JPH07140806A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07140806A
JPH07140806A JP29161093A JP29161093A JPH07140806A JP H07140806 A JPH07140806 A JP H07140806A JP 29161093 A JP29161093 A JP 29161093A JP 29161093 A JP29161093 A JP 29161093A JP H07140806 A JPH07140806 A JP H07140806A
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JP
Japan
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transfer
corona discharger
film
voltage
drum
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Application number
JP29161093A
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English (en)
Inventor
Sanehiro Katsuta
修弘 勝田
Tatsuo Okuno
辰男 奥野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コピーモード、転写用コロナ放電器の出力、
コピースピード等に依存することなく、転写ドラムを構
成するフィルムを速やかに且つ均一に除電することがで
き、良好な画像の形成が可能な画像形成装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 転写媒体担持体から転写媒体を剥離する剥離
部よりも下流側の位置に、当該転写媒体担持体を形成す
るフィルムに対して、内側と外側で対向するようにコロ
ナ放電器対を複数組設け、これらのコロナ放電器対のう
ち、最上流側のコロナ放電器対には、交流高電圧に直流
高電圧を重畳させた電圧を印加し、上流側より2組目以
降のコロナ放電器対には、交流高電圧のみを印加するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
画像形成装置に関し、特に転写ドラム上に保持された転
写媒体に複数色のトナー像を順次転写することにより画
像の形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機等の画像形成装置におい
ては、感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー
像を転写用紙等の転写媒体に転写する方法として、転写
用紙を像担持体上のトナー像に重ねて搬送すると同時
に、転写用紙の背面側から帯電を施してトナーを転写用
紙上に静電的に吸着させる方法が一般的である。特に、
上記転写用紙を感光体ドラムと同期して回転駆動される
転写ドラム上に一旦保持し、この転写ドラム上に保持さ
れた転写用紙にトナー像を順次転写させる転写方法は、
転写用紙上にトナー像を直接多重転写することが可能で
あるという理由により、主としてカラー複写機において
使用されている。
【0003】また、上記転写ドラム上に転写用紙を保持
する手段としては、転写用紙の先端をグリッパーによっ
て把持する機械的な保持手段や、転写用紙の全面を静電
的に吸着する静電吸着手段などが挙げられる。これらの
うち静電吸着手段は、転写ドラムの任意の部分から転写
用紙を保持することができるので、転写用紙の大小を問
わず用紙と用紙の間を相対的に近接させることが可能と
なり、その分、転写ドラムの周囲に保持できる転写用紙
の枚数が多くなり、複写速度を向上することができると
いう利点を有している。
【0004】図9は、静電吸着により転写用紙を転写ド
ラム上に保持する方式の画像形成装置の一例を示すもの
である。図9において、100は感光体ドラムであり、
この感光体ドラム100の表面には、図示しない一次帯
電器、画像露光手段や複数の現像器等の電子写真プロセ
スを実行するための手段によって、複数色のトナー像T
が順次形成されるようになっている。この感光体ドラム
100上に形成されたトナー像Tは、感光体ドラム10
0の回転動作に伴って転写位置に送られる。101は誘
電体製のフィルムにより円筒形状に形成された転写ドラ
ムであり、この転写ドラム101は、転写位置において
感光体ドラム100の表面に接触するように配置されて
いる。上記転写ドラム101は、内側から静電吸着用の
帯電器102によって帯電されるとともに、この転写ド
ラム101の表面には、積層状態に収容された転写用紙
103がフィードローラー104によって給送され、こ
の転写ドラム101の表面に転写用紙103が巻き付け
られた状態で静電的に吸着される。この転写ドラム10
1上に保持された転写用紙103には、感光体ドラム1
00上に形成されたトナー像Tが、当該トナー像Tとは
逆極性の電荷を転写用コロナ放電器105により放電す
ることによって順次転写される。そして、所定色数のト
ナー像が転写された転写用紙103は、転写ドラム10
1の表面に所定のタイミングで接触する剥離爪106に
よって転写ドラム101の表面から剥離されるととも
に、用紙搬送ベルト107によって定着装置108に搬
送され、この定着装置108によって転写用紙103上
に所定色数のトナー像が定着され、カラー画像の形成工
程が終了する。なお、図中、110は剥離用のコロトロ
ンを示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来の画像形成装置の場合には、感光体ドラム
100上に形成されたトナー像Tを転写ドラム101上
に保持された転写用紙103に転写する際に、転写ドラ
ム101を構成するフィルムの裏面側から転写用のコロ
ナ放電器105によってトナー像Tの電荷と逆極性の電
荷を加えることにより、トナー像Tの転写を行なうよう
に構成されている。かかる画像形成装置において4色フ
ルカラーの画像形成を行なうには、例えば、イエロー、
マゼンタ、サイアン、ブラックというように順に転写ド
ラムを4回転させて、感光体ドラム100上に形成され
た各色のトナー像Tの転写が行われる。その際、転写ド
ラム101を構成するフィルム上の電位は、図10に示
すように、各色のトナー像Tを順次転写するために、転
写用のコロナ放電器105に印加する電圧を順次上昇さ
せることによって、4色目のトナー像Tを転写した後の
フィルムの帯電電位は、−1500V以上にも達する。
この状態で、次のコピーサイクルに入った場合には、転
写ドラム101を構成するフィルムがトナー像Tと逆極
性の高電圧に帯電したままの状態となっているため、感
光体ドラム100から転写ドラム101側へトナー像T
が転写される際にトナーの飛散が生じ、転写されたトナ
ー像Tに乱れを生じる。その結果、感光体ドラム100
上に形成されたトナー像Tに比べて転写用紙103上に
転写されたトナー像Tは、かなり乱れた状態になるた
め、コピー画像の画質を著しく劣化させるという問題点
があった。
【0006】そこで、この問題点を解決するためには、
図9に示すように、転写ドラム101の内周及び外周に
除電用のコロナ放電器対110を設け、転写終了後に転
写ドラム101のフィルムの両面からコロナ放電器対1
10によって電荷を加え、次のコピーサイクル前のフィ
ルム電位を略0V近傍にまで除電することが考えられ
る。この場合、上記コロナ放電器対110の放電極性
は、内側をマイナス、外側をプラスにそれぞれ設定する
か、あるいは内外側ともに交流(AC)電圧を印加する
ように設定される。
【0007】しかし、こうした場合には、例えば、転写
用紙103がA4サイズであると、転写ドラム101の
外周には、図11に示すように、転写ドラム101のフ
ィルム1周分に対し、約半周分しか転写用紙が保持され
ないため、この状態で転写工程を終了した後のフィルム
上の帯電電位をみると、転写用紙103が保持された部
分とそうでない部分とで違いが生じる。そのため、上記
の如く除電用のコロナ放電器対110の出力を内側をマ
イナス、外側をプラスに設定するか、あるいは内外側と
もに交流(AC)電圧を印加するように設定した場合に
は、フィルム全体の電位を均一にすることができないと
いう問題点が生じる。また、単色、3色あるいは4色等
のコピーモードの違いや環境の変化に基づく転写用コロ
ナ放電器105の出力の変化や、コピースピードの変更
等によってそれぞれフィルム上の帯電電位には差があ
り、それぞれの条件毎に除電用コロナ放電器対110の
出力を制御しなくてはならず、制御が非常に複雑になる
という問題点が新たに生じる。更に、上記転写ドラム1
01のフィルム上の帯電電位を十分に除電できない場合
には、次のコピーサイクルで上述したようにトナー像が
乱れるという現象が依然として発生する。また、転写ド
ラム101を構成するフィルムがトナー像Tの転写前に
すでに帯電していると、フィルムの裏面側から転写用の
コロナ放電を行なうコロナ放電器105は、通常、フィ
ルム側に一定の電流を流すように定電流制御されている
ため、転写用コロナ放電器105のワイヤへの印加電圧
が図 に示すように、3色目、4色目となるに従って次
第に上昇し、この転写用コロナ放電器105のワイヤに
印加される電圧が過大となり、ワイヤが断線するおそれ
があるという問題点をも新たに生じる。
【0008】そこで、かかる問題点を解決し得る技術的
手段としては、特開平2−140784号公報に示すも
のが既に提案されている。この特開平2−140784
号公報に係る転写フィルムの除電方法は、誘電体によっ
て形成された転写フィルムの周回動によって転写材を感
光体に対向する転写位置まで搬送し、該転写位置まで搬
送された転写材に転写フィルムを介して電荷を付与する
ことより感光体上のトナー像を転写材上に転写する転写
装置における転写フィルムの除電方法において、転写フ
ィルムの周回動方向に関して上記転写位置の下流位置に
配置されるACチャージャと、同じく転写フィルムの移
動方向に関して上記転写位置の下流位置に配置されるD
Cチャージャとを有し、転写終了後、上記転写フィルム
を少なくとも2回転更に周回動させ、その周回動のうち
1回転目はACチャージャ及びDCチャージャを併用し
て転写フィルムを除電し、2回転目以降はACチャージ
ャのみによって転写フィルムを除電するように構成した
ものである。
【0009】しかし、この提案に係る転写フィルムの除
電方法の場合には、転写フィルムの周回動方向に関して
上記転写位置の下流位置に配置されるACチャージャ
と、同じく転写フィルムの移動方向に関して上記転写位
置の下流位置に配置されるDCチャージャとを設け、転
写終了後、上記転写フィルムを少なくとも2回転更に周
回動させ、その周回動のうち1回転目はACチャージャ
及びDCチャージャを併用して転写フィルムを除電し、
2回転目以降はACチャージャのみによって転写フィル
ムを除電するように構成したものである。そのため、こ
の転写フィルムの除電方法の場合には、転写終了後、転
写フィルムを少なくとも2回転更に周回動させる必要が
あるため、転写フィルムを除電するのに要する時間が長
くなり、コピー速度が遅くならざると得ないという新た
な問題点を有している。
【0010】また、この提案に係る転写フィルムの除電
方法の場合には、転写フィルムの周囲にACチャージャ
とDCチャージャとをそれぞれ別個に設け、転写フィル
ムの周回動のうち1回転目は、ACチャージャ及びDC
チャージャをそれぞれ別個に作動させて転写フィルムを
除電し、2回転目以降はACチャージャのみによって転
写フィルムを除電するように構成されている。そのた
め、上記転写フィルムの1回転目には、上記公報の第7
図に示すように、最初にDCチャージャによって転写フ
ィルムの帯電極性と逆極性の帯電を行なうことにより、
転写フィルムの帯電電位は低下するものの、転写フィル
ムの除電前の帯電電位によっては、DCチャージャの帯
電電位と同極性に転写フィルムが帯電する場合がある。
そのため、上記DCチャージャの除電に引き続いてAC
チャージャの除電を行っても、転写フィルムの除電前の
帯電電位によっては、当該転写フィルムの電位を速やか
に且つ均一に略0Vに除電することが困難であるという
問題点を有している。そのため、上記提案に係る技術に
よる限り、当該特開平2−140784号公報の明細書
中に記載されているにように、転写フィルムの帯電量に
応じてDC除電時間及びAC除電時間を適宜変更する必
要性が生じるという問題点をも有している。なお、この
問題点は、転写フィルムの2回転目にACチャージャの
みによる除電を再度行っても、十分除去することは困難
である。
【0011】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、コピーモード、転写用コロナ放電器の出力、コ
ピースピード等に依存することなく、転写ドラムを構成
するフィルムを速やかに且つ均一に除電することがで
き、良好な画像の形成が可能な画像形成装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
この発明に係る画像形成装置では、複数色のトナー像が
順次形成される像担持体と、この像担持体に対向するよ
うに配置され、誘電体製のフィルムによって形成される
転写媒体担持体とを備え、上記像担持体に形成されたト
ナー像を、転写媒体担持体上に保持された転写媒体に静
電的に順次転写した後、このトナー像が転写された転写
媒体を転写媒体担持体から剥離して定着処理することに
より、画像の形成を行う画像形成装置において、上記転
写媒体担持体から転写媒体を剥離する剥離部よりも下流
側の位置に、当該転写媒体担持体を形成するフィルムに
対して、内側と外側で対向するようにコロナ放電器対を
複数組設け、これらのコロナ放電器対のうち、最上流側
のコロナ放電器対には、交流高電圧に直流高電圧を重畳
させた電圧を印加し、上流側より2組目以降のコロナ放
電器対には、交流高電圧のみを印加するように構成する
ことによって達成される。
【0013】また、上記複数組のコロナ放電器対のう
ち、最上流側のコロナ放電器対に印加する交流高電圧
は、例えば、上流側より2組目以降のコロナ放電器対に
印加する交流高電圧よりも低く設定される。
【0014】さらに、転写終了後に1回の除電工程で転
写媒体担持体を形成するフィルムの電位を調整するよう
に構成される。
【0015】
【作用】この発明においては、転写媒体担持体から転写
媒体を剥離する剥離部よりも下流側の位置に、当該転写
媒体担持体を形成するフィルムに対して、内側と外側で
対向するようにコロナ放電器対を複数組設け、これらの
コロナ放電器対のうち、最上流側のコロナ放電器対に
は、交流高電圧に直流高電圧を重畳させた電圧を印加
し、上流側より2組目以降のコロナ放電器対には、交流
高電圧のみを印加するように構成されているので、最上
流側のコロナ放電器対によって交流高電圧に直流高電圧
を重畳させたコロナ放電を行うことにより、直流高電圧
の放電によって転写媒体担持体を形成するフィルムの電
位を速やかに低下させつつ、この直流高電圧が重畳され
る交流高電圧の放電によって転写媒体担持体を形成する
フィルムを均一に除電することが可能となる。さらに、
上流側より2組目以降のコロナ放電器対によって交流高
電圧のみを印加したコロナ放電を行うことにより、上記
最上流側のコロナ放電器対によって除電された転写媒体
担持体を形成するフィルムを、更に略0v近傍まで除電
することができる。
【0016】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0017】図2はこの発明に係る画像形成装置の一実
施例を示すものである。
【0018】図2において、1は像担持体としての感光
体ドラムであり、この感光体ドラム1の表面には、図示
しない一次帯電器、画像露光手段や複数の現像器等の電
子写真プロセスを実行するための手段によって白黒又
は、イエロー、マゼンタ、サイアン等のカラーのトナー
像Tが形成されるようになっている。この感光体ドラム
1上に形成されたトナー像Tは、当該感光体ドラム1の
回転動作に伴って転写位置に送られる。2はこの転写位
置において感光体ドラム1の表面に接触するように配置
される転写ドラムであり、この転写ドラム2としては、
例えば、図示しない枠体に誘電体製のフィルム(PVd
F材、厚さt=0.15mm)を円筒状に張り付けたも
のが用いられる。また、上記転写ドラム2は、内側から
静電吸着用のコロナ放電器3aによって帯電されるとと
もに、この転写ドラム2の表面には、積層状態に収容さ
れた転写用紙4がフィードローラー5によって給送さ
れ、静電的に吸着される。この転写ドラム2上に保持さ
れた転写用紙4には、感光体ドラム1上に形成されるト
ナー像Tが、転写用のコロナ放電器6によるトナー像T
とは逆極性の放電によって順次転写される。そして、所
定色数のトナー像Tが転写された転写用紙4は、転写ド
ラム2の表面に所定のタイミングで接触する剥離爪7に
よって転写ドラム2の表面から剥離されるとともに、用
紙搬送ベルト8によって定着装置9に搬送され、この定
着装置9によって転写用紙4上に所定色数のトナー像T
が定着され、カラー画像の形成工程が終了する。なお、
図中、3bは剥離用のコロトロンを示すものである。
【0019】ところで、この実施例では、転写ドラムか
ら転写用紙を剥離する剥離部よりも下流側の位置で、当
該転写ドラムを構成するフィルムに対して、内側と外側
で対向させたコロナ放電器の対を複数組設け、これらの
コロナ放電器対のうち、最上流側のコロナ放電器対に
は、交流高電圧に直流高電圧を重畳させた電圧を印加
し、上流側より2組目以降のコロナ放電器対には、交流
高電圧のみを印加するように構成されている。
【0020】すなわち、上記転写ドラム2の内外周に
は、図1に示すように、剥離爪7よりも下流側の位置
に、当該転写ドラム2を構成するフィルムに対して、内
側と外側で対向するように第1のコロナ放電器対10が
配設されているともに、この第1のコロナ放電器対10
の下流側には、転写ドラム2を構成するフィルムに対し
て、内側と外側で対向するように第2のコロナ放電器対
11が配設されている。また、上記第1のコロナ放電器
対10には、図示しない高圧電源によって交流(AC)
高電圧に直流(DC)高電圧を重畳させた電圧が印加さ
れるとともに、第2のコロナ放電器対11には、図示し
ない高圧電源によって交流(AC)高電圧のみを印加す
るように構成されている。
【0021】以上の構成において、この実施例に係る画
像形成装置の場合には、次のようにして転写ドラムを構
成するフィルムの除電が行われる。この実施例では、感
光体ドラム1及び転写ドラム2の回転スピードが160
mm/sに設定されており、図3はこのときの転写用の
コロナ放電器6及び、除電用のコロナ放電器10、11
の出力のタイミングを表したものである。そして、図4
は各カラーモードにおけるフィルム上の帯電電位を表し
たものである。
【0022】この実施例でのコピーサイクルにおける動
作を説明すると、はじめに、図2に示すように、転写用
紙4を転写ドラム2に巻付ける前に、転写ドラム2上の
フィルムを第1及び第2の除電用のコロナ放電器10、
11に順に交流電圧を印加することにより除電する。こ
の場合、上記第1及び第2の除電用コロナ放電器10、
11には、いずれも交流電圧AC=12〜13kVのみ
を印加する。そして、上記転写ドラム2の表面にフィー
ドローラー5によって給送される転写用紙4を巻付けた
後、この転写用紙4上に公知の画像形成プロセスによっ
て形成された単色、3色又は4色等のトナー像Tを順次
転写する。この転写工程が終了した後、転写ドラム2上
に保持された転写用紙4は、当該転写ドラム2の表面に
所定のタイミングで接触する剥離爪7によって剥離さ
れ、用紙搬送ベルト8によって定着装置9へ搬送されて
前述したように定着処理が行われる。
【0023】一方、転写用紙4が剥離された後の転写ド
ラム2を構成するフィルムは、第1及び第2の除電用の
コロナ放電器10、11に順に所定の電圧を印加するこ
とによって除電される。まず、上記第1の除電用コロナ
放電器10には、交流電圧AC10kvに直流電圧3k
vを重畳した電圧を印加し、この第1の除電用コロナ放
電器10によって転写ドラム2を構成するフィルムの内
周及び外周側からコロナ放電を行うことによって、転写
ドラム2を構成するフィルムの除電が行われる。なお、
上記第1のコロナ放電器対10の直流電圧の放電極性
は、内側がマイナス、外側がプラスにそれぞれ設定され
る。
【0024】その後、上記第1の除電用コロナ放電器1
0の下流側に配設された第2の除電用コロナ放電器11
には、交流電圧AC12kvを印加し、この第2の除電
用コロナ放電器11によって転写ドラム2を構成するフ
ィルムの内周及び外周側からコロナ放電を行うことによ
って、転写ドラム2を構成するフィルムの除電が行われ
る。
【0025】上記の如く第1及び第2の除電用コロナ放
電器10、11によって転写ドラム2の除電を行うこと
によって、転写ドラム2を構成するフィルムの電位は、
図に示すように、略0Vにまで低下し、次のコピーサイ
クル前のフィルム上の電位を転写用紙4が剥離された後
に1回転以内に安定した状態に低下させることができ
る。そして、連続コピーの場合には、次の画像形成工程
に移行する。
【0026】このように、転写ドラム2から転写用紙4
を剥離する剥離爪7よりも下流側の位置に、当該転写ド
ラム2を形成するフィルムに対して、内側と外側で対向
するように第1及び第2のコロナ放電器対10、11を
設け、これらの第1及び第2のコロナ放電器対10、1
1のうち、上流側の第1のコロナ放電器対10には、交
流高電圧に直流高電圧を重畳させた電圧を印加し、下流
側の第2のコロナ放電器対11には、交流高電圧のみを
印加するように構成されているので、第1のコロナ放電
器対10によって交流高電圧に直流高電圧を重畳させた
コロナ放電を行うことにより、直流高電圧の放電によっ
て転写ドラム2を形成するフィルムの電位を速やかに低
下させつつ、この直流高電圧が重畳される交流高電圧の
放電によって転写ドラム2を形成するフィルムを均一に
除電することが可能となる。さらに、下流側の第2のコ
ロナ放電器対11によって交流高電圧のみを印加したコ
ロナ放電を行うことにより、上記第1のコロナ放電器対
10によって除電された転写ドラム2を形成するフィル
ムを、更に略0v近傍まで除電することができる。その
ため、コピーモード、転写用コロナ放電器の出力、コピ
ースピード等に依存することなく、転写ドラムを構成す
るフィルムを速やかに且つ均一に除電することができ、
良好な画像の形成が可能な画像形成装置を提供すること
ができる。
【0027】また、次のコピーサイクル前の転写ドラム
2を構成するフィルム上の電位を、転写用紙4が剥離さ
れた後に転写ドラム2の1回転で安定した状態にするこ
とができるため、コピーサイクル上、余分に転写ドラム
2を回転させずに次のコピーサイクルを行うことがで
き、十分な除電ができているので、感光体ドラム1から
転写ドラム2へ転写されるトナー像の劣化を防止するこ
とができる。さらに、転写前に転写ドラム2を構成する
フィルムが帯電していないので、転写用のコロナ放電器
6のワイヤに印加する電圧も上昇することがなく、安定
化することができる。そのため、上記転写ドラム2を構
成するフィルム上の電位は、図4に示すように、第2の
除電後に略0v近傍にまで低下する。
【0028】次に、本発明者らは、上記実施例に係る画
像形成装置において、第1及び第2のコロナ放電器対1
0、11に印加する電圧を変化させて、転写ドラム2を
構成するフィルムの電位がどのように変化するかを調べ
る実験を行った。
【0029】図5及び図6は上記実験の結果を示すもの
であり、図5は第1のコロナ放電器対10による除電後
の転写ドラムの表面電位を、図6は第2のコロナ放電器
対11による除電後の転写ドラムの表面電位をそれぞれ
示すものである。また、図において、VINは除電前の転
写ドラム2を構成するフィルムの帯電電位を、VOUTは
除電後の転写ドラム2を構成するフィルムの帯電電位を
それぞれ示すものである。
【0030】上記第1及び第2のコロナ放電器対10、
11への印加電圧は、交流電圧のみを印加した場合、V
AC=14Kv、交流電圧に直流電圧を印加した場合、V
AC=13Kv+VDC=2Kvが限界であるため、この発
明では上記限界以下の値を使用している。この第1及び
第2のコロナ放電器対10、11への印加電圧は、ワイ
ヤ径、ワイヤとシールドとの距離によって決まる。
【0031】第2実施例 図7はこの発明の第2の実施例を示すものであり、前記
実施例と同一部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、感光体ドラム及び転写ドラムの回転速
度が前記実施例と異なるとともに、第1及び第2のコロ
ナ放電器対10、11に印加する電圧も前記実施例と異
なっている。
【0032】すなわち、この実施例では、感光体ドラム
及び転写ドラムの回転スピードが250mm/sに設定
されており、図8は各カラーモードにおけるフィルム上
の帯電電位を表したものである。
【0033】この実施例でのコピーサイクルにおける動
作を説明すると、はじめに、転写用紙4を転写ドラム2
に巻付ける前に、転写ドラム2上のフィルムを第1及び
第2の除電用のコロナ放電器10、11に順に交流電圧
を印加することにより除電する。この場合、上記第1及
び第2の除電用コロナ放電器10、11には、いずれも
交流電圧AC=12kvのみを印加する。そして、上記
転写ドラム2の表面にフィードローラー5によって給送
される転写用紙4を巻付けた後、この転写用紙4上に公
知の画像形成プロセスによって形成された単色、3色又
は4色等のトナー像Tを順次転写する。この転写工程が
終了した後、転写ドラム2上に保持された転写用紙4
は、当該転写ドラム2の表面に所定のタイミングで接触
する剥離爪7によって剥離され、用紙搬送ベルト8によ
って定着装置9へ搬送されて前述したように定着処理が
行われる。
【0034】一方、転写用紙4が剥離された後の転写ド
ラム2を構成するフィルムは、第1及び第2の除電用の
コロナ放電器10、11に順に所定の電圧を印加するこ
とによって除電される。まず、上記第1の除電用コロナ
放電器10には、交流電圧AC8kvに直流電圧4kv
を重畳した電圧を印加し、この第1の除電用コロナ放電
器10によって転写ドラム2を構成するフィルムの内周
及び外周側からコロナ放電を行うことによって、転写ド
ラム2を構成するフィルムの除電が行われる。なお、上
記第1のコロナ放電器対110の直流電圧の放電極性
は、内側がマイナス、外側がプラスにそれぞれ設定され
る。
【0035】その後、上記第1の除電用コロナ放電器1
0の下流側に配設された第2の除電用コロナ放電器11
には、交流電圧AC13kvを印加し、この第2の除電
用コロナ放電器11によって転写ドラム2を構成するフ
ィルムの内周及び外周側からコロナ放電を行うことによ
って、転写ドラム2を構成するフィルムの除電が行われ
る。
【0036】上記の如く第1及び第2の除電用コロナ放
電器10、11によって転写ドラム2の除電を行うこと
によって、転写ドラム2を構成するフィルムの電位は、
図に示すように、略0Vにまで低下し、次のコピーサイ
クル前のフィルム上の電位を転写用紙4が剥離された後
に1回転以内に安定した状態に低下させることができ
る。そして、連続コピーの場合には、次の画像形成工程
に移行する。
【0037】その他の構成及び作用については、前記実
施例と同様であるので、説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、請求項第1項乃至第3項に記載の画像形成装
置において、コピーモード、転写用コロナ放電器の出
力、コピースピード等に依存することなく、転写ドラム
を構成するフィルムを速やかに且つ均一に除電すること
ができ、良好な画像の形成が可能な画像形成装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例を示す要部構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例を示す構成図である。
【図3】 図3は転写用及び除電用のコロナ放電器の出
力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】 図4は転写ドラム上のフィルム電位を示すグ
ラフである。
【図5】 図5は第1の除電用コロナ放電器の除電特性
を示すグラフである。
【図6】 図6は第2の除電用コロナ放電器の除電特性
を示すグラフである。
【図7】 図7はこの発明に係る画像形成装置の第2実
施例を示す要部構成図である。
【図8】 図8は転写ドラム上のフィルム電位を示すグ
ラフである。
【図9】 図9は従来の画像形成装置を示す構成図であ
る。
【図10】 図10は転写ドラム上のフィルム電位を示
すグラフである。
【図11】 図11は転写ドラム上における転写用紙の
保持状態を示す説明図である。
【図12】 図12は転写回数と転写用コロナ放電器の
印加電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、2 転写ドラム、4 転写用紙、1
0 第1のコロナ放電器対、11 第2のコロナ放電器
対、T トナー像。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のトナー像が順次形成される像担
    持体と、この像担持体に対向するように配置され、誘電
    体製のフィルムによって形成される転写媒体担持体とを
    備え、上記像担持体上に形成されたトナー像を、転写媒
    体担持体上に保持された転写媒体に静電的に順次転写し
    た後、このトナー像が転写された転写媒体を転写媒体担
    持体から剥離して定着処理することにより、画像の形成
    を行う画像形成装置において、上記転写媒体担持体から
    転写媒体を剥離する剥離部よりも下流側の位置に、当該
    転写媒体担持体を形成するフィルムに対して、内側と外
    側で対向するようにコロナ放電器対を複数組設け、これ
    らのコロナ放電器対のうち、最上流側のコロナ放電器対
    には、交流高電圧に直流高電圧を重畳させた電圧を印加
    し、上流側より2組目以降のコロナ放電器対には、交流
    高電圧のみを印加するように構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記複数組のコロナ放電器対のうち、最
    上流側のコロナ放電器対に印加する交流高電圧は、上流
    側より2組目以降のコロナ放電器対に印加する交流高電
    圧よりも低いことを特徴とする請求項第1項記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 転写終了後に1回の除電工程で転写媒体
    担持体を形成するフィルムの電位を調整することを特徴
    とする請求項の第1項又は第2項に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5758226A (en) * 1996-01-29 1998-05-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method in which a circumferential speed of an intermediate transfer member is reduced when charging the intermediate transfer member

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5758226A (en) * 1996-01-29 1998-05-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method in which a circumferential speed of an intermediate transfer member is reduced when charging the intermediate transfer member

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