JPH1146880A - ヒーティングカート内の接点構造 - Google Patents

ヒーティングカート内の接点構造

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JPH1146880A
JPH1146880A JP21918497A JP21918497A JPH1146880A JP H1146880 A JPH1146880 A JP H1146880A JP 21918497 A JP21918497 A JP 21918497A JP 21918497 A JP21918497 A JP 21918497A JP H1146880 A JPH1146880 A JP H1146880A
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JP
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tray
contact
pantograph
heating
outer box
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JP21918497A
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Masanori Harashima
正徳 原島
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、トレイ側の接点端子とパンタグラフ
側の接点端子間の接触,接続が確実化され、信頼性が向
上すると共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現さ
れる、ヒーティングカート内の接点構造を提案する。 【解決手段】 このヒーティングカート1は、ドア11
とキャスターを備えた外箱4と、外箱4の側板5内面
に、左右で対をなしつつ上下多段に固設された各ガイド
レール6と、外箱4内に上下多段に収納されガイドレー
ル6にて出し入れ自在に保持されると共に、載せられた
食器内の食品をヒートアップするヒーター2付で、板状
をなす各トレイ3と、外箱4の内面に上下多段に付設さ
れた、各トレイ3のヒーター2への通電用のパンタグラ
フ8と、を有してなる。そして、トレイ3側のヒーター
2用の接点端子7が、トレイ3の後端に形成されると共
に、パンタグラフ8側の接点端子9が、外箱4のリヤ板
10内面に付設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒーティングカー
ト内の接点構造に関する。すなわち、例えば航空機内で
料理のヒートアップに使用される、ヒーティングカート
内の接点構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機内における食事の提供サー
ビスには、従来よりヒーティングカートが使用されてい
る。そして、この種のヒーティングカートは、箱状をな
し前面のドアと床板下のキャスターを備えた外箱と、外
箱の左右の側板内面に左右で対をなしつつ上下多段に固
設された各ガイドレールと、外箱の内部に上下多段に収
納されガイドレールにて出し入れ自在に保持されると共
に、上に載せられた食器内の食品をヒートアップするヒ
ーター付で、板状をなす各トレイと、外箱の左右いずれ
か一方の側板内面にガイドレールと交互に上下多段に付
設された、各トレイのヒーターへの通電用の各パンタグ
ラフと、を有してなる。
【0003】図6は、この種従来例のヒーティングカー
ト内の接点構造の説明に供し、(1)図は要部の平断面
図、(2)図は要部の正断面図である。同図にも示した
ように、この種従来例のヒーティングカート1の接点構
造では、ヒーター2(部分的なパッドヒーター)付のト
レイ3が、外箱4の左右の側板5内面に固設されたガイ
ドレール6上に収納,保持されると共に、トレイ3の側
端に形成されたヒーター2用の接点端子7が、対応する
左右いずれかの側板5内面にガイドレール6と交互に付
設されたパンタグラフ8の接点端子9に、対応接触する
ようになっていた。図示例では、トレイ3側の接点端子
7が、パンタグラフ8側の接点端子9にて、上側から押
下,圧接されることにより、両接点端子7,9間が接
触,接続され、もって、トレイ3側のヒーター2が通
電,発熱するようになっていた。なお、図中10は、外
箱4の奥板たるリヤ板であり、11は、外箱4のドアで
あり、Dは、パンタグラフ8のカバーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、この種のヒーティングカート1では、外箱4の左右
の側板5内面と、トレイ3の左右側端間には、トレイ3
の出し入れ用に、左右方向のクリアランスCが形成され
ている。つまり、トレイ3を前後方向にスムーズに出し
入れする為、側板5内面とトレイ3の側端間には、必要
十分な間隔たるクリアランスCが設定されている。そし
て、この種従来例の接点構造では、上述したトレイ3側
の接点端子7とパンタグラフ8側の接点端子9とは、ト
レイ3が左右方向のほぼ中央に位置して収納された場
合、つまりトレイ3が左右に片寄ることなく、左右にほ
ぼ同寸法のクリアランスCを置いて収納された場合に、
接触,接続されるようになっていた。これに対し、トレ
イ3がこのようなクリアランスCに起因して、左右いず
れかに片寄って収納された場合に、トレイ3側の接点端
子7とパンタグラフ8側の接点端子9間について、接触
面積が少なくなりやすく、場合によっては接触しなくな
る可能性があった。このように、この種従来例の接点構
造では接点端子7,9間の密着性に不安があり、接点端
子7,9間の接触,接続が損なわれやすく、トレイ3の
ヒーター2の通電に支障が生じる危険があり、その信頼
性に問題が指摘されていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、トレイ
側の接点端子を、トレイの側端ではなく後端に形成する
と共に、パンタグラフ側の接点端子を、外箱の側板内面
ではなくリヤ板内面に付設し、特に、トレイの左右方向
のクリアランスを見込み長く設定したことにより、第1
に、信頼性が向上すると共に、第2に、しかもこれが簡
単容易に実現される、ヒーティングカート内の接点構造
を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のヒーティングカートは、箱状をなし前面のドアと床板
下のキャスターを備えた外箱と、該外箱の左右の側板内
面に左右で対をなしつつ上下多段に固設された各ガイド
レールと、該外箱の内部に上下多段に収納され該ガイド
レールにて出し入れ自在に保持されると共に、上に載せ
られた食器内の食品をヒートアップするヒーター付で、
板状をなす各トレイと、該外箱の内面に上下多段に付設
された、各該トレイのヒーターへの通電用の各パンタグ
ラフと、を有してなり、航空機等の輸送手段搭載用とし
て用いられる。そして、このヒーティングカート内の接
点構造は、該トレイ側のヒーター用の接点端子が、該ト
レイの後端に形成されると共に、該パンタグラフ側の接
点端子が、該トレイ側の後端の該接点端子に接続可能に
該外箱のリヤ板内面に付設されていること、を特徴とす
る。
【0007】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のヒーティングカート内の接点構
造は、請求項1に記載したヒーティングカート内の接点
構造において、該外箱の左右の側板内面と該トレイの左
右側端間に形成される、該トレイの出し入れ用の左右方
向のクリアランスに対応すべく、該トレイ側の接点端子
や該パンタグラフ側の接点端子について、その左右方向
の長さが、該クリアランスを十分に見込み該クリアラン
スより十分に長く設定されていること、を特徴とする。
【0008】このヒーティングカート内の接点構造は、
このようになっているので、次のようになる。航空機等
に搭載されるヒーティングカート内には、ヒーター付の
トレイがガイドレールを利用して上下多段に収納され、
もって食器内の食品をヒートアップする。そして、この
接点構造では、トレイ側の接点端子がトレイの後端に形
成されると共に、パンタグラフ側の接点端子がリヤ板内
面に付設されており、請求項2では、更にトレイの出し
入れ用の左右方向のクリアランスを十分に見込み、長く
設定されている。そこで、トレイが上述したクリアラン
スに起因して、左右いずれかに片寄って収納された場合
でも、両接点端子は、確実に接触,接続するようにな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2,図3等は、本発明の実施の
形態の説明に供し、図1の(1)図は要部の平断面図、
図1の(2)図はトレイの平面図であり、図2は、トレ
イを外した状態のヒーティングカートの正断面説明図、
図3は、トレイを外した状態のヒーティングカートの側
断面説明図である。図4は、ヒーティングカートの要部
の正断面説明図であり、図5は、ヒーティングカートの
斜視図である。
【0010】まず、図2,図3,図4,図5等を参照し
つつ、ヒーティングカート1について述べる。このヒー
ティングカート1は、航空機等の輸送手段搭載用であ
り、次の外箱4,ガイドレール6,トレイ3,パンタグ
ラフ8等を、有してなる。すなわち、箱状をなし前面の
ドア11と床板12下のキャスター13を備えた外箱4
と、外箱4の左右の側板5内面に、左右で対をなしつつ
上下多段に固設された各ガイドレール6と、外箱4の内
部に上下多段に収納され、ガイドレール6にて出し入れ
自在に保持されると共に、上に載せられた食器A内の食
品Bをヒートアップするヒーター2付で、板状をなす各
トレイ3と(図1の(2)図を参照)、外箱4の内面に
上下多段に付設された、各トレイ3のヒーター2への通
電用の各パンタグラフ8と、を有してなる。
【0011】このようなヒーティングカート1ついて、
更に詳述する。このヒーティングカート1は、例えば航
空機の機内や新幹線の車内等において、乗員が座席の乗
客に対し、食事の提供サービスを実施する際に使用され
る。そして、まずヒーティングカート1の外箱4は、天
板14,床板12,左右の側板5,奥板たるリヤ板10
等を備え、前面が開放された箱状をなし、開放された前
面にドア11がヒンジ15にて取り付けられると共に、
床板12の四隅下にキャスター13が付設されており、
手で押して移動される。外箱4の天板14,床板12,
側板5,リヤ板10,ドア11等には、それぞれ断熱構
造のパネルが用いられ、これらが、上下,左右,前後等
に骨組として配されたアルミ製等のコーナー型材に、組
み付けられている。なお、図示したヒーティングカート
1の外箱4は、このような単体構造よりなっているが、
インナーケースを内部に備えた2重構造の外箱4も可能
である。図3,図5中16は、床板12下に配されたブ
レーキおよびレリーズ用のペタルであり、図2中17
は、ブレーキ部材である。
【0012】外箱4の左右の側板5の内面には、ガイド
レール6が、左右で高さレベルを揃え左右対向しつつ、
上下多段に固設されており、図示のガイドレール6は、
上下でトレイ3の左右端部を挟み込むようになってい
る。そして、このような左右のガイドレール6間に、板
状のトレイ3が、出し入れ自在な棚として保持され、こ
のトレイ3上に、食品Bの食器Aが載せられるようにな
っている。左右のガイドレール6そしてトレイ3は、例
えば上下12段程度配設され、1段のトレイ3上には、
食品Bの食器Aが、前後左右に2個ずつ計4個載せられ
るようになっている。航空機の場合、食器A内の食品B
としては、メインディッシュの料理や御飯が代表的であ
り、この料理は主に肉料理や魚料理であり、アントレや
ミールとも称される。そして、このような料理等の食品
Bは、まず、地上で事前に加熱調理済とされ事後の航空
機内等での乗客への提供サービスに際し、ヒーティング
カート1内での加熱により、暖められ保温,ヒートアッ
プされる場合もあるが、これによらず、航空機内等での
乗客への提供サービスに際し、ヒーティングカート1内
での加熱により、初めて加熱調理,ヒートアップされる
場合もある。なお食器Aは、蓋付となっていることが多
い。
【0013】さてトレイ3には、このように食器A内の
食品Bをヒートアップするためのヒーター2が付設され
ている。このヒーター2は、ニクロム線等の通電発熱線
が、平面的に例えば前後に折れ線状に迂回しつつ左右に
通されると共に、このような通電発熱線が例えばシリコ
ンラバーにてモールドされた面状をなし、その上下面等
に、アルミ板等のメタル板が接合されている。トレイ3
には、このようなヒーター2が付設されている。そし
て、図示例のトレイ3は、このようなヒーター2が全面
的に配されており、その上に載せられた食器A内の食品
Bをすべてヒートアップするタイプよりなる(もってこ
のタイプのヒーティングカート1は、ヒーティング専用
カートと称される)が、これによらず、トレイ3の隅部
に部分的にヒーター2(ヒーターパッド)が配され、ト
レイ3上に載せられた食器A内の食品Bのうち、ヒータ
ー2上のものだけをヒートアップするタイプのものも可
能である(ここではこのタイプのものも、ヒーティング
カート1と称する)。ヒーティングカート1は、このよ
うになっている。
【0014】以下、図1,図2,図3等を参照しつつ、
このヒーティングカート1の接点構造等について述べ
る。トレイ3については、そのヒーター2に接続された
接点端子7が、外箱4側に設けられたパンタグラフ8の
接点端子9、更には外箱4内等に付設された配線等を介
し、カート側コネクタ18(図5も参照)に接続されて
いる。そして、このカート側コネクタ18が、機内のギ
ャレー側に付設された電源側コネクタ19に接続され、
もって、トレイ3のヒーター2を通電可能となってい
る。
【0015】図示例の接点構造において、トレイ3側の
ヒーター2用の接点端子7は、図1に示したように、ト
レイ3の後端側に形成されると共に、交流のパワーライ
ン側(ホット側,サプライ側)に対応して2個、ニュー
トラルライン側(リターン側)に対応して1個の計3個
が、横に並んで設けられている。なお、このような図示
例によらず、接点端子7は、パワーライン側(ホット
側,サプライ側)用として1個、ニュートラルライン側
(リターン側)用として1個の計2個設けるようにして
もよい。又、このような各トレイ3側の接点端子7に対
応しこれと接続可能に、図2,図3に示したように、パ
ンタグラフ8は、ヒーティングカート1の外箱4のリヤ
板10の内面中央に、上下多段に付設されている。そし
て各パンタグラフ8は、収納された各トレイ3に見合っ
た高さレベルに配設され、トレイ3側の接点端子7に対
応して、それぞれ、図示例ではカバーDに3個の接点端
子9が設けられている。勿論、このパンタグラフ8は、
上述によりトレイ3側の接点端子7が2個設けられた場
合には、対応して、その接点端子9もそれぞれ2個設け
られる。
【0016】更に、図示例の接点構造では、トレイ3側
の接点端子7とパンタグラフ8側の接点端子9間が、そ
れぞれ、上下両面の2点接触構造となっている。すなわ
ち、トレイ3側のヒーター2用の接点端子7が、トレイ
3の上下両面に形成されると共に、パンタグラフ8側の
接点端子9が、トレイ3側のこのような上下両面の接点
端子9にそれぞれ接続可能に、上下に分かれて形成され
ている。なお、このような図示例によらず、各接点端子
7や接点端子9を、上下のいずれかに形成するようにし
てもよい。
【0017】そして、この接点構造では、外箱4の左右
の側板5内面とトレイ3の左右側端間に形成される、ト
レイ3の出し入れ用の左右方向のクリアランスCに対応
すべく、トレイ3側の接点端子7やパンタグラフ8側の
接点端子9について、その左右方向の長さが、クリアラ
ンスCを十分に見込みクリアランスCより十分に長く設
定されている。
【0018】このような接点構造について、更に詳述す
る。まず前提として、トレイ3を前後方向にスムーズに
出し入れ可能とする為、両側板5内面とトレイ3の両側
端間には、必要十分な左右方向の間隔たるクリアランス
Cが形成されている。勿論、トレイ3がこのようなクリ
アランスCに起因して、左右いずれか一方側に片寄った
場合には、その一方側の側板5内面とトレイ3の側端間
にはクリアランスCが発生せず、他方側の側板5内面と
トレイ3の側端間に、それまで一方側について生じてい
たクリアランスCの分も含めたクリアランスCが発生す
るようになる。
【0019】このようなクリアランスCの存在を前提と
し、この接点構造では、トレイ3側の後端に形成された
接点端子7の左右方向の長さや、外箱4のリヤ板10内
面に付設されたパンタグラフ8側の接点端子9の左右方
向の長さについて、そのいずれか一方又はその双方共
に、このようなクリアランスCを十分に見込み、左右両
側のクリアランスCを合計した長さ(左右いずれかにつ
いて発生する最大長のクリアランスC)より、十分に長
く設定されている。図示例では、各トレイ3や各パンタ
グラフ8について、各3個の接点端子7や接点端子9に
関し、このような長さ設定が行われている。このヒーテ
ィングカート1では、このような接点構造が採用されて
いる。
【0020】なお図示例では、図5中に示したように、
ヒーティングカート1側のカート側コネクタ18が前後
に2個設けられているが、これによらず、前後いずれか
1個でもよく、勿論これに対応すべく、電源側コネクタ
19も配設されることになる。又、図2や図3中20は
スイッチ、図3中21はノイズフィルタ、22はコネク
タであり、これらのスイッチ20,ノイズフィルタ2
1,コネクタ22等は、カート側コネクタ18から各パ
ンタグラフ8に至る配線に介装されている。
【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。航空機等に搭載される
ヒーティングカート1の外箱4内には、ヒーター2付の
トレイ3が、ガイドレール6を利用して上下多段に収納
され、その上に載せられた食器A内の料理等の食品B
を、ヒートアップする。すなわちトレイ3は、そのヒー
ター2が、パンタグラフ8を介し通電されて発熱するこ
とにより、料理等の食品Bを加熱する。 そして、食事
の提供サービスに際し、このように加熱されて一様に暖
められ保温されたり調理され、もってヒートアップされ
たヒーティングカート1内の料理等の食品Bは、カート
側コネクタ18と電源側コネクタ19間の接続が解かれ
た後、ヒーティングカート1がギャレーから乗客の座席
へと移動され、もって乗客に提供される。
【0022】そして、このヒーティングカート1では、
トレイ3とパンタグラフ8間について、次のような接点
構造が採用されている。すなわち、トレイ3側の接点端
子7が、トレイ3の後端に形成されると共に、パンタグ
ラフ8側の接点端子9が、リヤ板10内面に付設され、
更に、トレイ3の出し入れ用の左右方向のクリアランス
Cを十分に見込み長く設定されている。そこで、このよ
うなヒーティングカート1内の接点構造によると、次の
第1,第2のようになる。
【0023】第1に、トレイ3が、上述したクリアラン
スCに起因して、左右いずれかに片寄って収納された場
合でも、トレイ3側の接点端子7と、パンタグラフ8側
の接点端子9とが、確実に接触,接続するようになる。
すなわち、トレイ3側の接点端子7もパンタグラフ8側
の接点端子9も、左右両側ではなく後側に位置してお
り、左右両側のいずれかに位置せしめられた場合に比
し、トレイ3の左右方向への片寄りの影響を受けにくく
なる。つまり、上下間で両接点端子7,9が対応位置し
なくなる虞、そして両接点端子7,9間の接触面積が不
足する事態発生の虞は、減少する。特に、トレイ3の左
右方向への片寄りの原因となるクリアランスCを見込
み、これより長い左右方向長さに接点端子7,9の一方
又は双方を設定しておくと、両接点端子7,9が極めて
確実に接触,接続するようになる。
【0024】第2に、この接点構造は、トレイ3側の接
点端子7をトレイ3の後端に形成すると共に、パンタグ
ラフ8側の接点端子9をリヤ板10内面に付設し、更に
所定の長さに設定した構成よりなる。このようにこのヒ
ーティングカート1の接点構造は、簡単な構成よりな
る。
【0025】なお、これに加え図示例の接点構造では、
前述したように、更にトレイ3側の接点端子7が、それ
ぞれ上下両面に形成されると共に、これに対応して、そ
れぞれに接触,接続可能にパンタグラフ8側の接点端子
9も、上下に分かれて形成され、もって両接点端子7,
9間が、上下両面の2点接触構造よりなっている。そこ
で、この図示例の接点構造では、上下両面の接点端子
7,9間のうち、上下のいずれか一方間(例えば上側の
接点端子7,9間)にゴミやちり等が挟み込まれ、その
一方間側においては、接点端子7,9としての接触,接
続が損なわれるようなことがあっても、上下の他方間
(例えば下側の接点端子7,9間)にて、接点端子7,
9としての接触,接続が確保されるようになっている。
このように前述した第1の点に加え、図示例の接点構造
では、この面からも、トレイ3側の接点端子7とパンタ
グラフ8側の接点端子9間について、確実な接触,接続
が得られるようになっている。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るヒーティングカート内の接
点構造は、以上説明したように、トレイ側の接点端子
を、トレイの側端ではなく後端に形成すると共に、パン
タグラフ側の接点端子を、外箱の側板内面ではなくリヤ
板内面に付設し、特に、トレイの左右方向のクリアラン
スを十分に見込み長く設定したことにより、次の効果を
発揮する。
【0027】第1に、信頼性が向上する。すなわち、こ
の種のヒーティングカートでは、外箱の左右の側板内面
とトレイの左右側端間には、トレイの出し入れ用に、左
右方向のクリアランスが形成されている。つまり、トレ
イを前後方向にスムーズに出し入れする為、側板内面と
トレイの側端間には、必要十分な間隔たるクリアランス
が設定されている。そこで、この接点構造では、トレイ
側の接点端子をトレイの後端に、パンタグラフ側の接点
端子をリヤ板内面に、それぞれ形成,付設したことによ
り、特に、このようなクリアランスを見込んで長く設定
したことにより、接点端子間の位置関係が常時正確に維
持され、必要な接触面積が確保されるようになってい
る。
【0028】すなわち、トレイが上述したクリアランス
に起因して、左右いずれかに片寄って収納された場合で
も、トレイ側の接点端子とパンタグラフ側の接点端子と
が、確実に接触,接続するようになる。つまり、前述し
たこの種従来例のように、接点端子間の密着性に不安が
生じるようなことはなく、接点端子間の接触,接続は損
なわれず、接点構造の機能が全うされ、その信頼性が向
上する。もって、トレイのヒーターが確実に通電されて
発熱し、トレイ上の食品が確実にヒートアップされるよ
うになる。
【0029】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、このヒーティングカート内の接点構造
は、トレイ側の接点端子をトレイの後端に形成すると共
に、パンタグラフ側の接点端子をリヤ板内面に付設し、
更に所定の長さに設定した構成よりなる。このように、
この接点構造は簡単な構成よりなり、上述した第1の点
が容易に実現される。 このように、この種従来例に存
した課題が確実に解決される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒーティングカート内の接点構造
について、発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、要部の平断面図、(2)図は、トレイの平面図であ
る。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、トレイを外
した状態のヒーティングカートの正断面説明図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、トレイを外
した状態のヒーティングカートの側断面説明図である。
【図4】ヒーティングカートの要部の正断面説明図であ
る。
【図5】ヒーティングカートの斜視図である。
【図6】この種従来例の接点構造の説明に供し、(1)
図は要部の平断面図、(2)図は、要部の正断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヒーティングカート 2 ヒーター 3 トレイ 4 外箱 5 側板 6 ガイドレール 7 接点端子 8 パンタグラフ 9 接点端子 10 リヤ板 11 ドア 12 床板 13 キャスター A 食器 B 食品 C クリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなし前面のドアと床板下のキャス
    ターを備えた外箱と、該外箱の左右の側板内面に左右で
    対をなしつつ上下多段に固設された各ガイドレールと、
    該外箱の内部に上下多段に収納され該ガイドレールにて
    出し入れ自在に保持されると共に、上に載せられた食器
    内の食品をヒートアップするヒーター付で、板状をなす
    各トレイと、該外箱の内面に上下多段に付設された、各
    該トレイのヒーターへの通電用の各パンタグラフと、を
    有してなる、航空機等の輸送手段搭載用のヒーティング
    カートにおいて、 該トレイ側のヒーター用の接点端子が、該トレイの後端
    に形成されると共に、該パンタグラフ側の接点端子が、
    該トレイ側の後端の該接点端子に接続可能に該外箱のリ
    ヤ板内面に付設されていること、を特徴とするヒーティ
    ングカート内の接点構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したヒーティングカート
    内の接点構造において、該外箱の左右の側板内面と該ト
    レイの左右側端間に形成される、該トレイの出し入れ用
    の左右方向のクリアランスに対応すべく、 該トレイ側の接点端子や該パンタグラフ側の接点端子に
    ついて、その左右方向の長さが、該クリアランスを十分
    に見込み該クリアランスより長く設定されていること、
    を特徴とするヒーティングカート内の接点構造。
JP21918497A 1997-07-30 1997-07-30 ヒーティングカート内の接点構造 Pending JPH1146880A (ja)

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