JP5589152B1 - ロール圧下装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下方向のアクチュエータのみで、上下及び左右方向の圧下を行うことができるロール圧下装置を提供する。
【解決手段】上ロール11、下ロール12及び対向する一対の垂直ロール13を備える丸鋳片用のロール圧下装置10において、上ロール11を軸支し、上ロール11に下向きの力を付与するアクチュエータ16、アクチュエータ16が配設され、上方向移動可能に配置されている上フレーム15、下ロール12を軸支する下フレーム14、及び上フレーム15と下フレーム14とを連結し、一対の垂直ロール13をそれぞれ軸支する一対の連結機構17をさらに備え、連結機構17が上フレーム15の上方向移動量に応じて垂直ロール13を内方向に移動させる構造を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、上ロール、下ロール及び一対の垂直ロールを備え、これらの4つのロールで丸鋳片を圧下するロール圧下装置に関する。
連続鋳造法によって鋳片を製造する場合、鋳片内部における偏析やポロシティ(空孔)の発生等を低減させるために、連続鋳造中の鋳片への圧下が行われている。丸鋳片の圧下の場合は、4つのロールで丸鋳片を上下左右から同時に圧下する方法(特許文献1、特許文献2参照)や、各一対のロールを垂直及び水平に前後に配置して圧下する方法(特許文献3参照)がとられている。圧下の際の必要な圧下力は、鋼種、温度、位置等に依存する鋳片の凝固状態により変化し、また、鋳片のサイズによってロール位置(ロール間隔)を変える必要もある。そのため、上下方向及び左右方向それぞれの圧下力やロール位置を効率的に調整できることが求められ、上下方向のロール(水平ロール)及び左右方向のロール(垂直ロール)それぞれに対応するアクチュエータ(油圧シリンダ等)がフレームに設けられた圧下装置が提案されている。このような圧下装置においては、鋳造条件等に応じて上下方向及び左右方向それぞれのアクチュエータの調整や制御が必要となる。また、垂直ロールに対応して水平方向にアクチュエータを配置した場合、鋳片の熱の影響により、このアクチュエータは非常に厳しい環境に晒される。
特開平8−206804号公報 特開平10−52744号公報 特開平10−34201号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、上下方向のアクチュエータのみで、上下及び左右方向の圧下を行うことができるロール圧下装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るロール圧下装置は、上ロール、下ロール及び対向する一対の垂直ロールを備える丸鋳片用のロール圧下装置において、前記上ロールを軸支し、前記上ロールに下向きの力を付与するアクチュエータ、該アクチュエータが配設され、上方向移動可能に配置されている上フレーム、前記下ロールを軸支する下フレーム、及び前記上フレームと前記下フレームとを連結し、前記一対の垂直ロールをそれぞれ軸支する一対の連結機構をさらに備え、該連結機構が前記上フレームの上方向移動量に応じて前記垂直ロールを内方向に移動させる構造を有する。
本発明に係るロール圧下装置においては、ロールを軸支するフレームが上フレームと下フレームとに分離されており、アクチュエータを作動させて上ロールが丸鋳片を圧下すると、この反力により上フレームが上昇する。本発明に係るロール圧下装置には、この上フレームの上方向移動量(上昇量)に応じて垂直ロールを内方向に移動させる連結機構が備えられているため、これにより一対の垂直ロールが丸鋳片を左右から圧下することができる。つまり、上下方向のアクチュエータのみで、上下及び左右方向の圧下を行うことができる。なお、ロールを「軸支する」とは、ロールを回転可能に支持していることをいう。また、アクチュエータ等がロールを「軸支する」場合、アクチュエータ等がロールと直接接して軸支する場合のみならず、他の部材を介して間接的に軸支する場合も含まれる。「上方向移動可能に配置されている」状態には、何ら固定をせずに置かれている状態、水平面方向へは移動しないように置かれている状態、上方向の移動を調整するためにバネ等の弾性材を用いて置かれている状態などがある。
本発明に係るロール圧下装置において、前記上フレームは前記下フレームの上に載置されていることが好ましい。これにより、従来の装置又はフレームからの改良により、本発明に係るロール圧下装置を製造することが容易になる。また、連結機構の配置や構造をシンプルにすることや、上フレームを上昇させやすくすることなどができる。
本発明に係るロール圧下装置において、前記連結機構は、基端側が前記上フレームに回動可能に支持され、外向き下方に傾斜している上アーム、基端側が前記下フレームに回動可能に支持され、外向き上方に傾斜している下アーム、及び前記上アームの先端側及び前記下アームの先端側がそれぞれ回動可能に連結され、かつ前記垂直ロールが連結されている押込部材を備えることが好ましい。
本発明に係るロール圧下装置において、前記連結機構は、前記上フレームに内向き下方に傾斜した向きに設けられる溝状の上ガイド部材、前記下フレームに内向き上方に傾斜した向きに設けられる溝状の下ガイド部材、及び上側傾斜直線部と下側傾斜直線部とを有する横転V字形状の被ガイド部を有する押込部材を備え、前記上側傾斜直線部が前記上ガイド部材に、前記下側傾斜直線部が前記下ガイド部材にそれぞれ摺動可能に嵌設され、前記押込部材に前記垂直ロールが連結していることが好ましい。
本発明に係るロール圧下装置において、前記上フレームの上方向移動量を制御する第1弾性部材を備えることが好ましい。このような第1弾性部材を備えることにより、上下の圧下力と左右の圧下力とのバランス等を調整することができる。
本発明に係るロール圧下装置において、前記連結機構が、前記垂直ロールの圧下力を調整する第2弾性部材を有することが好ましい。この第2弾性部材によっても、上下の圧下力と左右の圧下力とのバランス等を調整することができる。
本発明に係るロール圧下装置によれば、上下方向のアクチュエータのみで、上下及び左右方向の圧下を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るロール圧下装置の模式的正面図である。 同ロール圧下装置の模式的側面図である。 同ロール圧下装置の連結機構等の平面図である。 同ロール圧下装置の連結機構等の側面図である。 同ロール圧下装置の連結機構等の一部切り欠き正面図である。 図3のA−A矢視端面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロール圧下装置の連結機構等の平面図である。 同ロール圧下装置の連結機構等の側面図である。 同ロール圧下装置の連結機構等の正面図である。 図7のB−B矢視端面図である。 図7のC−C矢視断面図である。 同ロール圧下装置の連結機構の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しながら本発明を具体化した実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1、図2に主に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るロール圧下装置10は、上ロール11、下ロール12、対向する一対の垂直ロール13、下フレーム14、上フレーム15、アクチュエータの一例である油圧シリンダ16、一対の連結機構17を主に備えている。
上ロール11と下ロール12とは水平に対向配置され、上下方向(垂直方向)から丸鋳片Xを圧下する。一対の垂直ロール13は、左右方向(水平方向)から丸鋳片Xを圧下する。上ロール11、下ロール12及び一対の垂直ロール13により、丸鋳片Xを同一断面において四方から圧下するように配置されている。
下フレーム14及び上フレーム15は、基本的には、一般的なロール圧下装置のフレーム(スタンド)を上下に分割した構造である。下フレーム14は、床(基礎)の上に配置され、固定されている。下フレーム14は、金属製のフレーム構造体であり、方形の基台18と、基台18の四隅から鉛直上向きに設けられる4つの柱部材19とを有している。下フレーム14は、下ロール12を軸支している。具体的には、下ロール12は、基台18上に軸受箱20を介して回転可能に支持されている。
上フレーム15は、金属製のフレーム構造体であり、方形の天井部21と、天井部21の四隅から鉛直下向きに設けられる4つの柱部材22とを有している。上フレーム15は、下フレーム14の上に離間可能(上方向移動可能)に載置されている。すなわち、下フレーム14の4つの柱部材19の上面にそれぞれ対応する上フレーム15の柱部材22が載置されている。図5等に示すように、対応する下フレーム14の柱部材19の天面部23と、上フレーム15の柱部材22の底面部24とは、半ネジのボルト25とナット26とで所定距離ほど離間可能に連結されている。ボルト25には、皿バネ40(第1弾性部材の一例)が嵌めこまれており、後述するように、この皿バネ40により上フレーム15の上方向移動量(上昇量)が制御される。
油圧シリンダ16は、上フレーム15の天井部21の上面に配設され、上ロール11を間接的に軸支している。具体的には、油圧シリンダ16の本体27(シリンダチューブ等)が下向きに天井部21上に載置されている。油圧シリンダ16のロッド28は、本体27から天井部21を貫通して、下方向に伸びている。ロッド28の先端にはロール支持ブラケット29が連結されている。ロール支持ブラケット29は、軸受箱30を介して、上ロール11を支持している。すなわち、上ロール11は、油圧シリンダ16に、回転可能な状態で吊り下げられている。油圧シリンダ16に押す力を作動させると、油圧シリンダ16により上ロール11に下向きの力が付与され、上ロール11が丸鋳片Xを圧下する。なお、上ロール11は、ユニバーサルジョイント31及び減速機32を介して電動機33と連結している。電動機33を作動させることで、上ロール11が回転する。
各連結機構17は、上フレーム15と下フレーム14とを連結し、それぞれ一方の垂直ロール13を軸支している。連結機構17は、上フレーム15の上方向移動量に応じて垂直ロール13を内方向(丸鋳片Xに近づく方向)に移動させる構造を有している。具体的に、各連結機構17は、2つの上アーム34、2つの下アーム35及び1つの押込部材36を有している。以下、適宜図3〜図6を参照しつつ連結機構17の詳細な説明を行う。
上アーム34は棒状部材である(図5参照)。上アーム34の基端側は、上フレーム15の柱部材22の下端部外側に回動可能に支持(連結)されている。上アーム34は、基端側から先端側にかけて、外向き(丸鋳片Xから遠ざかる向き)下方に傾斜している。
下アーム35は棒状部材である(図5参照)。下アーム35の基端側は、下フレーム14の柱部材19の上端部外側に回動可能に支持(連結)されている。下アーム35は、基端側から先端側にかけて、外向き上方に傾斜している。なお、上アーム34と下アーム35とは同一サイズ、同一形状である。また、上アーム34と下アーム35とは、所定の水平面を基準に対称となるように傾斜して配設されている。
押込部材36は、図3、図4等に示すように、一対の水平アーム37及び両水平アーム37を連結する水平バー38を有している。水平アーム37は、板状であり、上アーム34と下アーム35との間に、横向きに、水平に移動可能に配置されている(図5参照)。水平アーム37の先端側(図5における左側)は、上フレーム15の柱部材22及び下フレーム14の柱部材19の外側に配置されている。この水平アーム37の先端側に、上アーム34の先端側及び下アーム35の先端側がそれぞれ回動可能に接続されている。この結果、上アーム34は外向きで下方に傾斜した状態となっており、下アーム35は外向きで上方に傾斜した状態となっている。水平バー38は、両水平アーム37間を架け渡すように、水平に配置されている。水平バー38の中間部分内側には、軸受体39を介して垂直ロール13が進退可能に連結されている。
ロール圧下装置10は、以下のように作動する。油圧シリンダ16を作動させることで、上ロール11が丸鋳片Xを上方向から軽圧下(例えば、20〜100t程度)する。このとき、上ロール11並びにこれに連結する油圧シリンダ16及び上フレーム15には丸鋳片Xからの反力として上向きの力が生じる。上フレーム15は上方向に移動可能に配置されている、すなわち固定されていないため、油圧シリンダ16の所定の圧下力以上で、上フレーム15は上昇する。この上フレーム15の上昇に伴い上アーム34の基端側が上昇する(図5参照)。これにより、上アーム34が水平アーム37を内側上向きに引き上げることになる。水平アーム37(押込部材36)がこのように内側に移動することで、これに連結する垂直ロール13が内側に移動し、丸鋳片Xを左右から圧下することができる。なお、例えば、上フレーム15(柱部材22)が5mm上昇した場合、垂直ロール13は1〜5mm程度内方向に移動する構造とすることができる。
ここで、ロール圧下装置10は、丸鋳片Xの外側部分は凝固しているが、中心部分が未凝固な状態となる位置に配置されており、上述のように4つのロール(上ロール11、下ロール12及び一対の垂直ロール13)により四方より丸鋳片Xを体積収縮させる。なお、ロール圧下装置10においては、丸鋳片Xを圧下せずに使用することもできる。この場合、左右の垂直ロール13と丸鋳片Xとの隙間は0〜数mmとしておき、垂直ロール13は丸鋳片Xのガイド(蛇行防止のロール)として機能する。
ロール圧下装置10においては、上フレーム15の上昇量(上フレーム15と下フレーム14との間隔)に比例して、垂直ロール13の押込み量(圧下力)が大きくなる。ここで、上フレーム15と下フレーム14とを連結している皿バネ40により、上フレーム15の上昇量、すなわち、垂直ロール13の圧下力を制御することができる。例えば、反発力の強い皿バネ40を用いた場合、上フレーム15が上昇しにくくなり、上下の圧下力に対する左右の圧下力を低下させることができる。なお、この第1の実施の形態とは異なり、上フレーム15等の自重を打ち消すように第1弾性部材を配置してもよい。この場合、上フレーム15を上昇させやすくし、かつ、左右の圧下力と上下の圧下力とを比例関係にすることもできる。このように、第1弾性部材(皿バネ40)を調整することで、上下の圧下力と左右の圧下力との関係性を調整することができる。
また、図5、図6等に示すように、連結機構17における水平バー38と軸受体39との連結部分には、皿バネ41(第2弾性部材の一例)が、垂直ロール13の進退方向に弾性力を付与するように設けられている。この皿バネ41の強度を変えることなどによっても、垂直ロール13の圧下力を調整することができる。第2弾性部材においても、第1弾性部材と同様に引きバネなどを用いてもよい。その他、上下の圧下力と左右の圧下力との調整は、上アーム34の配置傾斜角度を変えることなどによっても行うことができる。
なお、水平アーム37(押込部材36)が略水平な状態を保ったまま昇降できるように、下フレーム14には、押込部材ガイド構造42が設けられている(図5参照)。具体的には、水平アーム37の側面には円柱状突起43が形成され、下フレーム14の柱部材19の側面には円柱状突起43に対応する溝状の押込部材ガイド構造42が形成されている。この押込部材ガイド構造42としての溝構造は、水平アーム37が略水平状態を保ったまま、押し込まれつつ上昇できるように、曲線状に形成されている。水平アーム37は、この押込部材ガイド構造42にガイドされて、水平状態を保ったまま上昇及び下降することができる。
上フレーム15の柱部材22と、下フレーム14の柱部材19との各連結部分においては、鉛直方向に(各柱部材19、22に沿って)上フレームガイド構造44を設けることができる(図2にのみ図示)。この上フレームガイド構造44は、上フレーム15の昇降を垂直方向にガイドする。すなわち、この上フレームガイド構造44により、上フレーム15が斜めに又は一部の柱部材22のみが上昇し、左右の垂直ロール13が非対称に移動することを抑制することができる。具体的に、上フレームガイド構造44は、単なる棒状部材でよく、スライドレール等により構成することもできる。
(第2の実施の形態)
図7〜図12に、本発明の第2の実施の形態に係るロール圧下装置50の連結機構51等
を示す。ロール圧下装置50の一対の連結機構51以外の構造は、第1の実施の形態に係るロール圧下装置10と同様なので、必要箇所以外は図示及び説明を省略する。
連結機構51は、上フレーム15と下フレーム14とを連結し、一方の垂直ロール13を軸支している。連結機構51は、上フレーム15の上方向移動量に応じて垂直ロール13を内方向に移動させる構造を有している。具体的に、各連結機構51は、2つの上ガイド部材52、2つの下ガイド部材53及び押込部材54を備える。
上ガイド部材52は、図8等に示すように、上フレーム15の柱部材22の下端部における丸鋳片X進行方向内側に設けられている。図10に示すように、上ガイド部材52は、内向き(丸鋳片X向き)で下方に傾斜した向きに形成された溝状構造体である。具体的には、上ガイド部材52は、2つの平行な角柱部材から形成されている。
下ガイド部材53は、図8等に示すように、下フレーム14の柱部材19の上端部における丸鋳片X進行方向内側に設けられている。図10に示すように、下ガイド部材53は、内向き(丸鋳片X向き)で上方に傾斜した向きに形成された溝状構造体である。具体的には、下ガイド部材53は、2つの平行な角柱部材から形成されている。上ガイド部材52の鉛直方向に対する傾斜角と下ガイド部材53の鉛直方向に対する傾斜角とは等しく形成されている。すなわち、上ガイド部材52と下ガイド部材53とは、所定の水平面に対して対称に配置されている。これらの傾斜角は、上フレーム15の上昇量に対する垂直ロール13の圧下量を考慮して適宜設定することができ、例えば10°以上60°以下程度とすることができる。
押込部材54は、図7、図8等に示すように、一対の被ガイド部55及び両被ガイド部55を連結する水平バー56を有している。図10に示すように、被ガイド部55は、横転V字形状(「>」又は「<」形状)であり、上側傾斜直線部57と下側傾斜直線部58とを有する。なお、上側傾斜直線部57と下側傾斜直線部58とを連結する部分には直線部分等があってもよい。すなわち、横転V字形状とは、2つの直線のみからなる形状に限定するものではない。上側傾斜直線部57は上ガイド部材52に、下側傾斜直線部58は下ガイド部材53にそれぞれ摺動可能に嵌設されている。上側傾斜直線部57と上ガイド部材52とは、及び下側傾斜直線部58と下ガイド部材53とは、摺動性を高めるために、耐摩耗性や潤滑性の高い材料を用いたスライドレール構造とすることができる。
水平バー56は、両被ガイド部55間を架け渡すように、水平に配置されている。水平バー56の中間部分内側には、軸受体59を介して垂直ロール13が進退可能に連結されている。また、第1の実施の形態と同様に、水平バー56と軸受体59との連結部分には、皿バネ60(第2弾性部材の一例)が、垂直ロール13の進退方向に弾性力を付与するように設けられている(図9、図11等参照)。
ロール圧下装置50は、以下のように作動する。ロール圧下装置10と同様に、油圧シリンダ16(アクチュエータ)を作動させ、これに伴い上フレーム15が上昇する。上フレーム15が上昇すると、上ガイド部材52及び下ガイド部材53に沿って、被ガイド部55が内側(丸鋳片Xに近づく方向)にスライドする(図10、図12参照)。これにより、押込部材54に連結した垂直ロール13が内方向に移動し、垂直ロール13が丸鋳片Xを左右から圧下することができる。なお、図12に示すように、例えば、上フレーム15の柱部材22及び下フレーム14の柱部材19の幅が180mm、上ガイド部材52の鉛直方向に対する傾斜角及び下ガイド部材53の鉛直方向に対する傾斜角を30°とした場合、上フレーム15の20mmの上昇に対して、被ガイド部55が5.8mm移動する。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、連結機構は、第1の実施の形態のようなリンク機構を有するものや、第2の実施の形態のようなスライド機構を有するものに限定されず、上フレームの上方向移動量に応じて垂直ロールを内方向に移動させる構造を有するものであれば、いずれの構造の連結機構も採用することができる。また、上フレームの配置状態は、上方向移動可能に配置されていれば、下フレームの上に乗せられた配置に限定されるものではない。例えば、上フレームは、下フレームと同様に床などに直接に配置されていてもよいし、他の台の上に配置されていてもよい。
10:ロール圧下装置、11:上ロール、12:下ロール、13:垂直ロール、14:下フレーム、15:上フレーム、16:油圧シリンダ、17:連結機構、18:基台、19:柱部材、20:軸受箱、21:天井部、22:柱部材、23:天面部、24:底面部、25:ボルト、26:ナット、27:本体、28:ロッド、29:ロール支持ブラケット、30:軸受箱、31:ユニバーサルジョイント、32:減速機、33:電動機、34:上アーム、35:下アーム、36:押込部材、37:水平アーム、38:水平バー、39:軸受体、40:皿バネ、41:皿バネ、42:押込部材ガイド構造、43:円柱状突起、44:上フレームガイド構造、50:ロール圧下装置、51:連結機構、52:上ガイド部材、53:下ガイド部材、54:押込部材、55:被ガイド部、56:水平バー、57:上側傾斜直線部、58:下側傾斜直線部、59:軸受体、60:皿バネ、X:丸鋳片

Claims (6)

  1. 上ロール、下ロール及び対向する一対の垂直ロールを備える丸鋳片用のロール圧下装置において、
    前記上ロールを軸支し、前記上ロールに下向きの力を付与するアクチュエータ、
    該アクチュエータが配設され、上方向移動可能に配置されている上フレーム、
    前記下ロールを軸支する下フレーム、及び
    前記上フレームと前記下フレームとを連結し、前記一対の垂直ロールをそれぞれ軸支する一対の連結機構をさらに備え、
    該連結機構が前記上フレームの上方向移動量に応じて前記垂直ロールを内方向に移動させる構造を有することを特徴とするロール圧下装置。
  2. 請求項1記載のロール圧下装置において、
    前記上フレームは前記下フレームの上に載置されていることを特徴とするロール圧下装置。
  3. 請求項1又は2記載のロール圧下装置において、
    前記連結機構は、
    基端側が前記上フレームに回動可能に支持され、外向き下方に傾斜している上アーム、
    基端側が前記下フレームに回動可能に支持され、外向き上方に傾斜している下アーム、及び
    前記上アームの先端側及び前記下アームの先端側がそれぞれ回動可能に連結され、かつ前記垂直ロールが連結されている押込部材を備えることを特徴とするロール圧下装置。
  4. 請求項1又は2記載のロール圧下装置において、
    前記連結機構は、
    前記上フレームに内向き下方に傾斜した向きに設けられる溝状の上ガイド部材、
    前記下フレームに内向き上方に傾斜した向きに設けられる溝状の下ガイド部材、及び
    上側傾斜直線部と下側傾斜直線部とを有する横転V字形状の被ガイド部を有する押込部材を備え、
    前記上側傾斜直線部が前記上ガイド部材に、前記下側傾斜直線部が前記下ガイド部材にそれぞれ摺動可能に嵌設され、前記押込部材に前記垂直ロールが連結していることを特徴とするロール圧下装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール圧下装置において、
    前記上フレームの上方向移動量を制御する第1弾性部材を備えることを特徴とするロール圧下装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロール圧下装置において、
    前記連結機構が、前記垂直ロールの圧下力を調整する第2弾性部材を有することを特徴とするロール圧下装置。
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