JP3533834B2 - 加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法 - Google Patents
加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法Info
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Description
ネスマン法(以後、マンネスマン法と記述した場合は、
マンネスマン穿孔に続く、圧延、定型化のプロセスも含
む継目無鋼管の製造のプロセス全体を指すものとす
る。)による継目無鋼管の製造に用いる、連続鋳造(以
後、単に鋳造と記す。)丸ビレットの製造方法に関し、
特に、センターポロシティ(以後、単にポロシティと記
す。)および、偏析を消滅させて内部品質を向上させる
ことにより、マンネスマン穿孔時に疵が発生しない、加
工性の良好な丸ビレットの製造方法に関する。
ットにする過程で再加熱を行わない。)製造した丸ビレ
ットや、鋳造スラブやブルームを分塊圧延して製造した
丸ビレットを用い、マンネスマン穿孔、プレス穿孔また
は押し出し穿孔等により、中空の素管とし、その後に、
エロンゲーター、プラグミル、マンドレルミル等の圧延
機により延伸し、最終的には、サイザーやストレッチレ
デューサーによる定径化のプロセスを経て製造される。
かつ、その鋳片の熱間加工性が良好な鋼種の場合は、鋳
造ままの丸ビレットを用いてマンネスマン法により、良
好な内面性状の継目無鋼管が得られる。
の発生が著しく、そのままでは熱間加工性の劣るCr含
有鋼の素管の製造においては、鋳造後に分塊圧延によっ
て軸芯部のポロシティや偏析をなくした丸ビレットを製
造し、マンネスマン穿孔を行なうことが一般的である。
レットの熱間加工性が劣る主な原因は、Cr量の増加に
より鋳片の軸芯部にポロシティや偏析が発生しやすくな
ることによる。この、ポロシティの発生原因は、炭素鋼
に比較して溶鋼の粘度が高いために、鋳造の最終凝固段
階において生じる空隙に、溶鋼が供給され難いためとさ
れている。
度との関係を示す図である、溶鋼中のCr量が増すと共
に粘度は上昇し、13%(重量%、以下も同様)前後で
ピーク値を示している。なお、ポロシティの発生はCr
量が0.5%以上になると問題になり始めることが知ら
れている。
レットを用いて、マンネスマン法により継目無鋼管を製
造する場合は、穿孔時に、圧縮力、剪断力、引張り力が
複雑に作用する過酷な加工を受けるため、軸芯部のポロ
シティが起点となり、管の内面に疵が発生する。その結
果、歩留りが低下し、また、疵の手入れによる生産能率
の低下もあり、製造コストが上昇する。
は、溶鋼を電磁攪拌して最終凝固部分である鋳片の中心
部分を、等軸晶で満たしてポロシティを減少させる方法
が知られている。しかし、この方法のみではポロシティ
の発生を、完全に防止することはできない。
ルにより凝固末期の鋳片に凝固収縮分に相当する量の軽
度の圧下を加えて、ポロシティの発生を防止する技術が
示されている。しかし、「材料とプロセス誌、第7巻、
第1号、195頁、1994年発行」における、SUS
410鋼のフラットロールによる軽圧下の例に見られる
様に、この技術によって完全にポロシティをなくすこと
は困難である。(掲載のミクロ写真にも軸芯部に若干の
ポロシティが認められる。また、軸芯部の密度は健全部
分の99%以下である。)
下すると、当然圧下部の断面形状は偏平化し、結果とし
て、継目無鋼管には偏肉が発生する。ポロシティの圧着
効果を高めるために圧下量を増すと、形状はさらに偏平
化し、丸ビレットを転がせて搬送することも難しくな
る。また、穿孔時のミルへの噛み込みが不安定になり、
疵の発生率も高くなる。丸ビレットの中心部に割れが発
生することも問題である。
開平7−108358号公報には、楕円形の孔型の鋳型
を用いて、断面形状が楕円の鋳片を製造し、楕円の長軸
方向に圧下する技術が提案されている。この方法による
と、真円に近い断面形状の、圧下を受けた丸ビレットが
得られる。
場合に比較して鋳造時の湯流れが不均一に成りやすく、
それに起因する湯面の変動やパウダーの巻き込みによ
り、鋳片には新たな欠陥が発生する。
鋳片の内部品質を向上させる技術が「材料とプロセス
誌、第7巻、第1号、179頁、1994」や、特開平
63−183765号公報に開示されている。このイン
ラインリダクション法は、鋳造中に行なうため、当然、
再加熱が不要であり、またポロシティの圧下消滅の効果
も大きい。しかし、設備費が著しく高く経済的でない。
75頁、1974」にも、インラインリダクション法と
して、同様の技術が示されているが、この方法は矩形断
面のブルームやビレットを対象とした技術であり、本発
明が目指すところの、Cr含有鋼の丸鋳片に適用するに
は問題が多い。
熱を行わない。)の丸ビレットを用いて、マンネスマン
穿孔を行うと疵の発生が懸念される、Cr含有鋼の継目
無鋼管の製造においては、内部品質を向上させるために
再加熱し、圧延して製造した丸ビレットを用いることが
不可欠とされてきた。
回避する方法が引続き模索されている。たとえば、特開
平7−136702号公報には、大断面のブルームを鋳
造した後に、加熱し、大きな圧下を加えることにより、
加工性の良好な高Cr鋼の継目無鋼管用の丸ビレットが
得られるとされている。
r含有鋼においてマンネスマン法による継目無鋼管の製
造に用いる丸ビレットの内部品質を向上させる方法は、
従来からの方法である加熱−分塊圧延の方法か、鋳造時
に大きな圧下を行う方法(インラインリダクション法)
か、特殊な形状の鋳型を用い、軽圧下する方法かに絞ら
れるが、おのおの、運転費が高い、設備費が過大、能率
が低い等の欠点を有している。
有鋼において、鋳造ままの丸ビレットを用いてマンネス
マン法により継目無鋼管を製造した場合も、内面傷の発
生の少ない、簡便かつ経済的な製造方法を提供すること
を目的とする。
題点を解決するため、Cr含有鋼の鋳造直後の高温の丸
ビレットに、簡便でしかも効果的な圧下を加える方法を
種々検討し、本発明を完成させたものである。本発明の
完成により、鋳片中に発生したポロシティや偏析を消滅
させてその内部品質を向上させ、マンネスマン穿孔時に
内面疵の発生が少ない加工性の良好な丸ビレットを得る
ことが可能となった。
る、加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレット
の製造方法である。
り製造する工程 (b)凝固完了後の前記丸鋳片を、直ちに長さ方向に一
定の間隔で切断して、丸ビレットにする工程 (c)前記丸ビレットに、直径方向に圧下を加える偏平
化の圧下を行い、偏平化した丸ビレットにする工程 (d)前記偏平化した丸ビレットに、最大径の方向に圧
下を加える再真円化の圧下を行い、縮径した丸ビレット
にする工程 (e)前記工程(c)および工程(d)を合わせて均質
化の圧下とし、それを、さらに1回以上繰り返す工程 また、第2発明は、第1発明において、工程(c)およ
び工程(e)の偏平化の圧下を、フラットロール、フラ
ットオーバル孔型を有するロール、または、オーバル孔
型を有するロールの内の少なくとも1つを用いて行い、
工程(d)および工程(e)の再真円化の圧下を、ラウ
ンド孔型を有するロールを用いて行うCr含有鋼の加工
性の良い継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法であ
る。
ラットな面、フラットオーバル孔型、または、オーバル
孔型の内の少なくとも1つと、ラウンド孔型とを2組以
上備えたロールにより、工程(c)および工程(e)の
偏平化の圧下を、フラットな面、フラットオーバル孔
型、または、オーバル孔型の内の少なくとも1つで行
い、工程(d)および工程(e)の再真円化の圧下を、
ラウンド孔型により行うCr含有鋼の加工性の良い継目
無鋼管製造用丸ビレットの製造方法である。
いる。Crを含まない場合は溶鋼の粘度が低くポロシテ
ィが発生しにくく、また、偏析も小さいため本発明の方
法を用いた場合の効果は小さい。
丸ビレットに適用した場合に、その効果が特に大きく現
れる。丸ビレットの外径が170mmφ未満の場合は、
凝固時の収縮量が小さくポロシティが発生しにくい。ま
た、偏析も小さく、本発明の方法を採用しても得られる
効果は大きくない。一方、340mmφを越える場合
は、軸芯部に溶鋼が補給されやすくなり、ポロシティの
発生は少なくなり、やはり、本発明を採用する意味が小
さくなる。
の圧下を1組(これを均質化の圧下とし、以後、単に圧
下と略す。また、均質化の圧下を加えることを、単に圧
下する、または、圧下時等と記す。なお、偏平化の圧下
や再真円化の圧下、フラットロールによる圧下等におけ
る圧下は、もちろん、均質化の圧下ではない。)とし、
比較的簡単な設備により、これを2回以上丸ビレットに
加える。圧下する工程は、丸鋳片を切断して丸ビレット
にした後である。1回の圧下中での偏平化の圧下と再真
円化の圧下では、おのおのの圧下の方向は互いに直角で
ある。
ロール、2)フラットオーバル孔型ロール、または、
3)オーバル孔型ロールである。図2、図3、図4に、
これらのロールにより偏平化の圧下を受けたビレット断
面を示す。
ド孔型ロールであり、偏平化した丸ビレットに対して、
最大径の方向に圧下を加え、縮径して再度、真円断面の
丸ビレットとする。図5に、ラウンド孔型ロールにより
再真円化の圧下を受けたビレット断面を示す。
ルの孔型を有するロールを用いる場合は、圧下が丸ビレ
ットの中心に向ってかかるため、軸芯部に圧縮応力場が
形成され内部品質が向上する。この効果は、ラウンド孔
型ロールによる再真円化の圧下によりさらに大きくな
る。
合も、次いでラウンド孔型ロールによる再真円化の圧下
を行うため、フラットロールによる圧下時に発生した微
細な欠陥は修復され、同様に優れた内質を持つ丸ビレッ
トが得られる。本発明の圧延方法は、以上に述べた様に
従来の軽圧下法に比較して、圧延時に丸ビレットに加わ
る歪みが均一であり、また、マンネスマン穿孔時に、割
れの発生の原因となる内部欠陥や変形を生じさせにく
い。
繰り返すことにより、 1)1回の圧下量を小さくでき、また、縮径工程が1回
毎に入るため、丸ビレットの内部に割れが発生しにく
く、また、発生した割れが成長しにくく、さらに、発生
した割れも圧着されるため、効果的に内質を改善するこ
とができる。の効果が得られ、さらに、 2)1回の圧下量を少なくすることができ、個々のミル
の剛性や、圧下力や圧延動力を小さくすることが可能で
あり、設備費が低減できる。 3)圧下工程を繰り返すことにより、大きな径の丸鋳片
より種々の径の丸ビレットを製造することができる。し
たがって、鋳造時の鋳型の交換の回数が少なくなる。等
の効果も得られる。
ことができるため、 設備費用の低減を図ることができ
る。
以下に示す(1)式より求める。 第n番目の均質化の圧下の減面率(Arn)={(第n番目の圧下前の丸ビレ ット径)2 −(第n番目の圧下後の丸ビレット径)2 }/(第 n番目の圧下前の丸ビレット径)2 ・・・・・・・・(1) なお、おのおののスタンドの偏平化の圧下、および再真
円化の圧下の減面率は、これらの前後における丸ビレッ
トの移動速度より求めるが、必ずしも厳密な値を求める
必要はない。
の発生率を、10%以下にすることができる減面率(以
後、減面率と記述した場合は、Ar1、・・・・Arn
の内の1つを示すものとする。)を有効減面率(以後、
有効減面率と記述した場合は、Are1、・・・・Ar
enの内の1つを示すものとする。)と定義するが、こ
の有効減面率は、この限界値以上の圧下を複数回繰り返
すことにより、疵の発生率をさらに大きく低下させるこ
とができる減面率でもある。すなわち、有効減面率以下
の圧下の複数回の繰り返しは、有効減面率以上の圧下の
繰り返しに比較して、疵の発生を抑える効果は小さい。
管においては、内面の疵の発生率が、10%以下の場合
は疵の手入れは必要であるが、問題なく製品とすること
ができる。この疵の発生率を10%以下にするための減
面率が、上記の有効減面率とほぼ等しいことを実験的に
確認した。これは、疵の発生率を10%以下とするため
には、かなりの内質の改善が必要であり、この程度の改
善が行われて、始めて圧下の累積効果が大きく出てくる
ためと考えられる。もちろん、有効減面率以下の圧下を
行った場合も、それに応じた効果は得られる。
前の丸ビレット径の関数であり、以下の(2)式で表す
ことができる。
ビレット径の関数であるが、Cr量が0.5〜15%、
丸ビレット径が170〜340mmφの範囲において
は、大きくは変化はせず10%程度である。ただし、n
が大きく(圧下が累積するにしたがって)なると、やや
小さくなる。
明においては、偏平化の圧下を行なうスタンドと、再真
円化の圧下を行なうスタンドを合わせた設備をミルとす
る。また、圧延機全体、すなわち、複数のミルを合わせ
た設備を、連続圧延機とする。)により圧下を行うが、
おのおののミルにおける減面率が、そのミルにおける有
効減面率以上である圧延が少なくとも2 以上のミルで行
なわれることが望ましい。すなわち、 第1番目のミルの減面率(Ar1)≧第1番目のミルの有効減面率(Are1) 第2番目のミルの減面率(Ar2)≧第2番目のミルの有効減面率(Are2) 第3番目のミルの減面率(Ar3)≧第3番目のミルの有効減面率(Are3) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第n番目のミルの減面率(Arn)≧第n番目のミルの有効減面率(Aren) の関係を満足する圧下が、2つ以上のミルで行われるこ
とが望ましい。
性の良い丸ビレット製造の実施の形態を示す概略図であ
る。鋳型1に注入された溶鋼は丸鋳片2になる。なお、
本発明の実施においては、凝固中に電磁攪拌処理(必須
ではない)を行う。丸鋳片2は図示した様に、凝固しつ
つある状態で垂直方向から水平方向に曲げられる。丸鋳
片2の引抜き速度はピンチロール3により一定速度に制
御される。
スの場合は、鋳造後にカッター4により切断し丸ビレッ
ト5にしてそのまま冷却する。または、先に述べた様に
ピンチロール3により、その効果があまり期待できない
圧下を加えた後に、切断して丸ビレット5にする。(こ
れらの場合はマンネスマン穿孔時に疵が相当量発生す
る。)
片2をカッター4で切断して丸ビレット5とし、高温状
態のまま、内質が健全な丸ビレット5にするための圧下
を、ユニバーサル形式に配置した、偏平化の圧下を行な
うスタンド61aおよび、再真円化の圧下を行なうスタ
ンド61bよりなる第1番目のミル61で行い、つい
で、第2番目のミル62(偏平化の圧下を行なうスタン
ド62aおよび、再真円化の圧下を行なうスタンド62
bからなる。)、・・第n番目のミル6n(偏平化の圧
下を行なうスタンド6naおよび、再真円化の圧下を行
なうスタンド6nbからなる。)により、丸ビレット5
をさらに圧下する。なお、上記のミルを合わせて、連続
圧延機7とする。
スタンド61a〜6naのロールは、フラットロール、
フラットオーバル孔型ロール、あるいは、オーバル孔型
ロールとする。また、再真円化の圧下を行なうスタンド
61b〜6nbのロールは、ラウンド孔型ロールとす
る。
ラットオーバル孔型、または、オーバル孔型の内の少な
くとも1つと、ラウンド孔型とを2組以上胴長方向に備
えた一対のロールを持つ、1つの可逆式圧延スタンドの
圧延機で実施することも可能である。
面とラウンド孔型で行い。第2回目の圧下をフラットオ
ーバル孔型とラウンド孔型で行なう。もちろん、この場
合は、偏平化の圧下と、再真円化の圧下との間に、丸ビ
レットを円周方向に1/4回転させ、また、圧延方向を
逆にする必要がある。
長短がある。製造能率、生産量、設置場所の広さ、設備
費等を勘案して有利な形態を選択する。たとえば、後者
の1つの圧延スタンドの圧延機を用いる場合は、設備費
は安くなるが生産能率も低くなる。
%程度、再真円化の圧下のそれは4〜20%程度であ
り、1回の圧下により、減面率が8〜45%程度の圧下
を掛けることが可能である。
φビレットを製造する場合の圧下の減面率と、継目無鋼
管の内面の疵の発生率との関係を示す。この図に示した
例は圧下を2つのスタンド、1つのミルで行っており、
本発明の比較例にあたる。
0%である。したがって、この場合の有効減面率は10
%としてよい。減面率が20%の場合の疵の発生率は約
5%である。また、実質的に疵の手入れが不要となる減
面率は30%であり、この状態は、ポロシティや鋳造組
織の消滅と対応していると考えられる。ただし、減面率
が30%の圧下を1つのミル(2つのスタンド)で加え
るためには、ミルの剛性を高くする必要があり、また大
きな動力を必要とする。
目無鋼管の本数割合であり、その発生率が3%以下の場
合は、疵手入れのための生産能率の低下はほとんど問題
とならない。
れるにしたがって、低下する。即ち、第1番目のミルに
おいては、例えば、10%であった場合も、第2番目の
ミル以降においては8%程度に低下する。
て、種々の条件下の圧下を行い、ついで、継目無鋼管を
製造した場合の疵の発生状態を示したものである。”
0”は圧下を行っていない場合であり、”1”は減面率
が10%の圧下を1回行った場合である。この”0”お
よび”1”は比較例である。圧下を行わない場合の疵の
発生率は100%である。
%、第2番目のミルの減面率を9.8%、とした場合の
疵の発生率を示している。2つのミルによる圧下(合計
の減面率は19%)により、疵の発生率は3%に低下し
ており、図6における1つのミルによる1回の20%の
圧下に比較して、内部品質を改善する効果が大きいこと
がわかる。
%、第2番目のミルの減面率を9.8%、第3番目のミ
ルの減面率を9.6%(合計の減面率は27%)とした
場合であり、疵は発生していない。なお、この図7に示
した結果は、Cr量が0.5〜15%の範囲の鋼の、丸
ビレットの径が170〜340mmφの場合において
も、ほぼ同様であった。
からも明らかな様に、圧下時に丸ビレットに加える歪み
が、他の方法に比較して均一である。また。丸ビレット
の内部に、マンネスマン穿孔時に割れの発生の原因とな
る内部欠陥や変形を生じさせない。
必須であった再加熱・熱間圧延を行うことなく丸ビレッ
トとし、それを用いたマンネスマン法による継目無鋼管
の製造方法が確立された。特に、付加価値の高い高合金
鋼管の、内面疵の少ない低コストかつ高能率の製造が、
従来の装置を大きく改造することなく可能となった意義
は大きい。
り行われてきた再加熱−加工の工程をとらず丸ビレット
とし、それを用いてマンネスマン法により、継目無鋼管
を製造していたすべての、Cr含有鋼に適用できる。ま
た、従来は、再加熱−圧延工程を経て丸ビレットとし、
マンネスマン穿孔を行っていたCr含有鋼にも適用でき
る。
るフラットロールによる、丸ビレットの圧下の状態を示
す概略図である。
るフラットオーバル孔型を有するロールによる、丸ビレ
ットの圧下の状態を示す概略図である。
るオーバル孔型を有するロールによる、丸ビレットの圧
下の状態を示す概略図である。
用するラウンド孔型を有するロールによる、丸ビレット
の圧下の状態を示す概略図である。
疵の発生率との関係を示す図である。
と疵の発生率との関係を示す図である。
る。
ド 61b・・・・第1番目のミルの再真円化の下のスタン
ド 62・・・・ 第2番目のミル 62a・・・・第2番目のミルの偏平化の圧下のスタン
ド 62b・・・・第2番目のミルの再真円化の下のスタン
ド 6n・・・・ 第n番目のミル 6na・・・・第n番目のミルの偏平化の圧下のスタン
ド 6nb・・・・第n番目のミルの再真円化の下のスタン
ド 7・・・・・・連続圧延機 8・・・・・・フラットロール 9・・・・・・フラットオーバル孔型を有するロール 10・・・・・オーバル孔型を有するロール 11・・・・・ラウンド孔型を有するロール
Claims (3)
- 【請求項1】以下に示す工程を備えることを特徴とする
加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製
造方法。 (a)Cr含有鋼の丸鋳片を連続鋳造により製造する工
程 (b)凝固完了後の前記丸鋳片を、直ちに長さ方向に一
定の間隔で切断して、丸ビレットにする工程 (c)前記丸ビレットに、直径方向に圧下を加える偏平
化の圧下を行い、偏平化した丸ビレットにする工程 (d)前記偏平化した丸ビレットに、最大径の方向に圧
下を加える再真円化の圧下を行い、縮径した丸ビレット
にする工程 (e)前記工程(c)および工程(d)を合わせて均質
化の圧下とし、それを、さらに1回以上繰り返す工程。 - 【請求項2】工程(c)および工程(e)の偏平化の圧
下を、フラットロール、フラットオーバル孔型を有する
ロール、または、オーバル孔型を有するロールの内の少
なくとも1つを用いて行い、工程(d)および工程
(e)の再真円化の圧下を、ラウンド孔型を有するロー
ルを用いて行う請求項1に記載のCr含有鋼の加工性の
良い継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法。 - 【請求項3】フラットな面、フラットオーバル孔型、ま
たは、オーバル孔型の内の少なくとも1つと、ラウンド
孔型とを2組以上備えたロールにより、工程(c)およ
び工程(e)の偏平化の圧下を、フラットな面、フラッ
トオーバル孔型、または、オーバル孔型の内の少なくと
も1つで行い、工程(d)および工程(e)の再真円化
の圧下を、ラウンド孔型により行う請求項1に記載のC
r含有鋼の加工性の良い継目無鋼管製造用丸ビレットの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19627296A JP3533834B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 加工性の良いCr含有継目無鋼管製造用丸ビレットの製造方法 |
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1034201A JPH1034201A (ja) | 1998-02-10 |
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Family
ID=16355052
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3533834B2 (ja) |
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1996
- 1996-07-25 JP JP19627296A patent/JP3533834B2/ja not_active Expired - Lifetime
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