JPH01260240A - 個別空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は既設空調機がある一室内をパーティション等で
細かく区分けしたときにも快適な垂直温度分布を確保で
きるように構成した個別空調装置に関する。

（従来の技術） 従来の冷暖房空調装置は温風または冷風の何れか一方を
被空調室内空間に供給しているのが一般的であり、熱環
境調整のための直接の制御対象は、その部屋全体を直接
の制御対象としている。

従って、室内を冷房するときでも暖房するときでも室温
は空気の密度差から上部が高く下部が低くなる傾向を示
す。一方その室内に居住する人間はいわゆる頭寒足熱と
称せられるように、前記とは逆に天井側の気温が低めで
あり、床面側は高めに設定されていることが快適な環境
といえるので、室内空気の対流を一定に維持してより可
及的に室内温度を均一化させるようにしている。しかし
、供給空気流速が大となるほど体感的に不快を訴える人
が多くなるという傾向も報告されており、室内空気の対
流流速には限界があって、一般に緩かである。

（発明が解決しようとする課題） 叙述従来の冷暖房空調装置による被空調室内空間は、最
近の事務室に顕著であるように細かくパーティションや
衝立で区切られる。それ故に室内の対流が阻害され、事
務機器からの発熱や体温等が篭ることも作用し、下方を
比較的に暖かくした垂直温度分布の理想に著しく反する
結果となっていた。

本発明は叙述事情に鑑みてなされたものであって、その
目的は頭寒足熱になるような垂直温度分布を少なくとも
部分的に簡易に実現するのに適した個別空調装置を提供
することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の個別空調装置は内
部に冷温風が通る空気通路を構成したパーティション等
の仕切り用パネルを設け、空気熱源ヒートポンプの蒸発
器を該パネルの空気通路中に装着するとともに、その凝
縮器を該パネルの外部下方に設置してなるのである。

（作　用） パーティション等の空気通路には主空調装置による調和
空気が通る。この調和空気から蒸発器が熱を吸収するた
め、上記主空調装置の調和空気温度は暖房時または冷房
時の何れにおいても幾分下がる。そして、反対にパーテ
ィション等の外部下方位置に設置した凝縮器からは発熱
し、床面に近い部分の空気は暖められる。

（実　施　例） 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。

図は何れも本発明の個別空調装置を適用した室内を示し
ている。

第１図において、スラブ１および壁２によって囲まれた
室Ｒの床スラブ１ａ上に設けた二重床式の空調ダクト３
に連通ずる空気通路４を内設したパーティション５があ
る。

室Ｒの冷暖房は主空調機（図示せず）で熱交換した冷気
または暖気が床下の空調ダクト３を通り、更にパーティ
ション５内の空気通路４を経て、パーティション５頂部
の吹出し開口６から室Ｒ内へ吹出すことにより行なわれ
ている。

更に、パーティション５の基部近傍に小型の空気熱源ヒ
ートポンプを設置し、その蒸発器８のみが空気通路４中
に収めてあり、圧縮機９と凝縮器１０はパーティション
５の外部にある。

すなわち、空気通路４中の熱をパーティション５の外部
下方へ強制的に移しており、凝縮器１０の熱をファン１
１で床面上に吹き出し、パーティション５の上方にある
吹出し開口６からの空調温度よりも高い温度の空調空気
を床近傍から供給している。

凝縮器１０の熱を熱輻射パネル１２で取り出した場合を
第２図に示す。これは、パーティション５と机の机面１
３が一体になるようなとき、ファンなどによる強制通風
は体感的に好ましくないので、机面１３下に熱輻射パネ
ル１２を取り付けたものである。

これにより、机面１３の下は机面１３の上方に較べて暖
かくなり、冷房時に下肢が冷え過ぎる点を解消している
。暖房時にも床面ば室Ｒの上方よりも暖かく保持される
。

（効　果） 以上詳しく説明したように、本発明の構成によれば、パ
ーティション等の仕切り用パネルに冷温風が通る空気通
路を設けているので、室内を細かく区分しても、当該パ
ーティションから冷温風を取り出すことができる。した
がって、空調空気の滞留を解消することが可能である。

また、上記空気通路内にヒートポンプの蒸発器を納め、
その凝縮器をパーティション等の外部下方に配置してい
るので、冷房時は勿論のこと、暖房時にも上方を冷たく
、床面近くを暖かくし、理想的な垂直温度分布が得られ
る。

床面近くの温度はヒートポンプで上昇させているので、
消費電力も少なく、各パーティション毎に快適な体感温
度をきめ細かく提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は何れも本発明の実施例に係り、第１図は室をパーテ
ィションのある箇所から空調ダクトの箇所にわたって縦
断した断面図、第２図は別の実施例に係る第１図同様の
断面図である。 Ｒ・・・・・・室　　　　　　　　１・・・・・・スラ
ブ２・・・・・・壁　　　　　　　　３・・・・・・空
調ダクト４・・・・・・空気通路　　　　　５・・・・
・・パーティション６・・・・・・吹出し開口　　　　
８・・・・・・蒸発器９・・・・・・圧縮機　　　　　
　１０・・・凝縮器１１・・・ファン　　　　　　１２
・・・熱幅射ハ＊ル１３・・・机　面 特許出願人　　　　　　　株式会社　大　林　組代　理
　人　　　　　　　弁理士　−色　健　輔同　　　　　
　　　　弁理士　松　本　雅　利第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内部に冷温風が通る空気通路を構成したパーテイ
   ション等の仕切り用パネルを設け、空気熱源ヒートポン
   プの蒸発器を該パネルの空気通路中に装着するとともに
   、その凝縮器を該パネルの外部下方に設置してなること
   を特徴とする個別空調装置。