JPH06151447A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH06151447A JPH06151447A JP32854392A JP32854392A JPH06151447A JP H06151447 A JPH06151447 A JP H06151447A JP 32854392 A JP32854392 A JP 32854392A JP 32854392 A JP32854392 A JP 32854392A JP H06151447 A JPH06151447 A JP H06151447A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベース抵抗低減およびベース・コレクタ間寄
生容量低減。製造プロセスの安定化。 【構成】 素子分離領域104およびこれに囲まれたn
型エピタキシャル領域103上にアモルファスシリコン
を堆積しこれを単結晶化させて低不純物濃度の単結晶シ
リコン領域106を形成し、その表面に、p型領域10
8を形成する。エミッタ開口111を形成しBSG膜
(114)を堆積し、熱処理を行ってベース領域115
と外部ベース領域118を形成する。BSG膜に異方性
エッチングを施して側壁絶縁膜114を形成する。n型
ポリシリコン116を形成し、これからの不純物拡散に
よりエミッタ領域117を形成する。
生容量低減。製造プロセスの安定化。 【構成】 素子分離領域104およびこれに囲まれたn
型エピタキシャル領域103上にアモルファスシリコン
を堆積しこれを単結晶化させて低不純物濃度の単結晶シ
リコン領域106を形成し、その表面に、p型領域10
8を形成する。エミッタ開口111を形成しBSG膜
(114)を堆積し、熱処理を行ってベース領域115
と外部ベース領域118を形成する。BSG膜に異方性
エッチングを施して側壁絶縁膜114を形成する。n型
ポリシリコン116を形成し、これからの不純物拡散に
よりエミッタ領域117を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、特に高速バイポーラ型トランジスタを
含む半導体装置およびその製造方法に関する。
製造方法に関し、特に高速バイポーラ型トランジスタを
含む半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの高速化を実現
するには、ベース抵抗とベース・コレクタ間容量の低減
化が必要であり、従来よりこの主題に向かって様々な提
案がなされてきた。図6は、IEDM Tech. Digest pp.225
-228(1989)で紹介されたバイポーラトランジスタの断面
図であり、図7の(a)〜(c)は、その製造工程段階
を示す断面図である。
するには、ベース抵抗とベース・コレクタ間容量の低減
化が必要であり、従来よりこの主題に向かって様々な提
案がなされてきた。図6は、IEDM Tech. Digest pp.225
-228(1989)で紹介されたバイポーラトランジスタの断面
図であり、図7の(a)〜(c)は、その製造工程段階
を示す断面図である。
【0003】この半導体装置を作製するには、まず、シ
リコンよりなるp型半導体基板(図示なし)の表面にn
型埋め込み領域201を形成し、その上にn型エピタキ
シャル層を形成した後、このトランジスタを他の領域か
ら分離するための分離絶縁膜203を形成して、n型エ
ピタキシャル領域202を区画する。n型エピタキシャ
ル領域202が分離絶縁膜から若干突出した状態でこれ
らの上にアモルファスシリコン層204を堆積する[図
7の(a)]。
リコンよりなるp型半導体基板(図示なし)の表面にn
型埋め込み領域201を形成し、その上にn型エピタキ
シャル層を形成した後、このトランジスタを他の領域か
ら分離するための分離絶縁膜203を形成して、n型エ
ピタキシャル領域202を区画する。n型エピタキシャ
ル領域202が分離絶縁膜から若干突出した状態でこれ
らの上にアモルファスシリコン層204を堆積する[図
7の(a)]。
【0004】次に、950℃の熱処理よりアモルファス
シリコン層204の結晶化を行い、大粒径ポリシリコン
層205を形成する[図7の(b)]。熱処理温度が9
50℃の場合、アモルファスシリコン層204中におい
て多数の結晶核が発生し、これをもとに結晶化が進行す
る。このため単結晶シリコンであるn型エピタキシャル
領域202上においても多結晶化する。
シリコン層204の結晶化を行い、大粒径ポリシリコン
層205を形成する[図7の(b)]。熱処理温度が9
50℃の場合、アモルファスシリコン層204中におい
て多数の結晶核が発生し、これをもとに結晶化が進行す
る。このため単結晶シリコンであるn型エピタキシャル
領域202上においても多結晶化する。
【0005】次に、p型不純物を大粒径ポリシリコン層
205内に導入してこれをp型大粒径ポリシリコン層2
06に変換し、次いで、n型エピタキシャル領域202
上のp型大粒径ポリシリコン層206を除去する[図7
の(c)]。
205内に導入してこれをp型大粒径ポリシリコン層2
06に変換し、次いで、n型エピタキシャル領域202
上のp型大粒径ポリシリコン層206を除去する[図7
の(c)]。
【0006】その後、n型エピタキシャル領域内にp型
不純物を導入して、n型エピタキシャル領域202内に
ベース領域207、外部ベース領域208を形成した
後、絶縁層209を形成し、絶縁層209にエミッタ開
口を形成し、このエミッタ開口を介してエミッタポリシ
リコン210から不純物拡散を行ってエミッタ領域21
1を形成すれば、図6の半導体装置が得られる。
不純物を導入して、n型エピタキシャル領域202内に
ベース領域207、外部ベース領域208を形成した
後、絶縁層209を形成し、絶縁層209にエミッタ開
口を形成し、このエミッタ開口を介してエミッタポリシ
リコン210から不純物拡散を行ってエミッタ領域21
1を形成すれば、図6の半導体装置が得られる。
【0007】このように形成された半導体装置では、ベ
ース引き出し部にp型大粒径ポリシリコンが用いられて
おり、このポリシリコン層は、層抵抗が47Ω/□と通
常のポリシリコン層の1/2以下となっているので、ベ
ース抵抗の低減化が実現できる。
ース引き出し部にp型大粒径ポリシリコンが用いられて
おり、このポリシリコン層は、層抵抗が47Ω/□と通
常のポリシリコン層の1/2以下となっているので、ベ
ース抵抗の低減化が実現できる。
【0008】図8は、第2の従来例の断面図である。こ
の半導体装置は次のように作製される。表面に埋め込み
n型領域302の形成されたp型半導体基板301上に
n型エピタキシャル領域303、第1の絶縁膜304a
を形成する。第1の絶縁膜に開口を形成した後、p型シ
リコンをエピタキシャル成長させる。このとき、n型エ
ピタキシャル領域303上にはp型単結晶シリコン層3
05が、また第1の絶縁膜304a上にはp型ポリシリ
コン層306が形成される。
の半導体装置は次のように作製される。表面に埋め込み
n型領域302の形成されたp型半導体基板301上に
n型エピタキシャル領域303、第1の絶縁膜304a
を形成する。第1の絶縁膜に開口を形成した後、p型シ
リコンをエピタキシャル成長させる。このとき、n型エ
ピタキシャル領域303上にはp型単結晶シリコン層3
05が、また第1の絶縁膜304a上にはp型ポリシリ
コン層306が形成される。
【0009】p型ポリシリコン層をパターニングしてか
ら、第2の絶縁膜304bを形成し、これにエミッタ開
口を形成する。エミッタ開口を介してp型不純物を導入
した後、熱処理を施して外部ベース領域307、ベース
領域308を形成する。エミッタ開口の側面に側壁絶縁
膜309を形成した後、リンを含有するエミッタポリシ
リコン310を堆積し、熱処理を施してエミッタ領域3
11を形成する。
ら、第2の絶縁膜304bを形成し、これにエミッタ開
口を形成する。エミッタ開口を介してp型不純物を導入
した後、熱処理を施して外部ベース領域307、ベース
領域308を形成する。エミッタ開口の側面に側壁絶縁
膜309を形成した後、リンを含有するエミッタポリシ
リコン310を堆積し、熱処理を施してエミッタ領域3
11を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、アモルファスシリコンの結晶化の際、n型エピタ
キシャル領域202上のアモルファスシリコンも多結晶
シリコン化されるが、バイポーラトランジスタのジャン
クション部分にシリコンの粒界が存在するとリーク電流
発生、不純物拡散不均一などの不都合が生じるため、第
1の従来例ではジャンクション上の多結晶シリコンを完
全にエッチング除去する必要があった。ところが、第1
の従来例では、p型大粒径ポリシリコン層206のn型
エピタキシャル領域202との接続部分が大きすぎると
外部ベース領域208と埋め込みn型領域201が近づ
き、ベース・コレクタ間の耐圧低下を起こすため、n型
エピタキシャル領域202の厚さが0.6μmの場合、
接続部分の高さは0.2μm以下に抑える必要があっ
た。
では、アモルファスシリコンの結晶化の際、n型エピタ
キシャル領域202上のアモルファスシリコンも多結晶
シリコン化されるが、バイポーラトランジスタのジャン
クション部分にシリコンの粒界が存在するとリーク電流
発生、不純物拡散不均一などの不都合が生じるため、第
1の従来例ではジャンクション上の多結晶シリコンを完
全にエッチング除去する必要があった。ところが、第1
の従来例では、p型大粒径ポリシリコン層206のn型
エピタキシャル領域202との接続部分が大きすぎると
外部ベース領域208と埋め込みn型領域201が近づ
き、ベース・コレクタ間の耐圧低下を起こすため、n型
エピタキシャル領域202の厚さが0.6μmの場合、
接続部分の高さは0.2μm以下に抑える必要があっ
た。
【0011】このため、ジャンクション上の多結晶シリ
コンのエッチング時間が長すぎるとp型大粒径ポリシリ
コン層206のn型エピタキシャル領域202との接続
部分が細くなったり消失したりしてベース抵抗の増大を
招いた。しかし、エッチング時間が不足すると多結晶シ
リコンがエピタキシャル層上に残り、上述の不都合が生
じることになる。即ち、第1の従来例ではエッチング量
の制御が困難であるという欠点を有していた。
コンのエッチング時間が長すぎるとp型大粒径ポリシリ
コン層206のn型エピタキシャル領域202との接続
部分が細くなったり消失したりしてベース抵抗の増大を
招いた。しかし、エッチング時間が不足すると多結晶シ
リコンがエピタキシャル層上に残り、上述の不都合が生
じることになる。即ち、第1の従来例ではエッチング量
の制御が困難であるという欠点を有していた。
【0012】上述した第2の従来例では、ベース引き出
し部の一部は単結晶化されて低抵抗を呈するものの、他
の部分は大粒径ポリシリコンより層抵抗の高いポリシリ
コンであるため、全体としてベース抵抗が高くなる欠点
があった。
し部の一部は単結晶化されて低抵抗を呈するものの、他
の部分は大粒径ポリシリコンより層抵抗の高いポリシリ
コンであるため、全体としてベース抵抗が高くなる欠点
があった。
【0013】また、従来例では、いずれの場合も外部ベ
ース領域がコレクタ領域を構成するn型エピタキシャル
領域内に形成されており、また高不純物濃度の埋め込み
n型領域と対向して配置されているため、ベース・コレ
クタ間に大きな寄生容量が生じた。
ース領域がコレクタ領域を構成するn型エピタキシャル
領域内に形成されており、また高不純物濃度の埋め込み
n型領域と対向して配置されているため、ベース・コレ
クタ間に大きな寄生容量が生じた。
【0014】従って、本発明の目的とするところは、上
記従来例の諸欠点を解消して、ベース抵抗が低く、ベー
ス・コレクタ間寄生容量の小さい半導体装置を安定して
製造しうるようにすることである。
記従来例の諸欠点を解消して、ベース抵抗が低く、ベー
ス・コレクタ間寄生容量の小さい半導体装置を安定して
製造しうるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体装置では、半導体基板の表面に絶縁
膜(104)に囲まれた第1導電型の半導体領域(10
3)が形成され、前記半導体領域上およびその周辺の前
記絶縁膜上に前記半導体領域上に開口部を有する低不純
物濃度の単結晶シリコン層(106)が形成され、前記
開口部底面の半導体層の表面領域には、前記開口部の側
壁にまでは到達しない第1導電型の第1の拡散層(11
7)が形成され、前記開口部の側壁の周辺および前記第
1の拡散層下の半導体層内には、前記第1の拡散層を包
む形状の第2導電型の第2の拡散層(115、118)
が形成され、前記第2の拡散層の下部には、その上面が
前記第2の拡散層の底面に接し、その底面が前記半導体
領域内に到達している第1導電型の第3の拡散層(11
2)が形成されている。
め、本発明の半導体装置では、半導体基板の表面に絶縁
膜(104)に囲まれた第1導電型の半導体領域(10
3)が形成され、前記半導体領域上およびその周辺の前
記絶縁膜上に前記半導体領域上に開口部を有する低不純
物濃度の単結晶シリコン層(106)が形成され、前記
開口部底面の半導体層の表面領域には、前記開口部の側
壁にまでは到達しない第1導電型の第1の拡散層(11
7)が形成され、前記開口部の側壁の周辺および前記第
1の拡散層下の半導体層内には、前記第1の拡散層を包
む形状の第2導電型の第2の拡散層(115、118)
が形成され、前記第2の拡散層の下部には、その上面が
前記第2の拡散層の底面に接し、その底面が前記半導体
領域内に到達している第1導電型の第3の拡散層(11
2)が形成されている。
【0016】また、その製造方法は、表面に第1導電型
の半導体領域(103)を有する半導体基板の表面に該
半導体領域を囲む形状の第1の絶縁膜(104)を形成
する工程と、非晶質半導体層(105)を少なくとも前
記半導体領域上およびその周辺の前記第1の絶縁膜上に
形成する工程と、熱処理により前記非晶質半導体層の前
記半導体領域と接する部分より単結晶化させ、前記半導
体領域およびその周辺の前記非晶質半導体層を単結晶シ
リコン層(106)に転換する工程と、前記単結晶シリ
コン層の上表面より第2導電型の不純物を導入して前記
単結晶シリコン層の上部に第2導電型の第4の拡散層
(108)を形成する工程と、前記単結晶シリコン層上
に第2の絶縁膜(110)を形成する工程と、前記第1
の絶縁膜によって囲まれた領域上の前記第2の絶縁膜お
よび前記単結晶シリコン層の一部を選択的にエッチング
して、その底面が第4の拡散層の下部より深い開口部を
形成する工程と、前記開口部上面より第1導電型の不純
物を導入して下部が前記半導体領域に到達する第1導電
型の第3の拡散層(112)を形成する工程と、前記開
口部側壁部に側壁絶縁膜(114)を形成する工程と、
前記開口部底面および側面に第2導電型不純物を導入し
て第2導電型の第2の拡散層(115、118)を形成
する工程と、前記側壁絶縁膜で包囲された領域上に第1
導電型の不純物を導入して第1導電型の第1の拡散層
(117)を形成する工程と、を含んでいる。
の半導体領域(103)を有する半導体基板の表面に該
半導体領域を囲む形状の第1の絶縁膜(104)を形成
する工程と、非晶質半導体層(105)を少なくとも前
記半導体領域上およびその周辺の前記第1の絶縁膜上に
形成する工程と、熱処理により前記非晶質半導体層の前
記半導体領域と接する部分より単結晶化させ、前記半導
体領域およびその周辺の前記非晶質半導体層を単結晶シ
リコン層(106)に転換する工程と、前記単結晶シリ
コン層の上表面より第2導電型の不純物を導入して前記
単結晶シリコン層の上部に第2導電型の第4の拡散層
(108)を形成する工程と、前記単結晶シリコン層上
に第2の絶縁膜(110)を形成する工程と、前記第1
の絶縁膜によって囲まれた領域上の前記第2の絶縁膜お
よび前記単結晶シリコン層の一部を選択的にエッチング
して、その底面が第4の拡散層の下部より深い開口部を
形成する工程と、前記開口部上面より第1導電型の不純
物を導入して下部が前記半導体領域に到達する第1導電
型の第3の拡散層(112)を形成する工程と、前記開
口部側壁部に側壁絶縁膜(114)を形成する工程と、
前記開口部底面および側面に第2導電型不純物を導入し
て第2導電型の第2の拡散層(115、118)を形成
する工程と、前記側壁絶縁膜で包囲された領域上に第1
導電型の不純物を導入して第1導電型の第1の拡散層
(117)を形成する工程と、を含んでいる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す断面
図である。図1において、101はp型半導体基板、1
02は、半導体基板の表面に形成された埋め込みn型領
域、103は、半導体基板上に形成されたn型エピタキ
シャル領域、104は、n型エピタキシャル領域を包囲
するように形成された、酸化シリコンからなる素子分離
領域、106は、低不純物濃度の単結晶シリコン領域、
108は、単結晶シリコン領域106の表面領域内に形
成されたp型単結晶シリコン領域、109はp型大粒径
ポリシリコン領域、110は絶縁膜、111は、絶縁膜
110および単結晶シリコン領域108、106に形成
されたエミッタ開口、112はn型シリコン領域、11
4は、エミッタ開口111の側面にBSG(Boro-Silic
ate Glass )により形成された側壁絶縁膜、115はベ
ース領域、116はn型ポリシリコン、117はエミッ
タ領域、118は、ベース引き出しのためにベース領域
115の外側に形成された外部ベース領域、119は絶
縁膜、120はAl配線である。
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例を示す断面
図である。図1において、101はp型半導体基板、1
02は、半導体基板の表面に形成された埋め込みn型領
域、103は、半導体基板上に形成されたn型エピタキ
シャル領域、104は、n型エピタキシャル領域を包囲
するように形成された、酸化シリコンからなる素子分離
領域、106は、低不純物濃度の単結晶シリコン領域、
108は、単結晶シリコン領域106の表面領域内に形
成されたp型単結晶シリコン領域、109はp型大粒径
ポリシリコン領域、110は絶縁膜、111は、絶縁膜
110および単結晶シリコン領域108、106に形成
されたエミッタ開口、112はn型シリコン領域、11
4は、エミッタ開口111の側面にBSG(Boro-Silic
ate Glass )により形成された側壁絶縁膜、115はベ
ース領域、116はn型ポリシリコン、117はエミッ
タ領域、118は、ベース引き出しのためにベース領域
115の外側に形成された外部ベース領域、119は絶
縁膜、120はAl配線である。
【0018】次に、第1の実施例の製造方法を、その工
程断面図である図2の(a)乃至(d)を参照して説明
する。まず、p型半導体基板101上に選択的にヒ素ま
たはアンチモン等のn型不純物を導入して埋め込みn型
領域102を形成する。次に、厚さ0.4μm、比抵抗
1Ω・cmのn型エピタキシャル領域103を形成す
る。次に、窒化シリコン膜等の耐酸化性膜をマスクとし
て熱酸化を行って厚さ0.6μmの酸化シリコンからな
る素子分離領域104を選択的に形成する。次に、水
素、塩化水素等のガス雰囲気中で900℃程度の高温熱
処理を行い、n型エピタキシャル領域103露出部の自
然シリコン酸化膜を除去した後、500〜550℃の温
度でシリコンを堆積して厚さ0.6μmのアモルファス
シリコン層105を形成する[図2の(a)]。
程断面図である図2の(a)乃至(d)を参照して説明
する。まず、p型半導体基板101上に選択的にヒ素ま
たはアンチモン等のn型不純物を導入して埋め込みn型
領域102を形成する。次に、厚さ0.4μm、比抵抗
1Ω・cmのn型エピタキシャル領域103を形成す
る。次に、窒化シリコン膜等の耐酸化性膜をマスクとし
て熱酸化を行って厚さ0.6μmの酸化シリコンからな
る素子分離領域104を選択的に形成する。次に、水
素、塩化水素等のガス雰囲気中で900℃程度の高温熱
処理を行い、n型エピタキシャル領域103露出部の自
然シリコン酸化膜を除去した後、500〜550℃の温
度でシリコンを堆積して厚さ0.6μmのアモルファス
シリコン層105を形成する[図2の(a)]。
【0019】次に、アモルファスシリコンが結晶化す
る、できるだけ低い温度例えば550℃から700℃の
を温度で熱処理を行う。好ましくは600℃程度で、1
2〜24時間の熱処理を行いアモルファスシリコンを結
晶化する。このときアモルファスシリコンのn型エピタ
キシャル領域103に接している部分よりエピタキシャ
ルに結晶化が行われるため、n型エピタキシャル領域1
03上およびその周辺3〜5μm程度の素子分離領域1
04上に単結晶シリコン領域106が形成され、その外
側にはエピタキシャル成長が行われなかったアモルファ
スシリコンにより粒径5〜10μm程度の大粒径ポリシ
リコン107が形成される。
る、できるだけ低い温度例えば550℃から700℃の
を温度で熱処理を行う。好ましくは600℃程度で、1
2〜24時間の熱処理を行いアモルファスシリコンを結
晶化する。このときアモルファスシリコンのn型エピタ
キシャル領域103に接している部分よりエピタキシャ
ルに結晶化が行われるため、n型エピタキシャル領域1
03上およびその周辺3〜5μm程度の素子分離領域1
04上に単結晶シリコン領域106が形成され、その外
側にはエピタキシャル成長が行われなかったアモルファ
スシリコンにより粒径5〜10μm程度の大粒径ポリシ
リコン107が形成される。
【0020】次に、ボロンを、エネルギー:10ke
V、ドーズ量:1E16cm-2の条件で単結晶シリコン1
06および大粒径ポリシリコン領域107にイオン注入
し、厚さ約0.2μmのp型単結晶シリコン領域108
aおよびp型大粒径ポリシリコン領域109aを形成す
る[図2の(b)]。p型不純物の導入は、イオン注入
法に代えてBSG膜の熱処理による導入、気相法による
熱拡散、あるいはボロンを導入しながらのエピタキシャ
ル成長等の手段を用いてもよい。
V、ドーズ量:1E16cm-2の条件で単結晶シリコン1
06および大粒径ポリシリコン領域107にイオン注入
し、厚さ約0.2μmのp型単結晶シリコン領域108
aおよびp型大粒径ポリシリコン領域109aを形成す
る[図2の(b)]。p型不純物の導入は、イオン注入
法に代えてBSG膜の熱処理による導入、気相法による
熱拡散、あるいはボロンを導入しながらのエピタキシャ
ル成長等の手段を用いてもよい。
【0021】次に、ホトレジストをマスクに、単結晶シ
リコン領域106、大粒径ポリシリコン領域107、p
型単結晶シリコン領域108aおよびp型大粒径ポリシ
リコン領域109aを選択的にエッチングして、トラン
ジスタ形成箇所にシリコンの島領域を形成する。次に、
全面に厚さ0.2μmの絶縁膜110を形成する。次
に、ホトレジストをマスクにエッチングを行い、絶縁膜
110およびp型単結晶シリコン領域108aを貫通し
た上、この領域108aの将来の拡張部分よりさらに単
結晶シリコン領域106内に0.1μmだけ深く進入し
たエミッタ開口111を形成する。この単結晶シリコン
領域106のエッチング量は0〜0.2μmの範囲であ
れば大きなトランジスタ特性の変化は生じない。エッチ
ングによりシリコン表面に欠陥を生じた場合は、例えば
CF4 の低エネルギーラジカルによりシリコン表面を2
0nm程度エッチングし、結晶欠陥除去を行うとよい。
リコン領域106、大粒径ポリシリコン領域107、p
型単結晶シリコン領域108aおよびp型大粒径ポリシ
リコン領域109aを選択的にエッチングして、トラン
ジスタ形成箇所にシリコンの島領域を形成する。次に、
全面に厚さ0.2μmの絶縁膜110を形成する。次
に、ホトレジストをマスクにエッチングを行い、絶縁膜
110およびp型単結晶シリコン領域108aを貫通し
た上、この領域108aの将来の拡張部分よりさらに単
結晶シリコン領域106内に0.1μmだけ深く進入し
たエミッタ開口111を形成する。この単結晶シリコン
領域106のエッチング量は0〜0.2μmの範囲であ
れば大きなトランジスタ特性の変化は生じない。エッチ
ングによりシリコン表面に欠陥を生じた場合は、例えば
CF4 の低エネルギーラジカルによりシリコン表面を2
0nm程度エッチングし、結晶欠陥除去を行うとよい。
【0022】次に、リンを、エネルギー:300ke
V、ドーズ量:3E12cm-2の条件でイオン注入し、n
型シリコン領域112を形成する。次に、ボロンを4モ
ル%含有するBSGを用いて厚さ0.1μmのBSG膜
113を形成し、ラピッドサーマルアニール(以下、R
TAと記す)を行い、BSG膜113中のボロンをn型
シリコン領域112および単結晶シリコン領域106に
導入して、ベース領域115を形成する。このとき、p
型単結晶シリコン領域108aおよびp型大粒径ポリシ
リコン領域109aは、それらの領域中のボロンの下方
拡散により、それぞれp型単結晶シリコン領域108、
p型大粒径ポリシリコン領域109となる。即ち、この
拡散工程では、拡散係数の小さい単結晶領域では、ボロ
ンの拡散は単結晶シリコン領域106内に止まるが、拡
散の速い多結晶領域においては大粒径ポリシリコン領域
107の全てがp型化される[図2の(c)]。
V、ドーズ量:3E12cm-2の条件でイオン注入し、n
型シリコン領域112を形成する。次に、ボロンを4モ
ル%含有するBSGを用いて厚さ0.1μmのBSG膜
113を形成し、ラピッドサーマルアニール(以下、R
TAと記す)を行い、BSG膜113中のボロンをn型
シリコン領域112および単結晶シリコン領域106に
導入して、ベース領域115を形成する。このとき、p
型単結晶シリコン領域108aおよびp型大粒径ポリシ
リコン領域109aは、それらの領域中のボロンの下方
拡散により、それぞれp型単結晶シリコン領域108、
p型大粒径ポリシリコン領域109となる。即ち、この
拡散工程では、拡散係数の小さい単結晶領域では、ボロ
ンの拡散は単結晶シリコン領域106内に止まるが、拡
散の速い多結晶領域においては大粒径ポリシリコン領域
107の全てがp型化される[図2の(c)]。
【0023】次に、異方性エッチングによりBSG膜1
13をエッチングしてエミッタ開口の側壁部に側壁絶縁
膜114を形成する。次に、ヒ素を1021cm-3程度の濃
度に含有するn型ポリシリコン116を形成し、これを
ホトレジストを用いてパターニングしてエミッタ開口1
11部分のみに残存させる。次に、1020℃、20秒
でRTAを行い、n型ポリシリコン116中のヒ素をベ
ース領域115の上部に導入してn型のエミッタ領域1
17を形成する。このとき側壁絶縁膜114の接してい
る部分のベース領域115にボロンがさらに拡散され、
外部ベース領域118が形成される[図2の(d)]。
その後、全面に絶縁膜119を被着し、トランジスタの
各電極引き出しのための開口を行い、Al配線120を
形成すれば、図1に示す本実施例の半導体装置が完成す
る。
13をエッチングしてエミッタ開口の側壁部に側壁絶縁
膜114を形成する。次に、ヒ素を1021cm-3程度の濃
度に含有するn型ポリシリコン116を形成し、これを
ホトレジストを用いてパターニングしてエミッタ開口1
11部分のみに残存させる。次に、1020℃、20秒
でRTAを行い、n型ポリシリコン116中のヒ素をベ
ース領域115の上部に導入してn型のエミッタ領域1
17を形成する。このとき側壁絶縁膜114の接してい
る部分のベース領域115にボロンがさらに拡散され、
外部ベース領域118が形成される[図2の(d)]。
その後、全面に絶縁膜119を被着し、トランジスタの
各電極引き出しのための開口を行い、Al配線120を
形成すれば、図1に示す本実施例の半導体装置が完成す
る。
【0024】上記実施例では、ベース領域115、外部
ベース領域118を、BSG膜113からのボロンの拡
散により形成していたが、これに代えイオン注入法を用
いて形成するようにしてもよい。あるいはベース領域1
15をイオン注入法により形成し、外部ベース領域11
8を、BSGからなる側壁絶縁膜114により形成する
ようにしてもよい。
ベース領域118を、BSG膜113からのボロンの拡
散により形成していたが、これに代えイオン注入法を用
いて形成するようにしてもよい。あるいはベース領域1
15をイオン注入法により形成し、外部ベース領域11
8を、BSGからなる側壁絶縁膜114により形成する
ようにしてもよい。
【0025】以上のように構成された半導体装置では、
ベース引き出しが主として層抵抗の低いp型単結晶シリ
コン領域108によって行われるため、ベース抵抗の低
減化が実現できる。また、外部ベース領域118が、従
来例と比較して平面上のサイズが縮小されており、かつ
外部ベース領域118およびp型単結晶シリコン領域1
08とコレクタ領域との間には低不純物濃度の単結晶シ
リコン領域106が介在しているため、ベース・コレク
タ間寄生容量を低く抑えることができる。ここで、単結
晶シリコン領域106がn型の場合、高不純物濃度のp
型単結晶シリコン領域108には空乏層がほとんど伸び
ずに単結晶シリコン領域106側に空乏層が伸びるた
め、単結晶シリコン領域106の不純物濃度が1015cm
-3以下のときに、また単結晶シリコン領域106がp型
の場合、空乏層はn型エピタキシャル領域103と単結
晶シリコン領域106の双方に伸びるため、単結晶シリ
コン領域106の不純物濃度が1016cm-3以下のとき
に、外部ベース・コレクタ間寄生容量低減に顕著な効果
がある。
ベース引き出しが主として層抵抗の低いp型単結晶シリ
コン領域108によって行われるため、ベース抵抗の低
減化が実現できる。また、外部ベース領域118が、従
来例と比較して平面上のサイズが縮小されており、かつ
外部ベース領域118およびp型単結晶シリコン領域1
08とコレクタ領域との間には低不純物濃度の単結晶シ
リコン領域106が介在しているため、ベース・コレク
タ間寄生容量を低く抑えることができる。ここで、単結
晶シリコン領域106がn型の場合、高不純物濃度のp
型単結晶シリコン領域108には空乏層がほとんど伸び
ずに単結晶シリコン領域106側に空乏層が伸びるた
め、単結晶シリコン領域106の不純物濃度が1015cm
-3以下のときに、また単結晶シリコン領域106がp型
の場合、空乏層はn型エピタキシャル領域103と単結
晶シリコン領域106の双方に伸びるため、単結晶シリ
コン領域106の不純物濃度が1016cm-3以下のとき
に、外部ベース・コレクタ間寄生容量低減に顕著な効果
がある。
【0026】次に、図3を参照して本発明の第2の実施
例について説明する。本実施例では、先の実施例で単一
の材料で形成されていた側壁絶縁膜114が、外周側の
高不純物濃度の側壁絶縁膜114aと内周側の低不純物
濃度の側壁絶縁膜114bとの二層構造となっている。
これにより、外部ベース領域118の不純物濃度を、p
型単結晶シリコン領域108に近づくほど上昇し、ベー
ス領域115に近づくほど低下する傾斜型とすることが
でき、外部ベース抵抗の低減化並びにエミッタ・ベース
間耐圧の向上を図ることができる。
例について説明する。本実施例では、先の実施例で単一
の材料で形成されていた側壁絶縁膜114が、外周側の
高不純物濃度の側壁絶縁膜114aと内周側の低不純物
濃度の側壁絶縁膜114bとの二層構造となっている。
これにより、外部ベース領域118の不純物濃度を、p
型単結晶シリコン領域108に近づくほど上昇し、ベー
ス領域115に近づくほど低下する傾斜型とすることが
でき、外部ベース抵抗の低減化並びにエミッタ・ベース
間耐圧の向上を図ることができる。
【0027】次に、第2の実施例の製造方法について説
明する。エミッタ開口111を形成し、エネルギー:3
00keV、ドーズ量:3E12cm-2の条件でリンのイ
オン注入を行って、n型シリコン領域112を形成する
までの工程は第1の実施例の場合と同様である。次に、
9mol%のボロンを含有するBSGを0.05μmの
厚さに成長させ、異方性エッチングによりエミッタ開口
側壁部以外のBSG膜を除去して側壁絶縁膜114aを
形成する。次に、1030℃、30秒のRTAを行い、
絶縁膜114a中のボロンを単結晶シリコン領域106
に導入して外部ベース領域118を形成する。
明する。エミッタ開口111を形成し、エネルギー:3
00keV、ドーズ量:3E12cm-2の条件でリンのイ
オン注入を行って、n型シリコン領域112を形成する
までの工程は第1の実施例の場合と同様である。次に、
9mol%のボロンを含有するBSGを0.05μmの
厚さに成長させ、異方性エッチングによりエミッタ開口
側壁部以外のBSG膜を除去して側壁絶縁膜114aを
形成する。次に、1030℃、30秒のRTAを行い、
絶縁膜114a中のボロンを単結晶シリコン領域106
に導入して外部ベース領域118を形成する。
【0028】次に、ボロンを、4mol%を含有するB
SGを0.05μmの厚さに形成し、1000℃、10
秒でRTAを行い、BSG膜中のボロンを単結晶シリコ
ン領域106に導入してベース領域115を形成する。
これ以降、先の実施例と同様の工程を経て図3の半導体
装置を得る。
SGを0.05μmの厚さに形成し、1000℃、10
秒でRTAを行い、BSG膜中のボロンを単結晶シリコ
ン領域106に導入してベース領域115を形成する。
これ以降、先の実施例と同様の工程を経て図3の半導体
装置を得る。
【0029】図4は、本発明の第3の実施例を示す断面
図である。本実施例の半導体装置では、素子分離領域1
04の側面がn型シリコン領域112の側面に当接して
いる。この構成により、外部ベース領域118およびp
型単結晶シリコン領域108をn型エピタキシャル領域
103および埋め込みn型領域102から完全に分離さ
せることができ、ベース・コレクタ間寄生容量を一層削
減することができる。
図である。本実施例の半導体装置では、素子分離領域1
04の側面がn型シリコン領域112の側面に当接して
いる。この構成により、外部ベース領域118およびp
型単結晶シリコン領域108をn型エピタキシャル領域
103および埋め込みn型領域102から完全に分離さ
せることができ、ベース・コレクタ間寄生容量を一層削
減することができる。
【0030】図5は、本発明の第4の実施例を示す断面
図である。本実施例では、単結晶シリコン領域106の
厚さが薄くなされており、またエミッタ開口111の底
面がn型エピタキシャル領域103内に到達している。
本実施例では、トランジスタ活性領域の全てを、単結晶
シリコン領域106よりも欠陥の少ないエピタキシャル
領域内に形成することができるため、トランジスタ特性
の改善効果が期待できる。
図である。本実施例では、単結晶シリコン領域106の
厚さが薄くなされており、またエミッタ開口111の底
面がn型エピタキシャル領域103内に到達している。
本実施例では、トランジスタ活性領域の全てを、単結晶
シリコン領域106よりも欠陥の少ないエピタキシャル
領域内に形成することができるため、トランジスタ特性
の改善効果が期待できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置は、外部ベース領域とコレクタ領域との間に、低濃度
半導体および素子分離領域を有するものであるため、ベ
ース・コレクタ間の寄生容量を低減できる。また、本発
明の半導体装置では、エミッタ開口111に対し自己整
合的にエミッタ領域117、ベース領域115、外部ベ
ース領域118が形成されるため、エミッタ開口111
の深さが多少変化しても、トランジスタの形状・特性が
大きく変化することはない。即ち、本発明によりエミッ
タ開口のエッチングの不均一に対するトランジスタ特性
の安定性が改善される。
置は、外部ベース領域とコレクタ領域との間に、低濃度
半導体および素子分離領域を有するものであるため、ベ
ース・コレクタ間の寄生容量を低減できる。また、本発
明の半導体装置では、エミッタ開口111に対し自己整
合的にエミッタ領域117、ベース領域115、外部ベ
ース領域118が形成されるため、エミッタ開口111
の深さが多少変化しても、トランジスタの形状・特性が
大きく変化することはない。即ち、本発明によりエミッ
タ開口のエッチングの不均一に対するトランジスタ特性
の安定性が改善される。
【0032】さらに、本発明の半導体装置では、ベース
引き出しがp型単結晶シリコン領域108によってなさ
れるため、外部ベース抵抗が削減される。即ち、単結晶
シリコンの層抵抗は、25Ω/□と第1の従来例の大粒
径ポリシリコンの47Ω/□や第2の従来例における多
結晶シリコンの100Ω/□に対してはるかに低いた
め、本発明により、第1、第2の従来例に対しベース引
き出し抵抗を約1/2に低減できる。
引き出しがp型単結晶シリコン領域108によってなさ
れるため、外部ベース抵抗が削減される。即ち、単結晶
シリコンの層抵抗は、25Ω/□と第1の従来例の大粒
径ポリシリコンの47Ω/□や第2の従来例における多
結晶シリコンの100Ω/□に対してはるかに低いた
め、本発明により、第1、第2の従来例に対しベース引
き出し抵抗を約1/2に低減できる。
【図1】 本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】 本発明の第1の実施例の製造方法を説明する
ための工程断面図。
ための工程断面図。
【図3】 本発明の第2の実施例の断面図。
【図4】 本発明の第3の実施例の断面図。
【図5】 本発明の第4の実施例の断面図。
【図6】 第1の従来例の断面図。
【図7】 第1の従来例の製造方法を説明するための工
程断面図。
程断面図。
【図8】 第2の従来例の断面図。
101 p型半導体基板 102 埋め込みn型領域 103 n型エピタキシャル領域 104 素子分離領域 105 アモルファスシリコン層 106 単結晶シリコン領域 107 大粒径ポリシリコン領域 108、108a p型単結晶シリコン領域 109、109a p型大粒径ポリシリコン領域 110 絶縁膜 111 エミッタ開口 112 n型シリコン領域 113 BSG膜 114、114a、114b 側壁絶縁膜 115 ベース領域 116 n型ポリシリコン 117 エミッタ領域 118 外部ベース領域 119 絶縁膜 120 Al配線 201 埋め込みn型領域 202 n型エピタキシャル領域 203 分離絶縁膜 204 アモルファスシリコン層 205 大粒径ポリシリコン層 206 p型大粒径ポリシリコン層 207 ベース領域 208 外部ベース領域 209 絶縁層 210 エミッタポリシリコン 211 エミッタ領域
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体基板の表面に絶縁膜(104)に
囲まれた第1導電型の半導体領域(103)が形成さ
れ、前記半導体領域上およびその周辺の前記絶縁膜上に
前記半導体領域上に開口部を有する低不純物濃度の単結
晶シリコン層(106)が形成され、前記開口部底面の
半導体層の表面領域内には、前記開口部の側壁にまでは
到達しない第1導電型の第1の拡散層(117)が形成
され、前記開口部の側壁の周辺および前記第1の拡散層
下の半導体層内には、前記第1の拡散層を包む形状の第
2導電型の第2の拡散層(115、118)が形成さ
れ、前記第2の拡散層の下部には、その上面が前記第2
の拡散層の底面に接し、その底面が前記半導体領域内に
到達している第1導電型の第3の拡散層(112)が形
成されている半導体装置。 - 【請求項2】 前記単結晶シリコン層の表面領域内に
は、前記開口部の深さより深くない第2導電型の第4の
拡散層(108)が、前記第2の拡散層(118)の上
面と接するように形成されている請求項1記載の半導体
装置。 - 【請求項3】 前記単結晶シリコン層の端部には、前記
第4の拡散層と接触する第2導電型の大粒径ポリシリコ
ン領域(109)が形成されている請求項2記載の半導
体装置。 - 【請求項4】 前記開口部の側面には側壁絶縁膜(11
4)が形成され、前記第2の拡散層の少なくとも一部は
該側壁絶縁膜を拡散源として形成されたものである請求
項1、2、または3記載の半導体装置。 - 【請求項5】 半導体基板上に、所定の位置に開口部を
有する低不純物濃度の単結晶シリコン層(106)が形
成され、前記開口部底面の半導体層の表面領域内には、
前記開口部の側壁にまでは到達しない第1導電型の第1
の拡散層(117)が形成され、前記開口部の側壁の周
辺および前記第1の拡散層下の半導体層内には、前記第
1の拡散層を包む形状の第2導電型の第2の拡散層(1
15、118)が形成され、前記第2の拡散層の下部に
は、その上面が前記第2の拡散層の底面に接する第3の
拡散層が形成され、前記単結晶シリコン層の表面領域内
には、前記開口部の深さより深くない第2導電型の第4
の拡散層(108)が、前記第2の拡散層(118)の
上面と接するように形成されている半導体装置。 - 【請求項6】 表面に第1導電型の半導体領域(10
3)を有する半導体基板の表面に該半導体領域を囲む形
状の第1の絶縁膜(104)を形成する工程と、非晶質
半導体層(105)を少なくとも前記半導体領域上およ
びその周辺の前記第1の絶縁膜上に形成する工程と、熱
処理により前記非晶質半導体層の前記半導体領域と接す
る部分より単結晶化させ、前記半導体領域およびその周
辺の前記非晶質半導体層を単結晶シリコン層(106)
に転換する工程と、前記単結晶シリコン層の上表面より
第2導電型の不純物を導入して前記単結晶シリコン層の
上部に第2導電型の第4の拡散層(108)を形成する
工程と、前記単結晶シリコン層上に第2の絶縁膜(11
0)を形成する工程と、前記第1の絶縁膜によって囲ま
れた領域上の前記第2の絶縁膜および前記単結晶シリコ
ン層の一部を選択的にエッチングして、その底面が前記
第4の拡散層の下部より深い開口部を形成する工程と、
前記開口部上面より第1導電型の不純物を導入して下部
が前記半導体領域に到達する第1導電型の第3の拡散層
(112)を形成する工程と、前記開口部側壁部に側壁
絶縁膜(114)を形成する工程と、前記開口部底面お
よび側面に第2導電型不純物を導入して第2導電型の第
2の拡散層(115、118)を形成する工程と、前記
開口部底面の前記側壁絶縁膜で包囲された領域上に第1
導電型の不純物を導入して第1導電型の第1の拡散層
(117)を形成する工程と、を含む半導体装置の製造
方法。 - 【請求項7】 前記側壁絶縁膜が第2導電型の不純物を
含んでいる請求項6記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32854392A JPH0817181B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32854392A JPH0817181B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06151447A true JPH06151447A (ja) | 1994-05-31 |
JPH0817181B2 JPH0817181B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=18211458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32854392A Expired - Lifetime JPH0817181B2 (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817181B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6680522B1 (en) | 1999-01-11 | 2004-01-20 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor device with reduced electrical variation |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP32854392A patent/JPH0817181B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6680522B1 (en) | 1999-01-11 | 2004-01-20 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor device with reduced electrical variation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0817181B2 (ja) | 1996-02-21 |
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