JP2586746B2 - 天井冷暖房システム - Google Patents
天井冷暖房システムInfo
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- JP2586746B2 JP2586746B2 JP3028824A JP2882491A JP2586746B2 JP 2586746 B2 JP2586746 B2 JP 2586746B2 JP 3028824 A JP3028824 A JP 3028824A JP 2882491 A JP2882491 A JP 2882491A JP 2586746 B2 JP2586746 B2 JP 2586746B2
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- Japan
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- ceiling
- air
- cooling
- room
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、天井面を冷却、あるい
は、加熱して室内の冷暖房を行なう天井輻射の冷暖房シ
ステムに関するものである。
は、加熱して室内の冷暖房を行なう天井輻射の冷暖房シ
ステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来用いられている天井輻射冷暖房シス
テムとして図５に示すものがある。
テムとして図５に示すものがある。
【０００３】これは、天井スラブ４内に配管された鋼管
１７にヒートポンプ等の熱源１６からの冷却水、あるい
は、加熱水をポンプ１５により供給し、天井表面温度を
冷房を目的とする場合は２０°Ｃ程度、暖房を目的とす
る場合は３５°Ｃ程度とすることにより室内の冷暖房を
行なうものである。
１７にヒートポンプ等の熱源１６からの冷却水、あるい
は、加熱水をポンプ１５により供給し、天井表面温度を
冷房を目的とする場合は２０°Ｃ程度、暖房を目的とす
る場合は３５°Ｃ程度とすることにより室内の冷暖房を
行なうものである。
【０００４】他の実施例として実開平０１−２２９１８
号に示されている図６の様なシステムがある。これは、
天井面としての格子天井材１の上方にむき出しの配管１
７を施し、この配管に図５のシステムと同様に冷水ある
いは温水を流し冷暖房を行なうものである。
号に示されている図６の様なシステムがある。これは、
天井面としての格子天井材１の上方にむき出しの配管１
７を施し、この配管に図５のシステムと同様に冷水ある
いは温水を流し冷暖房を行なうものである。
【０００５】このような天井面からの輻射による伝熱を
利用した冷暖房は、不快な気流が発生しにくいことと室
内の上下温度分布の差が非常に小さくなることにより快
適な室内条件を得ることができる。
利用した冷暖房は、不快な気流が発生しにくいことと室
内の上下温度分布の差が非常に小さくなることにより快
適な室内条件を得ることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
天井冷暖房システムは冷房の際、天井面への結露を防止
するためになんらかの方法で除湿する必要があり、通常
除湿機を使用する。つまり、冷房のための熱源の他に、
除湿のための熱源がさらに１つ必要という不合理なシス
テムの物が多かった。
天井冷暖房システムは冷房の際、天井面への結露を防止
するためになんらかの方法で除湿する必要があり、通常
除湿機を使用する。つまり、冷房のための熱源の他に、
除湿のための熱源がさらに１つ必要という不合理なシス
テムの物が多かった。
【０００７】従来例に示した水を熱媒として天井冷暖房
を行なう場合と比較して、空気は比熱が水に比べ小さい
ため、天井表面温度分布を大きくさせないためには、天
井裏面に流す流量を非常に多くするか、室温と天井表面
温度との温度差を小さい環境とする必要がある。
を行なう場合と比較して、空気は比熱が水に比べ小さい
ため、天井表面温度分布を大きくさせないためには、天
井裏面に流す流量を非常に多くするか、室温と天井表面
温度との温度差を小さい環境とする必要がある。
【０００８】そのため、一般に、空気熱媒は天井冷房に
適さないとされている。そこで発明者らは、天井冷暖房
システムの天井材の単位面積あたりの熱抵抗を、０．０
１ m 2 ・Ｋ／Ｗ以上０．２ m2 ・Ｋ／Ｗ以下とし、その
天井材裏面をヒートポンプ等の熱源により冷却あるいは
加熱された空気を循環させることで解決する事を見いだ
した。しかしながら、冷房を行なう際、天井面の結露を
防止するために室内をなんらかの方法で除湿する必要が
ある。
適さないとされている。そこで発明者らは、天井冷暖房
システムの天井材の単位面積あたりの熱抵抗を、０．０
１ m 2 ・Ｋ／Ｗ以上０．２ m2 ・Ｋ／Ｗ以下とし、その
天井材裏面をヒートポンプ等の熱源により冷却あるいは
加熱された空気を循環させることで解決する事を見いだ
した。しかしながら、冷房を行なう際、天井面の結露を
防止するために室内をなんらかの方法で除湿する必要が
ある。
【０００９】本発明は、冷房時に除湿のために別の熱源
を必要としない天井冷暖房システムを提供することを課
題とする。
を必要としない天井冷暖房システムを提供することを課
題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の天井冷暖房シス
テムは、建物の天井部分に天井材と平板により数 cm 高
さの流路を形成させ、前記平板裏面を適切に断熱し天井
ダクトとし、前記天井ダクトの空気の入口と出口とを、
ヒートポンプ等の熱源および送風機を介してダクトによ
り接続し、冷気あるいは暖気を循環させ天井冷暖房を行
なう天井冷暖房システムであり、前記天井材からなる天
井面に空気の流入口と流出口をもうけ、前記冷気あるい
は暖気の循環流の一部を前記流入口、流出口を通して室
内に吹き込ませるようにした天井冷暖房システムであ
り、天井表面温度を冷房を目的とする場合は、好ましく
は２０°Ｃ程度、暖房を目的とする場合は、好ましくは
３５°Ｃ程度とすることにより冷暖房を行なうものであ
る。
テムは、建物の天井部分に天井材と平板により数 cm 高
さの流路を形成させ、前記平板裏面を適切に断熱し天井
ダクトとし、前記天井ダクトの空気の入口と出口とを、
ヒートポンプ等の熱源および送風機を介してダクトによ
り接続し、冷気あるいは暖気を循環させ天井冷暖房を行
なう天井冷暖房システムであり、前記天井材からなる天
井面に空気の流入口と流出口をもうけ、前記冷気あるい
は暖気の循環流の一部を前記流入口、流出口を通して室
内に吹き込ませるようにした天井冷暖房システムであ
り、天井表面温度を冷房を目的とする場合は、好ましく
は２０°Ｃ程度、暖房を目的とする場合は、好ましくは
３５°Ｃ程度とすることにより冷暖房を行なうものであ
る。
【００１１】
【作 用】本発明の天井冷暖房システムによれば、天井
面にスリットあるいは貫通孔等の空気流入口および空気
流出口を形成して、循環空気流の一部を室内に吹き出す
ようにし、つまり、低湿度の空気を室内に吹き出し、高
湿度の室内空気を回収することにより、室内の除湿をお
こなう。
面にスリットあるいは貫通孔等の空気流入口および空気
流出口を形成して、循環空気流の一部を室内に吹き出す
ようにし、つまり、低湿度の空気を室内に吹き出し、高
湿度の室内空気を回収することにより、室内の除湿をお
こなう。
【００１２】室内に吹き込む空気の量は特に限定しない
が、循環空気流量の３０％以下が望ましく、さらに好ま
しくは１０％程度が適している。
が、循環空気流量の３０％以下が望ましく、さらに好ま
しくは１０％程度が適している。
【００１３】本発明は空気を熱媒として用いるので、ヒ
ートポンプを設ける等水を冷媒とする場合に比べ構造を
非常に簡単にすることが出来る。そのうえ、熱容量を大
きくする輻射面が天井材だけでなので、熱容量が小さく
冷房あるいは暖房の立ち上がりが早い。
ートポンプを設ける等水を冷媒とする場合に比べ構造を
非常に簡単にすることが出来る。そのうえ、熱容量を大
きくする輻射面が天井材だけでなので、熱容量が小さく
冷房あるいは暖房の立ち上がりが早い。
【００１４】
【実施例】本発明の実施例を図１から図４に示す。
【００１５】以下にこれらの実施例の具体的な内容を記
述するが、その趣旨を逸脱しない限り、本発明は、以下
の記述に限定されない。
述するが、その趣旨を逸脱しない限り、本発明は、以下
の記述に限定されない。
【００１６】−実施例１− 本実施例は、図１及び図２に示すごとく８畳間の天井部
に天井材１と平板である捨て張り合板８により天井ダク
ト７を形成し、該天井ダクト７の流路１０の入口１３お
よび出口１４をエアコン６を介するダクト１２により接
続したものである。
に天井材１と平板である捨て張り合板８により天井ダク
ト７を形成し、該天井ダクト７の流路１０の入口１３お
よび出口１４をエアコン６を介するダクト１２により接
続したものである。
【００１７】天井材１として表面にアルミラミネートを
貼ったロックウール製天井材（単位面積当りの熱抵抗
０．１５ m2 ・Ｋ／Ｗ，厚さ１２mm ）ものを用いた。
貼ったロックウール製天井材（単位面積当りの熱抵抗
０．１５ m2 ・Ｋ／Ｗ，厚さ１２mm ）ものを用いた。
【００１８】本システムは図1 （ｂ）のごとく捨て貼り
合板８と天井材１で高さ２ cm の流路１０を持つ天井ダ
クト７を形成させており、幅４cm 、高さ２ cm の野縁
９を流れと平行に取り付け各流路１０との仕切および捨
て貼り８と天井１とのスペイサーとして使っている。
合板８と天井材１で高さ２ cm の流路１０を持つ天井ダ
クト７を形成させており、幅４cm 、高さ２ cm の野縁
９を流れと平行に取り付け各流路１０との仕切および捨
て貼り８と天井１とのスペイサーとして使っている。
【００１９】天井ダクト７の入口部分および出口部分に
はそれぞれヘッダー１１が設けられている。天井ダクト
７と熱源であるエアコン６との接続の詳細を図２に示
す。
はそれぞれヘッダー１１が設けられている。天井ダクト
７と熱源であるエアコン６との接続の詳細を図２に示
す。
【００２０】天井ダクト７は２つの同様なものを並列と
してそれぞれの天井ダクト７の入口１３、出口１４をダ
クト１２により熱源であると共に除湿機能を持つエアコ
ンと接続している。
してそれぞれの天井ダクト７の入口１３、出口１４をダ
クト１２により熱源であると共に除湿機能を持つエアコ
ンと接続している。
【００２１】前記ヘッダー１１の断面積は十分に大きい
のでヘッダー１１部分の圧損は、流路部分の圧損に比べ
十分小さい。
のでヘッダー１１部分の圧損は、流路部分の圧損に比べ
十分小さい。
【００２２】そのため各流路１０の冷気あるいは暖気の
流速はほぼ均一である。本実施例の室内への空気吹き込
みは図３に示すごとく幅５ mm 、長さ３０ cm のスリッ
ト１８を、図のように方形の天井面の対向する側辺に８
個づつ並列させて合計１６個形成させその一方側のスリ
ット１８を空気流入口、他方側のスリット１８を空気流
出口としている。このようにして熱源（エアコン）６を
流れる循環空気量は、６００ m3 ／ｈが、スリット１８
を通って室内と出入りするようにした。 夏期の日中
（気温３２°Ｃ，湿度６０％ＲＨ）において平均天井面
温度を２２°Ｃとした室内で行なった冷房実験では、室
内温度２８°Ｃ、湿度５０％の室内環境が得られ、天井
表面の結露は起こらなかった。
流速はほぼ均一である。本実施例の室内への空気吹き込
みは図３に示すごとく幅５ mm 、長さ３０ cm のスリッ
ト１８を、図のように方形の天井面の対向する側辺に８
個づつ並列させて合計１６個形成させその一方側のスリ
ット１８を空気流入口、他方側のスリット１８を空気流
出口としている。このようにして熱源（エアコン）６を
流れる循環空気量は、６００ m3 ／ｈが、スリット１８
を通って室内と出入りするようにした。 夏期の日中
（気温３２°Ｃ，湿度６０％ＲＨ）において平均天井面
温度を２２°Ｃとした室内で行なった冷房実験では、室
内温度２８°Ｃ、湿度５０％の室内環境が得られ、天井
表面の結露は起こらなかった。
【００２３】−実施例２− 実施例１に用いた実験装置と同様なシステムで、空気の
流出口および流入口として貫通孔１９（直径１０ mm
を、図４のごとく方形の天井面の対向する側辺に多数形
成させ、実験を行なった。
流出口および流入口として貫通孔１９（直径１０ mm
を、図４のごとく方形の天井面の対向する側辺に多数形
成させ、実験を行なった。
【００２４】貫通孔１９から室内への流入空気量は、実
施例１と同様に熱源（エアコン）６を通過する空気量６
００ m3 ／ｈの約１０％にあたる６０ m3 ／ｈとなるよ
うに貫通孔１９の数で調節している。
施例１と同様に熱源（エアコン）６を通過する空気量６
００ m3 ／ｈの約１０％にあたる６０ m3 ／ｈとなるよ
うに貫通孔１９の数で調節している。
【００２５】夏期の日中（気温３２°Ｃ、湿度６０％Ｒ
Ｈ）において平均天井面温度を２２℃とした室内で行な
った冷房実験では、室内温度２８°Ｃ、湿度５０％の、
室内環境が得られ、天井表面の結露は起こらなかった。
Ｈ）において平均天井面温度を２２℃とした室内で行な
った冷房実験では、室内温度２８°Ｃ、湿度５０％の、
室内環境が得られ、天井表面の結露は起こらなかった。
【００２６】
【発明の効果】本発明の天井冷暖房システムによれば、
冷房または暖房の際、天井面への結露を防止するために
別途除湿機を使用する必要がない。つまり、冷房または
暖房のための熱源の他に、除湿のための熱源を必要とし
ない天井冷暖房システムとなっている。
冷房または暖房の際、天井面への結露を防止するために
別途除湿機を使用する必要がない。つまり、冷房または
暖房のための熱源の他に、除湿のための熱源を必要とし
ない天井冷暖房システムとなっている。
【図１】（ａ）、（ｂ）は各々本発明の一実施例を示
す、断面図であり、（ｂ）は（ａ）の要部拡大図であ
る。
す、断面図であり、（ｂ）は（ａ）の要部拡大図であ
る。
【図２】同上の斜視図である。
【図３】同上の平面図である。
【図４】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図５】従来例を示す断面図である。
【図６】従来例を示す斜視図である。
１ 天井材 ２ 天井裏空間 ３ 室内 ４ スラブ ５ 断熱材 ６ エアコン（室内機） ７ 天井ダクト ８ 捨て貼り合板 ９ 野縁 １０ 流路 １１ ヘッダー １２ ダクト １３ 空気入口 １４ 空気出口 １５ ポンプ １６ 熱源 １７ 銅管 １８ スリット １９ 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項１】 建物の天井部分に天井材と平板により数
cm 高さの流路を形成させ、前記平板裏面を適切に断熱
して天井ダクトとし、前記天井ダクトの空気の入口と出
口とを、ヒートポンプ等の熱源および送風機を介してダ
クトにより接続し、除湿した冷気あるいは暖気を循環さ
せ天井冷暖房を行なう天井冷暖房システムにおいて、天
井面に室内への空気の流入口と流出口をもうけ、前記冷
気あるいは暖気の循環流の一部を室内に吹き込ませるよ
うにした天井冷暖房システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3028824A JP2586746B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 天井冷暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3028824A JP2586746B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 天井冷暖房システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04268140A JPH04268140A (ja) | 1992-09-24 |
| JP2586746B2 true JP2586746B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=12259146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3028824A Expired - Fee Related JP2586746B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 天井冷暖房システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586746B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3290007B2 (ja) * | 1993-10-26 | 2002-06-10 | 松下電工株式会社 | 空調システム |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5817861A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-02 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 鉛筆軸の塗装装置 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP3028824A patent/JP2586746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04268140A (ja) | 1992-09-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |