JP2001508236A - 少なくとも一つの正面側垂直組立溝を備えたモジュールラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 モジュールラックは正面（３８）にそれぞれ少なくとも一つの上下の横レール（３、４）および左右の垂直コーナ形材（５、６）を有している。本発明に基づいて、少なくとも片側の垂直コーナ形材（５、６）に垂直組立溝（８、９）が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 少なくとも一つの正面側垂直組立溝を備えたモジュールラック 公知のようにモジュールラックは、プリント回路板に設けられた電気回路およ び電気部品を含んでいるいわゆる差込みモジュールを受け入れるために使用され る。プリント回路板は通常多数垂直に並べられてモジュールラックの中に案内レ ールの助けを借りて挿入される。各差込みモジュールは正面を覆うためにいわゆ る正面板を有している。垂直に並んで位置する多数の差込みモジュールの正面板 はモジュールラックの正面にほぼ連続する覆いを形成する。 モジュールラックは図１に例示されているようにその正面３８にそれぞれ少な くとも一つの上下の横レール３、４および左右の垂直コーナ形材５、６を有して いる。横レール３、４およびコーナ形材５、６は枠の形に結合されている。通常 、挿入された差込みモジュールの横を覆うための側壁薄板１、２もコーナ形材５ 、６に取り付けられている． 横レール３、４は一般に外側にモジュールラックの正面３８に向いた水平組立 溝を有している。図１の例では下側横レール４にそのような組立溝２９が設けら れている。この溝の中に例えばねじ付きレール、かご形ナットなどのような保持 手段が支持される。この保持手段に例えばねじのような外部固定手段が保持され る。この固定手段によってモジュールラックの中に入れられた構成要素が正面３ ８に固定される。即ち例えばモジュールラックの中に挿入された差込みモジュー ルはその上縁および下縁が、正面板を貫通して上下の横レールの水平組立溝まで 達するねじと、その水平組立溝の中に入れられた固定手段とによってモジュール ラックに固定される。 モジュールラックの正面に別の構成要素、部品、カバーなどを設ける要求が実 際にますます増大している。その場合、上側横レールおよび下側横レールにおけ るモジュールラックの全幅にわたって延びる水平組立溝は挿入された差込みモジ ュールの正面板の上下両端で覆われ、別の保持手段を受け入れるためにはもはや 接近できないという問題がある。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式のモジュールラックを、モジュールラック の正面に特に外部補助部品に対する拡大された固定方式が利用されるように改良 することにある。 この課題は請求の範囲の請求項１に記載のモジュールラックによって解決され る。本発明の有利な実施態様は各従属請求項に記載されている。 以下図に示した実施例を参照して本発明を詳細に説明する。 図１はモジュールラックの両側のコーナ形材に垂直組立溝が一体成形されてい る本発明の有利な実施例、 図２は図１におけるモジュールラックの左側のコーナ形材の一例の断面図、 図３は図１におけるモジュールラックの右側のコーナ形材の一例の断面図、 図４は垂直組立溝に挿入される外部構造部品固定用の保持ブロックの一例、 図５は片側のコーナ形材の垂直組立溝内に好適には揺動可能に支持されている 覆い箱によって正面が完全に覆われる本発明に基づくモジュールラックの一例、 図６は両側のコーナ形材の垂直組立溝内に保持されている覆い箱によって上側 横レールおよび下側横レールが覆われる本発明に基づくモジュールラックの一例 、 図７は左側のコーナ形材の垂直組立溝に保持ブロックによってＵ形掛け金が設 けられている本発明に基づくモジュールラックの一例、 図８は両側のコーナ形材の垂直組立溝が好適には銘を記載可能な覆いカバーに よって閉じられる本発明に基づくモジュールラックの一例、を示す。 図１に示されているモジュールラックはその正面３８に、少なくともそれぞれ 一つの上下の横レール３、４およびそれぞれ一つの左右の垂直のコーナ形材５、 ６を有している。コーナ形材および横レールは互いに結合され、これによって図 １に示されているモジュールラックの正面３８を形成している。図１には分かり 易くするために図示されていない差込みモジュールがモジュールラックの中にこ の正面を通して直立に挿入される。本発明に基づいて少なくとも一つの垂直コー ナ形材に垂直組立溝が好適には一体成形されている。図１に示されている有利な 実施例において、両側のコーナ形材５、６にほぼ対向して二つの垂直組立溝８、 ９の対が一体成形されている。これによってモジュールラックの正面に特に補助 的な構造部品を特に安定して保持することができる。 図２および図３に本発明に基づく垂直組立溝の有利な実施例が平面図で示され ている。図２には図１の左側のコーナ形材５における垂直組立溝８が、図３には 図１の右側のコーナ形材６における垂直組立溝９が示されている。コーナ形材５ 、６はそれぞれ後ろ向きにモジュールラックの内部に延び図１に示されている側 壁薄板１、２が取り付けられる後方取付け縁１０、１１を有している。左側のコ ーナ形材５は補助的に後方の取付け縁１０に対して約９０°折り曲げられた組立 フランジ７を有している。モジュールラックはこの組立フランジ７を介して例え ば開閉装置内に据えつけられる。コーナ形材５、６に有利に一体成形された垂直 組立溝８、９はそれぞれモジュールラックの正面３８に向いた狭い受けスリット １２とその後ろに位置する広い保持溝１３とを有している。この保持溝に例えば ねじ付きレール、かご形ナットなどのような種々の保持手段が支持される。この 保持溝１３には更に例えばねじのような外部固定手段が保持される。モジュール ラックの正面３８に設けられた補助構成要素がこの固定手段によって固定される 。広い保持溝１３の後ろに長いボルトがその中に逃げ込めるいわゆる狭い逃げ溝 １４も配置されていることが有利である。 固定手段としては垂直組立溝の中に挿入され例えば外部ねじによってその中に 締付け固定される特にいわゆる保持ブロックが適している。図４には外部部品に 対する保持ブロック１５の有利な実施例が示されている。この保持ブロックの本 体１６は垂直組立溝に対応した横断面形状をしている。図４の実施例において保 持ブロックは横断面Ｔ形をしており、その本体１６は垂直組立溝の広い保持溝１ ３の中に、背面突条部１７は狭い受けスリット１２の中に位置される。保持ブロ ック１５はねじ孔１９にねじ込まれる保持ねじによって垂直組立溝内の用途に応 じて任意に選定できる垂直位置に固定される。更に組立開口１８が存在し、これ によって外部構造部品が補助取付けねじを介して保持ブロックに固定される。 次に図５から図８に示されているモジュールラックの例で、コーナ形材におけ る少なくとも一つの垂直組立溝に係合する組立手段を介して固定される外部構造 部品について説明する。 即ち図５には正面３８の全体が覆い箱２０によって覆われているモジュールラ ックが示されている。これによってその奥に位置する差込みモジュールの正面板 は完全に例えば汚れ、水分、電磁入射および不当な操作から保護される。この覆 い箱２０は保持手段、例えばねじによって一方のあるいは両方のコーナ形材５、 ６における垂直組立溝８、９内に固定される。図５に示されている実施例におい て覆い箱２０は揺動可能にされている。このために覆い箱２０は片側の垂直側面 に上下の蝶番２１、２２に回転可能に支持されている保持縁２３を有している。 その蝶番２１、２２は右側のコーナ形材６における垂直組立溝９内に好適には図 ４の実施例で述べた保持ブロック１５によって取り付けられている。従って、図 ５に示されている実施例において左側のコーナ形材５における垂直組立溝８は覆 い箱２０を保持するためには必要とされない。この利用されない垂直組立溝８は 従って好適には覆い箱の左側に存在する垂直接続縁２４によって覆われている。 図６には本発明に基づいて形成されたモジュールラックの異なった実施例が示 されている。このモジュールラックは正面３８における上下の横レール３、４を 覆っている上下の覆い箱２５、２７を有している。この上下の覆い箱２５、２７ はそれぞれその両側に設けられたフランジ２６、２８を介して両側のコーナ形材 ５、６の垂直組立溝８、９にはまり込んでいる組立手段によって固定される。上 下の覆い箱２５、２７によって例えばモジュールラックに挿入された差込みモジ ュールの上端および下端に存在するマスター鎖錠装置（Summenverriegelung）の 形をしたレバー式引張り操作ハンドルが誤操作あるいは不正操作から保護される 。 図７に示されている実施例においてＵ形掛け金３０がモジュールラックの左側 のコーナ形材５における垂直組立溝８に設けられている。そのＵ形掛け金３０の 固定は有利に二つの保持ブロックによって行われ、これらの保持ブロックはそれ ぞれＵ形掛け金３０の上下両脚部に結合され、続いて垂直組立溝８内に上から挿 入される。図７の実施例においてＵ形掛け金３０の上側脚部３１を取り付けるた めに必要な部分が分かり易くするために組み立てられていない状態で詳しく示さ れている。その場合、Ｕ形掛け金３０の上側脚部３１の端面に保持ブロック１５ を取り付けるために、保持ブロック１５にある開口１８を通される一本のねじ３ ２が使われる。そのように結合された部品が垂直組立溝８の中に挿入された後、 これは保持ブロック１５にあるねじ孔１９にはまり込む別のねじ３３によって組 立溝８に締付け固定される。 図７に示されている異なった実施例において、モジュールラックにおける利用 されない垂直組立溝は少なくとも一時的に覆いカバーで閉じられる。即ち図７に おいて垂直組立溝９はその中に締付け固定された覆いカバー３６によって閉じら れている。図８に示されている実施例において両コーナ形材５、６における垂直 組立溝８、９は覆いカバー３４、３６で閉じられている。その覆いカバー３４、 ３６は背面側にそれぞれの垂直組立溝８、９に締付け固定されるばね状爪３５、 ３７を有している。覆いカバー（３４、３６）がマークを付けるための補助的な 手段を有していると有利である。この手段は例えば垂直に上下に位置し覆いカバ ーの正面に成形された条帯の形に形成され、その後ろにラベルが挿入される。 本発明の利点は、正面３８の横に配置された垂直組立溝によって、種々の特に 機械的な補助構成要素に対する多目的に利用できる固定方式が用立てられること にある。これは従来の固定方式、特に上下の横レールにおける水平組立溝に全く 無関係にその機能性を害することなしに追加的に利用できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケルバー、ウェルナー ドイツ連邦共和国 デー―91282 ベッツ ェンシュタイン ワイデンセス 36

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．正面（３８）にそれぞれ少なくとも一つの上下の横レール（３、４）および 左右の垂直コーナ形材（５、６）を有しているモジュールラックにおいて、少な くとも一つの垂直コーナ形材（５、６）に垂直組立溝（８、９）が形成されてい ることを特徴とするモジュールラック。 ２．垂直組立溝（８、９）が正面に向いた狭い受けスリット（１２）とこの後ろ に位置する広い保持溝（１３）とを有している請求項１記載のモジュールラック （図２、図３）。 ３．外部部品、例えばＵ形掛け金（３０）に対する保持ブロック（１５）を備え 、この保持ブロック（１５）が垂直組立溝に対応した横断面形状（１６、１７） をし、垂直組立溝（８、９）内の用途に応じて選定された垂直位置に固定される 請求項１又は２記載のモジュールラック（図４、図７）。 ４．保持ブロック（１５）が外部部品（３０）を取り付けるための第１のねじ込 み手段（１８）と垂直組立溝（８、９）に締付け固定するための第２のねじ込み 手段（１９）とを有している請求項３記載のモジュールラック。 ５．コーナ形材（６）の垂直組立溝（９）に固定され正面（３８）の全体を覆う 覆い箱（２０）を備えている請求項１ないし４のいずれか１つに記載のモジュー ルラック。 ６．揺動可能な覆い箱（２０）が片側の垂直側面（３９）に少なくとも一つの保 持縁（２３）を有し、この保持縁（２３）がコーナ形材（６）の垂直組立溝（９ ）に固定できる少なくとも一つの蝶番（２１、２２）に回転可能に支持されてい る請求項５記載のモジュールラック。 ７．正面（３８）において上側および又は下側の横レール（３、４）を覆い少な くとも片側のコーナ形材（６）の垂直組立溝（９）に固定できる上側及び／又は 下側覆い箱（２５、２７）を備えている請求項１ないし４のいずれか１つに記載 のモジュールラック。 ８．少なくとも片側の垂直組立溝（８、９）に固定される少なくとも一つの覆い カバー（３４、３６）を備えている請求項１ないし７のいずれか１つに記載のモ ジュールラック（図７、図８）。 ９．覆いカバー（３４、３６）が背面に垂直組立溝（８、９）に締付け固定され るばね状爪（３５、３７）を有している請求項８記載のモジュールラック。 １０．覆いカバー（３４、３６）がマークを付けるための手段を有している請求 項８又は９記載のモジュールラック（図７、図８）。