JPH09163736A - Dc−dcコンバ−タ - Google Patents

Dc−dcコンバ−タ

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JPH09163736A
JPH09163736A JP7345996A JP34599695A JPH09163736A JP H09163736 A JPH09163736 A JP H09163736A JP 7345996 A JP7345996 A JP 7345996A JP 34599695 A JP34599695 A JP 34599695A JP H09163736 A JPH09163736 A JP H09163736A
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
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    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
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    • H02M3/33569Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only having several active switching elements
    • H02M3/33576Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only having several active switching elements having at least one active switching element at the secondary side of an isolation transformer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DC−DCコンバーの出力整流ダイオードに
並列に接続したスイッチング素子の制御を容易に達成す
る。 【解決手段】 トランス2の1次巻線13と第1のFE
T3との直列回路を電源1の一端と他端との間に接続す
る。トランス2の2次巻線14に出力整流ダイオード6
を介して平滑用コンデンサ8を接続する。出力整流ダイ
オード6に並列に第2のFET7を接続する。出力整流
ダイオード6の電圧を抵抗47と逆流阻止用ダイオード
49の回路で検出する。出力整流ダイオード6の電圧と
基準電圧とをコンパレータ50で比較してパルスを形成
し、このパルスで第2のFET7を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷に直流電力を供給
するためのDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的なスイッチングレギュレー
タは、例えば米国特許第4,758,937号に示され
ているように、直流電源と、1次、2次及び3次巻線と
を有するトランスと、スイッチング素子と、出力整流平
滑回路と、制御回路とから成る。スイッチング素子はト
ランスの1次巻線を介して直流電源の一端と他端との間
に接続され、制御回路によってオン・オフ制御される。
出力整流平滑回路は第1のタイプ又は第2のタイプに構
成される。第1のタイプの出力整流平滑回路は、1次巻
線側のスイッチング素子のオンの期間に2次巻線に誘起
される電圧によって逆方向バイアスされ、スイッチング
素子のオフの期間に2次巻線に誘起される電圧によって
順方向バイアスされる方向性を有して2次巻線に接続さ
れた整流ダイオードと、この整流ダイオードの出力電圧
を平滑するコンデンサとから成る。第2のタイプの出力
整流平滑回路は、スイッチング素子のオンの期間に2次
巻線に誘起される電圧によって順方向バイアスされる方
向性を有して2次巻線に接続された整流ダイオードと、
この整流ダイオードの出力ラインに直列に接続されたチ
ョークコイルと、このチョークコイルの出力段に接続さ
れた平滑用コンデンサと、チョークコイルと平滑用コン
デンサとを含む閉回路を形成するためのダイオードとか
ら成る。第1のタイプの出力整流平滑回路を有するスイ
ッチングレギュレータはフライバック型又はリバース型
スイッチングレギュレータと呼ばれ、第2のタイプの出
力整流平滑回路を有するスイッチングレギュレタ−はフ
ォワ−ド型スイッチングレギュレ−タと呼ばれることが
ある。本願発明は上記の第1のタイプの出力整流平滑回
路を有するDC−DCコンバータに関係している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DC−DC
コンバータに対して高効率化が要求されている。DC−
DCコンバータの効率を高めるためには、スイッチング
素子及び整流ダイオードの電力損失を低減させなければ
ならない。出力整流ダイオードの電力損失を低減させる
ために、この出力整流ダイオードに並列にFET又はバ
イポーラトランジスタ等の半導体スイッチを接続し、出
力整流ダイオードの導通と同期して半導体スイッチをオ
ンにする方式が知られている。半導体スイッチと出力整
流ダイオードとの並列回路を設けると、これ等の並列回
路の合成抵抗値が出力整流ダイオードのみの抵抗値より
も小さくなり、電力損失の低減を図ることができる。し
かし、トランスの1次側のスイッチング素子のオフ期間
に同期して2次側の半導体スイッチをオン状態に制御す
るための回路構成が複雑になった。従って、本願の第1
の目的は出力整流ダイオードに並列に接続したスイッチ
ング素子の制御回路を簡単にすることにある。DC−D
Cコンバ−タの高効率化の別の方式として、トランスの
1次側のスイッチング素子の電力損失を低減させ且つこ
のスイッチング素子のターンオフ時のノイズを抑制する
ためにスイッチング素子に並列にコンデンサを接続する
方式が知られている。このように、スイッチング素子に
コンデンサを並列に接続すると、ターンオフ時にコンデ
ンサが徐々に充電され、このコンデンサの電圧及びスイ
ッチング素子の電圧が徐々に高くなる。スイッチング素
子としてのバイポーラトランジスタ又は電界効果トラン
ジスタの電流は、半導体におけるキャリアの蓄積効果の
ためにこれがオフ制御された後にも流れる。しかし、コ
ンデンサを設けるとオフ制御された後にスイッチング素
子の電圧が急激に高くならないために、スイッチング素
子の電流と電圧の積に基づく電力損失即ちスイッチング
損失が抑制され、またターンオフ時のノイズ即ちサージ
電圧も抑制される。ところが、スイッチング素子のター
ンオン時にコンデンサの電荷がスイッチング素子を介し
て放出され電力損失が生じる。このターンオン時のスイ
ッチング損失を低減させる方式として例えば米国特許第
4,958,268号又は特開平2−261053号公
報に開示されているようにトランスの1次巻線のインダ
クタンスとスイッチング素子に並列接続されたコンデン
サとによって共振動作を生じさせ、スイッチング素子の
オフからオンへの転換区間におけるスイッチング素子の
電圧を正弦波の共振波形によって減衰させ、スイッチン
グ素子の電圧をゼロ又はこれに近い状態にし、この状態
でスイッチング素子をオンにすることによってスイッチ
ング損失を低減する方法が知られている。
【0004】ところで、スイッチング素子のオフ期間の
電圧値はDC−DCコンバータの電源電圧即ち入力電圧
とトランスの1次巻線のフライバック電圧に依存してい
る。従って、電源電圧が高い場合にはスイッチング素子
の電圧も必然的に高くなり、共振電圧によってスイッチ
ング素子の電圧をゼロまで低減させることが不可能にな
ることがある。この問題を解決するために前述の米国特
許第4,958,268号のDC−DCコンバータはト
ランスの2次巻線に接続された整流ダイオードに並列に
接続された第2のスイッチング素子を有する。この第2
のスイッチング素子はトランスの1次側の第1のスイッ
チング素子と逆の動作をなす。即ち、第1のスイッチン
グ素子のオフ期間に第2のスイッチング素子がオンにな
り、第1のスイッチング素子のオン期間に第2のスイッ
チング素子がオフになる。本願発明で問題にしている前
述した第1のタイプのDC−DCコンバータ即ちフライ
バック型コンバータにおいて、トランスの1次側の第1
のスイッチング素子のオフ期間にトランスの蓄積エネル
ギーの放出が終了すると、トランスの2次巻線に接続さ
れた整流ダイオードはオフになる。しかし、前述の米国
特許第4,958,268号のDC−DCコンバータで
は整流ダイオードのオフの後にも第2のスイッチング素
子がオンに保たれているので、出力平滑用コンデンサの
電圧が第2のスイッチング素子を介して2次巻線に印加
される。これにより平滑用コンデンサからトランスの1
次巻線にエネルギーが供給され、トランスの1次側の共
振電圧の振幅を大きくすることができる。このように共
振電圧の振幅が大きくなると、第1のスイッチング素子
の電圧を共振電圧によって確実に打ち消して第1のスイ
ッチング素子の電圧をゼロにすることが可能になる。
【0005】しかし、トランスの2次側の整流ダイオー
ドに並列に第2のスイッチング素子を並列に接続する形
式のDC−DCコンバータには次の問題点がある。 (1) トランスの1次側の第1のスイッチング素子と
トランスの2次側の第2のスイッチング素子とを互いに
反対に動作させるための回路の構成が複雑になる。 (2) DC−DCコンバータの電源電圧即ち入力電圧
が変動すると、1次側のスイッチング素子の電圧を共振
によって理想的にゼロにすることができなくなり、スイ
ッチング損失を低減させる効果が小さくなる。
【0006】そこで、本願の第2の目的は共振用コンデ
ンサを有するDC−DCコンバータにおいて上記の
(1)又は(2)又はこれ等の両方の問題を解決するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明は、負荷に直流電力を供給するための
DC−DCコンバータであって、直流電圧を供給する直
流電源と、前記直流電圧を繰返してオン・オフするため
に前記直流電源の一端と他端との間に接続され、且つ制
御端子を有している第1のスイッチング素子と、前記第
1のスイッチング素子に対して直列に接続され、前記第
1のスイッチング素子のオン期間にエネルギーを蓄積
し、前記第1のスイッチング素子のオフ期間に前記エネ
ルギーを放出するように構成されたインダクタンス手段
と、前記第1のスイッチング素子のオン期間に前記イン
ダクタンス手段から得られた電圧で逆バイアスされ、前
記第1のスイッチング素子のオフ期間に前記インダクタ
ンス手段から得られた電圧で順バイアスされる方向性を
有して前記インダクタンス手段に接続された整流ダイオ
ードと、前記整流ダイオードで整流された電圧を平滑し
て前記負荷に電力を供給するために前記整流ダイオード
を介して前記インダクタンス手段に接続された平滑用コ
ンデンサと、前記第1のスイッチング素子をオン・オフ
制御するために前記第1のスイッチング素子の制御端子
に接続されたスイッチ制御手段と、前記整流ダイオード
に並列に接続され且つ制御端子を有している第2のスイ
ッチング素子と、前記整流ダイオードの電圧を検出する
ためのダイオード電圧検出手段と、前記整流ダイオード
の導通状態を検出するための基準電圧を得るための基準
電圧手段と、前記ダイオード電圧検出手段と前記基準電
圧手段と前記第2のスイッチング素子の前記制御端子と
に接続され且つ前記整流ダイオードの電圧が前記基準電
圧よりも低いか否かを判定し、前記整流ダイオードの電
圧が前記基準電圧よりも低い時に前記第2のスイッチン
グ素子をオンにするための制御パルスを形成する制御パ
ルス形成手段とを備えたDC−DCコンバータに係わる
ものである。なお、請求項2に示すように、制御用電源
を設けることができる。また、請求項3に示すように、
インダクタンス手段をトランスとすることができる。ま
た、請求項4に示すように、インダクタンス手段をリア
クトルとすることができる。また、請求項5及び6に示
すように、第1のスイッチング素子のスイッチング損失
を低減するために共振用コンデンサを設け、この第1の
スイッチング素子のターンオン時及びターンオフ時にキ
ャパシタンスとインダクタンスとの共振動作即ち疑似共
振動作又は部分共振動作によってスイッチング損失を低
減することができる。また、請求項7及び9に示すよう
に、基準電圧手段を第1の抵抗と第1のダイオードで形
成し、ダイオ−ド電圧検出手段を第2の抵抗と第2のダ
イオードとで構成し、制御パルス形成手段をコンパレー
タとすることが望ましい。なお、基準電圧を得るために
抵抗として第1のダイオードを使用すると、ダイオード
電圧検出手段における逆流阻止用の第2のダイオード温
度依存性を補償することが可能になる。また、温度変化
が少ない場合は、請求項8及び10に示すように第1の
ダイオードの代りに抵抗を接続することができる。ま
た、請求項11に示すように、直流電源の電圧変化によ
る共振によるスイッチング損失の低減効果の低下を抑ぐ
ために、基準電圧のレベルを調整する手段を設けること
が望ましい。これにより、電源電圧の変動に拘らずに、
スイッチング損失の低減効果を確実に得ることが可能に
なる。請求項12に示すように、基準電圧調整手段を、
インダクタンス手段に第3のダイオードを介してコンデ
ンサを接続し、このコンデンサを電源電圧に対応した電
圧に充電し、このコンデンサとコンパレータの一方の入
力端子との間にツエナーダイオードを接続した構成にす
ることが望ましい。これにより、電源電圧に依存性を有
する制御を容易に達成することができる。請求項13に
示すように、整流ダイオードに並列に第3のダイオード
を介して電圧検出用コンデンサを接続することもでき
る。請求項14に示すように、第1のスイッチング素子
をダイオードを内蔵した絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタとすることができる。請求項15に示すように、第
2のスイッチング素子を絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタとすることが望ましい。請求項16に示すように、
第2のスイッチング素子としてダイオード内蔵の絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタとし、整流ダイオードを省
くことができる。請求項17に示すように、共振用コン
デンサの代りに第1のスイッチング素子のストレーキャ
パシタンスを使用して構成を簡単にすることができる。
請求項18に示すように直流電圧レベルと平滑用コンデ
ンサの電圧との両方の変化に応じて基準電圧レベルを変
えることができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、第2
のスイッチング素子の働きによって整流ダイオードにお
ける電圧降下及び電力損失の低減を図ることができる。
また、第2のスイッチング素子の制御を整流ダイオード
の電圧検出に基づいて実行しているので、この制御回路
の構成が簡単になる。請求項5及び6の発明によれば、
共振用コンデンサとスイッチ制御手段との働きによって
第1のスイッチング素子のターンオフ時のスイッチング
損失の低減のみではなく、ターンオン時のスイッチング
損失の低減も可能になる。また、ターンオン時のスイッ
チング損失の低減効果を、確実且つ容易に得ることがで
きる。請求項7〜10の発明によれば、第2のスイッチ
ング素子を制御するための回路を簡単に構成することが
できる。請求項11〜13の発明によれば、電源電圧の
変動に拘らず、第1のスイッチング素子のスイッチング
損失の抑制効果を維持することができる。請求項16、
17によれば、電界効果トランジスタがダイオードを内
蔵するか、又はストレーキャパシタンスを有するのでこ
れ等を回路要素として使用して回路構成の簡単化を図る
ことができる。請求項15によれば、第2のスイッチ素
子としての電界効果トランジスタに両方向の電流を流す
ことが可能になるので、電界効果トランジスタが整流ダ
イオードと同時にオンしている時には整流ダイオードの
電圧降下及び電力損失を低減するために寄与し、整流ダ
イオードがオフした後には平滑用コンデンサからインダ
クタンス手段即ちトランス又はリアクトルにエネルギー
を供給するために寄与する。請求項18の発明によれば
あらゆる状態で最適な共振動作(疑似共振)を得ること
ができる。
【0009】
【第1の実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の
第1の実施例に係わるDC−DCコンバータを説明す
る。図1に示すDC−DCコンバータは一般にフライバ
ックタイプのスイッチングレギュレータと呼ばれている
ものであって、直流電源1、トランス2、ダイオード4
を内蔵した第1のスイッチング素子としてのNチャネル
の絶縁ゲート型又はMOSと呼ばれている第1のFET
(電界効果トランジスタ)3、共振用コンデンサ5、出
力整流ダイオード6、第2のスイッチング素子としての
Nチャネル絶縁ゲート型の第2のFET7、出力平滑用
コンデンサ8、出力電圧検出回路9、第1のスイッチ制
御回路10、及び第2のスイッチ制御回路11を有して
いる。
【0010】直流電源1は商用交流電源に接続された整
流回路とこの一対の出力ラインに接続された平滑用コン
デンサとから成る整流平滑回路又は電池から成り、非安
定電圧即ち定電圧化されていない電圧をDC−DC変換
回路に供給する。
【0011】インダクタンス手段としてのトランス2
は、磁気コア12、このコア12に巻回された1次巻線
13、2次巻線14、及び3次巻線15とから成る。相
互に電磁結合された1次、2次及び3次巻線13、1
4、15は黒丸で示すような極性を有する。従って、1
次巻線13に対してこの上端が正の極性の電圧が印加さ
れた場合に2次巻線14の下端が正になる。また、1次
巻線13は共振する漏洩インダクタンスを有している。
【0012】第1のFET3は1次巻線13に対して直
列に接続されている。即ち第1のFET3のドレインは
1次巻線13を介して直流電源1の一方の端子に接続さ
れ、このソースは直流電源1の他方の端子に接続されて
いる。第1のFET3は絶縁ゲート型であり且つソース
が半導体サブストレートに接続された構成を有している
ので、図1で破線で示すようにドレイン・ソース間に並
列に接続されたダイオード4を内蔵している。この内蔵
ダイオード4の代りに個別の整流ダイオードを設けるこ
ともできる。スイッチング損失を低減するための共振用
コンデンサ5は第1のFET3に並列に接続されてい
る。この共振用コンデンサ5は第1のFET3のターン
オフ時において第1のFET3の電圧をゆっくり立上げ
る働き及びターンオン時に共振によって第1のFET3
の電圧をゼロにするための働きを有する。従って、共振
用コンデンサ5の静電容量は直流電源1の平滑コンデン
サ(図示せず)及び出力平滑用コンデンサ8の静電容量
に比べて大幅に小さい。なお、共振用コンデンサ5を設
ける代りに第1のFET3のドレイン・ソース間のスト
レーキャパシタンスを使用することもできる。
【0013】トランス2の2次側の出力整流ダイオード
6は出力トランス2の2次巻線14と出力平滑用コンデ
ンサ8との間にラインに直列に接続されている。この出
力整流ダイオード6は第1のFET3がオンの時に2次
巻線14に誘起された電圧で逆方向バイアスされ、第1
のFET3がオフの時に2次巻線14に誘起された電圧
で順方向バイアスされる極性を有する。出力整流ダイオ
ード6には第2のFET7が並列に接続されている。こ
の第2のFET7は第1のFET3と同一形式のもので
あって、破線で示すダイオード7aを内蔵している。出
力平滑用コンデンサ8は出力整流ダイオード6を介して
2次巻線14に並列に接続されている。平滑用コンデン
サ8は一対の出力端子16、17に接続され、この一対
の出力端子16、17の間には負荷18が接続されてい
る。
【0014】出力端子16、17間の出力電圧を一定値
にするための制御を行うために出力電圧検出回路9が出
力端子16、17間即ち平滑用コンデンサ8の両端間に
接続されている。この出力電圧検出回路9は、第1及び
第2の出力電圧検出用抵抗19、20と、例えば定電圧
ダイオードから成る基準電圧源21と、誤差増幅器22
と、発光ダイオード23とから成る。第1及び第2の出
力電圧検出用抵抗19、20は互いに直列に接続され、
且つ一対の出力端子16、17間に接続されている。誤
差増幅器22の正入力端子は第1及び第2の出力電圧検
出用抵抗19、20の相互接続点に接続され、その負入
力端子は基準電圧源21に接続されている。また、誤差
増幅器22の電源端子は一対の出力端子16、17に接
続されている。発光ダイオード23は誤差増幅器22の
出力端子とグランド側出力端子17との間に接続されて
いる。誤差増幅器22は第1及び第2の出力電圧検出用
抵抗19、20の相互接続点から得られた検出電圧と基
準電圧源21の基準電圧との差に対応した電圧を出力
し、発光ダイオード23は誤差増幅器22の出力電圧に
対応した強さの光出力を発生する。
【0015】第1のスイッチ制御回路10はトランス2
の3次巻線15の誘起電圧に応答して第1のFET3を
オン・オフ制御すると共に、発光ダイオード23の光出
力に応答して出力電圧を一定にするように第1のFET
3のオン時間幅を制御する。図2は第1のスイッチ制御
回路10を詳しく示すものである。この第1のスイッチ
制御回路10は大別して第1の回路24と、第2の回路
25と、ANDゲート26とから成る。第1の回路24
は、第1のFET3のオン期間にトランス2に蓄積され
た磁気エネルギーの実質的に全部の放出が終了した第1
の時点を検知し、更に放出終了の時点から共振用コンデ
ンサ5と1次巻線13のインダクタンスの共振による電
圧波形の1/2 周期即ち180度の波形に相当する時間が
経過した第2の時点を検出するために、3つのダイオー
ド27、28、29と、3つの抵抗30、31、32
と、1つのコンデンサ33と、1つのトランジスタ34
とを有している。ダイオード27のアノードはトランス
2の3次巻線15の一端に接続され、このカソードはコ
ンデンサ33を介して3次巻線15の他端に接続されて
いる。3次巻線15には図1の第1のFET3のオフ期
間にトランス2の蓄積エネルギーの放出に基づいて上向
きの電圧が誘起され、この電圧によってダイオード27
が導通状態となり、コンデンサ33に充電電流が流れ
る。ダイオード27に並列に抵抗30が接続され、コン
デンサ33に並列にダイオード28が接続されているの
で、図1の第1のFET3のオン期間に3次巻線15に
下向きの電圧が誘起した時にダイオード28と抵抗30
の回路に電流が流れ、コンデンサ33の電圧はダイオー
ド28の電圧にクランプされ、極めて小さい値になる。
従ってコンデンサ33の電圧はトランス2の蓄積エネル
ギーの放出の有無に対応して変化する。コンデンサ33
は抵抗31を介してトランジスタ34のベースとエミッ
タとの間に接続されている。従って、トランジスタ34
はコンデンサ33の電圧に応答してオン・オフする。ダ
イオード29はトランジスタ34のベース・エミッタ間
に逆方向並列に接続され、トランジスタ34のベース・
エミッタ間のpn接合を保護する。抵抗32は直流電圧
を与えるための制御電源端子35とトランジスタ34の
コレクタとの間に接続されている。抵抗32とトランジ
スタ34との接続点から導出されてANDゲート26の
一方の入力端子に接続されているライン36には、トラ
ンジスタ34がオンの時に低レベル、トランジスタ34
がオフの時に高レベルの信号が得られる。このライン3
6の信号は、第1のFET3のオフ期間にほぼ対応して
いるトランス2の蓄積エネルギーの全部の放出所要期間
を示す信号を遅延した信号に相当する。この第1の回路
24における遅延は疑似共振又は部分共振と呼ぶことが
できる動作によって第1のFET3のターンオン時のゼ
ロボルトスイッチングを行うように設定される。
【0016】第2の回路25は、ホトトランジスタ37
と抵抗38とコンデンサ39と比較回路40とダイオー
ド41とから成る。ホトトランジスタ37は図1の発光
ダイオード23に光結合され、発光ダイオード23の光
出力に対応した導通状態となる。即ちホトトランジスタ
37の抵抗値は発光ダイオード23の光出力のレベルに
反比例的に変化する。コンデンサ39の一端はホトトラ
ンジスタ37と抵抗38の並列回路を介して制御用の電
源端子35に接続され、他端はグランドに接続されてい
る。従って、コンデンサ39の充電電流はホトトランジ
スタ37の抵抗値によって制御されている。比較回路4
0はトランジスタ42と抵抗43とから成る。この比較
回路40のトランジスタ42のベースはコンデンサ39
の一端に接続され、エミッタはグランドに接続され、コ
レクタは抵抗43を介して制御用電源端子35に接続さ
れている。また、抵抗43とトランジスタ42との接続
点から導出されたライン44がANDゲート26の他方
の入力端子に接続されている。トランジスタ42のベー
ス・エミッタ間の電圧VBEがしきい値電圧VTH(スレッ
シホールド電圧)以上になった時にトランジスタ42は
オンになる。従って、トランジスタ42はコンデンサ3
9の電圧VC としきい値電圧VTHとを比較し、コンデン
サ電圧VC がしきい値電圧VTH以上になった時にライン
44に低レベル出力電圧を送出する。要するにこの比較
回路40はしきい値を有するNOT回路と同一の動作を
なす。ダイオード41はコンデンサ39の一端と第1の
回路24の出力ライン36との間に接続されている。従
って、ライン36が低レベルになると三角波発生用コン
デンサ39の放電回路が形成され、このコンデンサ39
の電圧は実質的にゼロになる。ANDゲート26は第1
のFET3をオン・オフ制御するための制御パルスを形
成する第3の回路として設けられたものであり、この出
力ライン45は図1の第1のFET3のゲートに接続さ
れる。
【0017】再び図1の回路を説明する。第2のスイッ
チング素子としての第2のFET7を制御するための第
2のスイッチ制御回路11は、第1及び第2の抵抗4
6、47と、第1及び第2のダイオード48、49と、
1つのコンパレータ50とから成る。抵抗46とダイオ
ード48は基準電圧手段として機能するものであって、
互いに直列に接続され且つ制御用電源としても機能して
いる平滑用コンデンサ8の両端子間に接続されている。
ここでのダイオード48はこの順方向抵抗を基準電圧を
得るための抵抗として使用するために設けられている。
従って、このダイオード48を抵抗に置き換えることが
できる。抵抗46とダイオード48の相互接続点はコン
パレータ50の正入力端子に接続されている。
【0018】抵抗47とダイオード49は、第2の整流
ダイオード6の電圧検出手段として機能するものであ
り、出力整流ダイオード6に対して抵抗47及びダイオ
ード49が直列に接続されている。更に詳細には、直流
出力端子16、17間に抵抗47とダイオード49と第
2の整流ダイオード6の直列回路が接続されている。こ
の直列回路においてダイオード49は、2次巻線14に
下向きの電圧が誘起した時に抵抗47に逆方向電流が流
れることを阻止するためのものであり、出力整流ダイオ
ード6のカソードと抵抗47との間に接続されている。
抵抗47と逆流阻止用ダイオード49の相互接続点がコ
ンパレータ50の負入力端子に接続されている。コンパ
レータ50の出力端子は第2のFET7のゲートに接続
され、また電源端子は直流出力端子16、17に接続さ
れている。このコンパレータ50は、直流出力電圧V0
を抵抗46とダイオード48との分圧回路によって分圧
することによって得た基準電圧VR と出力整流ダイオー
ド6の電圧VD とを比較して第2のFET7をオン制御
するための制御パルスを形成する手段として機能する。
コンパレータ50の負入力端子には、出力整流ダイオー
ド6の電圧VD がそのまま入力せず、これに逆流阻止用
ダイオード49の電圧降下分がプラスされた電圧VD
が入力する。逆流阻止用ダイオード49における電圧降
下はほぼ一定であるので、コンパレータ50の負入力端
子の電圧VD ′を実質的に第2の整流ダイオード6の電
圧VD と見なすことができる。
【0019】
【動作】まず、図1及び図2の各部の電圧を示す図3を
参照して第1のFET3のオン・オフ制御を説明する。
図3において、VDS1 は第1のFET3のドレイン・ソ
ース間電圧、V3 は3次巻線15の電圧、VBEは図2の
トランジスタ34のベース・エミッタ間電圧、VCEは図
2のトランジスタ34のコレクタ・エミッタ間電圧、V
C は図2の三角波用コンデンサ39の電圧、VOFF は図
2のライン44のオフ制御電圧、VGS1 は第1のFET
3のゲート・ソース間電圧をそれぞれ原理的に示す。
【0020】図3のt0 で第1のスイッチ制御回路10
のANDゲート26から第1のFET3のゲート・ソー
ス間に高レベルのゲート・ソース間電圧VGS1 が印加さ
れると、第1のFET3がオンになり、このドレイン・
ソース間電圧VDS1 がほぼゼロボルトとなる。第1のF
ET3のオン期間t0 〜t1 においては2次巻線14に
図1で下向きの電圧が誘起し、出力整流ダイオード6が
逆バイアス状態になり、2次巻線14に電流が流れな
い。このため、第1のFET3のオン期間においてトラ
ンス2に対する磁気エネルギーの蓄積動作が生じる。ま
た、第1のFET3のオン期間t0 〜t1 においては3
次巻線15に図2で下向きの電圧が誘起される。このた
め図2のコンデンサ33の電荷が放出され、このコンデ
ンサ33の電圧はダイオード28の順方向電圧にクラン
プされる。この結果、トランジスタ34のベース・エミ
ッタ間電圧VBEがほぼゼロボルトになり、逆にこのトラ
ンジスタ34のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが高レベ
ルになる。この高レベルのコレクタ・エミッタ間電圧V
CEはライン36を介して制御パルス形成手段としてのA
NDゲート26の一方の入力端子に与えられる。AND
ゲート26の他方の入力端子の電圧VOFF は三角波発生
用コンデンサ39の電圧がしきい値VTHに達するまでは
高レベルに保たれているので、t0 〜t1 ではANDゲ
ート26の両入力端子が高レベルとなり、ANDゲート
26から高レベルの出力電圧が得られ、これが第1のF
ET3のゲート・ソース間電圧VGS1 となる。三角波発
生用コンデンサ39に対してダイオード41を介してト
ランジスタ34が並列に接続されている。従って、トラ
ンジスタ34がオンになっている図3のt0 時点よりも
前において三角波用コンデンサ39の電荷が放出され、
この電圧V卯はt0 の直前までほぼゼロボルトに保たれ
ている。しかし、t0 時点でトランジスタ34がオフに
なると、ダイオード41が逆バイアス状態即ちオフ状態
となり、三角波用コンデンサ39の充電が開始し、この
電圧VC が傾斜を有して徐々に高くなる。三角波用コン
デンサ39の充電電流は抵抗38とホトトランジスタ3
7を通って供給される。ホトトランジスタ37の抵抗値
は図1の出力電圧検出回路9の発光ダイオード23の光
出力のレベルに応じて変化する。出力端子16、17間
の出力電圧V0 が所望値よりも高くなると、発光ダイオ
ード23の出力レベルも高くなり、ホトトランジスタ3
7の抵抗値が低くなり、コンデンサ39の充電電流が今
迄よりも多く流れ、コンデンサ39の電圧VC の傾斜が
急になり、コンデンサ電圧VC がほぼゼロボルトからし
きい値VTHに達するまでの時間幅が狭くなる。出力電圧
V0 が所望値よりも低くなった時には上記の高くなった
時と逆の動作になる。コンデンサ電圧VC が傾斜を有し
て増大し、t1 時点で比較回路40を構成するトランジ
スタ42のしきい値VTH以上になると、トランジスタ4
2がオンになってライン44のオフ制御電圧VOFF が低
レベルになる。t1 時点でオフ制御電圧VOFF が低レベ
ルになると、ANDゲート26の出力電圧即ち第1のF
ET3のゲート・ソース間電圧VGS1 が低レベルにな
り、第1のFET3がオフになる。第1のFET3がオ
フになると、トランス2の各巻線13、14、15にフ
ライバック電圧が発生する。第1のFET3のオフ期間
に2次巻線14に発生する電圧の方向は出力整流ダイオ
ード6を順方向バイアスする方向であるので、出力整流
ダイオード6がオンになり、トランス2の蓄積エネルギ
ーの放出に基づく電流I2 が2次巻線14及び出力整流
ダイオード6に流れ、平滑用コンデンサ8が充電され
る。
【0021】ところで、図1の本発明に従うDC−DC
コンバータは出力整流ダイオード6に並列に接続された
第2のFET7を有し、この第2のFET7は出力整流
ダイオード6の導通開始にほぼ一致してオンになる。第
2のFET7はドレインからソースの方向のみならず、
この逆のソースからドレインの方向へも電流が流れるよ
うに形成されている。このため、トランス2の蓄積エネ
ルギーの放出期間の電流は出力整流ダイオード6と第2
のFET7との両方に流れる。このように出力整流ダイ
オード6と第2のFET7との両方同時にがオンの時に
は等価的に出力整流ダイオード6の内部抵抗と第2のF
ET7の内部抵抗とが並列接続された状態となり、従来
の出力整流ダイオード6のみの場合に比べて抵抗成分に
よる電圧降下が小さくなり、且つここでの電力損失も小
さくなる。第2のFET7は上述の電圧降下及び電力損
失の低減効果を有する他に追って詳しく説明する回生効
果を得るために寄与する。出力整流ダイオード6がオン
の期間には平滑用コンデンサ8の電圧が2次巻線14に
印加されているので、1次巻線13と2次巻線14との
巻数比に応じて1次巻線13に電圧が誘起される。今、
この巻数比を1とすれば、コンデンサ8の電圧即ち出力
電圧V0 が1次巻線13に誘起される。この結果、第1
のFET3のオフ期間の第1のFET3のドレイン・ソ
ース間電圧VDS1 が図3に示すように電源1の電圧VIN
に出力電圧V0 を加算した値になる。
【0022】第1のFET3に並列に接続された共振用
コンデンサ5はスイッチング損失の低減及びサージ電圧
吸収に寄与する。以下、この作用を詳しく説明する。図
3のt1 時点で第1のFET3がオフになっても直ちに
このドレイン・ソース間電圧VDS1 がVIN+V0 になら
ずに傾斜を有して増大する。即ち、t1 時点で第1のF
ET3がオフになると、共振用コンデンサ5が1次巻線
13のインダクタンスを介して充電され、この電圧即ち
ドレイン・ソース間電圧VDS1 は徐々に高くなる。第1
のFET3のドレイン・ソース間電圧VDS1 のターンオ
フ時のゆっくりした立上りはスイッチング損失の低減に
寄与する。即ち、第1のFET3はt1時点でオフに制
御されてもキャリアのストレージ効果によってドレイン
電流がt1 時点以後にも流れる。このストレージ効果に
基づく電流が流れている時に、もし第1のFET3のド
レイン・ソース間電圧VDS1 が高いと、電流と電圧の積
によって生じる電力損失即ちスイッチング損失が大きく
なる。図1のDC−DCコンバータではコンデンサ5に
よって第1のFET3のドレイン・ソース間電圧VDS1
の立上りが緩慢になっているので、第1のFET3の電
流と電圧の積が小さくなり、電力損失も小さくなる。ま
た、コンデンサ5は第1のFET3のターンオフ時に発
生するノイズを抑制する。
【0023】第1のFET3のオフ期間には3次巻線1
5に図1及び図2で上向きの電圧が得られる。即ち、平
滑用コンデンサ8の電圧V0 が2次巻線14に印加さ
れ、2次巻線14と3次巻線15との巻数比に基づく電
圧が3次巻線15に誘起する。図3のt2 時点で3次巻
線15の電圧V3 がゼロボルトよりも高くなると、図2
のダイオード27が順方向バイアスされてオンになりコ
ンデンサ33の充電が行われる。コンデンサ33が充電
されると、これが抵抗31を介してトランジスタ34の
ベース・エミッタ間に印加され、トランジスタ34のベ
ース・エミッタ間電圧VBEが図3のt2 〜t5 期間で高
レベルになる。これにより、t2 〜t5 期間でトランジ
スタ34がオンになり、このコレクタ・エミッタ間電圧
CEが低レベルになる。t2 でトランジスタ34がオン
になると、ダイオード41もオンになり、三角波用コン
デンサ39の放電回路が形成され、ほぼt2 時点でコン
デンサ39の電圧VC はほぼゼロボルトになる。これに
より、ANDゲート26の出力電圧がt1 〜t2 に引き
続いて低レベルに保持され、第1のFET3のオフ制御
が保持される。
【0024】トランス2の蓄積エネルギーの全部の放出
は例えば図3のt3 で終了する。もし図1の第2のFE
T7もt3 時点でオフに制御すると、平滑用コンデンサ
8の電圧V0 が2次巻線14に印加されなくなり、第1
のFET3のドレイン・ソース間電圧VDS1 の低下が始
まる。しかし、図1では第2のFET7のオン状態をト
ランス2の蓄積エネルギーの放出終了後においても微小
時間だけ維持する。図3では第2のFET7のオン状態
がt4 時点まで保持されている。この結果、t3 時点で
トランス2の蓄積エネルギーの放出が終了して出力整流
ダイオード6がオフになっても第2のFET7を介して
コンデンサ8の電圧V0 が2次巻線14に印加され、第
1のFET3のドレイン・ソース間電圧VDS1 がt4 時
点まで比較的高いVIN+V0 の値に保たれる。第1のF
ET3のオン期間にトランス2に蓄積されたエネルギー
の放出が終了したt3 時点よりも後において第2のFE
T7がオンに保たれていると、コンデンサ8を電源とし
て第1のFET3のオン期間とは逆の方向のエネルギー
の蓄積がトランス2に生じる。即ち平滑用コンデンサ8
の電力が負荷18側とは逆に電源1の方向に向って供給
される状態即ち回生状態が生じる。第2のFET7を図
3のt4 時点でオフに制御すると、回生動作が終了し、
回生動作中にトランス2に蓄積されたエネルギーの放出
に基づいて1次巻線13には図1で下から上に向う極性
の電圧が発生し、これをエネルギーとして1次巻線13
のインダクタンスと共振用コンデンサ5のキャパシタン
スとによるLC直列共振が生じ、1次巻線13と電源1
と共振用コンデンサ5とから成る閉回路に共振電流が流
れ、共振用コンデンサ5の電圧即ち第1のFET3のド
レイン・ソース間電圧VDS1 は図3のt4 〜t5 区間に
示すように正弦波の90度から270度までの180度
区間に相当する波形になる。共振波形の振幅及び周波数
は1次巻線13のインダクタンス値と第1のコンデンサ
5のキャパシタンス値と回生動作に基づいて1次巻線1
3に放出されるエネルギーとによって決定される。今、
電源1の電圧が一定であるとすれば、共振に関係する上
記の各定数は既知であり、共振波形の正ピークから負ピ
ークまでの電位差を図3に示す第1のFET3のドレイ
ン・ソース間電圧VDS1 の最大振幅値VIN+V0 にする
ことが可能であり、且つ第1のFET3のオン開始時点
を図3のt5 時点にすることが可能である。
【0025】第1のFET3のドレイン・ソース間電圧
DS1 が実質的にゼロボルトになる図3のt5 時点で第
1のFET3をオンにするためのタイミング設定は図2
の第1のスイッチ制御回路10の中の特に第1の回路2
4で行われている。トランス2の3次巻線15の電圧V
3 は第1のFET3のドレイン・ソース間電圧VDS1
相似の関係で変化する。3次巻線15の電圧V3 はt4
から低下を始め、ゼロボルトを横切って負の値になる。
3次巻線15の電圧V3 が低下すると、コンデンサ33
の電圧も低下するが、コンデンサ33の放電回路には抵
抗30、31が含まれているので、コンデンサ33の電
圧は遅れを有し低下し、トランジスタ34のベース・エ
ミッタ間電圧VBEはt4 よりも少し後でほぼゼロボルト
になる。トランジスタ34はキャリアのストレージ効果
を有するので、ベース・エミッタ間電圧VBEがゼロにな
ってもコレクタ・エミッタ間電圧VCEが直ちにゼロにな
らずに少し遅れたt5 時点でゼロになる。トランジスタ
34のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが低レベルから高
レベルに立上る時点t5 は第1のFET3のオン開始時
点であるので、第1の回路24におけるコンデンサ33
による遅延作用とトランジスタ34のストレージ効果と
の両方によって目標とする遅延時間を得ることが可能に
なる。即ち、図3のドレイン・ソース間電圧VDS1 がゼ
ロボルトとなる時点t5 で第1のFET3のゲート・ソ
ース間電圧VGS1 を低レベルから高レベルに転換させる
ことが可能になる。
【0026】上述のように第1のFET3のドレイン・
ソース間電圧VDS1 がほぼゼロボルトになるt5 時点で
第1のFET3のゲート・ソース間電圧VGS1 を高レベ
ルとしてこの第1のFET3をオンにすれば、第1のF
ET3における電圧と電流の積がゼロ又は小さくなり、
第1のFET3における電力損失が小さくなる。即ち、
第1のFET3のオン時に疑似共振又は部分共振用コン
デンサ5の電荷の実質的に全部が放出された状態で第1
のFET3がオンになるので、第1のFET3のオン時
にコンデンサ5の電荷の放出による電力損失が生じな
い。
【0027】次に、図4を参照して共振動作及び第2の
FET7の制御を詳しく説明する。図4において、V
DS1 は第1のFET3のドレイン・ソース間電圧であ
り、I1 は第1のFET3のドレイン電流であり、V
GS1 は第1のFET3のゲート・ソース間電圧であり、
GS2 は第2のFET7のゲート・ソース間電圧であ
り、I2 は2次巻線14の電流であり、IC は共振用コ
ンデンサ5の電流であり、VD ′は第2の整流ダイオー
ド6の電圧VD と逆流阻止用ダイオード49の電圧との
和である。
【0028】第1のFET3のオン制御が開始される図
4のt0 時点で、トランス2に前述の回生に基づくエネ
ルギーが残存していれば、1次巻線13、電源1、及び
第1のFET3のソース・ドレイン間又は内蔵ダイオー
ド4から成る閉回路で残存エネルギーの放出が行われ
る。この結果、第1のFET3の電流I1 は図4のt0
〜t1 区間で逆方向に流れる。この回生に基づくエネル
ギーの放出が終了すると、図4のt1 〜t3 に示すよう
に第1のFET3の電流は正方向に傾斜を有して増大す
る。ところで、図4のt0 〜t1 で示す第1のFET3
の電流I1 の逆方向成分が大き過ぎると、DC−DCコ
ンバータの効率の低下を招く。そこで、本実施例では、
第2のFET7のオン時間幅を最適値に調整する。この
調整は第1の抵抗46の値又は第2の抵抗47の値を調
整することによって達成することができる。
【0029】図4のt2 時点で第1のFET3のゲート
・ソース間電圧VGS1 がゼロになると、第1のFET3
の電流I1 もゼロに向って減少すると共に、共振用コン
デンサ5に正方向の充電電流IC が流れる。また、第1
のFET5のオフによってトランス2の蓄積エネルギー
の放出が開始し、2次巻線14を通る電流I2 が流れ始
める。この蓄積エネルギーの放出期間は出力整流ダイオ
ード6がオンになるので、この整流ダイオードの電圧V
D 及びコンパレータ50の入力電圧VD ′が図4に示す
ようにt2 から低下を開始し、t3 時点でコンパレータ
50の入力電圧VD ′が基準電圧VR を横切り、この出
力電圧即ち第2のFET7のゲート・ソース間電圧V
GS2 が低レベルから高レベルに転換し、第2のFET7
がオンになる。これにより、2次電流I2 は出力整流ダ
イオード6のみではなく第2のFET7も通って流れ
る。出力整流ダイオード6と第2のFET7の並列回路
の合成抵抗値は出力整流ダイオード6のみの抵抗値より
も小さくなり、ここでの電圧効果及び電力損失が小さく
なる。図4のt4 時点でトランス2の正方向の蓄積エネ
ルギーの放出が終了すると、2次電流I2 がゼロにな
り、また、出力整流ダイオード6を順方向バイアスする
向きの電圧が2次巻線14から得られなくなる。これに
より、出力整流ダイオード6はオフになる。しかし、第
2のFET7はt4よりも後のtまでオン制御されてい
る。従って、平滑用コンデンサ8と2次巻線14と第2
のFET7とから成る閉回路が形成され、平滑用コンデ
ンサ8のエネルギーが負荷18とは反対方向のトランス
2に供給される状態即ち回生状態が生じ、2次電流I2
が逆方向に流れ、トランス2にt1 〜t2 区間とは逆方
向のエネルギーの蓄積がなされる。この逆方向のエネル
ギーの蓄積量は図4のt4 〜t5 区間の長さに依存す
る。このt4 〜t5 区間の長さは、トランス2の1次巻
線13のインダクタンス値とコンデンサ5のキャパシタ
ンス値とに基づくLC共振の電圧波形の正ピークから負
ピークまでの電位差を第1のFET3のオフ期間のドレ
イン・ソース間電圧VDS1 にほぼ一致させることができ
るように決定する。図4のドレイン・ソース間電圧V
DS1 の波形のt6 よりも後に示す破線は、t6で第1の
FET3をオンに制御せず且つ内蔵ダイオード4が設け
られていない場合に得られることが予想される共振電圧
の波形である。もし、t4 〜t5 区間の回生動作がなけ
れば、LC共振の電圧振幅を十分に大きくすることがで
きないために、第1のFET3をオンにするt6 時点で
このドレイン・ソース間電圧VDS 1 をゼロにすることが
できない。このため、ゼロボルトでの第1のFET3の
ターンオンが不可能となり、スイッチング損失の低減効
果を十分に得ることができない。これに対して本実施例
ではドレイン・ソース間電圧VDS1 を第1のFET3の
ターンオン時にゼロにできるので、スイッチング損失の
低減効果を理想的に得ることができる。また、第2のF
ET7のオン時間の決定を簡単な回路で確実に達成する
ことができる。
【0030】
【第2の実施例】次に、図5を参照して第2の実施例の
DC−DCコンバータを説明する。但し、図5及び後述
する図6〜図10において図1及び相互に実質的に同一
の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図
5のDC−DCコンバータは図1のトランス2の代りに
インダクタンス手段としてリアクトル2aを設けた他は
図1のDC−DCコンバータと同一に構成されている。
リアクトル2aは図1の磁性体コア12と1次巻線13
と3次巻線15に相当する磁性体コア12aと電圧レベ
ル変換用の第1の巻線13aとオフ期間検出用の第2の
巻線15aとを有する。第1及び第2の巻線13a、1
5aはコア12aに巻回され、互いに電磁結合されてい
る。インダクタンスを有する第1の巻線13aは第1の
FET3に直列に接続されている。図5のDC−DCコ
ンバータは第1の巻線13aが図1の1次及び2次巻線
13、14の両方の働きを有するように構成されてい
る。従って、平滑用コンデンサ8は出力整流ダイオード
6を介して第1の巻線13aに並列に接続されている。
第2の巻線15aはリアクトル2aに蓄積されたエネル
ギーの放出が終了した時点を検出するためのものであっ
て図1の3次巻線15と同様に第1のスイッチ制御回路
10に接続されている。
【0031】
【動作】図5のDC−DCコンバータにおけるリアクト
ル2aは、図1のトランス2とほぼ同様に動作する。即
ち、第1のFET3のオン期間には出力整流ダイオード
6が逆バイアス状態となってリアクトル2aに対するエ
ネルギーの蓄積動作が生じ、第1のFET3のオフ期間
には出力整流ダイオード6が順バイアス状態となってリ
アクトル2aの蓄積エネルギーの放出動作が生じる。出
力整流ダイオード6に並列に接続された第2のFET7
の制御は図1と同様に出力整流ダイオード6の電圧を検
出して行われる。また、第1のFET3のオン・オフ制
御も図1と同様に第1のスイッチ制御回路10によって
行われる。リアクトル2aの正方向の蓄積エネルギーの
放出が終了したために出力整流ダイオード6がオフにな
った後の回生は、平滑用コンデンサ8と第1の巻線13
aと第2のFET7とからなる閉回路で発生する。図5
のDC−DCコンバータは基本的構成において図1のD
C−DCコンバータと同一であるので、図1のDC−D
Cコンバータと同一の作用効果を有する。
【0032】
【第3の実施例】図6に示す第3の実施例のDC−DC
コンバータは、図1のDC−DCコンバータにおける出
力整流ダイオード6及び第2のFET7の位置を変え且
つ制御用電源60を設けた他は図1と同一に構成されて
いる。図6において、出力整流ダイオード6は2次巻線
14の上端と平滑用コンデンサ8の上端との間に接続さ
れ、第2のFET7は出力整流ダイオード6に並列に接
続されている。図6では平滑用コンデンサ8を制御用電
源として兼用することができないので、別にDC電圧を
供給するための制御用電源60が設けられている。この
制御用電源60の一端は出力整流ダイオード6のアノー
ドに接続されている。第2のスイッチ制御回路11の中
の基準電圧手段としての第1の抵抗46と第1のダイオ
ード48の直列回路は制御用電源60に並列に接続され
ている。ダイオード電圧検出手段を構成する第2の抵抗
47の一端は制御用電源60の他端(上端)に接続さ
れ、第2のダイオード49は第2の抵抗47の他端と出
力整流ダイオード6のカソードとの間に接続されてい
る。コンパレータ50の電源端子は制御用電源60に接
続されている。
【0033】図6のDC−DCコンバータは第2のスイ
ッチ制御回路11のために独立した制御用電源60を設
けた他は図1のDC−DCコンバータと実質的に同一で
あるので同一の作用効果を有する。
【0034】
【第4の実施例】図7に示す第4の実施例のDC−DC
コンバータは、電源1の電圧の変動にも拘らず最適な共
振状態を得るために図1の第1の実施例のDC−DCコ
ンバータにダイオード71とコンデンサ72とツェナー
ダイオード73と抵抗74、75とから成る基準電圧調
整手段を付加した他は図1と同一に構成したものであ
る。基準電圧調整手段を形成するための電圧検出用コン
デンサ72はダイオード71を介して2次巻線14に並
列に接続されている。ダイオード71は第1のFET3
のオン期間に2次巻線に得られる電圧によって導通する
方向性を有しているので電圧検出用コンデンサ72は第
1のFET3のオン期間に1次巻線13に印加される電
源1の電圧に比例した電圧に充電される。なお、電圧検
出用コンデンサ72の静電容量値は平滑用コンデンサ8
の静電容量に比べて大幅に小さいので、第1のFET3
のオン期間におけるトランス2に対するエネルギーの蓄
積をほとんど妨害しない。ツェナーダイオード73と抵
抗74とは互いに直列に接続され、この直列回路の一端
はダイオード71とコンデンサ72との接続点に接続さ
れ、他端はコンパレータ50の正入力端子に接続されて
いる。抵抗75の一端は第1の抵抗46と第1のダイオ
ード48との接続点に接続され、この他端はコンパレー
タ50の正入力端子に接続されている。ツェナーダイオ
ード73は第1のFET3のオフ時におけるトランス2
の1次巻線13の電圧即ち出力電圧V0 に基づいて1次
巻線及び2次巻線13、14の巻数比に従って1次巻線
13に誘起した電圧(図3に示すように巻数比を1と仮
定すれば出力電圧と同一のV0 )よりも電源1の電圧V
INが高くなったことを示す電圧検出用コンデンサ72の
電圧に応答して導通する。今、第1のFET3のオフ時
の1次巻線13の最大電圧をV1 とすればVIN>V1
(図3ではVIN>V0 )の条件を満たす時にツェナーダ
イオード73が導通するようにツェナーダイオード73
のツェナー電圧即ち導通開始電圧が設定されている。
【0035】図7のDC−DCコンバータにおいて、例
えば電源1の電圧VINが前述のオフ時の1時巻線13の
電圧V1 よりも高くなると、これに比例した電圧検出用
コンデンサ72の電圧に基づいてツェナーダイオード7
3が導通する。これにより、平滑用コンデンサ8と電圧
検出用コンデンサ72とツェナーダイオード73と抵抗
74、75とダイオード48の閉回路が形成され、電圧
検出用コンデンサ72の電圧値に依存した電圧がコンパ
レータ50の正の入力端子に入力する。従って、ツェナ
ーダイオード73が導通している時には基準電圧VR
電源1の電圧VINの変化に応じて変化する。この様にツ
ェナーダイオード73が導通している時には、基準電圧
R はツェナーダイオード73が非導通の時に比べて高
くなる。図4のVD ′とVR の比較から明らかなように
基準電圧VR が高くなると、コンパレータ50の出力パ
ルス即ち第2のFET7のゲート・ソース間電圧VGS2
の後縁が遅れる。これにより、出力整流ダイオード6が
トランス2の蓄積エネルギーの放出終了によってオフに
なった時点から第2のFET7がオフになる時点までの
時間幅が長くなり、平滑コンデンサ8のエネルギーをト
ランス2に戻す回生動作時間幅が高くなる。この結果、
第1のFET3のオフ期間においてトランス2に逆方向
に蓄積されるエネルギー量が大きくなる。トランス2に
対する回生動作に基づく逆方向蓄積エネルギー量と1次
巻線13のイングタンスと共振用コンデンサ5のキャパ
シタンスとに基づくLC共振の電圧振幅とは比例的な関
係を有する。この結果、電源電圧VINが高くなると、回
生によるトランス2の逆方向の蓄積エネルギー量が増加
し、LC共振の電圧振幅が大きくなる。図8は電源電圧
INの変化と共振電圧の振幅変化を示す。図8では電源
電圧VINが図4よりも高くなっており、これに応じてt
1 〜t2 区間で生じる共振電圧の振幅も高くなってい
る。もし、回生動作に基づいて共振電圧の振幅を高くし
なければ、図9のように第1のFET3のゲート・ソー
ス間電圧VGS1 が低レベルから高レベルに立上る時点t
2 においてドレイン・ソース間電圧VDS1 をゼロボルト
にすることができない。t2 時点でドレイン・ソース間
電圧VDS1 がゼロボルトにならないということは共振用
コンデンサ5に電荷が残っていることを意味する。この
結果、t2 時点で第1のFET3がオンになると、この
コンデンサ5の電荷が第1のFET3を通って放出さ
れ、第1のFET3の電流I1 がt2 直後にパルス状に
なり、この第1のFET3で電力損失が発生する。これ
に対し、図8の場合にはこの種の電流が流れず、第1の
FET3のターンオン時の電力損失が小さくなる。
【0036】
【第5の実施例】図10に示す第5の実施例のDC−D
Cコンバータは、図7のダイオード71とコンデンサ7
2との直列回路の接続箇所を出力整流ダイオード6に並
列にした点を除いて図7と同一に構成したものである。
図10のダイオード71は図7の場合と同様に2次巻線
14に下向きの電圧が発生した時に導通する方向性を有
している。コンデンサ72は、平滑用コンデンサ8より
は十分に小さい容量のものであって、図7と同様に第1
のFET3のオン期間の2次巻線14の電圧即ち電源1
の電圧に対応する値に充電される。ツェナーダイオード
73のツェナー電圧即ち導通開始電圧は第4の実施例と
同様にVIN>V1 の条件が満足された時である。図10
のDC−DCコンバータは図7のDC−DCコンバータ
と実質的に同一原理に基づいて構成されているので、こ
れと同一の作用効果を有する。
【0037】
【第6の実施例】図11に示す第6の実施例のDC−D
Cコンバータは図6のDC−DCコンバータに基準電圧
調整手段としてダイオード71、コンデンサ72、ツェ
ナーダイオード73、抵抗74、75を付加した他は図
6と同一に構成したものである。図11のダイオード7
1、コンデンサ72、ツェナーダイオード73、抵抗7
4、75は図7で同一符号を付して示すものと同様に2
次巻線14及び第2のスイッチ制御回路11に接続さ
れ、同一の作用効果を奏する。
【0038】
【第7の実施例】図12に示す第7の実施例のDC−D
Cコンバータは、図7からツェナーダイオード73と抵
抗74を省き、この代りに抵抗80、81、82、8
3、84、85、86と、演算増幅器即ちオペアンプ8
7を付加したものである。即ち、ダイオード71とコン
デンサ72の直列回路は図7と同様に2次巻線14に並
列に接続され、抵抗80の一端がダイオード71とコン
デンサ72の接続点に接続されている。抵抗80の他端
と平滑用コンデンサ8の下端即ちグランド端子17との
間に抵抗81が接続されている。抵抗82と抵抗83と
は互いに直列に接続され、この直列回路は抵抗81に並
列に接続されている。出力電圧検出手段としての抵抗8
4と抵抗85とは互いに直列に接続され、この直列回路
は平滑用コンデンサ8に並列に接続されている。オペア
ンプ87の正入力端子は抵抗80、81の相互接続点に
接続され、この負入力端子は抵抗84、85の相互接続
点に接続され、この出力端子は抵抗86を介してコンパ
レータ50の正入力端子に接続されている。
【0039】図12のDC−DCコンバータにおいて
は、電源1の電圧VINと出力電圧V0の両方を考慮して
第2のFET7のオン時間幅及び回生時間幅が決定され
る。出力電圧V0 が常に一定であれば、図7の回路であ
っても実質的に問題が生じないが、図7の回路において
出力電圧V0 が過電流保護回路(図示せず)等の働きに
よって目標値よりも低下した場合には回生によるトラン
ス2の逆方向のエネルギーの蓄積量が少なくなり、共振
による電圧の振幅値を必要値にすることが不可能にな
り、図9に示すように第1のFET3のオン開始時点t
2 においてドレイン・ソース間電圧VDS1 をゼロにする
ことができない場合が生じる。そこで、図12のDC−
DCコンバータでは電源電圧検出用コンデンサ72と出
力平滑用コンデンサ8の電圧V0 とを加算した電圧を、
抵抗80、81の分圧回路で検出し、この分圧回路で検
出した電圧を抵抗82、83で更に分圧して検出しオペ
アンプ87の一方の入力とし、また出力平滑用コンデン
サ8の電圧を抵抗84、85で分圧して検出しオペアン
プ87の他方の入力とし、オペアンプ87で両入力の誤
差信号を作成してコンパレータ50に供給している。な
お、オペアンプ87の正入力端子に入力する電源電圧検
出用コンデンサ72の電圧と出力電圧V0 との加算値を
抵抗80、81、82、83で分圧するための分圧比
と、出力電圧V0 を抵抗84、85で分圧するための分
圧比とは互いに異なる。従って、オペアンプ87の正及
び負の両入力端子に出力電圧V0 を分圧した成分が入力
しても両者が完全に打消し合うことはない。この結果、
オペアンプ87は等価的に、電源1の電圧VINと出力電
圧V0 の差に対応した出力電圧を発生している。出力電
圧V0が目標値よりも低下した場合には、オペアンプ8
7の出力電圧が高くなり、コンパレータ50の正入力端
子の電圧も高くなり、コンパレータ50の出力パルスの
幅が広くなり、図3のt3 〜t4 区間即ち回生区間の時
間幅が広くなり、出力電圧V0 の低下に拘らず所望の回
生エネルギー即ちトランス2の逆方向のエネルギー蓄積
量を確保することができる。この結果、図12のDC−
DCコンバータによれば、電源の電圧VINの変動及び出
力電圧V0 の変動に拘らず共振用コンデンサ5のキャパ
シタンスCと1次巻線13のインダクタンスLとの共振
回路の共振電圧の振幅を所望の大きさにし、第1のFE
T3のターンオン時に共振用コンデンサ5の電圧即ちド
レイン・ソース間電圧VDS1 をゼロにすることができ
る。
【0040】
【第7の実施例】図13のDC−DCコンバータは図5
のDC−DCコンバータに図7と同様に基準電圧調整手
段としてダイオード71、コンデンサ72、ツェナーダ
イオード73、抵抗74、75を付加した他は図5と同
一に構成したものである。図13においてダイオード7
1とコンデンサ72の直列回路はリアクトル2aの第1
巻線13aに並列に接続されている。コンデンサ72及
び第2のスイッチ制御回路11に対するツェナーダイオ
ード73、抵抗74、75の接続は図7と同一である。
第1巻線13aには第1のFET3のオン期間に電源1
の電圧VINが印加されるので、電源電圧検出用コンデン
サ72は電源電圧VINに充電される。これにより、図1
3のDC−DCコンバータによっても図7のDC−DC
コンバータと同様な作用効果を得ることができる。
【0041】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図13のDC−DCコンバータにおいて、ダイ
オード71とコンデンサ72との直列回路を図10のD
C−DCコンバータと同様に出力整流ダイオード6に並
列に接続することができる。 (2) 図5及び図13のDC−DCコンバータにおい
て、出力整流ダイオード6と第2のFET7との並列回
路を第1巻線13aの下端と平滑コンデンサ8の上端と
の間に接続することができる。 (3) 図5のDC−DCコンバータに図12に示すダ
イオード71、コンデンサ72、抵抗80〜86、オペ
アンプ87と同様な基準電圧調整手段を付加することが
できる。 (4) 図11のDC−DCコンバータにおいて図12
に示す基準電圧調整手段と同一のものを設けることがで
きる。 (5) 図1のDC−DCコンバータに限ることなく、
図5、図6、図7、図10〜図13のDC−DCコンバ
ータにおいてもダイオード48を抵抗に置き換えること
ができる。 (6) 全ての実施例において、第1のFET3の代り
にバイポーラトランジスタ等の半導体スイッチとダイオ
ードとの並列回路を設けることができる。 (7) 全ての実施例において第2のFET7をバイポ
ーラトランジスタ等の半導体スイッチとすることができ
る。 (8) 全ての実施例において出力整流ダイオード6を
省き、第2のFET7の内蔵ダイオード7aを出力整流
に使用することができる。 (9) 第1のスイッチ制御回路10を種々変形するこ
とができる。例えば図2の第1のスイッチ制御回路10
においてコンデンサ33を省き、トランジスタ34のキ
ャリアのストレージ作用によって所定の遅れを得ること
ができる。また比較回路40をしきい値を有するNOT
回路とすることができる。 (10) 第2のスイッチ制御回路11のコンパレータ
50の出力段に増幅器を設けることができる。 (11) 第2のスイッチング素子としての第2のFE
T7に並列にコンデンサを接続し、第2のFET7のス
イッチング損失の低減及びノイズ除去を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のDC−DCコンバータ
を示す回路図である。
【図2】図1の第1のスイッチ制御回路を詳しく示す回
路図である。
【図3】図1及び図2の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図4】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図5】第2の実施例のDC−DCコンバータを示す回
路図である。
【図6】第3の実施例のDC−DCコンバータを示す回
路図である。
【図7】第4の実施例のDC−DCコンバータを示す回
路図である。
【図8】図7の各部の状態を示す波形図である。
【図9】図1のDC−DCコンバータにおいて電源電圧
が高くなった時の各部の波形図である。
【図10】第5の実施例のDC−DCコンバータを示す
回路図である。
【図11】第6の実施例のDC−DCコンバータを示す
回路図である。
【図12】第7の実施例のDC−DCコンバータを示す
回路図である。
【図13】第8の実施例のDC−DCコンバータを示す
回路図である。
【符号の説明】
3,7 第1及び第2のFET 6 出力整流ダイオード 11 第2のスイッチ制御回路 50 コンパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】インダクタンス手段としてのトランス2
は、磁気コア12、このコア12に巻回された1次巻線
13、2次巻線14、及び3次巻線15とから成る。相
互に電磁結合された1次、2次及び3次巻線13、1
4、15は黒丸で示すような極性を有する。従って、1
次巻線13に対してこの上端が正の極性の電圧が印加さ
れた場合に2次巻線14の下端が正になる。また、1次
巻線13は共振用の漏洩インダクタンスを有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図3のt0で第1のスイッチ制御回路10
のANDゲート26から第1のFET3のゲート・ソー
ス間に高レベルのゲート・ソース間電圧VGS1が印加
されると、第1のFET3がオンになり、このドレイン
・ソース間電圧VDS1がほぼゼロボルトとなる。第1
のFET3のオン期間t0〜t1においては2次巻線1
4に図1で下向きの電圧が誘起し、出力整流ダイオード
6が逆バイアス状態になり、2次巻線14に電流が流れ
ない。このため、第1のFET3のオン期間においてト
ランス2に対する磁気エネルギーの蓄積動作が生じる。
また、第1のFET3のオン期間t0〜t1においては
3次巻線15に図2で下向きの電圧が誘起される。この
ため図2のコンデンサ33の電荷が放出され、このコン
デンサ33の電圧はダイオード28の順方向電圧にクラ
ンプされる。この結果、トランジスタ34のベース・エ
ミッタ間電圧VBEがほぼゼロボルトになり、逆にこの
トランジスタ34のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
高レベルになる。この高レベルのコレクタ・エミッタ間
電圧VCEはライン36を介して制御パルス形成手段と
してのANDゲート26の一方の入力端子に与えられ
る。ANDゲート26の他方の入力端子の電圧VOFF
は三角波発生用コンデンサ39の電圧がしきい値VTH
に達するまでは高レベルに保たれているので、t0〜t
1ではANDゲート26の両入力端子が高レベルとな
り、ANDゲート26から高レベルの出力電圧が得ら
れ、これが第1のFET3のゲート・ソース間電圧V
GS1となる。三角波発生用コンデンサ39に対してダ
イオード41を介してトランジスタ34が並列に接続さ
れている。従って、トランジスタ34がオンになってい
る図3のt0時点よりも前において三角波用コンデンサ
39の電荷が放出され、この電圧Vcはt0の直前まで
ほぼゼロボルトに保たれている。しかし、t0時点でト
ランジスタ34がオフになると、ダイオード41が逆バ
イアス状態即ちオフ状態となり、三角波用コンデンサ3
9の充電が開始し、この電圧Vが傾斜を有して徐々に
高くなる。三角波用コンデンサ39の充電電流は抵抗3
8とホトトランジスタ37を通って供給される。ホトト
ランジスタ37の抵抗値は図1の出力電圧検出回路9の
発光ダイオード23の光出力のレベルに応じて変化す
る。出力端子16、17間の出力電圧V0が所望値より
も高くなると、発光ダイオード23の出力レベルも高く
なり、ホトトランジスタ37の抵抗値が低くなり、コン
デンサ39の充電電流が今迄よりも多く流れ、コンデン
サ39の電圧Vの傾斜が急になり、コンデンサ電圧V
がほぼゼロボルトからしきい値VTHに達するまでの
時間幅が狭くなる。出力電圧V0が所望値よりも低くな
った時には上記の高くなった時と逆の動作になる。コン
デンサ電圧Vが傾斜を有して増大し、t1時点で比較
回路40を構成するトランジスタ42のしきい値VTH
以上になると、トランジスタ42がオンになってライン
44のオフ制御電圧VOFFが低レベルになる。t1時
点でオフ制御電圧VOFFが低レベルになると、AND
ゲート26の出力電圧即ち第1のFET3のゲート・ソ
ース間電圧VGS1が低レベルになり、第1のFET3
がオフになる。第1のFET3がオフになると、トラン
ス2の各巻線13、14、15にフライバック電圧が発
生する。第1のFET3のオフ期間に2次巻線14に発
生する電圧の方向は出力整流ダイオード6を順方向バイ
アスする方向であるので、出力整流ダイオード6がオン
になり、トランス2の蓄積エネルギーの放出に基づく電
流12が2次巻線14及び出力整流ダイオード6に流
れ、平滑用コンデンサ8が充電される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】第1のFET3のオフ期間には3次巻線1
5に図1及び図2で上向きの電圧が得られる。即ち、平
滑用コンデンサ8の電圧V0が2次巻線14に印加さ
れ、2次巻線14と3次巻線15との巻数比に基づく電
圧が3次巻線15に誘起する。図3のt2時点で3次巻
線15の電圧V3がゼロボルトよりも高くなると、図2
のダイオード27が順方向バイアスされてオンになりコ
ンデンサ33の充電が行われる。コンデンサ33が充電
されると、これが抵抗31を介してトランジスタ34の
ベース・エミッタ間に印加され、トランジスタ34のベ
ース・エミッタ間電圧VBEが図3のt2からt5の直
前までの期間で高レベルになる。これにより、t2〜t
5期間でトランジスタ34がオンになり、このコレクタ
・エミッタ間電圧VCEが低レベルになる。t2でトラ
ンジスタ34がオンになると、ダイオード41もオンに
なり、三角波用コンデンサ39の放電回路が形成され、
ほぼt2時点でコンデンサ39の電圧Vはほぼゼロボ
ルトになる。これにより、ANDゲート26の出力電圧
がt1〜t2に引き続いて低レベルに保持され、第1の
FET3のオフ制御が保持される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】次に、図4を参照して共振動作及び第2の
FET7の制御を詳しく説明する。図4において、V
DS1は第1のFET3のドレイン・ソース間電圧であ
り、I1は第1のFET3のドレイン電流であり、V
GS1は第1のFET3のゲート・ソース間電圧であ
り、VGS2は第2のFET7のゲート・ソース間電圧
であり、I2は2次巻線14の電流であり、Iは共振
用コンデンサ5の電流であり、V′は第2の整流ダイ
オード6の電圧Vと逆流阻止用ダイオード49の電圧
との和である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図4のt2時点で第1のFET3のゲート
・ソース間電圧VGS1がゼロになると、第1のFET
3の電流I1もゼロに向って減少すると共に、共振用コ
ンデンサ5に正方向の充電電流Iが流れる。また、第
1のFET5のオフによってトランス2の蓄積エネルギ
ーの放出が開始し、2次巻線14を通る電流I2が流れ
始める。この蓄積エネルギーの放出期間は出力整流ダイ
オード6がオンになるので、この整流ダイオードの電圧
及びコンパレータ50の入力電圧V′が図4に示
すようにt2から低下を開始し、t3時点でコンパレー
タ50の入力電圧V′が基準電圧Vを横切り、この
出力電圧即ち第2のFET7のゲート・ソース間電圧V
GS2が低レベルから高レベルに転換し、第2のFET
7がオンになる。これにより、2次電流I2は出力整流
ダイオード6のみではなく第2のFET7も通って流れ
る。出力整流ダイオード6と第2のFET7の並列回路
の合成抵抗値は出力整流ダイオード6のみの抵抗値より
も小さくなり、ここでの電圧効果及び電力損失が小さく
なる。図4のt4時点でトランス2の正方向の蓄積エネ
ルギーの放出が終了すると、2次電流I2がゼロにな
り、また、出力整流ダイオード6を順方向バイアスする
向きの電圧が2次巻線14から得られなくなる。これに
より、出力整流ダイオード6はオフになる。しかし、第
2のFET7はt4よりも後のtまでオン制御されてい
る。従って、平滑用コンデンサ8と2次巻線14と第2
のFET7とから成る閉回路が形成され、平滑用コンデ
ンサ8のエネルギーが負荷18とは反対方向のトランス
2に供給される状態即ち回生状態が生じ、2次電流12
が逆方向に流れ、トランス2にt1〜t2区間とは逆方
向のエネルギーの蓄積がなされる。この逆方向のエネル
ギーの蓄積量は図4のt4〜t5区間の長さに依存す
る。このt4〜t5区間の長さは、トランス2の1次巻
線13のインダクタンス値とコンデンサ5のキャパシタ
ンス値とに基づくLC共振の電圧波形の正ピークから負
ピークまでの電位差を第1のFET3のオフ期間のドレ
イン・ソース間電圧VDS1にほぼ一致させることがで
きるように決定する。図4のドレイン・ソース間電圧V
DS1の波形のt6よりも後に示す破線は、t6で第1
のFET3をオンに制御せず且つ内蔵ダイオード4が設
けられていない場合に得られることが予想される共振電
圧の波形である。もし、t4〜t5区間の回生動作がな
ければ、LC共振の電圧振幅を十分に大きくすることが
できないために、第1のFET3をオンにするt6時点
でこのドレイン・ソース間電圧VDS1をゼロにするこ
とができない。このため、ゼロボルトでの第1のFET
3のターンオンが不可能となり、スイッチング損失の低
減効果を十分に得ることができない。これに対して本実
施例ではドレイン・ソース間電圧VDS1を第1のFE
T3のターンオン時にゼロにできるので、スイッチング
損失の低減効果を理想的に得ることができる。また、第
2のFET7のオン時間の決定を簡単な回路で確実に達
成することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図7のDC−DCコンバータにおいて、例
えば電源1の電圧VINが前述のオフ時の1次巻線13
の電圧V1よりも高くなると、これに比例した電圧検出
用コンデンサ72の電圧に基づいてツェナーダイオード
73が導通する。これにより、平滑用コンデンサ8と電
圧検出用コンデンサ72とツェナーダイオード73と抵
抗74、75とダイオード48の閉回路が形成され、電
圧検出用コンデンサ72の電圧値に依存した電圧がコン
パレータ50の正の入力端子に入力する。従って、ツェ
ナーダイオード73が導通している時には基準電圧V
が電源1の電圧VINの変化に応じて変化する。この様
にツェナーダイオード73が導通している時には、基準
電圧Vはツェナーダイオード73が非導通の時に比べ
て高くなる。図4のV′とVの比較から明らかなよ
うに基準電圧Vが高くなると、コンパレータ50の出
力パルス即ち第2のFET7のゲート・ソース間電圧V
GS2の後縁が遅れる。これにより、出力整流ダイオー
ド6がトランス2の蓄積エネルギーの放出終了によって
オフになった時点から第2のFET7がオフになる時点
までの時間幅が長くなり、平滑コンデンサ8のエネルギ
ーをトランス2に戻す回生動作時間幅が広くなる。この
結果、第1のFET3のオフ期間においてトランス2に
逆方向に蓄積されるエネルギー量が大きくなる。トラン
ス2に対する回生動作に基づく逆方向蓄積エネルギー量
と1次巻線13のイングタンスと共振用コンデンサ5の
キャパシタンスとに基づくLC共振の電圧振幅とは比例
的な関係を有する。この結果、電源電圧VINが高くな
ると、回生によるトランス2の逆方向の蓄積エネルギー
量が増加し、LC共振の電圧振幅が大きくなる。図8は
電源電圧VINの変化と共振電圧の振幅変化を示す。図
8では電源電圧VINが図4よりも高くなっており、こ
れに応じてt1〜t2区間で生じる共振電圧の振幅も高
くなっている。もし、回生動作に基づいて共振電圧の振
幅を高くしなければ、図9のように第1のFET3のゲ
ート・ソース間電圧VGS1が低レベルから高レベルに
立上る時点t2においてドレイン・ソース間電圧V
DS1をゼロボルトにすることができない。t2時点で
ドレイン・ソース間電圧VDS1がゼロボルトにならな
いということは共振用コンデンサ5に電荷が残っている
ことを意味する。この結果、t2時点で第1のFET3
がオンになると、このコンデンサ5の電荷が第1のFE
T3を通って放出され、第1のFET3の電流I1がt
2直後にパルス状になり、この第1のFET3で電力損
失が発生する。これに対し、図8の場合にはこの種の電
流が流れず、第1のFET3のターンオン時の電力損失
が小さくなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図12のDC−DCコンバータにおいて
は、電源1の電圧V INと出力電圧V0の両方を考慮し
て第2のFET7のオン時間幅及び回生時間幅が決定さ
れる。出力電圧V0が常に一定であれば、図7の回路で
あっても実質的に問題が生じないが、図7の回路におい
て出力電圧V0が過電流保護回路(図示せず)等の働き
によって目標値よりも低下した場合には回生によるトラ
ンス2の逆方向のエネルギーの蓄積量が少なくなり、共
振による電圧の振幅値を必要値にすることが不可能にな
り、図9に示すように第1のFET3のオン開始時点t
2においてドレイン・ソース間電圧VDS1をゼロにす
ることができない場合が生じる。そこで、図12のDC
−DCコンバータでは電源電圧検出用コンデンサ72と
出力平滑用コンデンサ8の電圧V0とを加算した電圧
を、抵抗80、81の分圧回路で検出し、この分圧回路
で検出した電圧を抵抗82、83で更に分圧して検出し
オペアンプ87の一方の入力とし、また出力平滑用コン
デンサ8の電圧を抵抗84、85で分圧して検出しオペ
アンプ87の他方の入力とし、オペアンプ87で両入力
の誤差信号を作成してコンパレータ50に供給してい
る。なお、オペアンプ87の正入力端子に入力する電源
電圧検出用コンデンサ72の電圧と出力電圧V0との加
算値を抵抗80、81、82、83で分圧するための分
圧比と、出力電圧V0を抵抗84、85で分圧するため
の分圧比とは互いに異なる。従って、オペアンプ87の
正及び負の両入力端子に出力電圧V0を分圧した成分が
入力しても両者が完全に打消し合うことはない。この結
果、オペアンプ87は等価的に、電源1の電圧VIN
出力電圧V0の差に対応した出力電圧を発生している。
出力電圧V0が目標値よりも低下した場合には、オペア
ンプ87の出力電圧が高くなり、コンパレータ50の正
入力端子の電圧も高くなり、コンパレータ50の出力パ
ルスの幅が広くなり、図3のt3〜t4区間即ち回生区
間の時間幅が広くなり、出力電圧V0の低下に拘らず所
望の回生エネルギー即ちトランス2の逆方向のエネルギ
ー蓄積量を確保することができる。この結果、図12の
DC−DCコンバータによれば、電源の電圧VINの変
動及び出力電圧V0の変動に拘らず共振用コンデンサ5
のキャパシタンスCと1次巻線13のインダクタンスL
との共振回路の共振電圧の振幅を所望の大きさにし、第
1のFET3のターンオン時に共振用コンデンサ5の電
圧即ちドレイン・ソース間電圧VDS1をゼロにするこ
とができる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に直流電力を供給するためのDC−
    DCコンバータであって、 直流電圧を供給する直流電源と、 前記直流電圧を繰返してオン・オフするために前記直流
    電源の一端と他端との間に接続され、且つ制御端子を有
    している第1のスイッチング素子と、 前記第1のスイッチング素子に対して直列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子のオン期間にエネルギーを
    蓄積し、前記第1のスイッチング素子のオフ期間に前記
    エネルギーを放出するように構成されたインダクタンス
    手段と、 前記第1のスイッチング素子のオン期間に前記インダク
    タンス手段から得られた電圧で逆バイアスされ、前記第
    1のスイッチング素子のオフ期間に前記インダクタンス
    手段から得られた電圧で順バイアスされる方向性を有し
    て前記インダクタンス手段に接続された整流ダイオード
    と、 前記整流ダイオードで整流された電圧を平滑して前記負
    荷に電力を供給するために前記整流ダイオードを介して
    前記インダクタンス手段に接続された平滑用コンデンサ
    と、 前記第1のスイッチング素子をオン・オフ制御するため
    に前記第1のスイッチング素子の制御端子に接続された
    スイッチ制御手段と、 前記整流ダイオードに並列に接続され且つ制御端子を有
    している第2のスイッチング素子と、 前記整流ダイオードの電圧を検出するためのダイオード
    電圧検出手段と、 前記整流ダイオードの導通状態を検出するための基準電
    圧を得るための基準電圧手段と、 前記ダイオード電圧検出手段と前記基準電圧手段と前記
    第2のスイッチング素子の前記制御端子とに接続され且
    つ前記整流ダイオードの電圧が前記基準電圧よりも低い
    か否かを判定し、前記整流ダイオードの電圧が前記基準
    電圧よりも低い時に前記第2のスイッチング素子をオン
    にするための制御パルスを形成する制御パルス形成手段
    とを備えたDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 負荷に直流電力を供給するためのDC−
    DCコンバータであって、 直流電圧を供給する直流電源と、 前記直流電圧を繰返してオン・オフするために前記直流
    電源の一端と他端との間に接続され、且つ制御端子を有
    している第1のスイッチング素子と、 前記第1のスイッチング素子に対して直列に接続され、
    前記第1のスイッチング素子のオン期間にエネルギーを
    蓄積し、前記第1のスイッチング素子のオフ期間に前記
    エネルギーを放出するように構成されたインダクタンス
    手段と、 前記第1のスイッチング素子のオン期間に前記インダク
    タンス手段から得られた電圧で逆バイアスされ、前記第
    1のスイッチング素子のオフ期間に前記インダクタンス
    手段から得られた電圧で順バイアスされる方向性を有し
    て前記インダクタンス手段に接続された整流ダイオード
    と、 前記整流ダイオードで整流された電圧を平滑して前記負
    荷に電力を供給するために前記整流ダイオードを介して
    前記インダクタンス手段に接続された平滑用コンデンサ
    と、 前記第1のスイッチング素子をオン・オフ制御するため
    に前記第1のスイッチング素子の制御端子に接続された
    スイッチ制御手段と、 前記整流ダイオードに並列に接続され且つ制御端子を有
    している第2のスイッチング素子と、 制御用直流電圧を与えるものであって、その一端が前記
    整流ダイオードの一端に接続されている制御用電源と、 前記整流ダイオードの電圧を検出するためのダイオード
    電圧検出手段と、 前記整流ダイオードの導通状態を検出するための基準電
    圧を得るための前記制御用電源に接続された基準電圧手
    段と、 前記ダイオード電圧検出手段と前記基準電圧手段と前記
    第2のスイッチング素子の前記制御端子と前記制御用電
    源とに接続され且つ前記整流ダイオードの電圧が前記基
    準電圧よりも低いか否かを判定し、前記整流ダイオード
    の電圧が前記基準電圧よりも低い時に前記第2のスイッ
    チング素子をオンにするための制御パルスを形成する制
    御パルス形成手段とを備えたDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記インダクタンス手段は、1次巻線と
    2次巻線とを有するトランスであり、 前記第1のスイッチング素子は前記1次巻線に直列に接
    続され、 前記整流ダイオードは前記2次巻線に接続されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のDC−DCコンバ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記インダクタンス手段はリアクトルで
    あり、 前記平滑用コンデンサは前記リアクトルに前記整流ダイ
    オードを介して並列に接続されていることを特徴とする
    請求項1又は2記載のDC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 更に、 前記第1のスイッチング素子に並列に接続され、且つ前
    記第1のスイッチング素子のオン・オフの繰返し周波数
    よりも高い周波数の共振を前記インダクタンスを伴なっ
    て生じさせることができるキャパシタンス値を有してい
    る共振用コンデンサと、 前記トランスの前記1次及び2次巻線に電磁結合された
    3次巻線と、 前記平滑用コンデンサの出力電圧を検出するための出力
    電圧検出手段とを有し、前記スイッチ制御手段は、 前記トランスに蓄積されたエネルギーの実質的に全部の
    放出が終了した第1の時点から前記共振によって生じる
    電圧波形の約180度に相当する時間が経過した第2の
    時点を検出するために前記3次巻線に接続された第1の
    回路手段と、 前記出力電圧検出手段に結合され且つ前記出力電圧を一
    定に制御するために前記出力電圧検出手段で検出された
    信号に応答して前記第1のスイッチング素子のオン期間
    の終了時点を制御する第2の回路手段と、 前記第1及び第2の回路手段と前記第1のスイッチング
    素子の前記制御端子に接続され且つ前記第2の時点から
    前記終了時点までの時間幅を有する制御パルスを形成し
    て前記第1のスイッチング素子の前記制御端子に供給す
    る第3の回路手段とを有していることを特徴とする請求
    項3記載のDC−DCコンバータ。
  6. 【請求項6】 更に、 前記第1のスイッチング素子に並列に接続され、且つ前
    記第1のスイッチング素子のオン・オフの繰返し周波数
    よりも高い周波数の共振を前記インダクタンスを伴なっ
    て生じさせることができるキャパシタンス値を有してい
    る共振用コンデンサと、 前記第1のスイッチング素子のオフ期間を検出するため
    に前記リアクトルに電磁結合されたオフ期間検出用巻線
    と、 前記平滑用コンデンサの出力電圧を検出するための出力
    電圧検出手段とを有し、前記スイッチ制御手段は、 前記リアクトルに蓄積されたエネルギーの実質的に全部
    の放出が終了した第1の時点から前記共振によって生じ
    る電圧波形の約180度に相当する時間が経過した第2
    の時点を検出するために前記オフ期間検出用巻線に接続
    された第1の回路手段と、 前記出力電圧検出手段に結合され且つ前記出力電圧を一
    定に制御するために前記出力電圧検出手段で検出された
    信号に応答して前記第1のスイッチング素子のオン期間
    の終了時点を制御する第2の回路手段と、 前記第1及び第2の回路手段と前記第1のスイッチング
    素子の前記制御端子に接続され且つ前記第2の時点から
    前記終了時点までの時間幅を有する制御パルスを形成し
    て前記第1のスイッチング素子の前記制御端子に供給す
    る第3の回路手段とを有していることを特徴とする請求
    項4記載のDC−DCコンバータ。
  7. 【請求項7】 前記基準電圧手段は前記平滑用コンデン
    サに並列接続された第1の抵抗と抵抗としての機能を有
    する第1のダイオードとの直列回路から成り、 前記ダイオード電圧検出手段は、その一端が前記平滑用
    コンデンサの前記整流ダイオードに接続されていない側
    の端子に接続されている第2の抵抗と、前記整流ダイオ
    ードと前記インダクタンス手段との間と前記第2の抵抗
    の他端との間に接続された第2のダイオードとから成
    り、 前記制御パルス形成手段は、一方の入力端子が前記第1
    の抵抗と前記第1のダイオードとの接続点に接続され、
    他方の入力端子が前記第2の抵抗と前記第2のダイオー
    ドとの接続点に接続され、出力端子が前記第2のスイッ
    チング素子の制御端子に接続された電圧コンパレータで
    ある請求項1又は3又は4又は5又は6記載のDC−D
    Cコンバータ。
  8. 【請求項8】 前記第1のダイオードの代りに第3の抵
    抗が接続されていることを特徴とする請求項7記載のD
    C−DCコンバータ。
  9. 【請求項9】 前記基準電圧手段は、その一端が前記制
    御用電源の他端に接続された第1の抵抗と、抵抗として
    の機能を有するものであって前記第1の抵抗の他端と前
    記制御用電源の一端との間に接続された第1のダイオー
    ドとから成り、 前記ダイオード電圧検出手段は、その一端が前記制御用
    電源の他端に接続された第2の抵抗と、前記第2の抵抗
    の他端と前記整流ダイオードの他端との間に接続された
    第2のダイオードとから成り、 前記制御パルス形成手段は、一方の入力端子が前記第1
    の抵抗と前記第1のダイオードとの接続点に接続され、
    他方の入力端子が前記第2の抵抗と前記第2のダイオー
    ドとの接続点に接続され、出力端子が前記第2のスイッ
    チング素子の制御端子に接続された電圧コンパレータで
    ある請求項2又は3又は4又は5又は6記載のDC−D
    Cコンバータ。
  10. 【請求項10】 請求項9の第1のダイオードの代りに
    第3の抵抗が接続されていることを特徴とするDC−D
    Cコンバータ。
  11. 【請求項11】 更に、前記基準電圧手段から前記制御
    パルス形成手段に与える基準電圧のレベルを、前記直流
    電源の直流電圧のレベルの変化に拘らずに前記共振によ
    るスイッチング損失低減効果を得ることができるように
    変える基準電圧調整手段を有していることを特徴とする
    請求項5又は6又は7又は8又は9又は10記載のDC
    −DCコンバータ。
  12. 【請求項12】 更に、前記直流電源の電圧の変化に応
    じて前記基準電圧のレベルを調整するために、前記イン
    ダクタンス手段に並列に第3のダイオードを介して接続
    された電圧検出用コンデンサと、前記電圧検出用コンデ
    ンサと前記第3のダイオードとの接続点と前記コンパレ
    ータの一方の入力端子との間に第4の抵抗を介して接続
    されたツエナーダイオードと、前記第1の抵抗と前記第
    1のダイオード又は前記第3の抵抗との接続点と前記コ
    ンパレータの一方の入力端子との間に接続された第5の
    抵抗とを有し、 前記ツエナーダイオードは所定レベル以上の前記直流電
    圧に対応した前記電圧検出用コンデンサの電圧に応答し
    て導通するツエナー電圧を有している請求項7又は9記
    載のDC−DCコンバータ。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記電圧検出用
    コンデンサを前記第3のダイオードを介して前記インダ
    クタンス手段に並列に接続する代りに、前記整流ダイオ
    ードに第3のダイオードを介して並列接続したことを特
    徴とするDC−DCコンバータ.
  14. 【請求項14】 前記第1のスイッチング素子は絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタであり、前記電界効果トラ
    ンジスタはそのドレイン・ソース間に並列に接続された
    ダイオードを内蔵したものであることを特徴とする請求
    項1乃至13のいずれかに記載されたDC−DCコンバ
    ータ。
  15. 【請求項15】 前記第2のスイッチング素子は絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタであることを特徴とする請
    求項1乃至14のいずれかに記載されたDC−DCコン
    バータ。
  16. 【請求項16】 前記第2のスイッチング素子としてダ
    イオードを内蔵した絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    が設けられ、前記整流ダイオードが省かれていることを
    特徴とする請求項1乃至15のずれかに記載のDC−D
    Cコンバータ。
  17. 【請求項17】 前記共振用コンデンサの代りに前記第
    1のスイッチング素子のストレーキャパシタンスが使用
    されていることを特徴とする請求項5又は6記載のDC
    −DCコンバータ。
  18. 【請求項18】 更に、前記基準電圧手段から前記制御
    パルス形成手段に与える基準電圧のレベルを、前記直流
    電源の直流電圧レベル及び前記平滑用コンデンサの電圧
    の変化に拘らずに前記共振によるスイッチング損失低減
    効果を得ることができるように変える基準電圧調整手段
    を有していることを特徴とする請求項5又は6又は7又
    は8又は9又は10記載のDC−DCコンバ−タ。
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