JP2004344570A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】甘みのあるご飯を炊飯することができる炊飯器を提供する。
【解決手段】鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱装置と、蓋体と、加熱装置の加熱量を制御することにより、米に所定量の水分を吸水させる吸水工程、吸水工程を経た後の被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰した後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次実行する制御装置とを備え、この制御装置は、立上加熱工程において少なくとも30秒かけて被炊飯物を75℃から85℃に上昇させるように加熱装置の加熱量を制御するようにして、甘みを増加した炊飯を行う。なお、炊飯器としては甘みを増加させる甘み炊き炊飯コースのみを備えたものでもよく、他の炊飯コースを備えたものでもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消費者の嗜好の多様性に対応する炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
炊飯器は、一般的に、鍋内で米に水を吸水させる吸水工程、吸水工程後の被炊飯物を急速に昇温加熱して沸騰状態に至らせる立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰維持工程終了後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次経て、炊飯を完了するように構成されている。
【0003】
また、炊飯する米が玄米か白米かでは、吸水工程において米に吸水させなければならない吸水量を変える必要がある。このため、従来の炊飯器では、炊飯する米の種類により炊飯コースを変えていた。また、どの炊飯コースで炊飯するかは使用者の選択に任せるように、選択スイッチが設けられていた。このような炊飯器としては、特許文献1、2などに記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−22710号公報
【特許文献2】
特開2001−137113号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ご飯に対する消費者の嗜好は、消費者の生活レベルの向上に伴い多様化している。その一つの例として、発明者が調査したところでは、従来炊飯器としては取り入られていなかった甘みのあるご飯の炊飯が最近求められていることが分った。
また、発明者の調査により、ご飯の甘みは、炊き上がったご飯の米粒に含まれるブドウ糖量に依存していていること、また、ご飯に含まれるブドウ糖は立上加熱工程において、お米が80℃近辺、より具体的には75℃から85℃の温度領域を通過する時間を長くすることにより、ご飯の甘みが増加することが分った。
そこで従来の炊飯器の立上加熱工程における75℃〜85℃間の通過時間を測定したところ、最長でも30秒以下であり、最短では20秒程度であった。この最長と最短の時間差は、概して炊飯量が多い場合には長く、炊飯量が少ない場合には短くなる傾向がある。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑み、甘みのあるご飯を炊飯することができる炊飯器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた第1の解決手段に係る炊飯器は、水と米とを含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱装置と、鍋の開口部を塞ぐ蓋体と、加熱装置の加熱量を制御することにより、米に所定量の水分を吸水させる吸水工程、吸水工程を経た後の被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰した後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次実行する制御装置とを備え、さらに、この制御装置は、立上加熱工程において被炊飯物を75℃から85℃に上昇させるために少なくとも30秒以上かけるように加熱装置の加熱量を制御するように構成されてなることを特徴とする。
【0009】
このように構成すると、立上加熱工程において、米粒を75℃から85℃に上昇させる時間を従来の炊飯器の場合よりも長くすることができ、糖化酵素が有効に作用して米粒内のブドウ糖が増加し、ご飯の甘みが増加する。
【0010】
また、この第1の解決手段に係る炊飯器において、鍋内の圧力を大気圧以上の略一定の圧力に保持するように、鍋内と外気とを連通或は遮断する開閉機構を有する圧力弁をさらに備えるようしてもよい。
このようにすると、沸騰維持工程における鍋内の被炊飯物の温度及び蒸気圧力が上昇するので、米粒の中心まで水分が吸収され加熱され、ふっくらとしたご飯を炊くことができる。したがって、甘みが増加したふっくらとしたご飯を炊飯することができる。
【0011】
また、上記第1の解決手段に係る炊飯器において、前記制御装置は、立上加熱工程に要する時間が3分以下となるように制御するものであることが好ましい。
炊き上げたご飯の甘みを増加するには、前述のように立上加熱工程における75℃から85℃の温度領域を通過する時間を長くするほうが好ましいが、立上加熱工程をあまり長くとり過ぎると、米が水を吸って水不足となり、沸騰維持時間が十分に得られないうちに、後述するように鍋底温度が上昇して炊飯を終えてしまうことになり、ご飯が炊ききれず、芯が残ってしまうという問題がある。
したがって、上述のように立上加熱工程に要する時間を3分以下とすることにより、このような水不足の問題を回避することができる。
【0012】
また、前記従来技術に係る課題を解決する第2の解決手段に係る炊飯器は、水と米とを含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱装置と、鍋の開口部を塞ぐ蓋体と、標準炊飯コースと甘み炊飯コースとを選択的に選択し得る選択スイッチと、加熱装置の加熱量を制御することにより、米に所定量の水分を吸水させる吸水工程、吸水工程を経た後の被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰した後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次実行する制御装置とを備え、さらに、この制御装置は、前記選択スイッチにより標準炊飯コースが選択されたときには、立上加熱工程において被炊飯物を沸騰状態にするまでの時間が最短時間となるように加熱量を制御し、前記選択スイッチにより甘み炊飯コースが選択されたときには、立上加熱工程において被炊飯物を75℃から85℃まで昇温する時間を標準炊飯コースで前記温度範囲を昇温する時間よりも長くするように加熱するように構成されてなることを特徴とする。
【0013】
このように構成すると、標準炊飯コースを選択したときは、短時間で通常のご飯を炊飯することができる。また、甘み炊飯コースを選択した場合は、立上加熱工程において米粒を75℃から85℃に上昇させる時間が従来の炊飯器と同様の標準炊飯コースより長くなる。この結果、糖化酵素の作用により米粒内のブドウ糖が増加し、甘みのあるご飯を炊くことができる。
【0014】
また、このような第2の解決手段に係る炊飯器において、鍋内の圧力を大気圧力以上の略一定の圧力に保持するように鍋内と外気とを連通或は遮断する開閉機構を有する圧力弁をさらに備えようしてもよい。
このようにすると、沸騰維持工程における温度及び圧力が上昇するので、米粒の中心まで水分が吸収され加熱されるためふっくらとしたご飯を炊くことができる。したがって、甘みが増加したふっくらとしたご飯を炊飯することができる。
【0015】
また、上記第2の解決手段に係る炊飯器において、制御装置は、甘み炊飯コースが選択されたときにおける立上加熱工程時の加熱量を、標準炊飯コースが選択されたときの加熱量の50%〜70%となるようにするのが好ましい。
このようにすると、炊飯時間を短縮した標準炊飯コースに対し、加熱装置による加熱量を変更するだけで、甘み炊飯コースの立上加熱工程における米粒を75℃から85℃に上昇させる時間及び立上加熱時間全体を適切な時間にすることができる。
【0016】
また、上記第1の解決手段及び第2の解決手段に係る炊飯器において、前記圧力弁は、開閉機構を強制的に開作動させるための圧力弁開放機構を有し、さらに、前記制御装置は、沸騰維持工程において少なくとも1回、圧力弁開放機構を作動して圧力弁の開放機構を強制的に所定時間開放するように構成することができる。
このようにすると、沸騰維持工程において鍋内の蒸気が大気圧力以上となり、被炊飯物が100℃以上となって炊飯が行われる。また、このような沸騰維持工程において、圧力弁開放機構により圧力弁を開放するので、鍋内の蒸気圧力は圧力弁が開放されたときに急速に略大気圧力まで減少する。この圧力減少により、鍋内の被炊飯物中に突沸現象が発生し、被炊飯物がかき混ぜられる。このかき混ぜにより、被炊飯物の加熱が促進されるとともに被炊飯物の加熱の均一化が図られる。この結果、炊き上げられたご飯は、甘みが増加するばかりでなく、ふっくらとし美味しく炊き上げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る炊飯器を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る炊飯器における炊飯工程のフローチャートであり、図2は図1に続くフローチャートであり、図3は同炊飯器の部分断面図であり、図4は図3における圧力弁周りの拡大断面図であり、図5は同炊飯器における標準炊飯コースの温度変化および圧力変化を示した特性図であり、図6は同炊飯器における甘み炊飯コースの温度変化および圧力変化を示した特性図である。
【0018】
まず、図3及び図4に基づき、本実施の形態に係る炊飯器の構造について説明する。
図3に示すように、炊飯器の本体1内には、上面開口のケース3が設けられ、このケース3内に鍋2が収容されている。また、本体1の上面部には、鍋2の開口部6を閉蓋する内蓋7と本体1の上面開口部全体を閉蓋する外蓋8とからなる蓋体5が設けられている。
【0019】
鍋2は、被炊飯物(通常、水と米とからなる)を収容して炊飯する器であり、アルミニウムとステンレスとのクラッド材よりなる。
ケース3は、その外側壁と外底壁とに誘導コイルよりなる加熱装置4が取り付けられている。なお、外底壁の誘導コイルは図示していない。
【0020】
蓋体5を構成する内蓋7には、圧力弁14が設けられている。
圧力弁14は、弁座10、弁座10に形成された弁孔9、弁孔9を塞ぐように弁座10上に載置される金属性ボール11、ボール11の移動を規制し、ボール11を弁座10上に保持するカバー12などからなる開閉機構を備えている。
【0021】
また、圧力弁14には、プランジャ17のシリンダ17bにロッド17aが入出するように、電磁コイルで駆動されるプランジャ17を備えた圧力弁開放機構が設けられている。圧力弁開放機構は制御装置20により駆動及び制御されている。また、このプランジャ17が駆動されて、プランジャ17のロッド17aがシリンダ17bから突出するように移動したときには、ロッド17aがボール11を横方向に押し、ボール11を弁孔9上から移動させ、弁孔9を強制的に開放することができる。逆にこの状態で、プランジャ17が駆動され、ロッド17aがシリンダ17b内に引き込まれたときは、ロッド17aがボール11を横方向に押さなくなり、ボール11が弁孔9上に戻り、ボール11が弁孔9を閉塞する。
【0022】
また、外蓋8には内蓋7と外蓋8との間の空間と大気とを連通する蒸気口15が設けられている。さらに、内蓋7には、鍋2内の蒸気圧力が所定圧力以上の異常圧力に上昇したときに、鍋2内の圧力を、蒸気口15を介して外部に逃がすための安全弁13が設けられている。
【0023】
また、この実施の形態に係る炊飯器は、炊飯コースを選択するための選択スイッチ16を備えている。この選択スイッチ16は、図示されていないが、外蓋8に設けられるタッチパネルなどとして構成されている。
また、制御装置20は、CPU、ROM、RAMなどで構成されたハードウェア、後述するフローチャートの内容を実行するためのソフトウェアなどから構成されている。また、この実施の形態に係る炊飯器には、鍋底温度を検出する鍋底温度センサ(図示せず)、及び鍋2内の蒸気温度を検出する蒸気温度センサ(図示せず)が設けられており、これらセンサで検出された温度は制御装置20に対して送信される。なお、図示されていないが、鍋底温度センサは鍋底に取り付けられ、蒸気温度センサは内蓋7に取り付けられている。
【0024】
次に、本実施の形態に係る炊飯器における各炊飯コースの制御内容について図1、図2、図5及び図6に基づき説明する。
本実施の形態に係る炊飯器は、図1から分るように少なくとも標準炊飯コースと、甘み炊飯コースの2つの炊飯コースを備えている。
各炊飯コースは、基本的に、糊化温度(55℃)以下で米粒に吸水させる吸水工程と、吸水工程後の被炊飯物を沸騰温度まで昇温加熱する立上加熱工程と、被炊飯物を所定時間沸騰状態に維持する沸騰維持工程と、沸騰維持終了後に行うむらし工程とを順次実行する。なお、このむらし工程には、1回目のむらし工程1と、むらし工程1の終了後に行う追炊き工程と、追炊き工程の後に行う2回目のむらし工程2(仕上げを行うむらし工程)とが含まれる。
【0025】
炊飯の開始に当たっては、使用者により、先ず所定量の水と米を収容した鍋2がケース3内に収納され、蓋体5が閉められる(S101)。つづいて、選択スイッチ16により炊飯コースが選択される(S102)。
【0026】
ここで、使用者により標準炊飯コースが選択された場合について、先ず説明する。
選択スイッチ16により標準炊飯コースが選択されると、ケース3の外底壁と外側壁とに取り付けられた加熱装置4に高周波電流が印加され、鍋2に渦電流が発生して鍋2が加熱され、被炊飯物が加熱される(S104a)。
次に,圧力弁開放機構が作動して圧力弁14が強制的に開状態にされ、吸水工程が実行される(S105a)。
【0027】
吸水工程においては、吸水タイマー(図示せず)が吸水時間(T1)の計時を開始し(S107a)、同時に鍋底温度センサ(図示せず)により鍋底温度(K1)が計測される(S108a)。そして、鍋底温度(K1)が所定温度(例えば55℃)に達したことを確認し(S109a)、制御装置20により加熱量を制御して被炊飯物を所定温度に保持しつつ、吸水時間の計測が行われる(S110a)。この吸水工程は、予め設定された吸水時間(T1、例えば約10分)継続される。
【0028】
標準炊飯コースの吸水工程における鍋底温度(K1)の設定(この場合55℃)及び吸水時間(T1)の設定(この場合10分)は、通常の使用者が美味しいと感じる時間として設定されるものであり、さらに、吸水工程時間を必要最小限とするように実験的に求められたものである。
【0029】
設定された吸水時間(T1、約10分)が経過すると(S111a)、立上加熱工程に入る(S112a)。
この立上加熱工程は、短時間で沸騰状態になるように加熱装置4を全加熱(フルパワー加熱)するとともに(S112a)、圧力弁開放機構としてのプランジャ17が駆動され、圧力開放機構による圧力弁14の強制開放を停止させている。つまりこの状態では、ボール11が自重により弁孔9上に転げて弁孔9を塞ぎ、圧力弁14が閉鎖状態に戻る(S113a)。このようにすると、鍋2内の蒸気圧力が、弁孔9を介してボール11押し上げ得る圧力に上昇するまで鍋2が加圧される。したがって、このときの鍋2内の蒸気圧力は、ボール11の重さ及び弁孔9の大きさを設定することにより定めることができる。
【0030】
この立上加熱工程では、蒸気温度(K2)を蒸気温度センサ(図示せず)により計測する(S114a)。この蒸気温度が所定温度(例えば75℃)に達すると(S115a)、被炊飯物が沸騰現象を起こす温度になり、立上加熱工程が終了する。このときの蒸気圧力は、圧力弁14により制御され、大気圧以上の所定圧力となる。そして、沸騰維持工程が開始される(S116)。
【0031】
沸騰維持工程に移行すると、鍋2内の蒸気圧力が大気圧以上の所定圧力、すなわち圧力弁14により制御される大気圧以上の所定圧力(例えば約1.2気圧)となり、被炊飯物はこの蒸気圧力に対応する飽和温度(約105℃)で沸騰するようになる。
【0032】
また、沸騰維持工程に入ると、直ちに圧力弁開放機構としてのプランジャ(17)による圧力弁14の強制的開作動が行われる(S117)。またこの開作動のときには、加熱装置4の加熱作用を停止して(S118)、圧力弁14の強制的開作動を所定時間(例えば、約4秒間)継続する(S119)。この強制的開作動により、鍋2内の蒸気圧力が大気圧近傍まで低下する。
【0033】
このように、沸騰維持工程において鍋2内の蒸気圧力を所定沸騰圧力(約1.2気圧)から一気に大気圧近傍まで低下させることにより、激しい突沸状態となる。また、激しい突沸状態における泡によって被炊飯物が攪拌される。この結果、被炊飯物が均一に加熱され、米が均一に炊き上げられることになる。
【0034】
上記において、圧力弁14を強制的開放する所定時間(この場合約4秒)は、1回目の圧力弁14の強制的開放により鍋2内の圧力が略大気圧に戻るように定めたものである。また、圧力弁14の強制的開放時間をこのように設定することにより、最大限の攪拌エネルギーを得ることができるようにしている。なお、圧力弁14の強制的開放時間を短くすると鍋2内の圧力が大気圧近傍まで低下しなくなり、攪拌エネルギーが小さくなる。また、圧力弁14の強制的開放時間を長くすれば、吹きこぼれが発生しやすくなる。このようなことから、圧力弁14の開放時間は、この実施の形態のように、約4秒とするのが適切である。また、この時間を変更するとしても、2〜6秒とすることが好ましい。
【0035】
また、第1回目の圧力弁14の強制的開放を終えたときに、圧力弁14を閉として(S120)、所定時間(この場合約28秒)加熱する(S121、S122)。なお、この加熱時間は、鍋2内の蒸気圧力が前述の所定圧力(約1.2気圧)まで回復するのに必要な時間である。また、この時間は、予め実験的に求めることができる。
【0036】
また、このような圧力弁開放機構による圧力弁14の強制的開放は複数回(この場合6回)繰り返される(S133)。なお、沸騰工程において時間が経過すると、鍋2内の残水量が減少し、圧力変動幅が小さくなり、突沸現象が弱くなる。このため、圧力弁14の強制的開放を沸騰維持工程の初期段階に集中するようにしている。また、本実施の形態では、毎回の圧力弁14の開放時間を一定(この場合約4秒)としているが、回を重ねる毎に圧力弁14の強制的開放時間を長時間化するようにしてもよい。
【0037】
上記のように圧力弁14を複数回開作動させる操作を終えると、圧力弁開放機構による圧力弁14の強制的開放が停止されるので、圧力弁14を閉じることができる(S134)。また、加熱装置4による加熱を継続し(S135)、鍋底温度(K3)の温度を計測する(S136)。そして、鍋底温度(K3)が所定温度(この場合約130℃)になると(S137)、鍋2内の水が枯れて強制ドライアップが終了したと判断されるので、加熱装置4による加熱作用を停止する(S138)。
【0038】
ついで、むらし工程1に移行し、むらし時間(T2)の計時を開始する(S139)。所定のむらし時間(この場合約4分)が経過すると(S140)、圧力弁開放機構により圧力弁を強制的開放とし(S141)、追炊き工程に移行する。この追炊き工程に入ると、加熱装置4により再加熱して米の表面に付着した水を蒸発させ、追炊き時間の計測を行う(S142)。そして、所定の追炊き時間(この場合3分)が経過すると(S144)、加熱装置4による加熱作用を停止し、むらし工程2に移行し、むらし工程時間(T4)を計時する(S144)。そして、むらし工程時間(T4)が所定時間(この場合6分)に達すると(S145)、炊飯を終了し(S146)し、保温工程に移行する(S147)。以上により標準炊飯工程を終了する。
【0039】
次に、前述のステップS103において、選択スイッチ16により甘み炊飯コースが選択された場合について説明する。
甘み炊飯コースが選択された場合、加熱装置4により被炊飯物が加熱される(S104b)。同時に圧力弁開放機構を駆動して圧力弁14を開状態にし(S104b)、吸水工程に入る(S105b)。
【0040】
吸水工程においては、吸水タイマー(図示せず)により吸水時間(T1)の計時が開始される(S107b)。同時に鍋底温度センサ(図示せず)により鍋底温度(K1)を計測される(S108b)。このようにして、鍋底温度(K1)が所定の鍋底温度(この場合55℃)に達したことを確認し(S109b)、制御装置20により加熱量を制御して被炊飯物を所定温度に保持する。さらに、所定の鍋底温度(この場合55℃)を保持しながら、予め設定された吸水時間(T1、この場合12分)が経過するまで吸水工程を継続する(S109b)。
【0041】
設定された吸水時間(この場合10分)が経過すると(S109b)、立上加熱工程に入る(S110b)。
この立上加熱工程においては、加熱装置4は、前述の標準炊飯コースにおける場合のように全加熱(フルパワー加熱)とせずに、例えば63%の部分負荷加熱となるように制御される(例えば、全加熱のときに16/16サイクルで加熱するとしたときに、この部分負荷加熱では10/16サイクルの出力、すなわち63%出力に制御される)。この加熱量制御は、後述する理由により、立上加熱工程中に米粒が75℃から85℃の間の温度範囲におかれる時間が30秒よりも長くなるとともに、立上加熱工程時間が長すぎて後の沸騰維持工程で水不足とならないような加熱量を実験的に求めて設定したものである。
【0042】
また、この立上加熱工程においては、圧力開放機構による圧力弁14の強制的開放を停止させて圧力弁14を閉じ(S113b)、蒸気温度(K2)を蒸気温度センサ(図示せず)により計測する(S114b)。
【0043】
このように、甘み炊飯コースでは、加熱装置4を部分負荷運転することにより、立上加熱工程における米粒の温度上昇速度を遅くしている。特に糖化酵素が働く温度80℃近辺における米粒の温度上昇速度が遅くなることにより、糖化酵素が有効に作用して、米粒内のブドウ糖が増加し、米の甘みを増加させている。
【0044】
上述の80℃近辺の温度領域としては、発明者が研究したところでは、糖化酵素が働く温度として75℃から85℃を選択することができ、またこの温度領域で米粒を加熱するために30秒以上かけると、甘み増加に関し顕著な効果を得られることが分った。
【0045】
なお、甘みを得るためには75℃から85℃の温度領域で米粒を長時間かけて加熱すると効果のあることが判明したが、立上加熱工程時間を長くし過ぎると、沸騰状態を所定時間維持するために必要な水が不足することとなり、沸騰維持工程時間が短くなって、米に含まれる澱粉のアルファ化が不充分となり、甘みが良くてもご飯の食味評価として美味しさを維持することができなくなるという問題の生ずることが分った。このため、立上加熱工程時間は所定時間内に終了するように加熱する必要がある。
【0046】
このようなことから、甘み炊飯コースでは、立上加熱工程における加熱装置4の加熱容量を、標準炊飯コースにおける加熱容量の50〜70%の範囲とする。なお、標準炊飯コースにおける加熱装置の加熱容量は、所望される炊飯速度と家庭用電源容量との関係で、ある程度の容量幅に集約することができる。例えば、5合炊きでは炊飯器では12A、1升炊きでは13Aを中心とし、その1割程度のプラスマイナスの範囲内に集約されている。
【0047】
次に、上述の立上加熱工程において蒸気温度センサ(図示せず)により計測されている鍋2内の蒸気温度(K2)が所定温度(この場合75℃)に達すると(S115b)、被炊飯物が沸騰現象を起こす温度になり、立上加熱工程が終了する。そして、沸騰維持工程が開始される(S116)。
【0048】
沸騰維持工程以降の工程は前述の標準炊飯コースの場合と同様となる。
したがって、沸騰維持工程以降の工程についての詳細な説明は省略するが,前述の標準炊飯コースにおけると同様に大気圧以上の所定圧力の下に沸騰維持工程が行われる(S116〜S138)。また、米粒の中心まで水分が吸収され加熱されるため、甘みが増加したふっくらとしたご飯を炊飯することができる。
【0049】
また、前述の標準炊飯コースにおけると同様に、沸騰維持工程における初期の段階においては、圧力弁開放機構により複数回圧力弁14を強制的に開作動され、鍋2内の圧力を大きく変動させる操作が行われる(S117〜S133)。したがって、鍋2内で突沸現象が発生し、被加熱物が十分に掻き混ぜられる。このため、被炊飯物の加熱が促進されるとともに被炊飯物の加熱の均一化が図られる。また、炊き上げられたご飯は、甘みが増加するばかりでなく、ふっくらとし美味しく炊き上げられる。
【0050】
以上の実施の形態においては、炊飯器は、標準炊飯コースと甘み炊飯コースの2つの炊飯コースを備えていたが、前述の第1の解決手段にかかる発明は、甘み炊飯コースのみを備えた炊飯器にも適用可能であることはいうまでもない。
また、前述の第1及び第2の解決手段にかかる発明は、標準炊飯コースと甘み炊飯コースの2つの炊飯コース以外に、玄米を美味しく炊飯するようにプログラム化された玄米用炊飯コースや、寿司めしに最適のご飯を炊けるようにプログラム化した寿司めし用炊飯コースなどの他の炊飯コースを備えた炊飯器に適用することが可能であることは、いうまでもない。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係る炊飯器によれば、立上加熱工程中において、糖化酵素が働く75℃〜85度の温度領域での米粒の昇温速度が遅くなるため、糖化酵素が有効に作用して米粒内のブドウ糖が従来例と比較して約20%増加し、甘みのあるご飯を炊くことができる。
また、炊飯の際に,標準炊飯コース又は甘み炊飯コースの何れかを選択できるので、使用者の嗜好に対応したご飯を炊飯することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炊飯器における炊飯工程のフローチャートである。
【図2】図1に続くフローチャートである。
【図3】同炊飯器の部分断面図である。
【図4】図3における圧力弁周りの拡大断面図である。
【図5】同炊飯器における標準炊飯コースの温度変化特性図である。
【図6】同炊飯器における甘み炊飯コースの温度変化特性図である。
【符号の説明】
2 鍋
4 加熱装置
5 蓋体
9 弁孔
10 弁座
11 ボール
12 カバー
13 安全弁
14 圧力弁
16 選択スイッチ
17 プランジャ
17a ロッド
17b シリンダ
20 制御装置

Claims (7)

  1. 水と米とを含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱装置と、鍋の開口部を塞ぐ蓋体と、加熱装置の加熱量を制御することにより、米に所定量の水分を吸水させる吸水工程、吸水工程を経た後の被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰した後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次実行する制御装置とを備え、
    さらに、この制御装置は、立上加熱工程において少なくとも30秒かけて被炊飯物を75℃から85℃に上昇させるように加熱装置の加熱量を制御するように構成されてなることを特徴とする炊飯器。
  2. 請求項1記載の炊飯器において、鍋内の圧力を大気圧以上の略一定の圧力に保持するように鍋内と外気とを連通或は遮断する開閉機構を有する圧力弁をさらに備えていることを特徴とする炊飯器。
  3. 請求項1又は2記載の炊飯器において、前記制御装置は、立上加熱工程に要する時間が3分以下となるように制御されることを特徴とする炊飯器。
  4. 水と米とを含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋内の被炊飯物を加熱する加熱装置と、鍋の開口部を塞ぐ蓋体と、標準炊飯コースと甘み炊飯コースとを選択的に選択し得る選択スイッチと、加熱装置の加熱量を制御することにより、米に所定量の水分を吸水させる吸水工程、吸水工程を経た後の被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、沸騰した後の被炊飯物をむらすむらし工程を順次実行する制御装置とを備え、
    さらに、この制御装置は、前記選択スイッチにより標準炊飯コースが選択されたときには、立上加熱工程において被炊飯物を沸騰状態にするまでの時間が最短時間となるように加熱量を制御し、前記選択スイッチにより甘み炊飯コースが選択されたときには、立上加熱工程において被炊飯物を75℃から85℃まで昇温する時間を標準炊飯コースで前記温度範囲を昇温する時間よりも長くするように加熱するように構成されてなることを特徴とする炊飯器。
  5. 請求項4記載の炊飯器において、鍋内の圧力を大気圧以上の略一定の圧力に保持するように鍋内と外気とを連通或は遮断する開閉機構を有する圧力弁をさらに備えていることを特徴とする炊飯器。
  6. 請求項4又は5記載の炊飯器において、制御装置は、甘み炊飯コースが選択されたときにおける立上加熱工程時の加熱量を、標準炊飯コースが選択されたときの加熱量の50%〜70%となるように制御することを特徴とする炊飯器。
  7. 請求項2又は4記載の炊飯器において、前記圧力弁は、開閉機構を強制的に開作動させるための圧力弁開放機構を有し、さらに、前記制御装置は、沸騰維持工程において少なくとも1回、圧力弁開放機構を作動して圧力弁の開放機構を強制的に所定時間開放するように構成されてなることを特徴とする炊飯器。
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