JPH01230940A - 放射式冷房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷却により冷熱を放射する板状熱良導体を、
その冷熱放射面を冷房対象域に向けて配設する放射式冷
房装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、上記の如き放射式冷房装置には２種の型式があり
、その１つは、第５図及び第６図に示すように、板状熱
良導体（２）にコイル状の冷媒流路（ｆ）を付設形成し
、そして、別置の冷熱源装置（１２）から延設管路（１
３）を介して供給される冷媒（冷水や凝縮性冷媒）を付
設冷媒流路（ｆ）に流通することにより、板状熱良導体
（２）を冷却して冷房対象域（１）へ冷熱を放射させる
ようにしたものであり、又、他の１つは、第７図ないし
第８図に示すように、冷房対象域（１）に対し配設した
板状熱良導体（２）の裏面側に制限空間（３）を形成し
、そして、別置の冷風発生装置（１６）から延設風路（
１７）を介して供給される冷風を制限空間（３）に導入
することにより、その導入冷風により板状熱良導体（２
）を冷却して冷房対象域（１）へ冷熱を放射させるよう
にしたものである。

尚、第６図及び第７図において（５）は、空調器（６）
からの−次調和空気を冷房対象域（１）に供給する風路
であり、又、第８図に示すものでは、一般の一次調和空
気よりも低温に調節した一次調和空気を制限空間（３）
への導入冷風とし、そして、その導入冷風を板状熱良導
体（２）に対し冷却作用させた後、−次調和空気として
制限空間（３）から冷房対象域（１）へ吹出すようにし
たものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、板状熱良導体にコイル状冷媒流路を付設形成す
る型式のものは、そのコイル状冷媒流路の付設形成のた
めに板状熱良導体の構造が複雑になってその製作コスト
が嵩み、又、一般にこの種の放射式冷房装置では複数の
板状熱良導体が室の天井部や側壁部に面一状に並設され
るが、コイル状冷媒流路の付設形成のために重量化した
板状熱良導体を、更にコイル状冷媒流路に冷媒が流通す
る使用時の重量に耐える支持強度を十分に確保しながら
並設しなければならないために、板状熱良導体の取付施
工が大損りとなり、施工費も嵩む問題があった。

一方、配設板状熱良導体の裏面側に形成した制限空間に
別置の冷風発生装置から延設風路を介して供給される冷
風を導入する型式のものは、板状熱良導体としてコイル
状冷媒流路の付設形成が不要な単なる板材を配設するだ
けであるから、板状熱良導体が安価で、又、その取付施
工も容易であるものの、冷媒管路（パイプ）に比して大
きな設置スペースを要する風路（ダクト）を付帯設備と
して別置の冷風発生装置と制限空間とにわたり施設する
ために、付帯設備スペースが嵩む問題があり、殊に、制
限空間に対する冷風供給風路と冷房対象域に対する一次
調和空気供給風路とを別系統とするもの（第７図に示す
もの）では、この問題が顕著であった。

本発明の目的は、上述従来型式夫々の欠点を解消した合
理的な放射式冷房装置を提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による放射式冷房装置の特徴構成は、冷却により
冷熱を放射する板状熱良導体を、その冷熱放射面を冷房
対象域に向けて配設する構成において、前記板状熱良導
体の裏面側に、前記板状熱良導体を冷却するための低温
空気域を形成する制限空間を設け、その制限空間におけ
る空気を冷却液体と熱交換させて冷却する空気冷却器を
、前記制限空間内に、又は、前記制限空間に隣接させた
状態に設けたことのあり、その作用・効果は次の通りで
ある。

〔作　用〕

つまり、空気冷却器により冷却された制限空間内の低温
空気をもって板状熱良導体を冷却するから、冷房対象域
に対し配設する板状熱良導体としては、コイル状冷媒流
路の付設形成が不要な単なる板材を配設するだけで済む
。

又、制限空間における空気を冷却液体と熱交換させて冷
却する空気冷却器を制限空間内に、又は、制限空間に隣
接させた状態に設けるから、付帯設備としては、冷却液
体用の管路（パイプ）を制限空間に対して延設すれば良
く、設置スペースが嵩む冷風用風路（ダクト）を別置の
冷風発生装置と制限空間とにわたって延設する必要かな
い。

〔発明の効果〕

上述の結果、冷房対象域に対し配設する板状熱良導体が
単なる板材ですむことから、板状熱良導体そのものの製
作コストを安価にできると共に、その取付施工を容易に
でき、又、それに伴い施工費を安価にできる。

しかも、そのように板状熱良導体の施設面で有利である
ことに加え、付帯設備面では、設置スペースの嵩む冷風
用風路（ダクト）を別置の冷風発生装置と制限空間とに
わたって延設する必要がなく冷却液体用の管路（パイプ
）を制限空間へ施設すれば良いから、付帯設備の占有ス
ペースを小さくでき、それによって、全体設備のコンパ
クト化を図ることができる。

すなわち、全体として、従来の２種の形式夫々の欠点を
解消して、それら２種の形式の利点を生かした合理的な
放射式冷房装置を提供し得るに至った。

〔実施例〕

次に実施例を説明する。

第１図及び第２図は放射式冷房装置の設＠構成を示し、
冷房対象室（１）の天井は、アルミ板等の板状熱良導体
（２）を面一状に並設することにより形成してあり、並
設した板状熱良導体（２）の裏面（上面）側に形成され
た制限空間（３）（すなわち、天井内空間）には、その
制限空間（３）内の空気を冷却する空気冷却器（４）を
内装しである。

つまり、制限空間（３）内の空気を内装空気冷却器（４
）により冷却して、その冷却空気により板状熱良導体（
２）を冷却することで、板状熱良導体（２）の下面から
冷房対象室（１）内へ向けて冷熱放射させ、もって、冷
房対象室（１）内に冷房効果を与えるようにしである。

国中（５）は空調器（６）により温湿度調整した一次調
和空気を冷房対象室（１）内に供給する風路である。

又、その−次調和空気を冷房対象室（１）内に吹出す吹
出口（７）は、吹出した一次調和空気が板状熱良導体（
２）の下面に沿って流れるように配置してあり、それに
よって、板状熱良導体（２）の下面での結露を防止する
ようにしである。

（８）は排気口である。

制限空間（３）に内装する空気冷却器（４）は、ケーシ
ング（９）に、フィンチューブ型の冷却コイル（１０）
、及び、その冷却コイル（１０）に対して制限空ｒＶＪ
（３）の空気を強制通風するファン（１１）を備えたも
のであり、冷却コイル（１０）に対しては、別置の冷水
発生器（１２）から制限空間（３）内−２施設した冷水
循環路（１３）を接続しである。

つまり、ファン（１１）により冷却コイル（１０）に対
して強制通風する制限空間（３）内の空気を循環冷水と
熱交換させて所定温度に冷却する構成となっている。

尚、制限空間（３）内の空気をどの程度の温度まで冷却
するかについては、快適な放射冷房を実施するこ上で板
状熱良導体（２）の下面温度をどの程度とするか、また
、結露を極力抑制する上で板状熱良導体（２）の下面温
度をどの程度とするか等々を考慮して冷却温度を決定す
る。

図中（１４）は冷熱放熱を防止する断熱材である。

〔別実施例〕

次に別実施例を列記する。

（イ）第３図に示すように、制限空間（３）における空
気を冷却液体と熱交換させて冷却する空気冷却器（４）
を、制限空間（３）に隣接させた状態に設けても良い。

（ロ）空気冷却器（４）に供給する熱交換用の冷却液体
は冷水に限定されるものでは無く、フロン等の種々の凝
縮性冷媒であっても良い。

（ハ）又、第４図に示すように、空気冷却器（４）に水
冷式のヒートポンプクーラーを用い、制限空間（３）に
おける空気をクーリングタワー（１５）からヒートポン
プクーラー（４）に循環供給される冷却用水と内蔵ヒー
トポンプ回路を介して熱交換させる構成としても良い。

（ニ）板状熱良導体（２）の配置構成は種々の構成変更
が可能であり、板状熱良導体（１）を側壁に沿う姿勢に
配置して横向きに冷熱放射させるようにしても良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
および方法に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例を示し、第１図は概
略設備構成図、第２図は平面図である。第３図及び第４
図は夫々本発明の別実施例を示す概略設備構成図である
。第５図及び第１１図は従来例を示し、第５図は拡大斜
視図、第６図は概略設備構成図である。第７図及び１８
図は夫々他の従来例を示す概略設備構成図である。 （１）・・・・・・冷房対象域、（２）・・印・板状熱
良導体、（３）・・・・・・制限空間、（４）・・・・
・・空気冷却器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷却により冷熱を放射する板状熱良導体（２）を、その
   冷熱放射面を冷房対象域（１）に向けて配設する放射式
   冷房装置であって、前記板状熱良導体（２）の裏面側に
   、前記板状熱良導体（２）を冷却するための低温空気域
   を形成する制限空間（３）を設け、その制限空間（３）
   における空気を冷却液体と熱交換させて冷却する空気冷
   却器（４）を、前記制限空間（３）内に、又は、前記制
   限空間（３）に隣接させた状態に設けた放射式冷房装置
   。