JP2006349271A - 空調システム - Google Patents

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Toshio Hayashi
利雄 林
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Abstract

【課題】人が滞在する室内を,冷房空気や暖房空気を人に吹付けることなく冷暖房でき,また,コールドドラフトも回避できる空調システムを提供する。
【解決手段】人10が滞在する室1内を冷暖房する空調システムであって,冷房運転時には冷房空気を室1内に給気し,暖房運転時には暖房空気を室1内に給気する給気口15を,室1内の上方において窓面1aから室1の内部方向に向けて連続して配置し,人10の滞在が定常である領域12を挟んで給気口15と反対側となる位置の上方に,冷房運転時に室1内の空気を排気する排気口16を配置し,冷房運転時には,給気口15から設定温度より約1℃低い空調空気を吹出すことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は,人が滞在する室内を冷暖房する空調システムに関する。
一般に人が滞在する室内には,作業員がOA機器の操作など行う場所のように人の滞在が定常である領域と,通路などのように人の滞在が非定常である領域が存在している。そこで従来より,食肉工場において作業台の上方から冷気を比重差で室内に下降させて給気させる方法が開示されている(例えば特許文献1)。また,天井に空気透過孔を有する袋体を設置して,そこから冷房空気を給気し,暖房時には室上方に溜まった空気を袋体に吸引する方法も開示されている(例えば特許文献2)。更に,人体の頭部から汚染物質発生源への一方向流を形成すべく,天井に設置した空気吐出部から室内に送風し,床面近傍に設けた空気吸引部から排気する方法も開示されている(例えば特許文献3)。
特開平6−213503号公報 特開2002−13797号公報 特開2000−199634号公報
しかしながら,従来のものは天井部で吹出された冷房空気が下向きに流下してそのまま作業員等に吹付けられるため,冷房運転時には作業員等に不快感を与える心配がある。また,暖房時では,室の窓を介して室内空気が冷却され,それが床上に流れることによりコールドドラフトを生じる問題もある。特に,特許文献1は,10℃〜18℃という低温で吹き出すものであり,対人用の空調ではなく,エネルギロスが大きい。また特許文献2によると,風量を多く要する。更に特許文献3は,ドラフト感を感じさせる。また,介護施設用なので常に人を同じ位置に滞在させられず,消臭用のため,居住者の温感を考慮していない。
また一般に,冷房運転時の置換換気システムの給気は,床面または天井下部から吹出している。そのため,従来の置換換気には次の問題が生じる。
1.2重床の必要
床吹出しの場合,2重床が必要になる。
2.床面積の減少
下部吹出しの場合は,給気ダクトや空調機の配置による居住面積が減少する。テナントビルでは,貸し床面積の減少は,賃料収入減となる。
3.天井面からの熱放射
室内負荷は拡散することなく,熱気流を形成し天井部に滞留するため,熱放射を発生させ,体感温度を上昇させる。
本発明の目的は,人が滞在する室内を,冷房空気や暖房空気を人に吹付けることなく冷暖房でき,また,コールドドラフトも回避できる空調システムを提供することにある。
この目的を達成するために,本発明によれば,人が滞在する室内を冷暖房する空調システムであって,冷房運転時には冷房空気を室内に給気し,暖房運転時には暖房空気を室内に給気する給気口を,室内の上方において窓面から室の内部方向に向けて連続して配置し,人の滞在が定常である領域を挟んで前記給気口と反対側となる位置の上方に,冷房運転時に室内の空気を排気する排気口を配置し,冷房運転時には,前記給気口から設定温度より約1℃低い空調空気を吹出すことを特徴とする,空調システムが提供される。
また本発明によれば,人が滞在する室内を冷暖房する空調システムであって,冷房運転時には冷房空気を室内に給気し,暖房運転時には暖房空気を室内に給気する給気口を,室内の上方において窓面から室の内部方向に向けて連続して配置し,人の滞在が定常である領域を挟んで前記給気口と反対側となる位置の上方に,冷房運転時に室内の空気を排気する排気口を配置し,暖房運転時には,前記給気口から設定温度より約1℃高い空調空気を吹出すことを特徴とする,空調システムが提供される。
室の窓が形成された壁面の下部に,暖房運転時に室内の空気を排気する排気口を壁面のほぼ全幅に渡って配置し,かつ,前記冷房運転時に室内の空気を排気する排気口と,前記暖房運転時に室内の空気を排気する排気口を切り替える切り替え自在に構成しても良い。また,前記給気口から空調空気を0.1〜0.2m/sの速度で室内に吹出すようにしても良い。さらに,前記給気口の下部に通気性のある繊維または不織布を取付け,天井の室内側を給気流路の構成材として利用することもできる。
本発明によれば,室内に滞在する人に冷房空気や暖房空気を人に吹付けることなく冷暖房することができ,天井吹き出し方式による冷暖房により,置換換気空調システムと同等の室内環境を形成することができ,また,置換換気空調システムと同等の省エネルギー効果を発揮できる。また,暖房運転時に室の窓を介して室内空気が冷却された冷気を,窓の下部に配置した排気口から吸い込んで排気することにより,コールドドラフトの発生を抑制し,室内において良好な上下方向分布を維持することが可能になる。実施の厳しい冬期等にも低速の押し出し気流で置換空調が可能となり,窓と反対側の部位でもよどみがない。また,給気口の下部に通気性のある繊維または不織布を取付け,天井の室内側を給気流路の構成材として利用することにより,レイアウト変更に容易に追従できるようになる。
冷房運転時には,天井吹出し方式により,置換換気空調システムと同等の室内環境を形成することができ,置換換気空調と同等の省エネルギー効果を発揮する。暖房運転時には,窓壁面の下部からの室内空気の吸込みにより,壁面のドラフト冷気を吸込むことができ,室下部の冷気溜まりの発生を防止し,良好な上下方向分布を維持することができる。
以下,本発明の実施の形態を,図面を参照にして説明する。図1は,本発明の実施の形態にかかる空調システムを備えた室1の説明図である。室1の内部には,OA機器などの操作等を行うために作業員等の人10が定常的に滞在する領域11(作業域など)と,通路領域などのように人10が一時的には滞在することもあるが,人10の滞在が非定常である領域12が存在している。また,室1の一側面1a(図1では,室1の左側面)には窓13が形成されている。
図示の例では,室1内を移動する人10が通路として使用ための,人10の滞在が非定常である領域12が,窓13が形成されている室1の壁面1aから離れる方向に沿って,直線状に延びるように形成されている。この領域12は,室1のほぼ中央に配置されている。また,そのように室1のほぼ中央に形成された領域12(人10の滞在が非定常である領域12)の両側に,OA機器などの操作等を行うために作業員等の人10が定常的に滞在する領域11が形成されている。
室1の天井面1bには,室1内に冷房空気または暖房空気を給気する給気口15と,冷房運転時において室1内から排気する排気口16が設けられている。給気口15は,室1のほぼ中央において直線状に延びるように形成された領域12(人10の滞在が非定常である領域12)の上方に配置されている。
一方,排気口16は,室1の天井面1bにおいて給気口15の両側にそれぞれ平行に並べて複数配置されている。各排気口16は,人10の滞在が定常である領域11の上方,もしくは,人10の滞在が定常である領域11を挟んで給気口15と反対側となる位置の上方に配置される。図示の例では,各排気口16は,室1の四つの壁面のうち窓13を備える壁面1aとその対向する壁面を除いた2面の壁面(窓13を備える壁面1aに直交する2つの壁面)の近傍に沿って,天井面1bにそれぞれ設けられている。これにより,各排気口16は,人10の滞在が定常である領域11を挟んで給気口15と反対側となる位置の上方に配置された状態となっている。排気口16は,後述する給気口15の上端と天井面1bに面一に,かつ,給気口15と平行となる面に設けられている。排気口16の上部つまり天井裏に,窓13から内部方向に向けて連給する排気口ボックス(排気チャンバ35)が設けられ,排気口16からの排気はここで集合されて排気される。
なお,図示の例では,各排気口16を2つの壁面の近傍に沿って設けた例を説明したが,各排気口16は壁面の近傍に配置する場合に限らない。なぜならば例えば室1が横に長いような場合,即ち,一壁面1aとその対向する壁面の横の幅が,窓13を備える壁面1aに直交する2つの壁面の幅に比べて十分に長いような場合,排気口16を当該直交する壁面の近傍に沿って設けたのでは,給気口15との距離が開きすぎてしまうことも考えられる。そのような場合は,横長の室1内をゾーン分けし,分割されたゾーン毎に,窓13が形成されている壁面1aとその対向する壁面の間を結ぶ線に沿って天井面1bに冷房空気または暖房空気を給気する給気口15が配置され,この給気口15の直下に形成された領域12(人10の滞在が非定常である領域12)の両側に人10が定常的に滞在する領域11が形成され,更に,人10の滞在が定常である領域11を挟んで給気口15と反対側となる位置の上方に各排気口16が配置されれば良い。特に工場のような大空間では,以上の組み合わせ(給気口15,領域12,排気口16の組み合わせ)を並べて配置すると効果的である。
図2は,給気口15を示す斜視図であり,図3は,室1の天井面1b(天井ボードや,打ちっ放しコンクリートの場合はコンクリート面の室内側となっている)に対する給気口15の取付け構造を示す断面図である。給気口15は,棒部材25の下方に通気性のある繊維21(不織布でもよい)を取付けた構造である。この繊維21は室内への給気面を構成する。棒部材25と繊維21の間は空洞であるが,棒部材25同志の間には一部に布材20(繊維21と同じ材料でもよい)が貼られ,布材20には給気孔22が形成してあり,この給気孔22を通じて給気口15(繊維21)と天井面1bで構成される風道の内部に冷暖房空気が供給されるようになっている。繊維21と布材20は棒部材25を巻回する形で縫われている。布材20の横幅は例えば0.4〜0.6mであり,奥行き方向の長さは,室1の天井面1bの長さとほぼ等しくしている。もっとも,複数の給気口15を分割してテープ等で接合し長尺物を構成してもよい。
繊維21は,給気口15内部に供給された冷暖房空気によって下方に膨らむことができるように,棒部材25同士の幅(布材20の幅)よりも充分に長い幅を有している。これにより,供給された冷暖房空気によって繊維21が下方に膨らんだ際には,給気口15全体が略半円柱形状を形成するようになっている。なお,給気口15の前後端部は,非通気性繊維などからなる閉塞材23によって塞がれている。閉塞材23は,例えば繊維21や布材20と同じ素材を縫って構成することができる。
棒部材25の間に取付けられる繊維21は,例えばポリエステルモノフィラメントなどの太さと形状が均一な糸によって織られた目開きが均一な繊維である。この繊維21は,通気性を有しているため,給気口15内部に供給された冷暖房空気は,繊維21を下方に膨らませつつ,繊維21を通過して室1内に供給されることになる。
図3に示すように,棒部材25は,天井フレーム26の下端に形成された懸吊部27の下部空隙を利用してその蓋との間で支持されている。天井面1bを形成する天井ボード1b’に開口した給気孔15に相当する位置には,給気ダクト28の開口部29(給気口22に一致する)が接続されており,図示しない空調装置で作られた冷房空気または暖房空気が適宜切換えられてダクト28を通して開口部29から給気孔15内に給気されるようになっている。給気ダクト28の折り返し部分28’で布材20を天井ボード1b’との間に挟んでいる。ダクト28からの給気は,給気孔22から天井面1bと繊維21で構成される風道に広がり,給気口15から室内に給気される。給気の温度は,例えば冷房時には設定温度26℃に対して約1℃低い25℃程度であり,暖房時に設定温度22℃に対して約1℃高い23℃程度である。
給気口15を室1の天井面1bに取付ける場合,天井面1b(天井ボード1b’に開口しているダクト28の開口部29に布材20に形成された給気孔22を一致させる。そして,布材20の両側方に装着された棒部材25を,天井フレーム26下端の懸吊部27の下面に形成された凹部30に挿入し,凹部30内に蓋部材31を挿入してその端部を棒部材25に係合させることにより,棒部材25が凹部30内から下方に落下しない状態にさせる。ここで,繊維21も布材20も可撓性があるため,凹部への挿入は作業性が良い。こうして,ダクト28の開口部29を給気口15内部に連通させた状態で,給気口15を室1の天井面1bに取付けることができる。
なお,以上は天井ボード1b’の一部を開口してダクト28を挿入した例を示したが,天井フレーム26,26間の天井ボード1b’を省略することもできる。その場合,給気口15に貼る布材20も不要である。天井裏を給気チャンバーとする場合には,ダクト28も不要で,天井裏から調和空気が直接給気口15に給気されることになる。
図1に示すように,室1の天井面1bにおいて,人10の滞在が定常である領域11を挟んで給気口15と反対側となる位置の上方に配置された各排気口16は,例えば天井面1bの周縁部において窓13が形成されている室1の一側面1aから離れる方向に沿って延びるように直線状に配置された排気口チャンバ35の下面に開口している。排気チャンバ35には,送風機36を備えた排気ダクト37が接続してあり,送風機36の稼動によって,排気チャンバ35内を排気ダクト37に排気させることが可能である。これにより,室1の天井面1bにおいて,各排気口16から室1の上方の空気を吸引排気できるようになっている。
一方,窓13が形成された室1の側面1aには,暖房運転時に室1内の空気を排気させる排気口40が窓13の下部に形成されている。図示の例では,排気口40は室1の床面近傍において,窓13が形成された側面1aのほぼ全幅に渡って開口するように配置されている。これにより冬季には自然流下するコールドドラフトを受けとり,室内での温度バランスの乱れを防止している。
排気口40は,なるべく床に近く設けられることが後述の置換換気気流の京成に望ましい。また排気口40には,縦ダクト41を介して送風機42を備えた分岐排気ダクト43が接続してあり,分岐排気ダクト43は,更に上述の排気ダクト37に合流接続されている。これにより,送風機42の稼動によって,窓13が形成された室1の側面1aの下部において,室1内の空気を排気口40から吸い込み,縦ダクト41,分岐排気ダクト43および排気ダクト37を通じて排気させることが可能である。
以上のように構成された室1における冷房運転時には,図示しない空調装置で冷房の目標温度より約1℃低い空調空気を作り,その冷房空気を,図4に示すように,ダクト28を通して開口部29から給気口15内に給気する。それにより給気口15を構成している繊維21が下方に膨らんで,給気口15全体が室1の天井面1bから下方に略半円柱形状に膨出した状態となる。そして,給気口15内部に供給された冷房空気は,繊維21を下方に膨らませつつ繊維21を通過して室1内に供給されていく。
そして,このように室1内における人10の滞在が非定常である領域12の上方において,0.1〜0.2m/sのゆっくりとした速度で室1内に吹出された冷房空気は,比重差によって室1内を下降し,やがて室1の下部(少なくとも人の居住域相当の高さ)における人10の滞在が非定常である領域12に到達する。その後,冷房空気は,室1の床近辺において給気口21と直交する方向に移動し,人10の滞在が非定常である領域12から人10が定常的に滞在する領域11に徐々に移動する。こうして,人10が定常的に滞在する領域11に冷房空気が到達し,その後徐々に人の高さまで押し上げられて冷房の機能が発揮される。
こうして人10が定常的に滞在する領域11に到達した冷房空気は,人10が定常的に滞在する領域11において人10や各種OA機器などの室内什器に熱的に接触して昇温される。そして,そのように昇温された空気(冷房空気)が,その比重差によって室1内を上昇し,やがて室1の上部(非居住域)に到達する。その後,室1の天井面1bに配置された各排気口16から室1の上部に溜まった空気(昇温された空気)が排気される。
このように,冷房運転時にあっては,給気口15から給気した冷房空気を室1の床近辺において人10の滞在が非定常である領域12から人10が定常的に滞在する領域11に徐々に移動させることにより,実質的な置換換気空調が実現されることとなる。したがって,天井吹き出し方式によって,置換換気空調システムと同等の室内環境を形成することができ,置換換気空調と同等の省エネルギー効果を発揮することが可能となる。
また給気口15を,室1の天井面1bから下方に繊維21を膨出させる構成としたことにより,天井面1bの一部を給気口15の構成要素として利用することも可能となり,低コストで給気口15を構築できるようになる。また,室1の天井面1bを支持する天井フレーム26を利用して給気口15を室1の天井面1bに容易に取付け,取外しすることができ,室1内のレイアウト変更などに対応して,給気口15の位置を容易に変更でき,併せて吹出の位置を自在に変更し得る。
一方,以上のように構成された室1における暖房運転時には,図示しない空調装置で作った設定温度より約1℃高い温度に調製された暖房空気を,ダクト28を通して開口部29から給気口15内に給気する。それにより給気口15を構成している繊維21が下方に膨らんで,給気口15全体が室1の天井面1bから下方に略半円柱形状に膨出した状態となる。そして,給気口15内部に供給された暖房空気は,繊維21を下方に膨らませつつ繊維21を通過して室1内に低速で供給されていく。この場合も同様に,繊維21を通過して室1内に供給される暖房空気は通過の際に充分に減速され,繊維21の表面全体から2次元的に均一に吹き出すこととなる。
なお,冬期などの暖房運転時には,天井の排気口16系統のダンパを閉止し,窓下の排気口40のみから室内空気を排気する。室の窓側壁面から対向する壁面に渡って給気された低速の空気は室下部の低速の吸込みの力を借りて徐々に押し込まれ,よどみなく置換される。
このように,室1内全体に暖房空気が広まることになるが,一方で,室1の窓13を介して室1内空気が冷却され,それが床上に流れることによりコールドドラフトを生じてしまう。そこで,室1の側面1aの下部において吸引し,室1内の床上に流れようとするコールドドラフトを排気口40から吸引排気する。これにより,床部の低温空気を速やかに排出し,室1内に良好な温度分布を形成することができるようになる。
本発明は,以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく,適宜変更して用いることが可能である。例えば冷房運転時において,昇温によって室1の上部(非居住域)に到達した空気は,人10の滞在が定常である領域11の上方で排気しても良い。そのために,各排気口16を,人10の滞在が定常である領域11の上方に配置しても良い。
本発明は,人が滞在する室内の冷暖房に適用できる。
本発明の実施の形態にかかる空調システムを備えた室の説明図である。 給気口を示す斜視図である。 室の天井面に対する給気口の取付け構造を示す縦断面図である。 冷房運転時における空気を流れを示す説明図である。
符号の説明
1 室
10 人
11 人が定常的に滞在する領域
12 人の滞在が非定常である領域
13 窓
15 給気口
16 排気口
20 布材
21 繊維
22 給気孔
23 閉塞プレート
25 棒部材
26 天井フレーム
27 懸吊部
28 給気ダクト
29 開口部
31 蓋部材
35 排気チャンバ
36 送風機
37 排気ダクト
40 排気口
41 縦ダクト
42 送風機
43 分岐排気ダクト

Claims (5)

  1. 人が滞在する室内を冷暖房する空調システムであって,
    冷房運転時には冷房空気を室内に給気し,暖房運転時には暖房空気を室内に給気する給気口を,室内の上方において窓面から室の内部方向に向けて連続して配置し,
    人の滞在が定常である領域を挟んで前記給気口と反対側となる位置の上方に,冷房運転時に室内の空気を排気する排気口を配置し,
    冷房運転時には,前記給気口から設定温度より約1℃低い空調空気を吹出すことを特徴とする,空調システム。
  2. 人が滞在する室内を冷暖房する空調システムであって,
    冷房運転時には冷房空気を室内に給気し,暖房運転時には暖房空気を室内に給気する給気口を,室内の上方において窓面から室の内部方向に向けて連続して配置し,
    人の滞在が定常である領域を挟んで前記給気口と反対側となる位置の上方に,冷房運転時に室内の空気を排気する排気口を配置し,
    暖房運転時には,前記給気口から設定温度より約1℃高い空調空気を吹出すことを特徴とする,空調システム。
  3. 室の窓が形成された壁面の下部に,暖房運転時に室内の空気を排気する排気口を壁面のほぼ全幅に渡って配置し,かつ,前記冷房運転時に室内の空気を排気する排気口と,前記暖房運転時に室内の空気を排気する排気口を切り替える切り替え自在に構成したことを特徴とする,請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記給気口から空調空気を0.1〜0.2m/sの速度で室内に吹出すことを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の空調システム。
  5. 前記給気口の下部に通気性のある繊維または不織布を取付け,天井の室内側または天井裏を給気流路の構成材として利用したことを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の空調システム。
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