JPH09190722A - Cvケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

Cvケーブルおよびその製造方法

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JPH09190722A
JPH09190722A JP87496A JP87496A JPH09190722A JP H09190722 A JPH09190722 A JP H09190722A JP 87496 A JP87496 A JP 87496A JP 87496 A JP87496 A JP 87496A JP H09190722 A JPH09190722 A JP H09190722A
Authority
JP
Japan
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conductor
cable core
cable
heater wire
methane gas
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Pending
Application number
JP87496A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kinoshita
正広 木下
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな設備を要することなく、架橋ポリ
エチレン絶縁体層中に残留するメタンガスを除去する時
間を短縮することができるCVケーブルおよびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 導体2上に架橋ポリエチレン絶縁体層5
を形成したケーブルコア1を有するCVケーブルにおい
て、前記導体2の一部にその外周面から突出しないよう
にヒーター線3を設け、前記ヒーター線3で前記ケーブ
ルコア1を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリエチレン
電力ケーブル(以下、CVケーブルと称す)およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルは、導体と架橋ポリエチレ
ン絶縁体層からなるケーブルコアと、最外層のプラスチ
ックシースから構成されている。このCVケーブルの製
造においては、架橋は、ポリエチレンのなかに架橋剤と
して有機過酸化物を混入して加熱することにより反応を
起こさせて行う。この際、架橋剤の分解残渣としてメタ
ンガスが発生し、このメタンガスが架橋ポリエチレン層
中に残留してしまう。このようなメタンガスが架橋ポリ
エチレン層中に残留していると、得られる製品にシース
膨れなどのトラブルが生じる原因となり、特に架橋ポリ
エチレン層厚が厚い超高電圧CVケーブルではこのトラ
ブルが顕著であった。このため、自然放置ではガス抜き
に長時間を要するので、ケーブルコアを押出した後、シ
ースで被覆する前のケーブルコアをドラムに巻き取り、
そのドラムを乾燥室に運搬し、乾燥室で熱風などでケー
ブルコアを加熱乾燥してメタンガスを除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CVケ
ーブルの超高電圧化に伴い、架橋ポリエチレン層の厚さ
が増大すると、メタンガス除去処理に要する時間が長く
なる。例えば架橋ポリエチレン層が27mmのCVケー
ブルでは、2〜3週間の時間が必要である。また、架橋
ポリエチレン層の厚さが増大すると、ケーブルコアを巻
き取った巻き取りドラムも大きくなる。このため、乾燥
室も大きくなり、乾燥室内での巻き取りドラムの占有時
間が長くなり、効率的なCVケーブルの製造、出荷が困
難になるという問題があった。さらに、乾燥室に熱風を
送る加熱装置が大がかりになり、管理が煩雑になるとい
う問題もあった。さらに、ケーブルコアに金属シースを
施した状態では、熱風によるメタンガス除去処理が困難
であった。本発明は、上記情況に鑑みてなされたもの
で、簡単な装置で、乾燥室を使用することなく、また、
金属シースを有するCVケーブルでも、容易にメタンガ
ス除去処理を行うことが可能なCVケーブルおよびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、請求項1の発明は、導体上に
架橋ポリエチレン絶縁体層を形成したケーブルコアを有
するCVケーブルにおいて、前記導体の一部にその外周
面から突出しないようにヒーター線を設けたことを特徴
とするものである。また、請求項2の発明は、請求項1
記載のCVケーブルの製造方法であって、導体の一部に
その外周面から突出しないようにヒーター線を設け、次
いで前記導体上に架橋ポリエチレン絶縁体層を形成して
ケーブルコアを形成し、次いで、前記ヒーター線により
前記ケーブルコアを加熱することを特徴とするものであ
る。さらに、請求項3の発明は、請求項1記載のCVケ
ーブルの製造方法であって、導体の一部にその外周面か
ら突出しないようにヒーター線を設け、次いで前記導体
上に架橋ポリエチレン絶縁体層を形成してケーブルコア
を形成し、さらに前記ケーブルコアに金属被を施し、次
いで、前記金属被内を真空引きしながら前記ヒーター線
により前記ケーブルコアを加熱することを特徴とするも
のである。
【0005】上述のように、導体の一部にその外周面か
ら突出しないようにヒーター線を設けると、このヒータ
ー線でケーブルコアを加熱して、架橋ポリエチレン絶縁
体層中に残留するメタンガスを除去することができるの
で、メタンガスを除去するに要する時間を短縮すること
ができるとともに、乾燥室などの大がかりな設備が不要
になる。また、導体自体に通電して加熱する場合に比較
して、通電装置を小型化することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかるC
Vケーブルを構成するケーブルコアの一実施形態の断面
図である。本実施形態のケーブルコア1では、図示のよ
うに、5分割導体からなる導体2の中心に導体2の長手
方向に沿ってヒーター線3が配置されている。4は導体
遮蔽層、5は架橋ポリエチレン絶縁体層、6は絶縁遮蔽
層である。このケーブルコア1は、先ず、ヒーター線3
を中心に配置した導体2を形成し、その上に導体遮蔽層
4、架橋ポリエチレン絶縁体層5、絶縁遮蔽層6を順次
形成して製作する。その後、このケーブルコア1をドラ
ムに巻き取り、ヒーター線3に通電してケーブルコア1
を設定の加熱温度(例えば50〜100℃)に加熱し、
発生するメタンガスを扇風機などで強制的に除去する。
【0007】図2は、本発明にかかるCVケーブル10
の一実施形態の断面図であり、上記ケーブルコア1の外
側にクッション層7、アルミからなる金属被8および防
食層9を設けたものである。このCVケーブル10の架
橋ポリエチレン絶縁体層5中のメタンガスの除去は以下
のようにして行う。即ち、CVケーブル10をドラムに
巻き取る。この際、CVケーブル10の片端を金属キャ
ップなどで密閉し、他端に真空ポンプを取り付ける。そ
うして、金属被8内を真空引きしながら、ヒーター線3
でケーブルコア1を設定の加熱温度(例えば50〜10
0℃)に加熱し、発生するメタンガスを強制的に除去す
る。
【0008】なお、ヒーター線の本数や配置の仕方は、
ケーブルコアが均等に効率良く加熱できれば、上記実施
形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、導
体上に架橋ポリエチレン絶縁体層を形成したケーブルコ
アを有するCVケーブルにおいて、前記導体の一部にそ
の外周面から突出しないようにヒーター線を設けたた
め、前記ヒーター線により前記ケーブルコアを加熱する
ことにより、大がかりな設備を要することなく、架橋ポ
リエチレン絶縁体層中に残留するメタンガスを除去する
時間を短縮することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるCVケーブルを構成するケーブ
ルコアの一実施形態の断面図である。
【図2】本発明にかかるCVケーブルの一実施形態の断
面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルコア 2 導体 3 ヒーター線 4 導体遮蔽層 5 架橋ポリエチレン絶縁体層 6 絶縁遮蔽層 7 クッション層 8 金属被 9 防食層 10 CVケーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に架橋ポリエチレン絶縁体層を形
    成したケーブルコアを有するCVケーブルにおいて、前
    記導体の一部にその外周面から突出しないようにヒータ
    ー線を設けたことを特徴とするCVケーブル。
  2. 【請求項2】 導体の一部にその外周面から突出しない
    ようにヒーター線を設け、次いで前記導体上に架橋ポリ
    エチレン絶縁体層を形成してケーブルコアを形成し、次
    いで、前記ヒーター線により前記ケーブルコアを加熱す
    ることを特徴とする請求項1記載のCVケーブルの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 導体の一部にその外周面から突出しない
    ようにヒーター線を設け、次いで前記導体上に架橋ポリ
    エチレン絶縁体層を形成してケーブルコアを形成し、さ
    らに前記ケーブルコアに金属被を施し、次いで、前記金
    属被内を真空引きしながら前記ヒーター線により前記ケ
    ーブルコアを加熱することを特徴とする請求項1記載の
    CVケーブルの製造方法。
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