JPH09219407A - バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタおよびその製造方法

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JPH09219407A
JPH09219407A JP2634196A JP2634196A JPH09219407A JP H09219407 A JPH09219407 A JP H09219407A JP 2634196 A JP2634196 A JP 2634196A JP 2634196 A JP2634196 A JP 2634196A JP H09219407 A JPH09219407 A JP H09219407A
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JP
Japan
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layer
insulating film
epitaxial layer
opening
base
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JP2634196A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miwa
浩之 三輪
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部内にエピタキシャル成長させてベース
層を形成すると、開口部端部におけるエピタキシャル層
の結晶性が悪化し接合リークを起こす。それを避けるた
め、熱処理を行う浅い接合のベース層の形成ができな
い。 【解決手段】 n型のエピタキシャル層13上に形成した
ベース開口部18の端部近傍におけるp型のエピタキシャ
ル層19およびn型のエピタキシャル層13の上層ににp+
型のグラフトベース層28を形成することで、p型のエピ
タキシャル層19の結晶性が悪化している部分にpn接合
部を配置するのを避けた構造のバイポーラトランジスタ
1 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIのさらなる大規模化、高性
能化が要求され、その中でバイポーラトランジスタのさ
らなる高性能化が要求されている。このことは、ベース
幅の縮小化によるベース走行時間の短縮と、ベース抵抗
の削減、ベース・コレクタ間容量に代表される寄生容量
の削減により達成される。
【0003】ここで従来の高速バイポーラトランジスタ
として、素子分離領域に側方を囲まれた素子形成領域
に、ポリシリコンのような半導体層からの不純物拡散に
よってグラフトベース層を形成するとともに、エミッタ
開口部に形成された側壁絶縁膜(いわゆるサイドウォー
ル絶縁膜)によって上記半導体層と分離されるエミッタ
取り出し電極を有する構造のものが知られている。その
構造の一例を図5によって説明する。
【0004】図5に示すように、従来のバイポーラトラ
ンジスタ100は、以下のような構成を成す。すなわ
ち、p型のシリコン基板111上にn型のエピタキシャ
ル層112を形成し、その間の一部分にコレクタの取り
出しのための埋め込み層113を形成してなる半導体基
板110の表面側にはポリシリコン層からなるベース取
り出し電極121が形成されている。このベース取り出
し電極121から半導体基板110への不純物拡散によ
ってグラフトベース層122が形成されている。ここで
ベース取り出し電極121のベース層側のパターニング
は、開口部123の形成によって行われる。開口部12
3の側壁にはサイドウォール絶縁膜124が形成されて
いる。そのサイドウォール絶縁膜124上には半導体基
板110に接続するポリシリコン層125が形成されて
いる。このポリシリコン層125から半導体基板110
への拡散により真性ベース層126とエミッタ層127
とが形成されている。また真性ベース層126とグラフ
トベース層122との間にはそれぞれに接続する高濃度
の接続用ベース層128が形成されている。さらに上記
埋め込み層113に接続するコレクタ取り出し拡散層1
14が形成されている。
【0005】上記構造のバイポーラトランジスタ100
では、ポリシリコン層125からなるエミッタ取り出し
電極とベース取り出し電極121とをサイドウォール絶
縁膜124により分離することで、ベース抵抗、ベース
・コレクタ間容量を低減している。
【0006】また、ベース走行時間の短縮を図るため
に、低エネルギーイオン注入技術によって、ベースの浅
い接合化を図り、ベース幅の縮小化を実現している。さ
らに近年では、ベース幅の縮小とベース抵抗の削減とを
同時に実現する技術として、エピタキシャル技術によっ
てベース層を形成する技術(いわゆるEpi Base技術)が
提案されている。
【0007】ここで、特開平2−159726号公報に
開示されているダブルポリシリコン構造のバイポーラト
ランジスタにEpi Base技術を適用した例の概略を、図6
によって簡単に説明する。
【0008】図6の(1)に示すように、p型のシリコ
ン基板211の上層にn+ 型の埋め込み層212を形成
し、さらに上記p型のシリコン基板211上にn型のエ
ピタキシャル層213を形成する。そして選択的な異方
性エッチングおよび絶縁膜の埋め込み技術によって、上
記n型のエピタキシャル層213にいわゆるトレンチ構
造の素子分離領域214を形成する。この素子分離領域
214によって素子形成領域215が分離される。な
お、深い素子分離領域214は、図示したように、その
内部をポリシリコン層216を埋め込む状態に形成され
ている。またn+ 型の埋め込み層212に接続するn+
型のコレクタ取り出し拡散層241を形成する。
【0009】次に化学的気相成長(以下CVDという、
CVDはChemical Vapour Depositionの略)法によっ
て、上記n型のエピタキシャル層213の全面に酸化シ
リコン膜217を形成する。次いでリソグラフィー技術
とエッチング技術とによって、素子形成領域215上の
酸化シリコン膜217を除去して第1開口部218を形
成する。なお、リソグラフィー技術で形成したレジスト
マスク(図示省略)は、エッチングが終了した後に除去
する。以下、同様の工程では、エッチングが終了した後
にレジストマスクを除去するものとする。
【0010】次いで選択的なエピタキシャル成長法によ
って、上記第1開口部218の内部にp型の半導体層と
なるエピタキシャル層219を形成する。このエピタキ
シャル層219は、例えば、ホウ素(B)のようなp型
の不純物を導入したシリコン(Si)、ゲルマニウム
(Ge)、シリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )等
を用いる。なお、絶縁膜として酸化シリコンを用いた場
合には、エピタキシャル成長時に酸化シリコン膜上にエ
ピタキシャル成長することなくn型のエピタキシャル層
213上のみに選択的に形成することで、p型のエピタ
キシャル層219の表面と酸化シリコン膜217の表面
とをほぼ平坦な面に形成できる。一方、酸化シリコン膜
217上にもp型のエピタキシャル層219の形成を行
う場合には、n型のエピタキシャル層213上には単結
晶層、酸化シリコン膜27上には多結晶層が形成され
る。本図では単結晶層を形成した場合を示した。
【0011】その後、図6の(2)に示すように、CV
D法によって、全面に酸化シリコン膜からなる絶縁膜2
20を形成する。そして、リソグラフィー技術とエッチ
ング技術とによって、上記絶縁膜220に、p型のエピ
タキシャル層219にかかる状態の第2開口部221を
形成する。したがって、この第2開口部221の底部に
は、上記p型のエピタキシャル層219の端部側が幅L
1 だけ露出される。また第2開口部221は、基板面上
方からみて、素子分離領域214とその一部が重なる状
態に形成される。したがって、上記第2開口部221の
底部では、p型のエピタキシャル層219の表面が幅L
1 だけ露出することになる。
【0012】次いで、CVD法によって、全面にp型の
ポリシリコン層222を形成する。このポリシリコン層
222は、ベース取り出し電極として機能するもので、
上記第2開口部221が形成された絶縁膜220上を被
覆し、特に上記第2開口部221の底部ではp型のエピ
タキシャル層219の表面に接続する。なお、ポリシリ
コン層222へのドーピングはイオン注入によって行う
ことも可能である。
【0013】その後、リソグラフィー技術によるレジス
トマスクの形成およびそのレジストマスクを用いたドラ
イエッチング技術によって上記ポリシリコン層222を
パターニングする。上記パターニングを行った後、全面
に酸化シリコン層223を形成する。そして、リソグラ
フィー技術により、レジスト層225を形成し、そのレ
ジスト層225に開口部226を形成する。上記開口部
226は、上記p型のエピタキシャル層219上の絶縁
膜220の内側上方に存在するようなパターンに形成さ
れ、例えば幅L2 だけ第2開口部221の端部から内側
に形成される。
【0014】次に図6の(3)に示すように、上記レジ
スト層(225)をマスクにした反応性イオンエッチン
グによる異方性エッチングによって、上記絶縁膜22
3、ポリシリコン層222および絶縁膜220を貫通す
る第3開口部224を形成する。この第3開口部224
は、上記開口部(226)の形状を転写する状態で形成
される。
【0015】その後、イオン注入法によって、p型のエ
ピタキシャル層219の下方のn型の埋め込み層212
とn型のエピタキシャル層213との界面近傍にn+
の深い不純物領域242を形成する。
【0016】次いでCVD法によって、全面にサイドウ
ォール絶縁膜を形成するための酸化シリコン膜を被着す
る。続いて、その酸化シリコン膜をエッチバックして、
上記第3開口部224の側壁に側壁絶縁膜になるサイド
ウォール絶縁膜227を形成する。
【0017】次いで図6の(4)に示すように、例えば
CVD法によって、サイドウォール絶縁膜227の側壁
に薄いポリシリコン層228を形成する。続いてイオン
注入法によって、上記ポリシリコン層228にn型の不
純物をイオン注入する。そして上記ポリシリコン層22
8からの拡散によって、エミッタ層230を形成する。
このときの熱処理によって、同時にポリシリコン222
層からの拡散によってグラフトベース層229が形成さ
れる。なお、ポリシリコン層228はエミッタ取り出し
電極として機能する。
【0018】以下の工程は図示を省略して説明する。ま
ず、コレクタおよびベースの取り出しのためのコンタク
トホールを形成し、ベース電極、エミッタ電極、コレク
タ電極を形成して、バイポーラトランジスタが完成され
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来の技術では、バイポーラトランジスタの性能
の向上を妨げる課題が存在している。以下、前記従来の
技術の図6によって説明した構成部品の符号を付して説
明する。すなわち、エピタキシャル成長技術を用いてベ
ース層となるp型のエピタキシャル層(219)を形成
する際に、そのエピタキシャル層(219)の結晶性が
問題になる。選択的にエピタキシャル成長させたエピタ
キシャル層(219)は第1開口部(218)の端部に
おいて結晶性が悪化する。そのため、この部分に形成さ
れたpn接合は漏れ電流が大きくなる。したがって、p
n接合がエピタキシャル層(219)の端部にかからな
いようにする必要があるため、それが素子形成時の制約
になる。
【0020】具体的には、グラフトベース層(229)
の形成に際し、グラフトベース層(229)とコレクタ
領域になるn型のエピタキシャル層(213)との接合
部分と、第1開口部(218)端部との距離を確保する
必要があり、これを実現するためには、グラフトベース
層(219)の拡散深さをp型のエピタキシャル層(2
19)の膜厚よりも増大させる必要があった。ところ
が、グラフトベース層(229)はポリシリコン層(2
22)からの拡散によって形成するため、p型のエピタ
キシャル層(219)の膜厚よりも深い拡散層に形成す
るためには、高温の熱処理が必要であった。例えば、p
型のエピタキシャル層(219)の膜厚が50nm〜1
00nmの範囲であるとして、100nm〜200nm
程度の拡散深さを有するグラフトベース層(229)を
実現するためには、900℃で10分〜30分の熱処理
が必要となる。しかしながら、このような熱処理を施す
ことによって、同時にベース層〔p型のエピタキシャル
層(219)〕の不純物が拡散する。そのため、エピタ
キシャル成長技術で形成した浅い接合のベース形成の利
点が損なわれるという課題があった。
【0021】本発明は、エピタキシャル成長技術によっ
て形成した浅い接合のベース層の形成を妨げることな
く、エピタキシャル層の結晶性を改善して、接合リーク
を防止して、特性に優れた高性能なバイポーラトランジ
スタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたバイポーラトランジスタおよびそ
の製造方法である。
【0023】すなわち、バイポーラトランジスタは、コ
レクタになる第1導電型の第1半導体層上にベース開口
部を設けた第1絶縁膜が形成されている。このベース開
口部にはベース層が形成される第2導電型のエピタキシ
ャル層が形成されている。またベース開口部の端部から
所定距離を置いた上記エピタキシャル層上にはオフセッ
ト絶縁膜パターンが形成され、さらにこのオフセット絶
縁膜パターンの側部のエピタキシャル層に接続する状態
に第2導電型の第2半導体層が形成されている。そして
上記ベース開口部の端部近傍におけるエピタキシャル層
と第1半導体層とにはグラフトベース層が形成されてい
る。さらに上記第2半導体層を覆う状態に第2絶縁膜が
形成され、第2絶縁膜と第2半導体層とオフセット絶縁
膜パターンとを貫通してエピタキシャル層表面に達する
エミッタ開口部が形成されている。このエミッタ開口部
の側壁にはサイドウォール絶縁膜が形成され、さらにエ
ピタキシャル層に接続する第1導電型のエミッタ電極が
形成されている。このエミッタ電極が接続されるエピタ
キシャル層の上層には第1導電型のエミッタ層が形成さ
れているものである。
【0024】上記構成のバイポーラトランジスタでは、
グラフトベース層がベース開口部の端部近傍におけるエ
ピタキシャル層と第1半導体層とに形成されていること
から、エピタキシャル層の結晶性が悪化するベース開口
部の端部近傍はグラフトベース層になる。したがって、
エピタキシャル層の結晶性が悪化する部分にpn接合部
を配置することが避けられる。その結果、エピタキシャ
ル層の結晶性がよい領域にpn接合は配置されることに
なる。
【0025】第1の製造方法は、第1工程で、コレクタ
になる第1導電型の第1半導体層上に第1絶縁膜を形成
し、次いで第1半導体層上の第1絶縁膜にベース開口部
を形成した後、このベース開口部に第2導電型のエピタ
キシャル層を形成する。次いで第2工程で、ベース開口
部の端部から所定距離を置いたエピタキシャル層上にオ
フセット絶縁膜パターンを形成した後、少なくともオフ
セット絶縁膜パターンの側部のエピタキシャル層に接続
する状態に第2導電型の第2半導体層を形成する。続い
て第3工程で、オフセット絶縁膜パターンをマスクに用
いたイオン注入法によって、第2半導体層とエピタキシ
ャル層、もしくは第2半導体層とエピタキシャル層とそ
のエピタキシャル層下部の第1半導体層とに第2導電型
の不純物を導入する。その後第4工程で、第2半導体層
を覆う状態に第2絶縁膜を形成した後、該第2絶縁膜と
第2半導体層とオフセット絶縁膜パターンとを貫通して
エピタキシャル層表面に達するエミッタ開口部を形成
し、次いでエミッタ開口部の側壁にサイドウォール絶縁
膜を形成する。そして第5工程で、エミッタ開口部に第
1導電型の不純物を含む導電層を形成した後、拡散処理
によってこの導電層からエピタキシャル層の上層に第1
導電型の不純物を拡散してエミッタ層を形成するととも
に、エピタキシャル層に導入した第2導電型に不純物を
さらにその下部の第1半導体層に拡散してグラフトベー
ス層を形成する、もしくはエピタキシャル層とこのエピ
タキシャル層下部の第1半導体層に導入した第2導電型
の不純物を活性化させてグラフトベース層を形成すると
いう製造方法である。
【0026】上記第1の製造方法では、オフセット絶縁
膜パターンをマスクに用いたイオン注入法によって、第
2半導体層とエピタキシャル層とに第2導電型の不純物
を導入し、さらにエピタキシャル層にイオン注入した第
2導電型に不純物をさらにその下部の第1半導体層に拡
散する等によりグラフトベース層を形成することから、
グラフトベース層はベース開口部の端部近傍におけるエ
ピタキシャル層と第1半導体層とに形成されることにな
る。そのため、エピタキシャル層の結晶性が悪化するベ
ース開口部の端部近傍はグラフトベース層になる。した
がって、結晶性のよい状態のエピタキシャル層の部分に
エミッタ層とのpn接合が形成されることになる。
【0027】第2の製造方法は、第1工程で、コレクタ
になる第1導電型の第1半導体層上に第2導電型の不純
物を含む第1絶縁膜を形成し、次いで第1半導体層上の
第1絶縁膜にベース開口部を形成した後、そのベース開
口部に第2導電型のエピタキシャル層を形成し、かつ第
1絶縁膜からの固相拡散によってベース開口部の端部近
傍におけるエピタキシャル層と第1半導体層とに第2導
電型の不純物を拡散してグラフトベース層を形成する。
次いで第2工程で、ベース開口部の端部から所定距離を
置いたエピタキシャル層上にオフセット絶縁膜パターン
を形成した後、少なくともオフセット絶縁膜パターンの
側部のエピタキシャル層に接続する状態に第2導電型の
第2半導体層を形成する。続いて第3工程で、第2半導
体層を覆う状態に第2絶縁膜を形成した後、第2絶縁膜
と第2半導体層とオフセット絶縁膜パターンとを貫通し
てエピタキシャル層表面に達するエミッタ開口部を形成
し、次いでエミッタ開口部の側壁にサイドウォール絶縁
膜を形成する。そして第4工程で、エミッタ開口部に第
1導電型の不純物を含む導電層を形成した後、拡散処理
によって導電層からエピタキシャル層の上層に第1導電
型の不純物を拡散してエミッタ層を形成するという製造
方法である。または、第1工程でのグラフトベース層
を、コレクタになる第1導電型の第1半導体層上に第2
導電型の不純物を含む第1絶縁膜を形成し、次いで第1
半導体層上の第1絶縁膜にベース開口部を形成した後、
このベース開口部に第2導電型のエピタキシャル層を形
成する。そして、ベース開口部の端部近傍上に開口部を
有するマスクを形成し、このマスクを用いて、ベース開
口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半導体
層とに第2導電型の不純物をイオン注入することにより
グラフトベース層を形成してもよい。
【0028】上記第2の製造方法では、第2導電型の不
純物を含む第1絶縁膜からの固相拡散によってベース開
口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半導体
層とに第2導電型の不純物を拡散してグラフトベース層
を形成する、またはベース開口部の端部近傍上に開口部
を有するマスクを形成し、このマスクを用いて、ベース
開口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半導
体層とに第2導電型の不純物をイオン注入してグラフト
ベース層を形成することから、グラフトベース層はベー
ス開口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半
導体層とに形成されることになる。そのため、エピタキ
シャル層の結晶性が悪化するベース開口部の近傍はグラ
フトベース層になる。したがって、結晶性のよい状態の
エピタキシャル層の部分にエミッタ層とのpn接合が形
成されることになる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の一例を、図1
の概略構成断面図によって説明する。また、以下の説明
では、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明
する。
【0030】図1に示すように、第2導電型(以下、p
型とする)のシリコン基板11の上層には第1導電型
(以下、n+ 型とする、+ は高濃度であることを示す)
の埋め込み層12が形成されている。さらに上記p型の
シリコン基板11上には第1導電型の第1半導体層とし
てn型のエピタキシャル層13が形成されている。この
n型のエピタキシャル層13は、コレクタ層として機能
する。そしてn型のエピタキシャル層13の下層側には
上記n+ 型の埋め込み層12が若干拡散されている。こ
のようにして、p型のシリコン基板11とn型のエピタ
キシャル層13からなる半導体基板10が形成されてい
る。
【0031】また、上記n型のエピタキシャル層13に
は、例えばトレンチ構造の素子分離領域14が形成され
ている。この素子分離領域14によって素子形成領域1
5が分離される。なお、深い素子分離領域14には、図
示したように、その内部をポリシリコン層16を埋め込
む状態に形成されている。さらに上記n+ 型の埋め込み
層12に接続するn+ 型のコレクタ取り出し拡散層41
が形成されている。
【0032】上記n型のエピタキシャル層13上には、
第1絶縁膜17が例えば酸化シリコン膜で形成されてい
る。この第1絶縁膜17は、例えば熱酸化により形成し
た酸化シリコン膜とCVD法により形成した酸化シリコ
ン膜とを積層した膜、熱酸化による酸化シリコン膜とC
VD法により形成したポリシリコン膜とを積層した膜等
で形成することも可能である。
【0033】上記素子形成領域15上の第1絶縁膜17
には、ベース開口部18が形成されている。
【0034】上記ベース開口部18には、第2導電型
(p型)のエピタキシャル層19が形成されている。こ
のp型のエピタキシャル層19は、例えば、ホウ素
(B)のようなp型の不純物を導入したシリコン(S
i)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム
(Si1-X GeX )等で形成されている。このように、
p型のエピタキシャル層19を形成することによって、
低抵抗な薄いベース層が形成されるのでバイポーラトラ
ンジスタの高性能化が実現できる。さらに、ゲルマニウ
ム、シリコンゲルマニウム等を採用した場合には、ナロ
ーバンドギャップベースが実現できるため、エミッタ注
入効率の向上、ベース抵抗の低減が図れる。
【0035】さらに上記p型のエピタキシャル層19を
覆う状態に、全面には酸化シリコン膜からなる絶縁膜2
0が形成されている。上記絶縁膜20には接続用開口部
21が形成されている。この接続用開口部21は、素子
分離領域14とその一部が重なる状態に形成され、ベー
ス開口部18の端部から素子形成領域15側に幅L1
け拡がる状態に形成される。したがって、素子形成領域
15上に絶縁膜20からなるオフセット絶縁膜パターン
20aが形成され、上記接続用開口部21の底部ではp
型のエピタキシャル層19の表面が幅L1 で出現するこ
とになる。
【0036】また、上記絶縁膜20を覆う状態に第2導
電型の第2半導体層としてp型のポリシリコン層22が
形成されている。このp型のポリシリコン層22は、上
記接続用開口部21の内部で上記p型のエピタキシャル
層19に接続している。
【0037】さらに上記p型のポリシリコン層22を覆
う状態に第2絶縁膜23が、例えば酸化シリコン膜で形
成されている。そして、上記第2絶縁膜23、p型のポ
リシリコン層22およびオフセット絶縁膜パターン20
aを貫通してp型のエピタキシャル層19の表面に達す
る状態にエミッタ開口部24が形成されている。このエ
ミッタ開口部24は、上記素子形成領域15上のオフセ
ット絶縁膜パターン20aの内側上方に存在するような
パターンで形成され、例えば幅L2 だけオフセット絶縁
膜パターン20aの端部から内側に形成されている。し
たがって、オフセット絶縁膜パターン20aの一部分が
幅L2 を有して残存している。
【0038】またp型のベース層26になるp型のエピ
タキシャル層19の下方におけるn + 型の埋め込み層1
2とn型のエピタキシャル層13との界面近傍にn+
の深い不純物領域42が形成されている。上記エミッタ
開口部24の側壁にはサイドウォール絶縁膜25が形成
され、さらにエミッタ開口部24の内部にはエミッタ取
り出し電極になるn+ 型のポリシリコン層27が形成さ
れている。またp型のポリシリコン層22からの不純物
拡散によって、このポリシリコン層22とp型のエピタ
キシャル層19とが接続される領域下方に向けて、かつ
p型のエピタキシャル層19からn型のエピタキシャル
層13の上層までの領域に、p+ 型のグラフトベース層
28が形成されている。また、上記n+ 型のポリシリコ
ン層27に接続しかつp型のエピタキシャル層の上層に
は、上記p+ 型のグラフトベース層28と離間された状
態にn+ 型のエミッタ層29が形成されている。
【0039】上記構成のバイポーラトランジスタ1で
は、ポリシリコン層22とp型のエピタキシャル層19
とが接続される領域下方に向けて、かつp型のエピタキ
シャル層19からn型のエピタキシャル層13の上層ま
での領域に、p+ 型のグラフトベース層28が形成され
ていることから、p+ 型のグラフトベース層28とコレ
クタ領域になるn型のエピタキシャル層13との接合部
分をベース開口部18の端部から離間した状態になる。
そして、ベース開口部18の端部におけるp型のエピタ
キシャル層19の結晶性が悪化する領域、すなわち、ベ
ース開口部18の端部近傍におけるp型のエピタキシャ
ル19の部分には、pn接合部が配置されなくなる。し
たがって、この領域にpn接合は存在しないので、結晶
性の悪化による接合リークが無くなる。
【0040】また、オフセット絶縁膜パターン20aが
幅L2 を有してp型のエピタキシャル層19上に設けら
れているため、n+ 型のエミッタ層29とp+ 型のグラ
フトベース層28との距離が十分に保たれる。そのた
め、ベース取り出し電極となるポリシリコン層22とn
+ 型のエミッタ層29との間の耐圧が十分に確保される
ことになる。
【0041】次に本発明の第1の製造方法に係わる実施
形態の一例を、図2の製造工程図によって説明する。図
では、一例として、縦型npnバイポーラトランジスタ
の製造方法を説明する。
【0042】図2の(1)に示すように、第1の工程で
は、例えば固相拡散によって、第2導電型(以下、p型
とする)のシリコン基板11の上層に第1導電型(以
下、n + 型とする、+ は高濃度であることを示す)の埋
め込み層12を形成する。さらにエピタキシャル成長法
によって、上記p型のシリコン基板11上にn型のエピ
タキシャル層13を形成する。このとき、n型のエピタ
キシャル層13の下層側に上記n+ 型の埋め込み層12
が若干拡散される。こおようにして、p型のシリコン基
板11とn型のエピタキシャル層13からなる半導体基
板10が形成される。
【0043】そして選択的な異方性エッチングおよび絶
縁膜の埋め込み技術によって、上記n型のエピタキシャ
ル層13に例えばいわゆるトレンチ構造の素子分離領域
14を形成する。この素子分離領域14によって素子形
成領域15が分離される。なお、深い素子分離領域14
には、図示したように、その内部をポリシリコン層16
を埋め込む状態に形成してもよい。さらに選択的なイオ
ン注入法によって、上記n+ 型の埋め込み層12に接続
するn+ 型のコレクタ取り出し拡散層41を形成する。
【0044】次に化学的気相成長(以下CVDという、
CVDはChemical Vapour Depositionの略)法によっ
て、上記エピタキシャル層13の全面に第1絶縁膜17
を、例えば酸化シリコン膜で形成する。この第1絶縁膜
17のかわりに、例えば熱酸化による酸化シリコン膜と
CVD法により形成した酸化シリコン膜とを積層したも
の、熱酸化による酸化シリコン膜とCVD法により形成
したポリシリコン膜とを積層したもの等を形成すること
も可能である。
【0045】次いで、リソグラフィー技術によって素子
形成領域15上に開口部を有するレジストパターン(図
示省略)を形成した後、そのレジストパターンをマスク
に用いたエッチングによって、素子形成領域15上の第
1絶縁膜17にベース開口部18を形成する。その後、
上記レジストマスクを除去する。以下、エッチングマス
クとして形成したレジストマスクは、エッチング工程を
終了した後に除去するものとする。
【0046】次いで、選択的なエピタキシャル成長法に
よって、上記ベース開口部18の内部にp型のエピタキ
シャル層19を形成する。このp型のエピタキシャル層
19は、例えば、ホウ素(B)のようなp型の不純物を
導入したシリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シ
リコンゲルマニウム(Si1-X GeX )等で形成されて
いる。このように、エピタキシャル成長技術を用いるこ
とによって、薄いベース層が低抵抗かつ制御性良く形成
され、高性能化が実現できる。さらに、ゲルマニウム、
シリコンゲルマニウム等を採用した場合には、ナローバ
ンドギャップベースが実現できるため、エミッタ注入効
率の向上、ベース抵抗の低減が図れる。
【0047】なお、第1絶縁膜17を酸化シリコン膜で
形成した場合には、酸化シリコン膜上にはエピタキシャ
ル成長されずにn型のエピタキシャル層13上のみに選
択的に成長する。そのため、第1絶縁膜17の表面とp
型のエピタキシャル層19の表面とがほぼ同等の高さの
表面になる。すなわち、平坦化が実現できる。
【0048】その後、図2の(2)に示すように、第2
の工程を行う。この工程では、CVD法によって、全面
に酸化シリコン膜からなる絶縁膜20を形成する。この
絶縁膜20は、上記酸化シリコン膜に限定されることは
なく、熱酸化法による薄い酸化シリコン膜とCVD法に
よる酸化シリコン膜を積層したものでもよい。
【0049】そして、リソグラフィー技術によりエッチ
ングマスクになるレジストパターン(図示省略)を形成
した後、そのレジストパターンをマスク用いたエッチン
グによって、上記絶縁膜20に、p型のエピタキシャル
層19にかかる状態の接続用開口部21を形成する。こ
のとき、p型のエピタキシャル層19上に絶縁膜20か
らなるオフセット絶縁膜パターン20aが形成される。
上記接続用開口部21は、上記ベース開口部18の端部
からp型のエピタキシャル層19側に幅L1 だけ拡がる
状態に形成される。この幅L1 はリソグラフィーのマス
ク合わせ精度に依存して決定され、例えばおよそ0.2
μm程度の幅になる。したがって、オフセット絶縁膜パ
ターン20aの側部、すなわち上記接続用開口部21の
底部には、p型のエピタキシャル層19の表面が幅L1
で露出することになる。
【0050】その後、上記レジストパターンを除去す
る。以下、エッチングマスクまたはイオン注入マスクと
して形成したレジストパターンはそれぞれの工程が終了
した後、除去するものとする。
【0051】次いで、例えばCVD法によって、全面に
ポリシリコン層22を形成する。このポリシリコン層2
2は、ベース取り出し電極として機能するもので、上記
接続用開口部21が形成された絶縁膜20上を被覆し、
上記接続用開口部21の底部ではp型のエピタキシャル
層19の表面に接続する。したがって、接続用開口部2
1とベース開口部18との距離L1 でポリシリコン層2
2とベース領域となるp型のエピタキシャル層19との
接続面積が規定される。
【0052】次いで第3の工程を行う。この工程では、
イオン注入法によって、ポリシリコン層22にp型の不
純物をイオン注入する。その際、イオン注入条件を最適
化することにより、同時に距離L1 で規定された領域の
p型のエピタキシャル層19にもp型の不純物を深くイ
オン注入する。上記イオン注入では、絶縁膜20がマス
クとなるため、絶縁膜20に覆われている領域のp型の
エピタキシャル層19には不純物は導入されない。その
ため、エピタキシャル成長技術で形成されたp型のエピ
タキシャル層19の不純物分布は維持される。その後、
リソグラフィー技術によるエッチングマスクになるレジ
ストパターンの形成およびそのレジストパターンをマス
クに用いたドライエッチング技術によって上記p型のポ
リシリコン層22をパターニングする。
【0053】次いで第4の工程を行う。この工程では、
CVD法によって、全面に酸化シリコン膜からなる第2
絶縁膜23を形成する。そして、リソグラフィー技術に
より、レジスト膜61を形成し、そのレジスト膜61に
開口部62を形成する。上記開口部62は、上記p型の
エピタキシャル層19上のオフセット絶縁膜パターン2
0aの内側上方に存在するようなパターンに形成され、
例えば幅L2 だけオフセット絶縁膜パターン20aの端
部から内側に形成される。
【0054】次に図2の(3)に示すように、上記レジ
スト膜(61)をマスクにした反応性イオンエッチング
による異方性エッチングによって、上記第2絶縁膜2
3、ポリシリコン層22およびオフセット絶縁膜パター
ン20aを貫通してp型のエピタキシャル層19の表面
に達する状態にエミッタ開口部24を形成する。このエ
ミッタ開口部24は、上記開口部(62)の形状を転写
する状態で形成される。したがって、上記エミッタ開口
部24は、上記素子形成領域15上のオフセット絶縁膜
パターン20aの内側上方に存在するようなパターンで
形成され、例えば幅L2 だけオフセット絶縁膜パターン
20aの端部から内側に形成されている。したがって、
オフセット絶縁膜パターン20aの一部分が幅L2 を有
して残存している。またこのエッチングでは、微細加工
が可能であり、さらにオフセット絶縁膜パターン20a
とその下地のp型のエピタキシャル層19とはエッチン
グ選択性を有するため、ベース層となるp型のエピタキ
シャル層19が余分にエッチングされることはない。そ
のため、p型のエピタキシャル層19からなる浅いベー
ス層を安定して形成することが可能になる。
【0055】その後、イオン注入法によって、ベース層
となるp型のエピタキシャル層19の下方のn型の埋め
込み層12とn型のエピタキシャル層13との界面近傍
にn + 型の深い不純物領域42を形成する。
【0056】次いで第5工程を行う。この工程では、C
VD法によって、全面にサイドウォール絶縁膜を形成す
るための酸化シリコン膜を被着する。続いて、その酸化
シリコン膜をエッチバックして、上記エミッタ開口部2
4の側壁に側壁絶縁膜になるサイドウォール絶縁膜25
を形成する。
【0057】次いで図2の(4)に示すように、例えば
CVD法によって、少なくとも上記エミッタ開口部24
の内部にポリシリコン層27を形成する。続いてイオン
注入法によって、上記ポリシリコン層27にn型の不純
物をイオン注入する。そして熱処理を施すことによっ
て、上記n型のポリシリコン層27からの拡散によっ
て、n+ 型のエミッタ層29を形成する。同時にp+
のグラフトベース層28の不純物がn型のエピタキシャ
ル層13の上層にさらに深く拡散する。上記熱処理は、
一例として、急速加熱処理〔RTA(Rapid Thermal An
nealing )〕によって行い、その条件は、例えば加熱温
度を900℃〜1100℃の範囲に設定し、加熱時間を
数秒〜数十秒間に設定した。上記熱処理を実現する方法
としては、例えばランプアニーリング、エキシマレーザ
アニーリング等の光照射によるアニーリングがある。
【0058】以下の工程は図示を省略して説明する。ま
ず、コレクタおよびベースの取り出しのためのコンタク
トホールを形成し、ベース電極、エミッタ電極、コレク
タ電極を形成して、バイポーラトランジスタが完成され
る。
【0059】なお、上記ポリシリコン層27の形成にお
いて、ポリシリコン層27をCVDによるドーピングポ
リシリコンで形成することにより、拡散温度の低温化が
可能になる。その際、p+ 型のグラフトベース層28
は、先にイオン注入によって形成されるため、低温拡散
条件であっても深いp+ 型のグラフトベース層28が実
現される。
【0060】上記第1の製造方法では、ポリシリコン層
22へのイオン注入およびポリシリコン層22からの拡
散によって、p+ 型のグラフトベース層28をn型のエ
ピタキシャル13の上層まで深く形成することから、p
+ 型のグラフトベース層28とコレクタ領域になるn型
のエピタキシャル層13との接合部分をベース開口部1
8の端部から離間させることが可能になり、ベース開口
部18の端部におけるp型のエピタキシャル層19の結
晶性が悪化する領域には、pn接合部が配置されない。
そのため、結晶性の悪化による接合リークが無くなる。
また、p型のエピタキシャル層19を形成した後は、過
度の熱処理は行われないので、p型のエピタキシャル層
19中の不純物がn型のエピタキシャル層13中に拡散
して、p型領域が拡がることはない。そのため、p型の
エピタキシャル層19で浅い接合のp型のベース層26
の形成が可能になる。その結果、高性能なバイポーラト
ランジスタを実現することが可能になる。
【0061】次に、本発明の第2の製造方法に係わる実
施形態の一例を、図3の製造工程図によって説明する。
なお、図では、前記図2によって説明した構成部品と同
様のものには同一の符号を付す。
【0062】前記図2の(1)によって説明したのと同
様にして、図3の(1)に示すように、第1工程で、p
型のシリコン基板11の上層にn+ 型の埋め込み層12
を形成する。さらに上記p型のシリコン基板11上にn
型のエピタキシャル層13を形成する。そして上記n型
のエピタキシャル層13に、選択的な異方性エッチング
および絶縁膜の埋め込みによって素子分離領域14を形
成する。そしてこの素子分離領域14に側周を囲まれて
素子形成領域15が存在する。なお、深い素子分離領域
14には、図示したように、その内部をポリシリコン層
16を埋め込む状態に形成してもよい。
【0063】次に化学的気相成長(以下CVDという、
CVDはChemical Vapour Depositionの略)法によっ
て、上記エピタキシャル層13の全面に、絶縁膜の機能
とp型不純物の拡散源の機能を有する第1絶縁膜17を
形成する。この第1絶縁膜17は、例えばホウ素(B)
をドーピングした酸化シリコン膜で形成される。または
ホウ素をドーピングした酸化シリコン膜と不純物をドー
ピングしていない酸化シリコン膜とを積層したものを用
いることも可能である。特にベース層となるエピタキシ
ャル層を形成する際に、ホウ素をドーピングした酸化シ
リコン膜からホウ素の外方拡散を防止する点で、不純物
をドーピングしていない酸化シリコン膜または窒化シリ
コン(Si3 4 )膜で覆った構造とすることが望まし
い。
【0064】次いで前記図2の(1)によって説明した
のと同様にして、素子形成領域15上に第1絶縁膜17
を除去してベース開口部18を形成する。次いで選択的
なエピタキシャル成長法によって、上記ベース開口部1
8の内部にp型のエピタキシャル層19を形成する。こ
のp型のエピタキシャル層19は、例えば、ホウ素
(B)のようなp型の不純物を導入したシリコン(S
i)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム
(Si1-X GeX )等により形成する。このように、エ
ピタキシャル技術を用いることによって、薄いベース層
が低抵抗かつ制御性良く形成され、高性能化が実現でき
る。さらに、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム等を
採用した場合には、ナローバンドギャップベースが実現
できるため、エミッタ注入効率の向上、ベース抵抗の低
減が図れる。
【0065】そしてエピタキシャル成長時に、上記ホウ
素をドーピングした第1絶縁膜(17)からの不純物拡
散によって、ベース開口部18の端部近傍におけるp型
のエピタキシャル層19およびn型のエピタキシャル層
13の上層にp+ 型のグラフトベース層28を形成す
る。あるいは、必要に応じて、p型のエピタキシャル層
19を形成する前に予め熱処理を施すことによって、ベ
ース開口部18の端部近傍におけるn型のエピタキシャ
ル層13の上層にp+ 型のグラフトベース層28を形成
してもよい。
【0066】なお、第1絶縁膜17として酸化膜を形成
した場合には、エピタキシャル成長時にエピタキシャル
層が成長することなくn型のエピタキシャル層13上の
みに選択的に形成される。そのため、平坦化が実現でき
る。
【0067】その後、前記図2の(2)および(3)に
よって説明したのと同様の工程を行う。したがって、前
記図2で説明したのと同様のプロセスを行えばよい。す
なわち図3の(2)に示すように、第2の工程を行う。
この工程では、CVD法によって、全面に絶縁膜20を
形成する。そして、リソグラフィー技術とエッチング技
術とによって、上記絶縁膜20に、p型のエピタキシャ
ル層19にかかる状態の接続用開口部21を形成する。
このとき、p型のエピタキシャル層19上に絶縁膜20
からなるオフセット絶縁膜パターン20aが形成され
る。上記接続用開口部21は、上記ベース開口部18の
端部からp型のエピタキシャル層19側に幅L1 だけ拡
がる状態に形成される。
【0068】次いで、例えばCVD法によって、全面に
ポリシリコン層22を形成する。このポリシリコン層2
2は、ベース取り出し電極として機能するもので、上記
接続用開口部21が形成された絶縁膜20上を被覆し、
上記接続用開口部21の底部ではp型のエピタキシャル
層19の表面に接続する。
【0069】次いで第3の工程を行う。この工程では、
イオン注入法によって、ポリシリコン層22にp型の不
純物をイオン注入する。その際、イオン注入条件を最適
化することにより、同時に距離L1 で規定された領域の
p型のエピタキシャル層19にもp型の不純物を深くイ
オン注入してもよい。上記イオン注入では、オフセット
絶縁膜パターン20aがマスクとなるため、絶縁膜20
に覆われている領域のp型のエピタキシャル層19には
不純物は導入されない。そのため、エピタキシャル成長
技術で形成されたp型のエピタキシャル層19の不純物
分布は維持される。その後、リソグラフィー技術とドラ
イエッチング技術とによって上記p型のポリシリコン層
22をパターニングする。
【0070】次いで第3の工程を行う。この工程では、
CVD法によって、全面に酸化シリコン膜からなる第2
絶縁膜23を形成する。そして、リソグラフィー技術に
より、レジスト膜25を形成し、そのレジスト膜61に
開口部62を形成する。上記開口部26は、上記p型の
エピタキシャル層19上のオフセット絶縁膜パターン2
0aの内側上方に存在するようなパターンに形成され、
例えば幅L2 だけオフセット絶縁膜パターン20aの端
部から内側に形成される。
【0071】次に図3の(3)に示すように、上記レジ
スト膜(61)をマスクにした反応性イオンエッチング
による異方性エッチングによって、上記第2絶縁膜2
3、ポリシリコン層22およびオフセット絶縁膜パター
ン20aを貫通するエミッタ開口部24を形成する。こ
のエミッタ開口部24は、上記開口部(62)の形状を
転写する状態で形成される。またこのエッチングでは、
オフセット絶縁膜パターン20aとその下地のp型のエ
ピタキシャル層19とはエッチング選択性を有するた
め、ベース層となるp型のエピタキシャル層19が余分
にエッチングされることはない。そのため、p型のエピ
タキシャル層19からなる浅いベース層を安定して形成
することが可能になる。
【0072】その後、イオン注入法によって、ベース層
となるp型のエピタキシャル層19の下方のn型の埋め
込み層12とn型のエピタキシャル層13との界面近傍
にn + 型の深い不純物領域42を形成する。
【0073】次いで第4工程を行う。この工程では、C
VD法によって、全面にサイドウォール絶縁膜を形成す
るための酸化シリコン膜を被着する。続いて、その酸化
シリコン膜をエッチバックして、上記エミッタ開口部2
4の側壁に側壁絶縁膜になるサイドウォール絶縁膜25
を形成する。
【0074】次いで図3の(4)に示すように、例えば
CVD法によって、少なくとも上記エミッタ開口部24
の内部にポリシリコン層27を形成する。続いてイオン
注入法によって、上記ポリシリコン層27にn型の不純
物をイオン注入する。そして熱処理を施すことによっ
て、上記n型のポリシリコン層27からの拡散によっ
て、n+ 型のエミッタ層29を形成する。上記熱処理
は、一例として、急速加熱処理〔RTA(Rapid Therma
l Annealing )〕によって行い、その条件は、例えば加
熱温度を900℃〜1100℃の範囲に設定し、加熱時
間を数秒〜数十秒間に設定した。上記熱処理を実現する
方法としては、例えばランプアニーリング、エキシマレ
ーザアニーリング等の光照射によるアニーリングがあ
る。
【0075】以下の工程は図示を省略して説明する。ま
ず、コレクタおよびベースの取り出しのためのコンタク
トホールを形成し、ベース電極、エミッタ電極、コレク
タ電極を形成して、バイポーラトランジスタが完成され
る。
【0076】上記第2の製造方法では、第1絶縁膜17
からの固相拡散によって、ベース開口部18の端部近傍
におけるp型のエピタキシャル層19およびn型のエピ
タキシャル13の上層まで深くにp+ 型のグラフトベー
ス層28を形成することから、第1の製造方法と同様
に、p+ 型のグラフトベース層28とコレクタ領域にな
るn型のエピタキシャル層13との接合部分をベース開
口部18の端部から離間させることが可能になり、ベー
ス開口部18の端部におけるp型のエピタキシャル層1
9の結晶性が悪化する領域には、pn接合部が配置され
ない。そのため、結晶性の悪化による接合リークが無く
なる。また、p型のエピタキシャル層19を形成した後
は、過度の熱処理は行われないので、p型のエピタキシ
ャル層19中の不純物がn型のエピタキシャル層13中
に拡散して、p型領域が拡がることはない。そのため、
p型のエピタキシャル層19で浅い接合のp型のベース
層26の形成が可能になる。その結果、高性能なバイポ
ーラトランジスタを実現することが可能になる。
【0077】なお、上記各実施形態において、上記ポリ
シリコン層27の形成において、ポリシリコン層27を
CVDによるドーピングポリシリコンで形成することに
より、拡散温度の低温化が可能になる。その際、p+
のグラフトベース層28は、先にイオン注入によって形
成されるため、低温拡散条件であっても深いp+ 型のグ
ラフトベース層28が実現される。したがって、p+
のグラフトベース層28とコレクタ領域となるn型のエ
ピタキシャル層13との接合部分をベース開口部18端
部から離間させることが可能になり、ベース開口部18
端部におけるエピタキシャル層19の結晶性の悪化にと
もなう接合リークを防止するとともに、浅い接合のp型
のベース層26(p型のエピタキシャル層19)の形成
が可能になる。その結果、高性能なバイポーラトランジ
スタ1を実現することが可能になる。
【0078】次に、前記第2の製造方法に係わる変形例
の一例を、図4によって説明する。なお、図では、前記
図3によって説明した構成部品と同様のものには同一の
符号を付す。
【0079】図4に示すように、前記ベース開口部18
にp型のエピタキシャル層19を形成した後、既知のリ
ソグラフィー技術によって、上記ベース開口部18の端
部近傍上に開口部51を有するマスク52を形成する。
そしてこのマスク52を用いてp型の不純物をイオン注
入することにより、p型のエピタキシャル層19および
その下方にn型のエピタキシャル層13に上層に、p+
型のグラフトベース層28を形成する。このように、イ
オン注入法によっても第2の製造方法と同様のp+ 型の
グラフトベース層28を形成することができる。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、グラフトベース層をベース開口部の端部近傍
におけるエピタキシャル層と第1半導体層とに形成した
ので、エピタキシャル層の結晶性が悪化するベース開口
部の端部近傍はグラフトベース層になる。したがって、
エピタキシャル層の結晶性が悪化する領域には、pn接
合部が配置されなくなるので、結晶性の悪化による接合
リークを無くすことができる。よって、高性能なバイポ
ーラトランジスタを実現することが可能になる。
【0081】請求項2の発明によれば、オフセット絶縁
膜パターンをマスクに用いて、第2半導体層とエピタキ
シャル層とに第2導電型の不純物をイオン注入し、さら
にエピタキシャル層中の第2導電型に不純物をさらにそ
の下部の第1半導体層に拡散してグラフトベース層を形
成するので、グラフトベース層はベース開口部の端部近
傍におけるエピタキシャル層と第1半導体層とに形成で
きる。そのため、エピタキシャル層の結晶性が悪化する
ベース開口部の端部近傍はグラフトベース層になり、エ
ピタキシャル層の結晶性が悪化する領域にはpn接合部
は配置されない。そのため、結晶性の悪化による接合リ
ークを無くすことができる。
【0082】請求項3の発明によれば、第2導電型の不
純物を含む第1絶縁膜からの固相拡散によってベース開
口部の端部近傍におけるエピタキシャル層とその下部の
第1半導体層とに第2導電型の不純物を拡散してグラフ
トベース層を形成するので、グラフトベース層はベース
開口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半導
体層とに形成できる。また請求項4の発明によれば、ベ
ース開口部の端部近傍上に開口部を有するマスクを形成
し、そのマスクを用いて、ベース開口部の端部近傍にお
けるエピタキシャル層とその下部の第1半導体層とに第
2導電型の不純物をイオン注入することによりグラフト
ベース層を形成するので、グラフトベース層はベース開
口部の端部近傍におけるエピタキシャル層と第1半導体
層とに形成できる。そのため、エピタキシャル層の結晶
性が悪化するベース開口部の端部近傍はグラフトベース
層になり、エピタキシャル層の結晶性が悪化する領域に
はpn接合部は配置されない。そのため、結晶性の悪化
による接合リークを無くすことができる。
【0083】また、上記いずれの製造方法も、エピタキ
シャル層を形成した後、過度の熱処理を必要としないの
で、そのエピタキシャル層で浅い接合のベース層を形成
することができる。よって、高性能なバイポーラトラン
ジスタを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態の概略構成断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図である。
【図3】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図である。
【図4】第2の製造方法に係わる変形例の説明図であ
る。
【図5】従来の技術の説明図である。
【図6】従来の技術の製造方法に係わる製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1 バイポーラトランジスタ 13 n型のエピタキ
シャル層 17 第1絶縁膜 18 ベース開口部 19 p型のエピタキシャル層 20a オフセット
絶縁膜パターン 22 p型のポリシリコン層 23 第2絶縁膜 24 エミッタ開口部 25 サイドウォール絶縁膜 26 p型のベース層 27 n+ 型のポリシリコン
層 28 p+ 型のグラフトベース層 29 n+ 型のエ
ミッタ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタになる第1導電型の第1半導体
    層と、 前記第1半導体層上に形成したものでベースが形成され
    る領域にベース開口部を形成した第1絶縁膜と、 ベース層が形成されるもので少なくとも前記ベース開口
    部に形成した第2導電型のエピタキシャル層と、 前記ベース開口部の端部から所定距離を置いた前記エピ
    タキシャル層上に形成したオフセット絶縁膜パターン
    と、 少なくとも前記オフセット絶縁膜パターンの側部の前記
    エピタキシャル層に接続する状態に形成した第2導電型
    の第2半導体層と、 前記ベース開口部の端部近傍における前記エピタキシャ
    ル層と前記第1半導体層とに形成したグラフトベース層
    と、 前記第2半導体層を覆う状態に形成した第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜と前記第2半導体層と前記オフセット絶
    縁膜パターンとを貫通して前記エピタキシャル層表面に
    達する状態に形成したエミッタ開口部と、 前記エミッタ開口部の側壁に形成したサイドウォール絶
    縁膜と、 前記エピタキシャル層に接続するもので前記エミッタ開
    口部に形成した第1導電型のエミッタ電極と、 前記エミッタ電極が接続される前記エピタキシャル層の
    上層に形成した第1導電型のエミッタ層とを備えたこと
    を特徴とするバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 コレクタになる第1導電型の第1半導体
    層上に第1絶縁膜を形成し、次いで該第1半導体層上の
    該第1絶縁膜にベース開口部を形成した後、該ベース開
    口部に第2導電型のエピタキシャル層を形成する第1工
    程と、 前記ベース開口部の端部から所定距離を置いた前記エピ
    タキシャル層上にオフセット絶縁膜パターンを形成した
    後、少なくとも該オフセット絶縁膜パターンの側部の前
    記エピタキシャル層に接続する状態に第2導電型の第2
    半導体層を形成する第2工程と、 前記オフセット絶縁膜パターンをマスクに用いたイオン
    注入法によって、前記第2半導体層と前記エピタキシャ
    ル層とに、もしくは前記第2半導体層と前記エピタキシ
    ャル層と該エピタキシャル層下部の前記第1半導体層と
    に、第2導電型の不純物を導入する第3工程と、 前記第2半導体層を覆う状態に第2絶縁膜を形成した
    後、該第2絶縁膜と該第2半導体層と前記オフセット絶
    縁膜パターンとを貫通して前記エピタキシャル層表面に
    達するエミッタ開口部を形成し、次いで該エミッタ開口
    部の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する第4工程
    と、 前記エミッタ開口部に第1導電型の不純物を含む導電層
    を形成した後、拡散処理によって該導電層から前記エピ
    タキシャル層の上層に該第1導電型の不純物を拡散して
    エミッタ層を形成するとともに、前記エピタキシャル層
    に導入した第2導電型の不純物をさらにその下部の第1
    半導体層に拡散してグラフトベース層を形成する、もし
    くは前記エピタキシャル層と該エピタキシャル層下部の
    第1半導体層に導入した第2導電型の不純物を活性化さ
    せてグラフトベース層を形成する第5工程とを備えたこ
    とを特徴とするバイポーラトランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 コレクタになる第1導電型の第1半導体
    層上に第2導電型の不純物を含む第1絶縁膜を形成し、
    次いで該第1半導体層上の該第1絶縁膜にベース開口部
    を形成した後、該ベース開口部に第2導電型のエピタキ
    シャル層を形成し、かつ該第1絶縁膜からの固相拡散に
    よって該ベース開口部の端部近傍における該エピタキシ
    ャル層と該第1半導体層とに第2導電型の不純物を拡散
    してグラフトベース層を形成する第1工程と、 前記ベース開口部の端部から所定距離を置いた前記エピ
    タキシャル層上にオフセット絶縁膜パターンを形成した
    後、少なくとも該オフセット絶縁膜パターンの側部の前
    記エピタキシャル層に接続する状態に第2導電型の第2
    半導体層を形成する第2工程と、 前記第2半導体層を覆う状態に第2絶縁膜を形成した
    後、該第2絶縁膜と該第2半導体層と前記オフセット絶
    縁膜パターンとを貫通して前記エピタキシャル層表面に
    達するエミッタ開口部を形成し、次いで該エミッタ開口
    部の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する第3工程
    と、 前記エミッタ開口部に第1導電型の不純物を含む導電層
    を形成した後、拡散処理によって該導電層から前記エピ
    タキシャル層の上層に該第1導電型の不純物を拡散して
    エミッタ層を形成する第4工程とを備えたことを特徴と
    するバイポーラトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 コレクタになる第1導電型の第1半導体
    層上に第2導電型の不純物を含む第1絶縁膜を形成し、
    次いで該第1半導体層上の該第1絶縁膜にベース開口部
    を形成した後、該ベース開口部に第2導電型のエピタキ
    シャル層を形成し、かつ該ベース開口部の端部近傍上に
    開口部を有するマスクを形成し、該マスクを用いて、該
    ベース開口部の端部近傍における該エピタキシャル層と
    該エピタキシャル層下部の第1半導体層とに第2導電型
    の不純物をイオン注入することによりグラフトベース層
    を形成する第1工程と、 前記ベース開口部の端部から所定距離を置いた前記エピ
    タキシャル層上にオフセット絶縁膜パターンを形成した
    後、少なくとも該オフセット絶縁膜パターンの側部の前
    記エピタキシャル層に接続する状態に第2導電型の第2
    半導体層を形成する第2工程と、 前記第2半導体層を覆う状態に第2絶縁膜を形成した
    後、該第2絶縁膜と該第2半導体層と前記オフセット絶
    縁膜パターンとを貫通して前記エピタキシャル層表面に
    達するエミッタ開口部を形成し、次いで該エミッタ開口
    部の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する第3工程
    と、 前記エミッタ開口部に第1導電型の不純物を含む導電層
    を形成した後、拡散処理によって該導電層から前記エピ
    タキシャル層の上層に該第1導電型の不純物を拡散して
    エミッタ層を形成する第4工程とを備えたことを特徴と
    するバイポーラトランジスタの製造方法。
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