JP2580382Y2 - ヒーティングカート - Google Patents

ヒーティングカート

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JP2580382Y2
JP2580382Y2 JP11195791U JP11195791U JP2580382Y2 JP 2580382 Y2 JP2580382 Y2 JP 2580382Y2 JP 11195791 U JP11195791 U JP 11195791U JP 11195791 U JP11195791 U JP 11195791U JP 2580382 Y2 JP2580382 Y2 JP 2580382Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はヒーティングカートに関
する。すなわち、ヒーター付の飲食物用のトレイが多数
収納され、例えば、航空機内において搭乗客に飲食物の
提供サービスを行う、ヒーティングカートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】このようなヒーティングカートは、天
板,底板,側板,ドア等により箱状をなし、ヒーターを
備えた飲食物用のトレイが内部に多数収納される。図5
は、このようなヒーティングカートの従来例の要部を示
し、(1)図は内部の斜視図、(2)図はその縦断面図
である。同図にも示すようにヒーティングカートの側板
1の内面には、パンタグラフ2およびガイドレール3が
交互に上下多段に取り付けられており、各トレイ4はそ
れぞれ、ガイドレール3上に出し入れ自在に支承される
と共に、パンタグラフ2の下面にてガタつかないように
押さえられて、収納される。そして各トレイ4側の接続
子5に対し、それぞれパンタグラフ2側の接続子6が接
続可能となっており、この各パンタグラフ2側の接続子
6は、それぞれ配線7および配線7相互間の各接続端子
8を介し、電源に接続されていた。つまり各パンタグラ
フ2側の接続子6は、上下の配線7と接続端子8によ
り、相互間がつなぎ合わされて電源に接続されており、
このような配線7および接続端子8も勿論、側板1の内
面に取り付けられていた。そして、トレイ4がガイドレ
ール3とパンタグラフ2間に収納されると、接続子6と
接続子5等を介し、トレイ4のヒーターが通電され発熱
するようになっていた。なお、ここでパンタグラフ2と
は、集電装置を意味する。すなわち周知のごとく、パン
タグラフ2とは機能的には集電装置を意味しており、電
車上等の収縮可能な平行四辺形の形状のものが代表的で
あるが、ここでは、このような形状ではなく、機能面か
ら把握した意味で、パンタグラフ2の用語を使用してい
る。そして、このようなパンタグラフ2の用語の意味,
用法は、この種ヒーティングカートの分野では、従来よ
り慣用的に採用されている。そこで本明細書でも、全体
を通じ、用語「パンタグラフ」は、このような意味,用
法にて用いており、例えば、前述した実用新案登録請求
の範囲中のパンタグラフや、後述するパンタグラフ20
についても同様である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のヒーティングカートにあっては、次の問題が指摘
されていた。まず第1に、作業工数上の問題があった。
すなわち、14段等上下多段の各パンタグラフ2等は、
それぞれ3個等複数個のねじ等の部材にて側板1に取り
付けられていたので、ねじ止め箇所等が多くそれだけで
も組立作業に工数がかかると共に、各ねじ等をパネル製
の側板1の内面にインサート埋め込みすることを要する
ので、一層組立作業に工数がかかるという問題があっ
た。第2に、更に次のような作業工数上の問題も指摘さ
れていた。すなわち、この種のカートでは予め内寸と外
寸が定められているので、図5の(2)図に示したよう
に、各接続端子8の収納スペースを確保するため、パネ
ル製の側板1を接続端子8の厚み分だけ切り欠いたり
(図中のパネル肉厚Aとパネル切り欠きBを参照)又は
プレスして、凹部を各々形成する加工作業を要してい
た。又、接続端子8間を各々接続させ電気的導通を確保
する接続作業も別途必要であり、更に、配線7を使用す
るのでそのハンダ付け・圧着等の作業も要する等、これ
らの面からも作業工数上の問題が指摘されていた。
【0004】第3に、防水性にも問題があった。すなわ
ち、この種のカートは使用後に適宜水圧を加えつつ水洗
されるが、その際、各接続端子8や、各パンタグラフ2
内に収納された電磁波障害対策用のコンデンサC等の金
属露出部に水が浸入して、漏電,腐食,その他の電気的
トラブルを引き起こすことが多々あり、問題となってい
た。第4に、このような防水対策として、シーリング等
の処理も行われていたが、各部の組立後に前述の各金属
露出部毎に各々シーリング等を行うので、作業工数が更
に増加するという問題と共に、次のようなメインテナン
ス上の問題も指摘されていた。すなわち、シーリング材
が接着剤のような役目を果たし、各部の取り外しが非常
に困難化し、事後のメインテナンスに支障が生じ整備性
が悪いという問題もあった。第5に、上述のように色々
な面で作業工数がかかるので、作業者により、製品の品
質・性能のバラツキが目立つという問題も指摘されてい
た。
【0005】本考案は、このような実情に鑑み上記従来
例の問題点を解決すべくなされたものであって、側板の
内面に、基板,ガイドレールを備えた受プレート,各パ
ンタグラフ等が順に取り付けられており、収納されたト
レイの第1接続子にパンタグラフの第2接続子が接続さ
れると共に、止着用の止着部材にて、パンタグラフの第
2導電路が基板の第1導電路に接続されるので、第1に
組立作業の作業工数が低減され、第2に加工作業や接続
作業等の作業工数が削減され、第3に防水性にも優れ、
第4にメインテナンスが容易で、第5に製品のバラツキ
も解消される、ヒーティングカートを提案することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本考
案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
ヒーティングカートは、天板,底板,側板,ドア等によ
り箱状をなし、ヒーター付の飲食物用のトレイが内部に
多数収納される。そして、上記側板の内面に対し内側か
ら順に、基板,受プレート,各パンタグラフが、一体的
に取り付けられている。該基板は、電源に接続される第
1導電路が内部に形成されており、該受プレートは、内
面が該基板に密接されると共に、外面に上記トレイを出
し入れ自在に支承するガイドレールが上下多段に突出形
成され、又、該パンタグラフは、該ガイドレール間にそ
れぞれ配され、上記トレイ側のヒーターの第1接続子に
接続可能な第2接続子と、該第2接続子への第2導電路
とが形成されている。これと共に該パンタグラフは、そ
れぞれ導電性の止着部材により、該受プレートを介し該
基板に止着されると共に、該パンタグラフの第2導電路
が該基板の該第1導電路に接続されている。
【0007】
【作用】本考案は、このような手段よりなるので次のご
とく作用する。このヒーティングカートでは、基板,受
プレート,各パンタグラフが、止着部材にて一体的に止
着されると共に、側板の内面に取り付けられ、更に止着
部材の導電性により、各パンタグラフの第2導電路が基
板の第1導電路に接続されている。そして飲食物のトレ
イが、各ガイドレールに支承されて収納されると、各ト
レイの第1接続子はパンタグラフの第2接続子に接続さ
れ、各トレイのヒーターが通電されて発熱し、ヒーター
上の飲食物が加熱調理される。
【0008】そこで第1に、基板,受プレート,各パン
タグラフは、一体化されてから側板に取り付けられ、各
部の組立が簡単容易化され、インサート埋め込み箇所を
削減できる等、作業工数が低減される。第2に、各パン
タグラフの第2接続子そして第2導電路が、止着部材に
て基板の第1導電路そして電源に接続される方式よりな
る。そこでまず、接続端子の収納スペースは不要で側板
の切り欠きやプレスは行われず、又、組立と共に全体も
電気的に導通され、更に、配線が用いられないのでハン
ダ付け・圧着等も行われない。このように作業工数が削
減される。第3に、各パンタグラフは受プレートを介し
基板に一体的に止着されるので防水が確実であり、更に
外部に露出した配線や接続端子も用いられず、金属露出
部に水が浸入する危険がなく、防水性に優れている。第
4に、従ってシーリング等も不要であり、その分作業工
数が削減されると共に、メインテナンスも容易である。
第5に、作業工数が低減,削減されるので、作業者によ
る製品のバラツキは生じなくなる。
【0009】
【実施例】以下本考案を、図面に示すその実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は本考案の実施例の要部の分
解斜視図である。図2はその基板を示し、(1)図は正
面図、(2)図は側面図、(3)図は要部の斜視図であ
り、図3はその受プレートを示し、(1)図は正面図、
(2)図は側面図であり、図4はそのパンタグラフを示
し、これを内側から見た正面図である。又、図6はヒー
ティングカートの全体斜視図、図7はトレイの平面図で
ある。
【0010】まず図6,図7により、ヒーティングカー
トおよびトレイ4一般について述べる。このヒーティン
グカートは、天板9,底板10,両側板1,ドア11等
により箱状をなし、ヒーターHを備えた飲食物用のトレ
イ4が内部に多数収納される。すなわち、図6に示すよ
うにヒーティングカートでは、例えばアルミ型材等の軽
量金属製のフレーム枠12が、上下・左右・前後の端縁
に骨組として配され、このフレーム枠12に、天板9と
底板10と左右の側板1とが、固定的に組み付けられて
いる。天板9,底板10,側板1等としては、ハニカム
コア,発泡プラスチックス等を芯材とし、その両面に強
化プラスチックス板等の表面板が添着され、断熱性に優
れたサンドイッチパネルが用いられる。又、開放された
前後端面にはそれぞれドア11が、ヒンジ13によりフ
レーム枠12に取り付けられている。なお、ヒーティン
グカートは例えば狭い機内通路で使用されるので、ドア
11が側板1の外面に当接するまで、つまり270度開
くことができるよう、ヒンジ13には例えばダブルヒン
ジが用いられる。又、ヒーティングカート内は一般に冷
却され、トレイ4上の飲食物について細菌等の繁殖が防
止されており、例えばドライアイス等の冷却材が最上部
に収納され、対流により内部が所定温度に冷却されてい
る。
【0011】トレイ4は図7に示すように、周りに立ち
上がり部14を備えた略盆状をなし、立ち上がり部14
の外側両側に、フラットな載置部15が形成されてい
る。このようなトレイ4の立ち上がり部14内に、各種
の食器,カップ,ナイフ・フォーク等が配され、これら
に各種の飲食物が配される。そしてトレイ4の一部、例
えば図示例では隅部一箇所にヒーターHが配されてお
り、ヒーターHは面状をなし、飲食物のうち加熱調理を
要する加熱食品が配された容器が、その上に位置せしめ
られる。つまり、前述によりヒーティングカート内は一
般に冷却され、トレイ4上の飲食物も一般的には冷却保
存されるが、飲食物のうち暖めた状態が適した加熱食品
については、このようにヒーターHにて加熱調理され
る。なお図6に示したヒーティングカートは、トレイ4
が前後に2個ずつ並んだ状態で上下に棚状に収納され、
それぞれ前後から出し入れされるタイプよりなるが、勿
論これに限定されるものではない。例えば、トレイ4が
前後には並ばず1個だけの状態で上下に棚状に収納され
るタイプのものも考えられ、このタイプでは、前側にの
みドア11が設けられると共に後側に奥板が設けられ、
奥行きが図示のタイプの半分となる。更に、例えばトレ
イ4が前後左右に2個ずつ計4個並んだ状態で上下に棚
状に収納された、ダブルサイズタイプのものも考えられ
る。図中16はキャスター、17はブレーキ用のペダル
である。
【0012】さてこのヒーティングカートでは、図1に
示すように、側板1の内面に対し内側から順に基板1
8,受プレート19,パンタグラフ20が、一体的に取
り付けられている。これらについて詳述すると、まず図
1および図2に示すごとく、基板18は、2枚のプラス
チックスシート21間に、第1導電路22がシリコン系
シーラントと共に挟み込まれ、もって内部に、電源に接
続される第1導電路22が形成されており、図示例では
縦に4本の第1導電路22が形成され、図面上で左側の
1本と他のいずれか1本の組み合わせにより回路が形成
される。23は、各第1導電路22の上端にそれぞれ1
個立設されたボスであり、それぞれ電源コネクタ24等
を介し電源に接続される。又25は、各第1導電路22
全長にわたり所定間隔にて立設されたボスであり、両側
2個1組で縦に14個ずつ設けられ、後述のごとくねじ
部材26を介し第2導電路27等に接続される。又、ボ
ス23はそれぞれ、電源コネクタ24を止着する導電性
のねじ部材26´にて電源へと接続されている。
【0013】次に図1および図3に示すごとく、受プレ
ート19は、内面が基板18に密接されると共に、外面
にトレイ4をその載置部15で出し入れ自在に支承する
ガイドレール28が、例えば14段、所定間隔を置き上
下多段に突出形成されている。すなわち受プレート19
は、プラスチックス製よりなり射出成形されたベース板
の外面に、トレイ4の上下間隔に見合った間隔でガイド
レール28が横設されると共に、ボス25等が貫挿され
る穴29が横に2個ずつ縦に14個形成されている。な
お、このようなガイドレール28に対応して、左右の反
対側の側板1(図6参照)の内面にも、ガイドレール2
8が、同じ高さレベルで各々単独に配設されている。又
このような例によらず、前述のダブルサイズタイプのヒ
ーティングカートの場合には、上述の基板18、ガイド
レール28付の受プレート19、および次に述べるパン
タグラフ20等を一体化したものが、片側だけではなく
左右両側の側板1に対向して配設される。
【0014】次に図1および図4に示すごとく、各パン
タグラフ20は、ガイドレール28間にそれぞれ配さ
れ、トレイ4側のヒーターHの第1接続子30(図7参
照)に接続可能な第2接続子31と、第2接続子31へ
の第2導電路27とが形成されている。すなわちパンタ
グラフ20は、プラスチックス製で横ブロック状をな
し、両側に前述のボス25とねじ部材26の頭部が向か
いあって挿入可能な穴32が形成され、かつ各穴32は
中央付近で一応遮断され、更に、ねじ部材26のねじ部
分のみを貫挿可能な孔33が同芯に形成されている。
又、パンタグラフ20の下面の両側には、スプリング3
4を介し第2接続子31が突設されており、この第2接
続子31が、収納状態のトレイ4の載置部15上に突出
された第1接続子30に、接触し接続可能となってお
り、又、両第2接続子31のスプリング34と穴32と
の間には、それぞれ第2導電路27が形成されている。
なお、第2導電路27の途中には、EMCパーツつまり
電磁波障害対策用のコンデンサCが配され、コンデンサ
Cは、プラスチックスにてポッティングされ覆われて保
護されている。
【0015】そして、各パンタグラフ20はそれぞれ導
電性のねじ部材26により、受プレート19を介し基板
18に止着されると共に、パンタグラフ20の第2導電
路27が基板18の第1導電路22に接続されている。
すなわち、止着部材の1例である金属製のねじ部材26
を、各パンタグラフ20の両側の孔33そして穴32、
および受プレート19の両側の穴29を介し、基板18
の対向した両側のボス25に螺着することにより、ま
ず、各パンタグラフ20が、受プレート19を介し基板
18に一体的に止着され、これと共に、パンタグラフ2
0の第2導電路27が、基板18の第1導電路22に接
続されている。なお、ねじ部材26は導電性のもの、つ
まり金属製よりなるが、頭部の外面だけは防水性を考慮
しプラスチックス製よりなり、これらが一体成形されて
なる。なお、図1中35は止めピン等の止め部材であ
り、この止め部材35と孔36にて、受プレート19が
ヒーティングカートの側板1の内面にインサート埋め込
みにて取り付けられ、もって、この受プレート19とね
じ部材26にて一体化された基板18および各パンタグ
ラフ20も、側板1の内面に取り付けられる。図中37
はOリングである。
【0016】本考案は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このヒーティングカー
トでは、基板18,受プレート19,各パンタグラフ2
0が、ねじ部材26をボス25にそれぞれ螺着すること
により、一体的に止着されると共に、これらは止め部材
35により側板1の内面に取り付けられている。そし
て、このように組み立てられたヒーティングカートで
は、更にねじ部材26の導電性により、各パンタグラフ
20の第2導電路27が、基板18の第1導電路22に
ボス25を介し接続されている。そして、このようなヒ
ーティングカートに対し、飲食物がセットされた各トレ
イ4が、各ガイドレール28上に支承されると共に各パ
ンタグラフ20の下面でガタつかないよう押さえられ、
棚状に収納されると、各トレイ4の第1接続子30はパ
ンタグラフ20の第2接続子31に接続される。そこで
各トレイ4のヒーターHが、その第1接続子30,パン
タグラフ20の第2接続子31,第2導電路27,ねじ
部材26,基板18のボス25,第1導電路22,ボス
23,ねじ部材26´,電源コネクタ24等を介し電源
に接続され、もってヒーターHが通電されて発熱する。
そこで、トレイ4上にセットされた飲食物のうち、加熱
調理が必要としてヒーターH上に位置せしめられた加熱
食品が、加熱調理される。そして、このようなトレイ4
上の飲食物が、例えば航空機の搭乗客の飲食に供され
る。さてここで、このヒーティングカートでは、次の第
1,第2,第3,第4,第5のようになる。
【0017】第1に、基板18,受プレート19,各パ
ンタグラフ20は、予め止着部材たるねじ部材26にて
一体化されてから、側板1の内面に取り付けられる。そ
こで各部の組立が簡単容易化され、側板1へのインサー
ト埋め込み箇所をこの種従来例に比し大幅に削減できる
等、組立作業の作業工数が低減される。第2に、各パン
タグラフ20の第2接続子31そして第2導電路27
が、ねじ部材26にて基板18の第1導電路22そして
電源に接続される方式よりなり、図5のこの種従来例の
ように、各パンタグラフ2の接続子6間を配線7とその
接続端子8とで接続して、電源までつなぐ方式ではな
い。そこでまず、図5中に示した接続端子8を用いない
のでその収納スペースは不要であり、もって、この種従
来例のように側板1を切り欠いたりプレスして、凹部を
形成する加工作業は行われない。又、組立と共に全体も
電気的に導通され、この種従来例で行われていたような
電気的導通のみを目的とした接続作業も不要である。更
に、図5中に示した配線7が用いられないので、そのハ
ンダ付け・圧着等の作業も行われない。このように、作
業工数が削減される。
【0018】第3に、各パンタグラフ20はねじ部材2
6にて、受プレート19を介し基板18に一体的に止着
されるので、その内部に収納されたコンデンサC等の防
水も確実である。更に、図5に示したこの種従来例のよ
うに、外部に露出した配線7およびその接続端子8は用
いられない等、金属露出部に水が浸入する危険がなく、
防水性に優れている。第4に、このように防水性に優れ
ているので、この種従来例のように、各々へのシーリン
グ等の処理も不要である。そこで、この面からも作業工
数が削減されると共に、接着剤のような役目を果たし各
部の取り外しが困難化し事後のメインテナンスに支障が
生じるシーリング材は、用いられない。第5に、上述し
たように組立作業の作業工数が低減され、加工作業や接
続作業等の作業工数が削減されるので、作業者により製
品にバラツキが生じるようなことはなくなる。
【0019】
【考案の効果】本考案に係るヒーティングカートは、以
上説明したように、側板の内面に、基板,ガイドレール
を備えた受プレート,各パンタグラフ等が順に取り付け
られており、収納されたトレイの第1接続子にパンタグ
ラフの第2接続子が接続されると共に、止着用の止着部
材にて、パンタグラフの第2導電路が基板の第1導電路
に接続されるので、次の効果を発揮する。
【0020】まず第1に、組立作業の作業工数が低減さ
れる。すなわち、各部の組立が簡単容易化され、側板へ
のインサート埋め込みを要するねじ止め箇所が従来の3
割以下等に削減できる等、組立作業の作業工数が低減さ
れる。第2に、加工作業や接続作業等の作業工数が削減
される。すなわち、側板を切り欠いたりプレスして凹部
を形成する加工作業を要せず、又、電気的導通のみを目
的とした専用の接続作業も不要であり、更に、配線が用
いられないのでそのハンダ付け・圧着等の作業も行われ
ない等、作業工数が削減される。第3に、防水性にも優
れている。そこで、使用後に水圧を加えつつ水洗しても
水が浸入せず、金属露出部の漏電,腐食,その他の電気
的トラブルの発生が防止される。第4に、シーリング等
の処置が不要なので、この面からも作業工数が削減され
ると共に、事後のメインテナンスが容易で整備性が向上
する。第5に、このように作業工数が低減,削減される
ので、作業者による製品の品質,性能のバラツキも解消
される。このように、この種従来例に存した問題点が一
層される等、本考案の発揮する効果は顕著にして大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヒーティングカートの実施例を示
す、要部の分解斜視図である。
【図2】その基板を示し、(1)図は正面図、(2)図
は側面図、(3)図は要部の斜視図である。
【図3】その受プレートを示し、(1)図は正面図、
(2)図は側面図である。
【図4】そのパンタグラフを示し、これを内側から見た
正面図である。
【図5】この種従来例の要部を示し、(1)図は内部の
斜視図、(2)図はその縦断面図である。
【図6】ヒーティングカートの全体斜視図である。
【図7】トレーの平面図である。
【符号の説明】
1 側板 4 トレイ 9 天板 10 底板 11 ドア 18 基板 19 受プレート 20 パンタグラフ 22 第1導電路 26 ねじ部材(止着部材) 27 第2導電路 28 ガイドレール 30 第1接続子 31 第2接続子 H ヒーター

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板,底板,側板,ドア等により箱状を
    なし、ヒーター付の飲食物用のトレイが内部に多数収納
    されるヒーティングカートであって、上記側板の内面に
    対し内側から順に、基板,受プレート,各パンタグラフ
    が一体的に取り付けられており、 該基板は、電源に接続される第1導電路が内部に形成さ
    れており、該受プレートは、内面が該基板に密接される
    と共に、外面に上記トレイを出し入れ自在に支承するガ
    イドレールが上下多段に突出形成され、又、該パンタグ
    ラフは、該ガイドレール間にそれぞれ配され、上記トレ
    イ側のヒーターの第1接続子に接続可能な第2接続子
    と、該第2接続子への第2導電路とが形成されており、
    かつ該パンタグラフは、それぞれ導電性の止着部材によ
    り、該受プレートを介し該基板に止着されると共に、該
    パンタグラフの該第2導電路が該基板の該第1導電路に
    接続されていること、を特徴とするヒーティングカー
    ト。
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