JPH09164064A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH09164064A
JPH09164064A JP32676295A JP32676295A JPH09164064A JP H09164064 A JPH09164064 A JP H09164064A JP 32676295 A JP32676295 A JP 32676295A JP 32676295 A JP32676295 A JP 32676295A JP H09164064 A JPH09164064 A JP H09164064A
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敦 高麗
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省二 下野
Hiroshi Oya
弘 大矢
Koji Niiyama
浩次 新山
Masaaki Shibata
雅章 柴田
Makoto Katakasu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体に具備する蒸気口が蒸気口開閉装置の動
作により開閉し、炊飯時に蒸発量を調整することでご飯
のぱさつきを抑え、どのような炊飯量でも芯まで吸水糊
化した良好な食味のご飯を得ること。 【解決手段】 鍋1の温度を検知する鍋温度検知手段6
及び蓋体3の温度を検知する蓋温度検知手段7の出力に
応じて、鍋1を加熱する加熱手段2及び蓋体3に具備さ
れた蒸気口4の開閉状態を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はおもに一般家庭で使
用される炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の嗜好が多様化し、よりお
いしいご飯を炊き上げることに対するニーズが高まり、
マイクロコンピューターによって制御するハイパワーの
電気炊飯器が主流になっている。
【0003】以下に従来の電気炊飯器について説明す
る。図5は従来の電気炊飯器の断面図である。図5にお
いて、12は蒸気口であり、炊飯中に発生する水蒸気が
外部に抜けるようになっている。これにより、余分な水
分を飛ばしてご飯を炊き上げるとともに、鍋の内圧の上
昇を防止している。13は加熱手段で、最大1300W
の強いパワーで鍋内を均一にむらなく炊き上げることが
できる。
【0004】図6は従来の電気炊飯器における炊飯工程
の温度と時間と電力の関係を示す図である。図6に示す
ようにこの炊飯工程は、米に水を吸わせる吸水工程、鍋
内を一定の温度に上げることで均一にならす昇温工程、
鍋内を沸騰させる炊き上げ工程、鍋内の水がなくなるま
で沸騰を維持し、米を吸水糊化させる沸騰維持工程、糊
化を促進させる追い炊き工程、鍋内をなじませるむらし
工程からなる。
【0005】図7は従来の電気炊飯器における炊き分け
メニューと、それぞれの炊飯工程中の温度と時間と電力
の関係を示す図である。”かため”や”すしめし”のよ
うに硬いご飯を炊飯するときには強いパワーで水分を蒸
発させつつ、粒の崩れを抑えるために短時間で炊き上げ
る。”やわらかめ”や”玄米”のようにやわらかいご飯
を炊飯するときには弱めのパワーで水分を米の中に十分
含ませるように時間をかけて炊き上げている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構成の炊飯器では、炊飯時に水分が蒸発し過ぎ、ご飯が
ぱさつくという課題を有していた。また、炊き上げパワ
ーが強いと鍋内の昇温が速すぎるため、炊飯量によって
は米の芯まで十分吸水糊化されず、硬いご飯になるとい
う問題があった。また、炊き分けメニューによって炊き
分けを行う際、”かため”では強いパワーで短時間のう
ちに炊き上げるため米の芯まで十分吸水糊化されておら
ず、表面が水っぽいご飯になり、”やわらかめ”や”玄
米”ではパワーは弱めでも長時間で炊き上げる結果、水
分の蒸発量が多くなるためご飯がぱさつきぎみになり、
炊き分けの効果が分かりにくいという問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、ご飯のぱさつきを抑え、しっとりとした良好
な食味のご飯を得ることを第1の目的としている。
【0008】また、第2の目的は、炊飯量に関わらず前
記第1の目的と同様の良好な食味のご飯を得ることがで
きるようにした炊飯器を提供することである。
【0009】第3の目的は、炊きあがりの異臭を防ぎ、
炊きむらを抑え、さらに、ふきこぼれを防止することが
できるようにした炊飯器を提供することである。
【0010】第4の目的は、炊きあがりのご飯が水っぽ
くなるのを防ぐことができるようにした炊飯器を提供す
ることである。
【0011】第5の目的は、炊き分けメニューに応じ
て、それぞれのご飯の特徴をさらに引きだして炊き分け
の効果を高めることができるようにした炊飯器を提供す
ることである。
【0012】第6の目的は、求めるご飯の炊きあがりの
状態に応じた蒸発量の調整を簡単に行うことができるよ
うにした炊飯器を提供することである。
【0013】第7の目的は、炊飯工程中にかかる微圧の
調整や、ふきこぼれ防止のコントロールを簡単に行うこ
とができるようにした炊飯器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を解決す
るために本発明は、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加
熱する加熱手段と、前記鍋の上部に位置する蓋体と、前
記蓋体に具備された蒸気口と、前記蒸気口を開閉する蒸
気口開閉装置と、前記蒸気口開閉装置を炊飯工程中に所
定回数開閉させるように制御する制御手段を備えたもの
である。
【0015】また、上記第2の目的を解決するために本
発明は、鍋に当接し、前記鍋の温度を検知する鍋温度検
知手段と、蓋体内に設けられ、前記蓋体の温度を検知す
る蓋温度検知手段と、前記鍋温度検知手段及び蓋温度検
知手段が所定の温度を検知すると蒸気口開閉装置を開閉
させるように制御する制御手段を備えたものである。
【0016】また、上記第3の目的を解決するために本
発明は、蓋温度検知手段が所定の沸騰温度を検知すると
蒸気口開閉装置を開状態にする制御手段を備えたもので
ある。
【0017】また、上記第4の目的を解決するために本
発明は、炊飯工程終了直前のむらし工程において蒸気口
開閉装置を開状態にする制御手段を備えたものである。
【0018】また、上記第5の目的を解決するために本
発明は、鍋内で炊飯する炊き分けメニューを複数記憶し
ている炊飯シーケンス記憶手段と、前記炊き分けメニュ
ーを選択する炊飯シーケンス選択手段と、前記炊飯シー
ケンス選択手段により選択された所定の炊き分けメニュ
ーに応じて加熱手段及び蒸気口開閉装置の開閉を制御す
る制御手段を備えたものである。
【0019】また、上記第6の目的を解決するために本
発明は、炊飯シーケンス選択手段により選択された炊き
分けメニューに応じて炊飯工程中の蒸気口開閉装置の開
閉時間の割合を変化させる制御手段を備えたものであ
る。
【0020】さらに、上記第7の目的を解決するために
本発明は、炊飯シーケンス選択手段により選択された炊
き分けメニューに応じて炊飯工程中の蒸気口開閉装置の
開閉回数を変化させる制御手段を備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、炊飯開始
後、吸水工程、昇温工程、炊き上げ工程の間蒸気口を閉
じることにより、吸水工程、昇温工程では、鍋内の水分
の気化により微圧がかかるため、米への水の浸透が促進
される。また、炊き上げ工程では、微圧により沸点が上
昇して、米澱粉のアルファー化が促進される。さらに、
追い炊き工程で蒸気口を閉じることで水分の蒸発を抑
え、芯まで吸水糊化してしっとりとした優れた食味のご
飯を得ることができる。
【0022】請求項2記載の発明は、炊飯量に関わらず
鍋内の炊飯状態が所定の状態に達したことが温度状態に
よって検知できるため、この温度検知に基づいて蒸気口
開閉装置の制御を行い、炊飯量に関わらず請求項1記載
の発明と同様の効果を得ることができる。
【0023】請求項3記載の発明は、蓋温度検知手段が
所定の沸騰温度を検知して蒸気口を開くことにより、鍋
内の水が沸騰するために発生するカルキ臭を外部に放出
し、炊きあがりの異臭を防ぐことができる。また、蒸気
口が開くことにより鍋内の圧力が降下し、水分の気化が
起こり鍋内の対流が活性化され、炊きむらを少なくする
ことができ、さらに沸騰による泡の発生を抑え、ふきこ
ぼれを防止することができる。
【0024】請求項4記載の発明は、炊飯工程終了直前
のむらし工程において蒸気口を開くことにより、炊飯に
おいて余った水分を外部に放出させ、炊きあがりのご飯
が水っぽくなるのを防ぐことができる。
【0025】請求項5記載の発明は、炊き分けメニュー
に応じて目的とする性質のご飯に合わせた蒸気口開閉装
置の開閉制御を行うことにより、蒸気口の開閉状態によ
り水分の蒸発量が変わることからご飯の含水率が変化
し、これがご飯の硬さの特徴となるため、それぞれのご
飯の特徴をさらに引きだして炊き分けの効果を高めるこ
とができる。
【0026】請求項6記載の発明は、炊き分けメニュー
に応じた蒸気口開閉装置の開閉制御を炊飯工程中の開閉
時間の割合を変化させることで行うことにより、水分の
蒸発量は炊飯工程中の蒸気口の開閉時間により調節でき
るので、炊き分けメニューに応じたご飯の硬さのコント
ロールを簡単に行うことができる。
【0027】請求項7記載の発明は、炊き分けメニュー
に応じた蒸気口開閉装置の開閉制御を炊飯工程中の開閉
回数を変化させることで行うことにより、炊飯工程中に
かかる微圧は炊飯工程中に蒸気口を開閉させることで調
節できるので、この微圧の変化によって起こる鍋内の対
流の活性化、炊きむらの改善、ふきこぼれの防止のコン
トロールを簡単に行うことができる。
【0028】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける炊飯器のブロック図を示したものである。鍋1と、
鍋1を加熱する加熱手段2と、鍋1の上部に位置する蓋
体3と、蓋体3に具備する蒸気口4と、蒸気口4を開閉
する蒸気口開閉装置5と、鍋1の温度を検知する鍋温度
検知手段6と、蓋体3の温度を検知する蓋温度検知手段
7と、鍋温度検知手段6と蓋温度検知手段7からの出力
を入力として加熱手段2および蒸気口開閉装置5を制御
する制御手段8と、鍋1で炊飯する炊き分けメニューを
複数記憶し、制御手段8に出力する炊飯シーケンス記憶
手段9と、炊き分けメニューを選択する炊飯シーケンス
選択手段10によって構成されている。
【0029】図2は同炊飯器の断面図を示したもので、
被調理物を入れる鍋1は加熱手段2の上部に載置され、
蓋体3は鍋1の上部に位置し、蒸気口4と蒸気口開閉装
置5は蓋体3の内部に組み込まれている。鍋温度検知手
段6は鍋1の底面に接し、蓋温度検知手段7は蓋体3の
鍋に面した内側に配置され、マイクロコンピュータを搭
載した制御基板11に信号を出力する。制御基板11は
各種の入力に対する加熱制御および蒸気口開閉装置の制
御等の出力を行う。図3は炊飯工程の温度と時間と電力
と蒸気口の開閉状態を示すものである。
【0030】以上のように構成された炊飯器において、
炊飯を行う動作について説明する。まず、鍋1に米と水
を入れた状態で、前記鍋1を図2に示すように載置す
る。炊飯を開始すると、図3に示すように蒸気口が閉じ
た状態で吸水工程を行う。吸水工程は、一定時間t1の
間、鍋内の温度を常にθ1に保つ。ここでは、t1=2
2分、θ1=58℃である。一定時間t1経過後、吸水
工程を終了し、蒸気口が閉じた状態で昇温工程にはい
る。昇温工程では、温度検知手段が沸騰前の所定の温度
θ2を検知するまで加熱手段をオンし続ける。ここでは
θ2=80℃である。温度検知手段が所定の温度θ2を
検知した時点で鍋内の温度が均一になったとみなして昇
温工程を終了し、以降の工程を続行させる。炊き上げ工
程では、蒸気口は閉じた状態で、蓋温度検知手段が所定
の沸騰温度φ1を検知するまで加熱手段をオンし続け、
その際の工程経過時間より炊飯量を判定し、炊飯量に応
じて電力を変えて次の沸騰維持工程を行う。ここでは蒸
気口を閉じることによりかかる鍋の内圧は1.01atmま
でとする。沸騰維持工程では蒸気口を開く。温度検知手
段が所定の温度θ3を検知すると、この工程は終了す
る。ここでは、φ1=86℃、θ3=130℃である。
その後は一定時間の休止と加熱を所定回数繰り返す追い
炊き工程に入り、蒸気口は休止の間は開き、加熱してい
る間は閉じる。最後に、一定時間加熱をせずに蒸らすむ
らし工程を行い、この間蒸気口は開いているものとす
る。ここでは、むらし工程時間は30秒とする。以上の
炊飯工程を通して、どのような炊飯量でもぱさつきのな
い、芯まで吸水糊化した優れた食味のご飯を得ることが
できる。なお、本実施の形態でのt1、θ1、θ2、θ
3、φ1、鍋の内圧、むらし工程時間の値は炊き分けメ
ニューでふつうコースを選択した場合の一例であり、状
況に応じて数値を設定できることは言うまでもない。
【0031】(実施の形態2)以下本発明の第2の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施
の形態での炊飯器の構成は第1の実施の形態に準ずるも
のであり、ブロック図および断面図の説明はここでは省
略する。図4は炊飯シーケンス記憶手段に記憶されてい
る炊き分けメニューの炊飯工程の温度と時間と電力と蒸
気口の開閉状態を示すものである。
【0032】以上のように構成された炊飯器において、
炊飯を行う動作について説明する。図1に示す炊飯シー
ケンス記憶手段9に記憶された複数の炊き分けメニュー
から炊飯シーケンス選択手段10により目的のコースを
選択した場合、図4に示す炊飯工程に基づいて炊飯が開
始される。
【0033】炊飯シーケンス選択手段により”やわらか
め”を選択した場合、蒸気口は吸水工程から昇温工程、
炊き上げ工程、沸騰維持工程、追い炊き工程の間は閉じ
ており、むらし工程でのみ開く。あるいは、蒸気口は炊
飯工程中の90%以上閉じており、蒸気口開閉装置の動
作回数は1回以上3回以内とする。
【0034】炊飯シーケンス選択手段により”ふつう”
を選択した場合の動作は、実施の形態1に示した通りで
ある。あるいは、蒸気口は炊飯工程中の70%以上90
%未満閉じており、蒸気口開閉装置の動作回数は3回以
上7回以内とする。
【0035】炊飯シーケンス選択手段により”かため”
を選択した場合、蒸気口は吸水工程では閉じ、昇温工
程、炊き上げ工程、沸騰維持工程では開き、追い炊き工
程の間は1回目の加熱の間は閉じ、むらし工程で開く。
あるいは、蒸気口は炊飯工程中の45%以上開いてお
り、蒸気口開閉装置の動作回数は1回以上3回以内とす
る。
【0036】炊飯シーケンス選択手段により”すしめ
し”を選択した場合、蒸気口は吸水工程では閉じ、昇温
工程から炊き上げ工程、沸騰維持工程、追い炊き工程、
むらし工程にかけては開く。あるいは、蒸気口は炊飯工
程中の50%以上開いており、蒸気口開閉装置の動作回
数は1回以上3回以内とする。
【0037】炊飯シーケンス選択手段により”倍速炊
き”を選択した場合、蒸気口は昇温工程、炊き上げ工程
では閉じ、沸騰維持工程では前半は開き、後半は閉じ、
追い炊き工程加熱している間は閉じ、むらし工程では開
く。あるいは、蒸気口は炊飯工程中の70%以上90%
未満閉じており、蒸気口開閉装置の動作回数は3回以上
7回以内とする。
【0038】炊飯シーケンス選択手段により”玄米”を
選択した場合、蒸気口は吸水工程から昇温工程、炊き上
げ工程、沸騰維持工程、追い炊き工程の間は閉じてお
り、むらし工程でのみ開く。あるいは、蒸気口は炊飯工
程中の95%以上閉じており、蒸気口開閉装置の動作回
数は1回以上3回以内とする。
【0039】以上に示すように、炊き分けメニューに応
じて目的とする性質のご飯に合わせた蒸気口開閉装置の
開閉制御を行い、それぞれのご飯の特徴をさらに引きだ
して炊き分けの効果を高めることができる。なお、本実
施の形態における炊飯工程、蒸気口開閉時間の割合、蒸
気口開閉装置の動作回数は実施の一例であり、状況に応
じて工程および数値を設定できることは言うまでもな
い。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段
と、前記鍋の上部に位置する蓋体と、前記蓋体に具備さ
れる蒸気口と、前記蒸気口を開閉する蒸気口開閉装置
と、前記蒸気口開閉装置を炊飯工程中に所定回数開閉さ
せるように制御する制御手段を備え、炊飯開始後、吸水
工程、昇温工程、炊き上げ工程の間蒸気口を閉じて炊飯
を行うので、鍋内の水分の蒸発によりかかる微圧の効果
で米への吸水が促進され、かつ、追い炊き工程で蒸気口
を閉じることで水分の蒸発を抑え、芯まで吸水糊化して
しっとりとした優れた食味のご飯を得ることができる。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、鍋内
の温度の状態に応じて蒸気口開閉装置の制御ができるた
め、炊飯量に関わらず請求項1記載の発明と同様の効果
を得ることができる炊飯器を提供することができる。
【0042】また、請求項3記載の発明によれば、蓋温
度検知手段が所定の沸騰温度を検知すると蒸気口を開く
ため、ここで鍋内の水が沸騰するために発生するカルキ
臭を外部に放出し、炊きあがりの異臭を防ぐことができ
る。また、蒸気口が開くことにより鍋内の圧力が降下
し、水分の気化が起こり鍋内の対流が活性化され、炊き
むらを少なくすることができ、さらに沸騰による泡の発
生を抑え、ふきこぼれを防止することができる。
【0043】また、請求項4記載の発明によれば、炊飯
工程終了直前のむらし工程において蒸気口を開くため、
炊飯において余った水分を外部に放出させ、炊きあがり
のご飯が水っぽくなるのを防ぐことができる。
【0044】また、請求項5記載の発明によれば、炊き
分けメニューに応じて、目的とする性質のご飯に合わせ
た蒸気口開閉装置の開閉制御を行うため、それぞれのご
飯の特徴をさらに引きだして炊き分けの効果を高めるこ
とができる。
【0045】また、請求項6記載の発明によれば、炊き
分けメニューに応じた蒸気口開閉装置の開閉制御を炊飯
工程中の開閉時間の割合によっても行うことができる。
【0046】さらに、請求項7記載の発明によれば、炊
き分けメニューに応じた蒸気口開閉装置の開閉制御を炊
飯工程中の開閉回数を変化させることでも行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における炊飯器のブ
ロック図
【図2】同、炊飯器の断面図
【図3】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と電力と蒸
気口の開閉状態の関係を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態における炊飯器の炊
き分けメニューの炊飯工程の温度と時間と電力と蒸気口
の開閉状態の関係を示す図
【図5】従来例の炊飯器の断面図
【図6】同、炊飯器の炊飯工程の温度と時間と電力の関
係を示す図
【図7】同、炊飯器の炊き分けメニューの炊飯工程の温
度と時間と電力の関係を示す図
【符号の説明】
1 鍋 2 加熱手段 3 蓋体 4 蒸気口 5 蒸気口開閉装置 6 鍋温度検知手段 7 蓋温度検知手段 8 制御手段 9 炊飯シーケンス記憶手段 10 炊飯シーケンス選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新山 浩次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柴田 雅章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片粕 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱す
    る加熱手段と、前記鍋の上部に位置する蓋体と、前記蓋
    体に具備された蒸気口と、前記蒸気口を開閉する蒸気口
    開閉装置と、前記加熱手段及び前記蒸気口開閉装置を制
    御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記蒸気口
    を炊飯工程中に所定回数開閉させるように前記蒸気口開
    閉装置を制御してなる炊飯器。
  2. 【請求項2】 鍋に当接し、前記鍋の温度を検知する鍋
    温度検知手段と、蓋体内に設けられ、前記蓋体の温度を
    検知する蓋温度検知手段とを備え、制御手段は、前記鍋
    温度検知手段及び蓋温度検知手段が所定の温度を検知し
    た場合に蒸気口を開閉するように前記蒸気口開閉装置を
    制御してなる請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、蓋温度検知手段が所定の沸
    騰温度を検知した場合に蒸気口を開状態となるように前
    記蒸気口開閉装置を制御してなる請求項2記載の炊飯
    器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、炊飯工程終了直前のむらし
    工程において蒸気口を開状態となるように前記蒸気口開
    閉装置を制御してなる請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 炊き分けメニューを複数記憶している炊
    飯シーケンス記憶手段と、前記炊き分けメニューを選択
    する炊飯シーケンス選択手段とを備え、制御手段は、前
    記炊飯シーケンス選択手段により選択された所定の炊き
    分けメニューに応じて加熱手段及び蒸気口開閉装置を制
    御してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯
    器。
  6. 【請求項6】 制御手段は、炊飯シーケンス選択手段に
    より選択された炊き分けメニューに応じて炊飯工程中の
    蒸気口の開閉時間の割合を変化させるよう蒸気口開閉装
    置を制御してなる請求項5記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 制御手段は、炊飯シーケンス選択手段に
    より選択された炊き分けメニューに応じて炊飯工程中の
    蒸気口の開閉回数を変化させるよう蒸気口開閉装置を制
    御してなる請求項5または6記載の炊飯器。
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