JPH06318602A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

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JPH06318602A
JPH06318602A JP10795093A JP10795093A JPH06318602A JP H06318602 A JPH06318602 A JP H06318602A JP 10795093 A JP10795093 A JP 10795093A JP 10795093 A JP10795093 A JP 10795093A JP H06318602 A JPH06318602 A JP H06318602A
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JP10795093A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Katsumata
康弘 勝又
Toshihiko Iinuma
俊彦 飯沼
Yoshiro Tsuboi
芳朗 坪井
Hiroshi Iwai
洋 岩井
Kazumi Inou
和美 井納
Chihiro Yoshino
千博 吉野
Koji Usuda
宏治 臼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バイポーラトランジスタの高速化を可能にす
る。 【構成】 最も不純物濃度が低い層(i層)103を低
濃度コレクタ層104と埋め込み層102との間に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及び半導体
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタはバルクを電流
が流れる電流駆動型で、比較的表面の影響を受けにくく
出力の電流駆動力が高いため、高速性、増幅性、電力性
が要求されるICに用いられる。しかし、MOSトラン
ジスタに比べて形成工程が複雑になるという問題点もあ
る。
【0003】一般的なバイポーラトランジスタの形成工
程を説明する。まず、表面にn型のエピタキシャル層を
持つシリコン基板2001上にフィールド絶縁膜200
2を形成する(図42)。
【0004】次に、エピタキシャル技術を用いて硼素ド
ープのシリコンを成長させることによってシリコン基板
2001が露出している部分上にはベース層となるP型
のエピタキシャル層2003a、フィールド絶縁膜20
02上にはp型多結晶シリコン2003bを形成し、こ
の上にCVD法によりシリコン酸化膜2004を堆積し
エピタキシャル層2003a上にのみ残るようにパター
ニングする(図43)。
【0005】次に硼酸ドープのp型多結晶シリコン酸化
膜2006を全面に堆積する。そして、前記シリコン酸
化膜2004をエッチングストッパー膜として用いて異
方性エッチングを行うことによってシリコン酸化膜20
06及び多結晶シリコン2005に開口2007を設
け、その後に全面にシリコン窒素膜を堆積して異方性エ
ッチングを行うことによりシリコン窒化膜側壁2008
を形成し、開口内のシリコン酸化膜2004を除去する
(図44)。
【0006】次に、ヒ素をドープしたn型多結晶シリコ
ン2009を全面に堆積し、アニールした後にこのn型
多結晶シリコン2009を開口2007を覆うようにパ
ターニングする(図45)。
【0007】最後にベース電極を取るためのコンタクト
開口をシリコン酸化膜2006内に形成し、この開口部
及びn型多結晶シリコン2009上にアルミニウム電極
2110を形成してエミッタ電極、ベース電極及びコレ
クタ電極(図示せず)を形成しバイポーラトランジスタ
が完成する(図46)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】バイポーラトランジス
タでは一般にコレクタ電流の増加に伴って、ベース、コ
レクタ接合の位置がコレクタ側に押出され実行的なベー
ス幅が増加する現象(カーク効果)が生じる。このカー
ク効果を押さえるためにはコレクタ領域の不純物濃度を
高くすると効果的である。しかし、コレクタ領域の不純
物濃度を高くするとベース−コレクタ接合の空乏層幅が
縮小して最大電界が増加して、ベース−コレクタ間のア
バランシェ降伏に対する耐圧が低下するといった問題が
ある。
【0009】また、バイポーラトランジスタの微細化に
伴って、素子分離領域であるディープトレンチに囲まれ
た素子領域の面積を小さくする必要が生じてきた。素子
面積が大きくなるとコレクタ・基板間の寄生容量あるい
はベース引き出しの多結晶シリコンとコレクタの間に寄
生容量が発生するという問題がある。
【0010】さらに、トランジスタの高速化のためには
キャリアのベース走行時間を短くする必要があり、従
来、ベース層の厚さを薄くし、エミッタとコレクタから
伸びてくるベース層中の空乏層が繋がってパンチスルー
が生じないようにベース層中の不純物濃度を上げる方法
がとられてきた。しかし、ベース層中の不純物濃度を上
げるとエミッタの不純物濃度が極めて高いため、エミッ
タ、ベース接合が高濃度同士のPN接合となり、アバラ
ンシェ降伏、ツェナー降伏、トンネル電流等が接合で生
じ、トランジスタの耐圧が著しく低下したり、漏れ電流
が発生するなどの不良が起きると言った問題がある。ま
た、従来の製造方法ではベース幅及び厚さの制御が困難
であるという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明はコレクタを
形成する高濃度不純物領域と低濃度不純物領域との間
に、この低濃度不純物領域よりも不純物濃度の低い半導
体領域を設けた半導体装置を提供することを特徴とす
る。
【0012】第2の発明は半導体基板上に形成された素
子領域と、この素子領域の周囲を囲むように形成された
ディープトレンチとこのディープトレンチを囲むように
形成されたシャロートレンチとを含む半導体装置を提供
することを特徴とする。
【0013】第3の発明は半導体基板表面にマスク材を
堆積する工程と、素子分離領域となる第1の領域の前記
マスク材を選択的に除去する工程と、前記マスク材をマ
スクに前記第1の領域の前記半導体基板にディープレト
ンチを形成する工程と、フィールド領域となる第2の領
域の前記マスク材を除去する工程と、前記マスク材をマ
スクにエッチングし前記第2の領域の半導体基板にシャ
ロートレンチを形成する工程と前記ディープトレンチ及
び前記シャロートレンチ内を絶縁材料で埋め込み表面を
平坦化する工程とを含む半導体装置の製造方法を提供す
ることを特徴とする。
【0014】第4の発明は半導体基板表面に第1の絶縁
膜と、第1の半導体膜と、第2の絶縁膜を順次形成する
工程と、素子領域となる第1の領域と、フィールド領域
となる第2の領域に選択的に第1のフォトレジスト層を
形成する工程と、この第1のフォトレジストをマスクに
素子分離領域となる第3の領域の前記第2の絶縁膜及び
前記第1の半導体膜及び前記第2の絶縁膜を異方性エッ
チングする工程と、前記第1の領域のみを覆うように第
2のフォトレジスト層を形成する工程と、この第2のフ
ォトレジスト層をマスクに前記第2の領域上の前記第2
の絶縁膜を除去する工程と、前記第1の領域上の第2の
絶縁膜及び前記第2の領域上の第1の絶縁膜をマスク
に、異方性エッチングし前記第3の領域にディープトレ
ンチを形成する工程と、前記第2の領域上の前記第1の
絶縁膜を除去する工程と、前記第1の領域の前記第1の
絶縁膜をマスクに前記第2の領域の前記半導体基板に異
方性エッチングを行い、シャロートレンチを形成する工
程と、前記ディープトレンチ及び前記シャロートレンチ
内を絶縁材料で埋め込み表面を平坦化する工程とを含む
半導体装置の製造方法を提供することを特徴とする。
【0015】第5の発明は半導体基板内に形成された素
子分離領域となるディープトレンチと、このディープト
レンチにより分離された素子領域と、半導体基板上に形
成された、前記素子分離領域上に開口部を有する多結晶
シリコン層と、この開口部底面に形成されたベースエピ
タキシャル層と、このベースエピタキシャル層上且つ前
記開口部側面に形成されたサイドウオールと、このサイ
ドウオールに挾まれた前記ベースエピタキシャル層表面
に形成されたエミッタ領域と、このエミッタ領域に接し
て前記開口部上に形成された多結晶シリコンから成るエ
ミッタ電極とからなる半導体装置を提供することを特徴
とする。
【0016】第6の発明は第1導電型のコレクタ領域を
有する半導体基板上に第1導電型のエピタキシャル層を
形成する工程と、少なくとも2つの第1の絶縁物で上記
第1導電型のエピタキシャル層を絶縁分離する工程と、
この絶縁分離された第1導電型エピタキシャル層及び前
記絶縁層上に第2導電型の多結晶シリコン及び絶縁物を
順次堆積する工程と、この多結晶シリコン及び絶縁膜に
第1の開口を形成する工程と、この第1の開口内のみに
エッチングストッパー膜を選択的に形成する工程と、第
2の絶縁膜を全面に堆積し異方性エッチングを行って前
記第1の開口の側壁にサイドウォールを形成する工程
と、前記エッチングストッパー膜を除去する工程と、前
記開口部の底部に第2導電型の単結晶シリコンを選択的
にエピタキシャル成長させる工程と、全面に第1導電型
の不純物を含むシリコン結晶をエピタキシャル成長させ
る工程と、熱処理によりこのシリコン結晶から前記開口
部底部の単結晶シリコン内に不純物を拡散させエミッタ
層を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法を提供
することを特徴とする。
【0017】第7の発明はバイポーラトランジスタにお
いてエミッタ領域とベース領域との間に不純物濃度が1
×1018cm-3以下のイントリンシックドープド領域を備
えた半導体装置を提供することを特徴とする。
【0018】第8の発明はコレクタ層が形成された半導
体基板上にベース引き出し層を形成する工程と、このベ
ース引き出し層の一部を選択的に除去しエミッタ開口部
を形成する工程と、全面に真性ベース領域をエピタキシ
ャル成長法により形成する工程と、この真性ベース領域
上に不純物濃度が1×1018cm-3以下のイントリンシッ
クドープド領域をエピタキシャル成長法により形成する
工程と、このイントリンシックドープド領域上にエミッ
タ領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法を
提供することを特徴とする。
【0019】第9の発明はコレクタ層が形成された半導
体基板上にエピタキシャル成長法により真正ベース領域
を形成する工程と、この真正ベース領域上にベース引き
出し層を形成する工程と、このベース引き出し層の一部
を選択的に除去しエミッタ開口部を形成する工程と、全
面に不純物濃度が1×1018cm-3以下のイントリンシッ
クドープド領域をエピタキシャル成長法により形成する
工程と、このイントリンシックドープド領域上にエミッ
タ領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法を
提供することを特徴とする。
【0020】第10の発明は第1導電型の単結晶半導体
層と、この半導体層の周囲に形成された絶縁領域と、こ
の絶縁領域に隣接した前記単結晶半導体層の表面の一部
に形成された第2導電型の拡散領域と、少なくとも前記
第1導電型の単結晶半導体層上の一部と、前記第2導電
型の拡散領域の一部とに接する第2導電型の単結晶半導
体層と、この第2導電型の単結晶半導体層の一部及び前
記拡散層に隣接する前記絶縁領域表面の一部に接続する
第1導電型の半導体層とを含む半導体装置を提供するこ
とを特徴とする。
【0021】
【作用】第1の発明によれば、イントリンシックドープ
ド層をコレクタ電流が大きくなった時に最も電界集中の
生じやすい低濃度コレクタ層と埋め込み層の間に形成す
る事により、電界集中をベース−コレクタ接合とイント
リンシックドープド層との間で分担させることができ、
空乏層幅を増加させずにベースコレクタ間の電界集中を
回避し、耐圧向上を図ることができる。
【0022】第2の発明によれば、従来2つある凸状の
素子領域を一つにするため、ディープトレンチで囲まれ
た素子領域全体の面積を小さくすることができ、寄生容
量を大幅に低減することができる。また、引き出し電極
のコンタクトを横からとることができるため、素子上面
からとる必要がなくなり、寄生容量を低減し素子をさら
に微細にすることができる。
【0023】第3、第4の発明によれば、従来のように
ディープトレンチを形成する際に用いるマスクとシャロ
ートレンチを形成する際に用いるマスクの合わせ余裕を
取る必要が無くなるため、素子面積が小さく、寄生容量
が小さいトレンチ分離を形成することが可能となる。さ
らに、素子分離用トレンチ内に溝を形成しその溝に引き
出し電極を埋め込むことから容易に素子領域の側面から
容易にコンタクトを取ることが可能となる。
【0024】第5、第6の発明によれば、一回のリソグ
ラフィー工程でベースエピタキシャル層を保護する膜の
形成とエミッタ開口の形成が可能となるため、合せずれ
による寸法の制限が緩和され、素子の微細化が可能とな
る。
【0025】第7、第8、第9の発明によればエミッタ
とベース領域の間にかかる電界の一部をイントリンシッ
クドープド領域で吸収し緩和してエミッタとベース領域
の間で発生するアバランシェ降伏、ツェナー降伏、トン
ネル電流を抑制することができる。
【0026】第10の発明によれば、エミッタ領域と、
ベース引き出し電極の距離を自己整合技術を用いて、フ
ォトリソグラフィー工程の合せ余裕以下に縮小すること
が可能であるために、トランジスタの遮断周波数を高く
すると同時にベース抵抗を小さくすることが可能とな
る。
【0027】
【実施例】
(実施例1)以下、第1の発明をnpn型バイポーラト
ランジスタに適用した実施例を図1乃至図4を参照しな
がら説明する。
【0028】図1は本発明によるバイポーラトランジス
タの断面図である。基板101上のコレクタ埋め込み層
102及び低濃度コレクタ層104の間に不純物濃度が
最も低いイントリンシックドープド層103が形成され
ている。また、図2は図1のA−A' 間における不純物
の濃度分布を示す。
【0029】このような構造を用いた場合の電界強度分
布の様子を図3に示す。イントリンシックドープド層を
設けない場合(図47(a))に比べてベース・コレク
タ接合間での電界強度が減少し、また、公知の方法であ
るイントリンシックドープド層をベース−コレクタ接合
間に設けた場合(図47(b))に比べて空乏層幅の増
加が生じない。
【0030】以下に本実施例におけるバイポーラトラン
ジスタの製法を図3乃至図4を参照しながら説明する。
まずp型基板101上にn型不純物濃度およそ10
19(cm-3)の高濃度層(コレクタ埋め込み層)102を
形成する。
【0031】次に不純物濃度がおよそ1014(cm-3)と
最も低いイントリンシックドープド層103を、続いて
濃度が1017(cm-3)と比較的低能度のn型不純物層
(低能度コレクタ層)104を、エピタキシャル成長法
によって各々例えば0.2 (μm)、0.5(μm)
程度の厚さに順次形成する(図4(a))。
【0032】次に基板表面に反応性イオンエッチング
(RIE)を行って0.7(μm)程度の高さの素子領
域と4(μm)程度の素子分離溝105を形成し、溝部
分に105及び106に例えば液相成長法により絶縁膜
を埋め込み表面をエッチバック等により平坦化し、素子
分離を行う(図4(b))。
【0033】以下、素子領域104にp型不純物、n型
不純物を基板表面から導入してベース106、エミッタ
107およびコレクタ108を形成する(図1)。本実
施例では、イントリンシックドープド層103を低能度
コレクタ層104と埋め込み層102の間に形成するこ
とにより、イントリンシックドープド層をベース−コレ
クタ接合間に設けた場合のようにベース−コレクタ間の
空乏層幅を増加させることなく耐圧を確保することがで
き、キャリア走行時間の増加を抑えることができる。ま
た、イントリンシックドープド層の位置を低濃度コレク
タ層とコレクタ埋め込み層の間にすることにより、エピ
タキシャル成長のみによってイントリンシックドープド
層を精度よく形成することが可能となる。
【0034】(実施例2)以下、第2の発明の実施例を
図5乃至図8を参照しながら詳細に説明する。本発明に
よる半導体装置の素子分離形状を図5に示す。
【0035】半導体基板上の1つの素子領域201の周
辺に、素子分離用のディープトレンチ202があり、更
にその外側はシャロートレンチ203に囲まれ、シャロ
ートレンチ203もディープトレンチ202も絶縁膜2
04で埋め込まれている。
【0036】次に図5に示した半導体装置の素子分離形
状の形成方法を説明する。まず、半導体基板301上に
シリコン酸化膜302を5000オングストロームの厚
さに堆積させる。さらに1μmの厚さにフォトレジスト
層303を形成し、ディープトレンチとなる領域のみに
開口部を形成する(図6(a))。
【0037】次にフォトレジスト303をマスクにシリ
コン酸化膜302の異方性エッチングを行い、フォトレ
ジスト303を除去する(図6(b))。次にシリコン
酸化膜302をマスクに、半導体基板301を異方性エ
ッチングし、ディープトレンチ304を形成する(図6
(c))。
【0038】次に、ディープトレンチ304にはさまれ
た素子領域上のシリコン酸化膜を残し、フィールド領域
上のシリコン酸化膜のみを選択的に除去する(図7
(a))。
【0039】次に、素子領域上のシリコン酸化膜302
をマスクに、半導体基板301を異方性エッチングし、
シャロートレンチ305を形成する(図7(b))。次
に、シリコン酸化膜302を除去する(図7(c))。
【0040】最後に、例えばシリコン酸化膜を全面に堆
積させ、エッチバックを行うことにより、シャロートレ
ンチ305及びディープトレンチ304内をシリコン酸
化膜306で充填する(図8)。
【0041】上記の工程により図5に示した素子分離形
状を形成することができる。本実施例によれば、従来2
つあった凸状の素子領域を1つにしたためディープトレ
ンチで囲まれた素子全体の面積を極めて小さくすること
ができる。
【0042】またこの方法によれば、シャロートレンチ
を形成する際に用いる異方性エッチングのマスクとディ
ープトレンチを形成する際の異方性エッチングのマスク
は、一回のフォトレジストのパターニングによって決め
られるため、シャロートレンチとディープトレンチに合
わせずれが生じることがない。
【0043】(実施例3)以下に実施例2とは異なる素
子分離形成工程を示す。まず、半導体基板301上にシ
リコン酸化膜302、多結晶シリコン膜303、シリコ
ン酸化膜304を順次堆積し、その上に、ディープトレ
ンチとなる領域のみに開口を有するフォトレジスト層3
05を形成する(図9(a))。
【0044】次にフォトレジスト層305をマスクに、
ディープトレンチとなる領域のシリコン酸化膜304、
多結晶シリコン303、シリコン酸化膜302を異方性
エッチングによって除去する。
【0045】次にフォトレジスト層305を除去した
後、素子領域を完全に覆うように、フォトレジスト層3
06を形成する(図9(b))。次にフォトレジスト層
306をマスクに、フィールド領域上の酸化膜304を
除去する(図9(c))。
【0046】次に酸化膜302及び304をマスクに、
半導体基板を異方性エッチングし、ディープトレンチ3
07を形成する(図10(a))。次に全面に異方性ド
ライエッチングを行い、フィールド上の酸化膜302及
び素子領域上の酸化膜304を除去する(図10
(b))。
【0047】次に素子領域上の酸化膜302をマスク
に、フィールド上にシャロートレンチを形成する。この
時、多結晶シリコン膜303も同時に除去される(図1
0(c))。
【0048】さらに素子領域上の酸化膜302を除去す
る(図11(a))。最後に全面に酸化膜308を堆積
し、既知の方法でエッチバックすることにより、シャロ
ートレンチとディープトレンチ内を酸化膜308で充填
し、素子分離が完成する(図11(b))。
【0049】本実施例では実施例2における半導体基板
上のシリコン酸化膜の代わりにシリコン酸化膜と多結晶
シリコン膜の3層膜を用いており、両者のエッチングレ
ート差を利用した上記のプロセスにより制御性よく、半
導体基板内にシャロートレンチ及びディープトレンチを
形成することができる。
【0050】(実施例4)以下、実施例4乃至実施例7
では、実施例2、3で形成される素子分離領域にバイポ
ーラトランジスタを形成する方法を示す。
【0051】図12は、バイポーラトランジスタの断面
図であり、ディープトレンチに囲まれた素子領域上にエ
ミッタ領域401、ベース領域402、コレクタ領域4
03が形成されている。さらにこれらの領域に接続し
て、エミッタ電極404、ベース電極405、コレクタ
電極406が多結晶シリコンにより形成されている。更
に、従来、素子領域上に形成されていたコレクタ電極4
06と配線金属407とのコンタクト部は素子領域の外
側に形成されている。
【0052】次に、図12の構造のバイポーラトランジ
スタの製造工程を説明する。まず、第2もしくは第3の
実施例で示したような工程で素子分離を行った半導体基
板上に、素子領域を覆うように多結晶シリコン501を
堆積する(図13(a))。
【0053】次にフォトレジスト層502を形成し、多
結晶シリコン501のベース引きだし電極となる部分に
選択的にホウ素イオンを注入する(図13(b))。次
にフォトレジスト502を除去した後、選択的にフォト
レジスト503を形成し、多結晶シリコン501のコレ
クタ引きだし電極となる部分に、選択的に砒素イオンを
注入する(図13(c))。
【0054】次にフォトレジスト503を除去し、酸化
膜504を堆積した後、開口を規定するフォトレジスト
層505を形成する(図14(a))。このフォトレジ
スト層505をマスクに、酸化膜504と多結晶シリコ
ン501を、異方性エッチングして、開口を形成する。
【0055】次にフォトレジスト層505を除去した後
(図14(b))、酸化膜506を全面に堆積する(図
14(c))。次に酸化膜506の異方性エッチングを
行い、酸化膜506を開口部の側壁506に残し、エミ
ッタ開口を形成する(図15(a))。
【0056】次に全面にホウ素をイオン注入し、熱処理
を施すことによって、真性ベース領域507を形成し、
同時にベース電極の多結晶シリコン501からホウ素を
拡散させて外部ベース領域509を形成する(図15
(b))。
【0057】次にコレクタ電極の多結晶シリコン501
から砒素を拡散させることによって、コレクタ領域51
0を形成する。次にエミッタ電極となる多結晶シリコン
511を全面に堆積し、多結晶シリコンに砒素イオンを
注入する(図15(c))。
【0058】最後にエミッタ電極512をパターニング
し、熱処理を施すことにより、エミッタ領域513を形
成し、バイポーラトランジスタを形成することができ
る。本実施例によるバイポーラトランジスタはコレクタ
電極を多結晶シリコンにより引き出す構造を取ることに
より、従来のようにコレクタ電極用の凸状の領域が不要
になり、コレクタ・基板間の寄生容量を大幅に低減する
ことが可能となる。
【0059】(実施例5)図16は、バイポーラトラン
ジスタの断面図であり、構造は実施例4の図12と基本
的に同様であるが、コレクタ側のディープトレンチ60
1の充填材の素子領域に接する部分にコンタクト用の浅
い溝602が形成され、この内にコレクタ引きだし電極
となる多結晶シリコン603が埋め込まれている。
【0060】以下に、製造工程を説明する。第2もしく
は第3の実施例で示したような工程で素子分離を行った
半導体基板に、コレクタ電極側のディープトレンチの素
子領域に接する一部に開口を有するフォトレジスト70
5を形成する。このフォトレジスト705をマスクに異
方性エッチングを行い、ディープトレンチの一部に小さ
い溝706を形成する(図17(a))。
【0061】次にフォトレジスト705を除去しベース
電極及びコレクタ電極となる多結晶シリコン706をデ
ポし、小さい溝706を埋め込む(図17(b))。以
下、第4の実施例の図13(b)乃至図15と同様の工
程を行うことにより、バイポーラトランジスタを形成す
ることができる。
【0062】本実施例では、コレクタ電極側のディープ
トレンチに溝を形成し、その中に多結晶シリコン電極を
埋め込むことによりコレクタ領域を深く形成することが
可能となる。その結果、コレクタ電流が流れる経路が広
がり、コレクタ抵抗を下げることができる。
【0063】(実施例6)図18は、バイポーラトラン
ジスタの断面図であり、実施例5の構造に加えて、ベー
ス側のディープトレンチ801の充填材の素子領域に接
する部分にもコンタクト用の浅い溝802を形成し、ベ
ース電極の多結晶シリコン803を埋め込んである。こ
の場合、ベース電極803及びコレクタ電極804は、
素子領域上面からコンタクトを取る必要がなく、側面か
ら取っている(図18)。
【0064】以下に製造工程を説明する。第2もしくは
第3の実施例で示したような工程で素子分離を行った半
導体基板に、ベース電極側とコレクタ電極側のディープ
トレンチの素子領域に接する一部に開口を有するフォト
レジスト901を形成する。第1のフォトレジストをマ
スクに異方性エッチングを行い、それぞれのディープト
レンチの一部に小さい溝902を形成する(図19
(a))。
【0065】次にフォトレジスト901を除去した後、
ベース電極及びコレクタ電極となる多結晶シリコン90
3をデポし、それぞれの小さい溝902を埋め込む(図
19(b))。
【0066】次にフォトレジスト層904を選択的に形
成し、多結晶シリコン903のベース引きだし電極とな
る部分に選択的にホウ素イオンを注入する(図19
(c))。
【0067】次にフォトレジスト層904を除去した
後、フォトレジスト層905を選択的に形成し、このフ
ォトレジスト層905をマスクに多結晶シリコンのコレ
クタ引きだし電極となる部分に、選択的に砒素イオンを
注入する(図20(a))。
【0068】次にフォトレジスト層905を除去し、全
面に酸化膜906を堆積した後、開口を規定するフォト
レシストパターン907を形成する。この場合、多結晶
シリコン903は素子領域上に残る必要はないため、開
口部は素子領域とまったく同じのパターンとすることが
望ましい(図20(b))。
【0069】以下、第4の実施例の図14(b)乃至図
15と同様の工程を行うことにより、バイポーラトラン
ジスタを形成することができる。実施例ではコレクタ電
極側及びベース電極側のディープトレンチに溝を形成
し、その中に多結晶シリコン電極を埋め込むことによ
り、コレクタ抵抗及びベース抵抗を下げることができ
る。また、ベースもコレクタも電極を素子領域の側壁か
ら取ることが可能になるため、これまで素子領域と多結
晶シリコン電極と接続していた領域が不要になり、素子
領域を小さくすることができる。
【0070】(実施例7)図21は、バイポーラトラン
ジスタの断面図であり、従来通りコレクタ埋め込み層を
形成し、コレクタ側のコンタクト用の溝1001を、ベ
ース側の溝1002より深くし、コレクタ引きだし電極
1003のみが、n+ の埋め込み層1004に届く構造
である。
【0071】以下に製造工程を説明する。第2もしくは
第3の実施例で示したような工程で素子分離を行った半
導体基板に、ベース電極側のディープトレンチの素子領
域に接する一部に開口を有するフォトレジスト1101
を形成する。このフォトレジスト1101をマスクに異
方性エッチングを行い、ベース電極側のディープトレン
チの一部に例えば0.2〜0.3μmの第1の小さい溝
1102を形成する(図22(a))。
【0072】次にフォトレジスト1101を除去した
後、コレクタ電極側のディープトレンチの素子領域に接
する一部に開口を有するフォトレジスト1103を形成
する。次にこのフォトレジスト1103をマスクに異方
性エッチングを行い、コレクタ電極側のディープトレン
チの一部に、第1の小さい溝1102より深い、例えば
1.0μmの第2の小さい溝1104を形成する(図2
2(b))。
【0073】次にフォトレジスト1103を除去した
後、全面にベース電極及びコレクタ電極となる多結晶シ
リコンをデポし、第1の小さい溝と第2の小さい溝を埋
め込む(図22(c))。
【0074】以下、第4の実施例の図13(b)乃至図
15と同様の工程を行うことにより、バイポーラトラン
ジスタを形成することができる。本実施例では、コレク
タ電極側のディープトレンチに形成していた溝を、ベー
ス電極側より深くすることによって、従来のように埋め
込み層を用いた場合でも、コレクタ電極用の多結晶シリ
コンだけを埋め込み層まで届かせ、抵抗を下げることが
できる。
【0075】以上、上述の実施例2乃至実施例7におい
ては、シャロートレンチを形成する際に用いる異方性エ
ッチングのマスクとディープトレンチを形成する際の異
方性エッチングのマスクは、一回のフォトレジストのパ
ターニングによって決められるためシャロートレンチと
ディープトレンチに合わせずれが生じることがない。
【0076】そのため、従来の素子分離法では必要であ
ったマスク合わせの余裕137(図48)を取る必要が
なくなる。また本発明によるバイポーラトランジスタは
コレクタ電極を多結晶シリコンによって引き出す構造を
取ることにより、従来のようにコレクタ電極用の凸状の
領域が不要になる。その結果、マスク合わせ余裕とコレ
クタ電極用の領域の分、ディープトレンチに囲まれた面
積を大幅に縮小することができ、バイポーラトランジス
タにおいて、コレクタ・基板間の寄生容量138(図4
8)を大幅に低減することができる。更に、従来のトレ
ンチ素子分離法ではマスク合わせのため、素子領域とデ
ィープトレンチとの間に一定の間隔のシャロートレンチ
領域が必要であり、この結果ディープトレンチに囲まれ
た素子面積が大きくなり、コレクタ・基板間の寄生容量
さらにはベース引きだし用の多結晶シリコンとコレクタ
との間に寄生容量139(図48)が発生していだか、
本発明による構造を用いると、この寄生容量はほとんど
発生しない。
【0077】本発明によるバイポーラトランジスタは、
従来の構造に比べて寄生容量を大幅に減少させることが
でき、動作の高速化が可能となる。 (実施例8)以下第5、第6の発明に係わる半導体装置
およびその製造方法をnpn型バイポーラトランジスタ
に適用した1実施例について図23乃至図25を参照し
ながら説明する。
【0078】本実施例による半導体装置は、コレクタエ
ピタキシャル層1203を少なくとも2つの絶縁物12
04で絶縁分離し、バイポーラトランジスタの活性領域
1203が形成されている。さらにこの活性領域120
3上に開口部を有する不純物ドープされた多結晶シリコ
ン膜1205及び絶縁膜1206が堆積されており、こ
の開口部底部にはベースエピタキシャル層1212が形
成されている。このベースエピタキシャル層1212上
の開口部側壁には酸化膜1210が形成され、この酸化
膜1210に挾まれたベースエピタキシャル層1212
上部には、エミッタ1214が形成されている(図25
(b))。
【0079】次に製造方法を説明する。まずp型シリコ
ン基板1201上に通常の拡散技術を用いて高濃度のn
型埋め込み層1202を形成し、さらにn型のコレクタ
エピタキシャル層1203を成長させる。その後少なく
とも2つ以上の絶縁物1204を用いてバイポーラトラ
ンジスタの活性領域1203を絶縁分離する(図23
(a))。
【0080】次いで所定の膜厚の多結晶シリコン120
5をCVD法により堆積し、p型の不純物例えばボロン
をイオン注入する。なおこのボロンイオン注入の代わり
にボロンがすでにドープされた多結晶シリコンを堆積し
ても良い。その後所定の膜厚の酸化膜1206及び窒化
膜1207を順次CVD法によって堆積する。
【0081】次に所定のフォト・リソグラフィーを工程
により窒化膜1207、酸化膜1206及び多結晶シリ
コン1205に開口1208を形成する(図23
(b))。次に選択的に開口1208内のシリコン上に
エッチングストッパー膜1209を形成する。なお、こ
のエッチングストッパー膜はシリコン上にだけ選択的に
成長し、サイドウォール・スペーサーの材料である酸化
膜と大きなエッチング選択比がとれ、下地コレクタエピ
タキシャル層1203にダメージを与えないためウェッ
ト系のエッチングで除去される膜が望ましい(図24
(a))。
【0082】その後酸化膜1210を所定の厚さで堆
積、反応性イオンエッチングをすることによって開口1
208内にサイドウォール・スペーサ1210を形成す
る。その後、ウェットエッチングにより選択的にエッチ
ングストッパー膜1209を除去して、ベース層の形成
される領域1211が形成される(図24(b))。
【0083】次いで選択的なエピタキシャル技術によっ
てエッチングストッパーを除去した領域1211を埋め
るようにシリコン結晶1212を成長させる。この際、
所定の圧力、温度、ガス流量で例えばジボラン(B2
6 )を混入させれば、エピタキシャル層を成長させなが
らp型にドープできる。さらに、例えばモノゲルマン
(GeH4 )を所定の圧力、温度、ガス流量で加えてや
ればSiGe層を形成する事も可能である(図25
(a))。
【0084】その後全面に多結晶シリコン1213を堆
積し、砒素をイオン注入後、熱工程を加えてベースエピ
タキシャル層1212内の所定の領域に砒素を拡散さ
せ、エミッタ1214を形成する。なお、ここで砒素を
イオン注入する代わりに多結晶シリコン1213をすで
に砒素がドープされた多結晶シリコンにする事も可能で
ある。また多結晶シリコンの代わりに砒素のドープされ
たシリコン結晶をエピタキシャル成長させても良い(図
25(b))。
【0085】その後は従来の技術により所定の金属電極
を形成して、バイポーラトランジスタのエミッタ・ベー
ス領域が形成される。なおこれらの図面では示されてい
ないコレクタに関しては従来のバイポーラトランジスタ
が有するようにコレクタ電極は酸化膜絶縁層1204の
エミッタ・ベース形成領域1203と反対側に形成さ
れ、n型埋め込み層1202を介してコレクタエピタキ
シャル層1203と結合される。
【0086】従来の選択的なエピタキシャル技術を用い
たバイポーラトランジスタの製造方法では、はじめにコ
レクタエピタキシャル層の上にベースエピタキシャル層
を形成し、後の工程を行なっていた。
【0087】この方法では、ベースエピタキシャル層上
に多結晶シリコン層を形成してエッチングによりエミッ
タ形成用の開口部を設けるので、ベースエピタキシャル
層上にエッチングストッパー膜を設ける必要がある。こ
のエッチングストッパー膜のパターニングとエミッタ用
の開口部を設けるためのパターニングを行うため、これ
らの2回のリソグラフィー工程の合わせずれを見込む必
要があり素子の微細化に対する制限となっていた。
【0088】本実施例では、はじめに、コレクタエピタ
キシャル層上に多結晶シリコン層を設け、エミッタ形成
用の開口部を形成してから、後にこの開口部底の所定の
領域にベースエピタキシャル層を選択成長させるため、
1回のリソグラフィー工程ですみ、素子の微細化に対す
る制限が大幅に緩和でき、素子の微細化が可能となる。
また素子の微細化と同時に寄生抵抗及び寄生容量が低減
され、高速動作が可能となる。
【0089】(実施例9)第7乃至第9の発明の実施例
を図面を参照しながら説明する。図26乃至図27にバ
イポーラトランジスタの構造図を示す。
【0090】いずれも高濃度真性ベース層1308、1
408、1508、1608とエミッタ電極1310、
1410、1510、1610との間に不純物濃度が1
×1018/cm3 以下のイントリンシックドープド領域1
309、1409、1509、1609を設けたことが
特徴である。特に、図26(a)、図27(a)、図2
7(b)はそれぞれのイントリンシックドープド領域1
309、1509、1609がエミッタ電極1310、
1510、1610の底面のみならず側面にも存在する
ことが特徴となっている。このような構造はとくに図2
7(b)のようにベース引き出し部1606とエミッタ
電極1610が絶縁膜(酸化膜、窒化膜等)を介さず直
接真性ベース1608を介して繋がっているような場合
に適している。このイントリンシックドープド領域の例
としては、例えば濃度が1×1017/cm3 、膜厚が10
nm、真性ベース領域は例えば濃度が1×1019/cm3
膜厚が40nm、エミッタ電極は例えば濃度が5×1020
/cm3 、膜厚が200nm等の値を用いることができる
が、一般にイントリンシックドープト領域の濃度が1×
1018/cm3 以下であればエミッタ、ベース領域と比べ
て十分にイントリンシックドープド領域と見做すことが
できる。
【0091】次に上記構造のバイポーラトランジスタの
製造工程を図面を参照しながら説明する。まずp型シリ
コン基板1701上にアンチモン、砒素などを用いてn
+ 埋め込み層1702を拡散法またはイオン注入法で形
成し、例えば燐ドープされたn-コレクタ層をエピタキ
シャル成長にて形成する。
【0092】次にディープトレンチおよびディープトレ
ンチへ絶縁膜埋め込みにてn+ 埋め込み層1702を分
離し(図示ぜす)、シャロートレンチ及びその埋め込み
絶縁膜1703にてn- コレクタ層1704を分離する
(図28(a))。
【0093】次にベースの引き出し部となるp+ シリコ
ン層1706を例えば膜厚200nmで形成する。この層
は多結晶シリコンやアモルファスシリコンでもよいが、
ベース引き出し部の抵抗低減やキャリアの再結合抑制に
は単結晶シリコンを用いることが望ましい。この場合埋
め込み絶縁膜1703の上の部分は多結晶シリコンでも
かまわない(図28(b))。
【0094】次にエミッタ開口部の引き出しp+ シリコ
ン層1706を選択的にエッチング除去した後、真性ベ
ース領域となるp+ シリコン層1708、イントリンシ
ックドープド層1709、エミッタシリコン電極171
0をエピタキシャル成長させて形成する。
【0095】尚、ベースとコレクタ部の耐圧を向上させ
るため引き出し部となるp+ シリコン層1706の下部
にも低不純物濃度のイントリンシックドープド層を設け
ることもある。エミッタ電極1710は多結晶シリコン
またはアモルファスシリコンでもよい(図29
(a))。
【0096】また埋め込み絶縁膜1703の上の部分は
多結晶となる事もある。また、エミッタの開口部p+
リコン層1706を選択的にエッチング除去する場合、
不純物野濃度の差等により、エッチングをp+ シリコン
層1706とn- コレクタ層1704との境界で選択的
に止める場合もあるが、意図的にn- コレクタ層170
4の中までエッチングを行なうこともあるし、また逆に
境界に達する前にエッチングを止める場合もある。
【0097】この後エミッタ電極1710をパターニン
グし同時に真性ベース領域となるp+ シリコン層170
8、イントリンシックドープド層1709をエッチング
除去すれば図27(b)に示した構造のバイポーラトラ
ンジスタが得られる。
【0098】次に、図26(a)の構造の製造工程を説
明する。まず、図28(a)の工程の後、ベースの引き
出し部となるp+ シリコン層1706と絶縁膜1707
を順次堆積した後、エミッタ開口部をエッチング除去す
る(図29(b))。
【0099】次に、絶縁膜を全面に堆積しした後、リア
クティブイオンエッチングなどの異方性エッチングによ
りエミッタ開口部の側壁部に絶縁膜1707aを形成す
る。この後、熱工程を加えp+ シリコン層1706より
不純物を拡散させてベースリンク領域1705を形成す
る(図30(a))。この後図29(a)以降の工程を
行うことにより図26(a)の構造を得ることができ
る。
【0100】次に図26(b)の構造の製造方法を説明
する。図28(a)の工程のあとで真性ベース領域とな
るpシリコン層1708、イントリンシックドープド層
1709、ベースの引き出し部となるp+ シリコン層1
706、絶縁膜1707を順次堆積する(図31
(a))。
【0101】次にエミッタ開口部をエッチング除去す
る。この時、エッチングはイントリンシックドープド層
1709で留まるようにする。以下同様にして絶縁膜を
全面に堆積した後、リアクティブイオンエッチングなど
の異方性エッチングにより側壁部に絶縁膜1707を残
す。
【0102】この後、熱工程を加えp+ シリコン層17
06より不純物を拡散させてベースリンク領域1705
を形成する(図31(b))。最後にエミッタ電極を堆
積しパターニングすれば図26(b)の構造が得られ
る。
【0103】次に図27(a)の構造の製造方法を説明
する。図28(a)の工程のあとで、真性ベース領域と
なるpシリコン層1708、ベースの引き出し部となる
+ シリコン層1706と絶縁膜1707を堆積した
後、エミッタ開口部をエッチング除去する。この時エッ
チングは真性ベース領域となるpシリコン層1708で
留まるようにする。
【0104】以下同様にして絶縁膜を全面に堆積した
後、リアクティブイオンエッチングなどの異方性エッチ
ングにより開口部側壁及びp+ シリコン層上に絶縁膜を
残す(図32)。その後、イントリンシックドープド層
1509、エミッタ電極1510を堆積し、パターニン
グすれば図27(a)の構造を得ることができる。
【0105】本実施例では、バイポーラトランジスタの
エミッタとベース領域の間にイントリンシックドープド
領域を設けるため、エミッタとベース領域の間にかかる
電界の一部をこのイントリンシックドープド領域で吸収
し、緩和することができる。よってエミッタとベース領
域の間で発生するアバランシェ降伏、ツェナー降伏、ト
ンネル電流を抑制することができる。
【0106】(実施例10)以下第10の発明の実施例
を図面を参照しながら説明する。まず表面部がn型であ
るシリコン基板1801上にエミッタ・ベース領域規定
用のシリコン酸化膜1802を形成した後に、この素子
分離シリコン酸化膜1802に囲まれたn型シリコン領
域1801の一辺にほう素をイオン注入しp型の拡散領
域1803を形成する(図33)。
【0107】次に、前記基板上にエピタキシャル成長技
術を用いてほう素ドープのシリコン、砒素ドープのシリ
コンを連続して成長させることにより、シリコン基板1
801が露出している部分上にはベース層となるp型の
エピタキシャル層1804aとエミッタ層となるn型の
エピタキシャル層1805aが、フィールド絶縁膜18
02上にはp型多結晶シリコン1804bとn型の多結
晶シリコン1805bが形成される。その後、少なくと
も前述のp型の拡散領域1803に隣接する単結晶シリ
コン1801とシリコン酸化膜1802の境界付近、及
びシリコン酸化膜1802上の一部に砒素もしくはリン
をイオン注入し、p型エピタキシャル層1804a及び
p型多結晶シリコン1804bをn型の拡散層1806
に反転させる(図34(a))。
【0108】次に、全面にシリコン酸化膜1807を堆
積した後にこのシリコン酸化膜1807及びn型エピタ
キシャル層1805a、p型エピタキシャル層1804
aを異方性エッチングによりパターニングする。このと
き、n型エピタキシャル層1805aは完全にエッチン
グする必要はあるがp型エピタキシャル層1804aは
必しもエッチングする必要はなく、逆にシリコン基板1
801にまでオーバーエッチングは入っても差し支えな
い。その後、全面にほう素を斜めイオン注入することに
より、表面に露出しているシリコン基板1801にp型
の拡散層1808を形成する(図35)。
【0109】次に、全面にシリコン窒化膜1809を堆
積して異方性エッチングを行うことにより、シリコン酸
化膜1807、n型エピタキシャル層1805a、p型
エピタキシャル層1804aの周囲にシリコン窒化膜側
壁1809を形成し、再びほう素をイオン注入すること
により、前記p型拡散層1808中にp+ 型の拡散層1
810を形成する(図36)。
【0110】次に、ベース引きだし電極となるほう素ド
ープの多結晶シリコン1811を全面に堆積し、パター
ニングする(図37)。次に、エミッタ電極となるべき
砒素ドープのエピタキシャル層1805a上にあるシリ
コン酸化膜1807を露出させるために、この上にある
多結晶シリコン1811をフォトリソグラフィ工程と等
方性エッチング技術を用いて除去し、弗酸系のエッチン
グを用いてシリコン酸化膜1807を除去する(図3
8)。
【0111】次に、全面にチタニウムを堆積し、サリサ
イド工程(アニールしてエピタキシャルシリコン層18
05a及び多結晶シリコン1811上のチタニウムのみ
を反応させてチタンシリサイドにし、酸を用いて未反応
のチタンのみをエッチングする)を用いて、エピタキシ
ャルシリコン層1805a及び多結晶シリコン1811
上にチタンシリサイド膜1812を形成する(図3
9)。
【0112】最後に、全面にシリコン酸化膜1813を
堆積し、このシリコン酸化膜1813にエミッタ、ベー
スコンタクト開口を形成し、アルミニウム電極1814
を形成してトランジスタが完成する(図40)。
【0113】本実施例ではチタンシリサイドを用いてい
るが、シリサイドを使用しなかったり他のシリサイドを
用いても同様の効果が得られる。また、ほう素ドープの
エピタキシャル層4804a及び多結晶シリコン層18
04bについては、選択エピタキシャル成長技術を用い
て1804aのみとしても良く、砒素ドープのn型エピ
タキシャル層1805aについては、エピタキシャル成
長させる代わりに全面に砒素ドープのn型多結晶シリコ
ンを堆積しても同様の効果が得られる。
【0114】以上述べたように本実施例によれば、エピ
タキシャル技術により非常に薄いベース層を形成でき
る。また、素子分離シリコン酸化膜1802エッジのエ
ミッタ電極1807がオーバーラップする部分に、あら
かじめベース層と同一導電型の不純物を導入してp型の
拡散領域1803を形成しており従来用いられていたP
AD酸化膜の代わりにこの部分でエピタキシャルベース
とエミッタ電極とのコンタクトを取っている。よってエ
ミッタ領域とベース引きだし電極の距離を自己整合技術
を用いてフォトリソグラフィ工程の合わせ余裕以下に縮
小することが可能となる。
【0115】本発明によりトランジスタの遮断周波数が
高くかつベース抵抗の低いバイポーラデバイスの形成が
可能となり、素子の速度性能を大きく向上させることが
出来るようになる。
【0116】尚、本実施例のバイポーラトランジスタ
は、npn型トランジスタでもpnp型トランジスタで
もかまわない。従来高速論理動作または高周波アナログ
動作を行うバイポーラトランジスタにおいては、その高
速動作に有利な縦型のnpnトランジスタが用いられて
きた。しかし回路上pnpトランジスタがぜひとも必要
になる場合がありnpn型とpnp型を同時に形成する
ことがある。しかし、縦型npnトランジスタと縦型p
npトランジスタを従来構造のまま組み合せると製造工
程が非常に複雑になり、コスト上の問題がある。また熱
工程の設計においても問題があり、縦型npnトランジ
スタと縦型pnpトランジスタそれぞれから最大限に高
性能を引き出すことが出来なかった。
【0117】次に説明する製造工程は上記の問題を解決
するものである。まずp型基板1901上にn+ 拡散層
1902を全面に形成した後、p+ 拡散層1903を選
択的に形成する。さらに全面にエピタキシャル成長法等
により、n型半導体層1904を形成し、イオン注入法
および熱拡散によりp−well層1906を選択的に
形成する。
【0118】トレンチ構造1909により素子分離を行
なった後、絶縁膜1908を埋め込むことによりフィー
ルド膜を形成する。次にn+ ポリシリコン層1911を
選択的に形成し、pnpトランジスタの外部ベース19
14を拡散で形成する。
【0119】次にイオン注入によりpnpトランジスタ
の内部ベース1915を形成し、さらに低温エピタキシ
ャル成長によりp型半導体層1912を形成することに
より、pnpトランジスタのエミッタとnpnトランジ
スタのベースを同時に形成する。
【0120】さらにp+ ポリシリコン1918により引
き出し電極の形成を行い、絶縁膜1910を選択的に形
成した後、メタル電極1917を形成し完成する(図4
1)。
【0121】上記の製造工程では、全体の熱工程を抑え
るために低温エピ成長を用い、しかもpnpエミッタエ
ピとnpnベースエピを同時に行なうため、npn型と
pnp型トランジスタを同時に形成することが容易にな
る。
【0122】
【発明の効果】第1の発明により、ベースコレクタ間の
空乏層幅を増加させることなく耐圧を確保することがで
きる。第2乃至第4の発明により、ディープトレンチに
囲まれた素子領域の面積を小さくすることができ、コレ
クタ・基板間の寄生容量あるいはベース引き出しの多結
晶シリコンとコレクタとの間の寄生容量を防ぐことがで
きる。
【0123】第5、第6の発明により、合せずれによる
寸法の制限が緩和され素子微細化が実現される。第7乃
至第9の発明により、エミッタとベース間で発生するア
バランシェ降伏、ツェナー降伏、トンネル電流を抑制す
ることができる。第10の発明によりトランジスタの遮
断周波数を高くすると同時にベース抵抗を小さくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の半導体装置を示す構造断面図。
【図2】 実施例1の半導体装置の不純物濃度分布図。
【図3】 実施例1の半導体装置の電界強度分布図。
【図4】 実施例1の半導体装置を示す工程断面図。
【図5】 実施例2の半導体装置を示す構造断面図。
【図6】 実施例2の半導体装置を示す工程断面図。
【図7】 実施例2の半導体装置を示す工程断面図。
【図8】 実施例2の半導体装置を示す工程断面図。
【図9】 実施例3の半導体装置を示す工程断面図。
【図10】 実施例3の半導体装置を示す工程断面図。
【図11】 実施例3の半導体装置を示す工程断面図。
【図12】 実施例4の半導体装置を示す構造断面図。
【図13】 実施例4の半導体装置を示す工程断面図。
【図14】 実施例4の半導体装置を示す工程断面図。
【図15】 実施例4の半導体装置を示す工程断面図。
【図16】 実施例5の半導体装置を示す構造断面図。
【図17】 実施例5の半導体装置を示す工程断面図。
【図18】 実施例6の半導体装置を示す工程断面図。
【図19】 実施例6の半導体装置を示す工程断面図。
【図20】 実施例6の半導体装置を示す工程断面図。
【図21】 実施例7の半導体装置を示す構造断面図。
【図22】 実施例7の半導体装置を示す工程断面図。
【図23】 実施例8の半導体装置を示す工程断面図。
【図24】 実施例8の半導体装置を示す工程断面図。
【図25】 実施例8の半導体装置を示す工程断面図。
【図26】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図27】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図28】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図29】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図30】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図31】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図32】 実施例9の半導体装置を示す工程断面図。
【図33】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図34】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図35】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図36】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図37】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図38】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図39】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図40】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図41】 実施例10の半導体装置を示す工程断面
図。
【図42】 従来の半導体装置を示す工程断面図。
【図43】 従来の半導体装置を示す工程断面図。
【図44】 従来の半導体装置を示す工程断面図。
【図45】 従来の半導体装置を示す工程断面図。
【図46】 従来の半導体装置を示す工程断面図。
【図47】 従来の半導体装置を示す特性図。
【図48】 従来の半導体装置を示す構造断面図。
【符号の説明】
101、301、1201、1701、1801、19
01 半導体基板 102 コレクタ埋め込み層 103 i層 104 n型不純物層 105 素子分離溝 106、402、1211 ベース領域 107、401、513 エミッタ領域 108、403、510 コレクタ領域 201 素子領域 202、304、307、601、801 ディープト
レンチ 203、305 シャロートレンチ 204、1204、1703、1908、1910 絶
縁膜 302、308、505、506、906、1206、
1210、1802、1807、1813 酸化膜 303、306、502、503、705、901、9
04、905、907、1101、1103 フォトレ
ジスト 404、512、1310、1410、1510、16
10、1710、1807 エミッタ電極 405、803 ベース電極 406、804 コレクタ電極 407 配線金属 501、511、603、706、903、1205、
1213、1811、1911 多結晶シリコン 507、1708 真性ベース領域 509 外部ベース領域 602、802、1001 コンタクト用の溝 705、902、1002、1102、1104 溝 1003 コレクタ引き出し電極 1004、1202、1702 n+ 埋め込み層 1203 コレクタエピタキシャル層 1207 窒化膜 1208 開口 1209 エッチングストッパー 1212、1804 ベースエピタキシャル層 1308、1408、1508、1608 高濃度真性
ベース層 1309、1409、1509、1609、1709
イントリンシックドープ領域 1803 拡散領域 1805 エミッタエピタキシャル層 1806、1902 n型拡散層 1808、1810、1903 p型拡散層 1809 シリコン窒化膜 1812 チタンシリサイド膜 1917 メタル電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 洋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井納 和美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 吉野 千博 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 臼田 宏治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタを形成する高濃度不純物領域と
    低濃度不純物領域との間に、この低濃度不純物領域より
    も不純物濃度の低い半導体領域を設けたことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成された素子領域と、
    この素子領域の周囲を囲むように形成されたディープト
    レンチとこのディープトレンチを囲むように形成された
    シャロートレンチとを含むことを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ディープトレンチに囲まれた素子領
    域上に形成されたエミッタ、ベース及びコレクタと、素
    子領域の外側に形成されたコレクタ引き出し電極、ベー
    ス引き出し電極及び配線金属とのコンタクト領域とを備
    えたことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記コレクタ引き出し電極またはベース
    引き出し電極が前記ディープトレンチ内側の素子領域に
    接する領域のうち少なくとも一つに形成された溝内に埋
    め込まれていることを特徴とする請求項3記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記コレクタ引き出し電極及びベース引
    き出し電極が前記ディープトレンチ内側の素子領域に接
    する領域の対抗する両側に形成された溝内に埋め込まれ
    ていることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記コレクタ引き出し電極の形成された
    溝の深さが前記ベース引き出し電極の形成された溝の深
    さより深いことを特徴とする請求項5記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 半導体基板表面にマスク材を堆積する工
    程と、素子分離領域となる第1の領域の前記マスク材を
    選択的に除去する工程と、前記マスク材をマスクに前記
    第1の領域の前記半導体基板にディープトレンチを形成
    する工程と、フィールド領域となる第2の領域の前記マ
    スク材を除去する工程と、前記マスク材をマスクにエッ
    チングし前記第2の領域の半導体基板にシャロートレン
    チを形成する工程と前記ディープトレンチ及び前記シャ
    ロートレンチ内を絶縁材料で埋め込み表面を平坦化する
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板表面に第1の絶縁膜と、第1
    の半導体膜と、第2の絶縁膜を順次形成する工程と、素
    子領域となる第1の領域と、フィールド領域となる第2
    の領域に選択的に第1のフォトレジスト層を形成する工
    程と、この第1のフォトレジストをマスクに素子分離領
    域となる第3の領域の前記第2の絶縁膜及び前記第1の
    半導体膜及び前記第2の絶縁膜を異方性エッチングする
    工程と、前記第1の領域のみを覆うように第2のフォト
    レジスト層を形成する工程と、この第2のフォトレジス
    ト層をマスクに前記第2の領域上の前記第2の絶縁膜を
    除去する工程と、前記第1の領域上の第2の絶縁膜及び
    前記第2の領域上の第1の絶縁膜をマスクに、異方性エ
    ッチングし前記第3の領域にディープトレンチを形成す
    る工程と、前記第2の領域上の前記第1の絶縁膜を除去
    する工程と、前記第1の領域の前記第1の絶縁膜をマス
    クに前記第2の領域の前記半導体基板に異方性エッチン
    グ行い、シャロートレンチを形成する工程と、前記ディ
    ープトレンチ及び前記シャロートレンチ内を絶縁材料で
    埋め込み表面を平坦化する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板内に形成された素子分離領域
    となるディープトレンチと、このディープトレンチによ
    り分離された素子領域と、半導体基板上に形成された、
    前記素子分離領域上に開口部を有する多結晶シリコン層
    と、この開口部底面に形成されたベースエピタキシャル
    層と、このベースエピタキシャル層上且つ前記開口部側
    面に形成されたサイドウォールと、このサイドウォール
    に挾まれた前記ベースエピタキシャル層表面に形成され
    たエミッタ領域と、このエミッタ領域に接して前記開口
    部上に形成された多結晶シリコンから成るエミッタ電極
    とからなることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 第1導電型のコレクタ領域を有する半
    導体基板上に第1導電型のエピタキシャル層を形成する
    工程と、少なくとも2つの第1の絶縁物で上記第1導電
    型のエピタキシャル層を絶縁分離する工程と、この絶縁
    分離された第1導電型エピタキシャル層及び前記絶縁層
    上に第2導電型の多結晶シコン及び絶縁物を順次堆積す
    る工程と、この多結晶シリコン及び絶縁膜に第1の開口
    を形成する工程と、この第1の開口内のみにエッチング
    ストッパー膜を選択的に形成する工程と、第2の絶縁膜
    を全面に堆積し異方性エッチングを行って前記第1の開
    口の側壁にサイドウォールを形成する工程と、前記エッ
    チングストッパー膜を除去する工程と、前記開口部の底
    部に第2導電型の単結晶シリコンを選択的にエピタキシ
    ャル成長させる工程と、全面に第1導電型の不純物を含
    むシリコン結晶をエピタキシャル成長させる工程と、熱
    処理によりこのシリコン結晶から前記開口部底部の単結
    晶シリコン内に不純物を拡散させエミッタ層を形成する
    工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 バイポーラトランジスタにおいてエミ
    ッタ領域とベース領域との間に不純物濃度が1×1018
    cm-3以下のイントリンシックドープド領域を備えたこと
    を特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記イントリンシックドープド領域が
    エミッタの底面及び側面に接していることを特徴とする
    請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 コレクタ層が形成された半導体基板上
    にベース引き出し層を形成する工程と、このベース引き
    出し層の一部を選択的に除去しエミッタ開口部を形成す
    る工程と、全面に真性ベース領域をエピタキシャル成長
    法により形成する工程と、この真性ベース領域上に不純
    物濃度が1×1018cm-3以下のイントリンシックドープ
    ド領域をエピタキシャル成長法により形成する工程と、
    このイントリンシックドープド領域上にエミッタ領域を
    形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 コレクタ層が形成された半導体基板上
    にエピタキシャル成長法により真正ベース領域を形成す
    る工程と、この真正ベース領域上にベース引き出し層を
    形成する工程と、このベース引き出し層の一部を選択的
    に除去しエミッタ開口部を形成する工程と、全面に不純
    物濃度が1×1018cm-3以下のイントリンシックドープ
    ド領域をエピタキシャル成長法により形成する工程と、
    このイントリンシックドープド領域上にエミッタ領域を
    形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記ベース引き出し層を形成する工程
    及びエミッタ領域を形成する工程はエピタキシャル成長
    法または多結晶半導体堆積法またはアモルファス半導体
    堆積法等を用いることを特徴とする請求項13、14記
    載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 第1導電型の単結晶半導体層と、この
    半導体層の周囲に形成された絶縁領域と、この絶縁領域
    に隣接した前記単結晶半導体層の表面の一部に形成され
    た第2導電型の拡散領域と、少なくとも前記第1導電型
    の単結晶半導体層上の一部と、前記第2導電型の拡散領
    域の一部とに接する第2導電型の単結晶半導体層と、こ
    の第2導電型の単結晶半導体層の一部及び前記拡散層に
    隣接する前記絶縁領域表面の一部に接続する第1導電型
    の半導体層とを含むことを特徴とする半導体装置。
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