JPH09164027A - ヒーティングカート内のパンタグラフ構造 - Google Patents

ヒーティングカート内のパンタグラフ構造

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JPH09164027A
JPH09164027A JP34730195A JP34730195A JPH09164027A JP H09164027 A JPH09164027 A JP H09164027A JP 34730195 A JP34730195 A JP 34730195A JP 34730195 A JP34730195 A JP 34730195A JP H09164027 A JPH09164027 A JP H09164027A
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JP
Japan
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contact
terminal
pantograph
contact terminal
tray
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JP34730195A
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English (en)
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Masanori Harashima
正徳 原島
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、腐食しやすかった電気接点が減少す
るので、電気的な導電不良が発生しにくく、故障率が大
幅に低下すると共に、第2に、しかもこれが簡単容易に
実現される、ヒーティングカート内のパンタグラフ構造
を提案する。 【解決手段】 このヒーティングカートは、一方の側板
内面にガイドレールとパンタグラフ11が交互に取付け
られ、ヒーター付のトレイ5が、ガイドレール上に保持
されパンタグラフ11の接点端子13にて押下されつ
つ、収納される。そしてパンタグラフ11は、電源側に
接続されるリード線21と、リード線21に接続された
ターミナル22と、ターミナル22下にスプリング23
を介して接続され、トレイ5側の接点端子6上に対応接
触して接続される接点端子13と、を有してなる。そし
て、リード線21と接点端子13間を直接接続する配線
33が追加的に設けられるか、スプリング23と接点端
子13間を溶接34してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒーティングカー
ト内のパンタグラフ構造に関する。すなわち、ヒーター
付の飲食物用のトレイが多数収納され、例えば航空機内
での飲食物の提供サービスに供されるヒーティングカー
トにおける、通電用のパンタグラフ構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のヒーティングカートは、箱状を
なしドアとキャスターを備え、一方の側板内面にガイド
レールとパンタグラフとが、交互に上下多段に取付けら
れている。そして、ヒーター付の飲食物用のトレイが、
このガイドレール上に保持されると共に、上からパンタ
グラフの接点端子にて押下されつつ、内部に多数収納さ
れる。そしてリード線,ターミナル,スプリング等を介
し電源に接続されたパンタグラフ側の接点端子が、収納
されたトレイ側の接点端子に対応接触して接続されるこ
とにより、トレイ側のヒーターが通電され発熱するよう
になっている。
【0003】そして従来、このようなパンタグラフは、
図2の要部の正面図に示した構造よりなっていた。すな
わち、従来のパンタグラフAは、電源側に接続されたリ
ード線1の端が、ターミナル2の上端部にハンダ付けさ
れて接続され、又、ターミナル2の下端部下に、導電性
のスプリング3の上端部が圧接されて接続され、更に、
スプリング3の下端部が、接点端子4の上端部に圧接さ
れて接続され、かつ、このようなパンタグラフA側の接
点端子4の接触部が、収納されたトレイ5側の接点端子
6上に、圧接により接続されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、従来のパンタグラフAでは、上述したように、リー
ド線1とターミナル2間が、ハンダ付けによる電気接点
Bにて接続され、ターミナル2とスプリング3間が、圧
接による電気接点Bにて接続され、スプリング3と接点
端子4間も、圧接による電気接点Bにて接続されると共
に、この接点端子4とトレイ5側の接点端子6間も、圧
接による電気接点Bにて接続されていた。このように、
従来のパンタグラフA構造にあっては、トレイ5側の接
点端子6に至るまでに、直列で考えた場合に電気接点B
が4箇所もあり、このような電気接点B(特に圧接され
たスプリング3と接点端子4間)の腐食により、電気的
な導電不良が発生しやすく、故障率が高いという問題が
指摘されていた。なお腐食に関しては、ヒーティングカ
ートが保守サービス時に全体的に水洗いされ、その際、
水分が付着しやすいと共に使用される洗剤が残留して酸
化を促進しやすい、という背景も、このような腐食の大
きな原因となっていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、請求項
1では、リード線と接点端子間を直接接続する配線を設
けたことにより、請求項2では、スプリングと接点端子
間を溶接してなることにより、第1に、故障率が低下す
ると共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現され
る、ヒーティングカート内のパンタグラフ構造を提案す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のヒーティングカート内のパンタグラフ構造は、箱状を
なしドアとキャスターを備え、一方の側板内面にガイド
レールとパンタグラフとが交互に上下多段に取付けら
れ、ヒーター付の飲食物用のトレイが、該ガイドレール
上に保持されると共に該パンタグラフの接点端子にて押
下されつつ、内部に多数収納されるヒーティングカート
において用いられる。そして該パンタグラフは、電源側
に接続されるリード線と、該リード線の端に接続された
ターミナルと、該ターミナル下に導電性のスプリングを
介して接続されると共に、収納された前記トレイ側のヒ
ーター用の接点端子上に対応接触して接続可能な接点端
子と、を有してなる。
【0007】そして、更に該パンタグラフは、該リード
線と該接点端子間を直接接続する配線が、該ターミナル
や該スプリングと並列に設けられていること、を特徴と
する。次に、請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この請求項2のヒーティングカート内のパンタグラ
フ構造は、上述した該リード線と該接点端子間を直接接
続する配線を設けることに代え、該スプリングの下端部
と該接点端子の上端部間を溶接してなること、を特徴と
する。
【0008】このように、このヒーティングカート内の
パンタグラフ構造は、請求項1では、リード線と接点端
子間を直接接続する配線を追加的に並列に設けてなり、
請求項2では、スプリングと接点端子間を圧接ではなく
溶接してなる。そこで第1に、トレイ側の接点端子に至
るまでの電気接点を2箇所に減少させる配線を追加した
り、スプリングと接点端子間を溶接したことにより、腐
食しやすかった電気接点が減少し、電気的な導電不良が
発生しにくくなる。更に請求項1では、配線を並列に追
加することにより、フェイルセーフ的なバックアップ機
能が発揮され、この面からも電気的な導通不良が発生し
にくくなる。第2に、しかもこれは、配線を追加したり
溶接を実施したことにより、簡単容易に実現される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1は、この
発明の実施の形態の説明に供する要部の正面図であり、
(1)図は本発明の1例を示し、(2)図は本発明の他
の例を示す。図3は、ヒーティングカート内のパンタグ
ラフおよびガイドレールを示す、一部を切欠いた正面図
であり、図4は、同パンタグラフおよびガイドレールを
示し、(1)図は斜視図、(2)図は縦断面図である。
図5は、ヒーティングカートの全体斜視図、図6は、ト
レイの平面図である。
【0010】まず、図5,図6を中心に図3,図4を参
照しつつ、ヒーティングカートCおよびトレイ5につい
て、一般的に述べる。このヒーティングカートCは、箱
状をなしドア7とキャスター8を備えてなり、一方の側
板9の内面に、ガイドレール10とパンタグラフ11と
が交互に上下多段に取付けられ、ヒーター12付の飲食
物用のトレイ5が、ガイドレール10上に保持されると
共にパンタグラフ11の接点端子13にて押下されつ
つ、内部に多数収納される。
【0011】このようなヒーティングカートCおよびト
レイ5について、更に詳述する。ヒーティングカートC
は、天板14,床板15,側板9,ドア7等により、箱
状をなす。すなわち、アルミ型材等の軽量金属製のフレ
ーム枠16が、上下・左右・前後の端縁に骨組として配
され、このフレーム枠16に、天板14,床板15,左
右の側板9等が、固定的に組み付けられている。天板1
4,床板15,側板9等としては、ハニカムコア,発泡
プラスチック等を芯材とし、その両面に強化プラスチッ
ク板等の表面板が添着され、もって断熱性に優れたサン
ドイッチパネルが用いられる。又、開放された前後端面
にはそれぞれドア7が、ヒンジ17によりフレーム枠1
6に取付けられている。なお、ヒーティングカートC内
は一般に冷却され、トレイ5上の飲食物について細菌等
の繁殖が防止されており、例えばドライアイス等の冷却
材が最上部に収納され、対流により内部が所定温度に冷
却されている。そして、床板15下の4隅にはキャスタ
ー8が付設されており、このヒーティングカートCは、
例えば航空機の機内や新幹線等の車輌の客室内におい
て、乗員が乗客に食事や飲物のサービスを実施する際に
使用される。
【0012】そして、このヒーティングカートCの左右
の側板9の内面には、左右対向してガイドレール10が
上下多段に取付けられており、この左右のガイドレール
10間に、トレイ5が出し入れ自在な棚として配され、
このトレイ5上に、飲食物その他の物品が載せられる。
すなわちトレイ5は、周りに立ち上がり部18を備えた
略盆状をなし、立ち上がり部18の外側両側に、フラッ
トな載置部19が形成されている。そして、このような
トレイ5の立ち上がり部18内に、各種の食器,カッ
プ,ナイフ,フォーク等が配され、これらに各種の飲食
物が配される。そしてトレイ5の一部、図示例では隅部
一箇所にヒーター12が配されており、ヒーター12は
面状をなし、飲食物のうち加熱調理を要する加熱食品が
配された容器が、その上に位置せしめられる。つまり、
前述によりヒーティングカートC内は一般に冷却され、
トレイ5上の飲食物も一般的には冷却保存されるが、飲
食物のうち暖めた状態が適した加熱食品については、こ
のようにヒーター12にて加熱調理される。
【0013】なお図5に示したヒーティングカートC
は、トレイ5が、前後に2個ずつ並んだ状態で上下に棚
状に収納され、それぞれ前後から出し入れされるタイプ
よりなるが、勿論これに限定されるものではない。例え
ば、トレイ5が前後には並ばず、1個だけの状態で上下
に棚状に収納されるタイプのものも考えられ、このタイ
プでは、前側のみにドア7が設けられると共に後側に奥
板が設けられ、奥行きが図示のタイプの約半分となる。
更に、例えばトレイ5が前後左右に2個ずつ計4個並ん
だ状態で上下に棚状に収納された、ダブルサイズタイプ
のものも考えられる。図中20はブレーキ用のペタルで
ある。ヒーティングカートCおよびトレイ5は、一般的
にこのようになっている。
【0014】次に図3および図4により、パンタグラフ
11について述べる。パンタグラフ11は、前述した左
右の側板9のうち一方の側板9について、各ガイドレー
ル10と交互に上下多段に取付けられており、図示例に
あっては、このような上側のパンタグラフ11と下側の
ガイドレール10とが、上下1対で一体形成され、もっ
て側板9の内面にねじ止め等にて取付け固定されてい
る。そして、このパンタグラフ11は、電源側に接続さ
れるリード線21と、リード線21の端に接続されたタ
ーミナル22と、ターミナル22下に導電性のスプリン
グ23を介して接続されると共に、収納されたトレイ5
側のヒーター12用の接点端子6上に対応接触して接続
可能な接点端子13と、を有してなり、これらをケース
D内に収納してなる。
【0015】すなわち、外部電源にコネクタ(図示せ
ず)を介し接続された配線24が、ヒーティングカート
Cの側板9の中空切欠部25内を縦に配されており、各
パンタグラフ11について、それぞれのコンデンサ26
やリード線21を介し、ターミナル22に接続されてい
る。ターミナル22は、その周溝27がケースD内に突
設された保持リブ28にて外嵌,係止されることによ
り、ケースD内に固定的に取付けられている。そして、
このようなターミナル22下に、導電性のスプリング2
3を介し接点端子13が接続されており、接点端子13
は、上部のフランジ部29と下部の接触部30とが一体
形成されてなる。
【0016】接点端子13の上部のフランジ部29は、
上位のスプリング23に下から圧接,接続されると共
に、スプリング23の下方への付勢力により、ケースD
の底板31に穿設された穴32の周囲に、上側から圧接
されている。又、接点端子13の下部の接触部30は、
縦断面が略半円状つまり軸を横に取った薄い半円柱状を
なし、前後にアール部が位置すべく配されており、ケー
スDの底板31の穴32に遊挿され、穴32を介し下方
へ露出せしめられ、もって収納されたトレイ5側の接点
端子6に、上側から対応接触して接続可能となってい
る。なおトレイ5側の接点端子6は、ヒーターパッドと
も称され、フラットな平板状をなし、前述したトレイ5
の載置部19(図6を参照)上に固設されており、この
ようなトレイ5側の接点端子6上に、パンタグラフ11
側の接点端子13の接触部30が、スプリング23の付
勢力にて圧接状態で、対応接触するようになっている。
そしてパンタグラフ11は、このようなリード線21,
ターミナル22,スプリング23,接点端子13等を、
前後(図面上では左右)に1対備えてなり、対応してト
レイ5側にも前後(図面上では左右)に1対設けられた
接点端子6(図6を参照)に対し、それぞれ対応接触し
て接続されることにより、トレイ5側のヒーター12と
の間で電気回路が形成されるようになっている。
【0017】そして、図1の(1)図に示した例では、
更に、このようなパンタグラフ11について、リード線
21と接点端子13間を直接接続する配線33が、ター
ミナル22やスプリング23と並列に設けられている。
すなわちこの配線33は、ターミナル22に至るリード
線21の途中から分岐された後、接点端子13のフラン
ジ部29の上方延出部にハンダ付けにて接続されてい
る。そこでこの例では、電源側からトレイ5の接点端子
6側へは、まず、リード線21,ターミナル22,ス
プリング23,接点端子13等を辿る電路と、更に、
リード線21,配線33,接点端子13等を辿る電路と
の2系統が形成される。他方、図1の(2)図に示した
例では、スプリング23の下端部と接点端子13のフラ
ンジ部29の上端部との間が、従来の圧接,接触による
接続に代え、溶接34にて接続されている。すなわち、
スプリング23の下端部は折り込まれ、もって、ハンダ
付けやろう付け等を含む溶接34にて、接点端子13の
フランジ部29に接続されている。
【0018】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このヒーティングカー
トC内のパンタグラフ11は、図1の(1)図に示した
例では、リード線21と接点端子13間を直接接続する
配線33を、追加的に並列に設けてなり、又、図1の
(2)図に示した例では、スプリング23と接点端子1
3間を、圧接,接触ではなく溶接34してなる。そこ
で、次の第1,第2のようになる。
【0019】第1に、図1の(1)図に示した例のパン
タグラフ11にあっては、まず、リード線21,ター
ミナル22,スプリング23,接点端子13等を辿る電
路では、リード線21とターミナル22間がハンダ付け
による電気接点Bにて接続され、ターミナル22とスプ
リング23間が圧接による電気接点Bにて接続され、ス
プリング23と接点端子13間も圧接による電気接点B
にて接続されると共に、この接点端子13とトレイ5側
の接点端子6間も、圧接による電気接点Bにて接続さ
れ、もって、トレイ5に至るまで直列で考えた場合、電
気接点Bが4箇所となっている。しかしながら、これと
共に、リード線21,配線33,接点端子13等を辿
る電路では、配線33と接点端子13間がハンダ付けに
より電気接点Bにて接続されると共に、この接点端子1
3とトレイ5側の接点端子6間が、圧接による電気接点
Bにて接続され、もってトレイ5に至るまで直列で考え
た場合、電気接点Bが2箇所となっている。
【0020】このように、図1の(1)図に示した例で
は、トレイ5側に至るまでの電気接点Bを2箇所に減少
させる配線33を備えてなる。更に、この図1の(1)
図に示した例では、このように、リード線21,ター
ミナル22,スプリング23,接点端子13等を辿る電
路と、リード線21,配線33,接点端子13等を辿
る電路との2系列が形成されており、もしも一方が故障
した場合も他方が使用可能であり、フェイルセーフ的な
バックアップ機能が発揮される。このように、図1の
(1)図に示したパンタグラフ11は、腐食しやすい電
気接点Bを減少させる配線33を備えてなる(リード線
21と接点端子13間を配線33にて直接接続してあ
る)と共に、バックアップ機能も発揮され、もって電気
的な導通不良が発生しにくくなる。
【0021】他方、図1の(2)図に示した例のパンタ
グラフ11にあっては、電気接点Bが3箇所となるよう
に、スプリング23と接点端子13間を溶接34してな
る。すなわちスプリング23の下端部と接点端子13の
上端部間は、腐食しやすい圧接,接触による電気接点B
に代え、溶接34にて固定的に接続されている。図1の
(2)図に示した例では、このように腐食しやすかった
電気接点Bを減少させたことにより、つまり、従来より
腐食発生が特に顕著とされていたスプリング23と接点
端子13間を溶接34したことにより、電気的な導通不
良が発生しにくくなっている。
【0022】第2に、しかもこれは簡単容易に実施され
る。すなわち、図1の(1)図に示した例のパンタグラ
フ11にあっては、配線33を追加したことにより、
又、図1の(2)図に示したパンタグラフ11にあって
は、溶接34を追加的に実施しただけで、それぞれ、上
述した第1の電気的な導通不良の防止が、簡単容易に実
現される。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るヒーティングカート内のパ
ンタグラフ構造は、以上説明したように、請求項1で
は、リード線と接点端子間を直接接続する配線を設けた
ことにより、請求項2では、スプリングと接点端子間を
溶接してなることにより、次の効果を発揮する。
【0024】第1に、故障率が低下する。すなわち、こ
のヒーティングカート内のパンタグラフ構造では、トレ
イ側の接点端子に至るまでの電気接点が2箇所と少なく
なる配線を、追加的に並列に設けたり、スプリングと接
点端子間を溶接したことにより、腐食しやすかった電気
接点が減少するので、電気的な導電不良が発生しにく
く、故障率が大幅に低下する。すなわち、ヒーティング
カートは保守サービス時に全体的に水洗いされ、その
際、水分が付着しやすいと共に使用される洗剤が残留し
て酸化を促進しやすい状況にあるが、電気接点が4箇所
で圧接,接触による接続が多かった前述したこの種従来
例に比し、腐食による電気的な導電不良が発生しにく
く、故障率が大幅に低下する。特に請求項1では、配線
を並列に追加することにより、フェイルセーフ用のバッ
クアップ機能が発揮され、この面からも故障率が低下す
る。
【0025】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、このヒーティングカート内のパンタグ
ラフ構造は、配線を追加したり溶接を実施するだけの簡
単な構成により、コスト面にも優れ容易に、上述した第
1の点が実現される。このように、この種従来例に存し
た課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒーティングカート内のパンタグ
ラフ構造について、発明の実施の形態の説明に供する要
部の正面図であり、(1)図は、本発明の1例を示し、
(2)図は、本発明の他の例を示す。
【図2】この種従来例に係るパンタグラフ構造の要部の
正面図である。
【図3】ヒーティングカート内のパンタグラフおよびガ
イドレールを示す、一部を切欠いた正面図である。
【図4】同パンタグラフおよびガイドレールを示し、
(1)図は斜視図、(2)図は縦断面図である。
【図5】ヒーティングカートの全体斜視図である。
【図6】トレイの平面図である。
【符号の説明】
5 トレイ 6 接点端子 7 ドア 8 キャスター 9 側板 10 ガイドレール 11 パンタグラフ 12 ヒーター 13 接点端子 21 リード線 22 ターミナル 23 スプリング 33 配線 34 溶接 C ヒーティングカート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなしドアとキャスターを備え、一
    方の側板内面にガイドレールとパンタグラフとが交互に
    上下多段に取付けられ、ヒーター付の飲食物用のトレイ
    が、該ガイドレール上に保持されると共に該パンタグラ
    フの接点端子にて押下されつつ、内部に多数収納される
    ヒーティングカートにおいて、 該パンタグラフは、電源側に接続されるリード線と、該
    リード線の端に接続されたターミナルと、該ターミナル
    下に導電性のスプリングを介して接続されると共に、収
    納された前記トレイ側のヒーター用の接点端子上に対応
    接触して接続可能な接点端子と、を有してなり、 更に該パンタグラフには、該リード線と該接点端子間を
    直接接続する配線が、該ターミナルや該スプリングと並
    列に設けられていること、を特徴とするヒーティングカ
    ート内のパンタグラフ構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒーティングカート内の
    パンタグラフ構造において、 上述した該リード線と該接点端子間を直接接続する配線
    を設けることに代え、該スプリングの下端部と該接点端
    子の上端部間を溶接してなること、を特徴とするヒーテ
    ィングカート内のパンタグラフ構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017073291A1 (ja) * 2015-10-28 2017-05-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子

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