JP7444710B2 - 昇降路内計測装置、および、昇降路内計測システム - Google Patents

昇降路内計測装置、および、昇降路内計測システム Download PDF

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Description

本発明は、エレベータの据付前に、昇降路内の寸法を自動計測する昇降路内計測装置、および、昇降路内計測システムに関する。
新築ビルの昇降路にエレベータを据え付ける場合、据付作業者は、錘を用いて鉛直に敷設した複数のピアノ線を据付基準として、乗りかごの昇降をガイドするガイドレールを敷設したり、ホール側出入口を設置したりする。
しかしながら、昇降路には建築事業者が定めた建築精度の範囲内で建築誤差が存在するため、据付作業者は、まずエレベータ据付の前作業として、昇降路内の寸法を様々な高さで計測した後、それらの測定結果を踏まえて据付基準となるピアノ線の適切な敷設位置を決定する必要があった。
前作業としての寸法計測は、具体的には、昇降路内に鉛直方向に仮敷設したピアノ線と各階の出入口との距離や出入口の壁厚等を、据付作業員が測定するというものであった。その後、据付作業者は、ガイドレールを昇降路内のどの位置に設置すれば各フロアのエレベータ出入口の枠が同様に設置できるかを建築事業者と協議して決定し、決定したガイドレールの据付位置から逆算した位置に、仮敷設したピアノ線を移動させ、移動後のピアノ線を基準として以後の据付作業を行っていた。なお、所望の位置にピアノ線を敷設できるように、昇降路の天井部と最下部(ピット)には、取付治具と呼ばれる部材が設置されている。
上記のように据付作業者が昇降路内の寸法計測を実施する場合、据付作業者は各フロア間を階段で移動しながら様々な高さで寸法計測を実施する必要があるため、据付作業者にとって身体的負荷が大きかった。
このため、昇降路内の自動計測のニーズは高く、様々な自動計測システムが提案されている。例えば、特許文献1の請求項1では「エレベータシャフトなどの高層空洞空間の壁面の施工精度を算出する施工精度算出システムであって、基材に搭載され、壁面の位置の計測を行う測域センサを含むスキャナー部と、前記スキャナー部を鉛直方向に移動させる揚重部と、前記スキャナー部の姿勢と位置とを計測するトータルステーションと、前記測域センサによって計測されるデータと、前記トータルステーションによって計測されるデータと、設計データとから、壁面の施工精度を算出する算出部と、を有することを特徴とする施工精度算出システム」が提案されている。
特開2018-54346号公報
特許文献1に記載の技術は、揚重機によって測域センサを含むスキャナー部を鉛直方向に移動させる構成であり、スキャナー部の位置姿勢はピットに設置したトータルステーションで計測する構成のため、新築のビルにおいても使用可能である。
しかし、昇降路内計測時に揚重機により吊り下げた状態となるスキャナー部が風等により揺れた場合にスキャナー部の位置姿勢をトータルステーションで正確に計測できないという課題があった。
また、昇降路が鉄骨構造の場合のガイドレールの固定は、鉄骨の上に設置されたファスナープレートと呼ばれる鉄製のプレートにブラケットを溶接で設置し、このブラケットを用いてガイドレールを固定するものであるが、特許文献1に記載のスキャナー部に設置された測域センサは、水平方向にレーザをスキャンして昇降路内を計測する方式のため、ファスナープレートのような鉛直方向の寸法が小さい薄板の構造物の計測が困難であるという課題があった。
そこで、本発明では、エレベータの据付前に昇降路内の計測を行う昇降路内計測装置であって、昇降路の内面や出入口周辺の計測や、昇降路内の鉄骨やファスナープレートを高精度に計測することができる昇降路内計測装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の昇降路内計測装置は、昇降路の最上部に設置した巻上機によって昇降する昇降路内計測装置であって、前記昇降路の最下部から鉛直上方に照射したレーザ光を受光し、前後方向と左右方向の絶対座標を計測する位置センサと、前記昇降路内における姿勢を検出する傾斜センサと、前記昇降路内の水平方向の対象物との距離を計測し、点群データを出力する水平距離センサと、該水平距離センサを回転させる回転ステージと、前記昇降路内の下方を撮影し画像を取得するカメラと、該カメラが撮影した画像を処理する画像処理ユニットと、前記カメラが撮影する垂直方向の対象物との距離を計測する垂直距離センサと、前記画像処理ユニットの出力および前記水平距離センサの出力を前記巻上機の巻き上げ高さと関連付けて保存する制御ユニットと、を備えた。
本発明の昇降路内計測装置によれば、昇降路内の最下部から鉛直上方に向けて照射したレーザを計測装置に搭載した基準レーザ検出手段により検出することで、昇降路内を昇降する計測装置の昇降路内における絶対座標が把握可能となるため、各階床で計測した昇降路の平面データの相対関係が演算可能となる。さらに、水平方向の寸法を計測する水平距離センサでは計測困難な昇降路内の鉄骨構造物についてもカメラを用いて計測可能となるため、様々なタイプの昇降路を計測し、エレベータのガイドレールを固定するための基準となるピアノ線位置を決めることが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1の昇降路内計測システムを例示する模式図である。 実施例1の昇降路内計測装置を例示する斜視図である。 実施例1の昇降路内計測装置の機能ブロック図である。 昇降路内計測装置による計測状態を例示する平面図である。 ターゲットプレートの構成を例示する図である。 昇降路内計測装置が撮影した鉄骨構造物を例示する説明図である。 昇降路内計測装置による計測手順を例示するフローチャートである。
以下、本発明に係る昇降路内計測装置(以下、単に「計測装置」と称する。)の実施例について説明する。なお、以下の説明において参照する図面は、本発明の実施例を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部の図示が省略されている場合がある。また、以下の説明では、同一の名称及び符号については原則として同一又は同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略することとする。
以下、本発明の実施例1に係る計測装置10について説明する。
まず、図1の模式図を参照して、計測装置10を備えた昇降路内計測システムの全体構成について説明する。ここに示すように、昇降路1内には、鉄骨1aや、鉄骨1aに溶接されたファスナープレート1b等の構造物が多数設置されている。また、昇降路1の天井付近の取付治具1cには、巻上機2と巻上機制御装置2aが取り付けられている。この巻上機2には、巻き上げ長さを検出するセンサが設置されており、検出した巻き上げ長さは巻上機制御装置2aを介して外部に出力することができる。また、昇降路1の天井と床面の間には、計測装置10の姿勢を安定させるための2本のピアノ線3が設置されている。さらに、昇降路1の床面には2台の基準レーザ装置4が設置されており、鉛直上方に向けてレーザ光4aが照射されている。
巻上機2のロープ2bの先端は本実施例の計測装置10に連結されており、巻上機2を回転駆動させることで計測装置10を昇降させることができる。さらに、計測装置10や巻上機2に指示したり、計測装置10の計測結果を確認したりするためのタブレットPC等の携帯端末20も備えられている。
次に、図2の斜視図を参照して、計測装置10の詳細な構成を説明する。ここに示すように、計測装置10は、下部プレート11b、中間プレート11m、上部プレート11uを複数の縦柱で接続した積層構造となっており、各プレートに各種機器が固定された構成となっている。
下部プレート11bには、下方からのレーザ光4aを受光する左右一対の位置センサ12と、各装置に電力を供給するバッテリ13と、下方の構造物を撮影するITVカメラ等のカメラ14と、カメラ14の撮影画像を処理する画像処理ユニット14aと、下方の構造物(鉄骨1a等)と計測装置10の垂直距離を計測する垂直距離センサ15が固定されている。下部プレート11bには、さらに、左右のピアノ線3を夫々保持するガイドアーム16が両サイドに組みつけられている。
中間プレート11mには、回転ステージ17、回転ステージコントローラ17a、水平距離センサ18、アンプ15a、18a、および、傾斜センサ19が設置されている。水平距離センサ18は、回転ステージ17のプレート上に設置されており、回転ステージ17を回転させることで、任意方向の水平距離を計測する。アンプ15aは垂直距離センサ15の出力を増幅し、アンプ18aは、水平距離センサ18の出力を増幅する。傾斜センサ19は、計測装置10の姿勢を検出する。
上部プレート11uには、ロープ2bを接続するアイボルト16aと、ピアノ線3を保持するガイドアーム16が両サイドに組みつけられている。また、据付作業者が計測装置10を運ぶ際に使用する一対の取っ手16bが設置されている。
このように、上部プレート11uと下部プレート11bに設けた二対のガイドアーム16により、左右のピアノ線3を保持することで、回転ステージ17の駆動時のヨー方向の装置の回転や風による計測装置10の揺れを防止することができる。
なお、図2では、画像処理ユニット14aや回転ステージコントローラ17aを設けた構成を例示しているが、これらを省略し、同等の機能を後述する制御ユニット10aで実現する構成としても良い。
次に、図3から図6を用いて計測装置10の計測原理について説明する。図3は、計測装置10の信号処理系の構成を示す機能ブロック図である。図4は、計測装置10が昇降路内の壁面を距離センサで計測した状態を示す説明図である。図5は作業者が予めエレベータ開口部の両側に設置するターゲットプレート1dの一例を示す図である。図6は、カメラ14が鉄骨構造物を撮影した際の一例を示す説明図である。
図3に示すように、計測装置10は、図2の各構成に加え、制御ユニット10aと、無線通信ユニット10bを備えている。制御ユニット10aは、位置センサ12、カメラ14の画像処理ユニット14a、垂直距離センサ15のアンプ15a、水平距離センサ18のアンプ18a、傾斜センサ19の各出力を処理し、回転ステージコントローラ17aを介して回転ステージ17の回転を制御する。また、制御ユニット10aは、無線通信ユニット10bを介して巻上機2の動作を制御し、携帯端末20と双方向の通信を行う。なお、制御ユニット10aは、具体的には、CPU等の演算装置、半導体メモリ等の主記憶装置、ハードディスク等の補助記憶装置、および、通信装置などのハードウェアを備えたパソコン等のコンピュータである。そして、補助記憶装置から主記憶装置にロードされたプログラムを演算装置が実行することで、後述する各機能を実現するが、以下では、このようなコンピュータ分野での周知技術を適宜省略しながら説明する。
図2に示すように、2台の基準レーザ装置4から鉛直上方に照射された左右のレーザ光4aを左右の位置センサ12で検出することで、制御ユニット10aは、昇降路1内における絶対座標を把握することが可能である。位置センサ12は、例えば2次元PSDであり、センサ上に照射されたレーザ光4aの位置を検出する。なお、基準レーザ装置4と計測装置10間の距離が大きい場合、基準レーザ装置4のレーザ光4aが距離に伴い広がってしまうため、レンズ等を位置センサ12の下部に取付けることで、広がったレーザ光4aを再び収束させる処置を施すことが望ましい。また、制御ユニット10aは、傾斜センサ19の出力情報に基づいて、計測装置10の姿勢を把握することができる。
計測装置10の位置と姿勢を把握した後、制御ユニット10aは、図4に示すように、回転ステージ17を回転駆動して、水平距離センサ18に水平方向をスキャンさせることで、昇降路1の内面を点群データとして検出する。制御ユニット10aは、点群データを処理して直線を求めることで、昇降路1の内面の幅、奥行き等の寸法を計測できる。さらに、昇降路の出入口部分にターゲットプレート1dを予め設置しておくことで、昇降路1の出入口の開口幅や壁の厚さを計測することができる。なお、図5(a)は、図4の右側のターゲットプレート1dの上面図であり、図5(b)は、その側面図である。
計測装置10の昇降中に、下方に向けた垂直距離センサ15が、鉄骨1aやファスナープレート1b等の鉄骨構造物を検出した場合、制御ユニット10aは、巻上機2に指令を送信して計測装置10の昇降を停止させ、カメラ14により図6に示したような鉄骨1aやファスナープレート1b等の鉄骨構造物を俯瞰した画像を撮影する。画像処理ユニット14aは、カメラ14の撮影画像を処理し、鉄骨1aの間隔や、鉄骨1aからのファスナープレート1bの出幅等を計測する。このとき、昇降路の建築図面に基づいて、所定距離上方から鉄骨1aやファスナープレート1bを撮影した場合の鉄骨構造物の画像テンプレートを予め作成しておき、この画像テンプレートと実際の撮影画像を比較することで寸法が許容範囲かどうかを判断することとしても良い。
なお、通常、昇降路1内は暗いため、カメラ14の近傍に下向きの投光器を設置しておき、この投光器からスリット光等の光を照射すれば、鉄骨1aやファスナープレート1bのエッジを容易に取得することが可能となる。これにより、計測のロバスト性を向上させることができる。
制御ユニット10aは、無線通信ユニット10bを介して、携帯端末20にデータを送信する。携帯端末20では、制御ユニット10aから取得したデータを巻上機2の巻き上げ距離と関連付けて記録することで、昇降路1の鉛直方向で出入口部品との干渉がない乗りかごの位置(ガイドレールの位置)を決定することができる。
次に、図7のフローチャートを用いて計測装置10の動作の詳細について説明する。
まず、ステップS1では、据付作業者は、携帯端末20を操作して、巻上機制御装置2aに指令を送信し、手動で巻上機2を動作させてロープ2bを1階まで伸ばし、ロープ2bの下端に計測装置10のアイボルト16aを連結する。その後、据付作業者は、携帯端末20を操作して計測装置10に自動計測をスタートさせる。
ステップS2では、計測装置10の制御ユニット10aは、無線通信ユニット10bを介して巻上機制御装置2aに指令を送信して巻上機2を巻上げ、計測装置10の上昇を開始させる。
ステップS3では、制御ユニット10aは、水平距離センサ18のアンプ18aの出力に基づいて、昇降路1の開口部の両側に予め設置されたターゲットプレート1dが検出されたか判定する。そして、ターゲットプレート1dが検出された場合は、ステップS4に進み、検出されなかった場合は、ステップS8に進む。
ステップS4では、昇降路1内の安定計測を行うために、制御ユニット10aは、ターゲットプレート1dの中央付近(図5(b)参照)を計測できるように、巻上機制御装置2aに所定の指令を送信して巻上機2を所定量巻き上げ、ターゲットプレート1dを最初に検出した高さから計測装置10を更に一定距離上昇させる。
ステップS5では、制御ユニット10aは、回転ステージコントローラ17aを介して、水平距離センサ18を載置した回転ステージ17を回転させることで、水平距離センサ18により昇降路壁面の点群情報(図4参照)を取得する。これにより、昇降路の内面形状および出入口の壁の厚さを計測することができる。
ステップS6では、制御ユニット10aは、巻上機2の巻き上げ高さと、ステップS5で取得した水平距離センサ18のスキャンデータをファイルとして保管する。
ステップS7では、制御ユニット10aは、無線通信ユニット10bを介して巻上機制御装置2aに制御信号を送信して巻上機2をさらに巻上げ、計測装置10をさらに上昇させる。
ステップS8では、制御ユニット10aは、垂直距離センサ15のアンプ15aの出力に基づいて、ファスナープレート1b(または鉄骨1a)が検出されたか判定する。そして、ファスナープレート1b等が検出された場合は、ステップS9に進み、検出されなかった場合は、ステップS2に戻り計測装置10をさらに上昇させる。
ステップS9では、制御ユニット10aは、巻上機制御装置2aに停止指令を送信することで、計測装置10の上昇を停止する。
ステップS10では、カメラ14により、鉄骨1aやファスナープレート1bを撮影する(図6参照)。
ステップS11では、画像処理ユニット14aは、カメラ14の撮影画像を処理し、鉄骨1a同士の間隔や、ファスナープレート1bの鉄骨1aからの出幅等を演算する。
ステップS12では、制御ユニット10aは、巻上機制御装置2aから取得した巻上機2の巻き上げ高さと、ステップS11の演算結果を関連付けたファイルとして保存する。
ステップS13では、制御ユニット10aは、予め読み込んでおいた建築図面の昇降路高さと、計測装置10の現在の昇降高さを比較して計測の終了を判定する。そして、計測装置10の現在高さが、設計上の昇降路高さとほぼ等しくなっており、全ての計測が終了したと判断できる場合は、ステップS14に進み、計測終了でない場合は、ステップS2に戻り巻上機2により上昇し、計測を繰り返す。
ステップS14では、制御ユニット10aは、保存した全データを携帯端末20に送信し、携帯端末20上でデータ処理を行い、各フロアの計測結果の平面図を重ねてエレベータの設置位置を演算して提示する。この結果、水平距離センサ18が取得した点群(図4参照)に基づく昇降路1内の寸法情報や、カメラ14が取得した撮影画像(図6参照)に基づく昇降路1内の寸法情報を、巻上機2の巻上情報に基づく計測装置10の高さと関連付けて、携帯端末20に表示することが可能となり、据付作業者や建築事業者は、昇降路1の鉛直方向で出入口部品との干渉がない乗りかごの位置(ガイドレールの位置)を容易に決定することができるようになる。
図7の処理により、昇降路1の内面形状を多様な高さで自動計測できるので、据付作業者は、自らが各フロア間を階段で移動しながら計測するという身体的負荷なしに、据付基準となるピアノ線の設置位置を決定することができる。
以上で説明したように、本実施例の昇降路内計測装置によれば、昇降路内の最下部から鉛直上方に向けて照射したレーザを計測装置に搭載した基準レーザ検出手段により検出することで、昇降路内を昇降する計測装置の昇降路内における絶対座標が把握可能となるため、各階床で計測した昇降路の平面データの相対関係が演算可能となる。また、水平方向の寸法を計測する水平距離センサでは計測困難な昇降路内の鉄骨構造物についてもカメラを用いて計測可能となるため、様々なタイプの昇降路を計測し、エレベータのガイドレールを固定するための基準となるピアノ線位置を決めることが可能となる。さらに、計測装置10による自動計測中は、据付作業者は別の作業を実施可能なため、据付時間の短縮にも寄与する。
次に、本発明の実施例2に係る計測システムを説明する。なお、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
実施例1では、図7のステップS3、S8に示したように、ファスナープレート1b(または鉄骨1a)やターゲットプレート1dを検知した高さで、水平距離センサ18やカメラ14による昇降路1内の計測を実施した。
これに対し、本実施例では、予め建築図面から取り込んだ各階床の高さ情報に基づいて巻上機2を制御し、ファスナープレート1b等やターゲットプレート1dが設置されていることを予め把握している所定の高さで計測装置10を停止させて、昇降路1内を計測する。この場合、鉄骨1aやファスナープレート1bを検出するための垂直距離センサ15を省略することができるので、実施例1と同等の計測結果を取得できる計測装置10をより安価に製造することができる。
1 昇降路、
1a 鉄骨、
1b ファスナープレート、
1c 取付治具、
1d ターゲットプレート、
2 巻上機、
2a 巻上機制御装置、
2b ロープ、
3 ピアノ線、
4 基準レーザ装置、
4a レーザ光、
10 計測装置、
10a 制御ユニット、
10b 無線通信ユニット、
11b 下部プレート、
11m 中間プレート、
11u 上部プレート、
12 位置センサ、
13 バッテリ、
14 カメラ、
14a 画像処理ユニット、
15 垂直距離センサ、
15a アンプ、
16 ガイドアーム、
16a アイボルト、
16b 取っ手、
17 回転ステージ、
17a 回転ステージコントローラ、
18 水平距離センサ、
18a アンプ、
19 傾斜センサ、
20 携帯端末

Claims (6)

  1. 昇降路の最上部に設置した巻上機によって昇降する昇降路内計測装置であって、
    前記昇降路の最下部から鉛直上方に照射したレーザ光を受光し、前後方向と左右方向の絶対座標を計測する位置センサと、
    前記昇降路内における姿勢を検出する傾斜センサと、
    前記昇降路内の水平方向の対象物との距離を計測し、点群データを出力する水平距離センサと、
    該水平距離センサを回転させる回転ステージと、
    前記昇降路内の下方を撮影し画像を取得するカメラと、
    該カメラが撮影した画像を処理する画像処理ユニットと、
    前記カメラが撮影する垂直方向の対象物との距離を計測する垂直距離センサと、
    前記画像処理ユニットの出力および前記水平距離センサの出力を前記巻上機の巻き上げ高さと関連付けて保存する制御ユニットと、
    を備えたことを特徴とする昇降路内計測装置。
  2. 昇降路の最上部に設置した巻上機によって昇降する昇降路内計測装置であって、
    前記昇降路の最下部から鉛直上方に照射したレーザ光を受光し、前後方向と左右方向の絶対座標を計測する位置センサと、
    前記昇降路内における姿勢を検出する傾斜センサと、
    前記昇降路内の水平方向の対象物との距離を計測し、点群データを出力する水平距離センサと、
    該水平距離センサを回転させる回転ステージと、
    前記昇降路内の下方を撮影し画像を取得するカメラと、
    該カメラが撮影した画像を処理する画像処理ユニットと、
    前記画像処理ユニットの出力および前記水平距離センサの出力を前記巻上機の巻き上げ高さと関連付けて保存する制御ユニットと、を備え、
    該制御ユニットは、建築図面から、前記昇降路の出入口、鉄骨、ファスナープレート、または、ターゲットプレートの位置を予め取り込んでおり、これらを前記水平距離センサまたは前記カメラで検出できる位置で停止するように前記巻上機を制御することを特徴とする昇降路内計測装置。
  3. 前記カメラの近傍には、下方に光を投射する投光器を設置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降路内計測装置。
  4. 前記昇降路内には、鉛直方向に敷設した一対のピアノ線が設けられており、
    前記一対のピアノ線を昇降時のガイドとして保持するアームを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降路内計測装置。
  5. 前記画像処理ユニットは、建築図面から鉄骨構造物の画像テンプレートを予め作成しており、前記画像テンプレートと前記カメラが撮影した画像を比較することで、前記鉄骨構造物の寸法が許容範囲かを判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降路内計測装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の昇降路内計測装置と、
    該昇降路内計測装置を昇降させる巻上機と、
    前記昇降路の最下部に設置され、前記レーザ光を照射するレーザ装置と、
    前記昇降路内計測装置と前記巻上機に指令を送信するとともに、昇降路内計測装置の計測結果を受信して表示する携帯端末と、
    を具備することを特徴とする昇降路内計測システム。
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