JP2008142228A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】手間や複数の機器を要することなく、炊き上がりムラのない炊飯性能を向上した炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】被調理物を収納する鍋1の内部を加圧または減圧する圧力加減手段10を備え、炊飯工程中の被調理物に吸水させる浸水工程において、圧力加減手段10により鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたものである。これによって、浸水工程において、圧力加減手段10により鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行することで、手間や複数の機器を要することなく、お米の芯まで吸水させ、吸水しにくい米や食材の芯まで比較的短時間で吸水できたり味付けしたりできる。すなわち、炊き上がりムラがなく炊飯性能を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鍋内の圧力を制御する炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器は、炊飯工程として、米に水を吸収させる浸水工程、吸水した米に熱を加え米内のデンプンを糊化させる炊き上げ工程、鍋内に残った余分な水分を除去するとともにさらに糊化を促進させる蒸らし工程を実行し炊飯を行っている。そして、一般的に、鍋内の圧力がほぼ大気圧と同じである「通常炊飯」を行う炊飯器や、炊飯の炊き上げ工程で生成される蒸気を鍋内に閉じ込め、圧力を1気圧以上(大気圧以上とも呼ぶ)にし、100℃〜110℃で「圧力炊飯」を行う炊飯器が知られている。
しかしながら、従来の炊飯器は白米を短時間で炊飯すれば、鍋内の上層の米は糊化不足で芯有りご飯となってしまい、下層の米は過吸水状態で粥状のご飯となり、鍋内の上下層で炊飯の出来が不均一(以下では「ムラ」ともいう)になるという課題が生じるものである。
そもそも、炊飯過程において米が糊化するために必要なエネルギーは、水が熱媒体として米に供給するものである。炊飯開始当初は、水が十分に存在するが、炊飯過程が進むにつれて水が蒸発し減少してくるので、鍋上層の米ほど水に触れなくなって、熱供給が不十分となり、糊化不足のご飯になりやすいのである。通常炊飯では、この状態を防ぐため、鍋内に水が無くなるまで沸騰状態を維持し、水、実際には米澱粉が混在した「おねば」と呼ばれる液体を上層の米まで上昇させ、上層の米にも十分な熱供給ができるようにしているのである。そのため沸騰状態を維持する工程が長時間必要であり、上下のムラをなくしおいしいご飯に炊飯するためには、炊飯時間の短縮は困難である。
また圧力炊飯では、密閉容器中で一定圧力となる温度になるように加熱制御しているので、上記の通常炊飯のような沸騰状態を維持できなくなり、上層の米は「おねば」に触れなくなり、「おねば」が下層に溜まることとなるので鍋内のご飯の炊き上がりにムラが生じる傾向にある。したがって、白米の炊飯において、炊飯時間を通常炊飯に比べ短縮した場合、圧力の制御による高温高圧によって、粘りのあるご飯を得るものの、全体としての食味はやや劣ることがある。また、通常炊飯より高温高圧で炊飯することで、玄米、発芽玄米などを比較的短時間でやわらかく炊き上げられるという点で優れてはいるものの、鍋内の炊き上がりのムラという点では、白米と同様であるという課題を有していた。
そこで、炊き上がりのムラを低減するために、使用者により炊飯前に洗米した米を水温に合わせて、60分から120分ほど浸水し、お米に十分吸水させてから炊飯することが行われている。このような米の吸水について次に推察する。
そもそも、炊飯過程において米が糊化するために必要な水分は、鍋に投入された水を米が吸水することで得られるものである。調理における食材への吸水や味付けも同様である。すなわち、炊飯とは一粒一粒の米の芯まで均一に吸水して加熱することで、芯まで糊化し、ふっくらしたムラのないご飯に炊ける。したがって、炊き上がりのご飯のおいしさにこだわる場合には、研いだ米を約20℃の常温あるいは低温の水に約2時間程度浸水してから、ガス炊飯器、電気炊飯器やかまどで炊飯していた。すなわち、浸水工程には長時間が必要であった。
近年は、電気式の自動炊飯器が普及し、米が糊化しない程度の高温に加熱しながら、約20分程度吸水させる浸水工程を実行し、続いて100℃にて炊き上げることが一般的である。すなわち、浸水工程にはムラの少ない適切な温度制御が必要である。しかしながら、一般的な鍋および鍋加熱手段によると浸水工程における米の浸水温度が鍋の内部で異なり、鍋の内面からの距離、鍋の内部での上下によりムラが存在する。このような温度ムラのため、低温部では時間不足、高温部では外側が糊化を開始してその後の吸水を阻害するものであった。すなわち、高温部の米が糊化しない条件で浸水温度を制御すると、低温部がより低温となり浸水時間が不足し、十分に吸水できない米が存在する。この結果、炊き上げたご飯の食感にバラツキが発生するものであった。
食材への吸水を十分に行うための技術としては真空調理と呼ばれる調理方法があり、いろいろな食材に短時間で吸水、味付けができ、さらには保存まで可能である(例えば、特許文献1参照)。
このような真空調理における要素技術は真空吸水とも呼ばれるものである。真空吸水によると、例えば0.01気圧の高真空状態で食材の内部の空気が膨張し流出し、水や味付けだしが食材に進入し、短時間で吸水ができる。
特公昭63−31174号公報
しかしながら、前記従来の構成では、通常炊飯や圧力炊飯では、米の吸水状態のムラに加え、所定の浸水時間では吸水が不足であり、白米においても短時間の炊飯では芯のあるご飯に炊き上がることがあった。また、事前に長時間浸水させることで、炊飯器の運転時間短縮や消費電力量の低減ができるとはいえ、その手間が必要であった。また、事前に真空吸水を実行してから、炊飯することができるとはいえ、複数の機器を必要とし、操作も煩雑となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、手間や複数の機器を要することなく、炊き上がりムラのない炊飯性能を向上した炊飯器を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、被調理物を収納する鍋の内部を加圧または減圧する圧力加減手段を備え、炊飯工程中の被調理物に吸水させる浸水工程において、圧力加減手段により鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたものである。
これによって、浸水工程において、圧力加減手段により鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行することで、手間や複数の機器を要することなく、お米の芯まで吸水させ、吸水しにくい米や食材の芯まで比較的短時間で吸水できたり味付けしたりできる。すなわち、炊き上がりムラがなく炊飯性能を向上させることができる。
本発明の炊飯器は、手間や複数の機器を要することなく、炊き上がりムラのない炊飯性能を向上した炊飯器を提供することができる。
第1の発明は、被調理物を収納する鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う内蓋と、前記鍋の蒸気を排出する蒸気孔を開閉する圧力調整手段と、前記鍋の内部を加圧または減圧する圧力加減手段と、前記鍋加熱手段と前記圧力加減手段を制御し炊飯工程を実行する制御手段とを備え、炊飯工程中の被調理物に吸水させる浸水工程において、前記圧力加減手段により鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにした炊飯器とするものである。これによって、浸水工程において、圧力加減手段により鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行することで、手間や複数の機器を要することなく、被調理物であるお米の芯まで吸水させ、吸水しにくい米や食材の芯まで比較的短時間で吸水できたり味付けしたりできる。すなわち、炊き上がりムラがなく炊飯性能を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、浸水工程において、鍋加熱手段により鍋および収納された被調理物を常温より加熱することにより、温度上昇による吸水効果と、圧力の減少と増大の圧力処理とによる吸水効果で、米の芯まで吸水ができるので、米粒全体での糊化を促進できる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、圧力加減手段は鍋内への空気投入と空気排出をする空気ポンプとし、浸水工程において、圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で空気排出と空気投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたことにより、空気ポンプで減圧処理と加圧処理が実行され、米の吸水性を高めることができる。また、空気ポンプによるので、圧力処理による被調理物への加熱は発生せず、鍋加熱手段の加熱による被調理物に応じた温度での圧力処理ができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、空気ポンプは複数有することにより、空気ポンプの使い分けで圧力の変動幅を大きくすることが簡単にでき、さらなる吸水向上をはかることができる。
第5の発明は、特に、第1または第2の発明において、圧力加減手段は鍋内に蒸気を投入する蒸気投入手段とし、浸水工程において、鍋内への蒸気投入後に圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で蒸気投入を停止し、その後に蒸気孔を開放し鍋内に空気を投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたことにより、鍋内部に投入された蒸気が米、水および鍋の内面に付着して凝縮し加熱することで、鍋上部から米や食材を均一に適度な温度に加熱して浸水できる。また、鍋内に蒸気を充満させ、蒸気孔を密封した状態で、蒸気の投入を停止すると、鍋の内部の蒸気は凝縮し、鍋や被調理物の温度に応じた蒸気圧と残存する空気による圧力まで減圧され、その後に蒸気孔を開放することで空気が投入されて、大気圧まで加圧される圧力処理が実行され、適度な温度に加熱された米の芯まで吸水ができる。鍋内の米がムラなく吸水できるので、炊き上がりにもムラがなく、炊飯性能が向上する。
第6の発明は、特に、第1または第2の発明において、圧力加減手段は鍋内に蒸気を投入する蒸気投入手段とし、浸水工程において、鍋内への蒸気投入後に圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で蒸気投入を停止し、その後に蒸気投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたことにより、蒸気孔を密封した状態での蒸気投入による加圧であるので、予め減圧処理で投入された鍋内の熱が加圧処理で機外に排出されず、蒸気熱は浸水工程において被調理物の加熱のためにも有効利用できる。
第7の発明は、特に、第4または第5の発明において、蒸気投入手段は蒸気を生成する水容器と水容器を加熱する水容器加熱手段とを有することにより、水容器と鍋は発生した蒸気を投入する蒸気通路で連通しており、蒸気通路への外気の流入がなく、設定した温度の蒸気で圧力処理ができ、鍋の被調理物への加熱量や浸水温度が変動せず、吸水性能が安定して炊飯性能が向上する。
第8の発明は、特に、第1または第2の発明において、圧力加減手段は空気ポンプと蒸気投入手段の両者からなることにより、一方を減圧用に他方を加圧用に用いることができ、状況に応じて最適な圧力処理を実行することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、内蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手段を有し、浸水工程において内蓋が一定時間以上開放された後に圧力処理を実行することにより、蓋開閉検知手段の検知信号に基づき、内蓋が一定時間以上開放されたことを検出すると、被調理物の温度変化が僅かな場合も、圧力処理を実行する。このように、鍋内を適正な温度と湿度に維持するとともに、被調理物の加熱と吸水を適正に行うことができるもので、常に安定して炊飯性能を向上することができる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明において、鍋と内蓋の隙間を封止するパッキンを有し、前記パッキンは鍋内の圧力が大気圧以上のときに鍋と内蓋を密封する第1シール部と、大気圧より低いときに密封する第2シール部とを有することにより、炊飯工程において鍋内で蒸気が生成されたり、鍋内の圧力が上昇したりした時にパッキンの第1シール部が鍋と密着し、鍋内を密封し蒸気が漏れない。また、鍋内の圧力が減少した時にパッキンの第2シール部が鍋と密着し、鍋内を密封し空気の進入を防止する。このように、鍋内の加圧と減圧に対応したパッキンであるので、浸水工程での米の吸水が確実に行え、おいしさの低下を防止できる。また、空気ポンプなどで空気を鍋に投入したり、空気を鍋から放出したりする時にも、同様に鍋と内蓋との密封を確保する。すなわち、所定の圧力処理を確実に実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図5は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示している。
図1に示すように、本実施の形態における炊飯器本体14は、米や水などの被調理物を収納する鍋1を着脱自在に内部に有し、炊飯器本体14の上面を覆う蓋4を開閉自在に上部に有している。蓋4は蓋ヒンジ5を中心に回転する。鍋1は、鍋1の底面に対応して設けられた加熱コイルなどの鍋加熱手段2、側面に対応して設けられた加熱コイルなどの鍋側面加熱手段3により加熱される。鍋温度検知手段11は、鍋1の底部に接触して設けられ鍋1の温度を検知する。蓋4は、蓋4の下部を構成する蓋カバーに着脱自在に設けられ蓋4が閉じられた状態のとき鍋1の開口部を覆う内蓋6と、この内蓋6を誘導加熱する加熱コイルなどの内蓋加熱手段8と、内蓋6の温度を検知する内蓋温度検知手段12を有している。
蓋4が閉じられた状態のとき、鍋1と内蓋6の間には隙間ができるが、その隙間は内蓋6に取り付けられたループ状のパッキン7で封止され、鍋1内は密閉される。
鍋1の内部を加圧または減圧する圧力調整手段9は、内蓋6に設けられた鍋1内の蒸気や空気を放出する蒸気孔6aと、球状の弁体9aを移動させて蒸気孔6aを開閉する蒸気孔開閉手段9bと、鍋1内の圧力を検知する圧力検知手段9cとにより構成される。この構成で蒸気孔6aを密封して鍋1内に蒸気を充満させることより、鍋1内の圧力を大気圧以上に加圧したり、蒸気孔6aを開放して蒸気孔6aと蓋4に設けられた蒸気通路を通じて、鍋1内の蒸気を機外へ放出することにより、鍋1内の圧力を大気圧と同等にまで減圧したりする。すなわち、この圧力調整手段9は鍋1内の圧力を調整する機能を発揮するものであり、加圧手段でも減圧手段でもあると言える。
蓋4には鍋1の内部を加圧または減圧する圧力加減手段10である空気ポンプが配置されている。すなわち、圧力加減手段10は鍋1内への空気投入と空気排出をするものであり、図2に示す浸水工程A1、炊き上げ工程A2、蒸らし工程A3からなる炊飯工程中の被調理物に吸水させる浸水工程A1において、圧力調整手段9の蒸気孔6aを密封した状態で空気排出と空気投入することで鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしている。
鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理は、図3に示すように、浸水工程A1において、圧力加減手段10により空気排出により減圧し、その後、空気投入により鍋1内の加圧を行うものである。本実施の形態では、鍋1内の加圧は圧力加減手段10により空気投入を積極的に実行しているが、蒸気孔6aを開放して大気圧とすることでもよい。
鍋加熱手段2と圧力加減手段10を制御し炊飯工程を実行する制御手段13は、加熱手段制御部13aと温度計測部(計測手段)13bを有する。すなわち、制御手段13は、炊飯器本体14の前面に設けられた入力操作部15により入力された信号、および記憶手段(図示せず)に記憶された、浸水工程A1における温度、温度上昇速度、時間、炊き上げ工程A2における圧力値、温度、温度上昇速度などの値に基づいて炊飯工程を実行する。
炊飯工程において、加熱手段制御部13aは鍋温度検知手段11および内蓋温度検知手段12の検知信号に基づいて鍋加熱手段2、鍋側面加熱手段3および内蓋加熱手段8を制御する。
また、前記入力操作部15は、図3に示すように、炊飯スイッチ15a、かたさ設定スイッチ15bおよび各種表示部15c〜15eなどを有するものである。
そして、前記ループ状のパッキン7は、図5に示すように、鍋1内の圧力が大気圧以上のときに鍋1と内蓋6を密封する第1シール部7aと、大気圧より低いときに密封する第2シール部7bとを有する。これにより、炊飯工程において鍋1内で蒸気が生成されたり、浸水工程A1で鍋1内の圧力が上昇したりした時にパッキン7の第1シール部7aが鍋1と密着し、鍋1内を密封し蒸気が漏れない。また、鍋1内の圧力が減少した時にパッキン7の第2シール部7bが鍋1と密着し、鍋1内を密封し空気の進入を防止する。このように、鍋1内の加圧と減圧に対応したパッキン7であるので、浸水工程A1での米の吸水が確実に行え、おいしさの低下を防止できる。また、空気ポンプなどで空気を鍋1に投入したり、空気を鍋1から放出したりする時にも、同様に鍋1と内蓋6との密封を確保する。すなわち、所定の圧力処理を確実に実行することができるようにしている。
次に、本実施の形態における炊飯器の動作、作用について説明する。
炊飯工程中の浸水工程A1は、糊化温度よりも低温の水に米を浸し、予め米に吸水させておくことで、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化させるための工程である。これまでから吸水を短時間で行うには水温を上げることが有効であることは知られており、そのため、米の糊化が開始しない所定温度まで米と水の温度が上昇するように鍋加熱手段2および鍋側面加熱手段3に通電し、鍋1の底面および側面を発熱させる。また、糊化が起こると、その部位からの吸水ができなくなる。すなわち、鍋1の米全体を目的の温度で均一に維持し、鍋1の米の吸水条件を均一に保つことが行われる。所定温度としては米の糊化が起こらない40℃から60℃以下に保持される。
この工程において圧力調整手段9の球状の弁体9aで蒸気孔6aを密封し、鍋1内を密閉するとともに、圧力加減手段10を作動させ、空気排出で鍋1内の圧力を減圧する(図1のB1〜B2)。その後、圧力加減手段10による空気投入で鍋1内を加圧する。このように圧力の減少と増大の圧力処理を実行する。なお、先に記述したように、鍋1内の加圧は、圧力調整手段9の球状の弁体9aを蒸気孔開閉手段9bで移動させ、蒸気孔6aを開放するとともに、圧力加減手段10を停止することで、鍋1内の圧力を大気圧に戻すことであってもよい(図1のS1〜S2)。
この鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行することにより、減圧処理と加圧処理が実行され、米の吸水性を高めることができる。また、被調理物も鍋加熱手段2により約40℃程度に加熱されているので、効果的にお米の芯まで吸水させることができる。また、圧力加減手段10を空気ポンプとすることで、圧力処理による被調理物への加熱は発生せず、鍋加熱手段2の加熱による被調理物に応じた温度での圧力処理ができる。
このように、鍋1内の空気を排出する圧力加減手段10を駆動することで大気圧よりも減圧し、その後大気圧にまで圧力を増大する圧力処理であり、大きな真空減圧装置なしで、吸水しにくい米や食材の芯まで比較的短時間で吸水できたり、炊き込みご飯の具材などに味付けしたりできる。そして、米の吸水を十分に行うことで、その後の米澱粉の糊化を促進するものである。また、これまでよりも低温度で高い吸水性能を得ることができるので、鍋1内の被調理物の温度ムラも小さくできて、浸水工程における米の吸水ムラを小さくできる。結果として、十分に糊化を促進し全体をおいしく炊き上げることができる。
次に、浸水工程A1を所定時間行うと、炊き上げ工程A2を実行する。炊き上げ工程A2では、主として鍋加熱手段2で鍋1の底面を発熱させ、炊飯中の米および水の温度を水の沸点まで上昇する。もちろん、鍋加熱手段2、鍋側面加熱手段3および内蓋加熱手段8で加熱してもよい。また、水の沸騰により蒸気が生成する段階では、圧力調整手段9である蒸気孔開閉手段9bにより蒸気孔6aを密封して鍋1内を密閉しており、蒸気の充満により鍋1内の圧力を大気圧より高圧に保持することで、水の沸点を100℃より高め、加圧した状態で炊飯する。鍋1全体のご飯をすばやく加熱し、米澱粉の糊化を行う。
炊き上げ工程A2の加熱途中で、鍋1内の米および水の温度が60℃前後になるとデンプンの糊化が始まる。この炊き上げ工程A2において、炊飯時間を短縮するために急激に沸騰させると、米表面が先に糊化してしまい米内部への水や熱の伝達が十分に行えず、特に米中心部の糊化が完了しない状態で炊飯工程が終了するため、粘りのないパサパサしたご飯になってしまう。しかしながら、適度な浸水工程A1を経た米は、鍋1内の圧力が大気圧よりも高いため、100℃以上の水で炊き上げることができ、温度上昇速度を高めて急速に沸騰させ、100℃の水で炊く場合に比べて単位時間の加熱量が増え、糊化を促進させることができる。鍋1内の水が沸騰したことを内蓋温度検知手段12が検知すると、炊き上げ工程A2の沸騰維持工程に移る。
沸騰維持工程では、圧力調整手段9により蒸気孔6aを開放して鍋1内の圧力を大気圧と同等にしながら、沸騰を維持する。底部からの沸騰により水が対流するため、水が米同士の間を激しく流れることにより、鍋1内の米全体に水と熱がまんべんなく供給され糊化が促進される。また、鍋1内の水が蒸発すると、蒸気孔6aが開放されたことにより蒸気の流れができ、蒸気は米の間を通過して上昇して蒸気孔6aから炊飯器本体14外へ放出され、蒸気が米の間を通過することによりさらに糊化が促進される。
鍋1内の炊飯水が蒸発してほぼ無くなると鍋1の温度が急激に上昇する。この急激な上昇により所定の温度を鍋温度検知手段11が検知したとき、沸騰維持工程を終了し、次の蒸らし工程A3に移る。すなわち、沸騰維持工程の時間は、浸水工程A1おいて鍋1内に供給する水量に依存する。炊き上げ工程A2で最高温度および最高圧力による圧力処理を経た米の含水率は高くなっているため、米の吸水に要する時間を短縮することができる。これにより、炊き上げ工程A2、沸騰維持工程において水を加熱する加熱エネルギーの消費電力量を抑えることができる。
最後に、蒸らし工程A3では鍋加熱手段2が鍋1の底面のご飯が乾燥したり焦げたりしない程度に鍋1の底面を発熱させ、ご飯の糊化を持続させる。なお、蒸気孔6aを閉じ、蒸気の充満により鍋1内の圧力を大気圧より高圧に保持することで、加圧した状態で蒸らすこともできる。100℃以上の高温蒸気は細かい粒子となって、鍋1内の米の隙間を通り鍋1内の底部にも行き渡り、米の一粒一粒を包み込む。高温蒸気が鍋1内のご飯にくまなく供給されて、糊化が均一に持続される。
このように蒸らし工程A3においては、ご飯が芯まで糊化するように、ご飯が乾燥したりこげたりしない温度で、且つ鍋1全体すなわちご飯を高温の状態に保つことが重要である。
所定時間蒸らし工程A3を行った後、鍋1内の温度を所定温度(例えば、70℃前後)に維持する保温工程を行う。保温工程では、蒸らし工程A3および炊飯工程では炊き上がったご飯から蒸気が発生し、ご飯の乾燥が進行する。蒸らし工程A3では発生した余分な蒸気やご飯の付着水などは、使用者のほぐす操作で除去することが必要であるが、一方、保温工程では蒸気の流出はご飯の乾燥を進行しておいしさを低下させるので、このような蒸気の流出は抑制する必要がある。圧力調整手段9と圧力加減手段10の動作により、鍋1内の蒸気を強制的に排出したり、蒸気の流出を抑制したりすることが行われる。
このような運転は、制御手段13が炊飯工程および保温工程の進行、また蓋4の開閉、入力操作部15からの入力などに応じて、圧力調整手段9、圧力加減手段10、鍋加熱手段2などを動作させることで実現される。
なお、圧力調整手段9を、鍋1内の蒸気を放出する蒸気孔6aと、蒸気孔6aを開閉する蒸気孔開閉手段9bと、圧力検知手段9cとで構成することにより、炊飯量や水加減など、鍋1内で生成される蒸気量の多少による、鍋1内の圧力変化を検出して、蒸気を放出することで、炊飯の各工程で所定の圧力および温度に制御するものであり、圧力の低下を確認し、所定の高温高圧に保持することで炊飯性能が安定するものである。
なお、米種に応じて、炊飯の各工程で蒸気孔6aを閉じて、必要な高温高圧の状態に保持することもできるので、炊飯性能がより安定する。
なお、鍋1内の圧力を検知するために、圧力検知手段9cに代えて、鍋1内の温度を計測できる温度検知手段であってもよい。
なお、保温工程において、所定時間の間隔で、圧力調整手段9の球状の弁体9aで蒸気孔6aを閉じ、鍋1内を密閉するとともに、圧力加減手段10を作動させ、鍋1内の圧力を減圧することで、鍋1内の空気や保温臭を追い出すことで、保温したご飯のおいしさを維持するものである。
次に、減圧した浸水工程A1や保温工程、加圧した炊き上げ工程A2における「減圧」「加圧」の両状態におけるパッキン7の作用を説明する。
パッキン7は図5に示すような形状で、蓋4が開状態から閉状態に至る過程で、鍋1内に滑らかに収納されるとともに、第1シール部7aおよび第2シール部7bは第1接触部7cと第2接触部7dにより鍋1に僅かに接触する。
鍋1内を加圧した場合、例えば鍋1内の蒸気を密封し鍋1内の圧力を大気圧以上に加圧すると、鍋1内の蒸気や空気は蒸気孔6aおよび第1シール部7aから流出しようとするが、それぞれ球状の弁体9aの加圧力および第1シール部7aへの加圧力P1にて密封されて、高圧を保持できる。
逆に、鍋1内を減圧した場合、例えば内蓋6の蒸気孔6aを球状の弁体9aで閉じ、さらに圧力加減手段10を作動させ鍋1内の圧力を大気圧以下に減圧すると、機外から第2シール部7bを通過して鍋1内へと、空気が流入しようとするが、第2シール部7bへの加圧力P2にて密封されて、鍋1内の低圧状態を保持できる。
このパッキン7の基本的な形状は、蓋4が閉状態において、鍋1内の圧力が大気圧の時に、すでに第1シール部7a、第2シール部7bそれぞれに、鍋1の内面および鍋1の上端において水平であるフランジ部に接触している第1接触部7c、第2接触部7dを有している。もちろん、第1接触部7c、第2接触部7dとして必ずしも明確な凸部を形成する必要はないが、それぞれ第1シール部7a、第2シール部7bの先端部で接触することで、鍋1内を加圧あるいは減圧したときのシール面積を確保し、密封性能を得るものである。図5における矢印P2は大気圧による加圧力であり、鍋1の内部が大気圧より低圧の減圧状態において、第2シール部7bの周縁で第2接触部7dを基点に弾性変形により密着することを示している。炊飯器におけるパッキン7などシール部材は一般に耐熱性のシリコンで形成されるが、所定の弾性変形ができ、耐熱性、耐蒸気などを有すれば、これに限定するものでもない。
特に、加圧では鍋1内の圧力により内蓋6が上方向に移動するような方向に作用し、第1シール部7aは鍋1の内面に相対しているので、内蓋6およびパッキン7が鍋1の内の圧力変動により上下に移動するような場合も、矢印P1のような鍋1内の加圧力により密着しており、密封性能が安定する。また、減圧では、大気圧により内蓋6が下方向に移動するような方向に作用し、第2シール部7bは鍋1の水平のフランジ部に相対しているので、パッキン7と鍋1のフランジ部が常に密着しており、密封性能が安定する。
さらに、パッキン7は第1シール部7aの外側に第2シール部7bを配置したもので、加圧では鍋1内の気体が流出することを内側の第1シール部7aで制止し、その影響は第2シール部7bに至らない。また、減圧では外側の第2シール部7bで機外から空気が鍋1内に流入することを抑制し、その影響は第1シール部7aに至らない。すなわち、それぞれのシール部には一定方向にのみ加圧されるので、そのシール面の状態を適正に確保することで、密封性能がさらに向上する。
さらに、パッキン7は、蓋4の閉状態において第1シール部7aが鍋1に接触することにより、炊飯開始時から鍋1と内蓋6の隙間において鍋1内の気体の流出を抑制することで、必要な鍋1内の圧力に制御することができて、炊飯性能が向上する。
さらに、パッキン7は、蓋4の閉状態において第2シール部7bが鍋1に接触することにより、炊飯開始時から鍋1と内蓋6の隙間において鍋1内へ気体の流入を抑制することで、必要な鍋1内の圧力に制御することができて、炊飯性能が向上する。
さらに、第1接触部7c、第2接触部7dが平面状であるものであっても、シール性能を発揮するとともに、汚れの付着が少なく、お手入れが簡単なものである。また、パッキン7の一部に空洞を設けた形状など、種々の形状が可能であるが、これらは一般的なことであり、詳述しない。
なお、入力操作部15に炊飯する米種(白米、玄米、無洗米)や新鮮度(新米、普通米、古米)などを選択する米種入力部(図示せず)を設け、各米種に適切な圧力値や温度を記憶手段にそれぞれ記憶しておき、選択された米種に応じた圧力値になるよう圧力調整手段9により調節することにより、各米種に適切な温度、圧力で炊飯することができる。例えば、玄米の場合は、白米が選択された場合よりも圧力値を高くすることにより、かたさやぱさつきがなく炊き上げることができる。また、軟質米と硬質米、新米と古米、白米と玄米などより細かく米種を選択できるようにすることにより、より各米種に対して適切な炊飯を行うことができる。
なお、鍋加熱手段2、鍋側面加熱手段3および内蓋加熱手段8は、誘導加熱によるものを用いているが、それぞれ電気ヒーターやガス燃焼あるいは温風、高温蒸気など熱源は何でもよく、鍋加熱手段2以外は設けなくてもよい。また、それぞれが単一のリング形状であってもよく、複数個に分割されてあってもよい。もちろん、複数個のコイルで構成されてもよい。また、鍋側面加熱手段3は上下方向に多段であることで、炊飯量に応じて、鍋2の上部空間を側面から加熱することができるが、もちろん、単一の加熱コイルであってもよいものである。
なお、本実施の形態では、炊き上げ工程A2において鍋1の圧力を大気圧より高めた圧力炊飯や圧力調理を前提としているが、これに限定するものではなく、大気圧であってもよいことはいうまでもない。
なお、鍋温度検知手段11および内蓋温度検知手段12は、通常運転での温度から異常時の高温度までの範囲を検知できるものであれば、どのような検知原理でもよい。
なお、圧力調整手段9は内蓋6の蒸気孔6aを開閉することにより鍋1内の圧力を調節したが、鍋1内の圧力を制御できるものであればどのようなものでもよい。
なお、圧力調整手段9の球状の弁体9aを移動させる蒸気孔開閉手段9bは、電動機、ソレノイド、温度に応じて伸縮する形状記憶合金などにより形成することができるものであるが、一般的なよく知られた技術でもあり、図示を省略する。
なお、本実施の形態では、圧力検知手段9cを有しているが、鍋1内の温度から鍋1内の圧力を推定するものであってもよい。
なお、鍋温度検知手段11は鍋1の底部に接触し、内蓋温度検知手段12は内蓋6の上面に接触しているが、その接触場所を限定するものでも、その検知方式を限定するものでもない。
なお、圧力加減手段10である空気ポンプのポンプ形式は限定されるものではない。また、内蓋6は金属材料で形成されているが、多層金属板であっても、また部分的に厚肉であってもよく、特に蒸気の通過部分の熱容量を大きくした構成であれば、蒸気の加熱効果が向上するが、これに限定するものでもない。
(実施の形態2)
図6、図7は、本発明の実施の形態2における炊飯器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態における炊飯器は、実施の形態1における圧力加減手段10に代えて、鍋1内に蒸気を投入する蒸気投入手段からなる圧力加減手段16を用いたものである。すなわち、圧力加減手段16として鍋1内に蒸気を投入する蒸気投入手段とし、浸水工程A1において、鍋1内への蒸気投入後に圧力調整手段9の蒸気孔9aを密封した状態で蒸気投入を停止し、その後に蒸気孔9aを開放し鍋1内に空気を投入することで鍋1内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにしたものである。
また、圧力加減手段16である蒸気投入手段は、炊飯器本体14と蓋4にかけて配置されており、蒸気を生成する水容器16aと水容器16aを加熱する水容器加熱手段16bとを有し、生成した蒸気を内蓋6より鍋1内へ投入することができるように構成されている。
そして、図7に示すように、浸水工程A1の圧力処理は、第1に蒸気孔6aを開放し、水容器16aで生成した蒸気を鍋1に投入する。次に蒸気孔6aを密封し、鍋1の圧力を減少させる蒸気減圧処理を行う。さらに、蒸気孔6aを開放し、大気圧の空気を投入する空気加圧処理を行う。
この圧力処理において、鍋加熱手段2により鍋1の底面から加熱し、鍋1の内部に投入された蒸気が米、水および鍋1の内面に付着して凝縮し加熱することで、鍋1の上部から加熱する。米や食材を上下から均一に適度な温度に加熱して浸水できる。また、鍋1内に蒸気を充満させ、蒸気孔6aを密封した状態で、蒸気の投入を停止すると、鍋1の内部の蒸気は凝縮し、鍋1や被調理物の温度に応じた蒸気圧と鍋1の内部に残存する空気とによる圧力まで減圧され(これを蒸気減圧処理と呼ぶ)、その後に蒸気孔6aを開放することで空気が鍋1に投入されて、大気圧まで加圧される。このような均一加熱と圧力処理とにより、米の芯まで短時間で吸水できる。鍋1内の米がムラなく吸水できるので、炊き上がりにもムラがないので、炊飯性能が向上する。
さらに、以上のように構成された炊飯器について、機器の使用法や鍋1内の圧力の制御と蒸気の発生という点から補足説明する。
炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋1に入れ、炊飯器本体14に収納する。また、水容器16aに所定量の水を準備する。さらに、入力操作部15の炊飯スイッチ15aを使用者が操作すると、制御手段13が炊飯スイッチからよりの入力を受け、炊飯工程を実行する。
炊飯工程において、鍋温度検知手段11は鍋1の底面の温度を検知し、制御手段13へと信号を送る。鍋温度検知手段11よりの信号に基づき、制御手段13は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分された炊飯工程のそれぞれにおいて、鍋1の内部の水と米の状態が適正値として設定された温度や所定時間に維持されるよう、鍋加熱手段2、鍋側面加熱手段3、内蓋加熱手段8のそれぞれの加熱コイルへの通電量を制御する。
すなわち、鍋加熱手段2と鍋側面加熱手段3は制御手段13より供給される電流で誘導加熱により鍋1の底と側面を発熱させる。同様に、内蓋加熱手段8も制御手段13より供給される電流で誘導加熱により内蓋6を発熱させる。また、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程において、球状の弁体9aの開閉状態を切り替えることなどにより、実施の形態1における図2に示すような炊飯中の米の温度制御を行う。
また、炊き上げ工程A2で、球状の弁体9aは閉状態である時は、鍋1内の圧力が大気圧より高圧であり、鍋1内の米と水はもとより、水容器16aの内部の水も、高温高圧に保持される。鍋1内の圧力が所定圧力以上に上昇し、所定時間を経ると、球状の弁体9aが開状態に切り替わり、鍋1内の圧力が大気圧まで低下し、水の沸点が下がることで、鍋1内の水はもとより、水容器16aの内部の水も少し沸騰し、蒸気が生成される。発生した蒸気は内蓋6の表面を移動しながら、内蓋加熱手段8にて徐々に加熱されて、蒸気投入孔より高温蒸気として鍋1に投入される。したがって、制御手段13にて球状の弁体9aの動作、開閉時間および開閉回数を制御することにより、炊き上げ工程A2、蒸らし工程A3および保温工程で、高温蒸気を鍋1に投入し、さらなる加熱や保湿効果を得ることもできる。
なお、炊飯工程または保温工程で、鍋1内の圧力を大気圧より高圧にした「圧力加熱」と鍋1内に蒸気を投入する「蒸気加熱」を交互に繰り返し行うことにより、上下の加熱ムラを無くすとともに、投入した蒸気を加熱して高圧にすることで、炊飯工程ではより柔らかく炊き上げることもできる。また、炊飯工程や保温工程では投入した蒸気をさらに鍋1の底部へと浸透させるものであり、鍋1内の上下のムラなく、乾燥させずに加熱と加水ができるので、糊化を促進しておいしいご飯に炊き上げる炊飯性能と、適切な温度でしっとりとした保温ご飯に維持する保温性能とを得るものである。
なお、保温ご飯または冷めたご飯を加熱する再加熱工程で、少なくとも鍋1内の圧力を大気圧より高圧にする「圧力加熱」を実施することにより、圧力加減手段16で生成し蒸気投入口から投入した蒸気を加熱して高圧にすることで、蒸気をさらに鍋1の底部へと浸透させるものである。短時間でムラなく加熱と加水を実行できるので、ご飯を乾燥させずにおいしいご飯に再加熱できるものである。
なお、圧力加減手段16である蒸気投入手段から鍋1内に供給する蒸気をさらに加熱する蒸気加熱手段を備える(内蓋6、内蓋加熱手段8などで加熱することも含む)ことにより、蒸気の温度を水の沸点を超える温度の高温蒸気にして、鍋1内に投入することができる。鍋1内の温度が圧力炊飯の炊き上げ工程では100℃以上であるのに対し、それと同程度以上の高温度の蒸気を投入するものであり、蒸らし工程A3でもご飯の温度を下げずに高温を維持できるものである。
なお、水容器16aを蓋4に配置することで、炊き上げ工程A2において鍋2および加熱されたご飯からの放熱を受けるので、以後の工程で水容器16aから蒸気を発生するときには、水容器16aの水はあらかじめ高温度に予熱された状態となっている。すなわち、炊き上げ工程A2や蒸らし工程A3において、球状の弁体9aを開放すれば、水の沸点が下がり、直ちに水が沸騰するものであり、短時間で蒸気を、また圧力加減手段16で高温蒸気を得ることができる。炊飯に必要な熱エネルギーを所定のタイミングで投入できるので、応答性がよく、この点から省エネにもなる。
なお、内蓋6は単層あるいは多層の金属材料で形成されているが、圧力加減手段16や蒸気が加熱される部位を含めて内蓋6の一部または全部に蓄熱部を設けたものであってもよい。このことで、蓄熱部に高温エネルギーを保有させた状態で水を滴下すれば、短時間で蒸気を生成することができて、炊飯工程あるいは保温工程で、必要なタイミングで蒸気を鍋2に投入することができる。
なお、圧力調整手段9により、炊飯の炊き上げ工程A2に限らず、蒸らし工程A3で、鍋1で生成された蒸気による鍋1内の蒸気圧力および蒸気温度を制御して、いろいろな食感のご飯に炊き上げることができる。すなわち、球状の弁体9aが動作する時間と回数を制御すれば、圧力加減手段16で生成した蒸気の加熱条件や、鍋1への蒸気の投入量および排出量を制御でき、ご飯への加熱条件を制御することで様々な食味を実現し、炊飯性能が向上する。
なお、本実施の形態では、炊飯性能の向上のために炊き上げ工程A2の後半部および蒸らし工程A3で高温蒸気を投入するようにしているが、鍋加熱手段2、鍋側面加熱手段3、内蓋加熱手段8の運転方法により、米の種類、劣化度合い、炊き上げるご飯の硬さに関する好みなどの違いにより、一部の工程でのみ投入しても、炊飯性能が向上するものである。また、これを前提とすれば、蒸気発生のための使用水量も少なくなり、水容器16aの大きさが小型化でき、鍋1の内容積にも殆ど影響しないで、炊飯器本体14や全体の大きさもコンパクトなものとなる。
なお、内蓋加熱手段8および水容器加熱手段16bを炊き上げ工程A2で動作させ、蒸気および水容器16a内の水を高温度にすることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における炊飯器の圧力処理を示している。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、浸水工程A1における圧力処理として、蒸気減圧処理と蒸気加圧処理を行うものである。
すなわち、浸水工程A1の圧力処理は、第1に蒸気孔6aを開放し、水容器16aで生成した蒸気を鍋1に投入する。次に蒸気孔6aを密封し、鍋1の圧力を減少させる蒸気減圧処理を行う。さらに、水容器加熱手段16bを作動させ、発生した蒸気を圧力加減手段16にて鍋1に投入することで、鍋1内の圧力を高める蒸気加圧処理を行う。最後に蒸気孔6aを開放し、大気圧の空気を投入する空気加圧処理を行う。
このような圧力処理において、鍋加熱手段2により鍋1の底面から加熱し、鍋1の内部に投入された蒸気が米、水および鍋1の内面に付着して凝縮し加熱することで、鍋1の上部から加熱する。米や食材を上下から均一に適度な温度に加熱して浸水できる。また、鍋1内に蒸気を充満させ、蒸気孔6aを閉じた状態で、蒸気の投入を停止すると、鍋1の内部の蒸気は凝縮し、鍋1や被調理物の温度に応じた蒸気圧と鍋1の内部に残存する空気とによる圧力まで減圧され(これを蒸気減圧処理と呼ぶ)、その後に蒸気を投入することで、鍋1内の被調理物をさらに加熱しながら、圧力を高めて、吸水を進行させる。最後に、蒸気孔6aを開放することで空気が鍋1に投入されて、大気圧まで加圧される。このような均一加熱と圧力処理とにより、より米の芯まで短時間で吸水できる。鍋1内の米がムラなく吸水できるので、炊き上がりにもムラがないので、炊飯性能が向上する。
なお、このような減圧状態での蒸気加圧処理では、低温の蒸気が得られるので、被調理物の温度が過剰に上昇して、米澱粉が糊化することなく、適温で浸水できる。また、水容器16aの水の蒸発が低温で行えるので、必要なタイミングで瞬時に発生させることができる。
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4における炊飯器の圧力処理を示している。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、浸水工程A1における圧力処理として、蒸気減圧処理と空気加圧処理を行うものである。つまり、圧力加減手段10は空気ポンプと蒸気投入手段の両者からなるものである。
すなわち、浸水工程A1の圧力処理は、第1に蒸気孔6aを開放し、水容器16aで生成した蒸気を鍋1に投入する。次に蒸気孔6aを密封し、鍋1の圧力を減少させる蒸気減圧処理を行う。さらに、蒸気孔6aを開放し、大気圧の空気を投入する空気加圧処理を行う。さらに、蒸気孔6aを密封し、圧力加減手段10の動作を反転し、大気圧の空気を投入する空気加圧処理を行う。
この圧力処理において、鍋1内は大気圧より低圧の真空減圧から、大気圧より高圧の圧力加圧に変動するものであり、圧力の変動幅を大きくすることで、さらなる吸水の向上が図れる。
(実施の形態5)
図10、図11は、本発明の実施の形態5における炊飯器を示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、鍋1内を減圧する圧力加減手段10の空気ポンプに加えて、鍋1内に空気を加圧して投入できる圧力加減手段20である空気ポンプを別に有するものである。つまり、本実施の形態では空気ポンプを複数有するものである。
図11に示すように、浸水工程A1の圧力処理は、まず蒸気孔6aを密封し、圧力加減手段10である空気ポンプで空気減圧処理を行う。次に、蒸気孔6aを開放し、大気圧の空気を投入する空気加圧処理を行う(B3〜B4)。さらに、蒸気孔6aを密封し、圧力加減手段20である空気ポンプで空気加圧処理を行う。
この圧力処理において、鍋1内は大気圧より低圧の真空減圧から、大気圧より高圧の圧力加圧に変動するものであり、圧力の変動幅を大きくすることで、さらなる吸水の向上が図れる。すなわち、空気ポンプの使い分けで圧力の変動幅を大きくすることが簡単にでき、さらなる吸水向上をはかることができる。
なお、圧力加減手段10、20の2個の空気ポンプを搭載する代わりに、1個の空気ポンプで空気の流れを反転させたり、経路を切り替えたりしてもよいものである。
なお、圧力加減手段10で大気圧より減圧し、蒸気投入手段である圧力加減手段16で大気圧以上に加圧する、あるいは蒸気投入手段である圧力加減手段16で大気圧より減圧し、圧力加減手段10、20で大気圧以上に加圧するものでもよい。
なお、浸水工程A1における真空減圧および圧力加圧を圧力加減手段10、20で実行すると、被調理物の加熱が無いので、所定温度、特に常温での吸水性能が向上する。
なお、浸水工程A1における真空減圧および圧力加圧を蒸気投入手段である圧力加減手段16で実行すると、圧力処理は大気圧より低圧の真空減圧から、大気圧より高圧の圧力加圧に変動することができるとともに、蒸気により被調理物の加熱が行え、所定温度、特に高温での吸水性能が向上する。なお、かたさ、甘みなどの設定に対応して、圧力処理の温度、時間を変えてもよい。
なお、内蓋6の開閉を検知する蓋開閉検知手段4aを有し、浸水工程A1において内蓋6が一定時間以上開放された後に圧力処理が実行されるようにしてもよい。蓋開閉検知手段4aの検知信号に基づき、制御手段13は内蓋6の開閉時間を算出し、内蓋6が一定時間以上開放されたことを検出すると、被調理物の温度変化が僅かな場合も、圧力処理を実行する。浸水工程A1で鍋1内を適正な温度と湿度に維持するとともに、被調理物の加熱と吸水を適正に行うことができるもので、常に安定しておいしさを実現できる。なお、米の種類に対応して、圧力処理の温度、時間を変えてもよい。
なお、浸水工程A1は、米の炊飯における慣例に基づくものであり、被調理物によっては味付け工程とも言えるものである。
なお、本実施の形態において、圧力加減手段10、16、20とを備えることで、種々の圧力処理が行えることを示したが、適宜、いずれかひとつで構成できるものであることは言うまでもない。
なお、本実施の形態において、浸水工程A1における圧力処理は1回行うものとしているが、複数回実施してもよいものである。
なお、圧力処理において、蒸気減圧処理と空気減圧処理とを組み合わせた減圧処理や、蒸気加圧処理と空気加圧処理を組み合わせた加圧処理のいずれかを採用してもよいものである。それぞれに小型の蒸気投入手段や圧力加減手段で高度な減圧処理や加圧処理を行えるものである。
なお、圧力加減手段として、蒸気投入手段や空気ポンプを選択するメリットはそれぞれにあるが、吸水効果の向上とすれば、これらに限定するものでもない。
なお、被調理物を加熱するにあたり、鍋1内が減圧状態であり、被調理物の上部空間での熱対流が少ないことから、鍋1の上方からマイクロ波や遠赤外線による加熱を行うことで、浸水工程A1における加熱能力を高めてもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、手間や複数の機器を要することなく、炊き上がりムラのない炊飯性能を向上した炊飯器を提供することができるので、家庭用はもちろんのこと業務用の炊飯器や調理器などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図 同炊飯器の炊飯工程の温度チャート 同炊飯器の炊飯工程の圧力チャート 同炊飯器の入力操作部の正面図 同炊飯器のパッキンの減圧における密封性を示す断面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の断面図 同炊飯器の浸水工程の圧力処理を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における炊飯器の圧力処理を示すタイムチャート 本発明の実施の形態4における炊飯器の圧力処理を示すタイムチャート 本発明の実施の形態5における炊飯器の断面図 同炊飯器の浸水工程の圧力処理を示すタイムチャート
符号の説明
1 鍋
2 鍋加熱手段
4 蓋
4a 蓋開閉検知手段
6 内蓋
6a 蒸気孔
7 パッキン
7a 第1シール部
7b 第2シール部
9 圧力調整手段
9a 球状の弁体
9b 蒸気孔開閉手段
10、16、20 圧力加減手段(空気ポンプ、蒸気投入手段)
11 鍋温度検知手段
13 制御手段
13a 加熱手段制御部
14 炊飯器本体
16a 水容器
16b 水容器加熱手段

Claims (10)

  1. 被調理物を収納する鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う内蓋と、前記鍋の蒸気を排出する蒸気孔を開閉する圧力調整手段と、前記鍋の内部を加圧または減圧する圧力加減手段と、前記鍋加熱手段と前記圧力加減手段を制御し炊飯工程を実行する制御手段とを備え、炊飯工程中の被調理物に吸水させる浸水工程において、前記圧力加減手段により鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにした炊飯器。
  2. 浸水工程において、鍋加熱手段により鍋および収納された被調理物を常温より加熱する請求項1に記載の炊飯器。
  3. 圧力加減手段は鍋内への空気投入と空気排出をする空気ポンプとし、浸水工程において、圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で空気排出と空気投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにした請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 空気ポンプは複数有する請求項3に記載の炊飯器。
  5. 圧力加減手段は鍋内に蒸気を投入する蒸気投入手段とし、浸水工程において、鍋内への蒸気投入後に圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で蒸気投入を停止し、その後に蒸気孔を開放し鍋内に空気を投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにした請求項1または2に記載の炊飯器。
  6. 圧力加減手段は鍋内に蒸気を投入する蒸気投入手段とし、浸水工程において、鍋内への蒸気投入後に圧力調整手段の蒸気孔を密封した状態で蒸気投入を停止し、その後に蒸気投入することで鍋内の圧力の減少と増大の圧力処理を実行するようにした請求項1または2に記載の炊飯器。
  7. 蒸気投入手段は蒸気を生成する水容器と水容器を加熱する水容器加熱手段とを有する請求項4または5に記載の炊飯器。
  8. 圧力加減手段は空気ポンプと蒸気投入手段の両者からなる請求項1または2に記載の炊飯器。
  9. 内蓋の開閉を検知する蓋開閉検知手段を有し、浸水工程において内蓋が一定時間以上開放された後に圧力処理を実行する請求項1〜8のいずれか1項に記載の炊飯器。
  10. 鍋と内蓋の隙間を封止するパッキンを有し、前記パッキンは鍋内の圧力が大気圧以上のときに鍋と内蓋を密封する第1シール部と、大気圧より低いときに密封する第2シール部とを有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の炊飯器。
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