JPH09204107A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09204107A
JPH09204107A JP8013092A JP1309296A JPH09204107A JP H09204107 A JPH09204107 A JP H09204107A JP 8013092 A JP8013092 A JP 8013092A JP 1309296 A JP1309296 A JP 1309296A JP H09204107 A JPH09204107 A JP H09204107A
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toner image
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体の残留電位ムラに起因する横白ス
ジ等の発生を抑制して画質の向上を図る。 【解決手段】 感光体から中間転写体へトナー像を転写
(一次転写)する前、又は中間転写体から転写紙へトナ
ー像を転写(二次転写)した後、中間転写体を帯電手段
により帯電して残留電位を均一にならしてムラを無くす
るようにする。中間転写体としての中間転写ベルト42
6から転写紙へトナー像を転写する場合の転写手段とし
てのコロナ放電器454を、帯電手段としても用いてい
る。このコロナ放電器454によって、トナー像が存在
しない時の中間転写ベルト426を帯電して電位を均一
にする。符号446a,446bは転写対向ローラ、2
は転写紙のガイド部材、3は放電ワイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に関し、詳しくは、中間転写体を備えた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、ドラム状を
した感光体のまわりに、帯電手段、露光手段、現像手
段、一次転写手段が設けられているとともに、感光体と
一次転写手段との間に像担持体としての中抵抗の中間転
写ベルト(中間転写体)が設けられている。中間転写ベ
ルトのまわりには二次転写手段としてのコロナ放電器が
配置されており、コロナ放電器と中間転写ベルトとの間
に記録媒体を通過させるようにしている。
【0003】画像形成に際しては、帯電手段により感光
体を帯電させる帯電工程、帯電された感光体を露光手段
により画像情報に従い露光する露光工程、露光部分を現
像手段によりトナー像で可視像化する現像工程、このト
ナー像と反対の極性の電圧を一次転写手段に印加してト
ナー像を中間転写ベルト上に転写する一次転写工程、中
間転写ベルト上のトナー像と逆極性の電圧を二次転写手
段としてのコロナ放電器に印加して像担持体としての中
間転写ベルト上のトナー像を記録紙に転写する二次転写
工程を有する。
【0004】フルカラー画像を形成する場合には、一次
転写を繰り返すことにより中間転写ベルト上に重ねトナ
ー像によるフルカラートナー像を形成し、このフルカラ
ートナー像を記録紙上に一括して二次転写する。
【0005】中間転写ベルトとしては、体積抵抗率1×
108 〜1012Ω・cm、表面抵抗率1×108 〜10
11Ω(JISK6911)の中抵抗ベルトが用いられ
る。高抵抗体を使用した場合には、フルカラー画像の作
成に際して一次転写が繰り返されることにより、一次転
写に際して印加されるバイアスにより次第に保有する帯
電電位が上がってしまい、一次転写や二次転写に際し不
都合を生じてしまうからである。このように、中抵抗体
からなる中間転写ベルトを使用し、この中間転写ベルト
から支持部材を介して放電されるようにすれば、フルカ
ラートナー像の形成過程において一次転写が繰り返され
ても中間転写ベルトの帯電量を略一定に維持することが
できる。
【0006】記録紙(転写紙)はその先端からコロナ放
電器の入口ガイドにより案内されつつコロナ放電器と中
間転写ベルトの間に送り込まれて中間転写ベルトに先端
が接する。さらに記録紙が送り出されることにより、コ
ロナ放電器に印加される転写電流によって生ずる静電力
により記録紙はたわめられて先端から順次後側の部分も
中間転写ベルトに密着するようになる。しかしながら、
入口ガイドの先端部と中間転写ベルトとの間には間隙が
存在するために、記録紙の先端が入口ガイドから出て中
間転写ベルトに接するまでの間は、記録紙先端は非常に
不安定な状態となっている。このため、先端部で密着不
良が生じ、これに起因したいわゆる白抜け等の転写不良
を生じる場合があった。
【0007】一方、記録紙の後端部はコロナ放電器の入
口ガイドを抜けると、入口ガイドによる規制が解除され
るので、紙の腰や重力の作用により、下方に垂れ下がる
ような状態となり、中間転写ベルトとの間に微小ギャッ
プを生じてしまう。この微小ギャップ部分には転写電界
が及んでいるため、微小ギャップ部分で放電が生じ、こ
の放電現象により中間転写ベルト上のトナー像が乱され
たり、白抜けを生じてしまうという問題があった。
【0008】本出願人は、このような記録紙の先端、後
端部分での転写不良問題に対処すべく、特願平7−11
8087号にて、いままで一定だった転写電流を変化さ
せて先端密着性の向上と微小ギャップでの放電現象の回
避を図る技術を提案した。これは、記録紙の先端が転写
電界領域に入る時点から中間転写ベルトに接触する時点
までの時間、コロナ放電器に対して記録紙の中央部を転
写する際の転写電流(通常の転写電流)よりも大きい転
写電流を印加し、その後、通常の転写電流に戻すもので
ある。また、記録紙の後端が入口ガイドを通過する位置
に到達したタイミングでコロナ放電器に対して記録紙の
中央部を転写する際の転写電流(通常の転写電流)より
も小さい転写電流を印加するものである。この技術によ
れば、記録紙先端の密着性の向上が得られるとともに、
後端では放電現象を回避できるので、全体として良好な
画質を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
転写電流を変化させる方式では、記録紙先端の密着点に
おいてはその他の部分(中央部分)に比べてコロナ放電
器による印加電流が多いために、中間転写体表面に過剰
に電荷が蓄積されることになる。すなわち、中間転写体
の表面上には、残留電位が高い部分とそうでない部分が
生じ、かかる状態で引き続きコピー動作が行われると、
像担持体から中間転写体へのトナー像転写時に、前回の
記録紙先端部に相当する部分(残留電位が高い部分)に
おいて転写不良を起こし、いわゆる横白スジが発生する
という新たな問題が生じた。
【0010】そこで、本発明は、電位差の無い状態で中
間転写体への転写を行うことができ、よって横白スジ発
生等の問題を回避できる画像形成装置の提供を、その目
的とする。
【0011】本発明は、中間転写体の表面の電位に高低
差が生じても、中間転写体を帯電させて電位高低をなら
し(均一化)、中間転写体を支持する支持部材を介した
放電があっても常に中間転写体の表面電位が均一になる
ようにする、という考えに基づいている。この考えの
下、請求項1記載の発明では、像担持体から中間転写体
へトナー像を転写する前、あるいは中間転写体から転写
紙へトナー像を転写した後に、すなわち、中間転写体に
トナー像が存在しない時に、中間転写体を均一に帯電さ
せる帯電手段を設ける、という構成を採っている。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
構成において、前記帯電手段を直流高圧を印加するコロ
ナ放電器とする、という構成を採っている。請求項3記
載の発明では、請求項1記載の構成において、前記帯電
手段を交流高圧に直流高圧を重畳して印加するコロナ放
電器とする、という構成を採っている。請求項4記載の
発明では、請求項2又は3記載の構成において、構成の
簡易化を図るべく、前記帯電手段を、この種の画像形成
装置に本来備えられている転写手段で代替する、という
構成を採っている。請求項5記載の発明では、請求項1
又は2又は3又は4記載の構成において、前記帯電手段
による前記中間転写体の表面電位を20V以上400V
以下の範囲内に規制する、という構成を採っている。請
求項6記載の発明では、請求項1又は2又は3又は4又
は5記載の構成において、前記帯電手段の放電中におい
て、前記中間転写体の周速度を通常作動時よりも遅くす
る、という構成を採っている。
【0013】請求項7記載の発明では、中間転写体の表
面電位の均一化を効果的に行うべく、前記像担持体から
中間転写体へトナー像を転写する前と、前記中間転写体
から転写紙へトナー像を転写した後の両方のタイミング
で前記中間転写体を均一に帯電させる帯電手段を設け
る、という構成を採っている。
【0014】
【実施例】
(1)本発明の実施に適する静電画像形成装置の例 図4は像担持体として中間転写ベルト(中間転写体)を
使用するカラー用の静電画像形成装置の全体構成、図5
は同要部構成を示している。これら図において、露光手
段としての書き込み光学ユニット400は、原稿画像を
色分解して読み取り、電気的な信号であるカラー画像デ
ータに変換するカラースキャナ200からのカラー画像
データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き
込みを行い、像担持体である感光体402上に静電潜像
を形成する。
【0015】当該書き込み光学ユニット400は、レー
ザ発光手段(レーザダイオード)404とその発光駆動
制御部(図示せず)、ポリゴンミラー406とその回転
用モータ408、f/θレンズ410や反射ミラー41
2等で構成されている。
【0016】感光体402は、矢印の如く反時計回りの
向きに回転する。その周囲には、感光体クリーニングユ
ニット414、除電ランプ416、電位センサ420、
現像手段としての回転式現像装置422のうち、選択さ
れた現像器(図4の例では現像器438)、現像濃度パ
ターン検知器424、中間転写媒体としての中間転写ベ
ルト426等が配置されている。中間転写ベルトとして
は、体積抵抗率1×108〜1012Ω・cm、表面抵抗
率1×108〜1011Ω(JISK6911)の中抵抗
ベルト、エチレンテトラフロロエチレン(ETFE)、
エピクロルヒドリンゴムなどが使用される。あるいは、
ベルト状でなく、ドラム状として使用される。
【0017】回転式現像装置422は、ブラック用現像
器428、シアン用現像器430、マゼンタ用現像器4
32、イエロー用現像器434と、各現像器を回転させ
る図示しない回転駆動部とからなっている。各現像器
は、静電潜像を可視像化するために、現像剤の穂を感光
体402の表面に接触させて回転する現像スリーブや、
現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像パドル
等で構成されている。
【0018】待機状態では、回転式現像装置422は、
ブラック現像の位置にセットされており、コピー動作が
開始されると、カラースキャナ200で所定のタイミン
グからブラック画像のデータの読み取りがスタートし、
この画像データに基づき、レーザ光による光書き込み・
潜像形成が始まる(以下、ブラック画像データによる静
電潜像をブラック潜像と称する。シアン、マゼンタ、イ
エローについても同じである)。
【0019】このブラック潜像の先端部から現像するた
めに、ブラック用現像器の現像位置に潜像先端部が到達
する前に、現像スリーブを回転開始してブラック潜像を
ブラックトナーで現像する。
【0020】そして、以後、ブラック潜像領域の現像動
作を続けるが、潜像後端部がブラック現像位置を通過し
た時点で、速やかにブラックのための現像位置から次の
色現像位置まで、回転式現像装置が回転する。当該動作
は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部が到
達する前に完了させる。
【0021】像形成サイクルが開始されると、まず、感
光体402は矢印の如く、反時計回りの向きに、そし
て、中間転写ベルト426は時計回りの向きに、図示し
ない駆動モータによって回転させられる。中間転写ベル
ト426の回転に伴って、ブラックトナー像形成、シア
ントナー像形成、マゼンタトナー像形成、イエロートナ
ー像形成が行われ、最終的にブラック(Bk)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に、中間
転写ベルト426上に重ねられ、トナー像が作られる。
【0022】ここで、上記のように重ねトナー像を作成
するに際し、画像先端位置を合わせるのに、所要時間を
短縮するために、中間転写ベルトの支持ローラを移動す
ることにより、図5に破線で示すように中間転写ベルト
426を感光体402から離間させ、この離間した状態
のもとで、該中間転写ベルト426を早送りすることが
行われる。
【0023】先ず、ブラック像形成は以下のように行わ
れる。帯電器418は、コロナ放電によって感光体40
2を負電荷で約−700Vに一様に帯電する(帯電工
程)。続いてレーザダイオード404はブラック信号に
基づいてラスタ露光を行う(露光工程)。このように、
ラスタ露光が行われたとき、当初一様に荷電された感光
体402の露光された部分は、露光光量に比例する電荷
を消失し、静電潜像が形成される。
【0024】現像装置422内のトナーは、フェライト
キャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、本
現像装置のブラック現像スリーブは、感光体402の金
属基体層に対して図示しない電源手段によって負の直流
電位と交流とが重畳された電位のバイアスが印加されて
いる。
【0025】この結果、感光体402の電荷が残ってい
る部分には、トナーが付着せず、電荷のない部分、つま
り露光された部分にはブラックトナーが吸着され、潜像
と相似なブラック可視像が形成されることになる(現像
工程)。
【0026】中間転写ベルト426は、駆動ローラ44
4、転写対向ローラ446a,446b、クリーニング
対向ローラ448及び従動ローラ群に張架されており、
図示しない駆動モータにより駆動制御されるようになっ
ている。
【0027】感光体402上に形成されたブラックトナ
ー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中間転写
ベルト426の表面に一次転写手段としてのベルトコロ
ナ放電器450によって転写される(一次転写工程)。
以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像の転写を
一次転写と称する。ベルトコロナ放電器450の放電効
率(分配比)は、20〜40%程度である。
【0028】感光体402上に存在する若干の未転写残
留トナーは、感光体402の次色の再利用に備えて感光
体クリーニングユニット414で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由した図示しない廃
トナータンクに蓄えられる。
【0029】なお、中間転写ベルト426上では、感光
体402に順次形成されるブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの各トナー像を正確に順次位置合わせし、
もって4色重ねのベルト転写画像が形成され、その後、
二次転写手段としての転写コロナ放電器454を使用し
て記録媒体としての記録紙(転写紙)に一括転写する
(二次転写工程)。
【0030】感光体402側では、ブラック工程の次に
シアン工程に進むのであるが、所定のタイミングからカ
ラースキャナによるシアン画像のデータの読み取りが始
まり、その画像データによるレーザ光書き込みで、シア
ン潜像形成を行うのである。
【0031】シアン用現像器430は、その現像位置に
対して、先のブラック現像後端部が通過した後でかつ、
シアン潜像の先端が到達する前に回転式現像装置422
の回転動作を行い、シアン潜像をシアントナーで可視像
化する。
【0032】以後、シアン現像領域の現像を続けるが、
潜像後端部が通過した時点で、先のブラック現像器の場
合と同様にシアン現像ユニットの回転動作を行う。これ
もやはり、マゼンタの潜像先端部が到達する前に完了さ
せる。
【0033】なお、マゼンタ及びイエロー工程について
は、それぞれの画像データ読み取り、潜像形成、現像の
動作が、上述のブラック及びシアンの工程と同じである
ので説明を省略する。
【0034】二次転写手段としてのコロナ放電器454
は、コロナ放電方式にて、DC又はAC+DC成分を印
加して、中間転写ベルト上の重なりトナー像を記録媒体
上に転写する。分配比は20〜40%程度で、ベルト転
写コロナ放電器と同様である。
【0035】給紙バンク456内の各記録紙カセット4
58、460、462には装置本体内のカセット464
に収容された記録紙のサイズとは異なる各種サイズの記
録紙が収容されており、これらのうち、指定(選択)さ
れたサイズ紙の収容カセットから、給紙コロ466によ
ってレジストローラ方向に給紙・搬送される。図中符号
468はOHP用紙や厚紙等のための手差し給紙トレイ
を示す。
【0036】像形成が開始される時期に、記録紙は上記
何れかのカセットの給紙口から給送され、レジストロー
ラ対470のニップ部で待機する。そして、コロナ放電
器454に中間転写ベルト426上のトナー像先端がさ
しかかるときに、丁度、記録紙先端がこの像先端に一致
する如く、レジストローラ対470が駆動され、紙と像
のレジスト合わせが行われる。
【0037】このようにして、記録紙が中間転写ベルト
と重ねられて、正電位につながれたコロナ放電器454
の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で記録紙が
正電荷で荷電され、トナー画像の実質的部分が記録紙上
に転写される。つづいて、コロナ放電器454の図の左
側に配置された図示しない除電ブラシの個所を通過する
ときに、記録紙は除電され、中間転写ベルト426から
剥離して紙搬送ベルト472に移る。
【0038】中間転写ベルト426から4色重ねトナー
像を一括転写された記録紙は、紙搬送ベルト472で定
着器474に搬送され、所定温度にコントロールされた
定着ローラ476と加圧ローラ478とのニップ部でト
ナー像を融解定着され、排出ローラ対480で機外へ送
り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタック
され、フルカラーコピーを得る。
【0039】中間転写ベルト426へ画像転写後の感光
体402は、ブラシローラやゴムブレードからなる感光
体クリーニングユニット414でその表面をクリーニン
グされ、また、除電ランプ416で均一に除電される。
【0040】記録紙にトナー像を転写した後の中間転写
ベルト426は、クリーニング装置452において再び
ブレード接離機構でブレード押圧することで、その表面
をクリーニングされるようになっている。
【0041】リピートコピーのときは、カラースキャナ
の動作及び感光体への画像形成が、1枚目の4色目画像
工程に引き続き行われ、所定のタイミングで2枚目の1
色目画像工程へと進むこととなる。又、中間転写ベルト
の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工
程に引き続き、クリーニング装置452でクリーニング
された表面領域に、2枚目のブラックトナー像を一次転
写される。その後は、上記した通りに1枚目と同じ動作
を経る。
【0042】以上は、A4サイズ横送りの4色フルカラ
ーを得るコピーモードの説明であるが、3色コピーモー
ドや2色コピーモードの場合には、指定された色と回数
の分に関して上記と同様の動作が行われることとなる。
【0043】又、単色コピーモードの場合には、所定枚
数が終了するまでの間、回転式現像装置422の所定色
の現像器のみを現像作動状態、即ち、所定色の現像位置
状態にして、クリーニング装置452のブレードをベル
トに押圧状態のまま、連続的にコピー動作する。
【0044】次に、本装置として最長サイズであるA3
サイズでフルカラーコピーを行う場合について説明す
る。
【0045】中間転写ベルト426が1周する毎に1色
作像して、4回転した時点で4色作像を完了するのがそ
のサイズのカラーコピーとしては効率的であるが、中間
転写ベルトの周長をできる限り、最大サイズに合わせて
短くすると、当該最大サイズのコピー作動においては、
スキャナリターンする時間がなくなる等の問題がある。
【0046】一方、A3サイズのような使用頻度の低い
最大サイズでのコピー動作を想定して中間転写ベルトを
寸法取りすると、当該サイズより小さく使用頻度の高い
A4やB5のサイズのコピーの場合に、作像に寄与しな
い無駄時間が増えるとの問題がある。そこで、A3サイ
スのコピーの場合には、中間転写ベルトを2周させる間
に1作像するように構成するものである。即ち、ブラッ
クトナー像をベルトに転写した後、次の1周は、現像、
転写が行われずに回転し、その次の1周で現像、一次転
写が行われる。
【0047】このように、中間転写ベルトの周長を抑え
て、小サイズコピーの場合でも所定のコピースピードを
確保し、しかもプリント可能最大サイズを小さくするこ
ともない方法として、所謂「空回転」を設けることが提
案され、中間転写ベルトの周長に近いサイズのコピーの
際には、各色の一次転写の間で中間転写ベルトに転写を
行わない「空回転」の間にスキャナリターン等の動作を
行うこととしている。
【0048】しかし、この場合には、フルカラー画像を
形成するときには、コロナ放電器454の部位を中間転
写ベルト426上のトナー像が6回も通過することとな
り、遊離トナーが放電ワイヤに付着する頻度が増すこと
となる。
【0049】何れにしても、中間転写媒体を使用するタ
イプの静電画像形成装置では、カラーコピーの場合、該
中間転写媒体の表面に形成されたトナー像を重ね転写す
るために、トナー像を中間転写媒体上に担持したまま、
コロナ放電器454部を通過することとなり、本発明を
適用しない場合には、遊離トナーがコロナ放電器454
の放電ワイヤに付着しやすい状況となっている。
【0050】(中間転写ベルトを使用しないタイプ)図
4、図5に示した例では、中間転写ベルトを使用するタ
イプであるが、本例は、中間転写ベルトを使用しないで
像担持体としてのドラム状をした感光体に、よく知られ
る静電写真法によりトナー像を形成し、このトナー像を
記録紙の背面からコロナ放電器でコロナ放電を行うこと
により記録紙を感光体上に形成されたトナー像の帯電極
性と逆極性に帯電させて転写し、この転写後の記録紙を
定着器に向けて送り出し、定着工程を経てコピーを得る
ものである。
【0051】このように、中間転写媒ベルトを使用しな
いタイプの静電画像形成装置においても、フルカラー画
像の形成に際しては、感光体クリーニングユニットをト
ナー像通過の度に感光体から離間させるようにして感光
体上に順次カラー像を重ねていき、重ね転写像を作成す
ることが可能である。そして、記録紙にフルカラートナ
ー像を一括転写した後、感光体クリーニングユニットを
感光体に接触させて感光体をクリーニングする。
【0052】既述の通り、印加する転写電流を大きくし
て転写紙の先端を密着させる方式の場合、図6に示すよ
うに、転写紙4の先端部4aに対応する中間転写ベルト
426上の密着点Cの電位が他に比べて高くなる。その
結果、次の中間転写ベルト426へのトナー像転写時に
前回の転写紙先端部4aに相当する部分C点(残留電位
が高い部分)が局部的に転写電界が足りずに転写不良を
起こし、次の転写紙には、図7に示すように、転写紙先
端部4aに相当する位置に横白スジWLが発生する。図
6において、符号446a,446bは中間転写ベルト
426をコロナ放電器454に対向させて支持する転写
対向ローラ、符号2は転写紙4を案内するガイド部材で
ある。ガイド部材2は2a〜2fの各ガイド部材からな
り、これらのガイド部材によって入口ガイドが形成され
ている。これのガイド部材は、上下方向に対向して構成
されていて、転写紙4を入口側で最終的にガイドするの
は、合成樹脂製の薄板からなるガイド部材2eとガイド
部材2fである。ガイド部材2eはガイド部材2cに固
定されて上側に位置し、ガイド部材2fはコロナ放電器
454のケーシングの一部としてのガイド部材2dに固
定されて下側に位置しており、これらガイド部材2e,
2fは相互に対向関係にあり、転写紙4の送り方向へ次
第に対向間隔を狭めるように配置されている。これによ
って転写紙4の送り出し方向が転写対向ローラ446a
側へ特定される。
【0053】(2)請求項1、請求項2、請求項4、請
求項5に対応する説明 本実施例では、上述の基本構成の下、図1に示すよう
に、中間転写ベルト426を帯電する帯電手段としてコ
ロナ放電器454を用いている。すなわち、既に備えら
れている転写手段としてのコロナ放電器454を兼用す
るものである。図示しないが、コロナ放電器454には
下記のタイミングで直流高圧を印加するようになってい
る。コロナ放電器454の放電ワイヤ3と中間転写ベル
ト426との距離dを9mmに設定し、放電ワイヤ3に
4〜7kVで+100μAに定電流制御して印加したと
ころ、図7で示したような横白スジWLの発生を防止で
きた。感光体402から中間転写ベルト426へトナー
像が転写(一次転写)される前に、あるいは中間転写ベ
ルト426から転写紙へトナー像を転写(二次転写)し
た後に、前記条件の下、中間転写ベルト426に対して
コロナ放電させたところ、中間転写ベルト426上に残
留する電位ムラがなくなり、均一に100Vで帯電され
た。その結果、良好な画質が得られた。
【0054】図2は、中間転写ベルト426上の表面電
位(横軸)と横白スジのランク(縦軸)との関係を示す
グラフである。ランク5は横白スジの発生しないレベル
である。中間転写ベルト426に残留する電位ムラを均
一にすると、上述のように横白スジの発生を防止し得る
が、実験の結果、良好な画質を得るためには均一表面電
位にも上・下限が存在することが判った。図2に示すよ
うに、中間転写ベルト426上の表面電位が400Vを
超えてしまうと、均一な電位であっても、中間転写ベル
ト426の表面電位が高いために、中間転写ベルト42
6へのトナー像転写時(一次転写)までに、中間転写ユ
ニットを構成している各接地部材、例えばアースローラ
等によっては完全に除電しきれずに一次転写が行われて
しまう。その結果、一次転写時に中間転写ベルト426
は電位を保持しているために、通常より高い転写電界を
必要とし、転写効率が悪くなってしまう。また、中間転
写ベルト426の表面電位が20V以下では、中間転写
ベルト426の表面電位ムラを均一にならすまでに至ら
ず、横白スジ等の不具合を生じてしまう。従って、中間
転写ベルト426の帯電は20V以上400V以下の範
囲内で行われるのが望ましい。
【0055】(3)請求項3に対応する説明 本実施例の要旨を説明すると、図3に示すように、放電
ワイヤ3は直流高圧電源5と交流高圧電源6に接続され
ている。この構成の下、放電ワイヤ3に実効値出力6K
V、500Hzの交流高圧に5kVの直流高圧を重畳し
て印加したところ、中間転写ベルト426上に残留する
電位ムラがなくなり、200Vに均一に帯電された。そ
の結果、横白スジの発生が抑えられ、良好な画質が得ら
れた。
【0056】(4)請求項6に対応する説明 コロナ放電器454の中間転写ベルト426に対する帯
電手段としての放電中に、図示しない制御手段によって
中間転写ベルト426の周速度が減速されるようになっ
ている。中間転写ベルト426の周速度を通常105
〔mm/sec〕の半分の52.5〔mm/sec〕に
した時の中間転写ベルト426の表面電位は250Vの
均一電位になり、横白スジの生じない良好な画質が得ら
れた。この時の放電条件は、前述と同様、 実効値出力
6KV、500Hzの交流高圧に5kVの直流高圧を重
畳した場合である。放電条件はこれに限定されるもので
はなく、直流高圧のみを印加する方式でも良い。
【0057】(5)請求項7に対応する説明 前記各実施例では、感光体402から中間転写ベルト4
26へトナー像が転写(一次転写)される前に、あるい
は中間転写ベルト426から転写紙へトナー像を転写
(二次転写)した後に、コロナ放電器454による中間
転写ベルト426の帯電動作を行うようにしたが、図示
しない制御手段を介して両方のタイミングでコロナ放電
を行う構成とすることもできる。この場合、中間転写ベ
ルト426の表面電位の均一化が高精度になされる。
【0058】なお、前記各実施例では転写紙の先端を密
着させるために転写電流を一部強くした場合の電位ムラ
を対象として本発明の有効性を説明したが、これに限定
される趣旨ではなく、従来の画像形成装置において何ら
かの条件で発生する中間転写体の残留電位ムラの全てに
ついて適用できるものである。また、前記各実施例で
は、中間転写体を備えた画像形成装置を示したが、中間
転写体を用いないタイプの画像形成装置への適用も可能
である。また、本発明の場合、転写紙は普通紙に限ら
ず、厚紙やOHP、葉書などの特殊紙の場合でも同様に
実施できるものである。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、帯電手段
によって中間転写体の残留電位を均一にする構成とした
ので、残留電位のムラによる横白スジ等の発生を抑制で
き、画質の向上を図ることができる。請求項2記載の発
明によれば、帯電手段に直流高圧を印加するコロナ放電
器を用いる構成としたので、簡易且つ軽量な構成で中間
転写体の残留電位の均一化を得ることができる。請求項
3記載の発明によれば、帯電手段にコロナ放電器を用い
るとともに、交流高圧に直流高圧を重畳して印加する構
成としたので、簡易且つ軽量な構成で効率良く中間転写
体の残留電位の均一化を得ることができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、帯電手段に
転写手段としてのコロナ放電器を兼用する構成としたの
で、帯電手段を別途設ける必要がなく、よって省スペー
ス化、部品数の低減、構成の簡易化を図ることができ
る。請求項5記載の発明によれば、中間転写体の帯電範
囲を限定する構成としたので、良好な転写性を確実に得
ることができる。請求項6記載の発明によれば、コロナ
放電器の帯電のための放電中に中間転写体の周速度を遅
くする構成としたので、中間転写体の残留電位のムラを
確実になくして均一にすることができる。請求項7記載
の発明によれば、コロナ放電器の帯電のための放電タイ
ミングを、中間転写体にトナー像を転写する以前と、中
間転写体のトナー像を転写紙に転写した後の両方で行う
構成としたので、電位ムラの均一化精度を一層向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の帯電手
段周辺の概要図である。
【図2】中間転写ベルト(中間転写体)上の表面電位と
横白スジのランクとの関係を示すグラフである。
【図3】帯電手段の他の例を示す概要図である。
【図4】本発明の実施に適する静電画像形成装置の全体
概要図である。
【図5】本発明の実施に適する静電画像形成装置の要部
拡大図である。
【図6】画像形成装置における転写紙先端部と中間転写
体との密着状態を示す概要図である。
【図7】転写紙における横白スジの発生状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
4 転写紙 402 像担持体としての感光体 422 現像手段としての回転式現像装置 426 中間転写体としての中間転写ベルト 454 帯電手段としてのコロナ放電器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、この像担持体の表面に形成さ
    れた静電潜像にトナーを供給して該静電潜像を顕像化す
    る現像手段と、前記像担持体上のトナー像が転写される
    中間転写体を備え、前記中間転写体に転写されたトナー
    像を転写手段を介して転写紙へ電気的に転写する画像形
    成装置において、 前記像担持体から中間転写体へトナー像を転写する前
    に、あるいは前記中間転写体から転写紙へトナー像を転
    写した後に、前記中間転写体を均一に帯電させる帯電手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記帯電手段が直流高圧を印加するコロナ
    放電器であることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】前記帯電手段が交流高圧に直流高圧を重畳
    して印加するコロナ放電器であることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記帯電手段が前記転写手段を兼ねること
    を特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記帯電手段による前記中間転写体の表面
    電位が20V以上400V以下の範囲内であることを特
    徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記帯電手段の放電中において、前記中間
    転写体の周速度を通常作動時よりも遅くすることを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4又は5記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】像担持体と、この像担持体の表面に形成さ
    れた静電潜像にトナーを供給して該静電潜像を顕像化す
    る現像手段と、前記像担持体上のトナー像が転写される
    中間転写体を備え、前記中間転写体に転写されたトナー
    像を転写手段を介して転写紙へ電気的に転写する画像形
    成装置において、 前記像担持体から中間転写体へトナー像を転写する前
    と、前記中間転写体から転写紙へトナー像を転写した後
    の両方のタイミングで前記中間転写体を均一に帯電させ
    る帯電手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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