JPH09202568A - エレベータの主ロープ長さ測定装置および測定方法 - Google Patents

エレベータの主ロープ長さ測定装置および測定方法

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JPH09202568A
JPH09202568A JP1213096A JP1213096A JPH09202568A JP H09202568 A JPH09202568 A JP H09202568A JP 1213096 A JP1213096 A JP 1213096A JP 1213096 A JP1213096 A JP 1213096A JP H09202568 A JPH09202568 A JP H09202568A
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laser light
main rope
rope
car
length
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JP1213096A
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English (en)
Inventor
Shoji Kai
昭二 甲斐
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエレベータでは、作業者が乗りかご上
と機械室とに別れ巻き尺を主ロープに添わせて主ロープ
の長さを測定しなければならず、作業性や測定精度が悪
くなる。 【解決手段】 反射板12,13が乗りかご上枠12お
よびカウンタ上枠13にそれぞれ装着されている。そし
て、レーザ光出射体20とレーザ光受光体23とが取付
金具35,32を介して主ロープ7のロープ孔8,9近
傍の部位にそれぞれ装着されている。これらのレーザ光
出射体20およびレーザ光受光体23は、取付金具3
5、32の軸を中心として回動させて、出射されたレー
ザ光が反射板で反射された後受光されるように、それぞ
れ角度調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路内に乗り
かごとカウンタとをつるべ式に吊り下げる主ロープの長
さを測定するエレベータの主ロープ長さ測定装置および
測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のエレベータの主ロープ長さ
測定方法を説明する図である。図において、1は昇降
路、2は昇降路1の上部に設けられた機械室、3は機械
室1に据え付けられた巻上機の駆動綱車、4は機械室1
に据え付けられたそらせ車、5は乗りかごであり、この
乗りかご5は、カウンタ6とともに、駆動綱車3および
そらせ車4に掛け渡された主ロープ7の両端に取り付け
られて、昇降路1内を昇降可能に構成されている。8,
9は駆動綱車3およびそらせ車4に掛け渡された主ロー
プ7の両端側をそれぞれ挿通させて昇降路1内に導き出
すために機械室2の床に穿設されたロープ孔、10は主
ロープ7の一端を乗りかご5のかご上枠12に連結する
シャックル、11は主ロープ7の他端をカウンタ6のカ
ウンタ上枠13に連結するシャックル、R,Sは作業者
である。
【0003】つぎに、上記従来の主ロープ7の長さ測定
方法について説明する。エレベータは、乗りかご5とカ
ウンタ6とが駆動綱車3およびそらせ車4に掛け渡され
た主ロープ7につるべ式に吊り下げられている。そし
て、駆動綱車3を駆動させて主ロープ7を走行させ、乗
りかご5を昇降路1内を昇降させている。そして、駆動
綱車3に掛け渡されている主ロープ7には経年摩耗が発
生することから、該主ロープ7を定期的に新規の主ロー
プと取り替えて、エレベータの安全性を確保している。
主ロープ7の取り替えに際しては、現在駆動綱車3に掛
け渡されている主ロープ7の長さを実測して、新規のロ
ープ長さを決めていた。主ロープ7の長さを測定するに
は、まず作業者Sが乗りかご5の上に上がり、シャック
ル10,11がほぼ対面するように乗りかご5を停止さ
せる。ついで、機械室2に居る作業者Rが巻き尺をロー
プ孔8を通して降ろす。そして、作業者Sが巻き尺の先
端を主ロープ7の一端側の先端に宛てがう。そこで、作
業者Rが巻き尺を主ロープ7に添わせ、主ロープ7の基
点部において巻き尺の目盛りを読み取り、主ロープ7の
一側の長さAを計測する。同様に、作業者Rが巻き尺を
ロープ孔9を通して降ろし、作業者Sが巻き尺の先端を
主ロープ7の他端側の先端に宛てがう。そこで、作業者
Rが巻き尺を主ロープ7に添わせ、主ロープ7の基点部
において巻き尺の目盛りを読み取り、主ロープ7の他側
の長さBを計測する。そして、2つの計測値A,Bを加
算して、主ロープ7の長さを算出し、新規のロープ長さ
を割り出している。なお、かご上枠12およびカウンタ
上枠13における主ロープ7の取付部は経時的な主ロー
プ7の延びを調整できるように構成されているので、新
規のロープ長さは所定の許容範囲にあればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの主
ロープの長さは以上のように、2人の作業者R,Sが乗
りかご5上と機械室2とに別れて、巻き尺を主ロープ7
に添わせて計測していたので、作業者が2人必要となる
とともに、作業者R,Sが相互の合図、確認を繰り返し
ながら計測しなければならず、測定の作業性が悪くなる
という課題があった。また、計測中に巻き尺が緩んだ
り、ずれ込んだりしやすく、計測値の精度が悪くなると
いう課題もあった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、1人の作業者により、簡易に、
かつ、精度よく主ロープの長さを測定できるエレベータ
の主ロープ長さ測定装置および測定方法を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、機械室内に据え付けられた駆動綱車およびそらせ車
に掛け渡され、乗りかご側およびカウンタ側のロープ孔
を挿通されて昇降路内に乗りかごとカウンタとをつるべ
式に吊り下げるエレベータの主ロープの長さを測定する
装置であって、一方のロープ孔近傍の主ロープの部位に
回動自在に取り付けられるレーザ光出射体と、他方のロ
ープ孔近傍の主ロープの部位に回動自在に取り付けられ
るレーザ光受光体と、かご上枠およびカウンタ上枠に取
り付けられてレーザ光出射体から出射されるレーザ光を
反射する反射板と、レーザ光出射体の駆動条件およびレ
ーザ光受光体の検出信号の少なくともいずれかに基づい
て主ロープの長さを演算処理する制御装置とを備えてい
るものである。
【0007】この発明の第2の発明は、機械室内に据え
付けられた駆動綱車およびそらせ車に掛け渡され、乗り
かご側およびカウンタ側のロープ孔を挿通されて昇降路
内に乗りかごとカウンタとをつるべ式に吊り下げるエレ
ベータの主ロープの長さを測定する方法であって、乗り
かご側およびカウンタ側のロープ孔近傍の主ロープの部
位にレーザ光出射体とレーザ光受光体とを取り付け、か
ご上枠およびカウンタ上枠にそれぞれ反射板を取り付
け、レーザ光出射体から出射されたレーザ光が一方の反
射板で反射されてレーザ光受光体に受光されるように、
レーザ光出射体およびレーザ光受光体の角度を調整した
後、レーザ光出射体からレーザ光を出射させ、一方の反
射板から反射されたレーザ光をレーザ光受光体に受光さ
せて主ロープの一側の長さを測定する工程と、レーザ光
出射体およびレーザ光受光体を取り外した後、乗りかご
を昇降させて、主ロープの一側のレーザ光出射体もしく
はレーザ光受光体の取付位置を主ロープの他側のロープ
孔近傍に移動させる工程と、乗りかご側およびカウンタ
側のロープ孔近傍の主ロープの部位にレーザ光出射体と
レーザ光受光体とを取り付け、レーザ光出射体から出射
されたレーザ光が他方の反射板で反射されてレーザ光受
光体に受光されるように、レーザ光出射体およびレーザ
光受光体の角度を調整した後、レーザ光出射体からレー
ザ光を出射させ、他方の反射板から反射されたレーザ光
をレーザ光受光体に受光させて主ロープの他側の長さを
測定する工程とを備えているものである。
【0008】この発明の第3の発明は、上記第2の発明
において、レーザ光受光体で受光されるレーザ光の強度
が一定となるように、レーザ光出射体から出射されるレ
ーザ光の強度を調整し、該出射されるレーザ光の強度か
ら主ロープの長さを算出するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る主
ロープ長さ測定装置を搭載したエレベータを示す概略構
成図であり、図において図7に示した従来のエレベータ
と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を
省略する。図において、20はロープ孔9の下部側で主
ロープ7に取り付けられてレーザ光を出射するレーザ光
出射体、21,22はそれぞれかご上枠12およびカウ
ンタ上枠13の上面に取り付けられた反射板、23はロ
ープ孔8の下部側で主ロープ7に取り付けられレーザ光
出射体20から出射されて反射板21、22で反射され
たレーザ光を受光するレーザ光受光体、24は信号線2
5aを介してレーザ光出射体20から出射されるレーザ
光の強度を調整し、かつ、信号線25bを介してレーザ
光受光体21の検出信号を入力し、主ロープ7の長さを
演算処理する制御装置である。
【0010】ここで、反射板21は、図2に示すよう
に、切り欠き26が形成された反射板21aと矩形状の
反射板21bとから構成されている。そして、切り欠き
26内に主ロープ7が入るように反射板21aをかご上
枠12の上面に載せ、クリップ状の止め金27で反射板
21aをかご上枠12に固定する。ついで、反射板21
aと同じ面位置となるように反射板21bをかご上枠1
2に載せ、止め金27で反射板21bをかご上枠12に
固定し、反射板21がかご上枠12に取り付けられる。
この時、反射板21a,21bとかご上枠12との間に
はクサビ形状の傾斜板30が配設され、反射板21で反
射されるレーザ光がレーザ光受光体23に受光されやす
いように、反射板21の角度θ1があらかじめ設定され
ている。一方、反射板22は、図3に示すように、切り
欠き28a,28bが形成された反射板22a,22b
から構成されている。そして、切り欠き28a内に主ロ
ープ7が入るように反射板22aをカウンタ上枠13の
上面に載せ、バインド29で反射板22aをカウンタ上
枠13に固定する。ついで、切り欠き28b内に主ロー
プ7が入り、かつ、反射板22aと同じ面位置となるよ
うに反射板22bをカウンタ上枠13の上面に載せ、バ
インド29で反射板22bをカウンタ上枠13に固定
し、反射板22がカウンタ上枠13に取り付けられる。
この時、反射板22a,22bとカウンタ上枠13との
間にはクサビ形状の傾斜板31が配設され、反射板22
で反射されるレーザ光がレーザ光受光体23に受光され
やすいように、反射板22の角度θ2が設定されてい
る。
【0011】ついで、レーザ光受光体23および制御装
置24の構成について図4を参照しつつ説明する。レー
ザ光受光体23は、CdS等の受光素子を用い構成され
ている。そして、取付金具32が軸32a回りに回動自
在に取り付けられている。さらに、操作棒33が延設さ
れている。このレーザ光受光体23は、ロープ孔8から
手を伸ばして、機械室2の下部側の主ロープ7の部位に
取付金具32を取付ボルト34で締着固定して取り付け
られている。この時、操作棒33はロープ孔8から機械
室2内に延出している。そこで、操作棒33を操作する
ことにより、レーザ光受光体23は軸32aを中心とし
て回動でき、反射板から反射されたレーザ光を受光でき
るように向きを調節できる。なお、レーザ光出射体20
も取付金具35、操作棒36が取り付けられており、同
様にロープ孔9から主ロープ7に取り付けられている。
そこで、操作棒36を操作することにより、レーザ光出
射体20は取付金具35の軸を中心として回動でき、出
射レーザ光が反射板に照射できるように向きを調節でき
る。制御装置24は信号線25a,25bを介してレー
ザ光出射体20およびレーザ光受光体23に接続されて
いる。そして、この制御装置24は、レーザ光出射体2
0の出射レーザ光の強度を調整する出力調整部37、レ
ーザ光受光体23の受光レベルを設定する入力調整部3
8および計測値を表示する表示部39を備えている。
【0012】ここで、レーザ光出射体20から出射され
たレーザ光は、反射板で反射された後、レーザ光受光体
23に受光される。この時、レーザ光は進行中減衰さ
れ、さらに反射板での反射で減衰される。そこで、レー
ザ光出射体20から出射されるレーザ光の強度Iを一定
とすると、レーザ光受光体23で受光されるレーザ光の
強度△Iはレーザ光出射体20とレーザ光受光体23と
の距離Dが大きくなるほど小さくなる。言い換えれば、
受光されるレーザ光の強度△Iが一定となるように出射
されるレーザ光の強度Iを調整すれば、出射されたレー
ザ光の強度Iは距離Dが大きくなるほどおおきくなる。
そこで、各距離Dに対して受光されるレーザ光の強度△
Iが一定となるように調整されたレーザ光の強度Iを測
定し、得られた結果を制御装置24に入力しておく。な
お、このレーザ光の強度Iと距離Dとの関係は図5に示
される。レーザ光の強度Iは例えばレーザ光出射体20
の駆動電圧値で表され、レーザ光の強度△Iは例えばレ
ーザ光受光体23の検出電流値で表せる。
【0013】つぎに、主ロープ7の長さ測定方法につい
て説明する。まず、シャックル10,11がほぼ対面す
るように乗りかご5を停止させる。そして、作業者が乗
りかご5上に上がり、反射板21,22を図2および図
3に示すようにかご上枠12およびカウンタ上枠13上
に設置する。ついで、作業者は機械室2に移動し、ロー
プ孔8から手を伸ばして、機械室2の下部側の主ロープ
7の部位に取付金具32を取付ボルト34で締着固定す
る。同様に、ロープ孔9から手を伸ばして、機械室2の
下部側の主ロープ7の部位に取付金具35を取付ボルト
で締着固定し、機械室2から昇降路1内に相対して垂下
されている主ロープ7にレーザ光出射体20およびレー
ザ光受光体23を設置する。そして、レーザ光出射体2
0からレーザ光を出射させ、操作棒36を操作しながら
レーザ光が反射板21に照射させるようにレーザ光出射
体20の角度を設定する。さらに、操作棒33を操作し
ながら反射板21から反射されるレーザ光を受光できる
ようにレーザ光受光体23の角度を設定し、図1に示す
ように、主ロープ長さ測定装置のセットを完了する。そ
こで、入力調整部38の調整つまみを回してレーザ光受
光体23の受光強度の基準値を△Iに設定する。そし
て、出力調整部37の調整つまみを回してレーザ光受光
体23の受光強度が基準値△Iとなるように、出射され
るレーザ光の強度Iを調整する。制御装置24は調整さ
れたレーザ光の強度Iに基づいて演算処理し、反射板2
1とレーザ光受光体23との間の主ロープ7の長さL1
を表示器39に表示する。この時、レーザ光の強度がI
1とすると、図5から距離D1が得られ、L1=D1/2の
関係から主ロープ7の長さL1が算出される。
【0014】ついで、レーザ光受光体23の取付位置を
マークし、レーザ光出射体20およびレーザ光受光体2
3を取り外す。そして、該マークがロープ孔9を過ぎて
昇降路1内に移動するまで、乗りかご5を上昇させる。
そこで、レーザ光出射体20およびレーザ光受光体23
を上述の手順と同様にして取り付け、図6に示すよう
に、主ロープ長さ測定装置のセットを完了する。その
後、入力調整部38の調整つまみを回してレーザ光受光
体23の受光強度の基準値を△Iに設定する。そして、
出力調整部37の調整つまみを回してレーザ光受光体2
3の受光強度が基準値△Iとなるように、出射されるレ
ーザ光の強度Iを調整する。制御装置24は調整された
レーザ光の強度Iに基づいて演算処理し、反射板22と
レーザ光出射体20との間の主ロープ7の長さL2を表
示器39に表示する。この時、レーザ光の強度がI2
すると、図5から距離D2が得られ、L2=D2/2の関
係から主ロープ7の長さL2が算出される。さらに、反
射板21、22から下方に延びる主ロープ7の長さ
3,L4を実測し、主ロープ7の長さLをL=L1+L2
+L3+L4として算出し、新規のロープ長さを割り出し
ている。ここで、L1=D1/2、L2=D2/2としてロ
ープ長さを算出しているが、測定系を考慮すればL1
1/2、L2≒D2/2である。しかし、これらの差異
は許容範囲内であり、特に問題ないものである。
【0015】このように、この実施の形態1によれば、
ロープ孔8近傍の主ロープ7の部位に取り付けられるレ
ーザ光受光体23と、ロープ孔9近傍の主ロープ7の部
位に取り付けられるレーザ光出射体20と、かご上枠1
2およびカウンタ上枠13に取り付けられてレーザ光出
射体20から出射されたレーザ光をレーザ光受光体23
に向けて反射する反射板21、22と、レーザ光出射体
20の出射レーザ光強度から主ロープ7の長さを演算処
理する制御装置24とを備えているので、1人の作業者
で、簡易に、かつ、精度よく主ロープ7の長さを測定で
きる主ロープ長さ測定装置が得られる。また、レーザ光
を用いているので、主ロープ7が100m以上の高層エ
レベータにも適用することができる。また、レーザ光出
射体20に取付金具35が軸回りに回動自在に取り付け
られているので、取付金具35を主ロープ7に装着すれ
ば、レーザ光出射体20は取付金具35の軸回りに回動
可能となり、レーザ光が反射板に照射できるようにレー
ザ光出射体20を容易に角度調整でき、測定の作業性を
向上できる。同様に、レーザ光受光体23に取付金具3
2が軸32a回りに回動自在に取り付けられているの
で、取付金具32を主ロープ7に装着すれば、レーザ光
受光体23は取付金具32の軸32a回りに回動可能と
なり、反射板で反射されたレーザ光が受光できるように
レーザ光受光体23を容易に角度調整でき、測定の作業
性を向上できる。
【0016】また、この実施の形態1によれば、ロープ
孔9,8近傍の主ロープ7の部位にそれぞれレーザ光出
射体20とレーザ光受光体23とを取り付け、かご上枠
12およびカウンタ上枠13にそれぞれ反射板21、2
2を取り付け、レーザ光出射体20から出射されたレー
ザ光が反射板21で反射されてレーザ光受光体23に受
光されるように、レーザ光出射体20およびレーザ光受
光体23の角度を調整した後、レーザ光出射体20から
レーザ光を出射させ、反射板21から反射されたレーザ
光をレーザ光受光体23に受光させて主ロープ7の一側
の長さを測定する工程と、レーザ光出射体20およびレ
ーザ光受光体23を取り外した後、乗りかご5を昇降さ
せて、主ロープ7のレーザ光受光体23の取付位置をロ
ープ9孔近傍に移動させる工程と、ロープ孔9,8近傍
の主ロープ7の部位にそれぞれレーザ光出射体20とレ
ーザ光受光体23とを取り付け、レーザ光出射体20か
ら出射されたレーザ光が反射板22で反射されてレーザ
光受光体23に受光されるように、レーザ光出射体20
およびレーザ光受光体23の角度を調整した後、レーザ
光出射体20からレーザ光を出射させ、反射板22から
反射されたレーザ光をレーザ光受光体23に受光させて
主ロープ7の他側の長さを測定する工程とを備えている
ので、1人の作業者で、簡易に、かつ、高精度に主ロー
プ7の長さを測定できる主ロープ長さ測定方法が得られ
る。また、主ロープ7の昇降路1内に垂下されている部
分に加えて、駆動綱車3およびそらせ車4に掛け渡され
ている主ロープ7の部位の長さも測定でき、巻き尺によ
る煩雑な計測作業を排除でき、測定の作業性を向上させ
ることができる。
【0017】実施の形態2.上記実施の形態1では、レ
ーザ光出射体20をカウンタ側のロープ孔9近傍の主ロ
ープ7の部位に取り付け、レーザ光受光体23を乗りか
ご側のロープ孔8近傍の主ロープ7の部位に取り付ける
ものとしているが、この実施の形態2では、レーザ光出
射体20を乗りかご側のロープ孔8近傍の主ロープ7の
部位に取り付け、レーザ光受光体23をカウンタ側のロ
ープ孔9近傍の主ロープ7の部位に取り付けるものと
し、同様の効果を奏する。
【0018】実施の形態3.上記実施の形態1では、レ
ーザ光出射体20とレーザ光受光体23とを乗りかご側
およびカウンタ側のロープ孔8,9近傍の主ロープ7の
部位に別々に取り付けるものとしているが、この実施の
形態3では、レーザ光出射体20とレーザ光受光体23
とを測定すべき側のロープ孔近傍の主ロープ7の部位に
一緒に取り付けるものとし、同様の効果を奏する。
【0019】実施の形態4.上記実施の形態1では、レ
ーザ光出射体20から出射されるレーザ光の強度Iが、
レーザ光受光体23で受光されるレーザ光の強度△Iが
一定とするように駆動制御され、制御装置24が該レー
ザ光の強度Iから距離Dを演算処理するものとしている
が、この実施の形態4では、レーザ光出射体20からパ
ルス状にレーザ光を出射し、制御装置がレーザ光出射体
20の駆動信号とレーザ光受光体23の検出信号とから
距離Dを演算処理するものとし、同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置を搭載したエレベータを示す概略構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置におけるかご上枠への反射板の取付状態を示す
斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置におけるカウンタ上枠への反射板の取付状態を
示す斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置におけるレーザ光受光体の取付状態を示す斜視
図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置の測定原理を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る主ロープ長さ
測定装置の測定方法を説明する図である。
【図7】 従来のエレベータの主ロープ長さ測定方法を
説明する概略図である。
【符号の説明】
1 昇降路、2 機械室、3 駆動綱車、4 そらせ
車、5 乗りかご、6カウンタ、7 主ロープ、8,9
ロープ孔、12 かご上枠、13 カウンタ上枠、2
0 レーザ光出射体、21,22 反射板、23 レー
ザ光受光体、24 制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械室内に据え付けられた駆動綱車およ
    びそらせ車に掛け渡され、乗りかご側およびカウンタ側
    のロープ孔を挿通されて昇降路内に乗りかごとカウンタ
    とをつるべ式に吊り下げるエレベータの主ロープの長さ
    を測定する装置であって、 一方の前記ロープ孔近傍の主ロープの部位に回動自在に
    取り付けられるレーザ光出射体と、他方の前記ロープ孔
    近傍の主ロープの部位に回動自在に取り付けられるレー
    ザ光受光体と、かご上枠およびカウンタ上枠に取り付け
    られて前記レーザ光出射体から出射されるレーザ光を反
    射する反射板と、前記レーザ光出射体の駆動条件および
    前記レーザ光受光体の検出信号の少なくともいずれかに
    基づいて前記主ロープの長さを演算処理する制御装置と
    を備えていることを特徴とするエレベータの主ロープ長
    さ測定装置。
  2. 【請求項2】 機械室内に据え付けられた駆動綱車およ
    びそらせ車に掛け渡され、乗りかご側およびカウンタ側
    のロープ孔を挿通されて昇降路内に乗りかごとカウンタ
    とをつるべ式に吊り下げるエレベータの主ロープの長さ
    を測定する方法であって、 前記乗りかご側およびカウンタ側のロープ孔近傍の主ロ
    ープの部位にレーザ光出射体とレーザ光受光体とを取り
    付け、かご上枠およびカウンタ上枠にそれぞれ反射板を
    取り付け、前記レーザ光出射体から出射されたレーザ光
    が一方の反射板で反射されて前記レーザ光受光体に受光
    されるように、前記レーザ光出射体および前記レーザ光
    受光体の角度を調整した後、前記レーザ光出射体からレ
    ーザ光を出射させ、前記一方の反射板から反射されたレ
    ーザ光を前記レーザ光受光体に受光させて主ロープの一
    側の長さを測定する工程と、 前記レーザ光出射体および前記レーザ光受光体を取り外
    した後、前記乗りかごを昇降させて、前記主ロープの一
    側の前記レーザ光出射体もしくは前記レーザ光受光体の
    取付位置を前記主ロープの他側のロープ孔近傍に移動さ
    せる工程と、 前記乗りかご側およびカウンタ側のロープ孔近傍の主ロ
    ープの部位にレーザ光出射体とレーザ光受光体とを取り
    付け、前記レーザ光出射体から出射されたレーザ光が他
    方の反射板で反射されて前記レーザ光受光体に受光され
    るように、前記レーザ光出射体および前記レーザ光受光
    体の角度を調整した後、前記レーザ光出射体からレーザ
    光を出射させ、前記他方の反射板から反射されたレーザ
    光を前記レーザ光受光体に受光させて主ロープの他側の
    長さを測定する工程とを備えていることを特徴とするエ
    レベータの主ロープ長さ測定方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光受光体で受光されるレーザ光の
    強度が一定となるように、レーザ光出射体から出射され
    るレーザ光の強度を調整し、該出射されるレーザ光の強
    度から主ロープの長さを算出するようにした請求項2記
    載のエレベータの主ロープ長さ測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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