JP2000153349A - 継目無鋼管用丸鋳片の製造方法 - Google Patents

継目無鋼管用丸鋳片の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼管の穿孔圧延時における管内面の疵の発生を
抑え、しかも断面形状が真円をなす継目無鋼管用丸鋳片
の製造方法を提供する。 【解決手段】連続鋳造法により横断面形状が丸形の鋳片
(直径:D(mm))を鋳造した後、未凝固部が存在する鋳
片(未凝固圧下位置における未凝固部の厚み:L(mm))
に、下記 (1)式から (3)式を満足する圧下量R(mm)で未
凝固圧下を施し(このときの幅拡がり量がY(mm)で、Y
=4.52×10-3×R2.04)、さらに孔形ロールにより、未
凝固圧下方向に対して直角の方向から、圧下量r(mm)で
成形圧延を施す。なお、 (1)式のCは、成形圧延方向に
直角方向の鋳片の最大変形量(mm)で、C=(r−12)×
(0.06Vc−1 )、Vcは鋳造速度(mm/s)。 R≦D−d+C …(1) r=(D+Y)−d …(2) 0.8≦R/L≦1.8 …(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素鋼、ステンレ
ス鋼、高合金鋼等の継目無鋼管の素材として好適な横断
面形状が丸形の鋳片(丸鋳片)を得るための製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、継目無鋼管は、丸ビレットから、
マンネスマン穿孔、プレス穿孔等により中空素管を製造
し、この素管をマンドレルミルやプラグミルなどの延伸
圧延機で拡管して肉厚を減じた後、ストレッチレデュー
やサイザーなどの絞り圧延機で外径を絞り、鋼管に仕上
げることにより製造される。このとき、素材として用い
られる丸ビレットは、一般に、断面形状が矩形の鋳片
(ブルーム)を鋳造し、加熱後、分塊圧延、ビレッティ
ングミル等で丸形に熱間圧延するか、または、連続鋳造
で丸鋳片に鋳造する方法によって製造される。
【0003】近年では、生産性の向上および製造コスト
低減の観点から、丸ビレットとして連続鋳造により直接
製造される丸鋳片を使用する頻度が高くなっている。
【0004】しかしながら、連続鋳造された鋳片には、
凝固収縮に伴い最終凝固部である中心部にポロシティが
生成し、このポロシティが穿孔圧延時に十分圧着され
ず、素管の内面に露出して内面疵の原因となる。
【0005】ポロシティを低減する代表的な方法とし
て、鋳片の未凝固軽圧下法がある。これは、鋳片の凝固
末期にロールによる軽圧下を施し、凝固収縮を補うもの
である。
【0006】また、特開平3−124352号公報に
は、このポロシティの生成を抑制し得る連続鋳造鋳片の
製造方法が提案されている。この方法は、鋳片の厚さの
2〜5倍の直径を有するロールを用いて内部に未凝固部
が存在する鋳片を圧下することによりポロシティの生成
を抑制するもので、凝固が完了した鋳片に対する圧下に
比べて小さい圧下力でポロシティを低減させることがで
きる。
【0007】しかし、従来行われてきた未凝固軽圧下法
では、圧下量が小さく、凝固収縮分を十分に補うことが
できず、多数の圧下ロールによる多段圧下が必要となる
ため、設備費が高くなってしまうという問題があった。
【0008】また、前掲の公報に記載の内部に未凝固部
がある鋳片を圧下する方法では、ポロシティの生成を抑
えることは可能となる。しかし、丸鋳片の場合、圧下に
より断面形状が正確な円にはならず、真円度が損なわれ
るため、丸鋳片を直接連続鋳造により製造するというニ
アネットシェイプキャスティングの意義が失われる。
【0009】そのため、丸鋳片の連続鋳造においては、
ポロシティの生成を抑制するとともに、断面形状が良好
な鋳片を最小の設備付与により得ることができる製造方
法の確立が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術における問題を解決し、鋼管の穿孔圧延時に管内面に
疵が発生することがなく、しかも断面形状に優れた(つ
まり、真円度の高い)継目無鋼管用丸鋳片の製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記の
継目無鋼管用丸鋳片の製造方法にある。
【0012】連続鋳造法により横断面形状が丸形の鋳片
を鋳造した後、未凝固部が存在する鋳片に、下記(1)
式から(3)式を満足する圧下量R(mm)で未凝固圧
下を施し、さらに孔形ロールにより、未凝固圧下方向に
対して直角の方向から、圧下量r(mm)で成形圧延を
施す継目無鋼管用丸鋳片の製造方法。
【0013】 R≦D−d+C ・・・(1) r=(D+Y)−d ・・・(2) 0.8≦R/L≦1.8 ・・・(3) ここで、D :未凝固圧下前の鋳片の直径(mm) d :成形圧延後の鋳片の直径(mm) C :成形圧延による圧延方向に直角方向の鋳片の最大
変形量(mm)ただし、C=(r−12)×(0.06Vc−
1 ) Vc:鋳造速度(mm/s) Y :未凝固圧下による幅拡がり量(mm)ただし、Y
=4.52×10-3×R2.04 L :未凝固圧下位置における未凝固部の厚み(mm) 前記の「未凝固圧下」とは、後に詳述するが、圧下の直
前に未凝固部が存在する状態で圧下することをいう。ま
た、「成形圧延」とは、未凝固圧下を施して断面が楕円
状になった鋳片の形を矯正して円形に戻す圧延で、この
ときは、未凝固部に存在していた溶鋼は未凝固圧下によ
り鋳込み上流側に絞り出された後なので、未凝固部は存
在しておらず、凝固完了後の圧延となる。
【0014】本発明者は、上記課題を解決するために、
丸鋳片製造用の連続鋳造装置に未凝固部を有する鋳片を
圧下する上下一対の水平ロールと、その下流にあって完
全に凝固した鋳片を真円に戻す2個一対の垂直孔型ロー
ルとを組み込み、種々の条件下で実験、検討を行い、鋳
片の内部品質および断面形状を調査した。
【0015】得られた結果の一例を図1〜図3に示す。
【0016】図1は、丸鋳片の未凝固圧下および凝固後
の圧延(成形圧延)における鋳片形状の変化を模式的に
示す図である。なお、この図は、後述する方法で未凝固
圧下量Rおよび成形圧延量rを適切に定め、成形圧延に
よって断面形状を真円に成形した場合を示している。
【0017】図1において、Dは未凝固圧下前の鋳片の
直径、aは未凝固圧下後の鋳片の厚み、Yは未凝固圧下
による幅拡がり量(片側Y/2)、dは成形圧延後の鋳
片の直径である。また、Cは、成形圧延による圧延方向
に直角方向の鋳片の最大変形量(片側C/2)である。
【0018】本発明方法においては、まず、未凝固圧下
量Rを、D−d+Cの値以下とすることが必要である。
すなわち、R≦D−d+Cであれば、次に述べるよう
に、成形圧延量rまたは鋳造速度Vcを変えることによ
って成形圧延による最大変形量Cを調整し、未凝固圧下
量Rを補うことができる。しかし、R>D−d+Cのと
きは、未凝固圧下量Rが大きいので、成形圧延で最大変
形量Cを加えてもRを補うまでに至らず、鋳片の断面を
円形に戻すことはできない。なお、未凝固圧下量RはD
−dの値より大きくなければならない。この値以下で
は、成形圧延後の鋳片の直径をdにすることはできない
からである。Rが小さいためポロシティの生成を抑える
こともできない。
【0019】成形圧延による最大変形量Cは、鋳造速度
Vcおよび成形圧延量rによって変化する。
【0020】図2は、鋳造速度Vcと最大変形量Cの関
係を示す図である。最大変形量Cは、鋳造速度Vcの上
昇に伴い増大する。鋳造速度Vcが上昇すると、鋳片の
表面温度が上昇して変形抵抗が減少するからである。ま
た、最大変形量Cは成形圧延量rによっても変化し、成
形圧延量rが大きいほど大きくなる。条件を変えて行っ
た実験結果から、下記(4)式が得られた。なお、図に
は、rが30mmの場合、および60mmの場合につい
て示した。
【0021】 C=(r−12)×(0.06Vc−1 ) ・・・(4) 次に、未凝固圧下量Rと成形圧延量rとの間には一定の
関係が存在する。ある量の未凝固圧下を施した後、未凝
固圧下方向に対して直角の方向から成形圧延を施して真
円に成形するには、所定量の成形圧延が必要だからであ
る。
【0022】前記の図1(c)は成形圧延によって断面
形状が真円に成形された場合を示しているが、未凝固圧
下方向に対して直角の方向からrの量(片側r/2)の
成形圧延を施して直径dの鋳片が得られており、rはD
+Yの値からdを差し引いた値であることがわかる。な
お、ここには未凝固圧下量Rが表されていないが、幅拡
がり量YがRと相関関係を有している。
【0023】図3は、未凝固圧下量Rと幅拡がり量Yの
関係を示す図である。幅拡がり量Yは未凝固圧下量Rが
増すとともに指数関数的に増大する。この関係を式で表
すと、下記の(5)式のようになる。
【0024】 Y=4.52×10-3×R2.04 ・・・(5) 以上述べた関係は、主として未凝固圧下およびその後の
成形圧延により真円度の高い断面形状を得るために必要
な条件である。
【0025】一方、本発明方法において、未凝固圧下量
Rは、未凝固圧下位置における未凝固部の厚み(以下、
単に「未凝固部の厚み」という)Lとの関連でポロシテ
ィの生成と直接係わりをもっている。
【0026】すなわち、R/Lが0.8以上となるよう
な未凝固圧下量を与えれば、ポロシティの生成を抑制す
ることができる。圧下力が内部の未凝固部まで伝わり溶
鋼が鋳込み上流側に絞り出されて、凝固収縮に伴うポロ
シティの生成が起こりにくくなるからである。R/Lが
0.8未満では、圧下力が内部まで伝わりにくくポロシ
ティの改善が不十分である。一方、R/Lが1.8より
大きい場合は、ポロシティの生成は十分抑えられるが、
圧下力が著しく増大するため、未凝固圧下装置が大型化
し経済的ではない。さらに、圧下に使用するロールが損
傷しやすくなるという問題もある。なお、未凝固部の厚
みLは、鋳片内部の固相率が0.99の凝固界面間の未
凝固部の厚みを意味する。
【0027】上記本発明は、これらの知見に基づいてな
されたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の丸鋳片の製造方
法(本発明方法)を具体的に説明する。
【0029】図4は、本発明方法を実施するための連続
鋳造装置の構成例を模式的に示す縦断面図である。この
装置は、鋳型22と、この鋳型22に溶鋼23を注入す
るための浸漬ノズル21と、溶鋼23を冷却する冷却ロ
ール群24と、案内ロール群25に加え、未凝固部27
を有する丸鋳片28に未凝固圧下を施すための上下一対
の水平ロールと、未凝固圧下方向に対して直角の方向か
ら成形圧延を施すための2個一対の垂直孔型ロール30
を備えている。
【0030】図示するように、浸漬ノズル21から鋳型
22に注入された溶鋼23は冷却ロール群24および案
内ロール群25を経て冷却され、凝固シェル26が形成
されて未凝固部27を有する丸鋳片28となる。未凝固
部27を有する丸鋳片28は水平ロール29により圧下
され、完全凝固した後、下流に設置された垂直孔型ロー
ル30により成形されて横断面形状が真円形となり、ピ
ンチロールにより引き抜かれる。
【0031】図5は、上下一対の水平ロールによる丸鋳
片の圧下の状態を模式的に示す縦断面図で、本発明方法
で行う未凝固圧下を説明するための図である。図示する
ように、未凝固厚みLの未凝固部27を有する丸鋳片2
8が上下一対の水平ロール32により圧下される。ここ
で、未凝固厚みLは、圧下直前の、固相率が0.99以
下の未凝固部の厚さであり、符号33は固相率が0.9
9の線を示す。
【0032】図5では、未凝固圧下ロールとして、圧下
面がいずれもフラットな形状の上下一対の水平ロール2
9を用いた例を示したが、2個一対の垂直ロールを用い
てもよい。また、圧下面が孔型形状のものでもよい。た
だし、2個一対の垂直ロールを用いた場合は、下流で行
う成形圧延には上下一対の水平孔型ロールを使用する。
【0033】本発明方法において、未凝固圧下を施す時
期について特に限定はしていないが、鋳片の中心部の固
相率が低いほど(換言すれば、鋳片全体に占める未凝固
部分の割合が高いほど)ポロシティの生成防止のために
必要な未凝固圧下量が大きくなり、圧下による断面積の
減少が大きく、後に行う成形圧延で真円に成形するのが
困難になる。また、鋳片の中心部の固相率が高いほど
(未凝固部分の割合が低いほど)変形抵抗が増大し、未
凝固圧下装置を大型化せざるを得なくなる。したがっ
て、鋳片の中心部の固相率が0.4〜0.8の範囲内に
あるときに未凝固圧下を施すのが好ましい。
【0034】本発明方法において、未凝固圧下量Rおよ
び成形圧延量rの設定は次のように行えばよい。
【0035】 前記の(3)式の条件を満たす未凝固
圧下量Rを任意に決める。なお、あらかじめ定められて
いる未凝固圧下前の鋳片の直径Dと成形圧延後の鋳片の
直径dから、D−d<Rの条件を満たすように定める。
【0036】 任意に決めた未凝固圧下量Rから、
(5)式により未凝固圧下による幅拡がり量Yを求め、
(2)式から成形圧延量rを計算する。
【0037】 計算で求めたrと鋳造速度Vcから、
(4)式に基づいて成形圧延による最大変形量Cを求
め、(1)式の条件を満たすかどうか確認する。
【0038】 (1)式の条件から外れる場合は、未
凝固圧下量Rをで決めた値とは別の値に定めて、再度
、に従い成形圧延量rと最大変形量Cを求め、
(1)式の条件を満たすかどうかを確認する。この操作
を(1)式の条件が満たされるまで行う。
【0039】上記本発明方法によれば、連続鋳造時の凝
固収縮に伴うポロシティの生成を抑制することができる
ので、鋼管の穿孔圧延時に管内面に疵が発生することが
なく、しかも断面形状が真円をなす継目無鋼管用の丸鋳
片を連続鋳造により直接製造することができる。
【0040】
【実施例】前記の図4に示した構成を有し、表1に示す
仕様の設備を備えた丸鋳片用連続鋳造装置を使用して、
直径230mmの鋳型で高炭素鋼(C:1.0重量%)
を鋳造し、未凝固圧下および成形圧延を行って直径17
0〜200mmの丸鋳片を製造した。なお、未凝固圧下
は上下一対の水平ロールを使用して行い、成形圧延は2
個一対の垂直孔型ロールを使用して行った。
【0041】
【表1】
【0042】鋳造条件を表2に示す。鋳造速度を23.
3〜36.7mm/s(1.4〜2.2m/分)の間で
調整し、未凝固厚みを変化させて実験を行った。なお、
未凝固厚みの測定は、鋳片温度解析、Fe−S添加によ
る凝固厚測定等により行った。
【0043】
【表2】
【0044】定常鋳造部から鋳込み方向に100mmの
間隔で21個の鋳片横断面サンプルを採取し、ポロシテ
ィおよび真円度を調査した。
【0045】ポロシティについては、まず、横断面サン
プル内のポロシティの発生個数と形状を目視観察し、さ
らにその寸法を計測した。次いで、ポロシティの形状を
円または楕円形状に近似し、計測した寸法から1個のポ
ロシティ面積を求め、それに発生個数を乗じてポロシテ
ィ総面積を求めた。このポロシティ総面積と鋳片横断面
積との比(鋳片横断面内のポロシティ総面積×100/
鋳片横断面積)をポロシティ面積率として評価した。
【0046】真円度については、横断面サンプルの重心
を求め、重心から外表面への距離を周方向に30度ピッ
チで計測し、成形圧延後の目標とする鋳片横断面の円半
径との差を目標の円半径で除した値に100を乗じて円
形偏差率とし、この円形偏差率で評価した。
【0047】調査結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】本発明例のNo.1〜4の鋳片は、ポロシ
ティ面積率および円形偏差率がいずれも小さく、良好で
あった。
【0050】一方、比較例のNo.5の鋳片は、(1)
式の条件は満たしているが、未凝固圧下量RがD−dの
値より小さく、(3)式の条件から外れている。そのた
め、ポロシティが残存し、円形偏差率も10.1と大き
く、熱間圧延用素材としては不適当と判断された。
【0051】比較例のNo.6の鋳片では、ポロシティ
は十分減少したが、円形偏差率が大きく、熱間圧延用素
材としては不適当であった。
【0052】比較例のNo.7の鋳片では、鋳片の引き
抜きが困難であったため、鋳造試験を途中で中止した。
未凝固厚みに対して未凝固圧下量が大きすぎて、圧下ロ
ールへの荷重負荷が大きくなったためである。
【0053】
【発明の効果】本発明方法によれば、連続鋳造時の凝固
収縮に伴うポロシティの生成を抑制することができるの
で、鋼管の穿孔圧延時における管内面の疵の発生を抑
え、しかも断面形状が真円をなす継目無鋼管用の丸鋳片
を連続鋳造により直接製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸鋳片の未凝固圧下および成形圧延における鋳
片形状の変化を模式的に示す図である。
【図2】鋳造速度Vcと成形圧延による圧延方向に直角
方向の鋳片の最大変形量Cとの関係を示す図である。
【図3】未凝固圧下量Rと幅拡がり量Yの関係を示す図
である。
【図4】本発明方法を実施するための連続鋳造装置の構
成例を模式的に示す縦断面図である。
【図5】上下一対の水平ロールによる丸鋳片の圧下の状
態を模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】 21:浸漬ノズル 22:鋳型 23:溶鋼 24:冷却ロール群 25:案内ロール群 26:凝固シェル 27:未凝固部 28:鋳片 29:未凝固圧下装置 30:成形圧延装置 31:ピンチロール 32:未凝固圧下ロール 33:固相率0.99の線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造法により横断面形状が丸形の鋳片
    を鋳造した後、未凝固部が存在する鋳片に、下記(1)
    式から(3)式を満足する圧下量R(mm)で未凝固圧
    下を施し、さらに孔形ロールにより、未凝固圧下方向に
    対して直角の方向から、圧下量r(mm)で成形圧延を
    施すことを特徴とする継目無鋼管用丸鋳片の製造方法。 R≦D−d+C ・・・(1) r=(D+Y)−d ・・・(2) 0.8≦R/L≦1.8 ・・・(3) ここで、D :未凝固圧下前の鋳片の直径(mm) d :成形圧延後の鋳片の直径(mm) C :成形圧延による圧延方向に直角方向の鋳片の最大
    変形量(mm)ただし、C=(r−12)×(0.06Vc−
    1 ) Vc:鋳造速度(mm/s) Y :未凝固圧下による幅拡がり量(mm)ただし、Y
    =4.52×10-3×R2.04 L :未凝固圧下位置における未凝固部の厚み(mm)
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