JPH0515778Y2 - - Google Patents

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JPH0515778Y2
JPH0515778Y2 JP12519988U JP12519988U JPH0515778Y2 JP H0515778 Y2 JPH0515778 Y2 JP H0515778Y2 JP 12519988 U JP12519988 U JP 12519988U JP 12519988 U JP12519988 U JP 12519988U JP H0515778 Y2 JPH0515778 Y2 JP H0515778Y2
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tray
cart
main body
heater
food
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、飛行中の航空機内において、乗客に
食事等をサービスするための食品サービスカート
に関する。
さらに詳しくは、例えば、航空機内において乗
客に食事を供する際、そのままの状態で、トレイ
ごと、各乗客にサービスすることができるべく、
一人前ずつ配膳できる状態に各トレイ上に、それ
ぞれ載置、セツトされ、カート内に棚状に収納さ
れた飲食物等を、機内に格納中のカート内におい
て、一般の冷やした状態が適した飲食物等を冷却
保存している間に、暖めた状態が適した食品等の
みをヒータによつて加熱調理することができるよ
う構成された航空機搭載用の食品サービスカート
に関する。
「従来の技術」、「考案が解決しようとする課題」 航空機の大型化に伴ない、例えば、多数の乗客
に迅速に食事をサービスできるようするため、一
人前ずつ配膳できる状態に各トレイ上に、それぞ
れ載置、セツトされ、カート内に棚状に収納され
た飲食物等を、機内において格納中に、一般の冷
やした状態が適した飲食物等を冷却保存するため
にカート内を冷却し、係る雰囲気下において、一
部の食品等のみをヒータによつて加熱調理し、そ
のままの状態で、トレイごと、各乗客に食事を供
することができるよう構成された航空機搭載用の
食品サービスカート(以下単に「カート」とい
う)が提供されている。
係る冷却と同時に、一部の食品等のみを加熱調
理することができるよう構成されたカートにおい
ては、ドライアイス等の冷却材をカート内適宜位
置に配置して、この冷却材による冷気によりカー
ト内を冷却させるか、または、ギヤレに設けられ
た冷却ユニツトの給気、排気ダクトを、それぞれ
カートに接続して、カート内に冷気を循環させる
ことによつてカート内を冷却せしめる等の冷却手
段と、また、一部の食品等のみを加熱調理するた
めの加熱手段としては、例えば、各トレイを棚状
に支承せしめるための各ガイドレールの直上位置
に、カート本体内の一方の側板上に、上面にヒー
タを配設したヒータ棚を略水平に突設し、トレイ
上の所定位置に載置、セツトされた暖めた状態が
適する食品が盛付けられた加熱食品容器が、トレ
イ収納時、トレイとの位置関係を維持した状態の
ままで、ヒータ棚によつて稍持上げられながらト
レイと共に収納され、トレイが所定位置に収納さ
れた状態において、その下面がヒータ上に対応当
接して位置するよう構成されたカート本体側にヒ
ータ棚を配設したタイプのもの、或いは、トレイ
上にヒータを配設し、このヒータのトレイ側の接
続端子が、トレイをガイドレールに支承させ所定
位置に収納すると共に、扉を閉じた状態におい
て、扉の裏面側に配設されたヒータの電気回路を
形成するための本体側の接続端子と接続され、ヒ
ータの電気回路が形成されるよう構成されたタイ
プのもの、または、トレイをガイドレールに支承
せしめ所定位置に収納させた状態において、トレ
イ側の接続端子と本体側の接続端子とが接続さ
れ、トレイ上に配設されたヒータの電気回路が形
成されるよう構成されたタイプ等、多種の加熱手
段が用いられている。
しかし、ヒータ棚を有するタイプの加熱手段に
あつては、第1に、トレイの出入れに伴なつて加
熱食品容器が、ヒータ棚によつて持上げられた
り、また、ヒータ棚から外れるようする必要があ
るため、特殊な構造のトレイ、加熱食品容器が必
要で、ために、トレイ、加熱食品容器が高価とな
ると共に、一般のトレイ、加熱食品容器との互換
性がなく、第2に、食事後、食器等を片付ける
際、各食器、特に、加熱食品容器は、いちいち容
器本体に蓋を被せると共に、トレイ上の所定位置
にセツトしなければ、トレイを収納することがで
きない等、食器、トレイの取扱いが面倒で、片付
けに多くの時間を要し、第3に、多数のヒータ棚
が突設されているため、カートの洗浄作業が面倒
であると共に、ヒータ棚の取付部等から浸入した
水によつてヒータがシヨートし易く、また、シヨ
ートした場合のヒータの交換作業等も極めて面倒
であり、第4に、食事のメニユー等によつては使
用することができず、汎用性に乏しい等の難点を
有していた。また、トレイ上にヒータを配設し、
トレイを所定位置に収納すると共に、扉を閉じた
状態において、ヒータの電気回路が形成されるタ
イプの加熱手段にあつては、食器等の片付け、カ
ートの洗浄作業等は容易に行うことができ、ま
た、一般のトレイの使用も可能のために汎用性に
も優れているものの、カート本体側のヒータの電
気回路を形成するための本体側の接続端子が扉の
裏面側に配設された構成よりなるので、本体側の
接続端子とカート本体の上面部に配設された機内
電源と接続するためのコネクタとを接続する各電
気配線が、途中、カート本体の扉の蝶着部近傍に
おいて、束ねられ露出状態で、扉の開閉に支承を
来たさない程度に弛ませた状態に配設されている
ため、この部分の電気配線が損傷し易く、耐久性
に劣るという問題が指摘されていた。
それ故、係るカートの加熱手段としては、トレ
イをガイドレールに支承せしめ、所定位置に収納
した状態において、トレイ側の接続端子と本体側
の接続端子とが接続され、トレイ上に配設された
ヒータの電気回路が形成されるよう構成されたタ
イプのものが、食器の後片け、カートの洗浄等も
容易で、かつ、汎用性にも優れ、また、ヒータの
電気回路を構成する電気配線等の耐久性にも優れ
ている等の理由により、多用されている。
しかるに、このようなタイプの加熱手段は、一
般に、第4図乃至第7図に示す如く、トレイ11
上に配設されたヒータ13のトレイ側の接続端子
14をトレイ11における一方の側縁部12c上
の所定位置に配設し、一方、機内電源に接続可能
にカート本体2の上面に配設されたコネクタ17
(第3図参照)との間を電線34によつて接続さ
れたヒータ13の電気回路を形成するための本体
側の接続端子30が、ガイドレール10に支承さ
れ、前記カート本体2内の所定位置に収納された
トレイ11のトレイ側の接続端子14と接続可能
に、カート本体2の一方の側板6上に固設された
ガイドレール10の上部所定位置に配設された取
付部材16を介して各ガイドレール10のレール
部10aと対向する位置関係にそれぞれ配設され
ており、トレイ11を所定位置に収納した状態に
おいて、ヒータ13の電気回路が形成され、ヒー
タ13上に載置、セツトされた加熱食品容器40
内の食品が加熱調理されるようなつている。とこ
ろで、係るカートに用いられるトレイ11は、軽
量で取扱が容易であることに主眼が置かれている
と共に、成形容易等のため、平面長四角形の盆状
を呈するトレイ本体12は、一般に、成形型によ
り一体形成された薄肉のプラスチツク材製よりな
つている。ために、トレイ面12aの周縁に、こ
れトレイ面12aに続いて立設された各立上がり
部12bの内、トレイ本体12をガイドレール1
0に支承せしめるためにトレイ面12aの長手方
向に沿つて位置する立上り部12bの先端に、水
平方向に突設された側縁部12cの先端下部に
は、これら側縁部12cの剛性を高め、飲食物等
を載置、セツトした状態のトレイ本体12を安定
的に支持するためのリブ部12dが垂設された構
成よりなつている。
したがつて、トレイ11を取外した状態におい
ては、ガイドレール10のレール部10a面と取
付部材16に配設された本体側の接続端子30の
先端接触部30aの露出部との間には可なりの間
隔が存在しており、かつ、本体側の接続端子30
は、ガイドレール10に支承され所定位置に収納
されたトレイ11のトレイ側の接続端子14に確
実に圧接できるようするためにその胴部30b内
に嵌装されたスプリング31の付勢力により、常
時、可なり突出した状態を保持するようなつてい
る。しかも、第6図、第7図に示す如く、従来の
取付部材16は、その下面が平に形成されている
ため、取付部材16における前縁部、両側縁部側
に面する本体側の接続端子30の先端接触部30
aは、可なりの量突出し、露出状態となつてい
た。
また、係るカートに用いられているガイドレー
ル10は、飛行中の航空機の急激な揺動等により
収納されたトレイ11が跳上りトレイ11上の飲
食物が零れるのを防止する等のため、ガイドレー
ル10の上端には、扉8側の方向に位置する端部
の一部を除いて略その全長に亘つてレール部10
aと平行、かつ、所定の間隔を存して押え板10
bが並設されている。よつて、取付部材16は、
必然的に扉8の近傍に位置するガイドレール10
の端部上の所定部位以外には配設することができ
なかつた。
したがつて、トレイ11を取外した状態におい
ては、指先等が本体側の接続端子30の露出部に
接触し易く、その上、係るカートのヒータ13の
電源としては、通常、AC110Vが用いられている
ため、例えば、係るカートにあつては、食事時前
の格納中に、収納されているトレイ11上の飲食
物の状態のチエツクが行なわれるが、係る作業
時、チエツクするカートのヒータ13の電気回路
の電源を、一旦切り、作業終了と同時に再び接続
すれば問題は生じないが、短時間の内に、多数の
カート内のチエツクを行うため、時には電源を切
るのを失念することがあり、このような状態で、
一旦引出し、チエツクしたトレイ11を再び収納
する際等、過つて濡れた指先等が、同時に両本体
側の接続端子30に触れた場合には、大きな感電
事故が生ずる虞があつた。
本考案は上述の事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、トレイをカート本体内の
所定位置に収納した状態において、トレイ側の接
続端子と本体側の接続端子とが接続され、トレイ
に配設されたヒータの電気回路が形成されよう構
成された加熱手段を有するカートにおいて、本体
側の接続端子が配設されている取付部材の少なく
とも前縁部の下方に、所定の高さを有する覆板を
垂設することにより、トレイを取外した状態にお
いて、過つて、指先等が同時に両本体側の接続端
子に触れるのを防止し、もつて、ヒータの電気回
路の電源を切るのを失念した状態で、作業を行つ
た場合であつても、感電事故が生ずる虞が殆どな
く、安全面に極めて優れたカートを提案すること
にある。
「課題を解決するための手段」 本考案は、上記目的を達成すべくなされたもの
で、その技術的解決手段は、カート本体内に棚状
に収納された各トレイ上に載置、セツトされた各
飲食物等の内、冷却保存すべき一般の飲食物等を
冷却するための冷却手段と、前記各トレイに配設
されたヒータに接続されたトレイ側の接続端子
が、トレイにおける一方の側縁部上に配設され、
一方、機内電源に接続可能に、カート本体側に配
設された前記ヒータの電気回路を形成するための
本体側の接続端子が、前記カート本体内の所定位
置に収納された前記各トレイのトレイ側の接続端
子とそれぞれ接続可能に、カート本体の一方の側
板上に固設されたガイドレールの上部所定位置に
配設された取付部を介して、先端接触部が前記ガ
イドレールのレール部と対向すると共に、常時、
取付部材の下面より所定量突出する態様に配設さ
れ、前記トレイをガイドレールに支承せしめ、所
定位置に収納させた状態において、前記ヒータの
電気回路が形成され、ヒータ上に載置、セツトさ
れた加熱食品容器内の食品のみが加熱調理される
よう構成された加熱手段とを有するカートにおい
て、前記本体側の接続端子が配設された取付部材
の少なくとも前縁部の下方に、その下端が、前記
ガイドレールに支承され収納されたトレイの側縁
部と、僅かな間隔を存して位置する高を有する覆
板を垂設するようしたものである。
「作用」 本考案は上記手段よりなるので、以下の如く作
用する。すなわち、各トレイにそれぞれ配設され
たヒータ上に、加熱調理すべき食品が盛付けられ
た加熱食品容器を載置すると共に、各トレイの他
の位置に、それぞれ冷却保存すべき一般の飲食物
が盛付け若しくは注込まれた食器等を載置、セツ
トし、これらのトレイをカート本体内の所定位置
に棚状に収納することによつて、各トレイに配設
されたヒータの電気回路が形成される。そこで、
扉によりカート本体のトレイを出入れするための
開口部を閉鎖した後、カート本体を冷却手段によ
つて冷却せしめると共に、機内電源にヒータの電
気回路を接続することによつて、カート本体内は
冷気によつて冷却され、この雰囲気下において、
各トレイ上の一般の飲食物が冷却保存されている
間に、加熱食品容器内の食品のみは、それが盛付
けられた加熱食品容器の下面に当接して位置する
ヒータの熱によつて加熱調理される。したがつ
て、食事時、そのままの状態でトレイごと各乗客
にサービスすることができる。
ところで、ヒータの電気回路を形成するための
カート本体の一方の側板上に固設されたガイドレ
ールの上部所定位置に配設された取付部材を介し
て先端接触部が取付部材の下面より突出する態様
に配設された本体側の接続端子は、取付部材の少
なくとも前縁部の下方に垂設された所定の高さを
有する覆板により、この覆板に面する露出部が殆
ど覆われているので、トレイを取外した状態にお
いても、指先等が、同時に両本体側の接続端子に
触れることは殆どない。したがつて、ヒータの電
気回路の電源を切るのを失念したままの状態で、
例えば、カート本体内に収納されているトレイ上
の飲食物のチエツク作業中、過つて指先等が取付
部材、取付部材近傍のガイドレール等に接触した
場合にも、本体側の接続端子の露出部には触れる
ことは殆どないため、感電事故が生ずることはな
い。また、ヒータで暖められた空気が、特に本体
側の接続端子の露出部に水滴となつて付着すると
いう事態も、覆板により軽減されるので、本体側
の接続端子の耐久性が向上する。
「実施例」 以下本考案を、図面に示すその実施例に基づい
て説明する。
第1図は、本考案の実施例の取付部材とガイド
レールの配設状態を示す要部の正面図、第2図は
第1図の−線に沿つた矢視断面図、第3図
は、扉を開いた状態を示すカートの全体斜視図、
第4図は、トレイの平面図、第5図は、第4図の
−線に沿つた矢視断面図である。
先ず、カートの概略について説明する。
図において、1はカート、2はこのカート1の
カート本体であり、カート本体2は以下の如くな
つている。すなわち、軽金属製、例えば、アルミ
型材製のフレーム枠3が、上下、左右、前後の端
縁に骨組として配設されており、このフレーム枠
3には、ハニカムコア、発泡プラスチツク等を芯
材として、その表面に強化プラスチツク板等の表
面板が添着され、断熱性に優れたサンドイツチパ
ネルよりなる天板4と底板5と左右の側板6と
が、それぞれ固定的に組付けられ、両端部、すな
わち、前後端部は全面開放され、ここにトレイ1
1を出入れするための開口部7が形成されてい
る。
そして、これら開口部7には、それぞれ開口部
7を開閉するための断熱性に優れたサンドイツチ
パネルよりなる扉8がヒンジ9を介してフレーム
枠3に螺着されている。なお、カート1は、狭い
機内通路で使用されるので、扉8が側板6の外面
に当接するまで、つまり、270度開くことができ
るようヒンジ9としては、例えば、ダブルヒンジ
が用いられている。
カート本体2は、このようになつている。
10はカート本体2内に配設されたガイドレー
ルであり、このガイドレール10は、左右の側板
6の内面に、それぞれ左右同じ高さレベルで対を
なし、等間隔を存して上下に多数、リベツト、ね
じ等により固設されており、これら左右対をなす
ガイドレール10は、それぞれ全長に亘つて突設
された水平なレール面(図示せず)を備えたレー
ル部10aと、レール部10aの上方部に、この
レール部10aと所定の間隔を存し、かつ、平行
に、レール部10aのレール面に支承され、収納
されたトレイ11が、例えば、飛行中の航空機の
急激な揺動等により跳上り、トレイ11上の飲食
物が零れる等の事故を防止するための押え板10
bとを有している。なお、押え板10bは、トレ
イ11の出入れを容易にするためにガイドレール
10における開口部7側の端部の一部を除いて設
けられている。
そして、ガイドレール10のレール部10aに
おけるレール面間に、飲食物を盛付けた食器等
が、それぞれ一人前ずつ配膳できる状態に載置、
セツトされたトレイ11が出入れ自在に支承さ
れ、もつて、上下に多数棚状に収納することがで
きるようなつている。
16はトレイ11に配設されたヒータ13の電
気回路を形成するための本体側の接続端子30が
配設された取付部材であり、この取付部材16
は、それぞれ取付部材16に配設された本体側の
接続端子30が、トレイ11を所定位置に収納し
た状態において、トレイ11の側縁部12cに配
設されたトレイ側の接続端子14と接続する位置
関係に、両開口部7にそれぞれ近接した一方の側
板6側のガイドレール10の端部上の側板6にお
ける所定部位に固設されている。そして、取付部
材16に配設された本体側の接続端子30と、カ
ート本体2の天板4上に配設された機内電源に接
続可態に構成されたコネクタ17とは、それぞれ
電線34を介して接続されている。
21は冷却手段を構成する冷却材収納部であ
り、この冷却材収納部21は、その全体形状が略
皿状をなし、周縁にはそれぞれ立上り部が設けら
れており、カート本体2内の最上段に配設された
対をなす支持レール22間に出入れ自在に支承さ
れ、ドライアイス等の冷却材(図示せず)が載
置、収納できるようなつている。そして、この冷
却材収納部21は、例えば、芯材たる非金属製の
ハニカムコアと、ハニカムコアの各セル内に充填
されたウレタンフオーム等の断熱材と、ハニカム
コアの外表面を覆う強化プラスチツク板等の非金
属製の表面板とからなるハニカムサンドイツチパ
ネルにより形成されている。
なお、図示の冷却手段は、カート本体2内の最
上部に出入れ自在に設けられた冷却材収納部21
内に載置、セツトされた冷却材により冷やされた
冷気の自然対流等により、カート本体2内を冷却
するタイプよりなつているが、冷却手段は、この
ような図示のタイプに限定されるものではなく、
例えば、機内ギヤレに配設された冷却ユニツトの
給気・排気ダクトに、それぞれ接続可能な接続口
をカート本体に設け、それら接続口に各ダクトを
接続してカート本体内に冷気を循環させるタイプ
であつてもよい。
また、図示のカート1は、対をなすガイドレー
ル10間に、2個ずつのトレイ11を並んだ状態
で支承し、収納することが可能であり、かつ、カ
ート本体2の前後からトレイ11の出入れができ
るようなつているが、カートは図示例のタイプに
限定されるものではなく、対をなすガイドレール
10間に、1個のトレイ11のみを支承、収納す
ることができ、カート本体は前端部側のみに扉8
を有し、後端部側は端面板によつて閉鎖され、そ
の奥行きの長さが図示のタイプの約半分に形成さ
れたものでもよい。
なお、図中18はハンドル、19はキヤスタ、
20はブレーキ用のベダルである。
カート1は概略このようになつている。
次に、カート1に用いられているトレイ11に
ついて説明する。
トレイ11は、平面長四角形の盆状を呈するト
レイ本体12と、トレイ本体12上に配設された
ヒータ13と、このヒータ13の電気回路を形成
するためのトレイ側の接続端子14等からなつて
いる。
そして、トレイ本体12は、フラツトな平面長
四角形状のトレイ面12aの周縁に、このトレイ
面12aに続いて稍外方向に開く態様に立上がり
部12bが立設されており、これら立上り部12
bの内、トレイ面12aの長手方向に沿つて位置
する立上り部12bの先端には、水平方向に側縁
部12cが突設されていると共に、その縁部の下
方にはリブ部12dが垂設されている。そして、
このトレイ本体12は薄肉のプラスチツク材によ
り形成されている。
13はトレイ面12a上に添設されたヒータで
あり、このヒータ13は、乗客に食事をサービス
する際、暖めた状態で供するのが適した食品が盛
付けられた蓋付の加熱食品容器40を載置、セツ
トする位置、図示例においては、トレイ面12a
の一隅部に、加熱食品容器40の下面を略全面加
熱することができる大きさを有する1個の面上の
ヒータ13が配設されている。
14はトレイ側の接続端子であり、このトレイ
側の接続端子14は、一方の側縁部12cにおけ
る端部の所定位置、すなわち、この側縁部12c
が、取付部材16が配設された側板6側に固設さ
れたガイドレール10に支承されるべく、トレイ
11をガイドレール10に支承せしめ、カート本
体2内の所定位置に収納させた状態において、取
付部材16に配設された本体側の接続端子30と
それぞれ接続する位置関係に、その上面、すなわ
ち、接触面と側縁部12cの面とが面一となるよ
う配設されており、このトレイ側の接続端子14
とヒータ13の端子(図示せず)とは、それぞれ
トレイ本体12内に埋設された電線15によつて
接続されている。
トレイ11は以上の如くなつている。
次に、取付部材16等の詳細について説明す
る。
16aは取付部材16の本体部であり、この本
体部16aには、所定位置に収納されたトレイ1
1のトレイ側の接続端子14の中心と、その中心
とが、それぞれ略一致する位置関係に、大径の胴
部30bと胴部30bより小径の接触部30aと
からなり、胴部30bの後端に開口するスプリン
グ嵌装孔30cを有する本体側の接続端子30の
胴部30bを摺動可能に嵌装するための取付孔1
6bが、本体部16aの下面に開口して形成され
ており、また、取付孔16bの底部にその一端が
開口し、他端が本体部16aの背面に開口する電
線配設孔16cが穿設されている。
16dは本体部16aの上端後縁部に立設され
たブラケツトであり、取付部材16は、このブラ
ケツト16dを介してネジ、接着剤等により、そ
れぞれ側板6の所定部位に固設されている。
32は本体部16aの前縁部の下方に、前縁部
の全長に亘つて垂設された覆板であり、この覆板
32は、その下端が、ガイドレール10に支承さ
れた状態におけるトレイ11の側縁部12cの上
面と接しない程度の極めて僅かな間隔を存して位
置する高さに形成されている。
なお、図示例においては、本体部16aの前縁
部の下方にのみ覆板32が設けられているが、覆
板32を設ける個所は図示例に限定されるもので
はなく、例えば、さらに本体部16aの側縁部の
下方にも設けるようしてもよい。係る構成によれ
ば、本体部16aの側縁部側に面する本体側の接
続端子30における接触部30aの露出部も殆ど
覆われているので、より安全性を高めることがで
きる。また、図示例においては、取付部材16と
ガイドレール10とが、それぞれ別個に形成され
ているが、取付部材16とガイドレール10とを
一体形成してもよく、係る構成によれば、取付部
材16の取付けが容易となる。
33は取付孔16bに嵌装された本体側の接続
端子30の嵌装状態を保持するための係止板であ
り、この係止板33には、取付孔16bの中心と
その中心が、それぞれ一致する位置関係に、本体
側の接続端子30の接触部30aより大径で、か
つ、胴部30bより小径な係止孔33aが穿設さ
れている。したがつて、スプリング嵌装孔30c
内にスプリング31が嵌装された胴部30bを取
付孔16bに嵌装した後、本体部16aの下面に
係止板33を冠着することにより、本体側の接続
端子30は、スプリング31の付勢力により、常
時、胴部30bの肩部が係止孔33aの周縁部に
よつて係止され、接触部30aが突出状態を保持
するようなつている。また、本体側の接続端子3
0は、スプリング31の付勢力に抗して取付孔1
6b内に、所定量退動可能となつている。したが
つて、両本体側の接続端子30と、収納状態のト
レイ11における両トレイ側の接続端子14とは
圧接状態で接続できるようなつている。
なお、34は胴部30bの後端とコネクタ17
を接続するための電線、35は電線配設孔16c
に対応する部位の側板6に、側板6の上下方向に
沿い、略その全長に亘つて形成された電線配設溝
である。
取付部材16等はこのようになつている。
以上が構成等の説明である。
以下、その作動等について説明する。
先ず、トレイ11には、ヒータ13上に暖めた
状態で供するのが適した食品が盛付けられた蓋付
の加熱食品容器40が、また、他の位置には、一
般の各種飲食物が盛付け若しくは注込まれた各種
食器、カツプおよびナイフ・フオーク等が、一人
前ずつ配膳できる状態に載置、セツトされる。
この状態のトレイ11が、空港等においてカー
ト本体2内に棚状に収納される。収納された状態
において、トレイ側の接続端子14と本体側の接
続端子30とが、それぞれ接続され、ヒータ13
の電気回路が形成される。また、ドライアイス等
の冷却材も冷却材収納部21に載置収納される。
そして、係る状態のカート1が機内に積込まれ
る。
機内に積込まれたカート1は、事後、飛行中の
機内において、乗客へ飲食物を供するまでの間、
機内の所定箇所に格納されると共に、コネクタ1
7と機内電源とが接続される。
そこで、格納中、カート本体2内は、冷却材に
より冷やされた冷気による自然対流等により冷却
され、この雰囲気中において、トレイ11上の一
般の飲食物等が冷却保存されている間に、加熱食
品容器40のみはヒータ13によつて加熱され、
中に盛付けられた食品は加熱調理され、食事時、
トレイ11ごと、それぞれの乗客に供することが
できるようなつている。
しかし、機内への積込時のカート1の動揺、飛
行中の機体の急激な揺動等によつて、ヒータ13
と加熱食品容器40との接触状態がずれた場合等
には、格納中に加熱食品容器40内の食品が適温
に加熱調理されないという事態が生ずる虞があ
る。それ故、格納中に、各カート1内に収納され
たトレイ11上の飲食物の状態のチエツクが行わ
れる。係る作業中、一旦取外し、チエツクしたト
レイ11を、再び収納する際等、過つて指先等が
取付部材16の下方部、ガイドレール10のレー
ル部10a等に接触することがあるが、取付部材
16の本体部16aにおける少なくとも前縁部の
下方には、本体側の接続端子30の突出状態の接
触部30aにおける本体部16aの前縁部に面す
る露出部を、殆ど覆う態様に覆板32が垂設され
ているため、指先等が同時に両接触部30aに触
れることはない。したがつて、ヒータ13の電気
回路の電源を切るのを失念したままの状態で、係
る作業を行つた場合においても、感電事故等が生
ずることはない。
また、ヒータ13で温められた空気が、特に本
体側の接続端子30の露出部に水滴となつて付着
するという事態も、覆板32により軽減されるの
で、本体側の接続端子30の耐久性が向上する。
「考案の効果」 以上詳述した如く、本考案に係る航空機搭載用
の食品サービスカートによれば、本体側の接続端
子が配設された取付部材の少なくとも前縁部の下
方に、所定の高さを有する覆板が設けられている
ので、トレイを取外した状態においても、過つ
て、指先等が同時に両本体側の接続端子の露出部
に触れることは殆どない。したがつて、ヒータの
電気回路の電源を切るのを失念したままの状態
で、例えば、収納中の飲食物のチエツク作業を行
つた場合にも、感電事故が生ずることは殆どな
く、安全面に極めて優れている。
また、特に、本体側の接続端子の露出部に水滴
が付着するという事態も、覆板によつて軽減され
るので、本体側の接続端子の耐久性の向上を図る
こてができる。
このように、この種従来例に存した問題点が一
掃される等、本考案の発揮する効果は顕著にして
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る航空機搭載用の食品サ
ービスカートの実施例の取付部材とガイドレール
の配設状態を示す要部の正面図、第2図は、第1
図の−線に沿つた矢視断面図である。第3図
は、本考案に係る航空機搭載用の食品サービスカ
ートの扉を開いた状態を示す全体斜視図、第4図
は、トレイの平面図、第5図は、第4図の−
線に沿つた矢視断面図である。第6図は、従来の
取付部材とガイドレールの配設状態を示す要部の
正面図、第7図は、第6図の−線に沿つた矢
視断面図である。 1……航空機搭載用の食品サービスカート、2
……カート本体、6……側板、7……開口部、8
……扉、10……ガイドレール、10a……レー
ル部、10b……押え板、11……トレイ、12
……トレイ本体、12c……側縁部、13……ヒ
ータ、14……トレイ側の接続端子、16……取
付部材、16a……本体部、17……コネクタ、
21……冷却材収納部、30……本体側の接続端
子、30a……接触部、30b……胴部、32…
…覆板、33……係止板、40……加熱食品容
器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カート本体内に棚状に収納された各トレイ上に
    載置、セツトされた各飲食物等の内、冷却保存す
    べき一般の飲食物等を冷却するための冷却手段
    と、前記各トレイに配設されたヒータに接続され
    たトレイ側の接続端子が、トレイにおける一方の
    側縁部上に配設され、一方、機内電源に接続可能
    に、カート本体側に配設された前記ヒータの電気
    回路を形成するための本体側の接続端子が、前記
    カート本体内の所定位置に収納された前記各トレ
    イのトレイ側の接続端子とそれぞれ接続可能に、
    カート本体の一方の側板上に固設されたガイドレ
    ールの上部所定位置に配設された取付部材を介し
    て、先端接触部が前記ガイドレールのレール部と
    対向すると共に、常時、取付部材の下面より所定
    量突出する態様に配設され、前記トレイをガイド
    レールに支承せしめ、所定位置に収納させた状態
    において、前記ヒータの電気回路が形成され、ヒ
    ータ上に載置、セツトされた加熱食品器内の食品
    のみが加熱調理されるよう構成された加熱手段と
    を有する航空機搭載用の食品サービスカートにお
    いて、前記本体側の接続端子が配設された取付部
    材の少なくとも前縁部の下方に、その下端が、前
    記ガイドレールに支承され収納されたトレイの側
    縁部と、僅かな間隔を存して位置する高さを有す
    る覆板を設けたことを特徴とする航空機搭載用の
    食品サービスカート。
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