JPH0526413Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0526413Y2
JPH0526413Y2 JP1987143912U JP14391287U JPH0526413Y2 JP H0526413 Y2 JPH0526413 Y2 JP H0526413Y2 JP 1987143912 U JP1987143912 U JP 1987143912U JP 14391287 U JP14391287 U JP 14391287U JP H0526413 Y2 JPH0526413 Y2 JP H0526413Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
finishing material
air
radiant
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987143912U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6448525U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1987143912U priority Critical patent/JPH0526413Y2/ja
Publication of JPS6448525U publication Critical patent/JPS6448525U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0526413Y2 publication Critical patent/JPH0526413Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、空調空気の天井吹出構造に特徴があ
る天井輻射空調装置に関する。
《従来の技術》 ビルなどの冷暖房空調では、一般に天井裏に空
調ダクトを配管し、その吹出口を天井材下面に開
口させている。
この吹出口は室内の広さに応じた数であるが、
吹出口より直接室内に冷温風が吹出すために、そ
の直下は周縁に比べて冬期では暖かくなりすぎ、
夏期では冷えすぎる傾向にあり、必ずしも快適な
熱的環境とはいえなかつた。
このような室内の温度分布の不均一をなくすた
めの1つの方法として、天井面を加熱または冷却
してその輻射効果により冷暖房を行なういわゆる
パネル冷暖房式の空調方式がある。この方式によ
れば、室の垂直温度分布が緩和され、冷房時は天
井パネルの冷熱輻射効果により在室者は上半身を
涼しく感じ、温感的に理想的な環境が得られるの
である。
《考案が解決しようとする問題点》 しかし、暖房時には輻射熱が頭上から放射され
るので、頭寒足熱になりにくく、また、この方式
は、例えば水等の液状熱媒体が内部を流動する輻
射パネルを天井部に設置するものである場合、そ
のための設備費増分が大きく漏水等に対する対策
も必要である。
さらに、輻射パネルが金属板等の吸湿性に乏し
い素材で形成したものである場合、冷房時には輻
射パネル面に結露して結露水が室内に滴下し衛生
面での問題もあつた。
この考案は、以上の背景に基づきなされたもの
であつて、その目的は、設備費増加やメンテナン
ス上の問題を伴うことなく天井面そのものを空調
に利用できるようにすると同時に併せて輻射パネ
ルの表面の結露を防止できる天井輻射空調装置を
提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため本考案は、天井面背後
の天井裏空間に配管され該天井裏空間に吐出開口
を設けた給気空調用ダクトと、該天井面を構成
し、該吐出開口から吹き出される冷温風受け、そ
の一部に吹出用開口を穿設した天井仕上げ材とか
らなる天井輻射空調装置であつて、前記天井仕上
げ材をけい酸カルシウム系人工木材で形成したこ
とを特徴とするものでる。
《作用》 吐出開口から吹き出た空調空気は天井仕上材の
表面を通り、その間に天井仕上材にその熱を奪わ
れた状態で天井仕上材の吹出用開口より室内に吹
き出す。他方、天井仕上材に吸収された熱はこれ
の輻射効果により室内に供給され、いわばパネル
冷暖房と同じ効果をもつ。
けい酸カルシウム系人工木材には吸湿作用があ
り、結露しにくく、かつまた高温にもよく耐える
もので、天井仕上材を兼ねた熱輻射パネルとして
有効に働く。また、その一部にある吹出用開口に
よつて室内空間の熱対流を催し、均一な温度分布
を得る。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
第1図はこの考案による天井輻射空調装置を示
している。
スラブ1に天井つり材で天井仕上材2を吊り、
スラブ1と天井仕上材2との間に天井裏チヤンバ
ー3を形成している。空調用ダクト4はこの天井
裏チヤンバー3内に配管され、その冷温風を吹き
出す吐出開口5はチヤンバー3に臨ませている。
天井仕上材2に穿設した冷温風の吹出用開口6
は天井仕上材2の一部であつて、第2図に示す通
り外周部と中央部との間に帯状に貫通孔を多設
し、これを吹出用開口6とし、他の平坦な板面
(上記外周部と中央部)を輻射面7としている。
天井仕上材2はゾノライトで形成されている。
ゾノライトは吸湿作用と熱輻射作用とに優れたけ
い酸カルシウム系人工木材であり、天井面での結
露を防止することが可能であり、かつ高温にもよ
く耐えるため天井仕上材を兼ねた熱輻射パネルと
して有効である。
ダクト4の吐出開口5から天井裏チヤンバー3
内に送り込まれた冷温風の一部は天井仕上材2に
熱を吸収され、他の一部は吹出用開口6から吹き
出て室内の熱対流を催す。他方、天井仕上材2に
吸収された熱は輻射効果によつて室内へ放射され
る。
室内の形状や用途によつて、また天井裏全体を
チヤンバーとすることに問題がある場合には第3
図に示すような構成でもよい。すなわち、図にお
いて、スラブ1の下面と天井下地材8との間に形
成された天井裏空間9には空調用ダクト4が配管
され、このダクト4に開口した複数の吐出開口5
aを天井下地材8の開口部に接合している。すな
わち、天井下地材8は断熱材料からなるもので、
任意の位置に設けたその開口部には大きめの吐出
開口5aが配置されている。
輻射パネルを兼ねる天井仕上材2aは上記吐出
開口5aの開口面に嵌着され、一部に吹出用開口
6aが穿設されている。
任意の位置に吐出開口5a及び輻射パネルを兼
ねる天井仕上材2aを配し、ダクト4と各吐出開
口5aとを直結にしており、天井裏をチヤンバー
にしないので、天井下地材8の気密性は勿論のこ
と、天井裏自体の気密性が問題にならないし、ま
た室内形状に応じて所望の温度分布を容易に得
る。なお、この場合においても天井仕上材2aは
前述の天井仕上材2と同様に吸湿性に富むけい酸
カルシウム系人工木材で形成されており、天井面
に結露が生じるのを防止する。
吹出用開口6,6aから吹出す空調空気は天井
仕上材2,2a等と熱交換した状態であるから、
より温和な状態で吹出す。これにより、吹出部分
直下とその周縁部の熱落差は小さくなり、居住者
にとつて好ましい条件である垂直作用温度分布と
することができる。なお、ここでいう作用温度と
は、輻射熱の影響を温感上等価な空気温上昇また
は低下として空気温を補正して得られる体感温度
のことである。
《考案の効果》 以上実施例により詳細に説明したように、この
考案による天井輻射空調装置によれば、従来の天
井裏から直接空気を吹出す方式に比べて輻射熱を
利用するため吹出場所やその個数に制約を受ける
ことがない。
また、必ずしも天井裏の各吹出用開口あるいは
吐出開口にダクトの主部を案内する必要もないの
で、空調用ダクトの配管が大いに省略できる。
さらに、空調用ダクトから熱を吸収放射する熱
輻射パネルは、吸湿性に富むけい酸カルシウム系
の人工木材で形成されているので結露やその滴下
がなく衛生的であり、併せて結露による装置の損
傷も防止することができるためメンテナンスの軽
減を図ることができる。また、天井仕上材が輻射
パネルを兼ねるため天井面そのものを空調として
利用できるため設備費の増加を伴うことなく良好
な熱輻射空調環境を簡便に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る天井輻射空調装置の天
井吹出構造を示す断面図、第2図は第1図中の天
井仕上材の一部を示す天井伏図、第3図は天井吹
出構造の別態様を示す断面図である。 1……スラブ、2……天井仕上材、3……天井
裏チヤンバー、4……空調用ダクト、5……吐出
開口、6……吹出用開口、7……輻射面、8……
天井下地材、9……天井裏空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 天井面背後の天井裏空間に配管され該天井裏空
    間に吐出開口を設けた給気空調用ダクトと、該天
    井面を構成し、該吐出開口から吹き出される冷温
    風を受け、その一部に吹出用開口を穿設した天井
    仕上材とからなる天井輻射空調装置であつて、前
    記天井仕上材をけい酸カルシウム系人工木材で形
    成したことを特徴とする天井輻射空調装置。
JP1987143912U 1987-09-22 1987-09-22 Expired - Lifetime JPH0526413Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987143912U JPH0526413Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987143912U JPH0526413Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6448525U JPS6448525U (ja) 1989-03-24
JPH0526413Y2 true JPH0526413Y2 (ja) 1993-07-05

Family

ID=31411157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987143912U Expired - Lifetime JPH0526413Y2 (ja) 1987-09-22 1987-09-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0526413Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275960A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toyota Motor Corp 建物の空調設備

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0762545B2 (ja) * 1990-08-03 1995-07-05 松下電工株式会社 天井輻射冷暖房システム
JP5081023B2 (ja) * 2008-03-12 2012-11-21 トヨタホーム株式会社 建物の空調設備及びそれを備えた建物
JP5565655B2 (ja) * 2009-06-16 2014-08-06 清水建設株式会社 天井輻射式空調システム
JP2011149677A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Inter Central:Kk 全空気方式天井冷暖房システム
WO2011122653A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 株式会社トヨックス 空気調和システム
JP5470522B2 (ja) * 2010-06-30 2014-04-16 株式会社トヨックス 空気調和ユニット
JP5577505B2 (ja) * 2010-06-30 2014-08-27 株式会社トヨックス 空気調和ユニット及び空気調和システム
JP5545480B2 (ja) * 2010-07-01 2014-07-09 株式会社トヨックス 天井面形成用パネルの取付構造、空気調和ユニット及び空気調和システム
JP5548922B2 (ja) * 2010-07-01 2014-07-16 株式会社トヨックス 天井面形成用パネル、天井面形成用パネルの取付構造、空気調和ユニット及び空気調和システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5295822A (en) * 1976-02-09 1977-08-11 Kogyo Gijutsuin Ceiling structure for air conditioning

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5295822A (en) * 1976-02-09 1977-08-11 Kogyo Gijutsuin Ceiling structure for air conditioning

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275960A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toyota Motor Corp 建物の空調設備

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6448525U (ja) 1989-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0526413Y2 (ja)
CA1052101A (en) Air conditioning method
JPS5974443A (ja) 建物の換気装置
JPH0448430Y2 (ja)
JP4605759B2 (ja) 建物の室内空調システム
CN106679027A (zh) 一种蒸发冷却置换通风装置及其参数确定方法
JPH01200128A (ja) 空調装置
JPH04190027A (ja) 輻射冷暖房装置
JP2808929B2 (ja) 輻射冷暖房装置
JPS6138018Y2 (ja)
JPH06201183A (ja) 空調システム
JPH063330Y2 (ja) 冷暖房切替式空調装置
JPH0331621A (ja) 空気調和機
JPH01260240A (ja) 個別空調装置
JP2662030B2 (ja) 空気調和装置
JP3558241B2 (ja) 高気密高断熱住宅の換気暖房システム
JPS5933941Y2 (ja) 住宅の省エネルギ−型空調設備
JPS62276358A (ja) 空調空気の天井吹出構造
JPS6236036Y2 (ja)
JPH03129219A (ja) 空気調和機
JPH04270830A (ja) 冷暖房装置
JPH0752032B2 (ja) 空気調和機
JPH0517532Y2 (ja)
JPH0417330B2 (ja)
JPH02247428A (ja) 空気調和機