JPH0560427U - ヒーティングカート - Google Patents

ヒーティングカート

Info

Publication number
JPH0560427U
JPH0560427U JP11195791U JP11195791U JPH0560427U JP H0560427 U JPH0560427 U JP H0560427U JP 11195791 U JP11195791 U JP 11195791U JP 11195791 U JP11195791 U JP 11195791U JP H0560427 U JPH0560427 U JP H0560427U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pantograph
connector
conductive path
substrate
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11195791U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2580382Y2 (ja
Inventor
正行 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP11195791U priority Critical patent/JP2580382Y2/ja
Publication of JPH0560427U publication Critical patent/JPH0560427U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2580382Y2 publication Critical patent/JP2580382Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、組立作業の作業工数が低減され、第
2に、加工作業や接続作業等の作業工数が削減され、第
3に、防水性にも優れ電気的トラブルが発生せず、第4
に、シーリング等が不要で、この面からも作業工数が削
減されると共にメインテナンスが容易であり、第5に、
作業者による製品の品質・性能のバラツキも解消され
る、ヒーティングカートを提案する。 【構成】 ヒーティングカートの側板1の内面に、基板
18、ガイドレール28を上下多段に備えた受プレート
19、各パンタグラフ20等が、順に取り付けられてい
る。そして、収納された飲食物用のトレイの第1接続子
に、パンタグラフ20の第2接続子31が接続されると
共に、基板18,受プレート19,各パンタグラフ20
間の止着用のねじ部材26にて、パンタグラフ20の第
2導電路が基板18の第1導電路22に接続されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はヒーティングカートに関する。すなわち、ヒーター付の飲食物用のト レイが多数収納され、例えば、航空機内において搭乗客に飲食物の提供サービス を行う、ヒーティングカートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このようなヒーティングカートは、天板,底板,側板,ドア等により箱状をな し、ヒーターを備えた飲食物用のトレイが内部に多数収納される。図5は、この ようなヒーティングカートの従来例の要部を示し、(1)図は内部の斜視図、( 2)図はその縦断面図である。同図にも示すようにヒーティングカートの側板1 の内面には、パンタグラフ2およびガイドレール3が交互に上下多段に取り付け られており、各トレイ4はそれぞれ、ガイドレール3上に出し入れ自在に支承さ れると共に、パンタグラフ2の下面にてガタつかないように押さえられて、収納 される。そして各トレイ4側の接続子5に対し、それぞれパンタグラフ2側の接 続子6が接続可能となっており、この各パンタグラフ2側の接続子6は、それぞ れ配線7および配線7相互間の各接続端子8を介し、電源に接続されていた。つ まり各パンタグラフ2側の接続子6は、上下の配線7と接続端子8により、相互 間がつなぎ合わされて電源に接続されており、このような配線7および接続端子 8も勿論、側板1の内面に取り付けられていた。そして、トレイ4がガイドレー ル3とパンタグラフ2間に収納されると、接続子6と接続子5等を介し、トレイ 4のヒーターが通電され発熱するようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のヒーティングカートにあっては、次の問題が指摘 されていた。まず第1に、作業工数上の問題があった。すなわち、14段等上下 多段の各パンタグラフ2等は、それぞれ3個等複数個のねじ等の部材にて側板1 に取り付けられていたので、ねじ止め箇所等が多くそれだけでも組立作業に工数 がかかると共に、各ねじ等をパネル製の側板1の内面にインサート埋め込みする ことを要するので、一層組立作業に工数がかかるという問題があった。第2に、 更に次のような作業工数上の問題も指摘されていた。すなわち、この種のカート では予め内寸と外寸が定められているので、図5の(2)図に示したように、各 接続端子8の収納スペースを確保するため、パネル製の側板1を接続端子8の厚 み分だけ切り欠いたり(図中のパネル肉厚Aとパネル切り欠きBを参照)又はプ レスして、凹部を各々形成する加工作業を要していた。又、接続端子8間を各々 接続させ電気的導通を確保する接続作業も別途必要であり、更に、配線7を使用 するのでそのハンダ付け・圧着等の作業も要する等、これらの面からも作業工数 上の問題が指摘されていた。
【0004】 第3に、防水性にも問題があった。すなわち、この種のカートは使用後に適宜 水圧を加えつつ水洗されるが、その際、各接続端子8や、各パンタグラフ2内に 収納された電磁波障害対策用のコンデンサC等の金属露出部に水が浸入して、漏 電,腐食,その他の電気的トラブルを引き起こすことが多々あり、問題となって いた。第4に、このような防水対策として、シーリング等の処理も行われていた が、各部の組立後に前述の各金属露出部毎に各々シーリング等を行うので、作業 工数が更に増加するという問題と共に、次のようなメインテナンス上の問題も指 摘されていた。すなわち、シーリング材が接着剤のような役目を果たし、各部の 取り外しが非常に困難化し、事後のメインテナンスに支障が生じ整備性が悪いと いう問題もあった。第5に、上述のように色々な面で作業工数がかかるので、作 業者により、製品の品質・性能のバラツキが目立つという問題も指摘されていた 。
【0005】 本考案は、このような実情に鑑み上記従来例の問題点を解決すべくなされたも のであって、側板の内面に、基板,ガイドレールを備えた受プレート,各パンタ グラフ等が順に取り付けられており、収納されたトレイの第1接続子にパンタグ ラフの第2接続子が接続されると共に、止着用の止着部材にて、パンタグラフの 第2導電路が基板の第1導電路に接続されるので、第1に組立作業の作業工数が 低減され、第2に加工作業や接続作業等の作業工数が削減され、第3に防水性に も優れ、第4にメインテナンスが容易で、第5に製品のバラツキも解消される、 ヒーティングカートを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、こ のヒーティングカートは、天板,底板,側板,ドア等により箱状をなし、ヒータ ー付の飲食物用のトレイが内部に多数収納される。そして、上記側板の内面に対 し内側から順に、基板,受プレート,各パンタグラフが、一体的に取り付けられ ている。該基板は、電源に接続される第1導電路が内部に形成されており、該受 プレートは、内面が該基板に密接されると共に、外面に上記トレイを出し入れ自 在に支承するガイドレールが上下多段に突出形成され、又、該パンタグラフは、 該ガイドレール間にそれぞれ配され、上記トレイ側のヒーターの第1接続子に接 続可能な第2接続子と、該第2接続子への第2導電路とが形成されている。これ と共に該パンタグラフは、それぞれ導電性の止着部材により、該受プレートを介 し該基板に止着されると共に、該パンタグラフの第2導電路が該基板の該第1導 電路に接続されている。
【0007】
【作用】
本考案は、このような手段よりなるので次のごとく作用する。このヒーティン グカートでは、基板,受プレート,各パンタグラフが、止着部材にて一体的に止 着されると共に、側板の内面に取り付けられ、更に止着部材の導電性により、各 パンタグラフの第2導電路が基板の第1導電路に接続されている。そして飲食物 のトレイが、各ガイドレールに支承されて収納されると、各トレイの第1接続子 はパンタグラフの第2接続子に接続され、各トレイのヒーターが通電されて発熱 し、ヒーター上の飲食物が加熱調理される。
【0008】 そこで第1に、基板,受プレート,各パンタグラフは、一体化されてから側板 に取り付けられ、各部の組立が簡単容易化され、インサート埋め込み箇所を削減 できる等、作業工数が低減される。第2に、各パンタグラフの第2接続子そして 第2導電路が、止着部材にて基板の第1導電路そして電源に接続される方式より なる。そこでまず、接続端子の収納スペースは不要で側板の切り欠きやプレスは 行われず、又、組立と共に全体も電気的に導通され、更に、配線が用いられない のでハンダ付け・圧着等も行われない。このように作業工数が削減される。第3 に、各パンタグラフは受プレートを介し基板に一体的に止着されるので防水が確 実であり、更に外部に露出した配線や接続端子も用いられず、金属露出部に水が 浸入する危険がなく、防水性に優れている。第4に、従ってシーリング等も不要 であり、その分作業工数が削減されると共に、メインテナンスも容易である。第 5に、作業工数が低減,削減されるので、作業者による製品のバラツキは生じな くなる。
【0009】
【実施例】
以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本考 案の実施例の要部の分解斜視図である。図2はその基板を示し、(1)図は正面 図、(2)図は側面図、(3)図は要部の斜視図であり、図3はその受プレート を示し、(1)図は正面図、(2)図は側面図であり、図4はそのパンタグラフ を示し、これを内側から見た正面図である。又、図6はヒーティングカートの全 体斜視図、図7はトレイの平面図である。
【0010】 まず図6,図7により、ヒーティングカートおよびトレイ4一般について述べ る。このヒーティングカートは、天板9,底板10,両側板1,ドア11等によ り箱状をなし、ヒーターHを備えた飲食物用のトレイ4が内部に多数収納される 。すなわち、図6に示すようにヒーティングカートでは、例えばアルミ型材等の 軽量金属製のフレーム枠12が、上下・左右・前後の端縁に骨組として配され、 このフレーム枠12に、天板9と底板10と左右の側板1とが、固定的に組み付 けられている。天板9,底板10,側板1等としては、ハニカムコア,発泡プラ スチックス等を芯材とし、その両面に強化プラスチックス板等の表面板が添着さ れ、断熱性に優れたサンドイッチパネルが用いられる。又、開放された前後端面 にはそれぞれドア11が、ヒンジ13によりフレーム枠12に取り付けられてい る。なお、ヒーティングカートは例えば狭い機内通路で使用されるので、ドア1 1が側板1の外面に当接するまで、つまり270度開くことができるよう、ヒン ジ13には例えばダブルヒンジが用いられる。又、ヒーティングカート内は一般 に冷却され、トレイ4上の飲食物について細菌等の繁殖が防止されており、例え ばドライアイス等の冷却材が最上部に収納され、対流により内部が所定温度に冷 却されている。
【0011】 トレイ4は図7に示すように、周りに立ち上がり部14を備えた略盆状をなし 、立ち上がり部14の外側両側に、フラットな載置部15が形成されている。こ のようなトレイ4の立ち上がり部14内に、各種の食器,カップ,ナイフ・フォ ーク等が配され、これらに各種の飲食物が配される。そしてトレイ4の一部、例 えば図示例では隅部一箇所にヒーターHが配されており、ヒーターHは面状をな し、飲食物のうち加熱調理を要する加熱食品が配された容器が、その上に位置せ しめられる。つまり、前述によりヒーティングカート内は一般に冷却され、トレ イ4上の飲食物も一般的には冷却保存されるが、飲食物のうち暖めた状態が適し た加熱食品については、このようにヒーターHにて加熱調理される。なお図6に 示したヒーティングカートは、トレイ4が前後に2個ずつ並んだ状態で上下に棚 状に収納され、それぞれ前後から出し入れされるタイプよりなるが、勿論これに 限定されるものではない。例えば、トレイ4が前後には並ばず1個だけの状態で 上下に棚状に収納されるタイプのものも考えられ、このタイプでは、前側にのみ ドア11が設けられると共に後側に奥板が設けられ、奥行きが図示のタイプの半 分となる。更に、例えばトレイ4が前後左右に2個ずつ計4個並んだ状態で上下 に棚状に収納された、ダブルサイズタイプのものも考えられる。図中16はキャ スター、17はブレーキ用のペダルである。
【0012】 さてこのヒーティングカートでは、図1に示すように、側板1の内面に対し内 側から順に基板18,受プレート19,パンタグラフ20が、一体的に取り付け られている。これらについて詳述すると、まず図1および図2に示すごとく、基 板18は、2枚のプラスチックスシート21間に、第1導電路22がシリコン系 シーラントと共に挟み込まれ、もって内部に、電源に接続される第1導電路22 が形成されており、図示例では縦に4本の第1導電路22が形成され、図面上で 左側の1本と他のいずれか1本の組み合わせにより回路が形成される。23は、 各第1導電路22の上端にそれぞれ1個立設されたボスであり、それぞれ電源コ ネクタ24等を介し電源に接続される。又25は、各第1導電路22全長にわた り所定間隔にて立設されたボスであり、両側2個1組で縦に14個ずつ設けられ 、後述のごとくねじ部材26を介し第2導電路27等に接続される。又、ボス2 3はそれぞれ、電源コネクタ24を止着する導電性のねじ部材26´にて電源へ と接続されている。
【0013】 次に図1および図3に示すごとく、受プレート19は、内面が基板18に密接 されると共に、外面にトレイ4をその載置部15で出し入れ自在に支承するガイ ドレール28が、例えば14段、所定間隔を置き上下多段に突出形成されている 。すなわち受プレート19は、プラスチックス製よりなり射出成形されたベース 板の外面に、トレイ4の上下間隔に見合った間隔でガイドレール28が横設され ると共に、ボス25等が貫挿される穴29が横に2個ずつ縦に14個形成されて いる。なお、このようなガイドレール28に対応して、左右の反対側の側板1( 図6参照)の内面にも、ガイドレール28が、同じ高さレベルで各々単独に配設 されている。又このような例によらず、前述のダブルサイズタイプのヒーティン グカートの場合には、上述の基板18、ガイドレール28付の受プレート19、 および次に述べるパンタグラフ20等を一体化したものが、片側だけではなく左 右両側の側板1に対向して配設される。
【0014】 次に図1および図4に示すごとく、各パンタグラフ20は、ガイドレール28 間にそれぞれ配され、トレイ4側のヒーターHの第1接続子30(図7参照)に 接続可能な第2接続子31と、第2接続子31への第2導電路27とが形成され ている。すなわちパンタグラフ20は、プラスチックス製で横ブロック状をなし 、両側に前述のボス25とねじ部材26の頭部が向かいあって挿入可能な穴32 が形成され、かつ各穴32は中央付近で一応遮断され、更に、ねじ部材26のね じ部分のみを貫挿可能な孔33が同芯に形成されている。又、パンタグラフ20 の下面の両側には、スプリング34を介し第2接続子31が突設されており、こ の第2接続子31が、収納状態のトレイ4の載置部15上に突出された第1接続 子30に、接触し接続可能となっており、又、両第2接続子31のスプリング3 4と穴32との間には、それぞれ第2導電路27が形成されている。なお、第2 導電路27の途中には、EMCパーツつまり電磁波障害対策用のコンデンサCが 配され、コンデンサCは、プラスチックスにてポッティングされ覆われて保護さ れている。
【0015】 そして、各パンタグラフ20はそれぞれ導電性のねじ部材26により、受プレ ート19を介し基板18に止着されると共に、パンタグラフ20の第2導電路2 7が基板18の第1導電路22に接続されている。すなわち、止着部材の1例で ある金属製のねじ部材26を、各パンタグラフ20の両側の孔33そして穴32 、および受プレート19の両側の穴29を介し、基板18の対向した両側のボス 25に螺着することにより、まず、各パンタグラフ20が、受プレート19を介 し基板18に一体的に止着され、これと共に、パンタグラフ20の第2導電路2 7が、基板18の第1導電路22に接続されている。なお、ねじ部材26は導電 性のもの、つまり金属製よりなるが、頭部の外面だけは防水性を考慮しプラスチ ックス製よりなり、これらが一体成形されてなる。なお、図1中35は止めピン 等の止め部材であり、この止め部材35と孔36にて、受プレート19がヒーテ ィングカートの側板1の内面にインサート埋め込みにて取り付けられ、もって、 この受プレート19とねじ部材26にて一体化された基板18および各パンタグ ラフ20も、側板1の内面に取り付けられる。図中37はOリングである。
【0016】 本考案は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。こ のヒーティングカートでは、基板18,受プレート19,各パンタグラフ20が 、ねじ部材26をボス25にそれぞれ螺着することにより、一体的に止着される と共に、これらは止め部材35により側板1の内面に取り付けられている。そし て、このように組み立てられたヒーティングカートでは、更にねじ部材26の導 電性により、各パンタグラフ20の第2導電路27が、基板18の第1導電路2 2にボス25を介し接続されている。そして、このようなヒーティングカートに 対し、飲食物がセットされた各トレイ4が、各ガイドレール28上に支承される と共に各パンタグラフ20の下面でガタつかないよう押さえられ、棚状に収納さ れると、各トレイ4の第1接続子30はパンタグラフ20の第2接続子31に接 続される。そこで各トレイ4のヒーターHが、その第1接続子30,パンタグラ フ20の第2接続子31,第2導電路27,ねじ部材26,基板18のボス25 ,第1導電路22,ボス23,ねじ部材26´,電源コネクタ24等を介し電源 に接続され、もってヒーターHが通電されて発熱する。そこで、トレイ4上にセ ットされた飲食物のうち、加熱調理が必要としてヒーターH上に位置せしめられ た加熱食品が、加熱調理される。そして、このようなトレイ4上の飲食物が、例 えば航空機の搭乗客の飲食に供される。さてここで、このヒーティングカートで は、次の第1,第2,第3,第4,第5のようになる。
【0017】 第1に、基板18,受プレート19,各パンタグラフ20は、予め止着部材た るねじ部材26にて一体化されてから、側板1の内面に取り付けられる。そこで 各部の組立が簡単容易化され、側板1へのインサート埋め込み箇所をこの種従来 例に比し大幅に削減できる等、組立作業の作業工数が低減される。第2に、各パ ンタグラフ20の第2接続子31そして第2導電路27が、ねじ部材26にて基 板18の第1導電路22そして電源に接続される方式よりなり、図5のこの種従 来例のように、各パンタグラフ2の接続子6間を配線7とその接続端子8とで接 続して、電源までつなぐ方式ではない。そこでまず、図5中に示した接続端子8 を用いないのでその収納スペースは不要であり、もって、この種従来例のように 側板1を切り欠いたりプレスして、凹部を形成する加工作業は行われない。又、 組立と共に全体も電気的に導通され、この種従来例で行われていたような電気的 導通のみを目的とした接続作業も不要である。更に、図5中に示した配線7が用 いられないので、そのハンダ付け・圧着等の作業も行われない。このように、作 業工数が削減される。
【0018】 第3に、各パンタグラフ20はねじ部材26にて、受プレート19を介し基板 18に一体的に止着されるので、その内部に収納されたコンデンサC等の防水も 確実である。更に、図5に示したこの種従来例のように、外部に露出した配線7 およびその接続端子8は用いられない等、金属露出部に水が浸入する危険がなく 、防水性に優れている。第4に、このように防水性に優れているので、この種従 来例のように、各々へのシーリング等の処理も不要である。そこで、この面から も作業工数が削減されると共に、接着剤のような役目を果たし各部の取り外しが 困難化し事後のメインテナンスに支障が生じるシーリング材は、用いられない。 第5に、上述したように組立作業の作業工数が低減され、加工作業や接続作業等 の作業工数が削減されるので、作業者により製品にバラツキが生じるようなこと はなくなる。
【0019】
【考案の効果】
本考案に係るヒーティングカートは、以上説明したように、側板の内面に、基 板,ガイドレールを備えた受プレート,各パンタグラフ等が順に取り付けられて おり、収納されたトレイの第1接続子にパンタグラフの第2接続子が接続される と共に、止着用の止着部材にて、パンタグラフの第2導電路が基板の第1導電路 に接続されるので、次の効果を発揮する。
【0020】 まず第1に、組立作業の作業工数が低減される。すなわち、各部の組立が簡単 容易化され、側板へのインサート埋め込みを要するねじ止め箇所が従来の3割以 下等に削減できる等、組立作業の作業工数が低減される。第2に、加工作業や接 続作業等の作業工数が削減される。すなわち、側板を切り欠いたりプレスして凹 部を形成する加工作業を要せず、又、電気的導通のみを目的とした専用の接続作 業も不要であり、更に、配線が用いられないのでそのハンダ付け・圧着等の作業 も行われない等、作業工数が削減される。第3に、防水性にも優れている。そこ で、使用後に水圧を加えつつ水洗しても水が浸入せず、金属露出部の漏電,腐食 ,その他の電気的トラブルの発生が防止される。第4に、シーリング等の処置が 不要なので、この面からも作業工数が削減されると共に、事後のメインテナンス が容易で整備性が向上する。第5に、このように作業工数が低減,削減されるの で、作業者による製品の品質,性能のバラツキも解消される。このように、この 種従来例に存した問題点が一層される等、本考案の発揮する効果は顕著にして大 なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るヒーティングカートの実施例を示
す、要部の分解斜視図である。
【図2】その基板を示し、(1)図は正面図、(2)図
は側面図、(3)図は要部の斜視図である。
【図3】その受プレートを示し、(1)図は正面図、
(2)図は側面図である。
【図4】そのパンタグラフを示し、これを内側から見た
正面図である。
【図5】この種従来例の要部を示し、(1)図は内部の
斜視図、(2)図はその縦断面図である。
【図6】ヒーティングカートの全体斜視図である。
【図7】トレーの平面図である。
【符号の説明】
1 側板 4 トレイ 9 天板 10 底板 11 ドア 18 基板 19 受プレート 20 パンタグラフ 22 第1導電路 26 ねじ部材(止着部材) 27 第2導電路 28 ガイドレール 30 第1接続子 31 第2接続子 H ヒーター

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板,底板,側板,ドア等により箱状を
    なし、ヒーター付の飲食物用のトレイが内部に多数収納
    されるヒーティングカートであって、上記側板の内面に
    対し内側から順に、基板,受プレート,各パンタグラフ
    が一体的に取り付けられており、 該基板は、電源に接続される第1導電路が内部に形成さ
    れており、該受プレートは、内面が該基板に密接される
    と共に、外面に上記トレイを出し入れ自在に支承するガ
    イドレールが上下多段に突出形成され、又、該パンタグ
    ラフは、該ガイドレール間にそれぞれ配され、上記トレ
    イ側のヒーターの第1接続子に接続可能な第2接続子
    と、該第2接続子への第2導電路とが形成されており、
    かつ該パンタグラフは、それぞれ導電性の止着部材によ
    り、該受プレートを介し該基板に止着されると共に、該
    パンタグラフの該第2導電路が該基板の該第1導電路に
    接続されていること、を特徴とするヒーティングカー
    ト。
JP11195791U 1991-12-24 1991-12-24 ヒーティングカート Expired - Fee Related JP2580382Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195791U JP2580382Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ヒーティングカート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11195791U JP2580382Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ヒーティングカート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560427U true JPH0560427U (ja) 1993-08-10
JP2580382Y2 JP2580382Y2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=14574395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11195791U Expired - Fee Related JP2580382Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ヒーティングカート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2580382Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2580382Y2 (ja) 1998-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0560427U (ja) ヒーティングカート
JPH09173220A (ja) ヒーティングカート内のパンタグラフ構造
US11779132B2 (en) Illuminated shelf assemblies
CN215126069U (zh) 一种外卖放置架
CN215671331U (zh) 新型远红外桑拿房
JPH1140318A (ja) ヒーティングカート用のトレイ
US20230122053A1 (en) Shelving power supply systems and methods
US20230122809A1 (en) Illuminated shelf assemblies
CN219889960U (zh) 用于制冷设备的抽屉及制冷设备
CN219287881U (zh) 一种液冷机柜中服务器倒装装置
JPH025344Y2 (ja)
CN210320815U (zh) 一种内置有保温柜结构的箱柜
JPH09154641A (ja) ヒーティングカート内のパンタグラフ構造
CN214039136U (zh) 一种抽屉式车载冰箱
JP3023455U (ja) 配膳用手押し運搬車
CN217185469U (zh) 一种带电加热开放式前推拉门的柜体
JP2598271B2 (ja) 航空機搭載用の食品サービスカート
JPH0448766Y2 (ja)
JP3623636B2 (ja) ヒーティングカート内の接点構造
JPH0435367U (ja)
JPS6241709Y2 (ja)
JP2529726Y2 (ja) 電気機器
JPH0515778Y2 (ja)
JPH051109Y2 (ja)
JPS6370064A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees