置されているが、誘電体11によるカバーと、ガス流路41から処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出するガス70とにより、ガス空間が形成されている。換言すれば、放電部40の放電は、第1の電極4の先端部に形成されるガス空間で発生する。
放電部40では、ガス流路41からのガス70から、放電によりラジカルが生成される。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第1の電極4の先端部には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40が処理対象水2の水中に配置されているため、噴出されるガス70と共に、ラジカルが有効な状態で処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、放電により発生した当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図2に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。
さらに、第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される針状の電極部材から構成されている。第2の電極3は、板状部材からなり、当該各第1の電極4の先端部と対向する位置に開口部30が形成されている。なお、第1の電極4の先端部は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、開口部30に対向する第1の電極4の先端部は、ガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部から放電が発生する。従って、第1の電極4の先端部では、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第1の電極4の先端部には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、噴出されるガス70と共に、ラジカルが、効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
また、本実施形態では、高電圧を印加する第1の電極4が針状(ピン状)電極であるため、その先端部に電界を集中させることができることから、相対的に低電圧での放電を発生させることができる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図4に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、第1の電極4、及び接地電極を構成し、当該第1の電極4と平行に処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、図5に示すように、絶縁部6を介して取り付けられている。
本実施形態の第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される金属メッシュ構造の電極部材から構成されている。第2の電極3は、板状部材からなり、当該第1の電極4と平行に配置されて、複数の開口部30が形成されている。なお、第1の電極4は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4のメッシュ及び第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、開口部30近傍である第1の電極4の先端部は、ガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部から放電が発生する。従って、第1の電極4の先端部では、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第1の電極4の先端部には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが、さらに効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
本実施形態では、第1の電極4は金属メッシュ構造であるため、広範囲での放電が可能である。従って、相対的に放電効率を向上させることができる。
(第5の実施形態)
図6は、第5の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図5に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、第1の電極4、及び接地電極を構成し、当該第1の電極4と平行に処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、図6に示すように、絶縁部6を介して取り付けられている。
本実施形態の第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される板状の電極部材から構成されている。第2の電極3は板状部材からなり、複数の開口部30が形成されている。なお、第1の電極4は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、開口部30近傍である第1の電極4の部分は、ガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の部分から放電が発生する。従って、第1の電極4の部分では、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第2の電極3に設けられた開口部30の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である第1の電極4が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが、効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第6の実施形態)
図7は、第6の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図6に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、第1の電極4、及び接地電極を構成し、当該第1の電極4と平行に処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、図6に示すように、絶縁部6を介して取り付けられている。
本実施形態の第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される板状の電極部材で、複数の開口部42が形成されている。第2の電極3は板状部材からなり、複数の開口部30が形成されている。なお、第1の電極4は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられた開口部42及び第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、開口部30の近傍である第1の電極4の開口部42には、ガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の開口部42から放電が発生する。従って、第1の電極4の開口部42では、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第2の電極3に設けられた開口部30の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である第1の電極4が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが、効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第7の実施形態)
図8は、第7の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図7に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、第1の電極4、石英ガラス材質などからなる誘電体部材11、及び接地電極を構成し、当該第1の電極4と平行に処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、図6に示すように、絶縁部6を介して取り付けられている。
本実施形態の放電用電極は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される板状の第1の電極4と、当該第1の電極4と平行に配置された板状の第2の電極3との間に介在する誘電体部材11とから構成されている。さらに、放電用電極には、第1の電極4と、誘電体部材11と、第2の電極3とを貫通する貫通穴90が形成されている。この貫通穴90は、第1の電極4側の開口部42からのガス70を、第2の電極3側の開口部30から噴出させるガス流路を構成している。なお、貫通穴90は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられた開口部42から貫通穴90に流入し、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、貫通穴90はガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、貫通穴90から放電が発生する。従って、当該貫通穴90において、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第2の電極3に設けられた開口部30の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である貫通穴90が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが、効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第8の実施形態)
図9は、第8の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図6に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、第1の電極4、及び接地電極を構成し、当該第1の電極4と平行に処理対象水2の水中に配置されている第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、図9に示すように、絶縁部6を介して取り付けられている。
本実施形態の第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される線状の電極部材(ワイヤ電極)から構成されている。第2の電極3は板状部材からなり、複数の開口部30が形成されている。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に噴出する。これにより、開口部30近傍である第1の電極4の部分は、ガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の部分から放電が発生する。従って、第1の電極4の部分では、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第2の電極3に設けられた開口部30の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部である第1の電極4が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第9の実施形態)
図10は、第9の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図4に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている板状の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、例えばステンレスのような耐腐食性金属材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。
さらに、第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される針状の電極部材から構成されて、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。第1の電極4は、当該誘電体部材11と針状の電極部材との間には、ガス70が流れるガス流路110が形成されている。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路110から処理対象水2の中に吹き出される。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7から流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出される。これにより、第1の電極4の先端部の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第10の実施形態)
図11は、第10の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図10に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態は、放電用電極の構造において、第1の電極4は、第2の電極3と平行に配置されたガラス部材12に設けられた貫通穴120の中に配置された針状の電極部材から構成されている。このような第1の電極4は、針状の電極部材間のスペースがなくなり、処理対象水2が入らない構造となる。また、貫通穴120は、前述の図10に示すガス70が流れるガス流路110に相当するものである。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、ガラス部材12に設けられた貫通穴120から処理対象水2の中に吹き付けられるように噴出する。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7から貫通穴120に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第1の電極4の先端部の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第11の実施形態)
図12は、第11の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図10に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている板状の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。第2の電極3は、第1の電極4の先端部(放電部40)に対向する位置に複数の開口部30が形成されている。
さらに、第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される針状の電極部材から構成されて、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。第1の電極4は、当該誘電体部材11と針状の電極部材との間には、ガス70が流れるガス流路110が形成されている。
当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路110を通過して、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の中に吹き出される。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7からガス流路110に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3に設けられた開口部30から処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出される。これにより、開口部30の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第12の実施形態)
図13は、第12の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図10に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている金属メッシュ構造の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。第2の電極3は、第1の電極4の先端部(放電部40)に対向する位置に配置されている。
さらに、第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される針状の電極部材から構成されて、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。第1の電極4は、当該誘電体部材11と針状の電極部材との間には、ガス70が流れるガス流路110が形成されている。
当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路110を通過して、第2の電極3のメッシュから処理対象水2の中に吹き付けられるように噴出する。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7からガス流路110に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3のメッシュから処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第2の電極3の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第13の実施形態)
図14は、第13の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図3及び図10に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている板状の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。
第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される中空円筒構造の電極部材から構成されて、当該中空部からなるガス流路41を有する。また、第1の電極4は、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。各第1の電極4の先端部にある放電部40は、処理対象水2の水中に配置されている。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路41から処理対象水2の中に吹き付けられるように噴出する。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7からガス流路41に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、第1の電極4の先端部の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第14の実施形態)
図15は、第14の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図3及び図14に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている板状の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。第2の電極3は、第1の電極4の先端部(放電部40)に対向する位置に複数の開口部30が形成されている。当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。
第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される中空円筒構造の電極部材から構成されて、当該中空部からなるガス流路41を有する。また、第1の電極4は、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。各第1の電極4の先端部にある放電部40は、処理対象水2の水中に配置されている。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路41を通過して、第2の電極3の開口部30から処理対象水2の中に吹き出される。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7からガス流路41に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3の開口部30から処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出される。これにより、当該開口部30の近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第15の実施形態)
図16は、第15の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図3及び図14に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、複数の第1の電極4、及び接地電極を構成し、処理対象水2の水中に配置されている板状の第2の電極3を有する放電用電極が設けられている。第2の電極3は、第1の電極4と平行に配置された金属メッシュ構造の電極部材からなる。当該放電用電極は、例えばステンレス材質からなる処理水槽1の底部に、絶縁部6を介して取り付けられている。
第1の電極4は、電源5から放電に必要な高圧電圧が印加される中空円筒構造の電極部材から構成されて、当該中空部からなるガス流路41を有する。また、第1の電極4は、当該電極部材の周囲を例えば石英ガラス材質の誘電体部材11により囲まれている。各第1の電極4の先端部にある放電部40は、処理対象水2の水中に配置されている。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、第1の電極4に設けられたガス流路41を通過して、第2の電極3のメッシュから処理対象水2の中に吹き出される。これにより、第2の電極3と対向する第1の電極4の先端部(放電部40)は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
この状態で、電源5から放電用電極に高圧電圧が印加されると、第1の電極4の先端部である放電部40から放電が発生する。従って、ガス流入管7からガス流路41に流入したガス70から、第1の電極4の先端部での放電により、ラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、第2の電極3のメッシュから処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出される。これにより、当該メッシュの近傍では、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、放電部40である第1の電極4の先端部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第16の実施形態)
図17は、第16の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図8に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、石英ガラス材質などの誘電体部材6と、第1の電極4と、第2の電極3とを有する放電用電極が配置される。この放電用電極は、誘電体部材11に設けられた角柱形状の中空部(貫通穴)40の内部に、第1の電極4と第2の電極3とが対向して配置された構成である。
中空部40は、後述するように、ガス70が流入して、処理対象水2に噴出するガス流路を構成している。さらに、第1の電極4は、電源5から高電圧を印加される電極部である。また、第2の電極3は、接地電極部である。これらの第1及び第2の電極4,3により、中空部40は、ガス空間で放電する放電部に相当する。なお、中空部40は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、放電用電極の中空部40から流入し、処理対象水2に吹き付けるように噴出する。これにより、中空部40はガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から第1の電極4に高圧電圧が印加されると、中空部40では放電が発生する。従って、当該中空部40において、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き出される。これにより、中空部40の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、中空部40である放電部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、ラジカルが効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第17の実施形態)
図18は、第17の実施形態に関する水処理システムの構成を示す図である。本実施形態において、図1及び図17に示すシステムと同様の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のシステムでは、処理水槽1の下部室に、石英ガラス材質などの誘電体部材6と、第1の電極4と、第2の電極3とを有する放電用電極が配置される。この放電用電極は、誘電体部材11に設けられた角柱形状の中空部(貫通穴)40を有する。この中空部40は、後述するように、ガス70が流入して、処理対象水2に噴出するガス流路を構成している。
第1の電極4は、電源5から高電圧を印加される電極部である。また、第2の電極3は、接地電極部である。これらの第1及び第2の電極4,3は、誘電体部材11の内部に組み込まれており、中空部40を介在して対向するように配置されている。これにより、中空部40は、ガス空間で放電する放電部として機能する。なお、中空部40は、ガス空間が形成されて、処理対象水2とは直接には接触しない。
また、本実施形態のシステムでは、放電用電極が設けられた処理水槽1の下部室は、ガス流入管7が設けられたガスタンク9と同様の構造になっている。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
まず、ガス流入管7から水分を含む空気等のガス70を、処理水槽1の下部室に流入させる。ガス70は、流入圧力などにより、放電用電極の中空部40から流入し、処理対象水2に吹き付けるように噴出する。これにより、中空部40はガス空間が形成されている。
この状態で、電源5から第1の電極4に高圧電圧が印加されると、中空部40では放電が発生する。この放電は、中空部40でのガス空間にて、無数のマイクロ放電として発生する。
従って、当該中空部40において、ガス流入管7から流入したガス70から、放電によりラジカルが発生する。このラジカルと共に、ガス70が、処理対象水2の水中に吹き付けられるように噴出される。これにより、中空部40の部分には、当該ガスによる気泡10が発生する。
以上のように本実施形態によれば、中空部40である放電部が処理対象水2の水中に配置されていると同様の状態であるため、OHラジカルなどのラジカルが、効率よく処理対象水2の水中に溶け込むことが可能となる。従って、当該ラジカルにより、水中に溶存する難分解性有機物などを効率的に分解することが可能となる。
(第18の実施形態)
図19から図21は、第18の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図である。本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
以下、図19から図21を参照して、本実施形態の作用効果を説明する。なお、図19及び図20において、“1.E±n”は、“n”をべき指数とする10のべき乗を意味する。従って、例えば“1.E−6s”は、10μsを意味する。この表記は、以降の各実施形態においても同様の意味を有する。
先ず、気相空間で発生するOHラジカルの寿命は、OHラジカルの密度で決定されることが確認されている。OHラジカルの消滅反応式(13)を以下に示す。
OH+OH→H2O2…(13)
この反応の反応速度は、反応速度定数k、OHラジカル密度[OH]を用いて次式(14)により表すことができる。
d[OH]/dt=−k*[OH]*[OH]−k*[OH]*[OH]
=−2*k*[OH]*[OH]…(14)
前記式(14)から、OHラジカルは自身の濃度の二乗に比例して密度が低下する。即ち、OHラジカルの密度が高いほど、OHラジカルの消滅速度が速くなるため,寿命が短くなる。
図19は、誘電体バリア放電を模擬した反応シミュレーションの結果を示す。
図19に示すように、OHラジカルの密度は、放電発生後、約10μ秒で密度のピーク値に達し、その後急激に密度を低下させる。OHラジカルの寿命をピーク値の1/10と仮定すると、寿命は100μ秒程度である。図19において、eは電子密度を意味し、放電エネルギーが大きい程、高くなる。
図20は、本実施形態に関するコロナ放電を模擬した反応シミュレーションの結果を示す。即ち、本実施形態は、図21を参照して後述するように、コロナ放電に相当する放電特性を有するような放電制御を実行する構成である。
このような放電特性では、図20に示すように、OHラジカルの密度は、放電発生後、約10μ秒で密度のピークに達するが、その後の密度低下は少なく、寿命は10m秒程度である。
誘電体バリア放電とコロナ放電との相違は、OHラジカル発生量にある。誘電体バリア放電では、ピーク時のOHラジカル密度が1015個/cmである(図19を参照)。これに対して、本実施形態のコロナ放電では、ピーク時のOHラジカル密度が1014個/cm程度である(図20を参照)。
ここで、本実施形態のシステムでは、ピン電極先端と処理対象水の水面までの距離が0〜数10mm程度を想定している。従って、OHラジカルが10m秒程度の寿命であれば、濃度拡散や、イオン風、ガス流により、放電により発生するOHラジカルは、十分に処理対象水に到達することができる。このことから、結果として、OHラジカル密度が1014個/cm程度の場合に、OHラジカルによる水処理を効率的に行なうことが可能となる。
さらに、図21を参照して、本実施形態におけるコロナ放電の放電特性について説明する。
コロナ放電は,局所高電界によって発生する。局所高電界が雰囲気ガスの絶縁破壊強度に達するとコロナ放電が形成される。コロナ放電の電圧電流特性は、図21に示すように、電流の上昇と共に電圧が上昇し、電流の増加率をdI、電圧の増加率をdVとすると、その比「dV/dI」が電流の増加に伴なって大きくなっていく。
しかし、ある一定の電圧を超えると、急激に電流値(ここでは、変曲点として60Aの近傍)が高くなる。すなわち、電流電圧の増加率の比「dV/dI」が減少する。これは、放電内の電子密度が急激に高くなり、放電電力も高い状態となる(図21に示す放電電力領域B)。
このような状態では、OHラジカルの発生量は多くなるが、OHラジカルの寿命は大幅に短くなる(図19を参照)。そこで、本実施形態は、電流電圧の増加率の比「dV/dI」が電流値の増加に伴なって大きくなっていく放電状態(図21に示す放電電力領域A)において、水処理を行うように放電制御を実行する。即ち、本実施形態は、コロナ放電により、相対的に寿命の長いOHラジカルを発生して、水処理を高効率に実行するものである。
(第19の実施形態)
図22は、第19の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図である。本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
図22は、処理対象水2として例えば酢酸を想定した場合に、電極と処理水面との距離、放電電力(W)および処理効率(η)の特性を示す。なお、印加電圧は、10kV一定にした場合である。
ここで、電極と処理水面との距離が2.5mm程度(細線で示す位置)の場合に着目すると、処理対象水の表面積1mあたりの放電電力を7kW程度より下げると、処理効率(η)を増大させることが確認されている。具体的には、従来のOHラジカル発生法であるオゾン/紫外線法の酢酸処理効率は0.5g/kWh程度と推定できるため、相対的に処理効率を向上させることができる。
即ち、本実施形態は、処理対象水の表面積1mあたりの放電電力として、7kW程度を上限とする放電制御を実行することにより、高い処理効率を実現するものである。これは、放電電力が相対的に低くなることにより、OHラジカルの濃度が低下して、OHラジカルの寿命が相対的に延びたと推定される。従って、OHラジカルが、相対的に長時間、有効に存続し、処理対象水である酢酸の処理に作用したためと推定される。
(第20の実施形態)
図23は、第20の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図である。本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
図23は、図22に示す処理効率(処理対象水として酢酸の処理効率)が例えば0.5g/kWh以上となる電極と処理水面との距離と、印加電圧との関係特性を示す。ここで、斜線部分の条件では、処理効率が相対的に高くなり、それ以外の部分では処理効率が相対的に低くなることを示す。即ち、例えば電極と処理水面との距離が2.5mm程度の場合には、印加電圧が10kV程度の放電電力(図22に示すように7kW程度)であれば、相対的に高い処理効率(η)を示す。
斜線部分の条件としては、前記電極の先端と前記処理対象水の水面との距離をd(mm)とし、高電圧パルス電源5からの印加電圧をV(kV)として、前記高電圧パルスとして正パルス電圧を印加する場合は、条件式「V<2.4xd+5、但しd>0」を満たすことである。また、高電圧パルス電源5からの高電圧パルスとして負パルス電圧を印加する場合は、条件式「V<−2.4xd−5、但しd>0」を満たすことである。
即ち、本実施形態は、前記条件式を満たすように高電圧パルスの供給を制御することにより、結果として手段と高い処理効率を実現するものである。
(第21の実施形態)
図24及び25は、第21の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図である。本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
図24は、放電の開始から、励起状態のOHラジカル(AΣ)が基底状態(XΠ)に戻る時に発光される紫外光(波長309nm)の時間変化を示す図である。ここで、図24において、eは自然対数を意味する。350μ秒は、OHラジカルの濃度のピーク値から1/eまで降下するまでの時間を示す。
波長309nmの光は、励起状態のOHラジカル(AΣ)の密度を意味し、図24ではマイナス方向にOHラジカルの濃度が高くなることを意味する。当該発光は励起状態から基底状態へ遷移する時に発生するため、基底状態のOHラジカルは、励起状態のOHラジカル(AΣ)よりも密度が高いと言える。
励起状態のOHラジカルの寿命は、図24に示すように、放電開始から350μ秒程度である。即ち、放電を350μ秒よりも遅く繰返して発生させると、気相空間中でのOHラジカルの発生と消滅を繰返す。しかし、350μ秒よりも速く放電を発生させると、発生したOHラジカルの全てが消滅する前に、放電により再びOHラジカルが発生するため、OHラジカル密度が増加し続けることになる。
OHラジカルの密度が増加し続けると、OHラジカル同士の反応による消滅が発生するため、結果として処理効率が低下してしまう。そこで、本実施形態は、図25に示すように、放電のための高電圧パルスの繰返し周波数を直流から3kHz(OHラジカルの濃度のピーク値から1/eまで降下するまでの時間350μsに対応する周波数)以下の範囲に設定する放電制御を実行する構成により、高効率での水処理を可能となる。
(第22の実施形態)
図26は、第22の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図である。本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
図26は、複数のピン電極4において、電極と処理水(ここでは酢酸)の水面との距離と、ピン電極4の1本当たりの放電電力量と、処理効率(η)の特性を示す。
ここで、電極と処理水面との距離が2.5mm程度(細線で示す位置)の場合に着目すると、ピン電極1本当たりの放電電力量を100μWsより下げると、処理効率(η)を増大させることが確認されている。具体的には、従来のOHラジカル発生法であるオゾン/紫外線法の酢酸処理効率は0.5g/kWh程度と推定できるため、相対的に処理効率を向上させることができる。
即ち、本実施形態は、ピン電極1本当たりの放電電力量として、100μWsを上限とする放電制御を実行することにより、高い処理効率を実現するものである。これは、放電電力量が相対的に低くなることにより、OHラジカルの濃度が低下して、OHラジカルの寿命が相対的に延びたと推定される。従って、OHラジカルが、相対的に長時間、有効に存続し、処理対象水である酢酸の処理に作用したためと推定される。
なお、本実施形態は、前述の図9を参照して説明した第8の実施形態に相当するシステムにおいて、ワイヤ電極を使用したワイヤ放電にも適用することができる。この場合には、本実施形態は、ワイヤ電極1m当たりの放電電力量として100mWsを上限とする放電制御を実行することで高効率処理が可能となる
(第23の実施形態)
本実施形態は、前述の図1及び図2に示す第1の実施形態に関する水処理システムと同様の構成において、電源5から供給される高電圧パルスに応じた電極間に発生する放電を制御する手段に関する。この手段は、図示していないが、具体的には電源5から供給される高電圧パルスを制御するコンピュータ及び電源制御装置から構成される。
本実施形態は、電源5から電極に高電圧パルスを印加して放電を発生するときに、処理対象水の1mあたりに流れる平均電流が30A以下になるように、高電圧パルスの供給を制御する構成である。
具体的には、図21のAとなるような条件は、接地電極30A/m以下とすることにより実現が可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第1の実施形態に関する作用効果を説明するための図。 第2の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第3の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第4の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第5の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第6の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第7の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第8の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第9の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第10の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第11の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第12の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第13の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第14の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第15の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第16の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第17の実施形態に関する水処理システムの構成を説明するための図。 第18の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第18の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第18の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第19の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第20の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第21の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第21の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。 第22の実施形態に関する水処理システムの作用効果を説明するための図。
符号の説明
1…処理水槽、2…処理対象水、3…第2の電極(接地電極)、4…第1の電極、
5…電源、6…誘電体部材、7…ガス流入管、8…ガス流出管、9…ガスタンク、
10…気泡、11,12…誘電体部材。

Claims (22)

  1. 水槽内の処理対象水をラジカル処理方式により処理する水処理システムにおいて、
    ラジカル処理用ガスを供給する手段と、
    放電用高電圧を発生する電源と、
    前記水槽内に配置されて、前記処理対象水の近傍に配置された第1の電極及び前記処理対象水の水中に配置されて接地電極を構成する第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記放電用高電圧が印加される放電部とを具備し、
    前記第1の電極は、前記ラジカル処理用ガスを流入して前記処理対象水に噴出させるためのガス流路を有し、当該ガス流路から前記処理対象水の水面に対して前記ラジカル処理用ガスが噴出する近傍で前記放電用高電圧に応じた放電を行なうように構成されていることを特徴とする水処理システム。
  2. 前記ラジカル処理用ガスを収納するガスタンクを有し、
    当該ガスタンクから、前記ガス流路に対して前記ラジカル処理用ガスが流入するような構造であることを特徴とする請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記電源は、高電圧パルスを発生するパルス電源であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の水処理システム。
  4. 前記ラジカル処理用ガスは、水分子と酸素分子を含むガスであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水処理システム。
  5. 前記第1の電極は、中空円筒構造からなり、当該中空部がガス流路を構成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水処理システム。
  6. 前記第1の電極は、前記ガス流路及び電極本体の周囲が誘電体部材で覆われた構造であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水処理システム。
  7. 水槽内の処理対象水をラジカル処理方式により処理する水処理システムにおいて、
    ラジカル処理用ガスを供給する手段と、
    放電用高電圧を発生する電源と、
    前記水槽内に配置されて、前記処理対象水の近傍に配置された第1の電極及び前記処理対象水の水中に配置されて接地電極を構成する第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記放電用高電圧が印加される放電部とを具備し、
    前記第1の電極は、先端部が針状で前記処理対象水とは接触せずに、当該先端部で前記放電用高電圧に応じた放電を発生するように構成されており、
    前記第2の電極は、板状で前記第1の電極の先端部と対向する位置に開口部を有し、前記ラジカル処理用ガスから前記第1の電極部の先端部で発生する放電により生成したラジカルを、前記開口部から前記ラジカル処理用ガスにより前記処理対象水に噴出するように構成されていることを特徴とする水処理システム。
  8. 水槽内の処理対象水をラジカル処理方式により処理する水処理システムにおいて、
    ラジカル処理用ガスを供給する手段と、
    放電用高電圧を発生する電源と、
    前記水槽内に配置されて、前記処理対象水の水面の近傍に配置された第1の電極及び前記処理対象水の水中に配置されて接地電極を構成する第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記放電用高電圧が印加される放電部とを具備し、
    前記第1の電極は、前記処理対象水とは接触せずに、前記放電用高電圧に応じた放電を発生するように構成されており、
    前記第2の電極は、第1の電極と平行に配置された板状電極で開口部を有し、前記ラジカル処理用ガスから前記第1の電極での放電により生成したラジカルを前記開口部から前記ラジカル処理用ガスにより前記処理対象水に噴出するように構成されていることを特徴とする水処理システム。
  9. 前記第1の電極は、金属メッシュ構造であることを特徴とする請求項8に記載の水処理システム。
  10. 前記第1の電極は、板状部材であり、第2の電極と平行に配置された構成であることを特徴とする請求項8項に記載の水処理システム。
  11. 前記第1の電極は板状部材で開口部を有し、
    前記ラジカルを、前記第1及び第2の電極の各開口部から前記処理対象水に噴出するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の水処理システム。
  12. 前記放電は、前記第1及び第2の電極間に設けられた誘電体部材とを有することを特徴とする請求項11に記載の水処理システム。
  13. 前記第1の電極は、線状部材からなることを特徴とする請求項8に記載の水処理システム。
  14. 前記放電、第1の電極を軸として中空部を構成する誘電体部材を有し、前記ラジカルを前記中空部から前記開口部を通過して前記処理対象水に噴出するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の水処理システム。
  15. 前記第2の電極は、前記第1の電極部と平行に配置された金属メッシュ構造であることを特徴とする請求項14に記載の水処理システム。
  16. 水槽内の処理対象水をラジカル処理方式により処理する水処理システムにおいて、
    ラジカル処理用ガスを供給する手段と、
    放電用高電圧を発生する電源と、
    前記水槽内に配置されて、前記処理対象水の近傍に配置された第1の電極及び前記処理対象水の水中に配置されて接地電極を構成する第2の電極を有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記放電用高電圧が印加される放電部とを具備し、
    前記第2の電極は板状からなり、
    前記第1の電極は、先端部が針状で前記処理対象水とは接触せずに、当該先端部で前記放電用高電圧に応じた放電を発生するように構成されており、
    前記放電部は、第1の電極を軸として中空部を構成する誘電体部材を有し、前記ラジカルを前記中空部を通過して前記処理対象水に噴出するように構成されていることを特徴とする水処理システム。
  17. 前記放電部は、前記第1の電極からコロナ放電を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項1、請求項7、請求項8、請求項16のいずれか1項に記載の水処理システム。
  18. 前記放電の電圧電力特性において、電流が増加すると電圧も増加し、電流値が増加するほど電圧の増分dVと電流の増分dIとの比(dV/dI)が増加するような放電電力領域での処理を行うように、前記高電圧パルスの供給を制御する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  19. 前記処理対象水の表面積1m あたりの放電電力が7kW以下になるように前記高電圧パルスの供給を制御する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  20. 前記第1の電極の先端と前記処理対象水の水面との距離をd(mm)とし、前記高電圧パルス電源からの印加電圧をV(kV)として、
    前記高電圧パルスとして正パルス電圧を印加する場合は、条件式「V<2.4xd+5、但しd>0」を満たし、
    前記高電圧パルスとして負パルス電圧を印加する場合は、条件式「V<−2.4xd−5、但しd>0」を満たすように前記高電圧パルスの供給を制御する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  21. 前記高電圧パルスとしてパルスの繰返し周波数が、直流から3kHz以下になるように前記高電圧パルスの供給を制御する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
  22. 前記第1の電極からの放電に応じて前記処理対象水の1m あたりに流れる平均電流が30A以下になるように前記高電圧パルスの供給を制御する手段を更に有することを特徴とする請求項3に記載の水処理システム。
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