JP3616907B2 - 躯体蓄熱システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物の空調設備に適用される蓄熱システムに関わり、特にコンクリート造のスラブを蓄熱媒体として有効利用する躯体蓄熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、空調設備における蓄熱システムは負荷のピークカットを行い得て熱源機器容量を削減できる有効な手段である。この種の蓄熱システムとしては蓄熱槽の保有水を蓄熱媒体として利用するものが最も一般的であるが、近年においては他の蓄熱媒体を利用することも検討されつつあり、例えば鉄筋コンクリート造の躯体はかなりの熱容量を確保することが期待できることから、それを蓄熱媒体として有効に利用できるのではないかと考えられている。
【0003】
図5は、躯体であるスラブ1を蓄熱媒体として利用しようとする場合に考えられる蓄熱システムの概念図である。これは、スラブ1上に仕上床2を支柱3により浮かせた状態で設け、それらの間に二重床空間4を形成し、そこを空気の通路としたものである。そして、夜間等の空調停止時に二重床空間4内に蓄熱用気流(夏期においては冷風、冬季においては温風)を通してスラブ1に対する蓄熱運転を行い、空調時には二重床空間4に空気を通すことでスラブ1の保有熱を空気に放熱せしめることを基本とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の躯体蓄熱システムにおいては以下のような問題が存在する。すなわち、二重床空間4内に単に空気を流しただけでは、躯体のスラブ1で蓄熱・放熱が必ずしも効率良く行われているとは限らない。また、例えば夏期において、スラブ1に十分に蓄熱させようとした場合に、気温の低下する朝方に、仕上床2上の空間である室内空間の温度が必要以上に低下してしまうという問題もある。このように、従来のシステムでは蓄熱・放熱が効率良く行われているとは言えず、その結果、余分なエネルギーを使用することとなり、エネルギーの有効利用という本来の目的を充分に達成しているとは言えないのが現状である。
本発明は以上のような点を考慮してなされたもので、より効率の良い躯体蓄熱システムを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、建築物の空調設備に適用される躯体蓄熱システムであって、スラブ上に仕上床を設けてそれらの間に二重床空間を形成し、前記スラブを蓄熱媒体として、前記二重床空間内を流れる空気との間で熱交換を行い、その熱エネルギーを空調に利用する構成とされ、前記スラブから放熱させるときには、前記二重床空間内が乱流状態となるよう、前記二重床空間内の側端部に前記空気の排出口が配置され、さらに、前記仕上床よりも上方の室内空間の空気を蓄熱時に加圧する加圧手段が備えられていることを特徴としている。
【0006】
二重床空間の側端部に排出口を設けることにより、この排出口から排出された空気は二重床空間内で旋回することになり、その流れを乱流状態とすることができる。そして、スラブから放熱させるときに二重床空間内の気流を乱流状態とすることにより、対流熱伝達率を上げることができる。
また、仕上床よりも上方の室内空間を蓄熱時に加圧することにより、二重床空間内から室内側へ空気が流れ出すのを押さえ込むことができ、熱ロスを抑えることができる。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記スラブに蓄熱するときには、前記二重床空間内に、前記空気が一方向にかつ一様に流れるよう整流する整流部材が設けられていることを特徴としている。
【0008】
スラブに蓄熱するときに、二重床空間内に、空気が一方向にかつ一様に流れるよう整流する整流部材を設けることにより、二重床空間においては、低所であるスラブ側がより低温になり、スラブが効率良く冷却され、また仕上床を介して上方の室内空間への伝熱を抑えることができる。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記仕上床に、該仕上床の上下の空間を連通する吹出口が形成され、前記二重床空間内の空気が前記吹出口を通して前記仕上床の上方の室内空間に吹き出すことにより、空調が行われることを特徴としている。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記二重床空間内の側端部に配置された前記空気の排出口が冷房用にのみ有効となるよう、冷房時と暖房時とで切替可能とされていることを特徴としている。
【0011】
二重床空間内で温度成層を生じさせると、低所が低温側となるので、これは、スラブを冷却して蓄熱を行う冷房時に有効となる。したがって、暖房時には温度成層を生じさせないようにすることにより、より有効なシステムとすることができる。
【0013】
請求項に係る発明は、前記整流部材として、複数の孔が形成された整流板が設けられるとともに、前記整流板の一方の側に前記二重床空間内に空気を流し込む流出口が設けられて、前記気流が前記整流板の一方の側から前記孔を通して他方の側に流れる構成とされていることを特徴としている。
【0014】
請求項に係る発明は、前記整流部材として、筒状でかつその側面に複数の孔が形成された整流筒が設けられ、空気が前記整流筒の内部から前記孔を通して前記二重床空間内に流出する構成とされていることを特徴としている。
【0015】
二重床空間内に上記のような整流部材を設けることにより、気流を一方向に、かつ、一様に流すことができ、気流の流速を低くして温度成層を確実に生じさせ、これを維持させることができる。これにより冷気がスラブ表面を這うようになり、効率的に蓄熱を行うことが可能となる。
【0018】
請求項に係る発明は、前記仕上床の下面側には、該仕上床を形成する材料よりも輻射率の低い反射材が設けられていることを特徴としている。
【0019】
仕上床の下面側に輻射率の低い反射材を設けることにより、二重床空間内から室内側への伝熱量を少なくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る躯体蓄熱システムの実施の形態の一例を、図1ないし図4を参照して説明する。
【0021】
図1,図2に示す躯体蓄熱システムは、蓄熱媒体としてのスラブ11上に、仕上床12を支柱13により浮かせた状態で設け、スラブ11と仕上床12との間に二重床空間14を形成し、そこに空調機15(図1のみに図示)を介しての空気を流すようにした概略構成となっている。
【0022】
仕上床12には、複数のスリットや孔等の吹出口12aが形成されている。そして、基本的には、空調機15(図1のみに図示)で冷却あるいは加熱された空気が二重床空間14内に送り込まれ、仕上床12に形成された吹出口12aからその上方の室内空間Sに吹き出されることにより、冷房あるいは暖房が行われるようになっている。なお、室内空間Sに送り込まれた空気は、室内壁面上部に設けられた図示しない吸出口から吸い出され、再び空調機15に循環あるいは室外に大気開放されるようになっているのである。
【0023】
図3に示すように、二重床空間14内には、整流板(整流部材、気流制御手段)16が、平面視したときに、その一端側の側壁14aに沿って、この側壁14aの全体にわたって設けられている。この整流板16には、整流のための多数の孔やスリット(孔)16aが形成されている。
【0024】
二重床空間14には、空調機15(図1参照)からダクト管17を介して送られる空気の流出口18Aと流出口(排出口、気流制御手段)18Bが配設されている。二つの流出口18A,18Bのうち、蓄熱時用とされる流出口18Aは、整流板16が設けられている側の側壁14a近傍に位置している。また放熱時用とされる流出口18Bは、整流板16に対して流出口18Aとは反対側に、二重床空間14の側壁14bに沿うよう位置している。これら二つの流出口18A、18Bは、バルブ19A,19Bにより任意に切替可能となっている。
【0025】
また、図1および図2に示したように、仕上床12の下面には、例えばアルミ箔等、少なくとも仕上床12を構成する材料よりも輻射率の低い反射材21が設けられている。これにより、二重床空間14側から仕上床12上の室内への伝熱は、仕上床12に形成された吹出口12aのみとなり、仕上床12自体を介しての伝熱量を抑えることができるようになっている。
【0026】
さらに、図1に示したように、仕上床12よりも上方の空間(居住空間あるいは天井内空間)には、例えばファン等の加圧手段22により、流出口23を通して空気が送り込まれ、仕上床12よりも上方の室内空間Sの気圧が高められるようになっている。このようにして室内空間Sが加圧されると、二重床空間14側から仕上床12から室内空間S側に空気が流れ出すのを押さえ込むことができるようになっている。なお、このような加圧手段22による加圧は、蓄熱時に行われるものである。
【0027】
このような躯体蓄熱システムでは、図に示したような空調機15あるいは加圧手段22の作動、および流出口18A,18B、23を開閉するためのバルブ19A,19Bの操作等は、冷房時、暖房時等に応じて予め設定された条件に基づき、図示しない制御装置によって自動的に制御されるようになっている。
【0028】
そして、図3(a)に示すように、蓄熱時において、空調機15(図1のみに図示)から送給された空気を流出口18Aから二重床空間14内に流し込むと、この空気は、整流板16の孔やスリット16aを通って反対側に流れる。この時、孔やスリット16aにより空気の流れが整流され、流速が低下し、略均一な流れになる。これにより、二重床空間14内では温度成層が生じ、低所、つまり下方のスラブ11側が温度が低くなる。したがって、冷房用の蓄熱時であれば、スラブ11の表面を冷気が這うように流れることになり、スラブ11への蓄熱が効率良く行われるのである。
このとき、同時にファン等の加圧手段22を作動させて室内空間Sを加圧し、二重床空間14内の冷気が仕上床12を通して室内空間S側に漏れるのを防止するようになっている。
【0029】
また、冷房時における放熱時には、加圧手段22を停止させ、空調機15から送られる空気を流出口18Bから流出させる。
すると、図3(b)に示すように、流出口18Bから二重床空間14内に流し込まれた空気は側壁18c,18dに順次当たり、その結果、二重床空間14内では気流が旋回し、これにより乱流が生じる。これにより二重床空間14内における実質的な流速を上げて対流熱伝達率を上げ、効率的にスラブ11からの放熱を行うことができるようになっている。
このようにして、スラブ11に蓄熱された熱エネルギーが二重床空間14内に放熱されて、二重床空間14内の空気が冷却され、これが仕上床12のスリットや孔等の吹出口12aを通して室内空間Sに吹き出されるのである。これにより、室内空間Sの冷房が効率良く行われる。
【0030】
なお、暖房時における蓄熱は、流出口18Aあるいは流出口18Bいずれかから空気を流出させ、二重床空間14内に気流を生じさせるのであるが、種々の条件等により、いずれかを効率の良い方から流出させるよう、冷房時と暖房時で切り換えるシステムとしても良い。
【0031】
上述したように、二重床空間14内に整流板16を設け、冷房時の蓄熱時に二重床空間14内に温度成層を生じさせることにより、仕上床12を通しての室内への熱ロスを最小限とし、効率的に蓄熱を行うことができる。
またこのとき、仕上床12の下面側にアルミ箔等の反射材21が設けられているので、仕上床12から室内空間Sへの伝熱量を少なくすることができる。
加えて、蓄熱時には加圧手段22により室内空間S側を加圧するようにしたので、これによっても熱ロスを最小限とすることができる。
【0032】
このようにして、蓄熱時の熱ロスを最小限とし、スラブ11での蓄熱を効率良く行うことにより、エネルギーをより有効に利用することができ、使用エネルギー量を大幅に削減することが可能となる。また、その結果、例えば蓄熱時の朝方に室内空間Sの温度が必要以上に低下してしまうのを防止することも可能となる。
一方、放熱時には、二重床空間14内に乱流を生じさせることにより、効率良くスラブ11からの放熱を行うことができ、これによってもエネルギーの有効利用を図ることができる。
【0033】
そして、このような躯体蓄熱システムは、従来からの躯体蓄熱システムに整流板16を加えるのみで良く、非常に簡易な構成であり、低コストで上記の効果を得ることが可能となるのである。
【0034】
なお、上記の実施の形態で、整流部材として整流板16を例に挙げたが、これに代えて以下に示すような構成を採用することも可能である。
すなわち、図4(a)に示すように、二重床空間14内の端部に筒状ダクト(整流筒、整流部材、気流制御手段)30を配置するのである。この筒状ダクト30は、側面に多数の孔30aが形成されており、空調機15から送給される空気がダクト管17を介して送り込まれるようになっている。そして、この筒状ダクト30は、二重床空間14を平面視すると、その一辺の側壁14aに沿って所定長延在するよう設けられている。
このような筒状ダクト30では、蓄熱時には、空調機15(図1参照)から送り込まれた空気は、多数の孔30aから二重床空間14内に吹き出し、その気流は、二重床空間14内において略均一となり、かつその流速が低められる。これにより、前記整流板16(図3参照)と同様、二重床空間14内に温度成層を生じさせることができ、従って上記実施の形態と同様の効果が得られるのである。また、図4(b)に示すように、放熱時には、二重床空間14の側壁14bに沿って配置した流出口18Bから流し込まれた空気が二重床14内で旋回し、乱流状態でスラブ11からの放熱を行うようになっている。
【0035】
なお、整流部材としての整流板16や筒状ダクト30の設置位置や構造等については、上記に挙げたものに限るものではなく、整流効果が高くなるよう、他の場所に設置したりあるいは他の構成のものを採用するようにしてもよい。
【0036】
また、上記実施の形態では、蓄熱時に二重床空間14内で温度成層を生じさせる構成としたが、必ずしもこの構成を採用する必要はなく、蓄熱を充分に行うことができるのであれば、蓄熱時に二重床空間14内が乱流状態あるいは成流状態などであっても良い。
【0037】
また、仕上床12の下面にアルミ箔等の反射材21を設けるようにしたが、アルミ箔以外のものを用いてもよい。加えて、反射材21と仕上床12との間に断熱材を挟み込むようにしても良く、これにより、前記効果が一層顕著なものとなる。
【0038】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものとしても良いのは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る躯体蓄熱システムによれば、二重床空間の端部に気流の排出口を設けることにより、この排出口から排出された空気により二重床空間内で気流が旋回することになり、乱流状態を生じさせることができる。そして、スラブから放熱させるときには、二重床空間内の気流が乱流状態となるようにすることにより、対流熱伝達率を上げることができる。したがって、放熱効率を高めることができ、これによっても熱エネルギーを有効利用することができる。
また、仕上床よりも上方の室内空間を蓄熱時に加圧することにより、二重床空間から仕上床の上方の室内空間に空気が流れ出すのを防止できる。その結果、二重床空間における熱ロスを最小限にすることが可能となり、蓄熱を効率良く行うことができ、使用エネルギーを大幅に削減することが可能となるのである。
【0040】
請求項2に係る躯体蓄熱システムによれば、スラブに蓄熱するときに、二重床空間内に、空気が一方向にかつ一様に流れるよう整流する整流部材を設けることにより、二重床空間においては、低所であるスラブ側がより低温になり、したがってスラブが効率良く冷却されて蓄熱を行うことができる。その結果、仕上床を通して室内への熱ロスを抑えることができ、蓄熱効果を高めて、エネルギーを有効利用することが可能となり、また、朝方に必要以上に室内の温度が低下してしまうのを防止することもできる。
【0041】
請求項3に係る躯体蓄熱システムによれば、二重床空間内で蓄熱エネルギーを利用して冷却した空気を、仕上床に形成された吹出口から室内空間に吹き出させることにより、効率の良い空調システムを構成することができる。
【0042】
請求項4に係る躯体蓄熱システムによれば、二重床空間内で温度成層を生じさせると、低所が低温側となるので、これは、スラブを冷却して蓄熱を行う冷房時に有効となる。したがって、暖房時には温度成層を生じさせないようにすることにより、より有効なシステムとすることができる。
【0043】
請求項5および6に係る躯体蓄熱システムによれば、二重床空間内に、例えば整流板や整流筒等の整流部材を設けることにより、温度成層を確実に生じさせ、これを維持させることができる。これにより、冷気がスラブ表面を這うようになり、効率的に蓄熱を行うことが可能となる。
【0045】
請求項に係る躯体蓄熱システムによれば、仕上床の下面側に輻射率の低い反射材を設けることにより、二重床空間内から室内側への伝熱量を少なくすることができる。したがって、効率的にスラブに蓄熱することが可能となり、また、蓄熱時の朝方に、室内温度が必要以上に低下することを防止することができる。また、反射材と仕上床との間に断熱材を挟み込むようにしても良く、これにより上記効果は一層顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る躯体蓄熱システムを適用した室の一例を示す立断面図である。
【図2】前記室の二重床空間を示す立断面図である。
【図3】前記二重床空間の平断面図であり、蓄熱時と放熱時における空気の流れを示す図である。
【図4】本発明に係る躯体蓄熱システムの他の一例を示し、二重床空間を平断面視したときの、蓄熱時と放熱時における空気の流れを示す図である。
【図5】従来の躯体蓄熱システムを示す立断面図である。
【符号の説明】
11 スラブ
12 仕上床
12a 吹出口
14 二重床空間
16 整流板(整流部材、気流制御手段)
16a 孔やスリット(孔)
18A 流出口
18B 流出口(排出口、気流制御手段)
21 反射材
22 加圧手段
30 筒状ダクト(整流筒、整流部材、気流制御手段)
30a 孔

Claims (7)

  1. 建築物の空調設備に適用される躯体蓄熱システムであって、スラブ上に仕上床を設けてそれらの間に二重床空間を形成し、前記スラブを蓄熱媒体として、前記二重床空間内を流れる空気との間で熱交換を行い、その熱エネルギーを空調に利用する構成とされ、
    前記スラブから放熱させるときには、前記二重床空間内が乱流状態となるよう、前記二重床空間内の側端部に前記空気の排出口が配置され
    さらに、前記仕上床よりも上方の室内空間の空気を蓄熱時に加圧する加圧手段が備えられていることを特徴とする躯体蓄熱システム。
  2. 前記スラブに蓄熱するときには、前記二重床空間内に、前記空気が一方向にかつ一様に流れるよう整流する整流部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の躯体蓄熱システム。
  3. 前記仕上床に、該仕上床の上下の空間を連通する吹出口が形成され、前記二重床空間内の空気が前記吹出口を通して前記仕上床の上方の室内空間に吹き出すことにより、空調が行われることを特徴とする請求項1または2記載の躯体蓄熱システム。
  4. 前記二重床空間内の側端部に配置された前記空気の排出口が冷房用にのみ有効となるよう、冷房時と暖房時とで切替可能とされていることを特徴とする請求項3記載の躯体蓄熱システム。
  5. 前記整流部材として、複数の孔が形成された整流板が設けられるとともに、前記整流板の一方の側に前記二重床空間内に空気を流し込む流出口が設けられて、前記二重床空間内で空気が前記整流板の一方の側から前記孔を通して他方の側に流れる構成とされていることを特徴とする請求項記載の躯体蓄熱システム。
  6. 前記整流部材として、筒状で側面に複数の孔が形成された整流筒が設けられ、空気が前記整流筒の内部から前記孔を通して前記二重床空間内に流出する構成とされていることを特徴とする請求項記載の躯体蓄熱システム。
  7. 前記仕上床の下面側には、該仕上床を形成する材料よりも輻射率の低い反射材が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の躯体蓄熱システム。
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