JP3519249B2 - ヒーティングカートのヒーター回路 - Google Patents

ヒーティングカートのヒーター回路

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JP3519249B2
JP3519249B2 JP22025097A JP22025097A JP3519249B2 JP 3519249 B2 JP3519249 B2 JP 3519249B2 JP 22025097 A JP22025097 A JP 22025097A JP 22025097 A JP22025097 A JP 22025097A JP 3519249 B2 JP3519249 B2 JP 3519249B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ヒーティングカー
トのヒーター回路に関する。すなわち、航空機内におい
て料理のヒートアップに使用される、ヒーティングカー
ト用のヒーター回路に関するものである。 【0002】 【従来の技術】航空機内における食事の提供サービスに
は、従来よりヒーティングカートが使用されている。そ
して、この種のヒーティングカートは、箱状をなしドア
とキャスターを備えた外箱と、外箱の内部に出し入れ自
在に上下多段に収納され、上に載せられた食器内の食品
をヒートアップするヒーター付で、板状をなす各トレイ
と、外箱の内面に上下多段に付設された、各トレイのヒ
ーターへの通電用の各パンタグラフと、を有してなる。 【0003】図6は、この種従来例のヒーター回路の回
路図である。同図にも示したように、トレイ1のヒータ
ー2を通電するためのヒーター回路では、パンタグラフ
3側の交流のパワーライン4(ホット側,サプライ側)
が、第1接点端子A,Bを介し、トレイ1側の直列に配
されたサーモスタットTそしてヒーター2を経由した
後、第2接点端子C,Dを介し、再びパンタグラフ3側
のニュートラルライン5(リターン側)に接続可能とな
っている。これと共にパンタグラフ3側において、パワ
ーライン4とニュートラルライン5間が、コンデンサー
6を介して接続されていた。そこでコンデンサー6と、
サーモスタットTおよびヒーター2との間が、並列に接
続されるようになっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、この種従来例のヒーティングカートのヒーター回路
では、ヒーター2の消費電力が75W程度に過ぎなかっ
たので、ノイズ発生の危険があるサーモスタットTにつ
いて、直接的なノイズ対策は講じられていなかった。す
なわち、サーモスタットTによる通電オン・オフ時に、
過大な電流が流れ、電圧が大きく上下し、スパーク発生
の虞もあり、もってノイズそして有害電磁波を生じ、航
空機における電磁波障害(EMI)対策上好ましくない
が、従来は、消費電力が75W程度のヒーター2が使用
されていた関係上、航空機の電磁波障害対策の規格上、
問題となることはまずなかった。しかしながら、消費電
力が例えば265W程度のヒーター2を使用するように
なると、ノイズそして有害電磁波も大きくなり、航空機
の電磁波障害対策の規格を満足できなくなる虞があっ
た。 【0005】第2に、この種従来例のヒーター回路で
は、パンタグラフ3側において、パワーライン4とニュ
ートラルライン5間がコンデンサー6を介して接続され
ていたので、パワーライン4とニュートラルライン5間
が、このようなコンデンサー6側とサーモスタットTや
ヒーター2側との両方で、並列に接続されていた。そこ
で、通電オン・オフ時の突入電流が過大となり、パワー
ライン4の電源側のコネクタ(後述するカート側コネク
タや電源側コネクタ)について、負担がかかり、その故
障の原因ともなる。そして、これらも、消費電力が75
W程度のヒーター2が使用される場合は問題が少ない
が、消費電力が265W程度のヒーター2を使用するよ
うになると、突入電流が極めて過大となり、コネクタの
負担も大きく故障が生じやすくなり、耐久性に不安が指
摘されていた。 【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、3接点
構造を採用し、パンタグラフ側のパワーラインから分岐
されたコンデンサーを、第3接点端子を介しトレイ側の
サーモスタットとヒーター間に接続可能とし、もってコ
ンデンサーがサーモスタットと並列に配されるようにし
たことにより、第1に、ノイズが吸収,除去され、第2
に、突入電流も低く、第3に、しかもこれらが簡単容易
に実現される、ヒーティングカートのヒーター回路を、
提案することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。このヒー
ティングカートは、箱状をなしドアとキャスターを備え
た外箱と、該外箱の内部に出し入れ自在に上下多段に収
納され、上に載せられた食器内の食品をヒートアップす
るヒーター付で、板状をなす各トレイと、該外箱の内面
に上下多段に付設された、各該トレイのヒーターへの通
電用の各パンタグラフと、を有してなり、航空機搭載用
として用いられる。そして、このヒーティングカートの
ヒーター回路は、該トレイのヒーターへの通電用の電気
回路に関し、該パンタグラフ側のパワーラインが、第1
接点端子を介し、該トレイ側の直列に配されたサーモス
タットそして該ヒーターを経由した後、第2接点端子を
介し、再び該パンタグラフ側のニュートラルラインに接
続可能となっている。そして更に、該パンタグラフ側の
パワーラインが、途中で分岐されコンデンサーそして第
3接点端子を介し、該トレイ側の該サーモスタットと該
ヒーター間に接続可能とされ、もって、該コンデンサー
が該サーモスタットと並列に配されるようになっている
こと、を特徴とする。 【0008】このヒーティングカートのヒーター回路
は、このようになっているので、次のようになる。パン
タグラフ側のパワーラインは、第1接点端子を介し、ト
レイ側のサーモスタット,ヒーターを経由した後、第2
接点端子を介し、パンタグラフ側のニュートラルライン
に接続される。これと共に、パンタグラフ側のパワーラ
インが途中で分岐され、コンデンサー,第3接点端子を
介し、トレイ側のサーモスタットとヒーター間に接続さ
れる。このように3接点構造を採用し、パワーライン側
のコンデンサーが、第3接点端子にてサーモスタットの
みに並列に配されるので、サーモスタットによる通電オ
ン・オフ時に、過大な電流が流れ電圧が大きく上下しス
パークが生じても、これらはコンデンサーにて直接吸
収,除去され、ノイズそして有害電磁波の発生が吸収,
除去,阻止される。又、パワーライン側のコンデンサー
がサーモスタットのみに並列に配されており、コンデン
サーを介しパワーラインとニュートラルライン間が接続
されている訳ではない。そこで、通電オン・オフ時の突
入電流は、パワーライン,ヒーター,ニュートラルライ
ンを経由するので、過大となることなく低く抑えられ
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2は、本発明の実施の形態の説
明に供し、図1の(1)図はその回路図、図1の(2)
図はトレイの平面図であり、図2は、トレイを外した状
態のヒーティングカートの正断面説明図である。図3
は、トレイを外した状態のヒーティングカートの側断面
説明図、図4は、ヒーティングカートの要部の正断面説
明図であり、図5は、ヒーティングカートの斜視図であ
る。 【0010】まず、図2,図3,図4,図5等を参照し
つつ、ヒーティングカート7について述べる。このヒー
ティングカート7は、航空機等搭載用であり、次の外箱
8,ガイドレール9,トレイ1,パンタグラフ3等を、
有してなる。すなわち、箱状をなしドア10とキャスタ
ー11を備えた外箱8と、外箱8の左右の側板12,1
3内面に、左右で対をなしつつ上下多段に固設された各
ガイドレール9と、外箱8の内部に上下多段に収納さ
れ、ガイドレール9にて出し入れ自在に保持されると共
に、上に載せられた食器X内の食品Yをヒートアップす
るヒーター2付で、板状をなす各トレイ1と(図1の
(2)図を参照)、外箱8の内面に上下多段に付設され
た、各トレイ1のヒーター2への通電用の各パンタグラ
フ3と、を有してなる。 【0011】このようなヒーティングカート7ついて、
更に詳述する。このヒーティングカート7は、航空機の
機内において乗員が座席の乗客に対し、食事の提供サー
ビスを実施する際に使用される。そして、まずヒーティ
ングカート7の外箱8は、天板14,床板15,左右の
側板12,13,奥板16等を備え、前面が開放された
箱状をなし、開放された前面にドア10がヒンジ17に
て取り付けられると共に、床板15の四隅下にキャスタ
ー11が付設されており、手で押して移動される。外箱
8の天板14,床板15,側板12,13,奥板16,
ドア10等には、それぞれ断熱構造のパネルが用いら
れ、これらが、上下,左右,前後等に骨組として配され
たアルミ製等のコーナー型材に、組み付けられている。
なお、図示したヒーティングカート7の外箱8は、この
ような単体構造よりなっているが、インナーケースを内
部に備えた2重構造の外箱8も可能である。図3,図5
中18は、床板15下に配されたブレーキおよびレリー
ズ用のペタルであり、図2中19は、ブレーキ部材であ
る。 【0012】外箱8の左右の側板12,13の内面に
は、ガイドレール9が、左右で高さレベルを揃え左右対
向しつつ、上下多段に固設されており、図示のガイドレ
ール9は、上下でトレイ1の左右端部を挟み込むように
なっている。そして、このような左右のガイドレール9
間に、板状のトレイ1が、出し入れ自在な棚として保持
され、このトレイ1上に、食品Yの食器Xが載せられる
ようになっている。左右のガイドレール9そしてトレイ
1は、例えば上下12段程度配設される。航空機の場
合、食器X内の食品Yとしては、メインディッシュの料
理や御飯が代表的であり、この料理は主に肉料理や魚料
理であり、アントレやミールとも称される。そして、こ
のような料理等の食品Yは、まず、地上で事前に加熱調
理済とされ事後の航空機内等での乗客への提供サービス
に際し、ヒーティングカート7内での加熱により、暖め
られ保温,ヒートアップされる場合もあるが、これによ
らず、航空機内等での乗客への提供サービスに際し、ヒ
ーティングカート7内での加熱により、初めて加熱調
理,ヒートアップされる場合もある。なお食器Xは、蓋
付となっていることが多い。 【0013】さてトレイ1には、このように食器X内の
食品Yをヒートアップするためのヒーター2が付設され
ている。このヒーター2は、ニクロム線等の通電発熱線
が、平面的に例えば前後に折れ線状に迂回しつつ左右に
通されると共に、このような通電発熱線が例えばシリコ
ンラバーにてモールドされた面状をなし、その上下面等
にアルミ板等のメタル板が接合されている。トレイ1に
は、このようなヒーター2が付設されている。そして図
示例のトレイ1は、このようなヒーター2が全面的に配
されており、その上に載せられた食器X内の食品Yをす
べてヒートアップするタイプよりなる(もってこのタイ
プのヒーティングカート7は、ヒーティング専用カート
と称される)が、これによらず、トレイ1の隅部に部分
的にヒーター2(ヒーターパッド)が配され、トレイ1
上に載せられた食器X内の食品Yのうち、ヒーター2上
のものだけをヒートアップするタイプのものも可能であ
る(ここではこのタイプのものも、ヒーティングカート
7と称する)。ヒーティングカート7は、このようにな
っている。 【0014】以下、図1,図2,図3等を参照しつつ、
このヒーティングカート7の接点構造等について述べ
る。トレイ1については、そのヒーター2に接続された
第1,第2,第3の接点端子B,C,Fが、外箱8側に
設けられたパンタグラフ3の第1,第2,第3の接点端
子A,D,E、更には外箱8内等に付設された配線等を
介し、カート側コネクタ20(図5も参照)に接続され
ている。そして、このカート側コネクタ20が、機内の
ギャレー側に付設された電源側コネクタ21に接続さ
れ、もって、トレイ1のヒーター2を通電可能となって
いる。 【0015】図示例において、このトレイ1側の第1,
第2,第3の接点端子B,C,Fは、図1の(2)図に
示したように、トレイ1の後端側に形成されると共に、
交流のパワーライン側(ホット側,サプライ側)に対応
して2個、ニュートラルライン側(リターン側)に対応
して1個の計3個が、横に並んで設けられている。な
お、このような図示例によらず、第1,第2,第3の接
点端子B,C,Fを、各トレイ1の左右いずれか一方の
側端側に形成するようにしてもよい。又、このような各
トレイ1側の第1,第2,第3の接点端子B,C,Fに
対応して、図示例では図2,図3に示したように、パン
タグラフ3が、ヒーティングカート7の外箱8のリヤ板
たる奥板16の内面に、上下多段に付設されている。そ
して各パンタグラフ3は、収納される各トレイ1に見合
った高さレベルに配設され、トレイ1側の第1,第2,
第3の接点端子B,C,Fに対応して、それぞれ、3個
の第1,第2,第3の接点端子A,D,Eが設けられて
いる。勿論、このパンタグラフ3は、上述によりトレイ
1側の第1,第2,第3の接点端子B,C,Fがトレイ
1の側端側に形成された場合には、それぞれ、外箱8の
左右いずれか同側の側板12,13の内面に形成され
る。 【0016】又、この図示例の接点構造では、トレイ1
側の第1,第2,第3の接点端子B,C,Fとパンタグ
ラフ3側の第1,第2,第3の接点端子A,D,E間
が、上下両面の2点接触構造となっている。すなわち、
トレイ1側のヒーター2用の接点端子B,C,Fが、ト
レイ1の上下両面に形成されると共に、パンタグラフ3
側の第1,第2,第3の接点端子A,D,Eが、トレイ
1側の上下両面の第1,第2,第3の接点端子B,C,
Fにそれぞれ接続可能に、上下に分かれて形成されてい
る。 【0017】このような2点接触構造について、更に詳
述しておく。まず、トレイ1側の第1,第2,第3の接
点端子B,C,Fについては、次のとおり。すなわち、
1枚のトレイ1の横3個の第1,第2,第3の接点端子
B,C,Fは、それぞれ、上側接点端子と下側接点端子
と、から構成されている。つまり、これらの接点端子
B,C,Fは、それぞれ、トレイ1の後端上面に上側接
点端子が付設されると共に、トレイ1の後端下面に下側
接点端子が付設されており、上側接点端子と下側接点端
子間は一体的に導通されている。これに対応し、パンタ
グラフ3側の第1,第2,第3の接点端子A,D,Eに
ついては、次のとおり。すなわち、図2,図3に示した
ように、1個のパンタグラフ3の図示例では横3個の第
1,第2,第3の接点端子A,D,Eは、それぞれ、上
側接点端子と下側接点端子と、から構成されている。つ
まり、これらの第1,第2,第3の接点端子A,D,E
は、それぞれパンタグラフ3のカバー22の上部に上側
接点端子が突設されると共に、下部に下側接点端子が突
設されており、上側接点端子と下側接点端子間は一体的
に導通されている。そして、トレイ1が収納された場合
に、トレイ1側の第1,第2,第3の接点端子B,C,
Fが、上下でパンタグラフ3側の第1,第2,第3の接
点端子A,D,Eに、それぞれ接触,接続可能に設定さ
れている。このヒーティングカート7では、このような
接点構造が採用されている。 【0018】なお図示例では、図5中に示したように、
ヒーティングカート7側のカート側コネクタ20が前後
に2個設けられているが、これによらず、前後いずれか
1個でもよく、勿論これに対応すべく、電源側コネクタ
21も配設されることになる。又、図2や図3中23は
スイッチ、図3中24はノイズフィルタ、25はコネク
タであり、これらのスイッチ23,ノイズフィルタ2
4,コネクタ25等は、カート側コネクタ20から各パ
ンタグラフ3に至る配線に介装されている。 【0019】以下、このヒーティングカート1のヒータ
ー回路について、主に図1の(1)図を参照しつつ説明
する。同図に示したように、上述したトレイ1のヒータ
ー2への通電用の電気回路において、パンタグラフ3側
のパワーライン4は、第1接点端子A,Bを介し、トレ
イ1側の直列に配されたサーモスタットTそしてヒータ
ー2を経由した後、第2接点端子C,Dを介し、再びパ
ンタグラフ3側のニュートラルライン5に接続可能とな
っている。そして更に、パンタグラフ3側のパワーライ
ン4が、途中で分岐されコンデンサー6そして第3接点
端子E,Fを介し、トレイ1側のサーモスタットTとヒ
ーター2間に接続可能とされ、もって、コンデンサー6
とサーモスタットTが並列に配されるようになってい
る。 【0020】このような3接点構造のヒーター回路につ
いて、更に詳述する。各パンタグラフ3側の交流400
Hz,115Vのパワーライン4(ホット側,サプライ
側),およびニュートラルライン5(リターン側)は、
それぞれ配線にて前述したスイッチ23,ノイズフィル
タ24,コネクタ25等を介し、カート側コネクタ20
に接続され、電源側コネクタ21に接続可能となってい
る。そしてパンタグラフ3において、パワーライン4
は、第1接点端子A側とコンデンサー6,第3接点端子
E側とに、並列に分岐されている。そして、このパンタ
グラフ3側の第1接点端子Aが、対応するトレイ1側の
第1接点端子Bに接続可能とされ、かつ、パンタグラフ
3側の第3接点端子Eが、対応するトレイ1側の第3接
点端子Fに接続可能となっている。 【0021】又、トレイ1側において、その第1接点端
子B側は、直列に介装されたサーモスタットTを経た
後、第3接点端子F側と並列に接続され、それからヒー
ター2の通電発熱線を経由し、第2接点端子Cに接続さ
れている。そして、このトレイ1側の第2接点端子C
が、対応するパンタグラフ3側の第2接点端子Dに接続
可能となっており、パンタグラフ3側では、この第2接
点端子Dが、ニュートラルライン5に接続されている。
なおコンデンサー6は、一般的に使用温度が100℃以
下であり、もって、それ以上の高温となるトレイ1側で
はなく、上述したようにパンタグラフ3側に断熱構造を
付加して配設されている。このヒーティングカート1の
ヒーター回路は、このようになっている。 【0022】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。航空機に搭載されるヒ
ーティングカート7の外箱8内には、ヒーター2付のト
レイ1が、ガイドレール9を利用して上下多段に収納さ
れ、その上に載せられた食器X内の料理等の食品Yが、
ヒートアップされる。すなわちトレイ1では、そのヒー
ター2が、パンタグラフ3を介し通電されて発熱し、も
って料理等の食品Yを加熱する。そして、食事の提供サ
ービスに際し、このように加熱されて一様に暖められ保
温されたり調理され、もってヒートアップされたヒーテ
ィングカート7内の料理等の食品Yは、カート側コネク
タ20と電源側コネクタ21間の接続が解かれた後、ヒ
ーティングカート7がギャレーから乗客の座席へと移動
され、もって乗客に提供される。 【0023】さて、このようなヒーティングカート7に
おいて、トレイ1のヒーター2を通電するヒーター回路
は、次のような3接点構造よりなる。すなわち、パンタ
グラフ3側のパワーライン4は、第1接点端子A,Bを
介し、トレイ1側のサーモスタットT,ヒーター2を経
由した後、第2接点端子C,Dを介し、パンタグラフ3
側のニュートラルライン5に接続される。これと共に、
パンタグラフ3側のパワーライン4が途中で分岐され、
コンデンサー6,第3接点端子E,Fを介し、トレイ1
側のサーモスタットTとヒーター2間に接続される。さ
てそこで、このヒーティングカート7のヒーター回路に
よると、次の第1,第2,第3のようになる。 【0024】第1に、このように3接点構造を採用し、
パワーライン4側のコンデンサー6が、第3接点端子
E,FにてサーモスタットTのみに対し並列に配されて
いるので、サーモスタットTによる通電オン・オフ時
に、過大な電流が流れ、電圧が大きく上下し、スパーク
が生じても、これらは、サーモスタットTと並列に配さ
れたコンデンサー6の静電作用にて、直接吸収,除去さ
れる。このように、ノイズ源たるサーモスタットTに対
し、コンデンサー6にて直接的な対策が講じられている
ので、ノイズそして有害電磁波の発生がヒーター2や回
路全体に広がることなく、確実に吸収,除去,阻止され
る。 【0025】第2に、パワーライン4側のコンデンサー
6がサーモスタットTのみに対し並列に配されており、
コンデンサー6を介しパワーライン4とニュートラルラ
イン5間が接続されている訳ではない。そこで、通電オ
ン・オフ時の突入電流は、パワーライン4,ヒーター
2,ニュートラルライン5を経由するだけなので、過大
となることなく低く抑えられる。 【0026】第3に、しかもこのようなヒーター回路
は、パンタグラフ3側のコンデンサー6を、第3接点端
子E,Fを介し、トレイ1側のサーモスタットTとヒー
ター2間に接続したことを特徴とし、前述した図6のこ
の種従来例のヒーター回路について、簡単な改良を加え
ただけの簡単な構成よりなる。 【0027】 【発明の効果】本発明に係るヒーティングカートのヒー
ター回路は、以上説明したように、3接点構造を採用
し、パンタグラフ側のパワーラインから分岐されたコン
デンサーを、第3接点端子を介しトレイ側のサーモスタ
ットとヒーター間に接続可能とし、もってコンデンサー
がサーモスタットと並列に配されるようにしたことによ
り、次の効果を発揮する。 【0028】第1に、ノイズが吸収,除去される。この
ヒーティングカートのヒーター回路にあっては、コンデ
ンサーがサーモスタットのみに対し並列に配されてお
り、サーモスタットによるノイズを直接吸収,除去すべ
く機能する。すなわち、サーモスタットによる通電オン
・オフ時には、過大な電流が流れ、電圧が大きく上下
し、スパーク発生の慮もあるが、これらはコンデンサー
にて直接吸収,除去され、これらに基づくノイズそして
有害電磁波の発生も吸収,除去,阻止される。もって、
消費電力が従来の75W程度に代え265W程度のヒー
ターを使用した場合でも、航空機において要求される電
磁波障害(EMI)対策の規格を、十分に満足すること
ができるようになり、この種従来例において指摘されて
いた不安が解消される。 【0029】第2に、突入電流も低くなる。このヒーテ
ィングカートのヒーター回路にあっては、コンデンサー
がサーモスタットのみに対し並列に配されており、コン
デンサーを介しパワーラインとニュートラルライン間が
接続されている訳ではない。そこで、通電オン・オフ時
の突入電流は、前述したこの種従来例のように過大とな
ることなく低く抑えられ、パワーラインの電源側のコネ
クタ(カート側コネクタや電源側コネクタ)について、
負担が回避され故障が発生しにくくなり、その耐久性も
向上する。そしてこれは、消費電力が従来の75W程度
に代え265W程度のヒーターを使用した場合におい
て、特にその意義が大である。 【0030】第4に、しかもこれらは、簡単容易に実現
される。すなわち、このヒーティングカートのヒーター
回路はパンタグラフ側のコンデンサーを、第3接点端子
を介しトレイ側のサーモスタットとヒーター間に接続可
能とした、簡単な構成よりなり、もって上述した第1,
第2の点が、容易に実現される。このように、この種従
来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るヒーティングカートのヒーター回
路について、発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は回路図、(2)図はトレイの平面図である。 【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、トレイを外
した状態のヒーティングカートの正断面説明図である。 【図3】トレイを外した状態のヒーティングカートの側
断面説明図である。 【図4】ヒーティングカートの要部の正断面説明図であ
る。 【図5】ヒーティングカートの斜視図である。 【図6】この種従来例のヒーター回路の回路図である。 【符号の説明】 1 トレイ 2 ヒーター 3 パンタグラフ 4 パワーライン 5 ニュートラルライン 6 コンデンサー 7 ヒーティングカート 8 外箱 10 ドア 11 キャスター A 第1接点端子(パンタグラフ側) B 第1接点端子(トレイ側) C 第2接点端子(トレイ側) D 第2接点端子(パンタグラフ側) E 第3接点端子(パンタグラフ側) F 第3接点端子(トレイ側) T サーモスタット X 食器 Y 食品
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 31/02 A47B 31/06 A47J 39/02 H05B 3/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 箱状をなしドアとキャスターを備えた外
    箱と、該外箱の内部に出し入れ自在に上下多段に収納さ
    れ、上に載せられた食器内の食品をヒートアップするヒ
    ーター付で、板状をなす各トレイと、該外箱の内面に上
    下多段に付設された、各該トレイのヒーターへの通電用
    の各パンタグラフと、を有してなる、航空機搭載用のヒ
    ーティングカートにおいて、 該トレイのヒーターへの通電用の電気回路に関し、該パ
    ンタグラフ側のパワーラインが、第1接点端子を介し、
    該トレイ側の直列に配されたサーモスタットそして該ヒ
    ーターを経由した後、第2接点端子を介し、再び該パン
    タグラフ側のニュートラルラインに接続可能となってお
    り、 更に、該パンタグラフ側のパワーラインが、途中で分岐
    されコンデンサーそして第3接点端子を介し、該トレイ
    側の該サーモスタットと該ヒーター間に接続可能とさ
    れ、もって、該コンデンサーが該サーモスタットと並列
    に配されるようになっていること、を特徴とするヒーテ
    ィングカートのヒーター回路。
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