JPH07170623A - ケーブルの端末処理方法 - Google Patents

ケーブルの端末処理方法

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Publication number
JPH07170623A
JPH07170623A JP5316733A JP31673393A JPH07170623A JP H07170623 A JPH07170623 A JP H07170623A JP 5316733 A JP5316733 A JP 5316733A JP 31673393 A JP31673393 A JP 31673393A JP H07170623 A JPH07170623 A JP H07170623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
cable
terminal
plastic
rubber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5316733A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Minami
正樹 南
Yoshinori Sakaguchi
義則 坂口
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP5316733A priority Critical patent/JPH07170623A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴムまたはプラスチックシースを有するケー
ブルの端末処理において、シース端部に発生する収縮に
起因する防水特性の不具合を、容易かつ確実に防止する
方法を提供する。 【構成】 ポリ塩化ビニル等のプラスチックシースを有
する電力ケーブルの端末処理を行うにあたり、段剥ぎさ
れたシース6の端部を、リボンヒーターのような発熱体
8あるいは赤外線ヒーター11により加熱する。すなわ
ち、これらのヒーターに断続的に通電し、シース6端部
に高温と低温(常温)とを交互に繰り返すヒートサイク
ルを加える。こうしてシース6をケーブル軸方向に十分
に収縮させた後、シース6端部からケーブルコア12上
に跨がって防水テープを巻回し、防水部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムまたはプラスチッ
クシースを有するケーブルにおいて、端末処理の施工後
にシースの収縮が生じないようにする端末処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴムまたはプラスチックからな
るシースを有する電力ケーブルの端末処理においては、
図4に示すように、階段状に剥ぎ取られたシース1の端
部からケーブルコア2上、すなわちケーブルの外部半導
電層3と絶縁体4上に跨がって、粘着剤付きのクロロプ
レンゴムテープやポリ塩化ビニルテープのような防水テ
ープを巻回することにより、防水部5を形成し、水がケ
ーブルコア2内に浸入しないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな端末処理方法では、製造時の残留歪みにより、シー
ス1に軸に沿って収縮する方向の応力が生じているた
め、施工後にヒートサイクルや外気温の変化等によりシ
ース1が収縮し、図5に示すように、シース1が防水部
5から引き抜け、こうして生じた防水部5とケーブルコ
ア2との隙間から内部に水が浸入するおそれがあった。
【0004】このようなシース1の収縮によるケーブル
コア2内への浸水を防ぐため、従来から、ずれ防止具や
係止装置によりシース1を外側から拘束することが行わ
れていた。
【0005】しかし、このような方法では、治具や装置
を必要とするばかりでなく、拘束用の治具や装置により
シース1とともに絶縁体4等のケーブル内部の構成物が
締め付けられるため、特性が低下するなどの悪影響が生
じていた。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、ゴムまたはプラスチックシースを有する
ケーブルの端末処理において、シース端部に発生する収
縮に起因する防水特性の不具合を、容易かつ確実に防止
する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルの端末
処理方法は、ゴムまたはプラスチックからなるシースを
有するケーブルの端末処理を行うにあたり、前記シース
の端部を、外部から加熱してケーブル軸方向に収縮させ
た後、その上に防水部を形成することを特徴とする。
【0008】本発明において端末処理を行うケーブル
は、たとえば導体上に内部半導電層を介してゴムまたは
プラスチックからなる絶縁体を設け、その外周に、外部
半導電層、金属遮蔽層、押さえテープ巻回層等の中間層
を介して、ゴムまたはプラスチックからなるシースを被
覆したものである。
【0009】また、シースを構成するゴムまたはプラス
チック材料としては、天然ゴム、合成ゴム、ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルエステ
ル、ポリエーテルアミド等が用いられる。
【0010】さらに、本発明において加熱手段として
は、シースに残留するケーブル軸方向の歪み(応力)を
除去するように、シースをその軟化温度以上に加熱する
ことができるものであれば、いかなる手段も採ることが
できるが、リボンヒーターのような発熱線をシース端部
に巻いて直接加熱する方法や、あるいは赤外線ヒーター
等で加熱する方法等を採ることが望ましい。また、加熱
は連続的でも良いが、断続的に加熱し、シースに高温
(軟化温度以上)と低温(常温)とのヒートサイクルが
加えられるように構成することが望ましい。
【0011】
【作用】本発明のケーブルの端末処理方法においては、
防水部を形成する前に、シースの端部が外部から加熱さ
れることにより、ケーブル軸方向に十分に収縮し、シー
スに残留する収縮方向の歪みが除去される。そのため、
端末処理の施工後にシースにケーブル軸方向の収縮が生
じることがなく、ケーブルコア内への浸水が防止され
る。こうして本発明においては、シースを拘束し収縮を
防止するための治具や装置が不要になるので、コストダ
ウンが達成されるうえに、ケーブルコアが治具の締め付
けにより損傷されることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】実施例においては、導体上に架橋ポリエチ
レン等のプラスチックからなる絶縁体と外部半導電層と
を順に設け、その外周にポリエチレン、ポリ塩化ビニル
等のプラスチックシースを被覆してなる電力ケーブルの
端末処理を行うにあたり、図1に示すように、階段状に
剥ぎ取られたシース6の端部を、以下に示すような手段
により加熱する。すなわち、シース6端部の外周に、ク
ッション層7を介してリボンヒーターのような発熱体8
を巻回し、その上にさらに断熱保温層9を設ける。ま
た、図2に示すように、シース6端部の外側を断熱材か
らなるカバー10で覆い、その内部に赤外線ヒーター1
1を配置しても良い。そして、このような発熱体8や赤
外線ヒーター11に断続的に通電し、図3に示すよう
に、シース6を構成するプラスチックの軟化温度以上の
高温と低温(常温)とを交互に繰り返すようなヒートサ
イクルを加える。こうしてシース6端部を加熱し、ケー
ブル軸方向に十分に収縮させた後、シース6端部からケ
ーブルコア12(外部半導電層13および絶縁体14)
上に跨がって防水テープを巻回し、防水部を形成する。
なお、図示を省略したケーブル導体の端部においては、
常法により導体端子と接続するとともに、導体接続部の
外周に絶縁テープを巻回する。そして、このような絶縁
テープの巻回層の上にも、前記ケーブルコア12上に巻
かれた防水テープを続けて巻回する。
【0014】このように構成される実施例の端末処理方
法においては、防水部を形成する前に、シース6端部が
加熱されてケーブル軸方向に十分に収縮し、それにより
シース6に残留する収縮方向の応力が除去されているの
で、処理後にヒートサイクルや外気温の変化等が加わっ
ても、シース6が収縮してケーブルコア12内に浸水す
るなどの不都合が生じない。そのため、従来からシース
の収縮防止のために使用されていた拘束用の治具や装置
が不要になり、コストダウンを図ることができるうえ
に、絶縁体14等が前記治具により損傷されることがな
く、特性の良好な端末処理部が得られる。
【0015】なお、実際にシース端部を加熱し収縮させ
る方法として、先にシースを剥ぎ取ることなく、シース
を端末部の長さ以上の範囲で加熱して収縮させた後、収
縮したシースの先端不要部を剥ぎ取る方法も考えられる
が、この方法では、加熱範囲が長くなり収縮効率が悪く
なる。したがって、実施例に示したように、シースの収
縮を見込んでケーブル端部のシースを仮りに長めに除去
した後、切断されたシースの端部を加熱して十分に収縮
させる方法を採る方が望ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法によれ
ば、ゴムまたはプラスチックシースを有する電力ケーブ
ル等の端末処理において、防水部を形成する前に、シー
ス端部が加熱されて軸方向に十分に収縮し、収縮方向の
残留歪みが除去されているので、処理後にシースがそれ
以上収縮することがなく、端末部の防水特性を良好に保
持することができる。したがって、シースを外側から拘
束するための治具や装置を使用する必要がなく、コスト
ダウンを図ることができる。また、シース拘束用治具の
締め付けによる、ケーブルコアの損傷を防止することが
でき、特性の良好な端末処理部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、ケーブルシースを外
側から加熱する手段の一例を示す部分断面図。
【図2】本発明の実施例において、ケーブルシースを外
側から加熱する手段の他の例を示す部分断面図。
【図3】本発明の実施例において、シースに加えるヒー
トサイクルの例を示すグラフ。
【図4】従来のケーブルの端末処理部の要部を示す断面
図。
【図5】従来のケーブルの端末処理部において、シース
がケーブル軸方向に収縮した状態を示す断面図。
【符号の説明】
5………防水部 6………シース 7………クッション層 8………発熱体 9………断熱保温層 10………断熱カバー 11………赤外線ヒーター 12………ケーブルコア 13………外部半導電層 14………絶縁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムまたはプラスチックからなるシース
    を有するケーブルの端末処理を行うにあたり、 前記シースの端部を、外部から加熱してケーブル軸方向
    に収縮させた後、その上に防水部を形成することを特徴
    とするケーブルの端末処理方法。
JP5316733A 1993-12-16 1993-12-16 ケーブルの端末処理方法 Withdrawn JPH07170623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5316733A JPH07170623A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ケーブルの端末処理方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP5316733A JPH07170623A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ケーブルの端末処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07170623A true JPH07170623A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18080301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5316733A Withdrawn JPH07170623A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ケーブルの端末処理方法

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JP (1) JPH07170623A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174773A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Viscas Corp ケーブル接続部及びそれに用いる熱収縮性チューブ
CN102383327A (zh) * 2011-11-19 2012-03-21 山东鲁普耐特新材料工程技术研究中心 一种化纤绳索热处理装置及方法
KR20230024722A (ko) * 2021-08-12 2023-02-21 김종국 열 융착 장치

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Effective date: 20010306