JPH09287296A - Pc版の位置決め方法 - Google Patents
Pc版の位置決め方法Info
- Publication number
- JPH09287296A JPH09287296A JP16116196A JP16116196A JPH09287296A JP H09287296 A JPH09287296 A JP H09287296A JP 16116196 A JP16116196 A JP 16116196A JP 16116196 A JP16116196 A JP 16116196A JP H09287296 A JPH09287296 A JP H09287296A
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- Japan
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- plate
- measuring means
- distance measuring
- distance
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クレーン等で吊り上げたPC版の位置決
め作業を、安全かつ正確に、しかも短時間で行う。 【解決手段】 上下一対の距離計測手段20、20とタ
ーゲット30、30および距離計測手段20aをセット
し、距離計測手段20、20のレーザー光が相対するタ
ーゲット30、30の中心に照射されるように、PC版
2の高さ、傾き、位置を調整すると共に、距離計測値が
所定値となるように、PC版2を位置決めする。また、
距離計測手段20aにより、親墨(基準墨)16からP
C版2の裏面までの距離を計測し、所定間隔となるよう
にPC版2の位置決めを行う。
め作業を、安全かつ正確に、しかも短時間で行う。 【解決手段】 上下一対の距離計測手段20、20とタ
ーゲット30、30および距離計測手段20aをセット
し、距離計測手段20、20のレーザー光が相対するタ
ーゲット30、30の中心に照射されるように、PC版
2の高さ、傾き、位置を調整すると共に、距離計測値が
所定値となるように、PC版2を位置決めする。また、
距離計測手段20aにより、親墨(基準墨)16からP
C版2の裏面までの距離を計測し、所定間隔となるよう
にPC版2の位置決めを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の外壁面に
PC版を取り付けるに際して、該PC版を位置決めする
方法に関するものである。
PC版を取り付けるに際して、該PC版を位置決めする
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外装材、特に重量のあるPC版を建物外
壁面に取り付けるには、一般に、クレーンでPC版を1
枚ずつ吊り上げて、建物の周辺部から壁際まで揚重搬送
を行い、PC版を吊り上げた状態でPC版を所定の位置
まで引き込んで仮固定した後、クレーンの吊り部(フッ
ク)とPC版の間に連結したチェーンブロック等を利用
して、PC版の取り付け作業を行っている。当該作業で
は、PC版を仮固定した状態でPC版の位置決めをする
必要があり、従来、レベル測量器や下げ振りなどを使用
してPC版の位置および姿勢を計測していた。
壁面に取り付けるには、一般に、クレーンでPC版を1
枚ずつ吊り上げて、建物の周辺部から壁際まで揚重搬送
を行い、PC版を吊り上げた状態でPC版を所定の位置
まで引き込んで仮固定した後、クレーンの吊り部(フッ
ク)とPC版の間に連結したチェーンブロック等を利用
して、PC版の取り付け作業を行っている。当該作業で
は、PC版を仮固定した状態でPC版の位置決めをする
必要があり、従来、レベル測量器や下げ振りなどを使用
してPC版の位置および姿勢を計測していた。
【0003】しかしながら、上記PC版の位置決め作業
では作業員が建物外部に身を乗り出して下げ振り計測を
行うため、危険性を伴うばかりでなく、作業中に風など
の影響を受けて計測作業に長時間を要することが多い。
また、当該作業は目地通りの合わせ等、建物外部からの
目視計測が多く、熟練作業者に頼らざるを得ないという
問題点を有している。
では作業員が建物外部に身を乗り出して下げ振り計測を
行うため、危険性を伴うばかりでなく、作業中に風など
の影響を受けて計測作業に長時間を要することが多い。
また、当該作業は目地通りの合わせ等、建物外部からの
目視計測が多く、熟練作業者に頼らざるを得ないという
問題点を有している。
【0004】一方、特開平4−354074号公報や特
開平7−54492号公報には、カーテンウォールを昇
降させるための架台を建物外壁面に設置し、当該昇降架
台に高さ検出センサや水平位置検出センサを装備して、
その計測データを基にカーテンウォールを取り付ける方
法が開示されている。
開平7−54492号公報には、カーテンウォールを昇
降させるための架台を建物外壁面に設置し、当該昇降架
台に高さ検出センサや水平位置検出センサを装備して、
その計測データを基にカーテンウォールを取り付ける方
法が開示されている。
【0005】しかしながら、上記方法は昇降架台の高さ
や水平位置を計測するものであって、外装材としてのカ
ーテンウォールの取付位置を計測するものではないか
ら、取付作業の安全性は確保されるものの、カーテンウ
ォールを正確に取り付けることは困難である。また、昇
降架台を使用するPC版の取り付け方法は、大掛かりで
特殊な方法であって、クレーン等の揚重手段を用いてP
C版を下から順に1枚ずつ吊り上げていく、一般的なP
C版の取り付け方法には適用することができないもので
ある。
や水平位置を計測するものであって、外装材としてのカ
ーテンウォールの取付位置を計測するものではないか
ら、取付作業の安全性は確保されるものの、カーテンウ
ォールを正確に取り付けることは困難である。また、昇
降架台を使用するPC版の取り付け方法は、大掛かりで
特殊な方法であって、クレーン等の揚重手段を用いてP
C版を下から順に1枚ずつ吊り上げていく、一般的なP
C版の取り付け方法には適用することができないもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、昨今の
PC版製造技術の進歩により、現在ではPC版の寸法精
度が向上しているので、PC版の外面を基準として計測
しなくても、PC版の裏面を計測することにより、PC
版の位置決めを行うことができるという点に着目した。
即ち、本発明は、クレーン等で吊り上げたPC版の位置
決め作業を、安全かつ正確に、しかも短時間で行うこと
のできる方法を提供することを発明の解決課題とするも
のである。
PC版製造技術の進歩により、現在ではPC版の寸法精
度が向上しているので、PC版の外面を基準として計測
しなくても、PC版の裏面を計測することにより、PC
版の位置決めを行うことができるという点に着目した。
即ち、本発明は、クレーン等で吊り上げたPC版の位置
決め作業を、安全かつ正確に、しかも短時間で行うこと
のできる方法を提供することを発明の解決課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るPC版の位
置決め方法は、PC版を建物躯体に取り付ける際、施工
すべきPC版を施工済のPC版に隣接配置し、両PC版
の裏面において、対向する側縁のいずれか一方にその側
縁に沿ってターゲットを取り付けると共に、いずれか他
方にはその側縁に沿って前記ターゲットにレーザー光を
照射可能な距離計測手段を取り付け、施工済のPC版を
基準として施工すべきPC版の側縁の位置および施工済
PC版からの距離を計測し、さらに、前記施工すべきP
C版裏面上に設置したターゲットまたは距離計測手段の
取付位置を結ぶ直線以外の任意の一点において、該PC
版の裏面と建物躯体との間隔を計測することにより当該
施工すべきPC版の位置決めを行うことを特徴とするも
のである。前記ターゲットおよび距離計測手段は、前記
PC版に予め取着されたプレートに着脱自在に設けるこ
とが好ましい。
置決め方法は、PC版を建物躯体に取り付ける際、施工
すべきPC版を施工済のPC版に隣接配置し、両PC版
の裏面において、対向する側縁のいずれか一方にその側
縁に沿ってターゲットを取り付けると共に、いずれか他
方にはその側縁に沿って前記ターゲットにレーザー光を
照射可能な距離計測手段を取り付け、施工済のPC版を
基準として施工すべきPC版の側縁の位置および施工済
PC版からの距離を計測し、さらに、前記施工すべきP
C版裏面上に設置したターゲットまたは距離計測手段の
取付位置を結ぶ直線以外の任意の一点において、該PC
版の裏面と建物躯体との間隔を計測することにより当該
施工すべきPC版の位置決めを行うことを特徴とするも
のである。前記ターゲットおよび距離計測手段は、前記
PC版に予め取着されたプレートに着脱自在に設けるこ
とが好ましい。
【0008】本発明に係るPC版の位置決め方法は、裏
面側縁の所定位置にプレートを並設してなるPC版を建
物躯体に取り付ける際、施工すべきPC版を施工済のP
C版に隣接配置し、施工すべきPC版の施工済PC版寄
りのプレートに、鉛直器付きの距離計測手段であって後
記ターゲットにレーザー光を照射可能な距離計測手段を
取り付けるとともに、当該プレートの上方に並設された
プレートと他方の側縁のプレート、および前記計測手段
を取り付けたプレートに隣接する施工済PC版のプレー
トに各々ターゲットを取り付けて、施工済のPC版を基
準として施工すべきPC版の側縁の位置および施工済P
C版からの距離を計測し、さらに、前記計測手段を取り
付けたプレートとその上方のプレートを結ぶ直線以外の
任意の一点において、施工すべきPC版の裏面と建物躯
体との間隔を計測することにより当該PC版の位置決め
を行うことを特徴とするものである。
面側縁の所定位置にプレートを並設してなるPC版を建
物躯体に取り付ける際、施工すべきPC版を施工済のP
C版に隣接配置し、施工すべきPC版の施工済PC版寄
りのプレートに、鉛直器付きの距離計測手段であって後
記ターゲットにレーザー光を照射可能な距離計測手段を
取り付けるとともに、当該プレートの上方に並設された
プレートと他方の側縁のプレート、および前記計測手段
を取り付けたプレートに隣接する施工済PC版のプレー
トに各々ターゲットを取り付けて、施工済のPC版を基
準として施工すべきPC版の側縁の位置および施工済P
C版からの距離を計測し、さらに、前記計測手段を取り
付けたプレートとその上方のプレートを結ぶ直線以外の
任意の一点において、施工すべきPC版の裏面と建物躯
体との間隔を計測することにより当該PC版の位置決め
を行うことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好適な実施形態を説明する。
の好適な実施形態を説明する。
【0010】図2は、建物壁面へのPC版の取り付け作
業を示す側面図である。同図において、PC版2は建物
壁面の取り付け位置付近まで、図示してないクレーン等
により揚重搬送され、チェーンブロック4を介して吊り
下げられた状態にある。PC版2に対して、これから取
り付け作業が行われるものとし、一方、符号2aは施工
済のPC版であり、既に建物壁面の正規の位置に固定さ
れている。
業を示す側面図である。同図において、PC版2は建物
壁面の取り付け位置付近まで、図示してないクレーン等
により揚重搬送され、チェーンブロック4を介して吊り
下げられた状態にある。PC版2に対して、これから取
り付け作業が行われるものとし、一方、符号2aは施工
済のPC版であり、既に建物壁面の正規の位置に固定さ
れている。
【0011】PC版2の上端部には、揚重搬送用の吊片
5が設けられ、かつ、裏面(躯体側)の上端部には、フ
ァスナー6が設けられている。本実施形態では、建物躯
体の大梁7に垂直ピンを植設することにより取付金物8
を構成し、この取付金物8にファスナー6を係合させる
ことにより、PC版2を建物躯体に固定することができ
るようになっている。PC版2を位置決めするに当た
り、吊り上げたPC版2のファスナー6を取付金物8に
係合させて、PC版2を仮固定する。
5が設けられ、かつ、裏面(躯体側)の上端部には、フ
ァスナー6が設けられている。本実施形態では、建物躯
体の大梁7に垂直ピンを植設することにより取付金物8
を構成し、この取付金物8にファスナー6を係合させる
ことにより、PC版2を建物躯体に固定することができ
るようになっている。PC版2を位置決めするに当た
り、吊り上げたPC版2のファスナー6を取付金物8に
係合させて、PC版2を仮固定する。
【0012】続いて、PC版の位置決め方法を説明す
る。図1は、PC版の位置決め方法を説明するための斜
視図である。同図はPC版2、2aを建物躯体側から見
たものであり、前述したチェーンブロック4、ファスナ
ー6、躯体の大梁7などの図示は省略されている。
る。図1は、PC版の位置決め方法を説明するための斜
視図である。同図はPC版2、2aを建物躯体側から見
たものであり、前述したチェーンブロック4、ファスナ
ー6、躯体の大梁7などの図示は省略されている。
【0013】PC版2、2aの裏面には、左右の側縁に
それぞれ上下一対の取付プレート10、10が設けられ
ており、各プレート10上には後記する距離計測手段2
0またはターゲット30の取付位置を表示するマーク1
2が付されている。取付プレート10は、予め工場でP
C版2、2aに取着されている。
それぞれ上下一対の取付プレート10、10が設けられ
ており、各プレート10上には後記する距離計測手段2
0またはターゲット30の取付位置を表示するマーク1
2が付されている。取付プレート10は、予め工場でP
C版2、2aに取着されている。
【0014】前記したように、PC版2は施工済のPC
版2aの横隣に仮固定され、このPC版2のプレート1
0、10に距離計測手段20、20を取り付ける。一
方、これと相対する施工済のPC版2aのプレート1
0、10にはターゲット30、30を取り付ける。
版2aの横隣に仮固定され、このPC版2のプレート1
0、10に距離計測手段20、20を取り付ける。一
方、これと相対する施工済のPC版2aのプレート1
0、10にはターゲット30、30を取り付ける。
【0015】図3は、距離計測手段20およびターゲッ
ト30の斜視図である。距離計測手段20は、アンプ2
1により発振させたレーザー光22をヘッド23から照
射し、レーザー光22の到達距離を表示パネル24に表
示する市販の計測器を使用することができる。また、距
離計測手段20はバッテリー25を内蔵して、携帯性に
優れるとともに、表示パネル24の裏側にON/OFF
スイッチ付きのマグネット(図示せず)を備えており、
プレート10への着脱が容易にできるようになってい
る。
ト30の斜視図である。距離計測手段20は、アンプ2
1により発振させたレーザー光22をヘッド23から照
射し、レーザー光22の到達距離を表示パネル24に表
示する市販の計測器を使用することができる。また、距
離計測手段20はバッテリー25を内蔵して、携帯性に
優れるとともに、表示パネル24の裏側にON/OFF
スイッチ付きのマグネット(図示せず)を備えており、
プレート10への着脱が容易にできるようになってい
る。
【0016】一方、ターゲット30は、マグネットシー
ル付きのベース32に対して垂直な受光板34の中央部
に設けられている。受光板34はレーザー光22のレー
ザースポットの位置が目視にて読み取り易いように、半
透明のアクリル板からなっている。
ル付きのベース32に対して垂直な受光板34の中央部
に設けられている。受光板34はレーザー光22のレー
ザースポットの位置が目視にて読み取り易いように、半
透明のアクリル板からなっている。
【0017】また、図1に示すように、施工階の床15
には建物壁面に沿って親墨(基準墨)16を付けてお
き、この位置に前記距離計測手段20と同様の距離計測
手段20aを設置する。距離計測手段20aの設置位置
は、そのレーザー光が2つの距離計測手段20の取付位
置を結ぶ延長線と交わる位置でなければ、どこに設けて
もよい。
には建物壁面に沿って親墨(基準墨)16を付けてお
き、この位置に前記距離計測手段20と同様の距離計測
手段20aを設置する。距離計測手段20aの設置位置
は、そのレーザー光が2つの距離計測手段20の取付位
置を結ぶ延長線と交わる位置でなければ、どこに設けて
もよい。
【0018】上記のようにして、一対の距離計測手段2
0、20とターゲット30、30および距離計測手段2
0aをセットしたら、距離計測手段20、20のレーザ
ー光が相対するターゲット30、30の中心に照射され
るように、PC版2の高さ、傾き、位置を調整すると共
に、表示パネル24、24の計測値が所定値となるよう
に、PC版2を位置決めする。この操作により、隣接す
るPC版2aを基準にして、PC版2に取り付けられた
一対の距離計測手段20、20を結ぶ直線、延いては、
基準となるPC版2aの側縁と対向するPC版2の側縁
を適正な位置に配置することができる。
0、20とターゲット30、30および距離計測手段2
0aをセットしたら、距離計測手段20、20のレーザ
ー光が相対するターゲット30、30の中心に照射され
るように、PC版2の高さ、傾き、位置を調整すると共
に、表示パネル24、24の計測値が所定値となるよう
に、PC版2を位置決めする。この操作により、隣接す
るPC版2aを基準にして、PC版2に取り付けられた
一対の距離計測手段20、20を結ぶ直線、延いては、
基準となるPC版2aの側縁と対向するPC版2の側縁
を適正な位置に配置することができる。
【0019】上記操作と同時に、距離計測手段20aに
より、親墨(基準墨)16からPC版2の裏面までの距
離を計測し、所定間隔となるようにPC版2の位置決め
を行う。距離計測手段20aによる計測は、前記した任
意の一点でよい。
より、親墨(基準墨)16からPC版2の裏面までの距
離を計測し、所定間隔となるようにPC版2の位置決め
を行う。距離計測手段20aによる計測は、前記した任
意の一点でよい。
【0020】このようにして、PC版2の裏面全体を適
正な位置に配置し、PC版2の取り付け高さ、姿勢など
の位置決めを正確に行うことができる。この結果、施工
済の横隣のPC版2aの外面にPC版2の外面を揃え、
PC版外面の相互の起伏差をなくすと共に、PC版2、
2a間の目地幅をそれぞれ適正なものとすることができ
る。
正な位置に配置し、PC版2の取り付け高さ、姿勢など
の位置決めを正確に行うことができる。この結果、施工
済の横隣のPC版2aの外面にPC版2の外面を揃え、
PC版外面の相互の起伏差をなくすと共に、PC版2、
2a間の目地幅をそれぞれ適正なものとすることができ
る。
【0021】位置決めが完了したら、PC版2を建物躯
体に固定し、距離計測手段20とターゲット30を取り
外した後、PC版2からチェーンブロック4、4を取り
外す。当該PC版2は施工済のPC版2aとなり、次に
施工すべきPC版2の基準となる。
体に固定し、距離計測手段20とターゲット30を取り
外した後、PC版2からチェーンブロック4、4を取り
外す。当該PC版2は施工済のPC版2aとなり、次に
施工すべきPC版2の基準となる。
【0022】PC版2の取付作業は通常、下階から順次
行われが、当該施工階において最初にPC版2を取り付
ける場合、即ち、下階の施工済PC版2aを基準にして
PC版2を取り付ける場合には、図1において点線で示
す位置(PC版2、2aの裏面の上下縁)に設けられた
取付プレート10d、10dに、前記位置決め方法と同
様にして、距離計測手段20、20およびターゲット3
0、30を取り付けて行えばよい。
行われが、当該施工階において最初にPC版2を取り付
ける場合、即ち、下階の施工済PC版2aを基準にして
PC版2を取り付ける場合には、図1において点線で示
す位置(PC版2、2aの裏面の上下縁)に設けられた
取付プレート10d、10dに、前記位置決め方法と同
様にして、距離計測手段20、20およびターゲット3
0、30を取り付けて行えばよい。
【0023】なお、上記実施形態では施工済のPC版2
aにターゲット30を取り付け、施工すべきPC版2に
距離計測手段20を取り付けたが、本発明はこれに限ら
れず、距離計測手段20とターゲット30の取り付け位
置は逆でもよい。
aにターゲット30を取り付け、施工すべきPC版2に
距離計測手段20を取り付けたが、本発明はこれに限ら
れず、距離計測手段20とターゲット30の取り付け位
置は逆でもよい。
【0024】また、上記実施形態ではPC版2、2aに
距離計測手段20およびターゲット30を、取付プレー
ト10とマグネットを利用して取り付けたが、着脱自在
のものならどのような取り付け形式を採用してもよい。
距離計測手段20およびターゲット30を、取付プレー
ト10とマグネットを利用して取り付けたが、着脱自在
のものならどのような取り付け形式を採用してもよい。
【0025】続いて、本発明に係る位置決め方法の他の
実施形態を図4に基づいて説明するが、図4において図
1と同じ部材には、図1と同じ符号を付して説明を省略
する。
実施形態を図4に基づいて説明するが、図4において図
1と同じ部材には、図1と同じ符号を付して説明を省略
する。
【0026】図4に示す実施形態では、施工済PC版2
a寄りの取付プレート10Aに、鉛直器付きの距離計測
手段20を取り付ける。鉛直器26としてはレーザー光
を利用した市販品が好適である。距離計測手段20は図
3に示すものと同様に、レーザー光の到達距離を表示パ
ネル24に表示することができ、この計測手段20で
は、ヘッド23から同軸のレーザー光22a、22bを
反対方向に照射することができるようになっている。ま
た、符号22cは鉛直器26から照射されたレーザー光
である。
a寄りの取付プレート10Aに、鉛直器付きの距離計測
手段20を取り付ける。鉛直器26としてはレーザー光
を利用した市販品が好適である。距離計測手段20は図
3に示すものと同様に、レーザー光の到達距離を表示パ
ネル24に表示することができ、この計測手段20で
は、ヘッド23から同軸のレーザー光22a、22bを
反対方向に照射することができるようになっている。ま
た、符号22cは鉛直器26から照射されたレーザー光
である。
【0027】施工すべきPC版2において、取付プレー
ト10Aの上方に並設されたプレート10cと、他方の
側縁に配設されたプレート10a、および、取付プレー
ト10Aに隣接する施工済PC版2aのプレート10b
には、それぞれ、ターゲット30c、30a、30bを
取り付ける。なお、符号18は整準台であり、その上に
載置された距離計測手段20aが水平に設置されるよう
になっている。
ト10Aの上方に並設されたプレート10cと、他方の
側縁に配設されたプレート10a、および、取付プレー
ト10Aに隣接する施工済PC版2aのプレート10b
には、それぞれ、ターゲット30c、30a、30bを
取り付ける。なお、符号18は整準台であり、その上に
載置された距離計測手段20aが水平に設置されるよう
になっている。
【0028】本実施形態では、先ず、取付プレート10
a、10b、10c上に予め出しておいた墨に合わせ
て、ターゲット30a、30b、30cを取り付けた
後、距離計測手段20のヘッド23からレーザー光22
aを照射し、レーザー光22aをターゲット30aに合
わせることにより、ヘッド23の整準と、取り付け面の
出入りを調整する。
a、10b、10c上に予め出しておいた墨に合わせ
て、ターゲット30a、30b、30cを取り付けた
後、距離計測手段20のヘッド23からレーザー光22
aを照射し、レーザー光22aをターゲット30aに合
わせることにより、ヘッド23の整準と、取り付け面の
出入りを調整する。
【0029】次いで、レーザー光22bをターゲット3
0bに合わせることにより、PC版2の高さと、施工済
PC版2a寄りの側縁の出入り、および、施工済PC版
2aとの間隙を調整する。また、上記操作とともに、レ
ーザー光22cをターゲット30cに合わせることによ
り、PC版2の倒れ調整を行う。
0bに合わせることにより、PC版2の高さと、施工済
PC版2a寄りの側縁の出入り、および、施工済PC版
2aとの間隙を調整する。また、上記操作とともに、レ
ーザー光22cをターゲット30cに合わせることによ
り、PC版2の倒れ調整を行う。
【0030】最後に、図1の実施形態と同様にして、距
離計測手段20aにより、親墨16からPC版2の裏面
までの距離を計測し、所定間隔となるようにPC版2の
位置決めを行う。
離計測手段20aにより、親墨16からPC版2の裏面
までの距離を計測し、所定間隔となるようにPC版2の
位置決めを行う。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クレーン
等で吊り上げたPC版を建物躯体に取り付けるに際し、
PC版の裏面側を建物躯体側から計測するものであるか
ら、危険性と無縁であり、PC版の位置決め作業を正確
かつ短時間で行うことができるという優れた効果を有す
るものである。
等で吊り上げたPC版を建物躯体に取り付けるに際し、
PC版の裏面側を建物躯体側から計測するものであるか
ら、危険性と無縁であり、PC版の位置決め作業を正確
かつ短時間で行うことができるという優れた効果を有す
るものである。
【0032】請求項2記載の発明によれば、PC版に予
め取着された取付プレートを利用して、一層効率的に位
置決め作業を行うことができる。
め取着された取付プレートを利用して、一層効率的に位
置決め作業を行うことができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、2つの距離
計測手段を用いるだけで上記と同様の位置決め作業を行
うことができる。
計測手段を用いるだけで上記と同様の位置決め作業を行
うことができる。
【図1】PC版の位置決め方法を説明するための斜視図
である。
である。
【図2】建物壁面へのPC版の取り付け作業を示す側面
図である。
図である。
【図3】距離計測手段およびターゲットの斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施形態によるPC版の位置決め
方法を説明するための斜視図である。
方法を説明するための斜視図である。
2 施工すべきPC版 2a 施工済のPC版 10 取付プレート 16 親墨(基準墨) 20 距離計測手段 20a 距離計測手段 22 レーザー光 26 鉛直器 30 ターゲット
Claims (3)
- 【請求項1】 PC版を建物躯体に取り付ける際、施工
すべきPC版を施工済のPC版に隣接配置し、両PC版
の裏面において、対向する側縁のいずれか一方にその側
縁に沿ってターゲットを取り付けると共に、いずれか他
方にはその側縁に沿って前記ターゲットにレーザー光を
照射可能な距離計測手段を取り付け、施工済のPC版を
基準として施工すべきPC版の側縁の位置および施工済
PC版からの距離を計測し、さらに、前記施工すべきP
C版裏面上に設置したターゲットまたは距離計測手段の
取付位置を結ぶ直線以外の任意の一点において、該PC
版の裏面と建物躯体との間隔を計測することを特徴とす
るPC版の位置決め方法。 - 【請求項2】 前記ターゲットおよび距離計測手段を、
前記PC版に予め取着されたプレートに着脱自在に設け
ることを特徴とする請求項1記載のPC版の位置決め方
法。 - 【請求項3】 裏面側縁の所定位置にプレートを並設し
てなるPC版を建物躯体に取り付ける際、施工すべきP
C版を施工済のPC版に隣接配置し、施工すべきPC版
の施工済PC版寄りのプレートに、鉛直器付きの距離計
測手段であって後記ターゲットにレーザー光を照射可能
な距離計測手段を取り付けるとともに、当該プレートの
上方に並設されたプレートと他方の側縁のプレート、お
よび前記計測手段を取り付けたプレートに隣接する施工
済PC版のプレートに各々ターゲットを取り付けて、施
工済のPC版を基準として施工すべきPC版の側縁の位
置および施工済PC版からの距離を計測し、さらに、前
記計測手段を取り付けたプレートとその上方のプレート
を結ぶ直線以外の任意の一点において、施工すべきPC
版の裏面と建物躯体との間隔を計測することを特徴とす
るPC版の位置決め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16116196A JPH09287296A (ja) | 1996-02-24 | 1996-05-31 | Pc版の位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6187596 | 1996-02-24 | ||
JP8-61875 | 1996-02-24 | ||
JP16116196A JPH09287296A (ja) | 1996-02-24 | 1996-05-31 | Pc版の位置決め方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09287296A true JPH09287296A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=26402967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16116196A Pending JPH09287296A (ja) | 1996-02-24 | 1996-05-31 | Pc版の位置決め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09287296A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014214486A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 三菱電機株式会社 | ホーム柵設置方法 |
CN106013817A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-10-12 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种大面积钢结构整体吊装检测装置及其使用方法 |
JP2019070232A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | 株式会社大林組 | パネル揚重システム、および屋根の構築方法 |
CN114059784A (zh) * | 2020-08-06 | 2022-02-18 | 广东博智林机器人有限公司 | 墙板安装系统及其控制方法 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP16116196A patent/JPH09287296A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106013817A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-10-12 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种大面积钢结构整体吊装检测装置及其使用方法 |
CN106013817B (zh) * | 2016-06-24 | 2018-03-06 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种大面积钢结构整体吊装检测装置及其使用方法 |
JP2019070232A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | 株式会社大林組 | パネル揚重システム、および屋根の構築方法 |
CN114059784A (zh) * | 2020-08-06 | 2022-02-18 | 广东博智林机器人有限公司 | 墙板安装系统及其控制方法 |
CN114059784B (zh) * | 2020-08-06 | 2022-12-30 | 广东博智林机器人有限公司 | 墙板安装系统及其控制方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010313 |