JPH09180167A - 磁気記録媒体とその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体とその製造方法Info
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- JPH09180167A JPH09180167A JP35079495A JP35079495A JPH09180167A JP H09180167 A JPH09180167 A JP H09180167A JP 35079495 A JP35079495 A JP 35079495A JP 35079495 A JP35079495 A JP 35079495A JP H09180167 A JPH09180167 A JP H09180167A
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- magnetic
- magnetic layer
- signal
- recorded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1の磁性層に記録した信号から発生する磁
界及び配向磁界の影響で第2の磁性層に書き換え不能な
固定パターンが形成した記録媒体において、従来技術の
ように可変信号の出力レベルと固定信号の出力レベルと
が制約を受け合うことが無く、それぞれを十分な出力レ
ベルで読み取ることができるようにすること。 【解決手段】 非磁性基体上に、保磁力が常温において
5000 Oe以上、キュリー点が200℃以下の磁性
材料よりなる第1の磁性層と、保磁力が250Oe以上
3000 Oe以下の磁性粒子をバインダ中に分散して
なる第2の磁性層とを順次積層してなり、前記第2の磁
性層には、第1の磁性層に記録された信号による磁界並
びに上昇温度及び配向磁界の影響により、磁性粒子の存
在が密なる部分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形
成された書き換え不能な固定パターンが記録されている
ことを特徴とする。
界及び配向磁界の影響で第2の磁性層に書き換え不能な
固定パターンが形成した記録媒体において、従来技術の
ように可変信号の出力レベルと固定信号の出力レベルと
が制約を受け合うことが無く、それぞれを十分な出力レ
ベルで読み取ることができるようにすること。 【解決手段】 非磁性基体上に、保磁力が常温において
5000 Oe以上、キュリー点が200℃以下の磁性
材料よりなる第1の磁性層と、保磁力が250Oe以上
3000 Oe以下の磁性粒子をバインダ中に分散して
なる第2の磁性層とを順次積層してなり、前記第2の磁
性層には、第1の磁性層に記録された信号による磁界並
びに上昇温度及び配向磁界の影響により、磁性粒子の存
在が密なる部分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形
成された書き換え不能な固定パターンが記録されている
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリペイドカード等
のように、偽造や変造等の不正行為に対して高い安全性
を要求される磁気記録媒体及びその製造方法に関するも
のであり、特に複数の磁性層を積層して成り、その内の
少なくとも一つの磁性層に書き換え不能な固定パターン
を形成した磁気記録媒体及びその製造方法に関するもの
である。
のように、偽造や変造等の不正行為に対して高い安全性
を要求される磁気記録媒体及びその製造方法に関するも
のであり、特に複数の磁性層を積層して成り、その内の
少なくとも一つの磁性層に書き換え不能な固定パターン
を形成した磁気記録媒体及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及したプリペイドカードを
はじめとする各種磁気カードは、その普及にともなって
偽造・変造などの不正行為に対する安全性が強く求めら
れるようになってきている。磁気カードの安全性を高め
るための手段としては、通常の磁気記録再生領域とは別
の箇所に、書き換えが困難な固定パターンを媒体固有の
識別情報として付与することが提案されている。例えば
特開昭50−79311号公報にあるように、通常の磁
性層に磁気記録された信号磁界の作用下に、磁性粒子を
分散した磁性塗料を塗布して下層の情報に支配された磁
性粒子の配向を物理的に固定した媒体、特開平7−29
157号公報にあるように磁気記録された磁性層の上
に、保磁力が100 Oe以下の磁性粒子を分散した磁
性塗料を塗布することにより、信号の記録パターンの磁
気反転部に磁性粒子を集中させて物理的に固定した媒
体、特開平5−318974号公報にあるように、通常
の磁性層に磁気記録された情報を、その上に積層された
保磁力が4500 Oe以上の高保磁力の磁性粒子を有
する磁性層に転写させることにより、通常用いられる磁
気ヘッドでは書き換えが困難な情報を付与した媒体など
が知られている。
はじめとする各種磁気カードは、その普及にともなって
偽造・変造などの不正行為に対する安全性が強く求めら
れるようになってきている。磁気カードの安全性を高め
るための手段としては、通常の磁気記録再生領域とは別
の箇所に、書き換えが困難な固定パターンを媒体固有の
識別情報として付与することが提案されている。例えば
特開昭50−79311号公報にあるように、通常の磁
性層に磁気記録された信号磁界の作用下に、磁性粒子を
分散した磁性塗料を塗布して下層の情報に支配された磁
性粒子の配向を物理的に固定した媒体、特開平7−29
157号公報にあるように磁気記録された磁性層の上
に、保磁力が100 Oe以下の磁性粒子を分散した磁
性塗料を塗布することにより、信号の記録パターンの磁
気反転部に磁性粒子を集中させて物理的に固定した媒
体、特開平5−318974号公報にあるように、通常
の磁性層に磁気記録された情報を、その上に積層された
保磁力が4500 Oe以上の高保磁力の磁性粒子を有
する磁性層に転写させることにより、通常用いられる磁
気ヘッドでは書き換えが困難な情報を付与した媒体など
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
50−79311号、特開平7−29157号、特開平
5−318974号は、何れも固定パターンが磁気記録
再生が困難な100 Oe以下の低保磁力磁性層中また
は4500 Oe以上の高保磁力磁性層中に形成されて
おり、磁気記録再生のための磁性層の上に保磁力の異な
る別の磁性層を積層した構造となっている。
50−79311号、特開平7−29157号、特開平
5−318974号は、何れも固定パターンが磁気記録
再生が困難な100 Oe以下の低保磁力磁性層中また
は4500 Oe以上の高保磁力磁性層中に形成されて
おり、磁気記録再生のための磁性層の上に保磁力の異な
る別の磁性層を積層した構造となっている。
【0004】図6は、上述の従来技術による媒体の構造
を示す断面図であり、基体2の上には磁気記録再生が可
能な第1の磁性層7と、保磁力が100 Oe以下また
は4500 Oe以上であり磁気記録再生が困難な第2
の磁性層8とが順次積層されている。第1の磁性層7に
は可変情報を記録再生するための磁気記録再生トラック
6が設けられ、第2の磁性層8には媒体を識別するため
の情報等を記録した書き換え不能な固定信号トラック5
が設けられている。この固定信号トラック5の固定信号
は上述のようにそれに接する第1の磁性層7の磁気記録
された信号の影響下に記録されたものであり、図6では
この磁気記録信号はその後消去されている。この媒体
は、第1の磁性層7が、第2の磁性層8に全面的に被わ
れているため、第1の磁性層7に記録されている可変情
報の再生出力が、第2の磁性層8の影響で低下するとい
う問題点がある。一方、第2の磁性層の厚みを厚くする
ことが前述の理由によりできないことから、該磁性層に
記録されている固定パターンの出力レベルが十分に得ら
れないという問題点をも有している。更に、第1の磁性
層7は可変情報を記録再生するものであると同時に、第
2の磁性層8に固定パターンを記録するための信号源で
もある。通常、第1の磁性層7の厚みは読み取り装置に
要求される出力レベルに合わせて設定されるため、固定
パターンを作製するための最適な膜厚を取ることができ
なかった。
を示す断面図であり、基体2の上には磁気記録再生が可
能な第1の磁性層7と、保磁力が100 Oe以下また
は4500 Oe以上であり磁気記録再生が困難な第2
の磁性層8とが順次積層されている。第1の磁性層7に
は可変情報を記録再生するための磁気記録再生トラック
6が設けられ、第2の磁性層8には媒体を識別するため
の情報等を記録した書き換え不能な固定信号トラック5
が設けられている。この固定信号トラック5の固定信号
は上述のようにそれに接する第1の磁性層7の磁気記録
された信号の影響下に記録されたものであり、図6では
この磁気記録信号はその後消去されている。この媒体
は、第1の磁性層7が、第2の磁性層8に全面的に被わ
れているため、第1の磁性層7に記録されている可変情
報の再生出力が、第2の磁性層8の影響で低下するとい
う問題点がある。一方、第2の磁性層の厚みを厚くする
ことが前述の理由によりできないことから、該磁性層に
記録されている固定パターンの出力レベルが十分に得ら
れないという問題点をも有している。更に、第1の磁性
層7は可変情報を記録再生するものであると同時に、第
2の磁性層8に固定パターンを記録するための信号源で
もある。通常、第1の磁性層7の厚みは読み取り装置に
要求される出力レベルに合わせて設定されるため、固定
パターンを作製するための最適な膜厚を取ることができ
なかった。
【0005】そこで、第2の磁性層8を磁気記録再生ト
ラック6の部分を避けて、固定信号トラック5の部分の
みに設けることも考えられるが、これも上述の問題点の
解決には不十分であるばかりでなく、第1の磁性層7を
形成する時のような全面塗布方式の製造方法を用いるこ
とができず、ストライプ状に塗布したり、部分印刷する
など通常の磁気記録媒体を製造する工程以外の余分な工
程を付加する必要があり、製造プロセスが複雑化すると
いう欠点がある。また固定信号トラック5の存在が視認
できるため、安全性の面からも問題点を有している。
ラック6の部分を避けて、固定信号トラック5の部分の
みに設けることも考えられるが、これも上述の問題点の
解決には不十分であるばかりでなく、第1の磁性層7を
形成する時のような全面塗布方式の製造方法を用いるこ
とができず、ストライプ状に塗布したり、部分印刷する
など通常の磁気記録媒体を製造する工程以外の余分な工
程を付加する必要があり、製造プロセスが複雑化すると
いう欠点がある。また固定信号トラック5の存在が視認
できるため、安全性の面からも問題点を有している。
【0006】第2の磁性層8を磁気記録再生が可能な磁
性材料により構成すると、固定信号トラック5と磁気記
録再生トラック6とを同一の磁性層に設けることが可能
となる。しかし、この場合も磁気記録再生トラック6に
信号を書き込む際には第1の磁性層7にも信号が書き込
まれてしまうため、再生信号が干渉を受けたり磁気記録
再生トラック6の出力のみが高くなり固定信号トラック
5の出力とのバランスが悪くなるという問題点を有して
いる。本発明は以上の問題点に鑑みなされたもので、固
定信号トラック5と磁気記録再生トラック6とを同一の
磁性層中に形成し、且つそれぞれの出力を十分なレベル
で読み取ることができる磁気記録媒体とその製造方法を
提供するものである。
性材料により構成すると、固定信号トラック5と磁気記
録再生トラック6とを同一の磁性層に設けることが可能
となる。しかし、この場合も磁気記録再生トラック6に
信号を書き込む際には第1の磁性層7にも信号が書き込
まれてしまうため、再生信号が干渉を受けたり磁気記録
再生トラック6の出力のみが高くなり固定信号トラック
5の出力とのバランスが悪くなるという問題点を有して
いる。本発明は以上の問題点に鑑みなされたもので、固
定信号トラック5と磁気記録再生トラック6とを同一の
磁性層中に形成し、且つそれぞれの出力を十分なレベル
で読み取ることができる磁気記録媒体とその製造方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、非磁性基体
上に保磁力が常温において5000 Oe以上の磁性材
料よりなる第1の磁性層と、保磁力が250 Oe以上
3000 Oe以下の磁性粒子をバインダ中に分散して
なる第2の磁性層とを順次積層してなり、前記第2の磁
性層には、第1の磁性層に記録された信号による磁界並
びに配向磁界の影響により、磁性粒子の存在が密なる部
分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形成された書き
換え不能な固定パターンが記録されていることを特徴と
する磁気記録媒体によって解決することができる。すな
わち、第1の磁性層の保磁力は常温において5000
Oe以上であるため、常温下での第2の磁性層への信号
の記録再生には何ら影響を与えることはない。また、第
1の磁性層を構成する磁性材料はキュリー点を200℃
以下とすることにより、加熱状態においては第1の磁性
層への信号の書き込み・消去が容易となる。
上に保磁力が常温において5000 Oe以上の磁性材
料よりなる第1の磁性層と、保磁力が250 Oe以上
3000 Oe以下の磁性粒子をバインダ中に分散して
なる第2の磁性層とを順次積層してなり、前記第2の磁
性層には、第1の磁性層に記録された信号による磁界並
びに配向磁界の影響により、磁性粒子の存在が密なる部
分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形成された書き
換え不能な固定パターンが記録されていることを特徴と
する磁気記録媒体によって解決することができる。すな
わち、第1の磁性層の保磁力は常温において5000
Oe以上であるため、常温下での第2の磁性層への信号
の記録再生には何ら影響を与えることはない。また、第
1の磁性層を構成する磁性材料はキュリー点を200℃
以下とすることにより、加熱状態においては第1の磁性
層への信号の書き込み・消去が容易となる。
【0008】上記課題はまた、先ず非磁性基体上に、保
磁力が常温において5000 Oe以上の磁性材料から
成る第1の磁性層を形成し、次いで前記第1の磁性層に
所定の信号を記録し、その後保磁力が250 Oe以上
3000 Oe以下の磁性材料をバインダ中に分散して
作製した磁性塗料を塗布し、前記磁性塗料が乾燥固化す
る前に、前記第1の磁性層に記録された信号が消去また
は減衰しない磁界強度で、且つ方向が第1の磁性層に記
録された信号の磁化方向に対して実質的に平行であり且
つ一定である磁場配向処理を施し、しかる後に前記磁性
塗料を乾燥固化することにより製造される磁気記録媒体
を用いることで解決することができる。
磁力が常温において5000 Oe以上の磁性材料から
成る第1の磁性層を形成し、次いで前記第1の磁性層に
所定の信号を記録し、その後保磁力が250 Oe以上
3000 Oe以下の磁性材料をバインダ中に分散して
作製した磁性塗料を塗布し、前記磁性塗料が乾燥固化す
る前に、前記第1の磁性層に記録された信号が消去また
は減衰しない磁界強度で、且つ方向が第1の磁性層に記
録された信号の磁化方向に対して実質的に平行であり且
つ一定である磁場配向処理を施し、しかる後に前記磁性
塗料を乾燥固化することにより製造される磁気記録媒体
を用いることで解決することができる。
【0009】また非磁性基体上に、保磁力が常温におい
て5000 Oe以上でキュリー点が200℃以下の磁
性材料から成る第1の磁性層を形成し、次いでキュリー
点近くまで加熱した状態で前記第1の磁性層に所定の信
号を記録し、その後保磁力が250 Oe以上3000
Oe以下の磁性材料をバインダ中に分散して作製した
磁性塗料を塗布し、前記磁性塗料が乾燥固化する前に、
前記第1の磁性層に記録された信号が消去または減衰し
ない磁界強度で、且つ方向が第1の磁性層に記録された
信号の磁化方向に対して実質的に平行であり且つ一定で
ある磁場配向処理を施し、しかる後に前記磁性塗料を乾
燥固化することによっても製造することができる。
て5000 Oe以上でキュリー点が200℃以下の磁
性材料から成る第1の磁性層を形成し、次いでキュリー
点近くまで加熱した状態で前記第1の磁性層に所定の信
号を記録し、その後保磁力が250 Oe以上3000
Oe以下の磁性材料をバインダ中に分散して作製した
磁性塗料を塗布し、前記磁性塗料が乾燥固化する前に、
前記第1の磁性層に記録された信号が消去または減衰し
ない磁界強度で、且つ方向が第1の磁性層に記録された
信号の磁化方向に対して実質的に平行であり且つ一定で
ある磁場配向処理を施し、しかる後に前記磁性塗料を乾
燥固化することによっても製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は本発明に使用する磁気記録媒
体の一例を示す平面図である。図2は図1のX−Xに沿
う部分の断面図、図3はY−Yに沿う部分の断面図であ
る。図1〜図3において、磁気記録媒体1は、非磁性基
体2の上に第1の磁性層3と第2の磁性層4とが順次積
層されて構成されている。第2の磁性層4には、例えば
媒体を特定するための識別情報や、媒体で使用すること
が出来る金額や度数を表す価値情報としての固定パター
ンが記録された固定信号トラック5と、可変信号を記録
再生するための磁気記録再生トラック6とが設けられて
いる。この固定信号トラック5には、磁性粒子の存在が
密なる部分5Aと磁性粒子の存在が疎なる部分5Bとが
交互に形成されている。
を詳細に説明する。図1は本発明に使用する磁気記録媒
体の一例を示す平面図である。図2は図1のX−Xに沿
う部分の断面図、図3はY−Yに沿う部分の断面図であ
る。図1〜図3において、磁気記録媒体1は、非磁性基
体2の上に第1の磁性層3と第2の磁性層4とが順次積
層されて構成されている。第2の磁性層4には、例えば
媒体を特定するための識別情報や、媒体で使用すること
が出来る金額や度数を表す価値情報としての固定パター
ンが記録された固定信号トラック5と、可変信号を記録
再生するための磁気記録再生トラック6とが設けられて
いる。この固定信号トラック5には、磁性粒子の存在が
密なる部分5Aと磁性粒子の存在が疎なる部分5Bとが
交互に形成されている。
【0011】非磁性基体2はポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、硬質塩化ビニル樹脂(PVC)、合成紙
等のプラスチックフィルムや紙、樹脂含浸紙等、磁気カ
ード、磁気シート用の公知のものを使用することができ
る。第2の磁性層4は、固定パターンが形成されるとと
もに磁気記録再生を行うためのものであり、記録用磁性
材料を高分子樹脂バインダ中に分散して作製した磁性材
料を、公知の方法で塗布・乾燥して4〜20μm程度の
厚みとなるよう形成されている。使用される磁性材料
は、記録された信号磁化が安定に保持され、且つ通常用
いられる磁気ヘッドで容易に書き込みが可能である必要
があり、例えばγFe2 O3 、Fe3 O4、CrO2 、
Co含有γFe2 O3 、メタル粉、バリウムフェライト
等、保磁力が250 Oe以上3000 Oe以下のも
のが使用される。第1の磁性層3は、保磁力が少なくと
も常温において5000 Oe以上の磁性材料を高分子
樹脂バインダ中に分散して作製した磁性塗料を、公知の
方法で塗布・乾燥して4〜20μm程度の厚みとなるよ
う形成されている。この第1の磁性層3に使用される磁
性材料としては、前記第2の磁性層4が上に積層された
状態で、第2の磁性層4に信号を記録するための磁気ヘ
ッドでは容易に記録されない必要があり、保磁力が50
00 Oe以上の、例えばバリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライト等が使用される。またキュリー点
(Tc)が200℃より低く且つ常温において保磁力が
5000 Oe以上の磁性材料、例えばバリウムフェラ
イトやストロンチウムフェライトの一部のFeイオンを
Gaイオンで置換したもの、Nd−Fe−B系合金など
を使用することもできる。
ト(PET)、硬質塩化ビニル樹脂(PVC)、合成紙
等のプラスチックフィルムや紙、樹脂含浸紙等、磁気カ
ード、磁気シート用の公知のものを使用することができ
る。第2の磁性層4は、固定パターンが形成されるとと
もに磁気記録再生を行うためのものであり、記録用磁性
材料を高分子樹脂バインダ中に分散して作製した磁性材
料を、公知の方法で塗布・乾燥して4〜20μm程度の
厚みとなるよう形成されている。使用される磁性材料
は、記録された信号磁化が安定に保持され、且つ通常用
いられる磁気ヘッドで容易に書き込みが可能である必要
があり、例えばγFe2 O3 、Fe3 O4、CrO2 、
Co含有γFe2 O3 、メタル粉、バリウムフェライト
等、保磁力が250 Oe以上3000 Oe以下のも
のが使用される。第1の磁性層3は、保磁力が少なくと
も常温において5000 Oe以上の磁性材料を高分子
樹脂バインダ中に分散して作製した磁性塗料を、公知の
方法で塗布・乾燥して4〜20μm程度の厚みとなるよ
う形成されている。この第1の磁性層3に使用される磁
性材料としては、前記第2の磁性層4が上に積層された
状態で、第2の磁性層4に信号を記録するための磁気ヘ
ッドでは容易に記録されない必要があり、保磁力が50
00 Oe以上の、例えばバリウムフェライト、ストロ
ンチウムフェライト等が使用される。またキュリー点
(Tc)が200℃より低く且つ常温において保磁力が
5000 Oe以上の磁性材料、例えばバリウムフェラ
イトやストロンチウムフェライトの一部のFeイオンを
Gaイオンで置換したもの、Nd−Fe−B系合金など
を使用することもできる。
【0012】図4は本発明の磁気記録媒体の製造方法の
一例を示す概略図である。図において、10は基体2を
送り出すための巻き出し装置、11は第1の塗工ヘッ
ド、12は第1の磁性塗料、13は第1の配向装置、1
4は第1の乾燥装置、15は書き込みヘッド、16は第
2の塗工ヘッド、17は第2の磁性塗料、18は第2の
配向装置、19は第2の乾燥装置、20は巻き取り装置
である。
一例を示す概略図である。図において、10は基体2を
送り出すための巻き出し装置、11は第1の塗工ヘッ
ド、12は第1の磁性塗料、13は第1の配向装置、1
4は第1の乾燥装置、15は書き込みヘッド、16は第
2の塗工ヘッド、17は第2の磁性塗料、18は第2の
配向装置、19は第2の乾燥装置、20は巻き取り装置
である。
【0013】本発明の磁気記録媒体1は、以下の方法で
製造することができる。巻き出し装置10より送り出さ
れた非磁性基体2に、第1の塗工ヘッド11で第1の磁
性塗料12を塗布し、その後例えば同極性の永久磁石を
近接して対向配置してなる第1の配向装置13で配向処
理を施し、続いて第1の乾燥装置14により乾燥固化し
て先ず第1の磁性層3を形成する。この第1の磁性層3
に、磁気ヘッド15で所定の信号を磁気記録する。ま
た、第1の磁性層3にキュリー点(Tc)が低い磁性材
料を使用する場合には、図示しない加熱手段により該磁
性層を加熱した状態で所定の信号を磁気記録する。次に
第2の塗工ヘッド16で第2の磁性塗料17を塗布し、
その直後に例えばソレノイドコイルなどによる第2の配
向装置18で、第1の磁性層3に記録した信号の残留磁
化の方向に対して実質的に平行(図4の場合は、塗布面
に対して平行)、且つ一定方向の配向磁界を加える。そ
の後第2の乾燥装置19で第2の磁性塗料17を乾燥固
化させると、第2の磁性層4には第1の磁性層3に記録
した信号の磁化の向きおよび長さに従って磁性粒子の存
在が密なる箇所と疎なる箇所とが交互に形成される。そ
の後、第1及び第2の磁性層が形成された基体2は巻き
取り装置20に巻き取られる。
製造することができる。巻き出し装置10より送り出さ
れた非磁性基体2に、第1の塗工ヘッド11で第1の磁
性塗料12を塗布し、その後例えば同極性の永久磁石を
近接して対向配置してなる第1の配向装置13で配向処
理を施し、続いて第1の乾燥装置14により乾燥固化し
て先ず第1の磁性層3を形成する。この第1の磁性層3
に、磁気ヘッド15で所定の信号を磁気記録する。ま
た、第1の磁性層3にキュリー点(Tc)が低い磁性材
料を使用する場合には、図示しない加熱手段により該磁
性層を加熱した状態で所定の信号を磁気記録する。次に
第2の塗工ヘッド16で第2の磁性塗料17を塗布し、
その直後に例えばソレノイドコイルなどによる第2の配
向装置18で、第1の磁性層3に記録した信号の残留磁
化の方向に対して実質的に平行(図4の場合は、塗布面
に対して平行)、且つ一定方向の配向磁界を加える。そ
の後第2の乾燥装置19で第2の磁性塗料17を乾燥固
化させると、第2の磁性層4には第1の磁性層3に記録
した信号の磁化の向きおよび長さに従って磁性粒子の存
在が密なる箇所と疎なる箇所とが交互に形成される。そ
の後、第1及び第2の磁性層が形成された基体2は巻き
取り装置20に巻き取られる。
【0014】図5の(A)〜(D)は、本発明による磁
気記録媒体に、書き換え不能な固定パターンを形成する
過程を詳しく説明するための図である。図5の(A)
は、第1の磁性層3に、固定パターン作製用の信号を記
録した後の磁化状態を示す図である。この信号は、図中
実線の矢印で示すように残留磁化の方向が交互に必ず反
転するよう、例えば飽和磁束密度(Bs)が20キロガ
ウス以上のFe−Co系合金をコア材として使用した磁
気ヘッドなどを用いて磁気記録されている。また、第1
の磁性層3にキュリー点(Tc)が低い磁性材料を使用
した場合には、保磁力が通常の記録用磁性材料と同程度
まで低下するよう加熱した状態で、通常の磁気ヘッドに
より飽和記録することができる。記録する信号の符号化
方式は、後述する理由により所定の長さの中に必ず磁化
反転が存在する方式である必要があり、記録密度にもよ
るが一般にはFM、PM、MFMなどが使用される。図
5の(B)は、この第1の磁性層3の上から保磁力が2
50 Oe以上3000 Oe以下の磁性材料よりなる
第2の磁性塗料を塗布し、乾燥前に所定の方向の配向磁
界(図では右向きの矢印で示した)を印加したときの、
第2の磁性層4に加わる磁界の向きを模式的に示した図
である。参照番号5A′の箇所では、配向磁界の向きと
第1の磁性層に記録した信号から発生する信号磁界の向
きとが一致するので、両者が足し合わされて磁界強度は
大きくなる。参照番号5B′の箇所では、配向磁界と信
号磁界の向きが逆向きとなるためそれぞれの磁界が打ち
消しあって第2の磁性層4に加わる磁界強度は小さくな
る。つまり、第2の磁性層4には、第1の磁性層3に記
録された信号の磁化の方向に従って強い磁界の箇所5
A′と弱い磁界の箇所5B′とが交互に現れる。流動状
態にある磁性粒子は、磁界の弱い箇所から強い箇所に集
中するので、図5の(C)に示すように第2の磁性層中
の磁性粒子は、磁界の弱い箇所5B′から強い箇所5
A′に移動し、その結果、第2の磁性層4には第1の磁
性層3に記録した信号の磁化の方向に従って、磁性粒子
の密なる部分と疎なる部分とが交互に形成される。この
状態で第2の磁性塗料を乾燥固化させ、その後第1の磁
性層に記録した信号を消去すると、図5の(D)に示す
ように、磁性粒子の疎密による固定パターンをもつ第2
の磁性層4が形成される。なお、第2の磁性層4の固定
信号トラック5以外の箇所は、通常の手段により作製し
た磁性層と何ら変わるところなく磁気記録再生が可能で
ある。
気記録媒体に、書き換え不能な固定パターンを形成する
過程を詳しく説明するための図である。図5の(A)
は、第1の磁性層3に、固定パターン作製用の信号を記
録した後の磁化状態を示す図である。この信号は、図中
実線の矢印で示すように残留磁化の方向が交互に必ず反
転するよう、例えば飽和磁束密度(Bs)が20キロガ
ウス以上のFe−Co系合金をコア材として使用した磁
気ヘッドなどを用いて磁気記録されている。また、第1
の磁性層3にキュリー点(Tc)が低い磁性材料を使用
した場合には、保磁力が通常の記録用磁性材料と同程度
まで低下するよう加熱した状態で、通常の磁気ヘッドに
より飽和記録することができる。記録する信号の符号化
方式は、後述する理由により所定の長さの中に必ず磁化
反転が存在する方式である必要があり、記録密度にもよ
るが一般にはFM、PM、MFMなどが使用される。図
5の(B)は、この第1の磁性層3の上から保磁力が2
50 Oe以上3000 Oe以下の磁性材料よりなる
第2の磁性塗料を塗布し、乾燥前に所定の方向の配向磁
界(図では右向きの矢印で示した)を印加したときの、
第2の磁性層4に加わる磁界の向きを模式的に示した図
である。参照番号5A′の箇所では、配向磁界の向きと
第1の磁性層に記録した信号から発生する信号磁界の向
きとが一致するので、両者が足し合わされて磁界強度は
大きくなる。参照番号5B′の箇所では、配向磁界と信
号磁界の向きが逆向きとなるためそれぞれの磁界が打ち
消しあって第2の磁性層4に加わる磁界強度は小さくな
る。つまり、第2の磁性層4には、第1の磁性層3に記
録された信号の磁化の方向に従って強い磁界の箇所5
A′と弱い磁界の箇所5B′とが交互に現れる。流動状
態にある磁性粒子は、磁界の弱い箇所から強い箇所に集
中するので、図5の(C)に示すように第2の磁性層中
の磁性粒子は、磁界の弱い箇所5B′から強い箇所5
A′に移動し、その結果、第2の磁性層4には第1の磁
性層3に記録した信号の磁化の方向に従って、磁性粒子
の密なる部分と疎なる部分とが交互に形成される。この
状態で第2の磁性塗料を乾燥固化させ、その後第1の磁
性層に記録した信号を消去すると、図5の(D)に示す
ように、磁性粒子の疎密による固定パターンをもつ第2
の磁性層4が形成される。なお、第2の磁性層4の固定
信号トラック5以外の箇所は、通常の手段により作製し
た磁性層と何ら変わるところなく磁気記録再生が可能で
ある。
【0015】なお上記の方法において、特に第2の磁性
層4を塗布する際に使用する第2の配向装置18として
は、通過中に磁界の方向が第1の磁性層3に記録した信
号の残留磁化の方向に対し変化しないことが望ましく、
第1の磁性層3に長手方向の記録が為されている場合に
はソレノイドコイルを用いることが好ましい。また、第
2の配向装置18は、少なくともその一部が第2の乾燥
装置19の中に設けられていてもよい。また、これまで
の説明では、塗工部と乾燥装置をそれぞれ2つずつ持つ
磁気記録媒体製造装置で、第1の磁性層3と第2の磁性
層4とを連続的に形成する例を述べたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、第1の磁性層3と第2の磁
性層4とをそれぞれ単独の工程で形成しても良い。この
場合、第1の磁性層3が塗布・乾燥された直後に信号の
記録を行ってもよいし、第2の磁性層4を塗布する直前
に行ってもよい。また、信号を記録する工程のみを単独
に設けてもよい。
層4を塗布する際に使用する第2の配向装置18として
は、通過中に磁界の方向が第1の磁性層3に記録した信
号の残留磁化の方向に対し変化しないことが望ましく、
第1の磁性層3に長手方向の記録が為されている場合に
はソレノイドコイルを用いることが好ましい。また、第
2の配向装置18は、少なくともその一部が第2の乾燥
装置19の中に設けられていてもよい。また、これまで
の説明では、塗工部と乾燥装置をそれぞれ2つずつ持つ
磁気記録媒体製造装置で、第1の磁性層3と第2の磁性
層4とを連続的に形成する例を述べたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、第1の磁性層3と第2の磁
性層4とをそれぞれ単独の工程で形成しても良い。この
場合、第1の磁性層3が塗布・乾燥された直後に信号の
記録を行ってもよいし、第2の磁性層4を塗布する直前
に行ってもよい。また、信号を記録する工程のみを単独
に設けてもよい。
【0016】本発明の製造方法により作製した磁気記録
媒体1への信号の書込、読み取りは以下の方法で行う。
固定信号トラック5に記録されている固定パターンの読
み取りは、先ず第1の磁性層3に記録されている固定パ
ターン作製用信号を、空心コイル中に直流電流を通電す
る着磁装置などで第1の磁性層の保磁力の2倍以上の直
流磁界を印加して直流消去する。また、第1の磁性層3
にキュリー点(Tc)が低い磁性材料を使用した場合に
は、第1の磁性層3の保磁力が第2の磁性層4と同程度
まで低下するよう加熱した状態で、第2の磁性層4を飽
和磁化できる強さの直流磁界を書き込みヘッドから発生
させながら固定信号トラック5を走査することにより、
固定パターン作製用信号を直流消去することができる。
その時、固定パターン部も同時に一方向に飽和磁化され
る。次に読み取りヘッドで固定信号トラック5を走査す
ると、固定パターン部の磁性粒子の存在が密なる部分5
Aと疎なる部分5Bとの境界で残留磁化量が変化するの
で、読み取りヘッドのコイルには磁化量の変化に比例し
た出力電圧が発生する。なお、固定パターンの読み取り
時には、読み取りヘッドから適当なバイアス磁界を発生
させながら、固定信号トラック5を走査させてもよい。
この固定パターンは、磁性層の物理的構造の違いとして
形成されているので、磁気ヘッドによる消去や書き換え
は全く不可能である。一方、磁気記録再生トラック6へ
の可変信号の書き込み・読み取りには、3000 Oe
程度までの磁気記録媒体を飽和書き込みできる磁気ヘッ
ド(例えばセンダストをコア材として使用したものな
ど)を使用することができる。磁気記録再生トラック6
は、従来技術のように固定信号を記録した磁性層で被わ
れていないので、上記ヘッドで十分に飽和書き込みする
ことができる。また、第1の磁性層3は保磁力が常温に
おいて5000 Oe以上あり、しかも該磁性層の上に
は第2の磁性層4が設けられており、更に第2の磁性層
の上には着色隠蔽層、印字層、保護層などが必要に応じ
て設けられるため、ヘッドギャップ部からの距離が遠く
なるので該磁性層へ信号を書き込むことは不可能とな
る。従って、第1の磁性層3は、磁気記録再生トラック
6への信号の書き換えには全く影響を及ぼさない。
媒体1への信号の書込、読み取りは以下の方法で行う。
固定信号トラック5に記録されている固定パターンの読
み取りは、先ず第1の磁性層3に記録されている固定パ
ターン作製用信号を、空心コイル中に直流電流を通電す
る着磁装置などで第1の磁性層の保磁力の2倍以上の直
流磁界を印加して直流消去する。また、第1の磁性層3
にキュリー点(Tc)が低い磁性材料を使用した場合に
は、第1の磁性層3の保磁力が第2の磁性層4と同程度
まで低下するよう加熱した状態で、第2の磁性層4を飽
和磁化できる強さの直流磁界を書き込みヘッドから発生
させながら固定信号トラック5を走査することにより、
固定パターン作製用信号を直流消去することができる。
その時、固定パターン部も同時に一方向に飽和磁化され
る。次に読み取りヘッドで固定信号トラック5を走査す
ると、固定パターン部の磁性粒子の存在が密なる部分5
Aと疎なる部分5Bとの境界で残留磁化量が変化するの
で、読み取りヘッドのコイルには磁化量の変化に比例し
た出力電圧が発生する。なお、固定パターンの読み取り
時には、読み取りヘッドから適当なバイアス磁界を発生
させながら、固定信号トラック5を走査させてもよい。
この固定パターンは、磁性層の物理的構造の違いとして
形成されているので、磁気ヘッドによる消去や書き換え
は全く不可能である。一方、磁気記録再生トラック6へ
の可変信号の書き込み・読み取りには、3000 Oe
程度までの磁気記録媒体を飽和書き込みできる磁気ヘッ
ド(例えばセンダストをコア材として使用したものな
ど)を使用することができる。磁気記録再生トラック6
は、従来技術のように固定信号を記録した磁性層で被わ
れていないので、上記ヘッドで十分に飽和書き込みする
ことができる。また、第1の磁性層3は保磁力が常温に
おいて5000 Oe以上あり、しかも該磁性層の上に
は第2の磁性層4が設けられており、更に第2の磁性層
の上には着色隠蔽層、印字層、保護層などが必要に応じ
て設けられるため、ヘッドギャップ部からの距離が遠く
なるので該磁性層へ信号を書き込むことは不可能とな
る。従って、第1の磁性層3は、磁気記録再生トラック
6への信号の書き換えには全く影響を及ぼさない。
【0017】
【実施例】以下に、本発明による磁気記録媒体を、磁気
カードとして適用した場合について、より具体的な実施
例を用いて詳細に説明する。 実施例1 厚さ188μmの白色ポリエステルフィルム基体の一方
の面全面に、保磁力が5000 Oeのストロンチウム
フェライト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、そ
の他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料
をグラビアコート法で塗布し、乾燥後の厚みが8μmの
第1の磁性層を形成した。次に第1の磁性層の所定の位
置に、Bsが21キロガウスのFe−Co合金系コアを
使用した磁気ヘッドで、記録密度が210bpiのFM
変調された信号を記録した。その上から、保磁力が27
50 Oeのバリウムフェライト磁性粉をバインダ樹
脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分
散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗布し
た。その直後塗工部出口近傍に配置したソレノイドコイ
ルによる配向装置で、最大強度1500 Oeの直流磁
場配向をかけ、その後乾燥装置で乾燥し、厚みが10μ
mの第2の磁性層を形成した。
カードとして適用した場合について、より具体的な実施
例を用いて詳細に説明する。 実施例1 厚さ188μmの白色ポリエステルフィルム基体の一方
の面全面に、保磁力が5000 Oeのストロンチウム
フェライト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、そ
の他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料
をグラビアコート法で塗布し、乾燥後の厚みが8μmの
第1の磁性層を形成した。次に第1の磁性層の所定の位
置に、Bsが21キロガウスのFe−Co合金系コアを
使用した磁気ヘッドで、記録密度が210bpiのFM
変調された信号を記録した。その上から、保磁力が27
50 Oeのバリウムフェライト磁性粉をバインダ樹
脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分
散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗布し
た。その直後塗工部出口近傍に配置したソレノイドコイ
ルによる配向装置で、最大強度1500 Oeの直流磁
場配向をかけ、その後乾燥装置で乾燥し、厚みが10μ
mの第2の磁性層を形成した。
【0018】実施例2 実施例1と同じ方法で作製した第1の磁性層に、実施例
1と同じ方法で信号を記録した。その上に、保磁力が3
00エルステッドのγFe2 O3 磁性粉をバインダ樹
脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分
散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗布し
た。その直後塗工部出口近傍に配置したソレノイドコイ
ルによる配向装置で、最大強度1000 Oeの直流磁
場配向をかけ、その後乾燥装置で乾燥し、厚みが10μ
mの第2の磁性層を形成した。
1と同じ方法で信号を記録した。その上に、保磁力が3
00エルステッドのγFe2 O3 磁性粉をバインダ樹
脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分
散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗布し
た。その直後塗工部出口近傍に配置したソレノイドコイ
ルによる配向装置で、最大強度1000 Oeの直流磁
場配向をかけ、その後乾燥装置で乾燥し、厚みが10μ
mの第2の磁性層を形成した。
【0019】実施例3 実施例1と同じ方法で作製した第1の磁性層に、実施例
1と同じ方法で信号を記録した。その上に、保磁力が6
50エルステッドのCo被着γFe2 O3 磁性粉をバイ
ンダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混
合・分散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗
布し、実施例2と同じ方法で磁場配向および乾燥処理を
行い、厚みが10μmの第2の磁性層を形成した。
1と同じ方法で信号を記録した。その上に、保磁力が6
50エルステッドのCo被着γFe2 O3 磁性粉をバイ
ンダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混
合・分散して作製した磁性塗料をグラビアコート法で塗
布し、実施例2と同じ方法で磁場配向および乾燥処理を
行い、厚みが10μmの第2の磁性層を形成した。
【0020】実施例4 厚さ188μmの白色ポリエステルフィルム基体の一方
の面全面に、25℃における保磁力が10000 Oe
でキュリー点が130℃の、Ga置換型バリウムフェラ
イト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添
加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料をグラ
ビアコート法で塗布し、乾燥後の厚みが15μmの第1
の磁性層を形成した。次に第1の磁性層を熱ロールで1
00℃程度に加熱し、所定の位置に、Bsが10キロガ
ウスのセンダストコアを使用した磁気ヘッドで、記録密
度が210bpiのFM変調された信号を記録した。そ
の上から、保磁力が2750 Oeのバリウムフェライ
ト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加
剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料をグラビ
アコート法で塗布し、実施例1と同じ方法で磁場配向お
よび乾燥処理を行い、厚みが10μmの第2の磁性層を
形成した。
の面全面に、25℃における保磁力が10000 Oe
でキュリー点が130℃の、Ga置換型バリウムフェラ
イト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添
加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料をグラ
ビアコート法で塗布し、乾燥後の厚みが15μmの第1
の磁性層を形成した。次に第1の磁性層を熱ロールで1
00℃程度に加熱し、所定の位置に、Bsが10キロガ
ウスのセンダストコアを使用した磁気ヘッドで、記録密
度が210bpiのFM変調された信号を記録した。そ
の上から、保磁力が2750 Oeのバリウムフェライ
ト磁性粉をバインダ樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加
剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁性塗料をグラビ
アコート法で塗布し、実施例1と同じ方法で磁場配向お
よび乾燥処理を行い、厚みが10μmの第2の磁性層を
形成した。
【0021】実施例1〜4で作製した磁気シートを86
×54mmのサイズに打ち抜き磁気カードを得た。実施
例1〜3で作製したカードを空心ソレノイドコイル中に
置き、長手方向に15000 Oeの磁場を印加して、
第1の磁性層に記録した信号を消去した。実施例4で作
製したカードを、熱ロールで100℃程度に加熱し、保
磁力が2750 Oeの磁気媒体を飽和書き込みできる
センダストコアを使用した書き込みヘッドで、直流磁界
を発生させながら固定信号トラックを走査することによ
り、第1の磁性層に記録した信号を消去した。次に同じ
書き込みヘッドを装着したリーダー・ライターで、各カ
ードの固定信号トラックを飽和磁化した。次に同じリー
ダー・ライターに装着された読み取りヘッドで固定信号
トラックを走査し、固定パターンを読み取った。次に、
各カードの固定信号トラック以外の箇所に同じ書き込み
ヘッドで210fciの信号を、それぞれのカードに適
した条件で飽和記録し、その後読み取りヘッドでその出
力を読み取った。続いて同じ箇所に記録密度が420f
ciの信号をオーバーライトし、その後読み取りヘッド
でその出力を読み取った。
×54mmのサイズに打ち抜き磁気カードを得た。実施
例1〜3で作製したカードを空心ソレノイドコイル中に
置き、長手方向に15000 Oeの磁場を印加して、
第1の磁性層に記録した信号を消去した。実施例4で作
製したカードを、熱ロールで100℃程度に加熱し、保
磁力が2750 Oeの磁気媒体を飽和書き込みできる
センダストコアを使用した書き込みヘッドで、直流磁界
を発生させながら固定信号トラックを走査することによ
り、第1の磁性層に記録した信号を消去した。次に同じ
書き込みヘッドを装着したリーダー・ライターで、各カ
ードの固定信号トラックを飽和磁化した。次に同じリー
ダー・ライターに装着された読み取りヘッドで固定信号
トラックを走査し、固定パターンを読み取った。次に、
各カードの固定信号トラック以外の箇所に同じ書き込み
ヘッドで210fciの信号を、それぞれのカードに適
した条件で飽和記録し、その後読み取りヘッドでその出
力を読み取った。続いて同じ箇所に記録密度が420f
ciの信号をオーバーライトし、その後読み取りヘッド
でその出力を読み取った。
【0022】その結果、実施例1〜4のカードは何れ
も、固定信号トラックに記録された210bpiのFM
信号を十分な出力レベルで読み取ることが出来た。また
固定信号トラック以外の箇所に最初に記録した210f
ciの信号成分の振幅レベルに対する、420fciの
信号をオーバーライトした後の210fciの残留信号
成分の振幅レベルの比率は、何れのカードも32〜40
デシベル以上あり、第1の磁性層の存在が第2の磁性層
の記録再生に全く影響を及ぼさないことが確認された。
更に各カードの固定パターンの出力は、それぞれにヘッ
ド記録した420fciの信号の飽和出力レベルに対し
て相対値で25〜40%の出力が得られ、十分なSN比
が確保された。
も、固定信号トラックに記録された210bpiのFM
信号を十分な出力レベルで読み取ることが出来た。また
固定信号トラック以外の箇所に最初に記録した210f
ciの信号成分の振幅レベルに対する、420fciの
信号をオーバーライトした後の210fciの残留信号
成分の振幅レベルの比率は、何れのカードも32〜40
デシベル以上あり、第1の磁性層の存在が第2の磁性層
の記録再生に全く影響を及ぼさないことが確認された。
更に各カードの固定パターンの出力は、それぞれにヘッ
ド記録した420fciの信号の飽和出力レベルに対し
て相対値で25〜40%の出力が得られ、十分なSN比
が確保された。
【0023】
【発明の効果】本発明による磁気記録媒体は、第1の磁
性層に記録した信号から発生する磁界及び配向磁界の影
響で、第2の磁性層に書き換え不能な固定パターンが形
成されており、しかも前記第1の磁性層は常温において
保磁力が5000 Oe以上の磁性材料から構成され、
且つ前記固定パターンは可変信号を記録再生するための
トラックと同一の磁性層中に形成されているので、従来
技術のように可変信号の出力レベルと固定信号の出力レ
ベルとが制約を受け合うことが無く、それぞれを十分な
出力レベルで読み取ることができる。また、第1の磁性
層は保磁力が少なくとも常温において5000 Oe以
上あるので、可変信号の記録の際に悪影響を及ぼすこと
はない。しかも、従来技術と比べて製造方法が複雑化す
ることもない。この固定パターンを媒体を特定するため
の識別情報等として使用すれば、前記信号は媒体処理装
置等によっては書き換えることができず、消去するため
には媒体を破壊するしか方法がないので、媒体の偽造や
変造に対して極めて安全性の高い磁気記録媒体を供給す
ることができる。
性層に記録した信号から発生する磁界及び配向磁界の影
響で、第2の磁性層に書き換え不能な固定パターンが形
成されており、しかも前記第1の磁性層は常温において
保磁力が5000 Oe以上の磁性材料から構成され、
且つ前記固定パターンは可変信号を記録再生するための
トラックと同一の磁性層中に形成されているので、従来
技術のように可変信号の出力レベルと固定信号の出力レ
ベルとが制約を受け合うことが無く、それぞれを十分な
出力レベルで読み取ることができる。また、第1の磁性
層は保磁力が少なくとも常温において5000 Oe以
上あるので、可変信号の記録の際に悪影響を及ぼすこと
はない。しかも、従来技術と比べて製造方法が複雑化す
ることもない。この固定パターンを媒体を特定するため
の識別情報等として使用すれば、前記信号は媒体処理装
置等によっては書き換えることができず、消去するため
には媒体を破壊するしか方法がないので、媒体の偽造や
変造に対して極めて安全性の高い磁気記録媒体を供給す
ることができる。
【図1】本発明に使用する磁気記録媒体の一例を示す平
面図である。
面図である。
【図2】図1のX−Xに沿う部分の断面図である。
【図3】図1のY−Yに沿う部分の断面図である。
【図4】本発明の磁気記録媒体の製造方法の一例を示す
概略図である。
概略図である。
【図5】本発明による磁気記録媒体に書き換え不能な固
定パターンを形成する順次過程を詳しく説明するための
説明図である。
定パターンを形成する順次過程を詳しく説明するための
説明図である。
【図6】従来技術による媒体の構造を示す断面図であ
る。
る。
1:磁気記録媒体 2:非磁性基体 3、7:第1の磁性層 4、8:第2の磁性層 5:固定信号トラック 6:可変信号を記録再生するための磁気記録再生トラッ
ク 10:巻き出し装置 11:第1の塗工ヘッド 12:第1の磁性塗料 13:第1の配向装置 14:第1の乾燥装置 15:書き込みヘッド 16:第2の塗工ヘッド 17:第2の磁性塗料 18:第2の配向装置 19:第2の乾燥装置 20:巻き取り装置
ク 10:巻き出し装置 11:第1の塗工ヘッド 12:第1の磁性塗料 13:第1の配向装置 14:第1の乾燥装置 15:書き込みヘッド 16:第2の塗工ヘッド 17:第2の磁性塗料 18:第2の配向装置 19:第2の乾燥装置 20:巻き取り装置
Claims (3)
- 【請求項1】 非磁性基体上に、保磁力が常温において
5000 Oe以上、キュリー点が200℃以下の磁性
材料よりなる第1の磁性層と、保磁力が250 Oe以
上3000 Oe以下の磁性粒子をバインダ中に分散し
てなる第2の磁性層とを順次積層してなり、前記第2の
磁性層には、第1の磁性層に記録された信号による磁界
並びに配向磁界の影響により、磁性粒子の存在が密なる
部分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形成された書
き換え不能な固定パターンが記録されていることを特徴
とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 非磁性基体上に少なくとも2つの磁性層
を積層してなる磁気記録媒体の製造方法において、先ず
基体上に、保磁力が常温において5000Oe以上の磁
性材料から成る第1の磁性層を形成し、次いで前記第1
の磁性層に所定の信号を記録し、その後保磁力が250
Oe以上3000 Oe以下の磁性材料をバインダ中
に分散して作製した磁性塗料を塗布し、前記磁性塗料が
乾燥固化する前に、第1の磁性層に記録された信号が消
去または減衰しない磁界強度で、且つ方向が第1の磁性
層に記録された信号の磁化方向に対して実質的に平行で
あり且つ一定である磁場配向処理を施し、しかる後に前
記磁性塗料を乾燥固化することにより、第1の磁性層に
記録された信号の磁化の方向に対応して磁性粒子の存在
が密なる部分と疎なる部分とが互に隣接して交互に形成
された書き換え不能な固定パターンを第2の磁性層中に
形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 非磁性基体上に少なくとも2つの磁性層
を積層してなる磁気記録媒体の製造方法において、先ず
基体上に、保磁力が常温において5000Oe以上でキ
ュリー点が200℃以下の磁性材料から成る第1の磁性
層を形成し、次いでキュリー点近くまで加熱した状態で
前記第1の磁性層に所定の信号を記録し、その後保磁力
が250 Oe以上3000 Oe以下の磁性材料をバ
インダ中に分散して作製した磁性塗料を塗布し、前記磁
性塗料が乾燥固化する前に、第1の磁性層に記録された
信号が消去または減衰しない磁界強度で、且つ方向が第
1の磁性層に記録された信号の磁化方向に対して実質的
に平行であり且つ一定である磁場配向処理を施し、しか
る後に前記磁性塗料を乾燥固化することにより、第1の
磁性層に記録された信号の磁化の方向に対応して磁性粒
子の存在が密なる部分と疎なる部分とが互に隣接して交
互に形成された書き換え不能な固定パターンを第2の磁
性層中に形成することを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35079495A JPH09180167A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35079495A JPH09180167A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180167A true JPH09180167A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18412921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35079495A Withdrawn JPH09180167A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 磁気記録媒体とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180167A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002531589A (ja) * | 1998-11-27 | 2002-09-24 | メタルフェルエーデルンク ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー | プラスチック表面層から成る被覆層、及びこの被覆層の製造法並びに装置 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35079495A patent/JPH09180167A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002531589A (ja) * | 1998-11-27 | 2002-09-24 | メタルフェルエーデルンク ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー | プラスチック表面層から成る被覆層、及びこの被覆層の製造法並びに装置 |
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Legal Events
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