JPH09201602A - 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法 - Google Patents

加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法

Info

Publication number
JPH09201602A
JPH09201602A JP1118296A JP1118296A JPH09201602A JP H09201602 A JPH09201602 A JP H09201602A JP 1118296 A JP1118296 A JP 1118296A JP 1118296 A JP1118296 A JP 1118296A JP H09201602 A JPH09201602 A JP H09201602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
round
reduction
slab
roll
cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1118296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3648825B2 (ja
Inventor
Takashi Ariizumi
孝 有泉
Tatsuro Katsumura
龍郎 勝村
Shinichi Nishioka
信一 西岡
Koichi Tsutsumi
康一 堤
Takashi Itakura
孝 板倉
Michio Nakagome
理欧 中込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP01118296A priority Critical patent/JP3648825B2/ja
Publication of JPH09201602A publication Critical patent/JPH09201602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3648825B2 publication Critical patent/JP3648825B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Crを0.5%以上含有する鋼の、マンネス
マン穿孔時に内面疵が発生しない加工性の良い継目無鋼
管製造用ビレットを、連続鋳造ままで再加熱・圧延工程
を経ることなく製造する。 【解決手段】 外径170〜340mmφの丸鋳片を連
続鋳造法により製造し、凝固完了後にフラットロールに
より、減面率が5%以上の第1段の圧下を加え偏平化
し、次いで、ラウンド孔型を有するロールにより、最大
径の方向に減面率が5%以上の第2段の圧下を加えて真
円化し、次いで、フラットロールにより減面率が4%以
上の第3段の圧下を加え偏平化し、次いで、ラウンド孔
型を有するロールにより、最大径の方向に減面率が4%
以上の第4段の圧下を加え、再び真円化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、継目無鋼管製造用
素材として用いる、Cr含有の高合金鋼の丸鋳片を連続
鋳造法で製造する方法に関するものであり、特に、セン
ターポロシティ(以後、単にポロシティと記す。)およ
び、凝固組織を消滅させて、内部品質を向上させること
により、マンネスマン穿孔時における疵の発生の少な
い、加工性の良好な丸鋳片(本発明においては、丸鋳片
に直径方向に加工を加えて偏平化した場合や、再び加工
を加えて、真円断面とした場合の鋼片も丸鋳片と記す。
したがって、丸鋳片には、その断面が真円でないものや
加工を加えた鋼片も含まれるものとする。なお、丸鋳片
をマンネスマン穿孔を行うために、所定の長さに切断し
たものを丸ビレットとする。)を連続鋳造法で製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】継目無鋼管の製造においては、連続鋳造
法によるスラブやブルームを、分塊圧延を行って製造し
た、丸または角ビレットを用いるか、あるいは連続鋳造
法により直接的(ビレットにする過程で再加熱を行わな
い。したがって、再加熱のための切断工程がない。)に
製造した、丸または角ビレットを素材として用いること
が一般的である。
【0003】このビレットに対して、マンネスマン穿
孔、プレス穿孔または押し出し穿孔等を行い中空の素管
にし、その後に、エロンゲーター、プラグミル等の圧延
機により延伸し、最終的にはサイザーやストレッチレデ
ューサーにより、定径化する工程を与えて製品とする。
【0004】一般的に、炭素鋼の様に連続鋳造が比較的
容易であり、かつ、その鋳片の熱間加工性が良好なもの
は、鋳造ままのビレットを用いて穿孔を行うことによ
り、良好な内面性状の炭素鋼の素管が得られる。
【0005】一方、Cr含有鋼等の、連続鋳造ままの場
合には、軸芯部にポロシティや偏析が生じやすく熱間加
工性の劣る鋼の、継目無鋼管の素管の製造においては、
連続鋳造後に分塊圧延により大きな加工を与え、ポロシ
ティや偏析を無くした圧延ビレットを用いることが一般
的である。
【0006】合金元素の含有量の多い鋼の熱間加工性が
劣る主な原因は、溶鋼中のCrの含有量の増加に伴っ
て、連続鋳造時に軸芯部偏析やポロシティの発生が、著
しくなることによるとされている。
【0007】連続鋳造鋳片においても、最終凝固段階に
おいては鋳片の内部には空隙が発生する。一般的な炭素
鋼の連続鋳造時においては、この空隙に溶鋼が容易に供
給され、ポロシティは大きくは成長しない。これに対し
て、Crの含有量が多い鋼の場合は、溶鋼の粘度が高い
ためにそれが供給されにくく、ポロシティが発生しやす
く、また大きく成長する。
【0008】図8は、溶鋼中のCrの含有量と、溶鋼の
粘度との関係を示した図である。溶鋼中のCr量が増加
すると共に粘度が増大し、13%前後でピーク値を示し
ている。なお、ポロシティの発生は、Cr量が0.5%
以上になると顕著になることが知られている。
【0009】この様な欠陥を内部に含む鋳造ままの鋳片
を、継目無鋼管製造用の素材として用いると、製管工程
の第一段階であるマンネスマン穿孔時において、圧縮
力、剪断力、引張り力が複雑に作用する過酷な加工を受
けるため、軸芯部のポロシティや偏析が起点となり、素
管の内面に疵が発生する。その結果、不良品となるため
の歩留りの低下、疵の手入れによる能率の低下や製造コ
ストの増加をきたしている。
【0010】この様な事情にあるため、鋳造まま(熱間
加工工程を経ずに)のビレットを用いてマンネスマン穿
孔を行う場合は、疵の発生が懸念される難加工性材料と
言われている材料はもちろん、Crを含有する鋼種の継
目無鋼管の製造においても、内部品質を向上させるため
に再加熱し、圧延した素材よりなるビレットを用いるこ
とが不可欠とされてきた。
【0011】すなわち、従来の製造方法はマンネスマン
穿孔用の素材として、分塊圧延でポロシティを機械的に
圧着させて、内部品質を改善した丸ビレットを用いるこ
とにより、製管時の疵の発生の問題を回避していた。
【0012】1例をあげると、高Cr鋼の継目無鋼管用
の素材の製造方法として、比較的大断面を持つ角形状の
ブルームを連続鋳造した後に、加熱・分塊圧延によって
丸ビレットを製造する方法が、特開平7−136702
号公報に示されている。
【0013】しかしながら、この連続鋳造後に熱間加工
を行う方法の場合は、まず加熱するために、鋳片を一定
の長さに切断する必要がある。この切断した鋳片を圧延
すると、圧延後の素材の端面が凹凸形状になる。この形
状のままで穿孔すると内面疵の発生の原因となるため、
切断、クロップの廃棄と言う工程が必要になり、もちろ
ん歩留りも低下する。熱間加工を行うための加熱も製造
コストの増大につながる。
【0014】連続鋳造鋳片の内部品質を向上させるため
の技術も、これまでに相当数が開示されている。連続鋳
造機の鋳型外に電磁攪拌装置を設置し、鋳型の中の溶鋼
を攪拌する方法は広く実施されている。これは、鋳型内
で溶鋼を電磁力で攪拌することにより、凝固核を生成さ
せ、最終凝固部の鋳片の中心部分を等軸晶で満たし、ポ
ロシティの発生を抑制すると言うものである。しかし、
この技術のみではポロシティの発生を完全に防止するこ
とはできない。
【0015】また、特開昭59−16862号公報に示
されている様な、連続鋳造時に鋳片に圧下を加える、い
わゆる、軽圧下技術も鋳片の内部品質を向上させる手段
として知られている。この技術は、凝固末期の鋳片に凝
固収縮分だけ、ロールで圧下を与えて、濃化溶鋼の流動
を抑えて中心偏析を防止する技術である。
【0016】この技術の実施例としては、たとえば、
「材料とプロセス誌、第7巻、第1号、195頁、19
94年発行」に示されている、SUS410鋼の丸ブル
ームの例がある。この例では内部が未凝固の状態で、二
段で圧下するプロセスを適用しているが、圧下後の鋳片
の軸芯部の密度は7.7g/cm3 である。この値はポ
ロシティの無い場合の密度である7.8g/cm3 に対
して99%以下であり、ポロシティを十分に圧着できて
いないと考えられる。(掲載されているミクロ写真にも
軸芯部に若干のポロシティが認められる。) この軽圧下プロセスを採用した場合の大きな問題点は、
2つのロールによる圧下で引き起こされる鋳片形状の悪
化と、圧下量が増加した場合に発生する可能性のある凝
固界面近傍の割れである。
【0017】単純に丸鋳片を1対の平ロールにより圧下
すると、当然圧下部の断面形状は偏平化するが、偏平断
面は製品の偏肉化につながる。ポロシティの圧着効果を
高めために圧下量を増加させると、形状はさらに真円か
ら遠ざかり、丸ビレットを転がせて搬送することも難し
くなる。また、穿孔時の噛み込みが不安定になると言う
重要な問題も生じる。穿孔時の割れの発生率も当然高く
なる。
【0018】これらの問題を解決するため、たとえば特
開平7−108358号公報には、楕円形の断面のモー
ルドを用い、楕円形の断面のビレットを製造し、楕円の
長軸方向に圧下する技術が提案されている。この方法は
圧下を行った後に、断面形状が真円に近いビレットを得
られると言う点においては、上記の問題点を解決してい
る。
【0019】しかしながら、楕円形のモールドは真円の
モールドに比較して、鋳造時の湯流れが不均一に成りや
すく、それに起因する湯面の変動や、パウダーの巻き込
みにより、新たな欠陥が発生しがちである。さらに、本
来はこの形状の鋳型を必要としない鋼においても、鋳型
を交換しない場合には、圧下を行うと言う不必要なプロ
セスが加わることになる。
【0020】連続鋳造鋳片に対して大圧下を行い、鋳片
の内部品質の向上を目的としたプロセスが「材料とプロ
セス誌、第7巻、第1号、179頁、1994」や、特
開平63−183765号公報に開示されている。この
プロセスは連続鋳造時に、一対の金型により大きな圧下
をするものである。連続鋳造中に圧下を加えるため加熱
が不要であり、またポロシティの圧下消滅の効果も大き
いが、設備費が高いと言う欠点がある。
【0021】なお、「鉄と鋼誌、第60巻、第7号、8
75頁、1974」には、インラインリダクション法と
して、同様の技術が示されているが、この方法は矩形断
面の鋳片を対象とした技術であり、本発明が目指すとこ
ろの、Cr等の合金元素の含有量が多い鋼の丸鋳片に適
用するには問題が多い。
【0022】以上に述べた様な事情により、マンネスマ
ン穿孔に用いる丸ビレットの内部品質を向上させるため
の方法は、連続鋳造時に塑性変形を与える様な、大きな
圧下を行う方法を採用するか、従来の方法である加熱−
分塊圧延工程を採用するかの二者に絞られるが、前者は
設備費が、後者は運転費が高いと言う欠点を持ってい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた様に、C
r等の合金元素の含有量の多い鋼の、継目無鋼管を製造
するためのマンネスマン穿孔時に、内面疵の発生のな
い、または少ない丸ビレットを得るために、連続鋳造丸
鋳片中のポロシティや凝固組織を消滅させて、丸鋳片の
内部品質を向上させるための従来の技術は、いずれも技
術的、または経済的に種々の問題点を内包している。
【0024】したがって、鋳造ままの丸鋳片を用いて、
再加熱工程を経ることなく丸ビレットとし、マンネスマ
ン穿孔法により継目無鋼管の素管を製造した場合も、内
面傷の発生の少ない連続鋳造法による丸鋳片の、簡便か
つ経済的な製造方法が求められていた。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は連続鋳造丸鋳片
のポロシティおよび凝固組織を、比較的簡単かつ経済的
な方法により効果的に消滅させ、その内部品質を向上さ
せ、マンネスマン穿孔時に内面疵の発生が少ない加工性
の良好な連続鋳造丸鋳片(以後、単に鋳片と記す。した
がって、以後の記述はすべて連続鋳造丸鋳片を対象とし
ている。)を得ることを目的としている。
【0026】第1発明は、以下に示す工程を以下に示す
順序で備えている、加工性の良い鋳片の製造方法であ
る。
【0027】イ)Crを0.5%以上含有する鋼の、外
径170〜340mmφの丸鋳片を連続鋳造法により製
造する工程。
【0028】ロ)前記丸鋳片が凝固完了後に、フラット
ロール、フラットオーバル孔型を有するロール、また
は、オーバル孔型を有するロールにより圧下を加える工
程。
【0029】ハ)前記圧下を加えた丸鋳片に、ラウンド
孔型を有するロールにより、最大径の方向に圧下を加
え、縮径した丸鋳片とする工程。
【0030】ニ)前記縮径した丸鋳片に、さらに、フラ
ットロール、フラットオーバル孔型を有するロール、ま
たは、オーバル孔型を有するロールにより圧下を加える
工程。
【0031】ホ)前記圧下を加えた丸鋳片に、ラウンド
孔型を有するロールにより、最大径の方向に圧下を加
え、再び縮径した丸鋳片とする工程。
【0032】また、第2発明は、第1発明において上記
ニ)および、ホ)の工程を繰り返す加工性の良い鋳片の
製造方法である。
【0033】本発明は、Crを0.5%以上含有する鋼
の、外径170〜340mmφの鋳片を対象としてい
る。Cr量が0.5%未満の鋼の場合は、その溶鋼の粘
度が低いためポロシティが発生しにくい。また、偏析も
小さいため本発明の方法を用いることの効果は少ない。
【0034】本発明にかかる鋳片の製造方法は、従来よ
り行われてきた、鋳片を再加熱して熱間加工することな
くビレットとし、それを用いてマンネスマン穿孔法によ
り、継目無鋼管の素管を製造していた、すべての0.5
%以上のCrを含有する鋼種に適用可能である。
【0035】また、従来は鋳片を再加熱−圧延してビレ
ットとし、マンネスマン穿孔を行っていたCr含有鋼種
にも、適用可能なことは言うまでもなく、むしろ、これ
らの鋼種の継目無鋼管を製造する場合において、本発明
の効果は著しい。
【0036】本発明の特徴は、図1に示す様に鋳片の凝
固完了以降(したがってピンチロール3以降に)に、2
スタンドからなるミル(第1ミル)7を、複数個有する
連続圧延機4を設置して凝固後の鋳片を圧下するもので
ある。(本発明においては、圧延設備の総称を連続圧延
機とする。また、1対のロールよりなる圧延装置をスタ
ンドと、2つのスタンドを合わせてミルと仮称する。) ミル(第1ミル)7は、ROスタンド(第1ROスタン
ド、ラウンドオーバル孔型を有するロールを持つスタン
ド等)5と、ORスタンド(第1ORスタンド、オーバ
ルラウンド孔型を有するロールを持つスタンド)6の2
つのスタンドからなり、この2つのスタンドをユニバー
サル式(2組のロールのロール軸が互いに垂直)に配置
している。
【0037】ROスタンドは鋳片に圧下を加えて偏平化
するスタンドであり、ORスタンドは偏平化した鋳片
を、縮径し再び真円にするスタンドである。なお、図中
の52は第2番目のROスタンド(3番目のスタン
ド)、62は第2番目のORスタンド(4番目のスタン
ド)、72は第2番目のミルであり、5nは第n番目の
ROスタンド{(2n−1)番目のスタンド}、6nは
第n番目のORスタンド(2n番目のスタンド)、7n
は第n番目のミルである。
【0038】なお、本発明の実施においては、原則とし
て溶鋼に対して鋳型1の中で電磁攪拌処理(必須ではな
い)を行うこととする。この電磁攪拌処理は従来の装置
を用い、従来と同様の方法により行う。
【0039】鋳片にまず圧下を加える第1番目のROス
タンド(第1番目のスタンド)に組み込むロールの形状
は、1)フラットロール、2)フラットオーバル孔型を
有するロール、あるいは、3)オーバル孔型ロールを有
するロールとする。
【0040】これらのロールにより鋳片を圧下し、真円
断面に鋳造された鋳片の断面形状を偏平化する。図2に
フラットロール、図3にフラットオーバル孔型を有する
ロール、図4にオーバル孔型ロールを有するロール、お
よび、それらにより圧下された鋳片断面の概略図を示
す。
【0041】ついで、ラウンド形状の孔型ロールを持
つ、第1番目のORスタンド(第2番目のスタンド)に
おいて、断面がROスタンドの圧下により変形して、真
円から外れた鋳片に対して、最大径の方向に圧下を加
え、縮径して再度、真円断面の鋳片とする。図5にロー
ルおよび、それにより圧下された鋳片断面の概略図を示
す。
【0042】ROスタンドに、フラットオーバルやオー
バルの孔型を有するロールを用いる場合は、圧下が鋳片
の中心に向ってかかるため、鋳片の軸芯部において圧縮
応力場が形成されやすくなり、内部品質の向上が可能と
なる。この効果は、ラウンドの孔型を有するロールのO
Rスタンドによる圧下により、更に大きくなる。
【0043】また、ROスタンドにフラットロールを用
いる場合も、次いでラウンド孔型のロールのORスタン
ドで圧下を行うため、フラットロールにより圧延時に微
細な欠陥が発生しても、圧着されて同様に優れた内質を
持つ鋳片が得られる。
【0044】ついで、第1番目のスタンド(第1番目の
ROスタンド)と同様に、1)フラットロール、2)フ
ラットオーバル孔型を有するロール、あるいは、3)オ
ーバル孔型ロールを有するロールを持つ、第3番目のス
タンド(第2番目のROスタンド)により、第2番目の
スタンド(第1番目のORスタンド)で真円断面となっ
た鋳片に、再び圧下を加えて円を押しつぶした形状に再
加工(偏平化)し、ついで、第2番目のスタンドと同様
に、ラウンド形状の孔型ロールを持つ第4番目のスタン
ド(第2番目のORスタンド)により縮径して再度、真
円断面の鋳片とする。(真円化) この、偏平化−真円化の工程を複数回繰り返すことによ
り、鋳片の内質が改善されるが、特に、複数回繰り返す
ことにより、 1)1回の圧下量を少なくすることが可能である。これ
は、個々のミルの剛性や、圧下力や圧延動力を小さくす
ることが可能なことを意味し、設備費の低減になる。
【0045】2)1回の圧下量を少なくでき、また、縮
径工程が1回毎に入るため、鋳片の内部に割れが発生し
にくい。また、発生した割れが成長しにくい。さらに、
発生した割れを鍛着させることもできるため、効果的に
鋳片の内質を改善することができる。
【0046】3)圧下工程を繰り返すことにより、大き
な径の鋳片より種々の径のビレットを製造することがで
きる。
【0047】
【発明の実施の形態】図1に示した様に、鋳型1に注入
された溶鋼は鋳片2になる。鋳片は図示した様に、凝固
しつつある状態で垂直方向から曲げられ、水平方向に移
行する。鋳片の移動速度(引抜き速度)はピンチロール
3により一定速度に制御される。
【0048】なお、図1においては、鋳片が水平方向に
移動中に連続圧延を行っているが、もちろん、これに限
定されるものではない。鋳片を垂直または斜め方向に移
動中に圧下をかけることも可能である。当然、複数のミ
ルを、おのおの、垂直、斜め方向、水平方向に鋳片が移
動する位置に配置しても良い。
【0049】従来の連続鋳造方法の場合は、鋳片を連続
鋳造後にそのままカッターにより切断して丸ビレットに
するか、先に述べた様にピンチロールにより、その効果
が必ずしも十分でない圧下を加えた後に、切断して丸ビ
レットとするか、または、大きな設備投資を必要とする
連続鍛圧機により、圧下した後に切断して丸ビレットと
していた。
【0050】ROスタンドの標準的な減面率(Ar)は
4〜25%、ORスタンドのそれは4〜20%であり、
1つのミルにより、8〜40%程度の減面率の圧下を掛
けることが可能である。この1つのミルの減面率は以下
に示す(1)式で表すものとする。
【0051】 減面率(Ar)={(ROスタンド圧延前の鋳片径)2 −(ORスタンド圧 延後の鋳片径)2 }/(ROスタンド圧延前の鋳片径)2 ・・・・・・・(1) 本発明においては、マンネスマン穿孔時において、疵の
発生を大きく減少させる減面率として、有効減面率(A
re)と言う概念を用いるが、以下にそれについて説明
する。
【0052】有効減面率は、この限界値以上の圧下を複
数回繰り返すことにより、疵の発生率をさらに大きく低
下させることが可能な減面率でもある。すなわち、有効
減面率以下の圧下の複数回の繰り返しは、有効減面率以
上の圧下の繰り返しに比較して、疵の発生を抑える効果
は小さい。
【0053】一般的に、マンネスマン穿孔後の素管の内
面の疵の発生率が、10%以下の場合は疵の手入れは必
要であるが、問題なく製品とすることができる。もちろ
ん10%以下の場合も生産能率は若干低下し、また製造
コストも若干は増大する。この疵の発生率を10%以下
にするための減面率が、上記の有効減面率とほぼ等しい
ことを実験的に確認した。
【0054】これは、10%以下の疵の発生率とするた
めには、かなりの内質の改善が必要であり、この程度の
改善が行われて、始めて圧延の累積効果が大きく出てく
るためと考えられる。なお、疵の発生率が10%を越え
る場合は、生産能率は低下し製造コストも増大する。従
って製品化は相当に困難となる。
【0055】本発明における疵の発生率は、疵の発生し
た鋼管の本数割合である。マンネスマン穿孔時の管の内
面の疵の発生率が3%以下の場合は、疵手入れのための
生産能率の低下はほとんど問題とならない。この状態
は、ポロシティや鋳造組織をほぼ完全に消滅させること
と対応しているため、内面疵の発生も抑えられると考え
られる。
【0056】有効減面率は、ミルによる圧下が繰り返さ
れるにしたがって、低下する。即ち、第1ミルにおいて
は、例えば、10%であった場合も、第2ミル以降にお
いてはその8%程度に低下する。
【0057】本発明においては。1〜n(nは2以上の
整数)のミルにより圧下を行うが、それらのミルにおけ
る減面率(Ar1〜Arn)の内、少なくとも、任意の
2つ以上のミルの減面率が、そのミルにおける有効減面
率(Are1〜Aren)以上であることが望ましい。
すなわち、 第1ミルの減面率(Ar1)≧第1ミルの有効減面率(Are1) 第2ミルの減面率(Ar2)≧第2ミルの有効減面率(Are2) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第nミルの減面率(Arn)≧第nミルの有効減面率(Aren) の関係を満足する圧下が、2つ以上のミルで行われてい
ることが望ましい。
【0058】有効減面率は、また鋼中のCr量と、その
ミルにおける圧延前の鋳片の径の関数であるが、Cr量
が0.5〜15%、鋳片の径が170〜340mmφの
範囲の場合においては大きくは変動しない。
【0059】
【実施例】図6にCrを13%含有する鋼のマンネスマ
ン穿孔用の170mmφビレットを製造する場合(当
然、鋳片の径は異なる)の減面率と、マンネスマン穿孔
後の素管の内面の疵の発生率との関係を示す。この図に
示した例は圧下を2つのスタンド、1つのミルで行って
おり、本発明の比較例にあたる。
【0060】疵の発生率が10%以下になる減面率は1
0%である。したがって、この場合の有効減面率は10
%としてよい。減面率が20%の場合の疵の発生率は約
5%である。また、実質的に疵の手入れが不要となる減
面率は30%であることがわかる。ただし、減面率が3
0%の圧下を1つのミル(2つのスタンド)で加えるた
めには、ミルの剛性を高くする必要があり、また大きな
動力を必要とする。なお、疵の発生率が10%以下にな
る有効減面率は10%であるが、Cr量が0.5〜15
%の鋼で、鋳片の径が170〜340mmφの場合も大
差はない。
【0061】図7も図6と同じ成分の鋳片を用いてビレ
ットとし、素官を製造した場合の疵の発生の状態を表し
たものである。”0”は圧下を行っていない場合であ
り、”1”は減面率が10%の圧下を1回行った場合で
ある。この”0”および”1”は比較例である。圧下を
行わない場合の疵の発生率は100%である。
【0062】”2”は、第1ミルの減面率を10%、第
2ミルの減面率を9.8%、とした場合の疵の発生率を
示している。2つのミルによる圧下(合計の減面率は1
9%)により、疵の発生率は3%に低下しており、図6
における1つのミルによる20%の圧下に比較して、内
部品質を改善する効果が大きいことがわかる。
【0063】”3”は、第1ミルの減面率を10%、第
2ミルの減面率を9.8%、第3ミルの減面率を9.6
%とした場合の疵の発生率を示している。(合計の減面
率は27%)この場合は、疵が発生していないことがわ
かる。
【0064】
【発明の効果】以上に示した様な圧下を加えることによ
り、鋳片のポロシティや凝固組織を十分に消滅させるこ
とができる。本発明の圧延方法は、そのロールの形状か
らも明らかな様に、圧延時に鋳片に加える歪みが、他の
方法に比較して均一であると言う特徴がある。また。鋳
片の内部にマンネスマン穿孔の際に、割れの発生の原因
となる内部欠陥や変形を、生じさせないと言う長所も有
している。
【0065】本発明の完成により、Cr含有鋼の連続鋳
造鋳片を、従来は必須であった切断・再加熱による熱間
圧延を行うことなくビレットとする、鋳造工程−製管工
程の一貫プロセス(ビレットの直鋳造化)による継目無
鋼管の製造が可能となった。特に、丸ビレットの内質を
大きく改善することが可能となったことによる、付加価
値の高い高合金鋼管の、内面疵の少ない低コストかつ高
能率の製造が、従来の装置を大きく改造することなく、
可能となったことの意義は大きい。
【0066】もちろん、炭素鋼鋼管の製造においても、
品質の向上や疵取り工程の大幅省略による製造能率の向
上の効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための連続鋳造装置(連続圧
延機を含む)の概略図である。
【図2】本発明を実施するための奇数番スタンド(RO
スタンド)に使用するフラットロールによる、鋳片の圧
下の状態を示す概略図である。
【図3】本発明を実施するための奇数番スタンド(RO
スタンド)に使用するフラットオーバル孔型を有するロ
ールによる、鋳片の圧下の状態を示す概略図である。
【図4】本発明を実施するための奇数番スタンド(RO
スタンド)に使用するオーバル孔型を有するロールによ
る、鋳片の圧下の状態を示す概略図である。
【図5】本発明を実施するための偶数番スタンド(OR
スタンド)に使用するラウンド孔型を有するロールによ
る、鋳片の圧下の状態を示す概略図である。
【図6】減面率と疵の発生率の関係を示す図である。
【図7】本発明の実施例および比較例を比較して示す図
である。
【図8】Cr含有量と溶鋼の粘性の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・ 連続鋳造機の鋳型 2・・・・・ 鋳片 3・・・・・ ピンチロール 4・・・・・ 連続圧延機 5・・・・・ ROスタンド(1番目のROスタンド) 52・・・・ 2番目のROスタンド 5n・・・・ n番目のROスタンド 511・・・ フラットロール 512・・・ フラットオーバル孔型を有するロール 513・・・ オーバル孔型を有するロール 6・・・・・ ORスタンド(1番目のORスタンド) 62・・・・ 2番目のORスタンド 6n・・・・ n番目のORスタンド 611・・・ ラウンド孔型を有するロール 7・・・・・ ミル(1番目のミル) 72・・・・ 2番目のミル 7n・・・・ n番目のミル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/00 B22D 11/00 A C22C 38/00 301 C22C 38/00 301Y 302 302Z 38/18 38/18 // B22D 11/128 350 B22D 11/128 350A (72)発明者 堤 康一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 板倉 孝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中込 理欧 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下に示す工程を、以下に示す順序で備え
    ていることを特徴とする、加工性の良い継目無鋼管製造
    用連続鋳造丸鋳片の製造方法。 イ)Crを0.5%以上含有する鋼の、外径170〜3
    40mmφの丸鋳片を連続鋳造法により製造する工程。 ロ)前記丸鋳片が凝固完了後に、フラットロール、フラ
    ットオーバル孔型を有するロール、または、オーバル孔
    型を有するロールにより圧下を加える工程。 ハ)前記圧下を加えた丸鋳片に、ラウンド孔型を有する
    ロールにより、最大径の方向に圧下を加え、縮径した丸
    鋳片とする工程。 ニ)前記縮径した丸鋳片に、さらに、フラットロール、
    フラットオーバル孔型を有するロール、または、オーバ
    ル孔型を有するロールにより圧下を加える工程。 ホ)前記圧下を加えた丸鋳片に、ラウンド孔型を有する
    ロールにより、最大径の方向に圧下を加え、再び縮径し
    た丸鋳片とする工程。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記ニ)および、ホ)
    の工程を繰り返すことを特徴とする、加工性の良い継目
    無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方法。
JP01118296A 1996-01-25 1996-01-25 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法 Expired - Lifetime JP3648825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01118296A JP3648825B2 (ja) 1996-01-25 1996-01-25 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01118296A JP3648825B2 (ja) 1996-01-25 1996-01-25 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09201602A true JPH09201602A (ja) 1997-08-05
JP3648825B2 JP3648825B2 (ja) 2005-05-18

Family

ID=11770934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01118296A Expired - Lifetime JP3648825B2 (ja) 1996-01-25 1996-01-25 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3648825B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153349A (ja) * 1998-11-17 2000-06-06 Sumitomo Metal Ind Ltd 継目無鋼管用丸鋳片の製造方法
JP2013180307A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方法及び継目無鋼管の製造方法
WO2014203937A1 (ja) * 2013-06-20 2014-12-24 新日鐵住金株式会社 鋳片の連続鋳造方法
CN107116192A (zh) * 2017-06-27 2017-09-01 中冶京诚工程技术有限公司 连铸坯压下设备
CN114054700A (zh) * 2021-10-15 2022-02-18 东北大学 圆坯的压下方法及装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000153349A (ja) * 1998-11-17 2000-06-06 Sumitomo Metal Ind Ltd 継目無鋼管用丸鋳片の製造方法
JP2013180307A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方法及び継目無鋼管の製造方法
WO2014203937A1 (ja) * 2013-06-20 2014-12-24 新日鐵住金株式会社 鋳片の連続鋳造方法
JP5825456B2 (ja) * 2013-06-20 2015-12-02 新日鐵住金株式会社 鋳片の連続鋳造方法
CN105209194A (zh) * 2013-06-20 2015-12-30 新日铁住金株式会社 铸坯的连续铸造方法
CN107116192A (zh) * 2017-06-27 2017-09-01 中冶京诚工程技术有限公司 连铸坯压下设备
CN114054700A (zh) * 2021-10-15 2022-02-18 东北大学 圆坯的压下方法及装置
CN114054700B (zh) * 2021-10-15 2022-11-15 东北大学 圆坯的压下方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3648825B2 (ja) 2005-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4893858B2 (ja) 冷間圧延による継目無金属管の製造方法
JP4169858B2 (ja) シームレス鋼管を製造する方法
US4354880A (en) Method of forge-conditioning non-ferrous metals prior to rolling
JP3237518B2 (ja) クロム合金鋼丸ビレット鋳片の製造方法
JPH09201602A (ja) 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法
JPH09295113A (ja) 連続鋳造による丸鋳片の製造方法
JP3425718B2 (ja) 継目無管の製造方法
JP3214377B2 (ja) 継目無鋼管用連続鋳造鋳片の製造方法
JPH09201601A (ja) 加工性の良い継目無鋼管製造用連続鋳造丸鋳片の製造方 法
JP3533834B2 (ja) 加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法
JP3503552B2 (ja) 継目無管の製造方法
JP2009297756A (ja) 継目無鋼管用丸鋳片の連続鋳造方法
JP3214379B2 (ja) 継目無鋼管用連続鋳造鋳片の製造方法
JP3533831B2 (ja) 加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法
JP3646417B2 (ja) 継目無鋼管製造用連続鋳造鋳片の製造方法
JP3104627B2 (ja) 丸ビレットの未凝固圧下製造方法
JP3367332B2 (ja) 難加工性継目無鋼管の製造方法
US5983481A (en) Method of making forged steel bar
JP3092543B2 (ja) 連続鋳造による丸ビレット鋳片の製造方法
JP4285288B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2000246311A (ja) 難加工材または鋳造ままの丸鋳片の継目無管製造方法
JPH09174212A (ja) 継目無鋼管用連続鋳造鋳片の製造方法
JP5387205B2 (ja) 丸鋳片の連続鋳造方法および連続鋳造設備
JPH09174211A (ja) 継目無鋼管用連続鋳造鋳片の製造方法
JP3317260B2 (ja) 連続鋳造による丸ビレット鋳片の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050207

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term