JPH0920078A - 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体 - Google Patents

温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体

Info

Publication number
JPH0920078A
JPH0920078A JP7195857A JP19585795A JPH0920078A JP H0920078 A JPH0920078 A JP H0920078A JP 7195857 A JP7195857 A JP 7195857A JP 19585795 A JP19585795 A JP 19585795A JP H0920078 A JPH0920078 A JP H0920078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
temperature
color
weight
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7195857A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyuki Chiga
邦行 千賀
Akio Nakajima
明雄 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP7195857A priority Critical patent/JPH0920078A/ja
Publication of JPH0920078A publication Critical patent/JPH0920078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発消色時における透明性に優れた温度依存性
色彩記憶性透光性樹脂積層体を提供する。 【構成】 支持体2表面に、 (イ) 電子供与性呈色性有
機化合物、 (ロ) フェノール性水酸基を有する化合物、
(ハ) アルコール類、エステル類、ケトン類、またはカ
ルボン酸類のいずれかより選んだ化合物を含む均質相溶
体からなる可逆熱変色成分が特定の樹脂中に分散状態、
又は固溶体状態に固着して形成された組成物よりなる可
逆熱変色層3を積層した積層体1であって、前記積層体
1は、下記一般式(1)を満たす。 一般式 0.50≦CT≦2.30 (1) 但し、0.05≦C≦0.30、1.0≦T≦40.0
であって、Cは(ハ)成分の重量部/〔(ハ)成分+母
体樹脂〕の重量部、Tは可逆熱変色層の膜厚(μm)を
示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度依存性色彩記憶性透
光性樹脂積層体に関する。更に詳細には、温度変化に依
存して色彩が大きなヒステリシス特性を示して変化し、
低温側トリガーと高温側トリガーとの温度差が10乃至
50℃であり、前記低温側トリガー以下及び高温側トリ
ガー以上の温度で変化させた各様相を択一的に前記低温
側トリガーと高温側トリガーとの間の温度域で記憶保持
される、可逆性を有する温度依存性色彩記憶性透光性樹
脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、 (イ) 電子供与性呈色性有機化合
物、 (ロ) フェノール性水酸基を有する化合物、 (ハ)
アルコール類、エステル類、ケトン類、またはカルボン
酸類のいずれかより選んだ化合物を含む均質相溶体から
なる可逆熱変色成分を微粒子状に塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂中に分散させることにより、温度変化に依
存して大きなヒステリシス特性を示して色変化と共に透
明度が変化する熱変色性遮光性組成物が開示されている
(特開平6−135144号公報)。
【0003】又、前記熱変色性遮光性組成物を光輝性、
光輝度反射性、光干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属
光沢性、真珠光沢性、蛍光性等の光学的性状を呈するフ
ィルム上に積層構成されてなる積層体が特開平7−81
229号公報に開示されている。前記熱変色性遮光性組
成物は、温度変化によって有色・不透明から無色・透明
の可逆的変化を呈するため、光輝性、光輝度反射性、光
干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属光沢性、真珠光沢
性、蛍光性、燐光性等の光学的性状を呈する支持体上に
積層したり、或いは非変色像上に積層した場合、前記組
成物が発色状態においては下層の支持体や非変色像を隠
蔽して有色・不透明の様相を呈し、消色状態においては
前記した下層の支持体や非変色像を顕出させた様相を呈
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
の熱変色性遮光性組成物により形成された積層体におけ
る、発色時の透明性を顕著に向上させ、更に、光輝性、
光沢性等の支持体との組み合わせにあっては、色彩の変
化に係わらず、その光学的性状を損なうことなく視覚す
ることのできる積層体を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した如き従
来の熱変色性遮光性組成物における発消色時の透明性向
上について鋭意検討した結果、可逆熱変色層の発色時の
透明性が、人間の目で見た場合、曇価が30%以上にな
ると、消色時における僅かな濁りが支持体の光輝性や光
沢性等を透過させるための効果を与えずに不透明と感
じ、透明と感じるのは曇価が概ね30%程度以下である
ことに着目し、前記の値を得ることを目標として透明性
向上の検討を行なった。その過程で、前記(イ)、
(ロ)、(ハ)三成分のうち、母体樹脂中の(ハ)成分
の濃度、及び可逆熱変色層の厚みを特定することにより
熱変色機能を有効に発現させると共に、所期の透明性が
得られることを見出し、本発明を完成させた。即ち、本
発明は、支持体表面に、 (イ) 電子供与性呈色性有機化
合物、 (ロ)フェノール性水酸基を有する化合物、 (ハ)
アルコール類、エステル類、ケトン類、またはカルボ
ン酸類のいずれかより選んだ化合物を含む均質相溶体か
らなる可逆熱変色成分が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂を主体とする母体樹脂中に分散状態、又は固溶体状
態に固着して形成された、温度の変化に依存して可逆的
に変色し、その高温側トリガーと低温側トリガーとの温
度差が10℃乃至50℃のヒステリシス特性を有する温
度依存性色彩記憶性透光性組成物よりなる可逆熱変色層
を積層した積層体であって、前記積層体は、下記一般式
(1)を満たすことを特徴とする温度依存性色彩記憶性
透光性樹脂積層体を要件とする。 一般式 0.50≦CT≦2.30 (1) 但し、0.05≦C≦0.30、1.0≦T≦40.0
であって、Cは〔ハ〕成分(重量部)/〔(ハ)成分+
母体樹脂〕(重量部)、Tは可逆熱変色層の膜厚(μ
m)を示す。更には、前記可逆熱変色層の着色時及び消
色時の曇価が30%以下である温度依存性色彩記憶性透
光性樹脂積層体であり、更には、前記母体樹脂100重
量部に対し、ピペリジン誘導体から選ばれるヒンダード
アミン系化合物0.1〜10重量部、 (イ) 電子供与性
呈色性有機化合物0.8〜33重量部、 (ロ) フェノー
ル性水酸基を有する化合物1.6〜50重量部、 (ハ)
アルコール類、エステル類、ケトン類、又はカルボン酸
類のいずれかより選んだ化合物が8〜83重量部の比率
で構成される温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成物で
あり、更には、前記支持体が透明性、或いは、光輝性、
光輝度反射性、光干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属
光沢性、真珠光沢性、蛍光性、燐光性等の光学的性状を
呈する支持体である積層体を要件とする。
【0006】本発明は、母体樹脂中に分散状態、或いは
固溶体状態に固着された(ハ)成分の乾燥被膜中の占有
割合、及び可逆熱変色層の膜厚の数的見地から、(ハ)
成分濃度Cと、可逆熱変色層の膜厚Tの関係が一般式
(1)を満たすことにより、透明性を損なわず、而も鮮
明な色変化を呈する温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組
成物およびそれを用いた積層体を得るに到った。ここ
で、CTが2.30を越えると、透明度、特に着色時の
透明度が十分ではなく、具体的には曇価が30%を越え
て実質不透明状態となり、CTが0.50を下回ると、
十分な着色濃度が得られず、熱変色成分としての機能を
示さない。又、(ハ)成分濃度が5%未満では(イ)、
(ロ)成分の電子授受による発色機能を十分に発揮する
ことができず、30%を越えると透明性が低下するた
め、Cは0.05乃至0.30の数値である。又、可逆
熱変色層の膜厚が1μmを下回ると、発色時の色彩が十
分に得られず、40μmを越えると(ハ)成分の分散濃
度の低下から変色鋭敏性に欠けるため、Tは1.0乃至
40.0の数値であることを要件とする。
【0007】前記温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成
物はある一つの低温側トリガーとある一つの高温側トリ
ガーを有し、低温側トリガー以下の温度では有色・透
明、高温側トリガー以上では無色・透明の基本的な変化
を有する。ここで、トリガーとは「変化」が起きる温度
を表し、色が変化する温度を表す。更に、図2により詳
細に説明すると、前記温度依存性色彩記憶性透光性樹脂
組成物中の可逆熱変色性成分は、温度が上昇する過程で
は、第2の温度T3 に達すると、第1色相は変色し始
め、第2の温度T3 より高い温度T4 以上の温度域で完
全に無色・透明となり、前記可逆熱変色性成分が無色・
透明の状態にあって温度が下降する過程では、前記第2
の温度T3 より低い第1の温度T2 に達すると、着色し
始め、温度T2 より低い温度T1 以下の温度域で完全に
有色・透明となり、前記温度T2 と温度T3 の間の温度
域で無色・透明と有色・透明の両相が共存可能であるヒ
ステリシス特性を示す可逆熱変色性成分であり、ここで
温度T2と温度T3 の間の温度域は10℃乃至50℃の
範囲内の温度域にある。
【0008】前記母体樹脂は、可逆熱変色層の着色時及
び消色時の透明性を低下させない範囲、具体的には全母
体樹脂中の30重量%以内であれば、他の相溶可能な樹
脂、例えば変性アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹
脂、ポリウレタン樹脂、油溶性樹脂、油溶性セルロース
樹脂、炭化水素樹脂、酢酸ビニル樹脂、ブチラール樹
脂、アクリル樹脂、メチルメタクリレート樹脂、スチレ
ンブタジエン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ス
チレン樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、スチレン
・マレイン酸樹脂、塩化ゴム・シリコン樹脂、塩化ビニ
ル−アクリル共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合樹脂、ケトン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体等を含有することもできる。
又、前記母体樹脂は、マレイン酸或いはヒドロキシアル
キルアクリレート等の三元共重合樹脂によって構成され
てもよいし、25%(重量比)以下の構成モノマー比率
で他のモノマー成分、例えばポリビニルアルコール、ア
ルキルアクリレート、マレイン酸等を含有してもよい。
【0009】本発明で使用する電子供与性呈色性有機化
合物としては、フェノール性水酸基を有する化合物によ
って呈色する、いわゆるロイコ染料群が適用され、ジフ
ェニルメタンフタリド類、フルオラン類、ジフェニルメ
タンアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニル
インドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリ
ド類、スチリルキノリン類、ピペリジン化合物、キゾリ
ン系化合物、ビスキナゾリン系化合物等がある。以下こ
れらの化合物を次に例示する。3,3−ビス(P−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−エチル−2−メチル インドール−3−イル)−
4−アザフタリド、1,3−ジメチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジメチ
ルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2−(2−
クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、
3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジ−n−ブト
キシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノ
フルオラン、1,2−ベンツ−6−ジブチルアミノフル
オラン、1,2−ベンツ−6−エチルイソアミルアミノ
フルオラン、2−メチル−6−(N−p−トリル−N−
エチルアミノ)フルオラン、2−(N−フェニル−N−
メチルアミノ)−6−(N−p−トリル−エチルアミ
ノ)フルオラン、2−(3’−トリフルオロメチルアニ
リノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、3−クロロ−
6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−メチル−6
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−メトキシ−4
−ドデコキシスチリルキノリン等がある。
【0010】次にフェノール性水酸基を有する化合物と
しては、一価フェノール、二価フェノール及び多価フェ
ノールがあり、さらにベンゼン環の置換基としてアルキ
ル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、カルボキシ基及びそのエステル又はアミド基、ハロ
ゲン等を有するもの、及びビス型、トリス型フェノール
等がある。電子供与性呈色性有機化合物を呈色せしめる
フェノール化合物を以下に例示する。フェノール、o−
クレゾール、ターシャリーブチルフェノール、ノニルフ
ェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェ
ノール、n−ステアリルフェノール、p −クロロフェノ
ール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノー
ル、P−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキ
シ安息香酸n−オクチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−
ドデシル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、2,2−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4’
−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4’−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1−
ビス(4’−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)エチルプロ
ピオネート、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)−2−メチルプロパン、2,2−チオ
ビス(6−ターシャリーブチル−3−メチルフェノー
ル)、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシ
フェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒドロ
キシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4’−ヒ
ドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4’
−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2
−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
等がある。
【0011】一般にフェノール化合物はそのフェノール
性水酸基のために比較的極性が高いため、極性の低い前
記 (ハ) 成分に対する溶解性が乏しい。溶解性が悪い
と、母体樹脂マトリックス中に微粒子状で分散された三
成分からなる熱変色成分において、フェノール性化合物
と前記(ハ) 成分は析出、分離現象を起こしやすく、ブ
リードの原因となったり、良好な可逆的色変化を生起し
なくなり、実用上の点で安定を欠くことが少なくない。
【0012】かかる理由から、好ましくは下記一般式で
示したフェノール性化合物をフェノール性水酸基を有す
る成分として100%(重量)或いは少なくとも50%
(重量)以上の比率で使用することが好ましい。前記
(ハ) 成分に対して、良好な溶解性を有するフェノール
化合物としては下記一般式の構造を有するフェノール性
水酸基を有する化合物が特に好ましい。
【化1】 [ 但し、R1 はH又はCH3 を、R2 はCn 2n+1(4
<n<11)又はR1 =R2 =CF3 をそれぞれ表す。
又、Cn 2n+1は直鎖及び側鎖のアルキル基を表す。X
は芳香環の置換基を表す。又、X=H、又はCH3 を表
す。〕 以下、前記一般式の化合物を例示するが、これらに限定
されるものではない。1,1−ビス(4’−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルブタン、1,1−ビス(4’−
ヒドロキシフェニル)n−ペンタン、1,1−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−
ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、1,
1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナ
ン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ド
デカン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n
−ヘプタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)n−ノナン、1,1−ビス(3’−メチル−4’−
ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
等を挙げることができる。
【0013】次に、アルコール類としては炭素数が10
以上の脂肪族一価の飽和アルコールが使用される。以下
に化合物を例示する。デカン1−オール、ウンデカン1
−オール、ラウリルアルコール、トリデカン1−オール
ミリスチルアルコール、ペンタデカン1−オール、セチ
ルアルコール、ヘプタデカン1−オール、ステアリルア
ルコール、オクタデカン2−オール、エイコサン1−オ
ール、ドコサン1−オール、6−(パーフルオロ−7−
メチルオクチル)ヘキサノール、等がある。本発明に適
用するエステル類化合物は下記(a)〜(d)に大別さ
れる。 (a)一価の脂肪酸と、脂肪族一価アルコール又は脂環
を有する一価のアルコールからなる総炭素数が10以上
エステル類 (b)脂肪族二価又は多価カルボン酸と、脂肪族一価ア
ルコールまたは脂環を有する一価のアルコールからなる
総炭素数28以上の多塩基酸エステル類 (c)脂肪族二価または多価アルコールと一価の脂肪酸
からなる総炭素数26以上のエステル類 (d)芳香環を有する二価アルコールと一価の脂肪酸か
らなる総炭素数28以上のエステル類
【0014】前記(a)の一価の脂肪酸と、脂肪族一価
アルコールまたは脂環を有する1価のアルコールからな
る総炭素数が10以上エステル類を以下例示する。カプ
リル酸エチル、カプリル酸n−ブチル、カプリル酸n−
オクチル、カプリル酸ラウリル、カプリル酸セチル、カ
プリル酸ステアリル、カプリン酸n−ブチル、カプリン
酸n−ヘキシル、カプリン酸ミリスチル、カプリン酸ド
コシル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸2−エチルヘキ
シル、ラウリン酸n−デシル、ラウリン酸ステアリル、
ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸3−メチルブチル、
ミリスチン酸2−メチルペンチル、ミリスチン酸n−デ
シル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ステアリル、
パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ネオペンチ
ル、パルミチン酸n−ノニル、パルミチン酸n−ウンデ
シル、 パルミチン酸ラウリル、パルミチン酸ミリスチ
ル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸ステアリル、パ
ルミチン酸シクロヘキシル、パルミチン酸シクロヘキシ
ルメチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチル、
ステアリン酸n−プロピル、ステアリン酸n−ブチル、
ステアリン酸n−アミル、ステアリン酸2─メチルブチ
ル、ステアリン酸n−ヘキシル、ステアリン酸n−ヘプ
チル、ステアリン酸3,5,5−トリメチルヘキシル、
ステアリン酸n−オクチル、ステアリン酸2─エチルヘ
キシル、ステアリン酸n−ノニル、ステアリン酸n−デ
シル、ステアリン酸n−ウンデシル、ステアリン酸ラウ
リル、ステアリン酸n−トリデシル、ステアリン酸ミリ
スチル、ステアリン酸n−ペンタデシル、ステアリン酸
セチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸エイコ
シル、ステアリン酸n−ドコシル、ステアリン酸シクロ
ヘキシル、ステアリン酸シクロヘキシルメチル、ステア
リン酸オレイル、ステアリン酸イソステアリル、1,2
−ヒドロキシステアリン酸n−ブチル、ベヘン酸n−メ
チル、ベヘン酸n−エチル、ベヘン酸n−プロピル、ベ
ヘン酸イソプロピル、ベヘン酸n−ブチル、ベヘン酸イ
ソブチル、ベヘン酸2−メチルブチル、ベヘン酸n−ア
ミル、ベヘン酸ネオペンチル、ベヘン酸n−ヘキシル、
ベヘン酸2─メチルペンチル、ベヘン酸n−ヘプチル、
ベヘン酸2−エチルヘキシル、ベヘン酸n−ノニル、ベ
ヘン酸ミリスチル、ベヘン酸n−ウンデシル、ベヘン酸
ラウリル、ベヘン酸n−トリデシル、ベヘン酸ミリスチ
ル、ベヘン酸n−ペンタデシル、ベヘン酸セチル、ベヘ
ン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等がある。
【0015】前記(b)の脂肪族二価又は多価カルボン
酸と、脂肪族一価アルコールまたは脂環を有する一価の
アルコールからなる総炭素数28以上の多塩基酸エステ
ル類を以下に例示する。シュウ酸ジ−ミリスチル、シュ
ウ酸ジ−セチル、マロン酸ジ−ラウリル、マロン酸ジ−
セチル、マロン酸ジ−ステアリル、コハク酸ジ−ラウリ
ル、コハク酸ジ−ミリスチル、コハク酸ジ−セチル、コ
ハク酸ジ−ステアリル、グルタル酸ジ−ラウリル、アジ
ピン酸ジ−ウンデシル、アジピン酸ジ−ラウリル、アジ
ピン酸ジ−n−トリデシル、アジピン酸ジ−ミリスチ
ル、アジピン酸ジ−セチル、アジピン酸ジ−ステアリ
ル、アジピン酸ジ−n−ドコシル、アゼライン酸ジ−n
−デシル、アゼライン酸ジ−ラウリル、アゼライン酸ジ
−n−トリデシル、セバシン酸ジ−n−ノニル、セバシ
ン酸ジ−ミリスチル、セバシン酸ジ−ステアリル、1,
18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジ−n−ペン
チル、1,18−オクタデシルメチレンジカルボン酸ジ
−n−オクチル 1,18−オクタデシルメチレンジカ
ルボン酸ジ−(シクロヘキシルメチル)、1,18−オ
クタデシルメチレレンジカルボン酸ジ−ネオペンチル等
がある。
【0016】前記(c)の脂肪族二価及び多価アルコー
ルまたは脂環を有するか2価及び多価アルコールと一価
の脂肪酸からなる総炭素数26以上のエステル類を以下
例示する。エチレングリコールジ−ミリステート、エチ
レングリコールジ−パルミテート、エチレングリコール
ジ−ステアレート、プロピレングリコールジ−ラウレー
ト、プロピレングリコールジ−ミリステート、プロピレ
ングリコールジ−パルミテート、ブチレングリコールジ
−ステアレート、ヘキシレングリコールジ−ラウレー
ト、ヘキシレングリコールジ−ミリステート、ヘキシレ
ングリコールジ−パルミテート、ヘキシレングリコール
ジ−ステアレート、1,5−ペンタンジオールジ─ステ
アレート、1,2,6−ヘキサントリオール─ジミリス
テート、ペンタエリスリトールトリミリステート、ペン
タエリスリトールテトララウレート、1,4−シクロヘ
キサンジオールジデシル、1,4−シクロヘキサンジオ
ールジミリスチル、1,4−シクロヘキサンジオールジ
ステアリル、1,4−シクロヘキサンジメタノールのジ
ラウレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールのジ
ミリステート等が挙げられる。
【0017】前記(d)の芳香環を有する二価アルコー
ルと一価の脂肪酸からなる総炭素数28以上のエステル
類を以下に例示する。キシレングリコールジ−カプリネ
ート、キシレングリコールジ−n−ウンデカネート、キ
シレングリコールジ−ラウレート、キシレングリコール
ジ−ミリステート、キシレングリコールジ−パルミテー
ト、キシレングリコールジ−ステアレート等が挙げられ
る。
【0018】次に、ケトン類としては炭素数10以上の
化合物が使用され、デカン2−オン、ウンデカン2−オ
ン、ラウロン、ステアロンが挙げられる。カルボン酸類
としては炭素数12以上の高級脂肪酸が使用され、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
ベヘン酸等が挙げられる。(ハ)成分として使用される
化合物は前記、アルコール類、エステル類、ケトン類、
カルボン酸類から一種、または二種以上を選択して使用
してもよい。複数の化合物を併用して用いる場合には、
色の変化及び透明性の変化を引き起こすトリガー温度の
設定により自由度が増える利点がある。
【0019】又、前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂は、塩化ビニル樹脂の脱塩素を極めて起こし難く、酢
酸ビニル樹脂の減感性を実質上発揮させない熱変色成分
の良好な母体として効果的であるが、室温における長期
の保存(2〜3ケ月)、又は50℃以上における1週間
以上の保存においては、塩化ビニルモノマー系から微量
に発生する塩化水素によってロイコ染料と呈色反応を生
起させ、不可逆発色、即ち、消色時の色残りの発生を起
こしがちである。よって、ピペリジン誘導体から選ばれ
るヒンダードアミン系化合物を、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部、よ
り好ましくは0.5〜5重量部配合することににより、
前記した不具合は解消される。前記化合物の配合によ
り、未添加の系における初期状態における温度−色濃度
曲線を実質上変化させることなく、経時的にも熱的にも
安定的に初期の変色特性を持続させることができる。従
来より知られている塩化ビニル樹脂の安定剤として、燐
酸エステル、エポキシ化エステル、脂肪酸金属塩、有機
錫化合物、鉛化合物、ヒンダードフェノール類が知られ
ているが、燐酸エステル、エポキシ化エステルは変色鋭
敏性に著しく悪影響を与えるため、熱変色成分としての
機能を低下させる。更には、本発明組成物が着色状態で
保存された場合には、前記(イ)、(ロ)成分と、これ
ら添加剤が局所的に融合する結果、消色し難くなるとい
う影響を与える。一方、有機錫化合物、鉛化合物は重金
属を含有するため安全性の面から、用途が限定され、
又、添加初期から不可逆発色を生起させる大きな欠点を
もつ。 又、脂肪酸金属塩は実質上、ロイコ染料と樹脂
の熱分解により発生する塩化水素との反応を抑制するに
は至らなかった。よって、ロイコ染料と塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂より発生した塩化水素により起こる
不可逆発色を防止するために、前記ヒンダードアミン系
化合物が最も効果的である。該化合物は熱変色特性に悪
影響を及ぼさない、即ち変色鋭敏性を損なわないこと、
発色濃度を低下させないこと、良好な消色性を保つこと
等の全ての要件を満たす。
【0020】前記ヒンダードアミン系化合物としては、
例えば、ポリ〔〔6−(N−モルホリノ)−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレ
ン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ〕(商品名スミソルブ500、住友化学工業
(株)製)、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)(アデカアーガス社製)、ポリ〔〔6−1,1,
3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−ト
リアジン−2、4−ジイル〕(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕(商品名:チヌビン944−LD、チバガイギ
ー社製)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン重縮合物(チヌビン622LD、チバガイ
ギー社製)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,
2,2,6,6−ペンタチル−4−ピペリジル)(チヌ
ビン144、チバガイギー社製)、N、N, −ビス(3
−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−ビス
〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,
5−トリアジン縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート(商品名:サノー
ルLS770、三共(株)製)、ビス(N −メチル−
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート(商品名:サノールLS292、三共(株)
製)、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジン(商品名:サノールLS−74
4、三共(株)製)、8−アセチル−3−ドデシル−
7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザ
スピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン(サノールL
S−440、三共(株)製)、1−〔2−〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシ〕エチル〕−4−〔3−3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、三共
(株)製)、2,2,4,4−テトラメチル−20−
(βーラウリル−オキシカルボニル)−エチル−7−オ
キサ−3,20−ディアザデイスピオ(5,1,11,
2)ヘンエイコサン−21−オン(商品名:Sandu
vor305、サンド社製)、〔N−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−β−アラニン〕ド
デシルエステル、ミリスチルエステル混合物(商品名:
Sanduvor3052、サンド社製)、5−ノルボ
ルネン−2,3−ジカルボキシリックアシドビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステ
ル、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシリックア
シドビス(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)エステル等が挙げられる。
【0021】次に、温度依存性色彩記憶性透光性組成物
を調製する方法を説明する。前述した通り本発明におい
て可逆熱変色成分の色変化を温度変化に応じて安定的に
機能させるためには、 (イ) 、 (ロ) 、 (ハ) 三成分か
らなる可逆熱変色成分は母体樹脂中に、0.1〜2.0
μmの範囲で分散されることが好ましい。通常、母体樹
脂と前記三成分は、下記の一種、又は二種以上の溶剤を
用いて溶解され、この過程で必要によってヒンダードア
ミン系化合物が添加される。
【0022】塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の溶解
性の点から、ケトン系の溶剤を富溶剤として使用する必
要がある。当該溶剤は前記三成分に対しても富溶剤とし
て働く。
【0023】ケトン系溶剤としては、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン、メチルイソプロピルケトン、メチルn−プロピル
ケトン等がある。
【0024】芳香族系の溶剤は塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合樹脂に対し貧溶剤として働くが、前記ケトン系溶
剤と併用して用いるのが好ましい。芳香族系の溶剤とし
ては、トルエン、キシレン、等の溶剤が使用される。
【0025】その他の溶剤としては、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤、酢酸n
−エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イ
ソブチル等のエステル系溶剤、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサン、ミネラルスピリット等の炭
化水素溶剤、その他グリコールモノアルキルエーテル類
の溶剤が使用できる。
【0026】更に、前記三成分相溶体を母体樹脂中に、
より均一に微小な形状で分散する方法として、いわゆる
分散助剤の使用が著しい効果を有する。かかる分散助剤
は前記三成分に対して、化学的悪影響の程度が小さい物
質が好ましい。かかる分散効果を有する化合物は概して
表面張力、界面張力を著しく低下する効果を有し、当該
作用により母体樹脂中に三成分系熱変色成分を単核状に
微細分散する作用を示す。
【0027】以下に、かかる化合物を例示する。シロキ
サン誘導体としてポリエーテル変性ジメチルポリシロキ
サン、ポリエーテル変性メチルアルキルポリシロキサ
ン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエ
ステル変性メチルアルキルポリシロキサン等が、フッ素
系化合物として、フロラードFC−430、フロラード
FC−431(住友スリーエム(株)製、フッ素化合
物)等のフッ素化アルキルエステル類が、特殊ポリマー
系として、アクリロニトリル−(2−メタクリロイルオ
キシエチル)トリメチルアンモニウム−メチルサルフェ
イト─ジメチルアミノエチルメタクリレート等がそれぞ
れ挙げられる。
【0028】前記可逆熱変色成分が母体樹脂中で0.1
μm〜2.0μmの微粒子を形成する際、単一核の形状
で均一に分散させる効果を有する。特に、合一及び凝集
を防止するのに特段の効果がある。かかる添加剤は組成
物100重量部に対して、0.002%〜0.05%の
範囲で使用され、熱変色性組成物に対する化学的影響を
低減させるためには0.002%〜0.05%の使用が
好ましい。( 但し、分散剤の量は固形分べース)
【0029】前述の溶剤類を適宜組み合わせて、実質上
均一に溶解された熱変色性組成物の溶液は、スプレー塗
装、スクリーン印刷、グラビア印刷、ロールコート、リ
バースコート等によってアンダーコート層上に塗工され
る。塗工後、室温乾燥、又は加熱乾燥によって前記溶剤
を完全に蒸発乾燥させる。前記三成分は蒸発の過程を通
して、母体マトリックス樹脂中に微粒子状に分散され
る。前記組成物溶液を物理的に均一に塗工するために、
種々の添加剤の添加が可能である。かかる添加剤として
は公知のものが適用され、タレ防止剤、レベリング剤、
消泡剤、増粘剤、耐摩擦向上剤などが適応できる。但
し、前記三成分に対する化学的影響を持たない、又は極
力その影響が少ない添加剤を必要最低限の量で使用する
ことが好ましい。
【0030】特に、積層体の形成に関し、形成層が物理
的に平滑でないと当該層の表面において乱反射を伴うた
め、外観は言うまでもなく高温側トリガー以上の温度に
おいて透明性を著しく損なう。このため、前記組成物の
層形成においてはかかる表面の平滑性は透明性に対し重
要な要因となる。化学的影響が少なく、且つ平滑性を付
与する各種公知の添加剤を使用することができる。更
に、熱変色性組成物の耐光性、安定性を向上する目的
で、紫外線吸収剤、酸化防止剤、一重項酸素消光剤、そ
の他の光安定剤が使用できる。
【0031】次に、支持体について説明する。前記支持
体は、透明フィルムとして、ポリエステルフィルム(ア
モルファスポリエステル)、ポリカーボネート、ポリス
チレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂、ア
クリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、
メチルメタクリレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、硬質または軟質塩化ビニル樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン─スチレン共重合樹脂(透明グレー
ド)、ポリプロピレン樹脂等が使用できる。
【0032】又、光輝性、光輝度反射性、光干渉性、虹
彩性、ホログラム性、金属光沢性、真珠光沢性、蛍光
性、燐光性等の光学性状を呈する支持体として、具体的
には、有機合成フィルム基材の片面もしくは両面に金属
薄膜層を積層してなる光輝〜光輝度反射フィルム(例え
ば、アルミニウムの薄膜上に銀の薄膜を形成したもの、
有機合成フィルムにアルミニウム、クロム、銀、銅等の
金属薄膜を積層したもの、更に前記金属薄膜の表面に屈
折率の異なる透明な薄膜を交互に多層積層し光反射性を
増大させたもの)、支持体の表面に該支持体と屈折率が
0.05以上の差がある透明な金属化合物(例えば、酸
化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、硫化カドミウム、弗
化マグネシウム、弗化セリウム等)の薄膜層を形成し、
該薄膜と屈折率が0.05以上の差がある凹凸の透明樹
脂層の順に積層した虹彩模様を有する積層体、硫化亜
鉛、酸化チタン、酸化物、弗化マグネシウム及びヨウ化
銅の如き化合物を複層蒸着したもの、光線反射膜、凹凸
状の干渉樹脂膜及び半透明金属薄膜を設けたもの、結合
剤としての有機樹脂媒体中にレンズとしての一群の連続
した高屈折率ガラスビーズの単層とその背後の光反射層
を含む多層複合体からなるもの等の再帰性反射特性を有
するものフイルム、屈折率が異なる透明なプラスチック
薄膜に多層に積層し虹彩性を付与した光学干渉フイル
ム、微細な凹凸模様の少なくとも片面に光反射層を有す
るホログラム、金属性鏡面の表面に有色又は無色の塗料
によって、光の干渉を引き起こす程度に薄い膜厚となっ
た透明皮膜を被覆形成したもの、或いは前記透明皮膜の
一部を所望点を中心とした放射線に沿って肉厚として肉
厚条部を形成した虹彩模様及び放射線模様を生ずるもの
等の金属膜表面で反射された光線と透明皮膜表面で反射
されて光線との重なりあって、いわゆる「薄膜干渉」を
発生させるもの、透明樹脂溶液に微細なアルミニウム、
銅、真鍮、金、銀、ニッケル等の金属粉末、又はプラス
チック蒸着粉末、例えば、ポリエステル樹脂、フェノー
ル樹脂、塩化ビニル樹脂に常法により金属蒸着し、粉砕
した粉末を塗工したもの、リーフィングタイプのアルミ
ニウム、銅、亜鉛、銅合金をバインダーと共に塗布した
もの、金箔、銀箔等の金属箔にるもの、金属光沢顔料
(例えば、天然雲母の表面を酸化チタンで被覆した金
色、銀色、メタリックレッド、メタリックブルー、メタ
リックグリーンその他のメタリック色)や真珠光沢顔
料、蛍光染顔料、燐光性顔料等による着色支持体等を挙
げることができる。
【0033】前記温度依存性色彩記憶性透光性組成物を
支持体に積層する場合、前述した通り溶剤類に溶解して
塗工するが、この溶剤類が支持体樹脂を溶解・膨潤させ
て、熱変色性組成物に対して熱変色性に関わる化学的悪
影響と透明性に関わる物理的悪影響を与えることが少な
くない。例えば、ポリスチレン樹脂の支持体にメチルイ
ソブチルケトンに溶解された組成物をスプレーで塗工す
ると、前記溶剤が支持体樹脂を溶解し、組成物中にポリ
スチレン樹脂が移行する。この結果、組成物における熱
変色性が化学的に影響を受けやすい。このため、前もっ
て支持体の表面にアンダーコート層を形成し、その後に
組成物を積層する。
【0034】前記アンダーコート用樹脂としては、、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、及
びメタクリル樹脂、又はそれらの共重合樹脂から選ばれ
る透明性樹脂が挙げられる。
【0035】更に、熱変色層の上層にトップコート層を
塗工することもできる。トップコート層を塗工する際、
トップコート用の溶剤が可逆熱変色層を再溶解すると、
組成物の組成比率が変動するばかりでなく、熱変色機能
に重大な影響を与える。このためトップコートに適用さ
れる溶剤は可逆熱変色層を実質上溶解又は膨潤しない組
成を適用する必要がある。好適な溶剤としては水、アル
コール類、グリコールエーテル類、脂肪族炭化水素系溶
剤である。かかる溶剤類に易溶解性、又は分散系の樹脂
で、かつ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂との接着性
の良い樹脂としてポリエステル、ポリウレタン、アクリ
ル樹脂、及びメタクリル樹脂、又はそれらの共重合樹脂
から選ばれる透明性樹脂が挙げられる。中でも、前記樹
脂をアルコール溶剤及び/又は脂肪族炭化水素溶剤が全
溶剤分の40%以上を占める溶剤組成で溶解して積層す
ると組成物に悪影響を及ぼすことなく、適正な塗布性を
満たし、密着性のある透明のトップコート層を与える。
【0036】前記アンダーコート層及びトップコート層
中には、可逆熱変色層の耐光性向上の目的で紫外線吸収
剤、酸化防止剤、一重項酸素消光剤、着色剤、その他の
光安定剤を含有することもできる。
【0037】
【作用】本発明の積層体は、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂を主体とする母体樹脂中に、(イ)、(ロ)、
(ハ)三成分からなる熱変色成分を分散させた組成物に
よる可逆熱変色層の膜厚(T)と(ハ)成分濃度の関係
を特定することにより、前記いずれの成分の樹脂表面へ
のブリードもなく安定的に保持されると共に、可逆熱変
色層の発消色時における透明性が保持され、高温側トリ
ガーと低温側トリガーとの温度差が10℃乃至50℃の
大きなヒステリシス特性を有する。更に、前記可逆熱変
色層は、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂から選ばれる、又は、それらの
共重合樹脂から選ばれる透明樹脂からなるアンダーコー
ト層を介在されることによって、下地層との接着性、及
び、積層体の物理強度が向上する。尚、前記樹脂母体中
にブレンドされたヒンダードアミン系化合物は、熱変色
機能を正常に機能させ、殊に、着色状態で経時させた際
に発生しがちな色残りもなく、繰り返しの実用性を満足
させるために機能する。
【0038】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳しく説明す
る。なお実施例中の部はすべて重量部である。以下実施
例1乃至5の積層体の曇価の測定方法を示す。 曇価の測定方法 20℃の室温下、対象側に実施例に使用したフィルムと
同一のPETフィルムを用いて、各実施例及び比較例に
従って得られた積層体を試料側にセットし、色差・濁度
測定機〔CDH−300A 日本電色工業(株)製〕に
て着色状態及び消色状態の曇価を20℃にて測定した。
【0039】実施例1(図1参照) 1,2−ベンツ−6−ジブチルアミノフルオラン4部、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサン1
0部、カプリン酸ステアリル7.5部、セチルアルコー
ル7.5部をVYHH(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、ユニオンカーバイト日本製)を30%MEK溶液
200部に溶解した。更に、Byk−310(ポリエス
テル変性ジメチルポリシロキサン、Byk chemi
e社製)0.1部、サノールLS770〔ピペリジン誘
導体、三共(株)製〕0.6部を添加し、温度依存性色
彩記憶性透光性樹脂組成物を得た。上記組成物をアンダ
ーコート層として、ウレタン樹脂が塗工された支持体2
〔75μmの透明PETフィルム、商品名 NF PE
T トウメイ75(A)リンテック(株)製〕上に、ア
プリケーターを用いて、乾燥時の膜厚が約10μmにな
るようにコーティングして可逆熱変色層3とした後、1
10℃で3分間乾燥して温度依存性色彩記憶性透光性樹
脂積層体1を得た。前記積層体は、C=0.2 、T=
10.0、CT=2.0、着色時の曇価27.7%、消
色時の曇価14.9%であり、低温側トリガー:約13
℃、高温側トリガー:約36℃の2つのトリガーであ
り、ヒステリシス幅は約23℃であった。更に、前記高
温側トリガー以上で消色すると共に透明となり、低温側
トリガー以下でピンク色に発色すると共に、その透明性
は損なわれることがなかった。尚、低温側トリガーと高
温側トリガーの間の温度域では前記二状態を選択的にと
りうることができ、繰り返し何度も行うことができる。
【0040】実施例1と同様にして得た実施例2乃至5
の温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体の(ハ)成分
の重量部、C、T(μm)、CT、着色時及び消色時の
曇価(%)を表1に示す。
【表1】
【0041】実施例6 光沢感、立体感を有するシルバーメタリック調のホログ
ラムフィルム(商品名Sparkles、SPECTR
ATEK社製)のポリエステルフィルム側に、ウレタン
系アンダーコートインキを乾燥膜厚が2μmになるよう
に印刷した後、実施例1の温度依存性色彩記憶性透光性
樹脂組成物をアプリケーターを用いて乾燥膜厚が10μ
mになるように印刷し、110℃で30分間乾燥して積
層体を得た。得られた積層体は、低温側トリガー:約1
3℃、高温側トリガー:約36℃の2つのトリガーであ
り、ヒステリシス幅は約23℃であった。更に、前記高
温側トリガー以上で消色するとともにシルバーメタリッ
ク調のホログラムパターンを視覚させ、低温側トリガー
以下でピンク色のメタリック調ホログラムパターンが視
覚された。
【0042】実施例7 光沢感、立体感を有するシルバーメタリック調のホログ
ラムフィルム〔商品名ホログラスター101Surf
whisper、リンテック(株)製〕のポリエステル
フィルム側に、黄色ウレタン系アンダーコートインキを
乾燥膜厚が2μmになるように印刷した後、実施例5の
温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成物をアプリケータ
ーを用いて乾燥膜厚が15μmになるように印刷し、1
10℃で30分間乾燥して積層体を得た。得られた積層
体は、低温側トリガー:約13℃、高温側トリガー:約
36℃の2つのトリガーであり、ヒステリシス幅は約2
3℃であった。更に、前記高温側トリガー以上で消色す
るとともにゴールドメタリック調のホログラムパターン
を視覚させ、低温側トリガー以下で赤色メタリック調ホ
ログラムパターンが視覚された。
【0043】比較例1 実施例1で得た温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成物
を同様の方法にて、乾燥時の膜厚が約20μmになるよ
うにコーティングして積層体を得た。又前記積層体は、
C=0.20、T=20.0、CT=4.0、着色時の
曇価37.8%となり、低温側トリガー以下でピンク色
に発色すると共に、不透明状態となった。
【0044】比較例2 実施例4のカプリン酸ステアリル、及びセチルアルコー
ルを1.25部にした以外は実施例1と同様の方法にて
乾燥時の膜厚が約9μmになるようにコーティングして
積層体を得た。又前記積層体は、C=0.29、T=
9.0、CT=2.61、着色時の曇価34.4%とな
り、低温側トリガー以下でピンク色に発色すると共に、
不透明状態となった。
【0045】
【発明の効果】本発明の温度依存性色彩記憶性透光性樹
脂積層体は、可逆熱変色層が温度変化に依存して着色状
態及び消色状態の両状態を互変的に呈して色変化を視覚
させ、しかも前記両状態における透明度は損なわれるこ
とがない。よって、透明性、光輝性、光沢性等の光学的
性状を持つ下地層の光学的性状を損なうことなく透視す
ることができ、玩具性、意外性、装飾性、趣向性等を満
たす積層体として、玩具、人形、娯楽用具、運動具、紙
類、文房具、印刷物、被服、布製身回り品、装身具、カ
バン、袋物、宝飾品、化粧用品、合成皮革、履物、布
帛、建具、屋内装置品、敷物、壁紙、包装用容器、包装
用材料、日用雑貨品、台所用品、コップ等、多様な分野
に適用され、顕著性、特異性を付与でき、商品性を高め
ることができる。
【0046】更に、本発明の効果をより明瞭にするた
め、具体的な応用例を下記に列記する。
【0047】玩具分野における温度依存性色彩記憶性透
光性樹脂組成物を応用した例としては、変色の前後で終
始透明状態を保つ特性に基づいて、光輝性または金属光
沢、パール光沢などの光学効果を有する材料と組み合わ
せると一層効果的な応用が可能である。例えば、アルミ
ホイルスタンピング、又はアルミ蒸着加工された透明な
宝石類に応用することにより、ルビーからやダイヤモン
ドに、あるいはエメラルドからトパーズに、あるいはア
メシストからアクアマリンへの色変化が可能となると同
時に、変色の前後を通して透明感を保つことができる。
【0048】雑貨、日用品の分野における応用として
は、例えば、温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成物を
サングラスや帽子サンバイザーに積層することにより、
透視性機能を損なうことなく色変化又は色の選択をする
ことが可能となり、ファッション性を増加させることが
できる。
【0049】インテリア類としては、温度依存性色彩記
憶性透光性樹脂組成物を透明なアクリル板に多色にて彩
色することにより、通常の無色のガラスとステンドグラ
ス模様の2種類を所望に応じて選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体
の縦断面図である。
【図2】本発明温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体
の温度−色濃度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体 2 支持体 3 可逆熱変色層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体表面に、 (イ) 電子供与性呈色性
    有機化合物、 (ロ)フェノール性水酸基を有する化合
    物、 (ハ) アルコール類、エステル類、ケトン類、また
    はカルボン酸類のいずれかより選んだ化合物を含む均質
    相溶体からなる可逆熱変色成分が塩化ビニル−酢酸ビニ
    ル共重合樹脂を主体とする母体樹脂中に分散状態、又は
    固溶体状態に固着して形成された、温度の変化に依存し
    て可逆的に変色し、その高温側トリガーと低温側トリガ
    ーとの温度差が10℃乃至50℃のヒステリシス特性を
    有する温度依存性色彩記憶性透光性組成物よりなる可逆
    熱変色層を積層した積層体であって、前記積層体におけ
    る可逆熱変色層は、下記一般式(1)を満たすことを特
    徴とする温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体。 一般式 0.50≦CT≦2.30 (1) 但し、 0.05≦C≦0.30、1.0≦T≦40.0であっ
    て、 Cは〔ハ〕成分(重量部)/〔(ハ)成分+母体樹脂〕
    (重量部)、 Tは可逆熱変色層の膜厚(μm)を示す。
  2. 【請求項2】 前記可逆熱変色層の着色時及び消色時の
    曇価がいずれも30%以下である請求項1記載の温度依
    存性色彩記憶性透光性樹脂積層体。
  3. 【請求項3】 前記母体樹脂100重量部に対し、ピペ
    リジン誘導体から選ばれるヒンダードアミン系化合物
    0.1〜10重量部、 (イ) 電子供与性呈色性有機化合
    物0.8〜33重量部、 (ロ) フェノール性水酸基を有
    する化合物1.6〜50重量部、 (ハ) アルコール類、
    エステル類、ケトン類、又はカルボン酸類のいずれかよ
    り選んだ化合物が8〜83重量部の比率で構成される請
    求項1記載の温度依存性色彩記憶性透光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記支持体が透明性支持体である請求項
    1記載の積層体。
  5. 【請求項5】 前記支持体が光輝性、光輝度反射性、光
    干渉性、虹彩性、ホログラム性、金属光沢性、真珠光沢
    性、蛍光性、燐光性のいずれかの光学的性状を呈する支
    持体である請求項1記載の積層体。
JP7195857A 1995-07-07 1995-07-07 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体 Pending JPH0920078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7195857A JPH0920078A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7195857A JPH0920078A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0920078A true JPH0920078A (ja) 1997-01-21

Family

ID=16348156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7195857A Pending JPH0920078A (ja) 1995-07-07 1995-07-07 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0920078A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138114A (ja) * 2010-01-04 2011-07-14 Toshiba Tec Corp 消去可能なトナー及びその製造方法
WO2018235451A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 ソニー株式会社 可逆性記録媒体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138114A (ja) * 2010-01-04 2011-07-14 Toshiba Tec Corp 消去可能なトナー及びその製造方法
WO2018235451A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 ソニー株式会社 可逆性記録媒体
JPWO2018235451A1 (ja) * 2017-06-20 2020-04-16 ソニー株式会社 可逆性記録媒体
US10910010B2 (en) 2017-06-20 2021-02-02 Sony Corporation Reversible recording medium
US11367463B2 (en) 2017-06-20 2022-06-21 Sony Corporation Reversible recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5490956A (en) Thermochromic opaque composition, laminate member employing the same, and three-dimensional member employing said laminate member and capable of concealing and revealing the interior
JP3306607B2 (ja) 熱変色性遮光−透光性組成物及びこれを用いた積層体及び前記積層体を用いた内部隠顕立体物
JP3845128B2 (ja) 温度依存性色彩記憶性樹脂組成物及びこれを用いた積層体
EP0678377B1 (en) Thermochromic laminate
JP3917269B2 (ja) 可逆熱変色性組成物
JP6479499B2 (ja) 可逆変色性布帛の製造方法
JP3306601B2 (ja) 熱変色性遮光−透光性積層体
JPH0920078A (ja) 温度依存性色彩記憶性透光性樹脂積層体
JPH091935A (ja) 温度依存性色彩記憶性樹脂積層体
JPH08156420A (ja) 熱変色性遮光−透光性組成物及びこれを用いた積層体及び前記積層体を用いた内部隠顕立体物
JP3172810B2 (ja) 熱変色性積層体およびこの積層体を製造する為に使用する組成物とシート
JPH10298385A (ja) 温度依存性色彩記憶性樹脂組成物及びこれを用いた積層体
JP4587467B2 (ja) 可逆熱変色性ホース
JP2000062075A (ja) 熱変色性遮光−透光性積層体及び前記積層体を用いた内部隠顕立体物
JP2006335024A (ja) フォトクロミック積層体
JP3172809B2 (ja) 熱変色性積層体およびこの積層体を製造する為に使用する組成物とシート
JP3172808B2 (ja) 熱変色性積層体およびこの積層体を製造する為に使用する組成物とシート
JPH09295489A (ja) 可逆熱変色層を設けた文房具
JP2003103681A (ja) 耐光性熱変色体
JPH06271787A (ja) 金属光沢調熱変色性スポーツ用品
JP2022104277A (ja) 可逆熱変色性撚糸及びそれを用いた布帛、頭飾品、玩具
JPH06134915A (ja) 熱変色性積層体
JP2014233931A (ja) 可逆熱変色性積層体及びそれを用いた可逆熱変色性貼着体
JP2018082867A (ja) 変色性アクセサリー
JPH07179048A (ja) 熱変色性積層体