JPH09178262A - 天井空調装置 - Google Patents
天井空調装置Info
- Publication number
- JPH09178262A JPH09178262A JP7352523A JP35252395A JPH09178262A JP H09178262 A JPH09178262 A JP H09178262A JP 7352523 A JP7352523 A JP 7352523A JP 35252395 A JP35252395 A JP 35252395A JP H09178262 A JPH09178262 A JP H09178262A
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Abstract
る。 【解決手段】 天井裏空間2と室内空間3とを通気性の
天井膜4で仕切り、天井裏空間2に空気の吹出口6aを
設ける。吹出口6aを設けたダクト6は、空調機7に接
続しても良く、あるいは単に換気用の送風手段に接続し
ても良い。天井膜4の通気抵抗により、空気の吹出しを
緩やかにする。また、天井裏空間2まで空調することに
より、むらのない冷暖房を可能とする。
Description
合住宅、ビル等の建物に応用される天井空調装置に関す
る。
における空調装置としては、壁掛式空調機を取付けるの
が一般的であり、一部において、天井ビルトイン空調機
も採用されている。ところが、これらの空調装置は、い
ずれも温度調整した空気を単に室内空間で循環させる対
流型であるため、室内の温度分布にむらが生じると共
に、局部的に風が当たるなどして不快感を伴うことが多
い。また、換気を行う場合にも風速が速いと不快感を与
えることがある。
あり、室内の快適な空調が行える天井空調装置を提供す
ることを目的とする。
は、室内空間と天井裏空間とを通気性の天井膜で仕切
り、天井裏空間に空気の吹出口を設けたものである。こ
の構成によれば、吹出口から吹き出される空気が天井裏
空間に行きわたり、この空気が天井膜を介して室内に吹
き出される。このとき、吹き出し速度が天井膜によって
制御され、また天井面の広範囲から吹き出されるので、
天井裏空間から室内空間への空気の吹出しが緩やかで、
局部的に風が当たることがなく、室内空間の快適な空調
が行える。前記吹出口から吹き出させる空気は、空調機
によって温度調整した空気であっても良く、また単に換
気用の空気であっても良い。温度調整空気を吹き出すよ
うにした場合、室内空間だけでなく、天井裏空間まで温
度調整空気が行き渡るため、温度むらのない快適な冷暖
房が行える。天井裏空間は、略全体を前記吹出口から吹
き出された空気が自然に流れる無仕切の空間としてもよ
く、また蛇行状等に仕切りが設けられて強制的に所定の
経路で流れる空間としても良い。なお、この発明の天井
空調装置は、高断熱高気密の建物の場合により効果的で
ある。前記天井空調装置において、天井裏空間に、下面
が開口した複数の機能チャンバを設け、これらの各機能
チャンバに除湿機器、冷暖房機器、および空気清浄機の
少なくとも一つを収容し、吹出口を各機能チャンバに開
口させ、各機能チャンバの下面開口を通気性の天井膜で
覆ってもよい。この構成によれば、室内の場所ごとに、
選択的に除湿、空調、空気清浄を行うことができ、また
これらの機能を適宜組み合わせることができる。前記機
能チャンバは、いずれかのものを空気の吸引口が開口し
たものとしても良い。このように吸引口を設けることに
より、複数の機能チャンバ間で空気を循環させることが
でき、空気の循環流路を自在に設定できる。前記天井空
調装置において、機能チャンバの下面開口を覆う天井膜
は、空気の他に、熱および水蒸気の両方または片方を透
過可能な材質としてもよい。このように天気膜の材質を
各種の選択透過機能を有する制御膜とすることにより、
空気の循環により、換気と並行して除湿や冷暖房なども
行うことができる。前記天井空調装置において、通気性
の天井膜に代えて、多孔板を用いてもよい。多孔を用い
た場合、天井膜と異なり、弛み等が生じることがなく、
施工が容易である。
実施形態を図1に基づいて説明する。居住空間1は、建
物Bに設けられた一室を示し、隣接する部屋とは壁40
で天井裏空間2まで仕切ってある。前記居住空間1は、
天井部に野縁5を下地として通気性の天井膜4を張り、
天井膜4で天井裏空間2と室内空間3とに仕切ってあ
る。天井膜4には各種材質のクロス、例えば織布,不織
布等が採用されるが、空気の他に熱や水蒸気を適度な透
過度で透過可能な選択透過機能を有する材質のものが好
ましい。また、前記天井膜4として使用する不織布とし
て、熱収縮繊維や、難燃ポリエステル、抵菌繊維、遠赤
外線セラミック入り繊維、防臭繊維等の機能不織布等の
複合材も好ましい。後述の各実施形態においても同様の
天井膜が採用される。天井裏空間2には複数本の空調ダ
クト6が配管され、空調ダクト6の吹出口6aが天井裏
空間2内に開口している。天井裏空間2は、吹出口6a
から吹き出された空気が全体に流れるように、全体を無
仕切の空間としてある。空調ダクト6の始端は、居住空
間1外に設置された空調機7に接続してある。空調機7
は、例えば多室に分岐して温度調整空気を供給するもの
であり、ヒートポンプ式のもの等が使用される。
り加熱・冷却されて得られる温度調整空気、つまり冷暖
気は、空調ダクト6の吹出口6aから吹き出され天井裏
空間2の全体に行きわたる。これと並行して、天井裏空
間2と室内空間3との間では、天井裏空間2での強制的
な空気移動に誘引されて、通気抵抗を有する天井膜4を
介して空気の透過が行われる。これにより、天井裏空間
2から室内空間3への冷暖気の吹き出しが緩やかに行わ
れる。そのため、局部的に冷暖気が当たることがなく、
室内空間3の快適な換気および均一な冷暖房が行われ
る。空調ダクト6は、空調機7に接続する代わりに、単
に換気を行うファン等と接続しても良い。この天井空調
装置は、通気、透湿、放射(輻射)等を制御できる機能
のある選択透過機能を持った天井膜4で天井を覆うこと
によって、天井懐部分すなわち天井裏空間2の全体を一
種のチャンバー(仕切空間)構造にして、チャンバーと
室内空間3の間で空気の呼吸動作を作り出し、非積極的
な換気を実現するものである。ここで言う「非積極的
な」とは、室内空間3内に居る一般の居住者が室内環境
を意識することなく過ごせるベース環境を作り出すこと
を言う。もし、不快に感じた人は、自分の快適域に応じ
て調整すれば良い。
調装置の第2の実施形態を示す。この天井空調装置で
は、第1の実施形態における天井膜4を、図2(B)の
ように方形の外周フレーム8の下面に張って膜張り天井
パネル9とし、この天井パネル9を図2(A)のように
吊り具10で支持することにより、天井裏空間2と室内
空間3を天井膜4で仕切ったものである。その他の構成
は第1の実施形態と同様である。
ム8は、図2(B)に示すように外周面が係合溝8aと
なる断面コ字状の軽鉄またはアルミ等の金属フレームか
らなる。吊り具10は、図2(C)に示すようにH形鋼
からなる上階床梁11の下フランジ11aのボルト挿通
孔(図示せず)に高さ調整ナット13で吊られた吊りボ
ルト12と、この吊りボルト12の下側頭部に係止させ
た断面逆U字状のパネル係止バー14とからなる。前記
パネル係止バー14に、前記外周フレーム8の係合溝8
aを係合させることにより、膜張り天井パネル9が、上
階床梁11の下に支持される。15は床パネルである。
なお、吊りボルト12は、梁11に直接に取付ける代わ
りに、梁11に設けた下地桟(図示せず)等に取付けて
も良い。
パネル9を吊り具10に係合させて支持することによ
り、天井裏空間2と室内空間3とを天井膜4で仕切った
状態に容易に施工でき、天井裏空間2での空調ダクト6
のメンテナンス等も容易に行うことができる。
調装置の第3の実施形態を示す。この天井空調装置で
は、図2に示す第2の実施形態における膜張り天井パネ
ル9に代えて、図3(B)に示す天井パネル19を用い
たものである。この天井パネル19は、図2(B)に示
す外周フレーム8の下面に、多孔板20を取付けて構成
される。その他の構成は第2の実施形態の場合と同様で
ある。
て多孔板20を用いるので、天井面材の弛み等が生じる
ことがなく、施工が容易である。多孔板20は、天井パ
ネル19とせずに、図1の例の天井膜4の代わりに野縁
等の天井下地材に直接に取付けるようにしても良い。
置の第4の実施形態を示す。この天井空調装置では、図
4に示すように、天井裏空間2に、下面が開口した複数
の機能チャンバ21が設けられる。空調ダクト6は給気
用と排気用とに分けられ、H形鋼からなる上階床梁11
上に配管される。なお、隣合う機能チャンバ21間の間
隔を大きくとり、その間に空調ダクト6を配置しても良
い。給気用空調ダクト6Aから分岐する吹出口6aは選
択した一部の機能チャンバ21Aに開口させてあり、排
気用空調ダクト6Bから分岐する吸込口6bも別の一部
の機能チャンバ21Bに開口させてある。
は、前記上階床梁11上に掛け渡された支持桟23に吊
りボルト22を介して支持され、機能チャンバ21の下
面開口は通気性のクロスからなる天井膜24で覆われて
いる。天井膜24は、これに代えて図3(B)に示すよ
うな多孔板20としてもよい。これにより、天井裏空間
2と室内空間3とは、前記天井膜24によって仕切られ
る。天井面のうち、前記機能チャンバ21,21A,2
1Bの配置部を除く部分は通常の天井パネル25で覆わ
れる。前記各機能チャンバ21,21A,21Bには、
除湿機器,冷暖房機器,空気清浄機などの機能ユニット
26の少なくとも一つが収容される。
26として冷暖房機器を収容した機能チャンバ21の縦
断面図および下面図を示す。この図では、前記天井膜2
4は省略してある。この場合、前記冷暖房機器として、
セラミックヒータを用いている。このセラミックヒータ
は、導電性のセラミック素材をメッシュ状に押し出し成
形したものであり、電圧制御で加熱温度を自由に可変設
定できる。給気用空調ダクト6Aの吹出口6aが開口す
る機能チャンバ21Aでは、セラミックヒータのメッシ
ュの隙間を通過する空気が、加熱され暖気となって機能
チャンバ21Aの下面開口から、前記天井膜24を介し
て室内空間2に緩やかに吹き出す。
クト6Aの吹出口6aから機能チャンバ21内に吹き出
された空気が、機能チャンバ21A内に機能ユニット2
6として収容される冷暖房機器で加熱され、その加熱さ
れた暖気が機能チャンバ21Aからさらに天井膜24を
介して室内空間3に緩やかに吹き出す。また室内空間3
の空気は、別の機能チャンバ21Bから空調ダクト6B
の吸引口6bを経て排気されるので、室内空間3で暖気
が緩やかに循環すると共に、換気も行われる。また、各
機能チャンバ21から、給気側の機能チャンバ21Aと
排気側の機能チャンバ21Bとを選択的に設定すること
により、室内空間3における暖気の循環経路を、室内の
生活領域に合わせて切換え設定できる。なお、排気側と
なる機能チャンバ21B内の冷暖房機器は作動させなく
てもよい。また、機能チャンバ21A,21B内に機能
ユニット26として除湿機器や空気清浄機を合わせて収
容した場合は、前記空気の循環と並行して空気の除湿処
理や清浄処理を同時に行うことができる。
実施形態を示す。この天井空調装置では、前記機能チャ
ンバ21の下面開口を多孔板30で覆っている。ここで
は、前記多孔板30が下がり天井を構成している。ま
た、給気用空調ダクト6Aの吹出口6aは、直接、機能
チャンバ21A内の機能ユニット26に接続されてお
り、排気用空調ダクト6Bの吸引口6bは、直接、機能
チャンバ21B内の機能ユニット26に接続されてい
る。その他の構成は、第4の実施形態の場合と同様であ
る。なお、この例においても、多孔板30の代わりにク
ロス等の天井膜を張っても良い。
クト6Aの吹出口6aから機能チャンバ21内に吹き出
された空気は、機能チャンバ21A内の機能ユニット2
6で加熱・冷却されるなどして、その空気が機能チャン
バ21からさらに多孔板30を介して室内空間3に緩や
かに吹き出し、別の機能チャンバ21Bから空調ダクト
6Bの吸引口6bを経て室内空間3の空気が排気され
る。これにより、室内空間3で空気が緩やかに循環し、
快適な空調が行われる。
天井裏空間とを通気性の天井膜で仕切り、天井裏空間に
空気の吹出口を設けたため、天井膜の通気抵抗のため、
緩やかな空気の吹き出しが行われ、そのため室内空間の
快適な空調が行える。前記吹出口を空調機に接続して温
度調整空気を吹き出すようにした場合は、むらのない均
一な冷暖房が行える。前記天井空調装置において、天井
裏空間に、下面が開口した複数の機能チャンバを設け、
これらの各機能チャンバに除湿機器、冷暖房機器、およ
び空気清浄機の少なくとも一つを収容し、吹出口を各機
能チャンバに開口させ、各機能チャンバの下面開口を通
気性の天井膜で覆った場合は、室内の場所ごとに、選択
的に除湿、空調、空気清浄を行うことができる。前記機
能チャンバのいずれかに、空気の吸引口を開口させた場
合には、複数の機能チャンバ間で空気を循環させること
ができ、空気の循環流路を自在に選択設定できる。前記
天井空調装置において、機能チャンバの下面開口を覆う
天井膜を、空気の他に、熱および水蒸気の両方または片
方を透過可能な材質とした場合には、空気の循環によ
り、換気と並行して除湿、冷暖房なども行うことができ
る。前記天井空調装置において、通気性の天井膜に代え
て、多孔板を用いた場合には、取り替えやメンテナンス
を容易に行うことができる。
の縦断面図である。
空調装置の縦断面図、(B)は同装置の天井パネルの斜
視図、(C)は同パネルの支持構造の破断正面図であ
る。
空調装置の縦断面図、(B)は同装置の天井パネルの斜
視図、(C)は同パネルの支持構造の破断正面図であ
る。
の縦断面図である。
断面図および下面図である。
の切欠斜視図である。
a…吹出口、7…空調機、20,30…多孔板、21,
21A,21B…機能チャンバ、26…機能ユニット
(除湿機器、冷暖房機器、空気清浄機)
Claims (6)
- 【請求項1】 室内空間と天井裏空間とを通気性の天井
膜で仕切り、天井裏空間に空気の吹出口を設けた天井空
調装置。 - 【請求項2】 前記吹出口から温度調整空気を吐出する
空調機を設け、天井裏空間の略全体を前記吹出口から吹
き出された空気が流れる空間とした請求項1記載の天井
空調装置。 - 【請求項3】 天井裏空間に、下面が開口した複数の機
能チャンバを設け、前記各機能チャンバに除湿機器、冷
暖房機器、および空気清浄機の少なくとも一つを収容
し、前記吹出口を前記各機能チャンバに開口させ、各機
能チャンバの下面開口を前記通気性の天井膜で覆った請
求項1記載の天井空調装置。 - 【請求項4】 前記機能チャンバのいずれかに、空気の
吸引口を開口させた請求項3記載の天井空調装置。 - 【請求項5】 天井膜を、空気の他に、熱および水蒸気
の両方または片方を透過可能な材質とした請求項3また
は請求項4記載の天井空調装置。 - 【請求項6】 前記通気性の天井膜に代えて多孔板を用
いた請求項1または請求項2または請求項3記載の天井
空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35252395A JP3555049B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 天井空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35252395A JP3555049B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 天井空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09178262A true JPH09178262A (ja) | 1997-07-11 |
JP3555049B2 JP3555049B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=18424651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35252395A Expired - Fee Related JP3555049B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 天井空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555049B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011085348A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Shimizu Corp | 天吊型空気調和設備の施工方法およびこれに用いる空調ダクト装置 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP35252395A patent/JP3555049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011085348A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Shimizu Corp | 天吊型空気調和設備の施工方法およびこれに用いる空調ダクト装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3555049B2 (ja) | 2004-08-18 |
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