JP3739069B2 - 厨芥処理機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は生ゴミ等の厨芥を乾燥処理する厨芥処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、生ゴミ等の厨芥を乾燥状態にして腐敗しないようにすると共に、処理中に発生する臭い成分を脱臭処理するといった厨芥処理機が知られている。一般にこのような厨芥処理機は、厨芥を加熱して発生した水蒸気を脱臭して排出する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
生ゴミは主にキッチンで発生することから、厨芥処理機を室内に設置すると使い勝手がよいが、臭気の漏れや水蒸気の排出による湿度上昇、熱源による温度上昇といった室内環境を悪化させる要因が多いといった問題があった。
本発明の厨芥処理機は上記課題を解決し、室内環境の悪化を少なくすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の厨芥処理機は、
生ゴミ等の厨芥を加熱する加熱部と、
上記加熱部と連通され上記厨芥から発生した水蒸気を冷却して凝縮させる凝縮部と、
上記凝縮部で凝縮した水を外部に排出する排出路と、
上記排出路を開閉する開閉手段を有する厨芥処理機において、
上記開閉手段を開いた状態で上記加熱部で上記厨芥を加熱して水分を蒸発させ、上記加熱部および凝縮部の空気を水蒸気で置還する前処理を行い、
上記開閉手段を閉じて上記加熱部と上記凝縮部との連通した空間を密閉し、該加熱部で上記厨芥を加熱して水分を蒸発させつつ該凝縮部で水蒸気を凝縮させる乾燥処理を行なうことを要旨とする。
【0006】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の厨芥処理機は、開閉手段を閉じて加熱部と凝縮部との連通した空間を密閉した状態で、加熱部で厨芥を加熱して水分を蒸発させつつ凝縮部で水蒸気を冷却して凝縮させる。そして、厨芥から発生した臭気のほとんどは凝縮した水に溶け込むため、所定のタイミングで開閉手段を開いて凝縮水を外部(例えば下水管)に排出することで、凝縮水と共に臭い成分を排出して脱臭装置を不要とすることができる。しかも、密閉して乾燥処理することで凝縮されない水蒸気が大量に排出されてしまうことを防ぐことができる。
【0007】
更に、開閉手段を開いた状態で加熱部で厨芥を加熱して水分を蒸発させ、水蒸気を充満させることにより空気を排出する前処理を行なう。そして、開閉弁を閉じて乾燥処理を行なう際には加熱部と凝縮部との連通した空間を密閉した状態において凝縮部で水蒸気を凝縮させることにより負圧にできる。従って、臭い漏れを防止することができると共に、沸点が低下するため低い温度で乾燥処理することができる。
尚、ここでいう前処理は乾燥運転開始時に行なうものに限定されるものではなく、例えば乾燥運転中であっても負圧が必要な際には適宜行なうようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の厨芥処理機の好適な実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例としての厨芥処理機の概略構成図である。この厨芥処理機はシステムキッチンに組み込まれるもので、ケーシング10前面に設けられる引き出し20と、引き出し20に固定され生ゴミを収納する処理槽21と、処理槽21を収納する空間を形成する加熱室30と、加熱室30内で処理槽21を加熱するヒータ31と、フィンチューブ41及びタンク42からなる空間を形成する凝縮室40と、フィンチューブ41に送風するファン50と、凝縮室40からシンクの排水管1に連通する排出管60と、排出管60の流路を開閉する開閉弁61と、これらを制御するコントローラ70とからなる。
尚、図示しないが、ケーシング10にはファン50による送風用空気を取り入れるための通気孔が形成される。
【0009】
開閉弁61は通常閉弁した状態となっており、排水管1からの臭気が流出することを防止する。また、引き出し20を収納した状態では引き出し20とケーシング10との間がシールされ、この状態で開閉弁61を閉弁することにより加熱室30と凝縮室40とにより形成される空間は密閉状態となる。また、加熱室30を形成する壁は断熱構造となっており、室内壁面で水蒸気が結露することを防止する。
【0010】
コントローラ70は図示しない操作スイッチからの操作に基づいてヒータ31、ファン50、開閉弁61への通電を制御して乾燥処理運転を行なう。
【0011】
次に、この厨芥処理機の動作について説明する。処理槽21内に生ゴミが投入されて乾燥処理の開始操作がされると、開閉弁61を開弁すると共にヒータ31により処理槽21を加熱する。そのため、処理槽21及び加熱室30内の温度が上昇し処理槽21内の生ゴミから水分が蒸発し始める。そして、この水蒸気が加熱室30及び凝縮室40を満たすことにより空気を排出した時点で開閉弁61を閉弁し、加熱室30及び凝縮室40により形成される空間を密閉すると共に、ファン50を作動させて凝縮室40内の水蒸気をフィンチューブ41にて冷却して凝縮させる。この時、加熱室30ではヒータ31による加熱が継続されているが、凝縮室40で奪う熱量を加熱室30で与える熱量以上とすることで、密閉空間の圧力を低下させることができる。また、凝縮室40が水蒸気を凝縮させることにより負圧となって加熱室30で発生した水蒸気が流れ込み、加熱室30内も負圧となって沸点が下がるため、低い温度で水分を蒸発させることが可能となる。また、密閉空間内が負圧となっているため、臭い成分が外に漏れることが防止される。また、生ゴミから発生した臭い成分のほとんどは凝縮してタンク42に溜まった水に溶け込み、乾燥処理中或いは乾燥処理終了後に開閉弁61を開弁することにより排出管60を介してシンクの排水管1に排水される。
【0012】
以上説明したように、本実施例の厨芥処理機によれば、加熱した生ゴミから発生した水蒸気を凝縮して臭気と共に排水する構成により、臭気漏れや湿度上昇を防止することができるため、室内環境の悪化を防ぐことができる。また、加熱室30が負圧となることで臭気漏れを防ぐことができると共に、沸点が低下して低い温度で乾燥処理することができるため、加熱に要するエネルギーを減らして消費電力を低減させることができると共に室内の温度上昇を低減させることができる。更に、加熱室30を負圧にするために真空ポンプ等高価な装置を設ける必要がなく、しかも脱臭装置や水蒸気排出装置等を設ける必要がないため、構造を簡単にしてコストを低減することができる。
【0013】
尚、本実施例では水蒸気が加熱室30及び凝縮室40を満たした状態となった時点で開閉弁61を閉弁したが、この閉弁するタイミングは、例えば凝縮室40や加熱室30の温度や湿度や圧力等を検出し、その検出値に基づいて判断してもよく、また経過時間に基づいて判断してもよい。
また、ヒータ31により処理槽21を加熱する構成に限ったものではなく、例えばガスバーナやマイクロ波等により加熱する構成であってもよい。
また、開閉弁61は電磁弁に限らず、例えば負圧により閉弁するボールバルブ等を用いてもよい。
また、ファン50からの送風により水蒸気を冷却する構成に限ったものではなく、例えばドラフト力等を利用して自然に放熱させる構成であってもよい。
また、真空ポンプ等強制的に負圧にする装置を付加してもよい。
また、凝縮した水の排出動作は乾燥処理運転終了後にのみ行なってもよく、運転中に複数回行なうようにしてもよい。また、排水のために開閉弁61を開弁する前には密閉空間内に外気を吸入させる構成としてもよい。
また、本実施例では厨芥を加熱する加熱室30と水蒸気を凝縮させる凝縮室40とを別室としたが、厨芥の加熱及び水蒸気の凝縮を同一室で行なう構成であってもよい。
【0014】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の請求項1記載の厨芥処理機によれば、密閉した空間で厨芥を加熱しつつ発生した水蒸気を凝縮する構成により、水蒸気が凝縮されずに排出されることを防ぐことができる。しかも、凝縮水に臭気のほとんどが溶け込むため、凝縮水を例えば下水管に排出することにより、室内に設置した場合にも臭気漏れや湿度上昇を防止して室内環境の悪化を防ぐことができる。また、脱臭装置や水蒸気排出装置を設ける必要がないため、構造を簡単にしてコストを低減することができる。
【0016】
更に、加熱部を負圧にすることで臭い漏れを防止することができる。また、沸点を低下させ低い温度で乾燥処理する構成により、加熱に要するエネルギーを低減させることができると共に室内の温度上昇を低減させることができる。しかも、加熱部を負圧にするために真空ポンプ等高価な装置を設ける必要がないためコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての厨芥処理機の概略構成図である。
【符号の説明】
10…ケーシング、 20…引き出し、 21…処理槽、 30…加熱室、
31…ヒータ、 40…凝縮室、 50…ファン、 70…コントローラ。
Claims (1)
- 生ゴミ等の厨芥を加熱する加熱部と、
上記加熱部と連通され上記厨芥から発生した水蒸気を冷却して凝縮させる凝縮部と、
上記凝縮部で凝縮した水を外部に排出する排出路と、
上記排出路を開閉する開閉手段を有する厨芥処理機において、
上記開閉手段を開いた状態で上記加熱部で上記厨芥を加熱して水分を蒸発させ、上記加熱部および凝縮部の空気を水蒸気で置還する前処理を行い、
上記開閉手段を閉じて上記加熱部と上記凝縮部との連通した空間を密閉し、該加熱部で上記厨芥を加熱して水分を蒸発させつつ該凝縮部で水蒸気を凝縮させる乾燥処理を行なうことを特徴とする厨芥処理機。
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