JPH04342731A - 架橋ポリオレフィン絶縁ケーブルの製造方法 - Google Patents

架橋ポリオレフィン絶縁ケーブルの製造方法

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Publication number
JPH04342731A
JPH04342731A JP3114437A JP11443791A JPH04342731A JP H04342731 A JPH04342731 A JP H04342731A JP 3114437 A JP3114437 A JP 3114437A JP 11443791 A JP11443791 A JP 11443791A JP H04342731 A JPH04342731 A JP H04342731A
Authority
JP
Japan
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crosslinked polyolefin
crosslinked
water
temperature
heating
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3114437A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Okashita
稔 岡下
Fumio Aida
会田 二三夫
Susumu Hirai
進 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、架橋剤としてジクミル
パーオキサイドを用いる架橋ポリオレフィン絶縁ケーブ
ルの製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、架橋ポリオレフィン絶縁ケー
ブルを製造するにあたり、連続的に送り出される導体上
に、有機過酸化物を架橋剤として配合したポリオレフィ
ン組成物を押出被覆し、架橋させて架橋ポリオレフィン
絶縁被覆を形成する方法が行われており、架橋剤には、
有機過酸化物としてジクミルパーオキサイド(DCP)
が一般に用いられている。
【0004】しかしながら、このDCPを用いる方法で
得られるケーブルは、他のこの種のケーブルの製造方法
、たとえば電子線照射により架橋させる方法により得ら
れるケーブルに比べて、絶縁被覆中に水トリーが発生し
やすいという問題があった。この水トリーの発生は、架
橋過程で生じた水分、すなわち架橋剤の一次分解生成物
であるクミルアルコールの二次分解により生じた水分が
絶縁被覆中に高濃度に残留することによるものと考えら
れている。
【0005】このため、従来は、絶縁被覆形成後、ドラ
ムに巻き取ったケーブルを、60〜90℃程度の温度で
、大気中乃至真空下で加熱乾燥することにより分解残渣
を拡散除去するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、たとえば被覆厚25mmもので約
 1ヶ月を要するなど乾燥に時間がかかり、生産性を低
下させるという問題を生じていた。そこで、乾燥時間を
短縮しうる効率のよい乾燥方法の開発が要望されている
【0007】ところで、一般に乾燥時間を短縮するため
には加熱温度を高めればよいのであるが、架橋ポリオレ
フィン絶縁ケーブルの場合、90℃をあまり超えるとケ
ーブル軟化点に近くなるためケーブル物性の低下や外形
変形のおそれがあるうえ、クミルアルコ―ルがα− メ
チルスチレンおよび水に二次分解する反応の活性化エネ
ルギーが水の拡散の活性化エネルギーより大きくなって
、一時的に水が増大蓄積される結果、ボイドを生ずるお
それがある。
【0008】本発明はこのような従来技術の課題に対処
してなされたもので、水トリーの原因となる水を短時間
に、ケーブルの物性低下や外形の変形、さらにはボイド
の原因となる水の一時的蓄積を招くことなく除去するこ
とができ、高品質、高特性の架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブルを生産性良く製造することができる方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】[発明の構成]
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体上に、D
CPを架橋剤として配合したポリオレフィン組成物を押
出被覆し、架橋させて架橋ポリオレフィン絶縁被覆を形
成した後、これを加熱乾燥して前記架橋ポリオレフィン
絶縁被覆中の水分を低減する架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブルの製造方法において、前記加熱乾燥は、DCPの
一次分解生成物であるクミルアルコールの二次分解が抑
制される75℃以下の温度で加熱して前記架橋ポリオレ
フィン絶縁被覆中の水分含有量を100ppm以下にま
で低減し、次いで85〜95℃の温度で加熱することか
らなることを特徴とするものである。
【0011】本発明における、DCPを架橋剤として配
合したポリオレフィン組成物としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体(EVA)等のエチレン系共
重合体等のポリオレフィンをベ―スに、DCPを配合し
、さらに必要に応じて無機充填剤、老化防止剤、その他
の添加剤を混合したものがあげられる。
【0012】本発明においては、このようなポリオレフ
ィン組成物を導体上に押出被覆し、架橋させた後、この
架橋ポリオレフィン絶縁被覆を加熱乾燥するにあたり、
75℃以下、好ましくは70〜75℃の温度で加熱して
架橋ポリオレフィン絶縁被覆中の水分含有量を100p
pm以下にまで低減し、次いで85〜95℃の温度で加
熱する。このような条件の二段階加熱を用いることによ
り、効率のよい乾燥が可能となり、ケーブルの物性低下
や外形の変形、さらにはボイドの原因となる水の一時的
蓄積を招くことなく乾燥時間を短縮することができる。 以下、その理由を説明する。
【0013】水の拡散速度は加熱温度が高くなればなる
ほど増大するが、それにともないクミルアルコールの二
次分解速度も大きくなって水の生成が増大する。したが
って、効率の良い乾燥を行うためには、クミルアルコー
ルの二次分解を抑えつつ、できるだけ高温で加熱するこ
とが望ましい。
【0014】一方、本発明者らは、多くの実験結果から
、クミルアルコールの二次分解反応が温度および初期水
分量に大きく依存することを見出した。すなわち、初期
水分量が100ppm以下では反応がほとんど進行せず
、逆に200ppmを超えると反応が急激に進む。また
、温度が75℃以下では二次分解が極めて遅く進行する
【0015】そこで、まず、75℃以下の温度で加熱す
ることにより、クミルアルコールの二次分解を抑制しつ
つ、架橋ポリオレフィン絶縁被覆中の水分含有量をクミ
ルアルコールの二次分解反応が抑制される100ppm
以下にまで低減する。この結果、後の加熱工程は、高温
で行ってもクミルアルコールの二次分解反応が抑制され
るため、ケーブル物性や外形変形をもたらすことのない
温度範囲内でできる限り高温で乾燥することができるよ
うになり、効率の良い乾燥が可能となる。また、このよ
うな加熱方法では、全工程を通じてクミルアルコールの
二次分解反応が抑制されるため、水の一時的蓄積も防止
される。
【0016】なお、上記加熱雰囲気としては、真空雰囲
気もしくは不活性ガス雰囲気が好ましい。これは、酸素
が存在するとクミルアルコールの二次分解反応が促進さ
れるからである。
【0017】
【作用】本発明方法では、架橋ポリオレフィン絶縁被覆
形成後、まず、75℃以下の温度で加熱して架橋ポリオ
レフィン絶縁被覆中の水分含有量を100ppm以下に
まで低減し、次いで85〜95℃の温度で加熱すること
により、クミルアルコールの二次分解による水の発生が
ほぼ抑制された状態で加熱乾燥されることになるため、
乾燥時間が短縮される。しかも、架橋ポリオレフィン絶
縁被覆中の水分含有量を100ppm 以下にまで低減
した後は85〜95℃という高温で加熱することができ
るので、短縮効果はより大きく、そのうえ、かかる高温
で加熱しても一時的に水が蓄積されるようなことはない
。したがって、高品質、高特性の架橋ポリオレフィン絶
縁ケーブルを生産性良く製造することができる。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0019】架橋剤としてDCPが配合された架橋可能
な絶縁性ポリエチレン組成物を、外径29.5mmの導
体上に厚さが27mmとなるように押出被覆し、常法に
より加熱架橋して絶縁体を形成した後ドラムに巻取った
。絶縁体中の水分量は200ppmであった。続いて、
これを真空加熱室に入れ、真空引きしつつ70℃の温度
で、絶縁体内の水分量が100ppmになるまで加熱乾
燥した。所要日数は13日であった。
【0020】この後、加熱室内の温度を90℃にまで昇
温し、真空引きを継続したまま加熱乾燥を続け、絶縁体
内の水分量が50ppm 以下に達するまでの所要日数
を調べたところ、 7日経過後に水分量50ppm 以
下が達成された。
【0021】また、比較のために、上記と同様にして製
造した、絶縁体中の水分量が200ppmの被覆導体を
、70℃の温度で加熱することなく直ちに90℃に昇温
した真空加熱室内に収容し、真空引きしつつ加熱乾燥を
続け、絶縁体内の水分量が50ppm 以下に達するま
での所要日数を調べたところ、25日を要した。
【0022】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明方法によれば、架橋ポリオレフィン絶縁被覆形成後
、75℃以下の温度で加熱して架橋ポリオレフィン絶縁
被覆中の水分含有量を100ppm以下にまで低減し、
次いで85〜95℃の温度で加熱するようにしたので、
クミルアルコールの二次分解による水の発生がほぼ抑制
された状態で加熱乾燥されることになるため、効率のよ
い加熱が可能となり、乾燥時間を短縮することができる
。しかも、ケーブルの物性低下や外形の変形、さらには
ボイドの原因となる水の一時的蓄積を招くこともないの
で、高品質、高特性の架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル
を生産性良く製造することができる。
【0023】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  導体上に、ジクミルパーオキサイドを
    架橋剤として配合したポリオレフィン組成物を押出被覆
    し、架橋させて架橋ポリオレフィン絶縁被覆を形成した
    後、これを加熱乾燥して前記架橋ポリオレフィン絶縁被
    覆中の水分を低減する架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル
    の製造方法において、前記加熱乾燥は、ジクミルパーオ
    キサイドの一次分解生成物であるクミルアルコールの二
    次分解が抑制される75℃以下の温度で加熱して前記架
    橋ポリオレフィン絶縁被覆中の水分含有量を100pp
    m以下にまで低減し、次いで85〜95℃の温度で加熱
    することからなることを特徴とする架橋ポリオレフィン
    絶縁ケーブルの製造方法。
JP3114437A 1991-05-20 1991-05-20 架橋ポリオレフィン絶縁ケーブルの製造方法 Withdrawn JPH04342731A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113393976A (zh) * 2021-06-15 2021-09-14 武汉忠信电缆(集团)有限公司 一种直接应用于多线连续化学交联电线电缆生产线

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113393976A (zh) * 2021-06-15 2021-09-14 武汉忠信电缆(集团)有限公司 一种直接应用于多线连续化学交联电线电缆生产线
CN113393976B (zh) * 2021-06-15 2023-07-14 武汉忠信电缆(集团)有限公司 一种直接应用于多线连续化学交联电线电缆生产线

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