JP2001108367A - 厨芥処理機 - Google Patents

厨芥処理機

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JP2001108367A
JP2001108367A JP28120899A JP28120899A JP2001108367A JP 2001108367 A JP2001108367 A JP 2001108367A JP 28120899 A JP28120899 A JP 28120899A JP 28120899 A JP28120899 A JP 28120899A JP 2001108367 A JP2001108367 A JP 2001108367A
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heating
heater
pipe
gas
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JP28120899A
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Toshihiro Kobayashi
敏宏 小林
Masaru Kodama
勝 児玉
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Paloma Kogyo KK
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Paloma Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨芥を収容する処理槽自体の過度の温度上昇
を抑え、ヒータの加熱効率を高めると共に周囲の温度上
昇を防止できる厨芥処理機を提供する。 【解決手段】 厨芥処理機は、処理槽12内に収容した
生ごみAを処理槽を加熱するヒータ13により加熱する
加熱部10と、加熱部と連通され生ごみから発生した水
蒸気を含む気体を冷却する凝縮部20と、凝縮部で凝縮
された水を外部に排水する遮断排水部30と、凝縮部で
冷却した気体を加熱部に強制的に送り返す返還手段40
とを備えている。返還手段は、凝縮水排出管32から分
岐して加熱室の側壁に接続される返還管41と、連通管
23の下端側に接続されたファン42とを備えている。
返還管は、加熱室の対向する一対の側壁を貫通し、さら
に先端が加熱室内に挿通されており、側壁間に貫通配置
された室内管部41aが、ヒータに密着してヒータによ
って加熱されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ等の厨芥を
乾燥処理する厨芥処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厨芥処理機としては、生
ごみ等の厨芥を乾燥状態にして腐敗しないようにすると
共に、処理中に発生する臭い成分を脱臭処理するものが
知られている。このような厨芥処理機は、厨芥を加熱し
て発生した水蒸気を脱臭して排出するような構造になっ
ている。
【0003】ところで、生ごみは、主にキッチンで発生
することから、厨芥処理機を室内に設置すると使い勝手
がよいが、それにより、臭気の発生、水蒸気の排出によ
る湿度の上昇、熱源による室温の上昇といった室内環境
を悪化させる要因がもたらされるため、厨芥処理機の室
内設置が困難であった。これに対し、処理槽に収容した
厨芥を処理槽を加熱するヒータにより加熱する加熱部
と、水蒸気を冷却して凝縮させる凝縮部とを備え、厨芥
を加熱することにより発生する水蒸気により加熱部と凝
縮部との連通する空間に存在する気体を押し出した状態
でこの空間を密閉し、水蒸気の凝縮量を多くすることで
この密閉された空間(以下、密閉空間と記す)内を負圧
にして乾燥処理することが考えられる。
【0004】このように密閉空間を負圧にすることによ
り、ふた等のシール部分からの臭気漏れを防止できると
共に、水蒸気の沸点を低下させて低温処理することがで
きる。しかも、厨芥から発生した臭いの成分を凝縮した
水と共に下水管等のような外部排水機構に排水すること
により、臭気や水蒸気を室内に排出しなくてもよいの
で、厨芥処理機を室内で使用することができる。特に、
厨芥処理機をシンクキャビネット等の厨房器具内に収容
することにより、厨芥処理機を別途スペースを設けるこ
となくかつ周囲から目に付かないように配設することが
でき好適である。
【0005】また、この厨芥処理機においては、水蒸気
により空間内の気体を押し出して密閉後の気体の大部分
を水蒸気にすることにより、凝縮部で気体を冷却した際
の体積収縮率を高くできるので、加熱部で発生した水蒸
気を凝縮部内にスムーズに流すことができる。このよう
な密閉空間を形成する機構として、凝縮部から排出され
る水を貯留すると共に、加熱部及び凝縮部側を外気から
遮断する貯留部と、貯留部の側部に設けた開口に連結さ
れて外部に延出され下水管等に接続される排出路とを備
えた排水部を用いることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この厨芥処
理機においては、厨芥の乾燥処理開始時より、処理槽に
収容された厨芥を処理槽の壁部の外側等に設けたヒータ
により加熱して、処理槽内の厨芥から水分を蒸発させて
乾燥させるものであるが、加熱を続けることにより、ま
ず処理槽に近接した部分の厨芥が水分の蒸発により乾燥
状態になる。このように乾燥した厨芥の層が断熱層とな
って、ヒータから厨芥全体への熱の伝播を妨げることに
なる。そのため、ヒータによる加熱効率を低下させるば
かりでなく、処理槽が過度に加熱されて高温となり外部
に放熱することにより、厨芥処理機周囲の温度を高くし
てしまうという問題があった。特に、厨芥処理機が、シ
ンクキャビネット等の厨房器具内のような閉鎖空間内に
収容されている場合には、処理槽からの放熱により、空
間内部が高温にされるため、器具に損傷を与える等の問
題を生じることになる。
【0007】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、厨芥を収容する処理槽自体の過度の温度上昇
を抑え、ヒータの加熱効率を高めると共に周囲の温度上
昇を防止できる厨芥処理機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、処理槽内
に収容した生ごみ等の厨芥を処理槽を加熱するヒータに
より加熱する加熱部と、加熱部と連通され厨芥から発生
した水蒸気を含む気体を冷却する凝縮部と、凝縮部で凝
縮された水を外部に排水する排水部と、凝縮部で冷却し
た気体を加熱部に強制的に送り返す返還手段とを備えた
厨芥処理機であって、返還手段により加熱部に強制的に
送り返される気体を前記ヒータにより加熱するようにし
たことにある。
【0009】上記のように請求項1に係る発明を構成し
たことにより、加熱部にて処理槽に収容された生ごみ等
の厨芥を、処理槽を加熱するヒータにより加熱して厨芥
に含まれる水分を蒸発させ、加熱部と連通する凝縮部で
気体を冷却して水蒸気を凝縮させる。さらに、凝縮部で
冷却した気体を、返還手段により強制的に加熱部に送り
返すことにより、加熱部内の水蒸気を多く含んだ気体を
凝縮部にスムーズに送ると共に、凝縮部で冷却されて水
蒸気の含有量が大幅に少なくなった気体を再び加熱部に
送り返すようになっている。そのため、厨芥に含まれる
水分を効率よく蒸発させることができると共に、その水
蒸気を効率よく凝縮させることができる。また、厨芥か
ら発生した臭気のほとんどを、凝縮した水と共に排水部
から厨芥処理機の外部の下水管等に排水することができ
る。
【0010】さらに、請求項1の発明によれば、処理開
始時には、ヒータにより処理槽に収容された厨芥を処理
槽壁部側から加熱することにより、処理槽に近接した部
分を中心として厨芥が加熱されてその内部に含まれる水
分が水蒸気となってスムーズに蒸発を開始する。さらに
厨芥を加熱する処理が続けられると、処理槽に近接した
部分を中心とした厨芥が加熱によってその内部に含まれ
る水分が蒸発によって失われて乾燥状態になる。そのた
め、処理槽に近接した部分の厨芥が断熱層として働くた
め、ヒータから処理槽内の厨芥全体への熱の伝達が悪く
なるが、それに伴い、ヒータの熱は、主に凝縮部から加
熱部に戻される気体の加熱に使われるようになる。すな
わち、処理槽の壁部からの加熱が従にされ、凝縮部から
加熱部に戻される気体の加熱が主になる。
【0011】このようにヒータによって強力に加熱され
た気体が加熱部に戻されて、処理槽内で露出した乾燥不
十分の厨芥に吹き付けられるようになるため、処理槽近
接部分以外の厨芥を効率よく加熱することができる。そ
の結果、ヒータにより処理槽を通して直接に厨芥を加熱
する熱量は低下するが、厨芥全体に対するヒータによる
加熱効率を著しく低下させることなく、効率よく厨芥を
乾燥させることができる。また、処理槽が過剰に加熱さ
れる不都合を防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明すると、図1は、第1の実施形態に係るキ
ッチンのシンクキャビネット内に設置される厨芥処理機
の概略構成を断面図により示したものであり、図2は、
シンクキャビネット内への厨芥処理機の設置状態を模式
図により示したものである。
【0013】厨芥処理機は、生ごみAを加熱する加熱部
10と、加熱部10からの生ごみAから発生した水蒸気
を凝縮させる凝縮部20と、凝縮部20と外部の下水管
Gとを連通して排水すると共に貯留水の状態に応じて通
気を遮断する遮断排水部(排水部)30と、凝縮部20
で冷却した気体を再び加熱部10に送り返す返還手段4
0を備えている。
【0014】加熱部10は、生ごみAを貯留する処理槽
12を収容する断熱密閉構造の加熱室11と、処理槽1
2の底面外側に設けられて処理槽12を加熱するヒータ
13を備えている。加熱室11の上面には、処理槽12
を出し入れするための開口を開閉する蓋14が設けられ
ている。ただし、蓋14については、加熱室11の一側
面に設けるようにしてもよい。
【0015】凝縮部20は、フィンチューブ式の熱交換
器22により構成されており、その上流側は連通管21
によって加熱室11の上端部に連通されており、また下
流側は連通管23を介して上記遮断排水部30及び返還
手段40に接続されている。なお、凝縮部については、
フィンチューブ式の熱交換器を用いる代わりに、複数の
パイプを任意の傾きをもって並設した構造のものであっ
てもよい。連通管23の下端は後述するファン42の吸
込側に接続されている。
【0016】遮断排水部30は、水を溜めるタンク31
と、ファン42の吐出側に接続されてタンク31の上面
を貫通してその底面に臨んで垂下し凝縮部20からの水
を下方に流す凝縮水排出管32と、タンク31の側面上
部に設けた開口31aに接続されて、タンク31と下水
管Gとを連通してタンク31内の設定水位bである開口
31aの下端を越えた分の水を下水管Gに排水する排水
路である排出管33とを備えている。
【0017】返還手段40は、上記凝縮水排出管32か
ら分岐して加熱室11の側壁に接続されて凝縮部20と
加熱部10とを連通させる返還管41と、上記連通管2
3の下端側に接続された上記ファン42とにより構成さ
れている。返還管41は、図1に示すように、その一部
が加熱室11の対向する一対の側壁11a,11bを加
熱室11の底部近傍位置にて貫通しており、先端がさら
に側壁11bの上端近傍部分を貫通して加熱室11内に
挿通されており、先端部分に加熱室11内の生ごみAに
向けて気体を噴射するノズル43を設けている。さら
に、返還管41の側壁11a,11b間に貫通配置され
た室内管部41aが、ヒータ13に密着している。ファ
ン42は、凝縮部20で冷却された気体を加熱室11の
方向に強制的に流すものである。この厨芥処理機は、図
2に示すように、シンクキャビネットK内に収容されて
おり、排出管33がその下水管Gに連結されている。
【0018】つぎに、上記のように構成した厨芥処理機
の動作について説明する。加熱室11内に、生ごみAが
投入された処理槽12が収容され、蓋14が閉じられた
後、電源が投入されてヒータ13による加熱が開始さ
れ、ファン42がオンし生ごみAの乾燥処理が行われ
る。この時点では、処理槽12及び生ごみへの熱の伝導
が良好になっているため、ヒータ13からの熱は、主に
処理槽12の加熱に用いられ、返還管41の室内管部4
1aの加熱は従になっている。なお、乾燥処理開始時点
では、加熱室11、凝縮部20及び各管内は大気圧にな
っているため、図3(a)に示すように、タンク31内
の水位と、凝縮水排出管32の水位は同一になってい
る。
【0019】加熱により処理槽12及び加熱室11内の
温度が上昇して生ごみAに含まれる水分が蒸発すると共
に、加熱室11内の空気が膨張するので、加熱室11内
が加圧される。加熱室11内の圧力上昇は、凝縮水排出
管32内の水に伝わり、凝縮水排出管32内の水面が押
し下げられる。凝縮水排出管32内の水面が管の先端
(下端)に達すると、図3(b)に示すように、凝縮水
排出管32の先端から加熱室11内の空気の一部がタン
ク31内に排出され、加熱室11内の圧力上昇が止ま
る。すなわち、加熱室11内の圧力上昇は、タンク31
内の水位差hによって制限される。
【0020】一方、ヒータ13により加熱を開始してか
ら若干の時間が経過すると、加熱室11内の水蒸気を多
く含んだ気体は凝縮部20に流れて熱交換器22を通過
する際に冷却され、返還管41を通って加熱室11内に
送り返され、加熱室11から熱交換器22に送られた気
体は冷却されて露点が下がるため、気体に含まれた水蒸
気が凝縮して水となり、連通管23及び凝縮水排出管3
2内を流下してタンク31内に流れ落ちる。
【0021】加熱室11は、タンク31内に溜まってい
る凝縮水により大気と遮断されているため、水蒸気の凝
縮により加熱室11及び凝縮部20を含む密閉空間の気
圧が徐々に低下し、大気圧より低くなるとタンク31内
の水が凝縮水排出管32内に吸引され、図3(c)に示
すように、凝縮水排出管32の水位がタンク31内の水
位より上昇する。また、加熱室11内が負圧となること
により、加熱室11内の水蒸気の沸点が低下し、低い温
度で水分を蒸発させることができ、また臭い成分を加熱
室11と蓋14との隙間から外部に漏れにくくさせるこ
とができる。さらに、生ごみAから発生した臭い成分
は、そのほとんどが凝縮水に溶け込むので、凝縮水と共
に排出される。
【0022】そして、凝縮部20において水蒸気の含有
量が少なくなった気体は、返還管41を流通し、ノズル
43により処理槽12内の生ごみAに噴射される。ここ
で、室内管部41aを気体が通過するとき、ヒータ13
によって加熱されることにより温度が若干上昇し、この
ように湿度が低く温度の高くされた乾燥気体を生ごみA
に直接噴射することで、生ごみAに含まれる水分の蒸発
が促進される。
【0023】一方、タンク31には、凝縮部20から流
下しつづける凝縮水が溜まっていくが、タンク31内の
水が設定水位bを越えた分は排出管32を通して下水管
Gに流れるため、水が増え過ぎることはない。そのた
め、タンク31側の水面が、設定水位bより高くなるこ
とがないので、水面の上昇による密閉空間内の圧力上昇
が防止され、その結果、加熱室11からの臭い漏れを防
止できる。
【0024】なお、密閉空間内の圧力が大気圧を大幅に
下回って降下する場合には、凝縮水排出管32内の水位
が上昇すると共に、タンク31内の水位が下降してい
き、タンク31内の水が水位aまで下降すると、図3
(d)に示すように、タンク31内の気体が凝縮水排出
管32内に吸入される。従って、密閉空間内の圧力は、
水位差hに基づく凝縮水排出管32内の水位hによ
り決まる所定値までしか低下しない。
【0025】上記ヒータ13による処理槽12の加熱を
続けることにより、処理槽12内に収容された生ごみA
の内の処理槽12の壁部近傍に在る生ごみAが十分に加
熱されて乾燥し、この生ごみAが断熱層として作用する
ようになり、ヒータ13からの熱が壁部近傍以外の生ご
みAにスムーズに伝達され難くなる。それに伴い、ヒー
タ13の熱は、主として室内管部41aを通過する気体
を加熱するの用いられるようになる。すなわち、処理槽
12の壁部からの加熱が従にされ、凝縮部20から加熱
部10に戻される気体の加熱が主になる。
【0026】そのため、処理槽12はそれ以上の加熱が
抑えられこととなり、処理槽12内の壁部近傍位置の生
ごみAの加熱が抑制される。一方、室内管部41aにお
いてヒータ13により強力に加熱されて加熱室11に戻
された気体が、ノズル43を通して噴射され、露出した
乾燥不十分の生ごみAに吹き付けられることにより、処
理槽12近接部分以外の生ごみAの加熱が非常に効率よ
く行なわれる。その結果、ヒータ13による加熱効率を
低下させることなく、生ごみA全体が効率よく加熱さ
れ、厨芥処理機の乾燥性能を高めることができる。
【0027】また、処理槽12が過剰に加熱されて温度
上昇し、その高熱が発散されて周囲の温度が上昇すると
いう不都合を確実に防止できる。従って、厨芥処理機
を、シンクキャビネット等の密閉された内部に設置して
も、内部空間の温度上昇を抑制できるので、シンクキャ
ビネット及びキャビネット内に収容されている物に熱的
な損傷を与えることがなく、適正に設置される。また、
厨芥処理機を人目に触れずにかつ別途スペースを設ける
ことなくコンパクトな形で設置できるので便利である。
【0028】なお、本実施形態の厨芥処理機によれば、
凝縮部20の熱交換器22で冷却した気体を加熱室11
に送り返すための返還管41を設け、密閉空間内の気体
をファン42により強制的に循環させることで、生ごみ
Aの加熱により発生する水蒸気を多く含んだ気体を熱交
換器22に流すと共に、熱交換器22で冷却されて水蒸
気の含有量が少なくなった気体を再び加熱室11に送り
返すことができる。そのため、生ごみAに含まれる水の
蒸発及び発生した水蒸気の凝縮を効率よく行うことがで
き、厨芥処理機の生ごみ乾燥性能を高めることができ
る。
【0029】また、タンク31に溜まった水により、凝
縮水排出管32からタンク31への気体の連通する流路
を遮断する簡易な構造とすることにより、複雑な機構の
電磁弁等の開閉弁を用いることなく加熱室11及び凝縮
部20を含む空間を外部に対して密閉することができ
る。そのため、厨芥処理機を安価にかつ故障の無い構成
とすることができ、しかもタンク31の水が設定水位b
を越えた分は下水管Gに流れるため、密閉空間を維持し
つつ排水することができる。また、凝縮水排出管32と
タンク31との水位差により密閉空間内の圧力範囲を調
整することができるため、密閉空間内が高圧となること
による加熱効率の低下や臭い成分の漏れを防ぐことがで
きると共に、低圧となることによるタンク31からの水
の逆流を防止できる。
【0030】また、厨芥処理機を、加熱した生ごみAか
ら発生した水蒸気を凝縮して臭気と共に排水する構造と
したことにより、臭気漏れや湿度上昇を防止できるた
め、室内環境の悪化を防止できる。さらに、加熱室11
内が負圧となることで、蓋14等との隙間からの臭気漏
れを防ぐことができるため、装置のシール性能を不必要
に高くすることもなく、しかも沸点が低下して低い温度
で乾燥処理を行うことができるため、加熱に要する消費
電力を低減させることができると共に、室内の温度上昇
を抑制することができる。さらに、加熱室11内を負圧
にするために真空ポンプ等の高価な装置を設ける必要が
なく、さらに脱臭装置や水蒸気排出装置等を設ける必要
も無いため、厨芥処理機の構造を簡易にすることがで
き、そのコストを低減することができる。
【0031】なお、上記各実施形態おいて、遮断排水部
を上記タンク形式のものに変えて、図4に示すように、
S字管を用いることもできる。すなわち、遮断排水部5
0は、凝縮部20の連通管23に設けたファン42の高
圧側に連結されて、凝縮された水を下方に流す下り管部
51と、下り管部51から一旦上がる上り管部52と、
上り管部52から再び下り下水管Gに連通する排出管部
53とからなる。このS字管のサイフォン効果により、
遮断排水部50においても、上記遮断排水部30によっ
て得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0032】なお、ヒータ13については、ガスバーナ
や高周波等の加熱手段を代わりに用いてもよい。また、
本実施形態では、ファン42をヒータ13による加熱を
開始してから所定時間経過後に作動させるようにした
が、これに限らず、例えば熱交換器22内の温度、処理
槽12の温度、加熱室11内の温度や湿度や圧力等、あ
るいは遮断排水部30における水位を検出し、それらの
検出値に基づいて作動させるようにしてもよく、またヒ
ータ13による加熱と同時に作動させるようにしてもよ
い。その他、上記実施形態に示した厨芥処理機について
は、一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
ては、種々の形態で実施することができる。
【0033】
【発明の効果】上記請求項1の発明によれば、ヒータに
よる処理槽の加熱が、厨芥の乾燥処理途中で主に返還管
を通過する気体の加熱に変更されるため、ヒータの加熱
効率を低下させることなく、全体として厨芥を効率よく
加熱し乾燥させることができる。また、処理槽が過剰に
加熱される不都合を防止できるため、厨芥処理機をシン
クキャビネット等の厨房器具の閉鎖された空間内に配設
しても、器具及び器具内に収容された物を損傷させる等
の問題が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である厨芥処理機の概略構
成を示す断面図である。
【図2】厨芥処理機の設置状態を示す模式図である。
【図3】遮断排水部の動作を説明する説明図である。
【図4】遮断排水部の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…加熱部、11…加熱室、12…処理槽、13…ヒ
ータ、16…温度センサ、20…凝縮部、21…連通
管、22…熱交換器、23…連通管、30…遮断排水
部、31…タンク、32…凝縮水排出管、33…排出
管、40…返還手段、41…返還管、41a…室内管
部、42…ファン、43…ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AB05 AC08 AC16 AC21 AC23 AC46 AC48 AC51 AC63 AC67 AC73 AC75 AC77 AC79 BA01 CA06 CA08 DA02 DA06 DA13 DA19 DA21 4D004 AA03 AC02 CA22 CA32 CA42 CA48 CB04 CB32 CB44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽内に収容した生ごみ等の厨芥を該
    処理槽を加熱するヒータにより加熱する加熱部と、 該加熱部と連通され厨芥から発生した水蒸気を含む気体
    を冷却する凝縮部と、 該凝縮部で凝縮された水を外部に排水する排水部と、 該凝縮部で冷却した気体を前記加熱部に強制的に送り返
    す返還手段とを備えた厨芥処理機であって、 前記返還手段により前記加熱部に強制的に送り返される
    気体を前記ヒータにより加熱するようにしたことを特徴
    とする厨芥処理機。
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