JPH06260042A - 電気ケーブルの製造方法 - Google Patents

電気ケーブルの製造方法

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JPH06260042A
JPH06260042A JP5040307A JP4030793A JPH06260042A JP H06260042 A JPH06260042 A JP H06260042A JP 5040307 A JP5040307 A JP 5040307A JP 4030793 A JP4030793 A JP 4030793A JP H06260042 A JPH06260042 A JP H06260042A
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JP
Japan
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cross
electric cable
insulator
linking
gas
Prior art date
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Application number
JP5040307A
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English (en)
Inventor
Kenji Matsui
研二 松井
Toshio Niwa
利夫 丹羽
Susumu Takahashi
享 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06260042A publication Critical patent/JPH06260042A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋ポリオレフィンを絶縁体として用いた電
気ケーブルにおいて、絶縁体の電気抵抗の優れた電気ケ
ーブルの製造方法。 【構成】 導線10の周囲に架橋剤の添加されたポリオ
レフィン14を被覆し、架橋した後に、不活性ガスを吹
き付けながら乾燥させ、その後、真空引きをする。 【効果】 架橋時に生じる不純物ガスを除去すること
で、絶縁体の電気絶縁抵抗を高い値で保つことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導線が絶縁体で被覆され
てなる電気ケーブルの製造方法に関するもので、特に絶
縁体の電気抵抗が優れた電気ケーブルを短時間で製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気ケーブルの1つとして、
導線の外周上に順次、内部半導電層、絶縁体、外部半導
電層を設けたものがある。特に、絶縁体に架橋ポリエチ
レンが用いられたものは耐熱性に優れ、600V以下級
から500kV級のものまで広く用いられている。こう
した電気ケーブルを製造するには、ジクミルパーオキサ
イドなどの過酸化物架橋剤の添加されたポリエチレンを
導線上に押出被覆して絶縁体を被覆した後、これを架橋
筒に導入し、加熱してポリエチレンを架橋する方法が一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリオレフ
ィンを有機過酸化物を用いて架橋するとメタンガスなど
の不純物ガスが生成してしまう。この不純物ガスは絶縁
体の電気抵抗を低減させてしまうものであった。この不
純物ガスを取り除くために、架橋後に電気ケーブルを乾
燥させる方法があるが、この方法は長時間を要し、また
内外半導電層、特に内部半導電層中に混入している不純
物ガスを除去することは困難であった。
【0004】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、架橋ポリオレフィンを絶縁体として用いた電
気ケーブルにおいて、絶縁体の電気抵抗の優れた電気ケ
ーブルの製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気ケーブルの
製造方法は、導線の周囲に架橋剤の添加されたポリオレ
フィンを被覆し、架橋した後に、不活性ガスを吹き付け
ながら乾燥させ、その後、真空引きすることを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、導線上に架橋ポリオレフィン
を被覆した後に、これに不活性ガスを吹き付け、その
後、真空引きすることで、架橋時に生成される不純物ガ
スを除去する。絶縁体中の不純物ガスを低減せしめるこ
とで、絶縁体の不純物ガスによる電気絶縁抵抗の低下を
抑制し、高い電気絶縁抵抗を有した絶縁体で構成される
優れた電気ケーブルとなる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。図1は本実施
例の電気ケーブルを示すもので、図中符号10は導線で
ある。この導線10の外周には内部半導電層12が被覆
されている。この内部半導電層12上には絶縁体からな
る絶縁層14が被覆されている。この絶縁体は架橋ポリ
エチレン、架橋エチレンプロピレンゴムなどのポリオレ
フィン樹脂を押出被覆した後、加熱して架橋させた樹脂
組成物から構成されている。さらに、この絶縁層14上
には外部半導電層16、遮蔽層18及びシース20が順
次被覆されて電気ケーブルとされている。ポリオレフィ
ンに添加される架橋剤としては、ジクミルパーオキサイ
ド(DCP)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3等の過酸化物架橋剤を適用
できる。また、架橋剤の他にも必要に応じて、架橋助剤
や老化防止剤等も加えることができる。架橋助剤として
は、例えば、トリアリルシアヌレート、テトラアリルオ
キシエタン、N,N'−m−フェニレンビスマレイミド、
p,p−ジベンゾイルキノンジオキシム、p−キノンジ
オキシム等が使用できる。これらの架橋剤および架橋助
剤は両者を併用するか、またはいずれか一方を単独で使
用することもできる。老化防止剤としては、4,4'−チ
オビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)等が
使用でき、その他にも必要に応じて、ステアリン酸亜
鉛、酸化亜鉛、マグネシア等を添加することもできる。
半導電層は、電気ケーブルの電位傾度の改善や同電位化
の為に設けるもので、エチレン−酢酸ビニル共重合体あ
るいはエチレン−エチルアクリレート共重合体に導電性
カーボンブラックを配合した樹脂組成物などをが用いら
れる。
【0008】この電気ケーブルを製造するには、導線を
中心として順に内部半導電層12、架橋剤を含有してい
るポリオレフィン、外部半導電層16が形成されるよう
に押出被覆し、ヒータで加熱してポリオレフィンを架橋
する。その後、すぐに乾燥室内でこの電気ケーブルに不
活性ガスを吹き付ける。不活性ガスとしては、N2
ス、ネオンガス、アルゴンガス等が適用できるが、中で
もN2ガスが最も好ましい。本発明では架橋後に不活性
ガスを吹き付けることで、不純物ガスを吹き飛ばし、そ
の後、乾燥室内を減圧し、真空引きして不純物ガスを除
去する。こうして、強制的に不純物ガスを除去すること
で不純物ガスの除去時間を大幅に削減することができ
る。特に、不活性ガスは導線側から吹き付けることが好
ましく、導線側から吹き付けることで、従来、内部半導
電層12中にあって除去が困難であった不純物ガスも取
り除き易くなる。この不活性ガスの吹き付けおよび真空
引きは常温で行なっても、不純物ガスの除去時間を短縮
することができるが、乾燥室内を加熱しておくことで、
不純物ガスの除去時間をさらに短縮することができる。
温度は高いほど好ましく、50〜60℃で行なうことが
好ましい。60℃以上であると熱に弱い半導電層が劣化
するおそれがあるからである。
【0009】本実施例の製法による電気ケーブルと従来
の電気ケーブルの初期電気特性試験を行なった。本実施
例のものは、30℃の雰囲気中でN2ガスを吹き付けた
後、2時間真空引きして乾燥させて製造した。比較例の
ものは30℃の雰囲気中で2時間、乾燥のみを行なっ
た。試験に供した電気ケーブルのケーブルクラスは、6
6kV用で、400mm2のものであった。試験結果を表
1に示す。
【表1】 表1から、本実施例の電気ケーブルの初期電気特性は従
来の初期電気特性に比して格段に向上していることがわ
かる。また、従来と同等レベルの電気特性を得るのに、
本実施例の製法であれば短時間で十分達成できることも
わかる。
【0010】尚、上記実施例では3層同時押出法によ
り、内部半導電層、絶縁層、外部半導電層の3層に被覆
された電気ケーブルを製造した例を示したが、絶縁層と
内部半導電層の2層を被覆したもの、あるいは絶縁層単
層のものであってもかまわない。絶縁層単層のものであ
れば、半導電層が熱によって劣化するおそれがないの
で、乾燥時の雰囲気温度を60℃以上にも高めることが
できる。この加熱温度を高めることで、不純物ガスの除
去時間をより短縮することが可能となる。
【0011】
【発明の効果】本発明の電気ケーブルの製造法は、架橋
ポリオレフィンを絶縁体する電気ケーブルにおいて、架
橋後に、N2ガス等の不活性ガス吹き付け、そして真空
引きするもので、架橋時に生じる不純物ガスが取り除く
ものである。不純物ガスを除去することで、絶縁体の電
気絶縁抵抗を高い値で保つことができ、優れた電気ケー
ブルとすることができる。また、不純物ガスの除去時間
を短縮することができるので、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の電気ケーブルを示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10・・・導線、14・・・絶縁層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線の周囲に架橋剤の添加されたポリオ
    レフィンを被覆し、架橋した後に、不活性ガスを吹き付
    けながら乾燥させ、その後、真空引きすることを特徴と
    する電気ケーブルの製造方法。
JP5040307A 1993-03-01 1993-03-01 電気ケーブルの製造方法 Pending JPH06260042A (ja)

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JP5040307A JPH06260042A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 電気ケーブルの製造方法

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JP (1) JPH06260042A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066110A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁電力ケーブル
JP2010182532A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd 高電圧電子機器用ケーブル

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US9214261B2 (en) 2009-02-05 2015-12-15 Swcc Showa Cable Systems Co., Ltd. Cable for high-voltage electronic device

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