JPH05223287A - 輻射空調装置 - Google Patents

輻射空調装置

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JPH05223287A
JPH05223287A JP7484591A JP7484591A JPH05223287A JP H05223287 A JPH05223287 A JP H05223287A JP 7484591 A JP7484591 A JP 7484591A JP 7484591 A JP7484591 A JP 7484591A JP H05223287 A JPH05223287 A JP H05223287A
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JP
Japan
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radiation
air
radiant
moisture
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP7484591A
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English (en)
Inventor
Shusaku Kaneko
周作 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
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Filing date
Publication date
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、輻射パネル面に結露が発生
しても、それを吸湿し、さらに放湿して熱伝達性を良く
し、輻射空調の信頼性を高めうる輻射空調装置を提供す
ることにある。 【構成】 冷温熱源発生機を有し、冷,熱媒が流通する
伝熱パイプと、このパイプを伝熱可能に接触させた輻射
プレートと、この輻射プレートの背面に前記伝熱パイプ
を埋設するように断熱材を取り付けて構成した輻射パネ
ルとを備え、当該輻射パネルを、建物の天井躯体と間隙
を保って配設するようにしてなる輻射空調装置におい
て、空調空間に面する前記輻射プレートの表面に、輻射
パネル面の周囲が高湿のときに吸湿し、輻射パネル面の
周囲湿度が低くなると放湿する、吸放湿性の優れた布材
を貼付したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輻射空調装置に係り、
特に、冷房時に輻射パネル表面に発生する結露の防止に
好適な輻射空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和方式の多くは、空気を熱
媒として冷却,加熱を行ない、室内を循環させ、対流効
果により空気調和を行なうものであったが、空気の比重
差により、暖気は天井部に冷気は床部に流れ、人体に対
する快適性の面で不満足な面があった。そこで、輻射空
調方式が開発されており、例えば特開平1−15512
8号公報記載の技術が知られている。当該公報には、冷
媒または熱媒が流通するチューブと、このチューブに接
合された輻射プレートと、この輻射プレートの背面に設
けられた断熱材とを備えた輻射パネルが開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】輻射空調方式のうち、
輻射暖房は古くから使われてきているが、輻射冷房はあ
まり使われていない。特に、湿度の高い日本などでは冷
却パネル面に結露して見苦しい。冷却パネル面が天井面
である場合は、結露水がしたたり落ちて頭などに当って
不快にさせたり、机の書類を汚したりしてしまう問題が
あった。輻射冷房は、ちょうど洞窟の涼しさに匹敵し、
部屋全体が均一に涼しく、不快な風の流れがないので快
適な冷房である。しかし、例えば朝の立ち上がりなど空
調機が長く停止していた後の運転ではは、室内の空気露
点より冷却パネル温度が低いため、さながら洞窟天井か
らの氷柱の如く、冷却パネル表面に結露が発生する恐れ
がある。
【0004】図2は、結露発生条件を説明する湿り空気
線図である。図2は、横軸に温度(℃)、縦軸に相対湿
度RH(%)をとったもので、Aは、朝の運転前の室内
空気状態、Bは、前記における空気露点温度、Cは、輻
射パネル表面温度を示している。すなわち、空調機が長
く停止していた朝の運転前の室内空気状態は、相対湿度
RHは60%、温度は32℃であり、このときの空気の
露点温度は、100%RH湿り空気線上のB点すなわち
23.2℃であり、冷却パネル表面温度が19℃と空気
露点温度より低くなると冷却パネル表面に結露が発生す
る。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、輻射パネル面に結露が発生し
ても、それを吸湿し、さらに放湿して熱伝達性を良く
し、輻射空調の信頼性を高めうる輻射空調装置を提供す
ることを、その目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る輻射空調装置の構成は、被空調室外に
設けた冷温熱源発生機と、この冷温熱源発生機に連結す
る冷,熱媒流通配管と、前記冷,熱媒が流通する伝熱パ
イプと、このパイプを伝熱可能に接触させた輻射プレー
トと、この輻射プレートの背面に前記伝熱パイプを埋設
するように断熱材を取り付けて構成した輻射パネルとを
備え、当該輻射パネルを、建物の天井躯体と間隙を保っ
て配設するようにしてなる輻射空調装置において、空調
空間に面する前記輻射プレートの表面に、輻射パネル面
の周囲が高湿のときに吸湿し、輻射パネル面の周囲湿度
が低くなると放湿する、吸放湿性の優れた布材を貼付し
たものである。
【0007】
【作用】上記技術的手段によれば、吸放湿性の優れた布
材を壁紙のように輻射パネル面に貼り付け、その布材は
輻射パネル面の周囲が高温のときは吸湿、あるいは布面
が周囲の空気露点温度より低くなり結露した場合でも吸
湿を行ない、周囲湿度が低くなると適当に放出するよう
に調整してくれる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図3を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る輻
射空調装置の構成を示す略示断面図、図3は、図1の装
置に用いる布材の吸放湿特性を示す線図である。図1に
おいて、1は、被空調室に係る居室、1aは、天井躯体
に係る天井、2は、冷温熱源発生機に係るヒートポンプ
式チラーユニット、3は冷,熱媒流通配管系の循環ポン
プ、4は、冷,熱媒流通配管系を構成する供給配管、5
は、冷,熱媒流通配管系を構成する戻り配管、6は、前
記冷,熱媒が流通する伝熱パイプ、7は、伝熱パイプ群
を伝熱可能に接触させた輻射プレート、8は、輻射プレ
ート7の背面に伝熱パイプ6を埋設するように取り付け
た断熱材、10は、前記伝熱パイプ6,輻射プレート
7,断熱材8からなる輻射パネルである。そして、9
は、輻射プレート7の表面に貼り付けた吸放湿性の優れ
た布材である。11は、室外に配置した除湿機、12は
吸気管、13は排気管で、これら吸気管12,排気管1
3は居室1に開口している。
【0009】布材9は、例えば塩化カルシウム,リチウ
ム、あるいはシリカゲル系などを含浸させたもので、吸
放湿性の優れたものであり、図3に示すような特性を有
するものである。図3は、横軸に相対湿度RH(%)、
縦軸に吸湿量(g/m2)をとり、布材の吸放湿特性
は、吸湿時はSに向かう矢印、放湿時はDに向かう矢印
のようにほぼ直線的に変化するものである。前記布材9
は、輻射パネル10面の周囲が高湿のときは吸湿、ある
いは、布面(輻射パネル表面側)が周囲の空気露点温度
より低くなり結露した場合でも吸湿を行ない、周囲湿度
が低くなると吸湿した水分を放湿するものである。
【0010】図2,3を参照してより詳しく説明する。
一般に、長時間停止後の立上り時には、居室1内の温湿
度は外気の状態に近く高くなっている。冷房運転を始め
ると、図2に示すように、輻射パネル10の表面温度C
(19℃)が室内の空気露点温度B(23.2℃)より
低くなり、輻射パネル10の近くの空気の相対湿度RH
が100%近くなり、図3のS向き矢印に示すように、
布材9が結露水はもとより近くの空気の水蒸気も吸収し
て保水する。次に、輻射パネルによる空気冷却や除湿機
11の稼働により、居室1内の温度が26〜27℃、相
対湿度RHが50〜60%になると、図3のD向き矢印
のように布材9から徐々に放湿し、布の吸湿量が小さく
なってくる。このように、吸放湿性の優れた布材9によ
り輻射パネル10表面に発生する結露を抑制する。
【0011】従来技術で説明した特開平1−15512
8号公報には、結露水の拡散のための布を貼り付けるこ
とが記載されているが、本実施例の布材9の如き吸放湿
性については記載されておらず、本発明は、上記公報の
技術を改良するものである。
【0012】本実施例によれば、下記の効果がある。 (1)仮に、室内温度が30〜33℃、相対湿度RHが
60〜70%という温湿度条件において、輻射パネル面
に結露が発生しても問題がない。 (2)布が吸湿して輻射パネル表面が濡れても、熱伝達
および放射効果は向上する。 (3)輻射パネル面が布材で覆われるので化粧替わりに
なり見栄えが良くなる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、輻射パネル面に結露が発生しても、それを吸湿
し、さらに放湿して熱伝達性を良くし、輻射空調の信頼
性を高めうる輻射空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る輻射空調装置の構成を
示す略示断面図である。
【図2】結露発生条件を説明する湿り空気線図である。
【図3】図1の装置に用いる布材の吸放湿特性を示す線
図である。
【符号の説明】
1 居室 1a 天井 2 ヒートポンプ式チラーユニット 4 供給配管 5 戻り配管 6 伝熱パイプ 7 輻射プレート 8 断熱材 9 布材 10 輻射パネル 11 除湿機 12 吸気管 13 排気管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被空調室外に設けた冷温熱源発生機と、
    この冷温熱源発生機に連結する冷,熱媒流通配管と、 前記冷,熱媒が流通する伝熱パイプと、このパイプを伝
    熱可能に接触させた輻射プレートと、この輻射プレート
    の背面に前記伝熱パイプを埋設するように断熱材を取り
    付けて構成した輻射パネルとを備え、 当該輻射パネルを、建物の天井躯体と間隙を保って配設
    するようにしてなる輻射空調装置において、 空調空間に面する前記輻射プレートの表面に、輻射パネ
    ル面の周囲が高湿のときに吸湿し、輻射パネル面の周囲
    湿度が低くなると放湿する、吸放湿性の優れた布材を貼
    付したことを特徴とする輻射空調装置。
  2. 【請求項2】 輻射プレート表面に貼付した吸放湿性の
    優れた布材は、輻射パネル面が空気露点温度より低い場
    合に吸湿し、周囲湿度が低くなると放湿するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の輻射空調装置。
  3. 【請求項3】 空調空間を除湿する除湿機を室外に設置
    し、該除湿機の吸排流路を前記空調空間に開口したこと
    を特徴とする請求項1記載の輻射空調装置。
JP7484591A 1991-04-08 1991-04-08 輻射空調装置 Pending JPH05223287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009281912A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Espec Corp 断熱パネル及び環境試験装置
CN114459091A (zh) * 2021-11-04 2022-05-10 上海尧伟建设工程有限公司 一种手术室辐射空调系统专用辐射板

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JPH01155128A (ja) * 1987-12-10 1989-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 輻射パネル
JPH0148525B2 (ja) * 1981-04-13 1989-10-19 American Cyanamid Co

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