JP3479579B2 - サービスカートの電源接続構造 - Google Patents

サービスカートの電源接続構造

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JP3479579B2 JP34484195A JP34484195A JP3479579B2 JP 3479579 B2 JP3479579 B2 JP 3479579B2 JP 34484195 A JP34484195 A JP 34484195A JP 34484195 A JP34484195 A JP 34484195A JP 3479579 B2 JP3479579 B2 JP 3479579B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、サービスカートの
電源接続構造に関する。すなわち、航空機内で使用され
電装品を備えたサービスカートの電源接続構造に、関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】航空機内での機内サービスに供される、
ヒーター等の電装品を備えたサービスカートは、ギャレ
ーに収納される際、ギャレーのコンパートメントに付設
された電源側コネクタに、サービスカートに付設された
カート側コネクタが接続され、もってヒーター等の電装
品が通電されるようになっている。図2は、このような
サービスカートの電源接続構造の回路図である。 【0003】同図にも示したように、ギャレーのコンパ
ートメントには、フロント電源側コネクタP又はリア電
源側コネクタQのいずれかが付設されており、フロント
電源側コネクタPは、コンパートメントのフロント側・
入口側・手前側に付設され、リア電源側コネクタQは、
コンパートメントのリア側・奥側・後側に付設されてい
る。このように、ギャレーのコンパートメントには、2
タイプの電源側コネクタのいずれかが付設されている関
係上、つまり、フロント電源側コネクタP又はリア電源
側コネクタQのうちいずれかが付設されている関係上、
最近のサービスカートはそのいずれにも対応可能なよう
に、フロントカート側コネクタRとリアカート側コネク
タSの両方が付設されている、2コネクタ型ものが多
い。すなわち電源側コネクタが、上述によりフロントお
よびリアの2タイプがあることに鑑み、カート側コネク
タとしては、サービスカートのフロント側・前側のフロ
ントカート側コネクタRと、リア側・後側のリアカート
側コネクタSとを、両方とも付設してなるものが多い。 【0004】そして、フロント電源側コネクタPとフロ
ントカート側コネクタR間は、人手により接続されるマ
ニュアル接続方式よりなる。これに対し、リア電源側コ
ネクタQとリアカート側コネクタS間は、サービスカー
トのギャレーのコンパートメントへの収納により、対応
位置しつつ当接,嵌合接続される自動接続方式よりな
る。なお、図中1,2,3は、フロントカート側コネク
タRの3層交流電源用のコネクタ端子、4はそのニュー
トラル用のコネクタ端子、5はアース用のコネクタ端
子、6,7は直流用のコネクタ端子である。8,9,1
0は、リアカート側コネクタSの3層交流電源用のコネ
クタ端子、11はそのニュートラル用のコネクタ端子、
12,13はアース用のコネクタ端子、14,15は直
流用のコネクタ端子である。16はノイズフィルタ、U
1,V1,W1,N1はその入力端子、U2,V2,W
2,N2はその対応する出力端子であり、17はヒータ
ー等の電装品側を示し、18はドアスイッチである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、フロント電源側コネクタPとフロントカート側コ
ネクタR間が接続された場合は、使用されないリアカー
ト側コネクタSも通電されてしまい、逆に、リア電源側
コネクタQとリアカート側コネクタS間が接続された場
合は、使用されないフロントカート側コネクタRも通電
されてしまう、という難点が指摘されていた。すなわ
ち、フロントカート側コネクタRのコネクタ端子1,
2,3,6,7等と、リアカート側コネクタSのコネク
タ端子8,9,10,14,15等とは、それぞれ対応
する関係で、電装品17に至るノイズフィルタ16の入
力端子U1,V1,W1を介し、又は直接的に接続され
た関係にある。そこで、フロントカート側コネクタRお
よびリアカート側コネクタSについて、そのいずれか一
方が、電源側コネクタとの接続により電力が入力される
と、残りの他方も通電されてしまい、この使用されずに
露出している他方に誤って手を触れると、感電事故発生
の危険があり、従来より問題となっていた。 【0006】第2に、そこでこのような感電事故対策と
して、従来このように電源側コネクタと接続されること
なく不使用状態で露出しているフロントカート側コネク
タR又はリアカート側コネクタSについて、キャップT
を被せることも行われていた。しかしながら、このよう
にキャップTを使用する方式は、キャップTをいちいち
取付け取外すことを要し、その管理や取扱いが面倒で煩
わしく、使い勝手が悪いという問題が指摘されていた。
又、キャップTを取付けて被せることを、失念すること
も多々見うけられ、この面からも依然として上述した感
電事故発生の危険が指摘されていた。 【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、航空機
用のサービスカートのカート側コネクタのいずれか一方
が、対応する電源側コネクタと接続された場合、その一
方と電装品側間を続とすると共に、その一方や電装品側
と他方との間を断とする、自動切換用の制御手段を設け
たこと、を特徴とする。もって本発明は、第1に、電源
側コネクタと接続されない他方のカート側コネクタでの
感電事故が防止されると共に、第2に、しかもこれが自
動的に簡単容易に実現される、サービスカートの電源接
続構造を提案すること、を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、このサービスカートの電源接続構造は、ギャレー2
6のコンパートメント27に収納可能な、電装品17を
備えたサービスカート19の電源接続構造に関する。
ギャレー26は、航空機内に設けられ、該コンパートメ
ント27は、前面が該サービスカート19の格納用の出
入口として開放された略箱状をなしている。そして、
ギャレー26のコンパートメント27は、フロント側・
入口側・手前側にフロント電源側コネクタPが付設され
るか、又は、リア側・奥側・後側にリア電源側コネクタ
Qが付設されるかのいずれかであり、このように2タイ
プの電源側コネクタP,Qのうち、いずれかが付設され
ている。又、該サービスカート19は、このような2タ
イプのいずれにも対応可能なように、2コネクタ型とな
っている。すなわち、該フロント電源側コネクタPに対
し人手にて接続可能なマニュアル接続方式のフロントカ
ート側コネクタRが、フロント側・前側に付設されると
共に、該コンパートメント27への収納により該リア電
源側コネクタQに対し対応位置して、当接,嵌合接続可
能な自動接続方式のリアカート側コネクタSが、リア側
・後側に付設されている。 【0009】そして、自動切換用の制御手段28が、設
けられている。該制御手段28は、該フロント電源側コ
ネクタP該フロントカート側コネクタR間が接続され
た場合は、該フロントカート側コネクタRと該電装品1
7側間を、続とすると共に、該フロントカート側コネク
タRや該電装品17側と該リアカート側コネクタSとの
間を、断とする。逆に、該リア電源側コネクタQ該リ
アカート側コネクタS間が接続された場合は、該リアカ
ート側コネクタSと該電装品17側間を、続とすると共
に、該リアカート側コネクタSや該電装品17側と該フ
ロントカート側コネクタRとの間を、断とすべく、制御
を実施する。そして、このような該制御手段28とし
て、該フロント,リアカート側コネクタR,Sのいずれ
か一方側に、リレーコイル29が介装されている。そし
て、該リレーコイル29が励磁されている間、そのリレ
ー接点が、該フロント,リアカート側コネクタR,S
一方と該電装品17側間を続、該フロント,リアカート
側コネクタR,Sの一方や該電装品17側と該フロン
ト,リアカート側コネクタR,Sの他方との間を、断と
すべく切換わる。又、該リレーコイル29が励磁されな
い場合、そのリレー接点が、該フロント,リアカート側
コネクタR,Sの他方と該電装品17側間を続、該フロ
ント,リアカート側コネクタR,Sの他方や該電装品1
7側と該フロント,リアカート側コネクタR,Sの一方
との間を、断とすべく切換わること、を特徴とする。 【0010】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。航空機の機内サービス
に供される電装品17を備えたサービスカート19は、
ギャレー26に収納される際、ギャレー26のコンパー
トメント27に付設された電源側コネクタP,Qに、サ
ービスカート19に付設されたカート側コネクタR,S
が接続され、もって電装品17が通電されるようになっ
ている。 ところで、ギャレー26のコンパートメント2
7には、いずれかのタイプの電源側コネクタP,Q、す
なわち、フロント電源側コネクタP又はリア電源側コネ
クタQのいずれかが、付設されている。従って、サービ
スカート19にあっても、そのいずれにも対応可能なよ
うに、両タイプのカート側コネクタR,S、すなわち、
フロントカート側コネクタRおよびリアカート側コネク
タSの両方が付設されている。 そこで、このサービスカ
ート19の電源接続構造にあっては、フロント,リアカ
ート側コネクタR,Sのいずれか一方が、対応するフロ
ント,リア電源側コネクタP,Qと接続された場合、制
御手段28にて、次のような自動切換制御が実施され
る。 まず、その接続されたフロント,リアカート側コネ
クタR,Sの一方と電装品17側間が、続とされると共
に、このフロント,リアカート側コネクタR,Sの一方
や電装品17側と、接続されないフロント,リアカート
側コネクタR,Sの他方との間が、断とされる。 このよ
うにして、フロント,リア電源側コネクタP,Qとは接
続されず電力が入力されない不使用状態にあるフロン
ト,リアカート側コネクタR,Sの他方が、フロント,
リアカート側コネクタR,Sの一方への電力の入力に起
因して、通電されてしまうことはなくなる。 そこで、こ
のサービスカート19の電源接続構造にあっては、第1
に、電源側 コネクタP,Qとは接続されず電力が入力さ
れない、不使用状態にある他方のカート側コネクタR,
Sが、通電されてしまうようなことはなく、このような
カート側コネクタR,Sでの感電事故が防止される。
2に、しかもこれは、リレーを用いた制御手段28を設
けるだけで、人手によるスイッチ等を用いることもな
く、自動的に簡単容易に実現される。 【0011】 【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1は、本発
明の実施の形態の説明に供する回路図であり、図3は、
サービスカートの斜視図である。 【0012】まず図3を参照しつつ、この種のサービス
カート19について、一般的に述べる。サービスカート
19は、箱状をなしドア20とキャスター21を備え、
内部に食品等を収納して保温しつつ、乗客へのサービス
に供される。すなわちサービスカート19は、航空機の
機内において、乗員が座席の乗客に対し、食事や飲物等
のサービスを実施する際に使用される。そして、長方形
の天板22,床板23,両側板24等と、図示例では前
後のドア20とを備えた箱状をなし、床板23の四隅下
にキャスター21が付設され、押して移動される。天板
22,床板23,両側板24,ドア20等には、断熱材
製のパネルが用いられ、これらが、上下,左右,前後等
に骨組として配されたアルミその他の軽金属製のコーナ
ー型材に、組み付けられている。 【0013】このようなサービスカート19の内部左右
(つまり両側板24の内面)には、上下多段にガイドレ
ール25が設けられ、このガイドレール25間にトレイ
(図示せず)が、出し入れ自在に配され、このトレイ上
に食品や飲物等が載せられるが、トレイには、これらを
加熱調理する電装品17(図1を参照)たるヒーターが
付設されている。このヒーターは、その端子、対応して
ガイドレール25上方に対向して設けられたパンタグラ
フ構造の端子、配線等を介し、後述するカート側コネク
タR,Sから電源側コネクタP,Qへと接続されるよう
になっている。又、このサービスカート19は、航空機
内のコーナーに設けられたギャレー26のコンパートメ
ント27に収納可能となっており、このコンパートメン
ト27は、前面がサービスカート19の格納用の出入口
として開放された略箱状をなし、仕切板にて複数個区画
形成されてなる。サービスカート19等は、一般的にこ
のようになっている。 【0014】さて、図3や図1中に示したように、この
サービスカート19の電源接続構造では、まず、ギャレ
ー26のコンパートメント27に付設されたフロント又
はリア電源側コネクタP又はQに対し、サービスカート
19に付設された対応するフロント,リアカート側コネ
クタR,Sが、それぞれ択一的に接続可能となってい
る。これらについて詳述すると、まずギャレー26のコ
ンパートメント27には、フロント側・入口側・手前側
に、フロント電源側コネクタPが付設されるか、又は、
リア側・奥側・後側に、リア電源側コネクタQが付設さ
れている。そこで、このサービスカート19にあって
は、そのいずれにも対応可能なように2コネクタ型とな
っており、フロント電源側コネクタPに対し人手にて接
続可能なフロントカート側コネクタRが、フロント側・
前側に付設されると共に、リア電源側コネクタQに対し
対応位置して当接,嵌合接続可能なリアカート側コネク
タSが、リア側・後側に付設されている。 【0015】そして図1中、1,2,3,4,5,6,
7は、フロントカート側コネクタRのコネクタ端子であ
り、コネクタ端子1,2,3は、115Vで400Hz
の3層交流電源用のものであり、コネクタ端子4は、そ
の間のバランスを保持するニュートラル用のものであ
り、コネクタ端子5はアース用のもの、コネクタ端子
6,7は、28Vの直流用のものである。そして、この
ようなフロントカート側コネクタRの各コネクタ端子
1,2,3,4,5,6,7が、それぞれ、対応するフ
ロント電源側コネクタPの各コネクタ端子に接続される
ようになっている。同様に、8,9,10,11,1
2,13,14,15は、リアカート側コネクタSのコ
ネクタ端子であり、コネクタ端子8,9,10は、11
5Vで400Hzの3層交流電源用のものであり、コネ
クタ端子11は、その間のバランスを保持するニュート
ラル用のものであり、コネクタ端子12,13はアース
用のもの、コネクタ端子14,15は、28Vの直流用
のものである。そして、このようなリアカート側コネク
タSの各コネクタ端子8,9,10,11,12,1
3,14,15が、それぞれ、対応するリア電源側コネ
クタQの各コネクタ端子に接続されるようになってい
る。 【0016】次にノイズフィルタ16は、入力端子U
1,V1,W1,N1と、それぞれ対応する出力端子U
2,V2,W2,N2とを備えてなる。そして入力端子
U1,V1,W1が、それぞれ、フロントカート側コネ
クタRのコネクタ端子1,2,3や、リアカート側コネ
クタSのコネクタ端子8,9,10に対し、後述するよ
うに各リレー接点により、切換接続可能となっている。
入力端子N1は、フロントカート側コネクタRのコネク
タ端子4や、リアカート側コネクタSのコネクタ端子1
1に接続されている。そして、このようなノイズフィル
タ16の出力端子U2,V2,W2,N2が、電装品1
7例えば前述したトレーのヒーターへと接続されてい
る。 【0017】なおドアスイッチ18は、フロントカート
側コネクタRのコネクタ端子6,7間の直流回路や、リ
アカート側コネクタSのコネクタ端子14,15間の直
流回路に、後述により、切換接続可能となっている。そ
して、このドアスイッチ18は、サービスカート19の
ドア20(図3を参照)が閉鎖された場合に、続(閉)
に切換わり、ドア20が開放されている場合には、図示
のように断(開)となる。 【0018】さて、このサービスカート19の電源接続
構造にあっては、更に、自動切換用の制御手段28が設
けられている。この制御手段28は、フロント電源側コ
ネクタPと、フロントカート側コネクタRとの間が接続
された場合は、このフロントカート側コネクタRと電装
品17側間を続とすると共に、このフロントカート側コ
ネクタRや電装品17側とリアカート側コネクタSとの
間を、断とすべく制御する。又これとは逆に、リア電源
側コネクタQとリアカート側コネクタS間が接続された
場合は、このリアカート側コネクタSと電装品17側間
を続とすると共に、リアカート側コネクタSや電装品1
7側とフロントカート側コネクタRとの間を断とすべ
く、制御する。 【0019】そして、このような制御手段28として、
リレーを利用した方式が採用されている。すなわち、リ
アカート側コネクタSの例えばコネクタ端子10とリレ
ー接点C1間と、コネクタ端子4,11や入力端子N1
間とを、接続すべく設けられた回路のX1,X2間に
は、リレーコイル29が介装されている。そして、その
リレー接点A1がリアカート側コネクタSのコネクタ端
子8からの回路の端に、リレー接点A2がノイズフィル
タ16の入力端子U1からの回路の端に、リレー接点A
3がフロントカート側コネクタRのコネクタ端子1から
の回路の端に、それぞれ配されている。同様に、リレー
接点B1がコネクタ端子9からの回路の端に、リレー接
点B2が入力端子V1からの回路の端に、リレー接点B
3がコネクタ端子2からの回路の端にそれぞれ配され、
又、リレー接点C1がコネクタ端子10からの回路の端
に、リレー接点C2が入力端子W1からの回路の端に、
リレー接点C3がコネクタ端子3からの回路の端に、そ
れぞれ配されている。更に、リレー接点D1がコネクタ
端子14からの回路の端に、リレー接点D2がドアスイ
ッチ18への回路の端に、リレー接点D3がコネクタ端
子6からの回路の端に、それぞれ配されている。 【0020】そして、リレーコイル29が励磁されてい
る間(つまり、リアカート側コネクタSがリア電源側コ
ネクタQに接続され、リアカート側コネクタSから電力
が入力されると)、図示の状態によらず、そのリレー接
点A1,A2間、B1,B2間、C1,C2間が、それ
ぞれ続(閉)に切換わり、リレー接点A2,A3間、B
2,B3間、C2,C3間が、それぞれ断(閉)に切換
わるように設定されている。つまりこの場合は、リアカ
ート側コネクタSと電装品17側間が、ノイズフィルタ
16を介して続(閉)、そして、このようなリアカート
側コネクタSや電装品17側と、フロントカート側コネ
クタRとの間が、断(閉)となる。 【0021】これに対し、リレーコイル29が励磁され
ない場合(つまり、フロントカート側コネクタRがフロ
ント電源側コネクタPに接続され、フロントカート側コ
ネクタRから電力が入力される場合、その他の常時にお
いては)、図示の状態となる。すなわち、リレー接点A
2,A3間、B2,B3間、C2,C3間が、それぞれ
続(閉)となり、リレー接点A1,A2間、B1,B2
間、C1,C2間がそれぞれ断(開)に切換わるように
設定されている。つまりこの場合は、フロントカート側
コネクタRと電装品17側間が、ノイズフィルタ16を
介して続(閉)、そして、このようなフロントカート側
コネクタRや電装品17側と、リアカート側コネクタS
との間が、断(開)となる。 【0022】なお、リレーコイル29が励磁されると、
図示の状態によらず、リレー接点D1,D2間が続
(閉)に切換わり、ドアスイッチ18が、リアカート側
コネクタSのコネクタ端子14,15間の回路に接続さ
れるべく設定されている。これに対し、リレーコイル2
9が励磁されない場合は、図示の状態のように、リレー
接点D2,D3間が続(閉)に切換わり、ドアスイッチ
18が、フロントカート側コネクタRのコネクタ端子
6,7間の回路に接続されるべく設定されている。そし
て、いずれにしてもこれらに加え、ドアスイッチ18
が、ドア20(図3を参照)の閉鎖に伴い図示の状態か
ら続(閉)に切換わることにより、リアカート側コネク
タSのコネクタ端子14,15そしてリア電源側コネク
タQ、又は、フロントカート側コネクタRのコネクタ端
子6,7そしてフロント電源側コネクタP等を介し、前
述したギャレー26側の対応した制御装置等(図示せ
ず)が、通電,駆動されるようになっている。 【0023】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。機内サービス等に供さ
れる電装品17を備えたサービスカート19は、ギャレ
ー26に収納される際、ギャレー26のコンパートメン
ト27に付設された電源側コネクタにサービスカート1
9に付設されたカート側コネクタが接続され、もって電
装品17が通電されるようになっている。ところで、ギ
ャレー26のコンパートメント27には、いずれかのタ
イプの電源側コネクタP,Q、すなわち、フロント電源
側コネクタP又はリア電源側コネクタQのいずれかが、
付設されている。従って、サービスカート19にあって
も、そのいずれにも対応可能なように、両タイプのカー
ト側コネクタR,S、すなわち、フロントカート側コネ
クタRおよびリアカート側コネクタSの両方が、付設さ
れている。 【0024】そこで、このサービスカート19の電源接
続構造にあっては、フロント,リアカート側コネクタ
R,Sのいずれか一方が、対応するフロント,リア電源
側コネクタP,Qと接続された場合、制御手段28に
て、次のような自動切換が実施されるようになってい
る。まず、その接続されたフロント,リアカート側コネ
クタR,Sの一方と電装品17側間が、続とされると共
に、このフロント,リアカート側コネクタR,Sの一方
や電装品17側と、接続されないフロント,リアカート
側コネクタR,Sの他方との間が、断とされる。このよ
うにして、フロント,リア電源側コネクタP,Qとは接
続されず電力が入力されない不使用状態にあるフロン
ト,リアカート側コネクタR,Sの他方が、フロント,
リアカート側コネクタR,Sの一方への電力の入力に起
因して、通電されてしまうようなことはなくなる。しか
もこれは、リレーを用いた切換用の制御手段28を設け
るだけで、自動的に簡単容易に実現される。 【0025】 【発明の効果】本発明に係るサービスカートの電源接続
構造は、以上説明したように、航空機用のサービスカー
トのカート側コネクタのいずれか一方が、対応する電源
側コネクタと接続された場合、その一方と電装品側間を
続とすると共に、その一方や電装品側と他方との間を断
とする、自動切換用の制御手段を設けたことにより、次
の効果を発揮する。 【0026】第1に、電源側コネクタと接続されない、
他方のカート側コネクタでの感電事故が防止される。す
なわち、このサービスカートの電源接続構造にあって
は、カート側コネクタのいずれか一方が、対応する電源
側コネクタと接続された場合、その一方のカート側コネ
クタと電装品側間が続となると共に、その一方のカート
側コネクタや電装品側と他方のカート側コネクタとの間
が断となる。このようにして、電源側コネクタとは接続
されず電力が入力されない、不使用状態にある他方のカ
ート側コネクタが通電されてしまうようなことはなく、
前述したこの種従来例のように、これを手で触れるよう
なことがあっても、感電事故発生の危険はない。 【0027】第2に、しかもこれは、自動的に簡単容易
に実現される。すなわち、このサービスカートの電源接
続構造にあっては、上述した第1の点が、リレーを用い
た切換用の制御手段を設けるだけで、人手によるスイッ
チ等を用いることもなく、自動的に簡単容易に実現され
る。すなわち、キャップを被せる前述したこの種従来例
のように、取扱いが面倒で煩わしいようなこともなく使
い勝手が良く、しかも、キャップの取付けの失念によ
る、感電事故発生の危険もない。このように、この種従
来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るサービスカートの電源接続構造に
ついて、その発明の実施の形態の説明に供する、回路図
である。 【図2】この種従来例に係るサービスカートの電源接続
構造の回路図である。 【図3】サービスカートの斜視図である。 【符号の説明】 17 電装品 19 サービスカート 26 ギャレー 27 コンパートメント 28 制御手段 29 リレーコイル A1 リレー接点 A2 リレー接点 A3 リレー接点 B1 リレー接点 B2 リレー接点 B3 リレー接点 C1 リレー接点 C2 リレー接点 C3 リレー接点 P フロント電源側コネクタ Q リア電源側コネクタ R フロントカート側コネクタ S リアカート側コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 31/02 B62B 5/00 H01H 9/54 H02J 3/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ギャレー26のコンパートメント27に
    収納可能な、電装品17を備えたサービスカート19の
    電源接続構造であって、該ギャレー26は、航空機内に設けられ、該コンパート
    メント27は、前面が該サービスカート19の格納用の
    出入口として開放された略箱状をなしており、 該ギャレー26のコンパートメント27は、フロント側
    ・入口側・手前側にフロント電源側コネクタPが付設さ
    れるか、又は、リア側・奥側・後側にリア電源側コネク
    タQが付設されるかのいずれかであり、このように2タ
    イプの電源側コネクタP,Qのうち、いずれかが付設さ
    れており、 該サービスカート19は、このような2タイプのいずれ
    にも対応可能なように、2コネクタ型となっており、該
    フロント電源側コネクタPに対し人手にて接続可能なマ
    ニュアル接続方式のフロントカート側コネクタRが、フ
    ロント側・前側に付設されると共に、該コンパートメン
    ト27への収納により該リア電源側コネクタQに対し対
    応位置して当接,嵌合接続可能な自動接続方式のリアカ
    ート側コネクタSが、リア側・後側に付設されており、 かつ、 自動切換用の制御手段28が設けられており、該
    制御手段28は、該フロント電源側コネクタP該フロ
    ントカート側コネクタR間が接続された場合は、該フロ
    ントカート側コネクタRと該電装品17側間を続とする
    と共に、該フロントカート側コネクタRや該電装品17
    側と該リアカート側コネクタSとの間を断とし、 又、該リア電源側コネクタQ該リアカート側コネクタ
    間が接続された場合は、該リアカート側コネクタS
    該電装品17側間を続とすると共に、該リアカート側コ
    ネクタSや該電装品17側と該フロントカート側コネク
    タRとの間を断とすべく、制御を実施し、 このような該制御手段28として、該フロント,リアカ
    ート側コネクタR,Sのいずれか一方側に、リレーコイ
    ル29が介装されており、 該リレーコイル29が励磁されている間、そのリレー接
    点が、該フロント,リ アカート側コネクタR,Sの一方
    と該電装品17側間を続、該フロント,リアカート側コ
    ネクタR,Sの一方や該電装品17側と該フロント,リ
    アカート側コネクタR,Sの他方との間を断、とすべく
    切換わり、 又、該リレーコイル29が励磁されない場合、そのリレ
    ー接点が、該フロント,リアカート側コネクタR,S
    他方と該電装品17側間を続、該フロント,リアカート
    側コネクタR,Sの他方や該電装品17側と該フロン
    ト,リアカート側コネクタR,Sの一方との間を断、と
    すべく切換わること、を特徴とするサービスカートの電
    源接続構造。
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