JPH09205099A - バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタおよびその製造方法

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JPH09205099A
JPH09205099A JP1058396A JP1058396A JPH09205099A JP H09205099 A JPH09205099 A JP H09205099A JP 1058396 A JP1058396 A JP 1058396A JP 1058396 A JP1058396 A JP 1058396A JP H09205099 A JPH09205099 A JP H09205099A
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JP
Japan
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opening
layer
epitaxial layer
insulating film
type
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JP1058396A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miwa
浩之 三輪
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部内に選択的にエピタキシャル成長させ
てベース層になるエピタキシャル層を形成すると、開口
部端部の結晶性が悪化して、その部分に形成されたpn
接合は漏れ電流が増大する。それを回避するには素子面
積が増大する。 【解決手段】 コレクタになるn型のエピタキシャル層
13上に第1絶縁膜17を形成し、第1絶縁膜17に第1開口
部18を形成して、少なくとも第1開口部18の端部におけ
るp型のシリコン層20に単結晶領域20s を設け、さらに
第1開口部18にベースになるp型のエピタキシャル層21
を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIのさらなる大規模化、高性
能化が要求され、その中でバイポーラトランジスタのさ
らなる高性能化が要求されている。このことは、ベース
幅の縮小化によるベース走行時間の短縮と、ベース抵抗
の削減、ベース・コレクタ間容量に代表される寄生容量
の削減により達成される。
【0003】従来のバイポーラトランジスタとしては、
素子分離領域に側方を囲まれた素子形成領域に、ポリシ
リコンのような半導体層からの不純物拡散によってグラ
フトベース層を形成するとともに、エミッタ開口部に形
成された側壁絶縁膜(いわゆるサイドウォール絶縁膜)
によって上記半導体層と分離されるエミッタ取り出し電
極を有する構造のものが知られている。その構造の一例
を図3によって説明する。
【0004】図3に示すように、従来のバイポーラトラ
ンジスタ100は、以下のような構成を成す。すなわ
ち、p型のシリコン基板111上にn型のエピタキシャ
ル層112を形成し、その間の一部分にコレクタの取り
出しのための埋め込み層113を形成してなる半導体基
板110の表面側にはポリシリコン層からなるベース取
り出し電極121が形成されている。このベース取り出
し電極121から半導体基板110への不純物拡散によ
ってグラフトベース層122が形成されている。ここで
ベース取り出し電極121のベース層側のパターニング
は、開口部123の形成によって行われる。開口部12
3の側壁にはサイドウォール絶縁膜124が形成されて
いる。そのサイドウォール絶縁膜124上には半導体基
板110に接続するポリシリコン層125が形成されて
いる。このポリシリコン層125から半導体基板110
への拡散により真性ベース層126とエミッタ層127
とが形成されている。また真性ベース層126とグラフ
トベース層122との間にはそれぞれに接続する高濃度
の外部ベース層128が形成されている。さらに上記埋
め込み層113に接続するコレクタ取り出し拡散層11
4が形成されている。
【0005】上記構造のバイポーラトランジスタ100
では、ポリシリコン層125からなるエミッタ取り出し
電極とベース取り出し電極121とをサイドウォール絶
縁膜124により分離することで、ベース抵抗、ベース
・コレクタ間容量を低減している。
【0006】一方、上記説明したバイポーラトランジス
タ100は、エミッタ取り出し電極となるポリシリコン
層125とベース取り出し電極121との距離が縮小さ
れているため、エミッタ層127と高濃度の外部ベース
層128とが近接するようになる。そしてトランジスタ
の動作時、特にエミッタ・ベース間に逆バイアスがかけ
られた時に、エミッタ層127と高濃度の外部ベース層
128との近接部分での電界強度が増大する。そのた
め、上記電界によって加速された荷電粒子、さらには上
記高電界領域でなだれ倍増された荷電粒子がエミッタ層
127の近接領域に注入されて、界面準位を発生させ、
再結合電流を増大させていた。
【0007】上記構造のバイポーラトランジスタ100
では、第1層目のポリシリコン層でベース取り出し電極
121を形成し、第2層目のポリシリコン層125でエ
ミッタ取り出し電極を形成した、いわゆるダブルポリシ
リコン構造を採用している。そのため、エミッタ取り出
し電極とベース取り出し電極121とをサイドウォール
絶縁膜124で分離することで、ベース・コレクタ間容
量を大幅に削減している。また、ベース走行時間の短縮
を図るために、低エネルギーイオン注入技術によって、
ベースの浅い接合化を図り、ベース幅の縮小化を実現し
ている。さらに近年では、ベース幅の縮小とベース抵抗
の削減とを同時に実現する技術として、エピタキシャル
技術によってベース層を形成する技術(いわゆるEpi Ba
se技術)が提案されている。
【0008】ここで、特開平2−159726号公報に
開示されているダブルポリシリコン構造のバイポーラト
ランジスタにEpi Base技術を適用した例の概略を、図4
によって簡単に説明する。
【0009】図4の(1)に示すように、p型のシリコ
ン基板211の上層にn+ 型の埋め込み層212を形成
し、さらに上記p型のシリコン基板211上にn型のエ
ピタキシャル層213を形成する。そして選択的な異方
性エッチングおよび絶縁膜の埋め込み技術によって、上
記n型のエピタキシャル層213にいわゆるトレンチ構
造の素子分離領域214を形成する。この素子分離領域
214によって素子形成領域215が分離される。な
お、深い素子分離領域214は、図示したように、その
内部をポリシリコン層216を埋め込む状態に形成され
ている。またn+ 型の埋め込み層212に接続するn+
型のコレクタ取り出し拡散層241を形成する。
【0010】次に化学的気相成長(以下CVDという、
CVDはChemical Vapour Depositionの略)法によっ
て、上記n型のエピタキシャル層213の全面に酸化シ
リコン膜217を形成する。次いでリソグラフィー技術
とエッチング技術とによって、素子形成領域215上の
酸化シリコン膜217を除去して第1開口部218を形
成する。なお、リソグラフィー技術で形成したレジスト
マスク(図示省略)は、エッチングが終了した後に除去
する。以下、同様の工程では、エッチングが終了した後
にレジストマスクを除去するものとする。
【0011】次いで選択的なエピタキシャル成長法によ
って、上記第1開口部218の内部にp型の半導体層と
なるエピタキシャル層219を形成する。このエピタキ
シャル層219は、例えば、ホウ素(B)のようなp型
の不純物を導入したシリコン(Si)、ゲルマニウム
(Ge)、シリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )等
を用いる。なお、絶縁膜として酸化シリコンを用いた場
合には、エピタキシャル成長時に酸化シリコン膜上にエ
ピタキシャル成長することなくn型のエピタキシャル層
213上のみに選択的に形成することで、p型のエピタ
キシャル層219の表面と酸化シリコン膜217の表面
とをほぼ平坦な面に形成できる。一方、酸化シリコン膜
217上にもp型のエピタキシャル層219の形成を行
う場合には、n型のエピタキシャル層213上に単結晶
層、酸化シリコン膜27上に多結晶層が形成される。本
図では単結晶層を形成した場合を示した。
【0012】その後、図4の(2)に示すように、CV
D法によって、全面に酸化シリコン膜からなる絶縁膜2
20を形成する。そして、リソグラフィー技術とエッチ
ング技術とによって、上記絶縁膜220に、p型のエピ
タキシャル層219にかかる状態の第2開口部221を
形成する。したがって、この第2開口部221の底部に
は、上記p型のエピタキシャル層219の端部側が幅L
1 だけ露出される。また第2開口部221は、基板面上
方からみて、素子分離領域214とその一部が重なる状
態に形成される。したがって、上記第2開口部221の
底部では、p型のエピタキシャル層219の表面が幅L
1 だけ露出することになる。
【0013】次いで、CVD法によって、全面にp型の
ポリシリコン層222を形成する。このポリシリコン層
222は、ベース取り出し電極として機能するもので、
上記第2開口部221が形成された絶縁膜220上を被
覆し、特に上記第2開口部221の底部ではp型のエピ
タキシャル層219の表面に接続する。なお、ポリシリ
コン層222へのドーピングはイオン注入によって行う
ことも可能である。
【0014】その後、リソグラフィー技術によるレジス
トマスクの形成およびそのレジストマスクを用いたドラ
イエッチング技術によって上記ポリシリコン層222を
パターニングする。上記パターニングを行った後、全面
に酸化シリコン層223を形成する。そして、リソグラ
フィー技術により、レジスト層225を形成し、そのレ
ジスト層225に開口部226を形成する。上記開口部
226は、上記p型のエピタキシャル層219上の絶縁
膜220の内側上方に存在するようなパターンに形成さ
れ、例えば幅L2 だけ第2開口部221の端部から内側
に形成される。
【0015】次に図4の(3)に示すように、上記レジ
スト層(225)をマスクにした反応性イオンエッチン
グによる異方性エッチングによって、上記絶縁膜22
3、ポリシリコン層222および絶縁膜220を貫通す
る第3開口部224を形成する。この第3開口部224
は、上記開口部(226)の形状を転写する状態で形成
される。
【0016】その後、イオン注入法によって、p型のエ
ピタキシャル層219の下方のn型の埋め込み層212
とn型のエピタキシャル層213との界面近傍にn+
の深い不純物領域242を形成する。
【0017】次いでCVD法によって、全面にサイドウ
ォール絶縁膜を形成するための酸化シリコン膜を被着す
る。続いて、その酸化シリコン膜をエッチバックして、
上記第3開口部224の側壁に側壁絶縁膜になるサイド
ウォール絶縁膜227を形成する。
【0018】その後図4の(4)に示すように、例えば
CVD法によって、サイドウォール絶縁膜227の側壁
に薄いポリシリコン層228を形成する。続いてイオン
注入法によって、上記ポリシリコン層228にn型の不
純物をイオン注入する。そして上記ポリシリコン層22
8からの拡散によって、エミッタ層230を形成する。
このときの熱処理では、同時にポリシリコン222層か
らの拡散によってグラフトベース層229が形成され
る。なお、ポリシリコン層228はエミッタ取り出し電
極として機能する。
【0019】以下の工程は図示を省略して説明する。ま
ず、コレクタおよびベースの取り出しのためのコンタク
トホールを形成し、ベース電極、エミッタ電極、コレク
タ電極を形成して、バイポーラトランジスタが完成され
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来の技術では、バイポーラトランジスタの性能
の向上を妨げる課題が存在している。以下、前記従来の
技術の図4によって説明した構成部品の符号を付して説
明する。すなわち、エピタキシャル成長技術を用いてベ
ース層となるp型のエピタキシャル層(219)を形成
する際に、そのエピタキシャル層(219)の結晶性が
問題になる。選択的にエピタキシャル成長させたエピタ
キシャル層(219)は第1開口部(218)の端部に
おいて結晶性が悪化する。そのため、この部分に形成さ
れたpn接合は漏れ電流が大きくなる。したがって、p
n接合がエピタキシャル層(219)の端部にかからな
いようにする必要があるため、それが素子形成時の制約
になる。具体的には、エミッタ層(230)が形成され
る領域と第1開口部(218)との距離(L1 +L2
を確保する必要があるため、ベース抵抗、ベース・コレ
クタ接合容量、素子面積が増大する問題が生じる。
【0021】本発明は、エピタキシャル層の結晶性を改
善して特性に優れたバイポーラトランジスタおよびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたバイポーラトランジスタおよびそ
の製造方法である。
【0023】すなわち、バイポーラトランジスタは、コ
レクタとなる第1導電型の第1半導体層と、その第1半
導体層上に形成した絶縁膜と、その絶縁膜に形成した開
口部と、ベースとなるもので少なくとも上記開口部に形
成した第2導電型のエピタキシャル層とを備えたもの
で、少なくとも上記開口部の端部に第2半導体層を単結
晶化してなる単結晶領域を設けたものである。
【0024】上記バイポーラトランジスタでは、少なく
ともその開口部の端部に第2半導体層を単結晶化してな
る単結晶領域を設けたことから、開口部内に形成した第
2導電型のエピタキシャル層は、単結晶領域の結晶性を
引き継いだ結晶性に優れたエピタキシャル層になってい
る。
【0025】その製造方法は、半導体基板に素子形成領
域を分離するための素子分離領域を形成した後、少なく
とも素子形成領域の表面に第1絶縁膜を形成し、次いで
素子形成領域におけるベース層が形成される領域上の該
第1絶縁膜に第1開口部を形成して素子形成領域の一部
分を露出させる。次の工程で、第1絶縁膜上かつ第1開
口部に、ベース取り出し電極になるもので第1導電型の
不純物を含む半導体層を形成した後、少なくとも第1開
口部の端部における半導体層に単結晶領域を形成する。
次に、第1開口部の形成領域中における半導体層に第2
開口部を形成した後、エピタキシャル成長法によって少
なくとも第2開口部にエピタキシャル層を形成する工程
を行う。そして、エピタキシャル層を覆う状態に第2絶
縁膜を形成した後、第2絶縁膜を貫通してエピタキシャ
ル層に達する第3開口部を形成し、次いで第3開口部内
のエピタキシャル層に不純物を導入してエミッタ層を形
成する工程を行うという製造方法である。
【0026】上記製造方法では、第1開口部の端部にお
ける半導体層に単結晶領域を形成してから、エピタキシ
ャル成長法によって第2開口部にエピタキシャル層を形
成することから、第2開口部内に形成されるエピタキシ
ャル層は、半導体層に設けた単結晶領域の結晶性を引き
継いでエピタキシャル成長する。そのため、開口部の端
部におけるエピタキシャル層は、半導体基板上に成長し
たものと同様に、結晶性の優れたものになる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例を、図1
の概略構成断面図によって説明する。また、以下の説明
では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明
する。
【0028】図1に示すように、第2導電型(以下、p
型とする)のシリコン基板11の上層には第1導電型
(以下、n+ 型とする、+ は高濃度であることを示す)
の埋め込み層12が形成されている。さらに上記p型の
シリコン基板11上にはn型のエピタキシャル層(第1
半導体層)13が形成されている。このn型のエピタキ
シャル層13は、コレクタ層として機能する。そしてn
型のエピタキシャル層13の下層側には上記n+ 型の埋
め込み層12が若干拡散されている。このようにして、
p型のシリコン基板11とn型のエピタキシャル層13
からなる半導体基板10が形成されている。
【0029】また、上記n型のエピタキシャル層13に
は、例えばトレンチ構造の素子分離領域14が形成され
ている。この素子分離領域14によって素子形成領域1
5が分離される。なお、深い素子分離領域14には、図
示したように、その内部をポリシリコン層16を埋め込
む状態に形成されている。さらに上記n+ 型の埋め込み
層12に接続するn+ 型のコレクタ取り出し拡散層41
が形成されている。
【0030】上記n型のエピタキシャル層13上には、
第1絶縁膜17が例えば酸化シリコン膜で形成されてい
る。この第1絶縁膜17は、例えば熱酸化により形成し
た酸化シリコン膜とCVD法により形成した酸化シリコ
ン膜とを積層した膜、熱酸化による酸化シリコン膜とC
VD法により形成したポリシリコン膜とを積層した膜等
で形成することも可能である。
【0031】上記素子形成領域15上の第1絶縁膜17
には、開口部になる第1開口部18が形成されている。
【0032】そして上記第1開口部18の端部および上
記第1絶縁膜17上には、少なくとも第1開口部18の
端部近傍の領域が単結晶領域20sになっている半導体
層(第2半導体層)20が形成されている。そしてこの
半導体層20はベース取り出し電極になるようにパター
ニングされていて、上記第1絶縁膜17上における上記
半導体層20は多結晶シリコンになっている。上記半導
体層20には第1開口部18の端部近傍の領域における
単結晶領域20sを残す状態にして、第1開口部18の
形成領域の内部に第2開口部21が形成されている。し
たがって、第1開口部18の側壁と第2開口部21の側
壁との間における半導体層20は単結晶領域20sにな
っている。
【0033】上記第2開口部21の内部および半導体層
20上には、第2導電型(p型)のエピタキシャル層2
2が形成されている。このp型のエピタキシャル層22
は、例えば、ホウ素(B)のようなp型の不純物を導入
したシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコ
ンゲルマニウム(Si1-X GeX )等で形成されてい
る。このように、p型のエピタキシャル層22を形成す
ることによって、低抵抗な薄いベース層が形成されるの
でバイポーラトランジスタの高性能化が実現できる。さ
らに、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム等を採用し
た場合には、ナローバンドギャップベースが実現できる
ため、エミッタ注入効率の向上、ベース抵抗の低減が図
れる。上記p型のエピタキシャル層22は、単結晶領域
20s上は単結晶層になり、非晶質シリコンまたは微結
晶シリコンまたは多結晶シリコンからなる第1半導体層
20の多結晶シリコン上は多結晶層になっている。後者
の多結晶層はベース取り出し電極の一部になる。
【0034】さらに上記p型のエピタキシャル層22を
覆う状態に、全面には酸化シリコン膜からなる第2絶縁
膜23が形成されている。上記第2絶縁膜23には、第
3開口部24が上記第2開口部21の形成領域内からは
み出さない状態に形成されている。したがって、上記第
3開口部24は、平面視的に(図面上方から)みて、幅
2 だけ第2開口部21の端部から内側に形成されてい
る。また、ベース層となる上記p型のエピタキシャル層
22の下方のn型の埋め込み層12とn型のエピタキシ
ャル層13との界面近傍にn+ 型の深い不純物領域42
が形成されている。
【0035】上記第3開口部24の内部にエミッタ取り
出し電極25が埋め込まれた状態に形成されている。ま
た上記p型のエピタキシャル層22の上層には、n+
のエミッタ層26が形成されている。
【0036】上記バイポーラトランジスタ1では、第1
絶縁膜17とエピタキシャル層22との間にp型の第2
半導体層20を設け、少なくとも第1開口部18の端部
におけるp型の第2半導体層20に単結晶領域20sを
設けたことから、第2開口部21内に形成したp型のエ
ピタキシャル層22は、少なくともn型のエピタキシャ
ル層13上および第1開口部18の端部近傍では単結晶
状態になるので、第1開口部18の端部近傍におけるエ
ピタキシャル層22の結晶性は優れたものになる。
【0037】次に本発明に係わる製造方法の実施形態の
一例を、図2の製造工程図によって説明する。図では、
一例として、縦型npnバイポーラトランジスタの製造
方法を説明する。
【0038】図2の(1)に示すように、例えば固相拡
散によって、第2導電型(以下、p型とする)のシリコ
ン基板11の上層に第1導電型(以下、n+ 型とする、
+ は高濃度であることを示す)の埋め込み層12を形成
する。さらにエピタキシャル成長法によって、上記p型
のシリコン基板11上にn型のエピタキシャル層13を
形成する。このとき、n型のエピタキシャル層13の下
層側に上記n+ 型の埋め込み層12が若干拡散される。
こおようにして、p型のシリコン基板11とn型のエピ
タキシャル層13からなる半導体基板10が形成され
る。
【0039】そして選択的な異方性エッチングおよび絶
縁膜の埋め込み技術によって、上記n型のエピタキシャ
ル層13に例えばいわゆるトレンチ構造の素子分離領域
14を形成する。この素子分離領域14によって素子形
成領域15が分離される。なお、深い素子分離領域14
には、図示したように、その内部をポリシリコン層16
を埋め込む状態に形成してもよい。さらに選択的なイオ
ン注入法によって、上記n+ 型の埋め込み層12に接続
するn+ 型のコレクタ取り出し拡散層41を形成する。
【0040】次に化学的気相成長(以下CVDという、
CVDはChemical Vapour Depositionの略)法によっ
て、上記エピタキシャル層13の全面に第1絶縁膜17
を、例えば酸化シリコン膜で形成する。この第1絶縁膜
17のかわりに、例えば熱酸化による酸化シリコン膜と
CVD法により形成した酸化シリコン膜とを積層したも
の、熱酸化による酸化シリコン膜とCVD法により形成
したポリシリコン膜とを積層したもの等を形成すること
も可能である。
【0041】次いで、リソグラフィー技術によって素子
形成領域15上に開口部を有するレジストパターン(図
示省略)を形成した後、そのレジストパターンをマスク
に用いたエッチングによって、素子形成領域15上の第
1絶縁膜17に第1開口部18を形成する。その後、上
記レジストパターンを除去する。以下、エッチングマス
クとして形成したレジストパターンは、エッチング工程
を終了した後に除去するものとする。
【0042】次いで、例えばCVD法によって、非晶質
シリコンまたは多結晶シリコンからなる半導体層20を
形成する。その後、例えば熱処理によって、上記第1の
半導体層20を単結晶化する。この場合、少なくとも上
記第1開口部18の端部近傍における半導体層20を単
結晶化すればよい。
【0043】ここでは多結晶シリコンからなる半導体層
20を単結晶化する方法を説明する。まず、第1開口部
18の端部近傍における第1半導体層20に、例えばシ
リコンイオン(Si+ )またはゲルマニウムイオン(G
+ )をイオン注入して、その領域を非晶質化する。そ
の後、900℃〜1100℃の温度範囲における所定温
度で、エキシマレーザアニーリングのような急速加熱処
理〔RTA(Rapid Thermal Annealing )〕の場合には
数秒〜数十秒間の加熱を行い、ファーネスアニーリング
のような熱処理の場合には数時間の加熱を行って、非晶
質領域を固相エピタキシャル成長させる。その際、多結
晶シリコンからなる半導体層20とn型のエピタキシャ
ル層13との界面における自然酸化膜を除去してから、
上記半導体層20を形成することが重要である。なお、
高温での熱処理は、界面における自然酸化膜を切断する
効果がある。
【0044】その後、リソグラフィー技術とエッチング
技術とによって、第1開口部18の端部近傍における単
結晶領域20sを残す状態に半導体層20を加工する。
そして第1開口部18の内部に第2開口部21を形成す
る。なお、多結晶シリコンからなる半導体層20を加工
した後、非晶質領域を固相エピタキシャル成長させる手
段も有効である。さらに単結晶領域20sが第1開口部
18の全域にわたって形成される場合には、第1開口部
18の内部の単結晶領域20sを全て残してもよい。
【0045】次いで図2の(2)に示すように、選択的
なエピタキシャル成長法によって、上記第2開口部21
の内部にp型のエピタキシャル層22を形成する。この
p型のエピタキシャル層22は、例えば、ホウ素(B)
のようなp型の不純物を導入したシリコン(Si)、ゲ
ルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(Si1- X
GeX )等を用いる。このように、エピタキシャル成長
技術を用いることによって、p型の半導体層22からな
る薄いベース層が低抵抗に、かつ制御性良く形成され
る。このため、バイポーラトランジスタの高性能化が実
現できる。さらに、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウ
ム等を採用した場合には、ナローバンドギャップベース
が実現できるため、エミッタ注入効率の向上、ベース抵
抗の低減が図れる。
【0046】このとき、エピタキシャル層22は、n型
のエピタキシャル層13上および単結晶領域20s上で
単結晶層になり、非晶質シリコンまたは微結晶シリコン
または多結晶シリコンからなる半導体層20上で多結晶
層になる。後者の多結晶層はベース取り出し電極の一部
として機能させることが可能である。
【0047】次に、リソグラフィー技術によってエッチ
ングマスクとなるレジストパターンを形成した後、その
レジストパターンをマスクに用いたエッチングによっ
て、半導体層20およびp型のエピタキシャル層22を
ベース層およびベース取り出し電極になるようにパター
ニングする。
【0048】次いでCVD法によって、全面に酸化シリ
コン膜からなる第2絶縁膜23を形成する。そして、リ
ソグラフィー技術により、レジスト層25を形成し、そ
のレジスト層25に開口部26を形成する。上記開口部
26は、第2開口部21の内側上方に存在するようなパ
ターンで形成され、例えば幅L2 だけ第2開口部21の
端部から内側に形成される。
【0049】次に図2の(3)に示すように、上記レジ
スト膜(25)をマスクにした反応性イオンエッチング
による異方性エッチングによって、上記第2絶縁膜23
を貫通する開口部、すなわち第3開口部24を形成す
る。このエッチングでは、微細加工が可能であり、また
第2絶縁膜23とその下地のp型のエピタキシャル層2
2とはエッチング選択性を有するため、p型のエピタキ
シャル層22が余分にエッチングされることはない。そ
のため、浅いベース層を安定して形成することが可能に
なる。
【0050】その後イオン注入法によって、ベース層に
なる領域下方のn+ 型の埋め込み層12とn型のエピタ
キシャル層13との界面近傍にn+ 型の深い不純物領域
42を形成する。
【0051】次いで、例えばCVD法によって、第2開
口部24の内壁にポリシリコン層27を形成する。続い
てイオン注入法によって、上記ポリシリコン層27にn
型の不純物をイオン注入する。このようにして第1導電
型(n型)の不純物を含む導電層になるポリシリコン層
27が形成される。そしてこのポリシリコン層27から
の不純物拡散によってベース層26となるp型のエピタ
キシャル層(22)の上層にエミッタ層28を形成す
る。
【0052】以下の工程は図示を省略して説明する。ま
ず、コレクタおよびベースの取り出しのためのコンタク
トホールを形成し、ベース電極層、エミッタ電極層、コ
レクタ電極層を形成して、バイポーラトランジスタが完
成される。
【0053】上記製造方法では、第1開口部18の端部
近傍におけるp型の半導体層20に単結晶領域20sを
形成してから、エピタキシャル成長法によって第2開口
部21にp型のエピタキシャル層22を形成することか
ら、第1開口部18の端部近傍に形成されるエピタキシ
ャル層22は、上記単結晶領域20sの結晶性を引き継
いでエピタキシャル成長するので、n型のエピタキシャ
ル層13上に成長するp型のエピタキシャル層22と同
様に、結晶性の優れたものになる。
【0054】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のバイポー
ラトランジスタによれば、絶縁膜と第2導電型のエピタ
キシャル層との間に第2導電型の第2半導体層を設け、
少なくともその開口部の端部における第2導電型の第2
半導体層に単結晶領域を設けたので、開口部内に形成さ
れた第2導電型のエピタキシャル層は、開口部の端部に
おいても結晶性に優れたものになる。したがって、エピ
タキシャル層の結晶性を考慮して開口部とエミッタ形成
領域との距離を離間させる必要がないので、結果的にベ
ース抵抗、ベース・コレクタ接合容量、素子面積の低減
が図れる。
【0055】また、本発明のバイポーラトランジスタの
製造方法によれば、第1開口部の端部を覆う状態に半導
体層を形成し、その半導体層を単結晶化して単結晶領域
を設けたので、その後のエピタキシャル成長法によるエ
ピタキシャル層の形成では、単結晶領域の結晶性を引き
継いでエピタキシャル成長させることができる。そのた
め、第1開口部の端部近傍におけるエピタキシャル層
は、半導体基板上にエピタキシャル成長したものと同様
に結晶性に優れたものを成長させることができる。した
がって、エピタキシャル層の結晶性を考慮して第1開口
部とエミッタ形成領域との距離を離間させる必要がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態の概略構成断面図であ
る。
【図2】本発明の製造方法に係わる実施形態の製造工程
図である。
【図3】従来の技術の説明図である。
【図4】従来の技術の製造方法に係わる製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1 バイポーラトランジスタ 13 n型のエピタキ
シャル層 17 第1絶縁膜 18 第1開口部 20 半導
体層 20s 単結晶領域 22 p型のエピタキシャル層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタになる第1導電型の第1半導体
    層と、 前記第1半導体層上に形成した絶縁膜と、 前記絶縁膜に形成した開口部と、 ベースになるもので少なくとも前記開口部に形成した第
    2導電型のエピタキシャル層とを備えたバイポーラトラ
    ンジスタにおいて、 少なくとも前記開口部の端部に第2半導体層を単結晶化
    してなる単結晶領域を設けたことを特徴とするバイポー
    ラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板に素子形成領域を分離するた
    めの素子分離領域を形成した後、少なくとも該素子形成
    領域の表面に第1絶縁膜を形成し、次いで該素子形成領
    域におけるベース層が形成される領域上の該第1絶縁膜
    に第1開口部を形成して該素子形成領域の一部分を露出
    させる工程と、 前記第1絶縁膜上かつ前記第1開口部に、ベース取り出
    し電極になるもので第1導電型の不純物を含む半導体層
    を形成した後、少なくとも該第1開口部の端部における
    該半導体層に単結晶領域を形成する工程と、 前記第1開口部の形成領域中における前記半導体層に第
    2開口部を形成した後、エピタキシャル成長法によって
    少なくとも前記第2開口部にエピタキシャル層を形成す
    る工程と、 前記エピタキシャル層を覆う状態に第2絶縁膜を形成し
    た後、該第2絶縁膜を貫通して前記エピタキシャル層に
    達する第3開口部を形成し、その後該第3開口部内の該
    エピタキシャル層に不純物を導入してエミッタ層を形成
    する工程とを備えたことを特徴とするバイポーラトラン
    ジスタの製造方法。
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