JP2892384B2 - ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 - Google Patents

ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法

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JP2892384B2 JP1198468A JP19846889A JP2892384B2 JP 2892384 B2 JP2892384 B2 JP 2892384B2 JP 1198468 A JP1198468 A JP 1198468A JP 19846889 A JP19846889 A JP 19846889A JP 2892384 B2 JP2892384 B2 JP 2892384B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ケーブル接続部のモールド絶縁体を表面の
酸化劣化等を引起こすことなく架橋するケーブル接続部
のモールド絶縁体の架橋方法に関する。
(従来の技術) 従来から、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ケーブ
ル)のようなゴム、プラスチック絶縁ケーブルのモール
ド部を加熱架橋する場合には、次のような方法が行なわ
れていた。
すなわち、まず第2図に示すように、導体接続部1上
に両側のケーブル2の絶縁体3上に跨がって、架橋用過
酸化物を配合したポリオレフィン樹脂等からなる架橋可
能な絶縁テープを巻回したり、金型を被嵌して押出し成
形したりして、紡錘状のモールド絶縁体4を形成した
後、このモールド絶縁体4の外周に、ポリエステル樹脂
テープや金属テープのような機械的強度の大きい耐熱性
テープを巻回することによって、形状維持のための支持
体5を形成し、次いで、これら全体を加熱ヒータ6が内
蔵された架橋釜7の中に挿入する。
しかる後、架橋釜7上部に取付けられた排出バルブ8
を若干開きながら、ボンベ9から加圧空気を釜内に圧入
充填し、釜内に常に加圧空気を流動させた状態で加熱ヒ
ータ6を作動させて、モールド絶縁体4を加熱架橋させ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の架橋方法において
は、架橋釜7の内部に充填された加圧空気中の酸素によ
って、ポリオレフィン樹脂テープからなるモールド絶縁
体4の表面が酸化され劣化が生じやすくなるという問題
があった。
またモールド絶縁体4の外周に被覆された気密性の支
持体5によって、モールド絶縁体4中に生じた架橋用過
酸化物の分解残渣の揮散、放出が妨げられるため、モー
ルド絶縁体4中の水分量等が増加し絶縁性能が低下する
という問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたも
ので、モールド絶縁体表面の酸化が防止され、しかも架
橋剤分解残渣の放出が妨げられることのない、ケーブル
接続部のモールド絶縁体の架橋方法を提供することを目
的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法
は、ケーブルの導体接続部上に両ケーブルのケーブル絶
縁体に跨がって形成された架橋可能なモールド絶縁体の
外周にシリコーンゴムまたはシリコーン樹脂からなるガ
ス透過性の熱収縮性チューブを被覆し、これを加熱手段
を備えた架橋釜に収容し、次いで前記架橋釜内の空気を
減圧吸引した後、この架橋釜内に高圧不活性ガスを充填
して、前記モールド絶縁体を前記不活性ガスによって加
圧しながら加熱架橋することを特徴としている。
本発明におけるモールド絶縁体を形成するには、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)のよ
うなポリオレフィンに、ジクミルパーオキサイド(DC
P)、t−ブチルパーオキサイドのような架橋用過酸化
物を配合した組成物を、テープ状に成形してなる絶縁テ
ープを、ケーブルの導体接続部上に紡錘状に巻回した
り、あるいは金型を用いて上記組成物を導体接続部上に
紡錘状に押出し成形する方法等を採ることができる。
(作用) 本発明のケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法
においては、ケーブル導体接続部上に設けられた架橋可
能なモールド絶縁体が、内部の空気が減圧吸引され不活
性ガスが充填された架橋釜内で加熱架橋されるので、モ
ールド絶縁体の表面が酸化劣化されることがない。
またモールド絶縁体の外周にシリコーンゴムまたはシ
リコーン樹脂からなるガス透過性の熱収縮性チューブが
被覆されているので、モールド絶縁体中に生じた架橋用
過酸化物の分解残渣が、この支持層を透過して絶縁体外
へ速やかに放出揮散される。
したがって通電使用中にモールド絶縁体中の水分量等
が増加することがなく、水トリーなどの発生に起因する
経時的な絶縁性能の低下が生じることがない。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
この実施例においては、第1図に示すように、まず端
部を突き合わせて配置した一対のゴム、プラスチック絶
縁ケーブル10の導体11を、導体接続スリーブ等を介して
接続した後、この導体接続部12上に、両側のケーブル絶
縁体13上に跨がって、架橋用過酸化物が配合された架橋
可能なポリオレフィン樹脂テープを巻回し、紡錘状のモ
ールド絶縁体14を形成する。
次いでこのモールド絶縁体14の外周に、両側のケーブ
ル絶縁体13上に跨がって、予め被嵌しておいたガス透過
性の良好なシリコーン樹脂等からなる熱収縮性チューブ
15を被せて加熱収縮させ、接続部支持および形状維持の
ための層を形成した後、それらを、上下内周面にそれぞ
れ加熱ヒータ16が取付けられた架橋釜17中に挿入する。
そして架橋釜17の上部に取付けられた排出バルブ18を
閉じた後、ロータリータイプの真空ポンプ19によって圧
力が数TOrrになるまで架橋釜17内の空気を減圧吸引し、
次いで導入バルブ20を開きボンベ21から窒素ガスを圧入
充填し、架橋釜17内部を一定の圧力に加圧する。
しかる後、加熱ヒータ16を作動させて釜内を適当な温
度に加熱することによって、モールド絶縁体14を架橋す
る。
この実施例の架橋方法においては、架橋釜17内の空気
が真空ポンプ19によって減圧吸引され、反応性が極めて
低い高圧の窒素ガスで置換されているので、モールド絶
縁体14の表面が酸化されることがなく、したがって酸化
に由来する劣化も生じない。
また架橋用過酸化物の分解によってモールド絶縁体14
中に生じた残渣が、このシリコーン樹脂等の熱収縮性チ
ューブ15を透過して容易に外部へ放出されるので、これ
らの分解残渣に起因する絶縁性能の低下も生じない。
また架橋釜17内に放出された架橋剤分解残渣は、排出
バルブ18を開きかつ窒素ガスの圧入を続けることによっ
て、容易に釜外に排出され、再びモールド絶縁体14内に
取込まれることがない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の架橋方法によれば、モー
ルド絶縁体の表面が酸化され劣化が生じることがなく、
特性の良好なケーブル接続部のモールド絶縁体が形成さ
れる。
またこのようなモールド絶縁体中に生じた、加橋用過
酸化物の分解残渣や分解生成物である水が速やかに外部
へ揮散放出されるので、絶縁性能の良好なモールド絶縁
体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例のモールド絶縁体の架橋方法
を説明するための断面図、第2図は、従来のモールド絶
縁体の架橋方法を説明するための断面図である。 10……ケーブル 12……導体接続部 14……モールド絶縁体 15……シリコーン樹脂等の熱収縮性チューブ 16……加熱ヒータ 17……架橋釜 19……真空ポンプ 21……窒素ガスボンベ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風晴 豊彦 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−121288(JP,A) 特開 昭62−86681(JP,A) 特開 平1−252110(JP,A) 特開 昭60−246577(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 43/00 H01R 4/70 - 4/72 H02G 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルの導体接続部上に両ケーブルのケ
    ーブル絶縁体に跨がって形成された架橋可能なモールド
    絶縁体の外周にシリコーンゴムまたはシリコーン樹脂か
    らなるガス透過性の熱収縮性チューブを被覆し、これを
    加熱手段を備えた架橋釜に収容し、次いで前記架橋釜内
    の空気を減圧吸引した後、この架橋釜内に高圧不活性ガ
    スを充填して、前記モールド絶縁体を前記不活性ガスに
    よって加圧しながら加熱架橋することを特徴とするケー
    ブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法。
JP1198468A 1989-07-31 1989-07-31 ケーブル接続部のモールド絶縁体の架橋方法 Expired - Lifetime JP2892384B2 (ja)

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JP5503450B2 (ja) * 2010-08-05 2014-05-28 株式会社ビスキャス 補強絶縁層の架橋方法及び補強絶縁層の架橋装置

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