JP2008020127A - 放射冷暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構成では、天井放射パネルに設けた小孔がゴミや埃等により詰まってしまうと対流で室内空間Aを冷暖房できなくなる。また、冷房が止まると特に梅雨の高温多湿時期は天井裏が結露により、カビが発生してしまう可能性が高くなり、しいてはアレルギーの発生など人体への悪影響が心配される。
【解決手段】放射冷暖房装置に空気清浄装置を設けたもので、これによりゴミや埃等の混ざった空気を清浄にする。空気清浄装置はゴミや埃等、比較的大きなゴミを回収するフィルタ部分とタバコの煙などの小さな粒子を回収できる電気集塵ユニット部分があり、空気流通流路内に設置するならば、フィルタ部分・電気集塵ユニット部分のそれぞれを組み合わせた状態でも分離した状態で別々に設置しても良い。またどちらか一方の設置でも同様の効果を得られる。
【選択図】図1
【解決手段】放射冷暖房装置に空気清浄装置を設けたもので、これによりゴミや埃等の混ざった空気を清浄にする。空気清浄装置はゴミや埃等、比較的大きなゴミを回収するフィルタ部分とタバコの煙などの小さな粒子を回収できる電気集塵ユニット部分があり、空気流通流路内に設置するならば、フィルタ部分・電気集塵ユニット部分のそれぞれを組み合わせた状態でも分離した状態で別々に設置しても良い。またどちらか一方の設置でも同様の効果を得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、放射パネル面を冷却あるいは加熱して室内の冷暖房を行なう放射冷暖房装置に関するものである。
従来、この種の放射冷暖房装置は特許文献1に示されるものがある。図4に示すように、天井放射パネル20に小孔40を複数個設け、天井裏空間Bに空調機30を設け、前記空調機30より吹出す冷温風空気により天井放射パネル20は冷却または加熱され、天井放射パネル20の放射により室内空間Aは空調される。また、前記空調機30からの冷温風空気の一部が小孔40から室内空間Aへ吹出されることにより、直接室内空間Aを空調することになる。このように前記空調機30の対流と天井放射パネル20からの放射により、同時に室内空間Aの冷暖房を行なうことができる。
特開平6−174261号公報
しかしながら、前記従来の構成では、天井放射パネルに設けた小孔がゴミや埃等により詰まってしまうと対流で室内空間Aを冷暖房できなくなる。また、冷房が止まると特に梅雨の高温多湿時期は天井裏が結露により、カビが発生してしまう可能性が高くなり、カビ臭が充満してしまい、しいてはアレルギーの発生など人体への悪影響が心配される。また、天井構造材等もカビの発生により劣化し、寿命が短くなることが心配されるが、天井裏に換気扇を設置すると天井裏の空調した冷温風も外に逃げてしまうことになる。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、小孔のつまり防止やカビの栄養源であるゴミや埃等を浄化してアレルギーの発生をなくし、さらには天井構造材の劣化も防止できる快適な放射冷暖房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の放射冷暖房装置は、空気清浄機能を設けたものである。
これによって天井裏の空気中のゴミや埃等が浄化されて天井パネルに設けた小孔の目詰まりがなくなり、また天井裏の汚れた空気が室内へ吹出すこともなくなる。
また、本発明の放射冷暖房装置は、温冷風や室内等温風などの気流を室内に吹き出す室内吹き出し口と、前記気流で暖められたり冷やされしたりする放射パネルと、上記気流を室内吹き出し口と放射パネル側流路の両方またはどちらか一方に流れるよう切り替え制御する分岐装置を設けた放射冷暖房装置の分岐装置の上流側に空気清浄機能を設けたものである。これによって、室内吹出し口と放射パネル入口部直前で空気を清浄化することができ常に新鮮で浄化された空気が室内に供給され、また天井パネル内流路に供給されることでカビ繁殖の栄養源であるゴミや埃等をなくし、天井パネル内流路のカビ発生を防止することができる。
また、本発明の放射冷暖房装置は、放射パネル面に沿って気流をながすパネル面気流生成手段を設けたものである。これによって、空気清浄装置で室内のゴミ・埃等の汚れた空気を浄化し、きれいな清浄空気にして室内に吹出され、コアンダ効果で天井パネルに沿って気流を流しても、きれいな清浄空気であるため放射パネル面は汚れにくくなり、美観の
向上、しいては寿命が大幅に伸びることでパネル交換のメンテナンスも削減できる。
向上、しいては寿命が大幅に伸びることでパネル交換のメンテナンスも削減できる。
本発明の放射冷暖房装置は、天井放射パネルに設けた小孔がゴミや埃等により詰まってしまい対流方式による冷暖房効果が悪くなることや冷房停止時、天井空間Bの結露の発生によるカビなどの繁殖を抑えることが可能であり、常にきれいで清浄な空気を室内空間Aに供給することができる。しいてはアレルギーの発生など人体への悪影響の防止やカビによる天井構造材等の腐食防止で品質や耐久性の向上も可能となる。
第1の発明は空気清浄装置を設けた放射冷暖房装置である。空気清浄装置はゴミや埃等、比較的大きなゴミを回収するフィルタ部分とタバコの煙などの小さな粒子を回収できる電気集塵ユニット部分があり、それぞれを組み合わせた状態でも分離した状態で別々に設置しても良い。またどちらか一方の設置でも同様の効果を得ることができる。
従来の天井放射冷暖房装置に空気清浄装置を取り付けることで、天井裏空間Bのゴミや埃等がフィルタや電気集塵ユニットで集塵・回収され、天井放射パネルに設けた小孔にゴミや埃が堆積することはなくなる。これにより天井裏空間Bと室内空間Aとの空気の移動がスムーズになり対流方式での冷房効果は持続することができる。また、冷房停止時、結露しやすくなり、カビが発生しやすくなるが、空気清浄装置で栄養源となるゴミや埃等が大幅に少なくなるため、カビの発生が抑えられて、常にきれいな空気を室内空間Aに供給することができる。しいてはアレルギーの発生など人体への悪影響の防止や天井構造材等へのカビの発生による腐食防止で品質や耐久性の向上も可能である。
第2の発明は、温冷風や室内等温風などの気流を室内に吹き出す室内吹き出し口と、前記気流で暖められたり冷やされしたりする放射パネルと、上記気流を室内吹き出し口と放射パネルの両方またはどちらか一方に流れるよう制御する分岐装置と、前記分岐装置の上流に空気清浄装置を設けた放射冷暖房装置である。
このように違った構成の放射冷暖房装置の場合でも、室内吹出し口側の分岐装置の上流に空気清浄装置を設けることで、空気流路内のゴミや埃等が集塵・回収され、常にきれいな清浄空気を室内空間Aまたは天井放射パネルの空気循環流路に供給することができる。これにより、放射冷暖房装置内の循環空気は、天井裏のゴミや埃等の混ざったコンタミの汚い空気を室内空間Aに吹出すことはなくなり、コンタミの問題を解決することができる。
第3の発明は、放射パネル面に沿って気流をながす、エアガイダー状のパネル面気流生成手段を室内吹出し部分と室内吸入部分に設け、コアンダ効果で放射パネルに沿って、新鮮な空気を流すようにした放射冷暖房装置である。
このように室内吹出し部分から吹出した冷暖房空気を天井パネルに沿って流すことで直接人体に冷温風が当たるのを防止し、快適性を向上するとともに対流から放射へ切り替える時の放射パネル面の事前冷却(または暖房)になり、冷暖房を切り替える際、不快な温度上昇(または低下)が少なくなる。また、清浄空気であるため天井パネル面への汚れの付着が減少し、天井パネルの交換時期を大幅に遅らすことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における放射冷暖房装置に空気清浄装置を設置した天井部断面図を示すものである。
図1は、本発明の実施の形態における放射冷暖房装置に空気清浄装置を設置した天井部断面図を示すものである。
図1において、1は天井放射冷暖房装置、2は天井放射パネル、3は空調機、4は小孔、5は空気清浄装置、Aは室内空間、Bは天井裏空間である。
以上のように構成された天井放射冷暖房装置1について、以下その動作、作用を説明する。
天井裏空間Bの空調を行うため空調機3を冷房運転する。天井裏空間Bが冷やされると天井パネル2は冷やされ、その放射で室内空間Aは冷やされると同時に、天井パネル2の小孔4からも冷風が室内空間Aに吹出し、室内空間Aは対流と放射の両方で冷やされることになる。しかしながら、冷房運転を停止することで天井裏空間Bには暖かい湿った空気が流入して湿度が上昇し結露が生じ、ゴミや埃などの栄養源があるとカビも発生しやすくなる。
空気清浄装置5はそのような栄養源となるゴミや埃等の混ざった空気をフィルタや電気集塵ユニットで集塵・回収し、清浄にするため、カビの発生を抑制することができる。また、冷房運転停止後も天井裏空間が乾燥するまでの一定時間、空気清浄装置5を運転するように制御することでさらにカビの発生を抑制することができる。
このように構成することで天井裏空間Bは結露しにくく、カビ等の繁殖も大幅に抑制されることになる。しいては、放射冷暖房装置や天井裏の建材等の腐食防止で寿命が大幅に伸び、メンテナンスも削減することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における放射冷暖房装置を設置した時の天井部断面図を示すものである。
図2は、本発明の第2の実施の形態における放射冷暖房装置を設置した時の天井部断面図を示すものである。
図2において、11は天井放射冷暖房装置、12は天井放射パネル、13は空調機、14は空気清浄装置である。15はパネル流路、16は分岐装置、17は室内吹出口、18は室内吸入口、Aは室内空間である。
以上のように構成された天井放射冷暖房装置11について、以下その動作、作用を説明する。
まず、夏場の冷房立ち上がり時は、空調機13から吹き出す冷房空気は空気清浄装置14、分岐装置16を通過し、室内吹出口17から直接、空調機13の気流が室内空間Aに吹き出し、室内吸入口18より導入されて空調機13へと室内循環するようになっている。
この時、空気清浄装置14は室内空間Aから流入してきたゴミや埃等をフィルタや電気集塵ユニットで集塵・回収し、室内吹出口17からはきれいな新鮮空気が室内空間Aに供給されることになる。
そして室内空間Aが冷えてきたら、次に分岐装置16が切り替わり、パネル流路15へ冷房空気が流れ、放射パネル12が冷却され、空調機13へと循環する。室内空間Aは、この放射パネル12の放射で空調される。この場合も立ち上がり時と同様、パネル流路15内のゴミ・埃等の汚れた空気は空気清浄機14で集塵・回収され、再びパネル流路15へ導入・循環される。
以上のように、本実施の形態において冷房の立ち上り時および放射冷房時ともに循環風路内はきれいな新鮮空気が常時循環しており、天井裏の流路を通過してもゴミや埃の混ざったコンタミが室内空間Aに吹き出てくることはなく常にきれいで新鮮な空気が供給されることになる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における放射冷暖房装置を設置した時の天井部断面図を示すものである。
図3は、本発明の第3の実施の形態における放射冷暖房装置を設置した時の天井部断面図を示すものである。
図3において、11は天井放射冷暖房装置、12は天井放射パネル、13は空調機、14は空気清浄装置であり、15はパネル流路、16は分岐装置、17は室内吹出口、18は室内吸入口、19はパネル面気流生成手段、Aは室内空間である。
以上のように構成された放射冷暖房装置11について、以下その動作、作用を説明する。
まず、夏場の冷房立ち上がり時は、空調機13から吹き出す冷房空気は空気清浄装置14、分岐装置16を通過し、室内吹出口17から直接、空調機13の気流が室内空間Aに吹き出され、室内吸入口18より導入されて空調機13へと室内循環するようになっている。この吹出し部分と吸い込み部分にエアガイダー状のパネル面気流生成手段19を設けてコアンダ効果で放射パネル12に沿うように気流を流し、放射パネルをあらかじめ冷却しながら室内空間Aも冷却し、室内吸入口18より導入されて空調機13へと室内循環するようになっている。
このとき、空気清浄装置14で室内のゴミ・埃等の汚れた空気をフィルターや電気集塵ユニットで浄化し、きれいな清浄空気にして室内空間Aに吹出され、コアンダ効果で天井パネルに沿って通過させる。
以上のように、放射パネル12に沿うように気流を流してもきれいな清浄空気であるため放射パネル12は汚れにくくなり、美観の向上、しいては寿命が大幅に伸びることでパネル交換のメンテナンスも削減できる。
以上のように、本発明にかかる放射冷暖房装置は、放射冷暖房装置1に設置した空気清浄装置14で天井裏流路を循環する空気はきれいな清浄空気となり、ゴミ・埃等などを排除しコンタミなどの問題を解決することが可能となり、しいてはカビ繁殖による材料の腐食防止で放射冷暖房装置・住宅建材等の品質・寿命の向上を可能とする。
1、10、11 天井放射冷暖房装置
2、12、20 天井放射パネル
3、13、30 空調機
4、40 小穴
5、14 空気清浄装置
15 パネル流路
16 分岐装置
17 室内吹出口
18 室内吸込口
19 パネル面気流生成手段
A 室内空間
B 天井裏空間
2、12、20 天井放射パネル
3、13、30 空調機
4、40 小穴
5、14 空気清浄装置
15 パネル流路
16 分岐装置
17 室内吹出口
18 室内吸込口
19 パネル面気流生成手段
A 室内空間
B 天井裏空間
Claims (3)
- 空気清浄機能を設けたことを特徴とした放射冷暖房装置。
- 温冷風や室内等温風などの気流を室内に吹き出す室内吹き出し口と、前記気流で暖められたり冷やされしたりする放射パネルと、上記気流を室内吹き出し口と放射パネル側流路の両方またはどちらか一方に流れるよう切り替え制御する分岐装置と、前記分岐装置の上流に空気清浄機能を設けたことを特徴とした請求項1に記載の放射冷暖房装置。
- 放射パネル面に沿って気流をながすパネル面気流生成手段を設けたことを特徴とした請求項1または2に記載の放射冷暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192328A JP2008020127A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 放射冷暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008020127A true JP2008020127A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39076200
Family Applications (1)
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JP2006192328A Pending JP2008020127A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 放射冷暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008020127A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020003141A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、空調システム及び制御方法 |
JP2020079655A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 空調制御システム |
JP2020134074A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 空調システム、空調システムの制御装置 |
-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006192328A patent/JP2008020127A/ja active Pending
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JP7193935B2 (ja) | 2018-06-28 | 2022-12-21 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 制御装置、空調システム及び制御方法 |
JP2020079655A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 空調制御システム |
JP7042731B2 (ja) | 2018-11-12 | 2022-03-28 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 空調制御システム |
JP2020134074A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 空調システム、空調システムの制御装置 |
JP7228408B2 (ja) | 2019-02-25 | 2023-02-24 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 空調システム、空調システムの制御装置 |
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