JPH0762545B2 - 天井輻射冷暖房システム - Google Patents

天井輻射冷暖房システム

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JPH0762545B2
JPH0762545B2 JP2207263A JP20726390A JPH0762545B2 JP H0762545 B2 JPH0762545 B2 JP H0762545B2 JP 2207263 A JP2207263 A JP 2207263A JP 20726390 A JP20726390 A JP 20726390A JP H0762545 B2 JPH0762545 B2 JP H0762545B2
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JP
Japan
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ceiling
cooling
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勝彦 丸尾
雅司 浦野
秀人 新保
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、天井面を冷却あるいは加熱して室内の冷暖房
を行う天井輻射冷暖房システムに関するものである。
[従来の技術] 従来用いられている天井輻射冷暖房システムとしては第
5図に示すものがある。これは天井スラブ4内に配管さ
れた銅管のような配管17にヒートポンプ等の熱源16から
冷却水、あるいは加熱水をポンプ15により供給し、天井
表面の温度を冷房を目的とする場合20℃程度、暖房を目
的とする場合は35℃程度とすることにより室内の冷暖房
を行うものである。ここで1は天井材、5は断熱材であ
る。
他の従来例として実開昭1−22918号公報に開示されて
いる第6図に示すようなシステムがある。これは、天井
面としての格子状の天井材1の上方にむき出しの配管17
を施し、この配管17に第5図のシステムと同様に冷水あ
るいは温水を流し、冷暖房を行うものである。ここで11
はヘッダである。
このような天井面からの輻射による伝熱を利用した冷暖
房は、不快な気流が発生しにくいことと室内の上下温度
分布が非常に小さくなることにより快適な室内条件を得
ることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記第5図に示した従来技術による天井
冷暖房システムにおいては、天井スラブ4内に銅管のよ
うな配管17を配管するため施工が非常に難しく、限定さ
れた業者にしか施工できないという欠点を有する。また
第6図にしたシステムも同様に施工が難しい。そして両
従来例とも水を循環させる冷暖房を行うため室内への漏
水の危険が常に付きまとうという欠点があった。また両
システムとも冷房時の天井面への結露を防止するには除
湿機を必要とし、除湿のために冷房を行う熱源以外に別
の熱源を必要とすることと、その除湿機により気流が発
生し、気流感をなくすことはできないという欠点を有す
る。
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本発
明の目的とするところはシステムの施工が容易で、しか
も漏水の心配がなく、さらに除湿機を用いなくても除湿
して天井面への結露を防止することができる天井輻射冷
暖房システムを提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明天井輻射冷暖房システム
は、透湿率が1g/m2・h・mmHg以上である天井材で構成
される天井面と、前記天井材の裏面に形成され適切に断
熱された閉空間と、前記閉空間内のみに冷空気あるいは
暖空気を循環させるエアコンディショナーから成ること
を特徴とする。つまり透湿率が1g/m2・h・mmHg以上の
天井材を用い、その天井材裏面に適切に断熱された閉空
間を形成し、その閉空間内にエアコンディショナーの冷
却あるいは加熱された空気を循環させることにより天井
表面温度を冷房を目的とする場合は20℃程度、暖房を目
的とする場合は35℃程度とすることにより冷暖房を行う
ものである。
[作用] 本発明は空気を冷媒または熱媒として透湿性を有する天
井材の裏面に形成される閉空間に冷空気あるいは暖空気
を循環させるようになっている。
冷房時、エアコンディショナーで冷却された空気は、そ
の冷却過程において含有水蒸気をドレイン水として放出
し、低温低湿の空気となる。今、高温高湿の室内と透湿
性を有する天井材で仕切られた閉空間に前記低温低湿の
空気を流すと、室内の水蒸気分圧と閉空間の水蒸気分圧
との分圧差を推進力として室内の水蒸気が閉空間に移動
し、室内が除湿される。この除湿と同時に冷却された空
気により天井材が冷却され、輻射及び自然対流で室内の
冷房が行われる。
また空気を冷媒または熱媒とすることで水を冷媒や熱媒
とする場合に比べ構造を簡単にすることができる。その
上、熱容量を大きくする躯体が天井材だけのため熱容量
が小さい。そのため冷房及び暖房の立ち上がりが早い。
[実施例] 本発明の実施例を第1図及び第2図に示す。以下これら
の実施例の具体的な内容を記述するが、本発明は以下の
記述に限定されるものでない。
(実施例1) 第1図に示すように8畳の天井部分にロックウール製の
天井材1を貼って天井面を形成してある。ロックウール
製の天井材1は透湿率が8.5g/m2・h・mmHgで、単位面
積あたりの熱抵抗は0.17g/m2・K/Wで、厚さ12mmであ
る。このロックウール製の天井材1を貼った天井の裏側
に断熱材5により適切な断熱をした閉空間としての天井
裏空間2を形成してあり、この天井裏空間に熱源や送風
機となるエアコンディショナー6を設置し、天井裏空間
2内に循環冷空気あるいは暖空気を流すようにしてあ
る。エアコンディショナー6は室内機6aと室外機6bとで
構成され、室内機6aは天井裏空間2に配置してあり、室
外機6bは室外に配置してある。3は室内、4は天井スラ
ブである。
冷房時には天井裏空間2を8℃程度とすることで室温28
℃において平均天井表面温度22℃を得ることができた。
このとき除湿機を使用せずに冷房を行ったが天井材1に
結露が起らなかった。またエアコンディショナー6から
のドレイン水として560g/hの除湿効果を確認した。
暖房時には天井裏空間2を55℃程度とすることで室温20
℃において平均天井表面33℃を得ることができた。
(実施例2) 本実施例は8畳の間の天井に第2図に示すようなシステ
ムを施工したものである。天井材1としては実施例1と
同様のものを用いた。本システムは捨て貼り合板8と天
井材1とで閉空間となる高さ2cmの流路10を形成してお
り、幅4cm、高さ2cmの野縁9を流れと平行に取り付けて
野縁9を各流路10の仕切り及び捨て貼り合板8と天井材
1との間のスペーサとして使っている。前記流路10の入
口13部及び出口14部には夫々ヘッダ11が設けられてい
る。前記流路10と熱源及び送風機としてのエアコンディ
ショナー6との接続の詳細を第3図に示す。流路10は2
つの同様なものを並列として夫々流路10の入口13及び出
口14をダクト12によりエアコンディショナー6の室内機
6aと接続している。ヘッダ11の断面積は十分に大きいの
でヘッダ11部分の圧損は、流路10部分の圧損に比べて十
分に小さい。そのため各流路10の冷空気あるいは暖空気
の流速はほぼ均一である。本実施例に於ける室内3の熱
特性を表すグラフを第4図に示す。第4図で縦軸は温度
を示し、横軸は時間を示し、符号イは入口循環空気の温
度変化、ロは出口循環空気の温度変化、ハは入口天井表
面の温度変化、ニは出口天井表面の温度変化、ホは室温
の温度変化を示す。また除湿効果を表すエアコンディシ
ョナー6からのドレイン水は約600g/hであった。実験時
の室外気温及び相対湿度は32℃、62%RHで、室内の相対
湿度は50%RHに保たれていた。
[発明の効果] 本発明天井輻射冷暖房システムによれば、叙述の如く天
井材の裏面に形成された閉空間に冷空気あるいは暖空気
を循環させて冷暖房しているので、冷媒や熱媒として従
来の水でなく空気を用いて冷暖房でき、従来のように漏
水の心配がないものであり、しかもシステムを簡素化で
きて施工を非常に簡単に行うことができるものである。
また閉空間のみに冷空気や暖空気を循環させて天井材か
ら熱輻射して室内を冷暖房しているので室内に気流を生
じることなく快適に冷暖房できるものであり、さらに天
井材として透湿率1g/m2・h・mmHg以上のものを用い、
冷却空気を天井材の裏面の閉空間で循環させるようにし
ているので、天井冷房に必要な除湿量を確保でき、天井
材表面で結露が起こらないものであり、さらに従来のよ
うに別途除湿機を要することなく、また除湿機による気
流感もなくすことができるものである。また断熱された
閉空間に冷空気や暖空気を送るので天井スラブに熱が吸
収されることが少なく冷暖房の立ち上がりを早くできる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明天井輻射冷暖房システムの一実施例の断
面図、第2図(a)は同上の他の実施例の断面図、第2
図(b)は第2図(a)のA−A線断面図、第3図は同
上の一部切欠斜視図、第4図は同上の熱特性を示すグラ
フ、第5図は一従来例の断面図、第6図は他の従来例の
一部切欠斜視図であって、1は天井材、2は天井裏空
間、3は室内、4天井スラブ、5は断熱材、6はエアコ
ンディショナーである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−95822(JP,A) 実開 平1−48525(JP,U) 実開 平1−91817(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透湿率が1g/m2・h・mmHg以上である天井
    材で構成される天井面と、前記天井材の裏面に形成され
    適切に断熱された閉空間と、前記閉空間内のみに冷空気
    あるいは暖空気を循環させるエアコンディショナーから
    成ることを特徴とする天井輻射冷暖房システム。
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