JP2808929B2 - 輻射冷暖房装置 - Google Patents

輻射冷暖房装置

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JP2808929B2 JP3160987A JP16098791A JP2808929B2 JP 2808929 B2 JP2808929 B2 JP 2808929B2 JP 3160987 A JP3160987 A JP 3160987A JP 16098791 A JP16098791 A JP 16098791A JP 2808929 B2 JP2808929 B2 JP 2808929B2
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輻射冷暖房装置に係
り、特に熱交換パネルに対して冷温水配管等の熱源が設
置されると共に熱源の周囲が断熱材により覆われる輻射
冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱交換パネルを用いた冷暖房装置
としては、パネルを床面に設置して温水を流したり電気
ヒータにより加熱して床暖房を行う方式が多く用いられ
ていた。この方式によると、床面から足を通じてやわら
かな快適暖房を行うことが可能であり家庭用暖房機器と
して利用されている。また、冷房装置については、天井
面の空調用吹き出し口から除湿された15〜20℃の冷
風を吹き出し、室内を換気することによって冷房を行っ
ているのが殆どである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷風が直接人
体にあたると、風のあたる部分が特に冷やされ不快感を
覚えたり、冷暖房装置が騒音や振動の原因になるといっ
た問題点があった。熱交換パネルを用いた輻射冷暖房装
置については、幾つか事例は見られるが、パネル表面を
室内の露点以下の温度にすると結露が発生するため、露
点以上の温度に設定しなければならなかった。従って、
従来の輻射パネルの表面温度は18℃程度であるため、
輻射冷房の効果を高めることができず従来の冷房空調方
式に依存する部分が大きかった。
【0004】輻射による熱交換量は、次式(1)で表さ
れる。 Q=εσ・(T1 4−T2 4) S [kcal/h]・・・(1) ε :輻射率 σ :シュテファン・ボルツマン常数 T1 :壁面温度 T2 :室温 S :壁面の面積
【0005】この式により壁面と室温の差が大きいほ
ど、輻射による冷房効果の大きいことが分かる。従っ
て、従来の輻射パネルでは壁面と室温との温度差が十分
にとれなかったため、従来の冷房空調と併用して冷房効
果を高めるといったシステムが多く用いられていた。
【0006】また、パネル表面を0〜10℃の冷水によ
って低温に冷却することによって、輻射冷房の効果を上
げることができるが、表面に結露するため、この結露し
た水を排水する必要がある。このため、排水設備が必要
になるほか、表面が常に濡れているため、かびや細菌の
発生源になりやすく、衛生面で問題が残る。パネルの設
置場所が天井であれば、清掃が行いにくくなり、しかも
側壁に設置された場合、衣服がぬれてしまう他に外観上
も良くないといった欠点がある。さらに低温の冷水を流
すために、パネル専用の冷凍機などが必要となり、設備
コストの増大を招くといった問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記した従来の課題を解
決し、結露することなく、輻射効果の高い輻射冷暖房装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は、熱交換パネ
ルに対して熱源が設置されると共に熱源の周囲が断熱材
により覆われている輻射冷暖房装置において、前記熱交
換パネルを天井面に間隔をあけて複数枚並列に配設し、
前記間隔をあけた部分の天井面下に前記熱交換パネルと
平行して複数のダクトを並列に配設し、これらのダクト
の各々から調温、調湿された空調エアを隣接する前記複
数枚の熱交換パネルのパネル表面に沿って流すように構
成したものである。
【0009】
【作用】熱交換パネルを加熱又は冷却することによって
輻射冷暖房パネルとして使用され、騒音、振動が少ない
やわらかな空調が実現できる。また、冷房の場合、熱交
換パネルの壁面温度と室温との差が大きくして輻射によ
る冷房効果が高め、熱交換パネルの表面は空調エアに常
時曝され、室内の空気と接触しないから、結露が生じな
い。
【0010】
【実施例】以下、図に示す実施例を用いて本発明の詳細
を説明する。図1は、本発明に係る輻射冷暖房装置の一
実施例を示す要部概略断面図である。熱交換パネル1の
裏側には複数本の冷温水配管2が熱交換パネル1に接触
するように間隔をおいて並設されており、さらにその冷
温水配管2の周囲は断熱材3で覆われている。また、熱
交換パネル1の両端部には空調エアの吹き出し口4を兼
ねたダクト5が設置され、このダクト5には幅方向両側
に複数の整流板5aが間隔をおいて配置され、これらの
整流板5a間の間隙からの調温、調湿された空調エアが
熱交換パネル1の表面に平行に沿うように吹き出される
ように構成されている。ダクト5の幅方向中心部には凹
部が形成されており、この凹部に複数本の螢光燈6が並
設されている。
【0011】このような構成の輻射冷暖房装置において
は、熱交換パネル1の裏面に接する冷温水配管2によっ
て冬期は温水を、夏期には冷水を流すことにより、熱交
換パネル1を加熱または冷却して輻射冷暖房パネルとし
て用いられる。したがって、輻射冷暖房パネルによっ
て、やわらかな空調、すなわち騒音、振動が少なく森林
浴空調のような快適空調を行うことが可能になる。
【0012】暖房用の輻射パネルは、従来から温水や電
気ヒータを熱源としたものが広く普及しているため問題
点のほとんどが改善されている。しかし、冷房用の輻射
パネルについては、例えば、25℃、50%RHの室内
であれば、露点が14℃であるので壁面温度が14℃以
下で結露が発生する。しかし、パネルの表面が室内の空
気と接しないように空調機で除湿し冷却し、ダクト5か
らの空調エアを熱交換パネル1に沿うように流してから
室内に吹き出すようにすれば、この空調エアの露点まで
壁面温度を下げることが可能となり、壁面を、例えば、
10℃程度まで冷却しても結露が生じない。
【0013】また、壁面温度を10℃に設定することに
よって、空調機の冷却コイルで除湿に用いる冷水と同じ
冷水を冷温水配管2に流すことができるため、この輻射
パネル(熱交換パネル1)専用の冷凍機を設置しなくて
も済む。これにより、設備コストを安くすることができ
る。
【0014】また、本発明の方式の場合、従来の空調エ
アを用いているが輻射による冷房効果との併用であるた
め、輻射による冷房の分だけ空調エアの風量を低減する
ことができる。したがって、空調機の送風電力を低減
し、空調器の振動や騒音も抑えられ、人体に風圧を感じ
させずに、やわらかな空調を行うことが可能となる。
【0015】図2には、この構造を実際に天井面に設置
したときの実施例を示す。図1に示す構造を天井面に設
置しており、また、天井面に近い壁面にも熱交換パネル
1とこの熱交換パネル1に接触するように冷温水配管2
が配設されている。この実施例の場合、天井面に輻射冷
暖房装置パネルを設置した方が壁面よりも広い面積を輻
射パネルとして利用できる利点があり、特に冷房時に
は、熱交換パネル1が頭部に近くなるため、頭部で輻射
熱を感じやすく、冷房効果をより実際的に感じることな
る。
【0016】前記実施例によれば、熱交換パネル1の裏
面に冷水や温水を流す配管2を設置してパネルとの熱交
換をおこなっていたが、この冷温水配管2による熱源の
代わりに熱交換パネル1の裏面に熱電素子を設置した構
造としてもよい。この場合、熱源として冷水や温水を流
すための配管や冷凍機等が不用となり、電気配線を行う
のみで済むためパネルの設置工事が容易で水漏れ等の事
故の心配もない。
【0017】また、前記実施例によれば、熱交換パネル
1の表面に空調エアを吹き出して結露を防止している
が、結露センサーを熱交換パネル1に設置し、結露の発
生を検知し、冷水用配管に設置されたバルブの開度を調
整する信号を出力するようにすることができる。この場
合、万一、除湿が不十分な空調エアが流れた場合、冷水
用配管における冷水量が調整され、結露を発生を抑える
ことができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、熱交換パ
ネルの表面が調温、調湿された空調エアに常時曝される
ために、パネル表面に結露することなく、また、空調エ
アと共に熱交換パネルによる冷暖房を行うので輻射効率
の高い輻射冷暖房装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輻射冷暖房装置の一実施例を示す
要部概略図である。
【図2】本発明に係る輻射冷暖房装置の具体的使用例を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 熱交換パネル 2 冷温水配管 3 断熱材 4 空調エア吹出口 5 ダクト 6 螢光燈

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換パネルに対して熱源が設置されると
    共に熱源の周囲が断熱材により覆われている輻射冷暖房
    装置において、前記熱交換パネルを天井面に間隔をあけ
    て複数枚並列に配設し、前記間隔をあけた部分の天井面
    下に前記熱交換パネルと平行して複数のダクトを並列に
    配設し、これらのダクトの各々から調温、調湿された空
    調エアを隣接する前記複数枚の熱交換パネルのパネル表
    面に沿って流すように構成したことを特徴とする輻射冷
    暖房装置。
  2. 【請求項2】前記ダクトの幅方向中心部には凹部が形成
    されており、この凹部に照明器具が並設されたことを特
    徴とする請求項1の輻射冷暖房装置。
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JP6386807B2 (ja) * 2014-06-23 2018-09-05 ミサワホーム株式会社 蓄熱ユニット及び冷暖房システム

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JPH02157553A (ja) * 1988-12-09 1990-06-18 Taikisha Ltd 放射冷房装置

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