JPH11235036A - 自励発振型スイッチング電源装置 - Google Patents

自励発振型スイッチング電源装置

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JPH11235036A
JPH11235036A JP10027037A JP2703798A JPH11235036A JP H11235036 A JPH11235036 A JP H11235036A JP 10027037 A JP10027037 A JP 10027037A JP 2703798 A JP2703798 A JP 2703798A JP H11235036 A JPH11235036 A JP H11235036A
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JP
Japan
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transistor
switching
self
circuit
power supply
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JP10027037A
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English (en)
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Koji Nakahira
浩二 中平
Takaharu Okamura
隆治 丘村
Ryuta Tani
竜太 谷
Akio Nishida
映雄 西田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/338Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in a self-oscillating arrangement
    • H02M3/3385Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only in a self-oscillating arrangement with automatic control of output voltage or current

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷に対する出力電力が比較的広範囲に亘っ
て変化する場合でも、待機状態などの軽負荷時における
発振周波数の上昇による効率の低下を防止した自励発振
型スイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 帰還巻線NB に、その起電圧を充電する
コンデンサC41を含む発振周波数制御回路を設ける。
この発振周波数制御回路は、外部からのリモート信号に
よりフォトトランジスタPT2がオフ状態となった時、
制御用トランジスタQ3を制御して、スイッチング用ト
ランジスタQ1の自励発振周期のオフ時間を延長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自励発振型スイ
ッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自励発振型スイッチング電源装
置としてリンギングチョークコンバータ(Ringing Chok
e Converter )が多く用いられている。図9は従来のリ
ンギングチョークコンバータ(以下RCCという。)の
回路図である。同図に示すように、トランスTの1次巻
線N1にはスイッチング用トランジスタQ1が直列に接
続されていて、トランスTの帰還巻線NB には、フォト
カプラの受光素子であるフォトトランジスタPTを含む
制御回路が接続されている。また、スイッチング用トラ
ンジスタQ1のゲート・ソース間には制御用トランジス
タQ2が接続されている。
【0003】トランスTの2次巻線N2の両端には整流
用ダイオードD3、平滑用コンデンサC5からなる整流
平滑回路が設けられている。またこの整流平滑出力部に
は抵抗R9,R10からなる抵抗分圧回路と、シャント
レギュレータSR、前記フォトカプラの発光ダイオード
PDおよび抵抗R8による電圧検出回路が設けられてい
る。
【0004】図9に示した回路の動作は次のとおりであ
る。まず、電源が投入された起動時においては、起動抵
抗R1を介してスイッチング用トランジスタQ1のゲー
トに電圧が印加されて、スイッチング用トランジスタQ
1がオンする。これによりトランスTの1次巻線N1に
入力電源電圧が印加されて、帰還巻線NB に1次巻線N
1と同極性の電圧が発生する。この電圧信号が抵抗R2
およびコンデンサC2を介してスイッチング用トランジ
スタQ1のゲートに対して正帰還信号として与えられ
る。一方、帰還巻線NB の起電圧によりダイオードD
1、抵抗R3,R5およびフォトカプラのフォトトラン
ジスタPTを介してコンデンサC3に充電電流が流れ
る。このコンデンサC3の充電電圧が、制御用トランジ
スタQ2のベース・エミッタ間の順方向電圧を超える
と、この制御用トランジスタQ2がターンオンする。こ
れによりスイッチング用トランジスタQ1のゲート・ソ
ース間電圧がほぼ0となってスイッチング用トランジス
タQ1が強制的にオフされる。このときトランスTの2
次巻線に、整流ダイオードD3に対して順方向の電圧が
発生し、これによりQ1のオン期間にトランスTに蓄積
されていたエネルギが2次巻線N2を介して放出され
る。また、このときコンデンサC3は抵抗R6,R7、
ダイオードD2を介して帰還巻線NB のフライバック電
圧により逆充電される。
【0005】コンデンサC3の電圧が制御用トランジス
タQ2のベース・エミッタ間順方向電圧以下になると、
制御用トランジスタQ2がオフする。トランスTに蓄積
されていたエネルギが2次側から放出されて、整流ダイ
オードD3の電流が0になると、帰還巻線NB に生じる
キック電圧によりスイッチング用トランジスタQ1が再
びオンする。以降、上記の動作を繰り返す。
【0006】ここで、負荷側の出力電圧は抵抗R9,R
10の分圧により検出され、その検出電圧とシャントレ
ギュレータSRに対する制御電圧として印加され、検出
電圧に応じてフォトカプラの発光ダイオードPDに対す
る通電量を変化させる。これによってフォトカプラの受
光素子であるフォトトランジスタPTの受光量が変化
し、そのインピーダンスが変化することにより、コンデ
ンサC3の充電時定数が変化する。出力電圧が低下する
ほど上記充電時定数が大きくなるので、出力電圧が低下
するほど、スイッチング用トランジスタQ1がオンして
から制御用トランジスタQ2により強制オフされるまで
の時間、すなわちスイッチング用トランジスタQ1のオ
ン時間が長くなって、出力電圧を上昇させる方向に作用
する。これによって出力電圧が一定となるように定電圧
制御がなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示したような従
来のRCC方式の自励発振型スイッチング電源装置にお
いては、スイッチング用トランジスタQ1の発振周波数
fは入力電力または出力電力に略反比例して変化するこ
とが知られている。これを、出力電力Poに対する発振
周波数fの関係で表せば図10のようになる。
【0008】一般に負荷が軽くなる程、スイッチング1
回あたりのスイッチングロスは減少するが、図10のよ
うに出力電力Poが小さい程、すなわち負荷が軽くなる
程、発振周波数fが高くなり、発振周波数fが高くなる
程、単位時間あたりのスイッチングロス発生回数が増す
ので、結局負荷が軽くなってもスイッチングロスの低下
幅は非常に小さい。従って、負荷が軽い程、電源装置と
しての効率が低下することになる。
【0009】このような軽負荷状態におけるスイッチン
グロスを減少させるためには、定格負荷における発振周
波数が低くなるように回路定数を設計すればよいが、電
源装置が極めて軽い負荷から重い負荷まで広範囲に亘っ
て対応しなければならない場合には、軽負荷時の発振周
波数fは相対的に高くならざるを得ない。すなわち一般
に定格負荷における発振周波数は、トランスの磁束密度
等の部品の要因や、リップル、ノイズ等の要因によって
決定され、発振周波数を低くしすぎるとトランスの飽和
等が生じてしまう。
【0010】この発明の目的は、負荷に対する出力電力
が比較的広範囲に亘って変化する場合でも、軽負荷時に
おける発振周波数の上昇による効率の低下を防止した自
励発振型スイッチング電源装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る自励発振型スイッチング電源装置は、1次巻線N1、
2次巻線N2、および帰還巻線NB を有するトランスT
と、前記帰還巻線NBからの帰還信号を受けて自励発振
し、前記1次巻線の電流を断続するスイッチング用トラ
ンジスタQ1と、前記2次巻線に接続された整流平滑回
路とを備えたリンギング・チョーク・コンバータ方式の
自励発振型スイッチング電源装置において、前記スイッ
チング用トランジスタQ1に入力される制御信号を制御
する制御用トランジスタQ3を備え、該制御用トランジ
スタQ3を制御して前記スイッチング用トランジスタQ
1の自励発振周期のオフ時間を延長する発振周波数制御
回路と、リモート信号を受けて前記制御用トランジスタ
Q3の制御を禁止する発振周波数制御解除回路を設け
る。
【0012】この構成によれば、発振周波数制御回路に
よって、スイッチング用トランジスタQ1を制御する制
御用トランジスタQ3が制御されて、スイッチング用ト
ランジスタQ1の自励発振周期のオフ時間が延長され
る。従って、この発振周波数制御回路が存在しない場合
に比べて、スイッチング用トランジスタQ1のスイッチ
ング周波数が低下することになる。そして、外部からリ
モート信号を受けた時、制御用トランジスタQ3の制御
が禁止されて、本来のRCC方式のスイッチング電源装
置として作用し、広範囲な負荷に対応して電源電圧を発
生させることができる。
【0013】また、この発明の請求項2に係る自励発振
型スイッチング電源装置は、前記スイッチング用トラン
ジスタQ1の制御信号入力部に対して起動用信号を供給
する起動回路を設けるとともに、前記スイッチング用ト
ランジスタQ1の制御信号入力部と前記帰還巻線NB
の間に該帰還巻線NB の起電圧を平滑整流する整流平滑
回路を設ける。
【0014】この構成によれば、前記起動回路と前記整
流平滑回路との両方からの電流がスイッチング用トラン
ジスタに対する制御信号となる。このスイッチング用ト
ランジスタに対する制御信号によって、スイッチング用
トランジスタのオフ期間が変わるため、前記整流平滑回
路を設けることによって、発振周波数を高めることがで
きる。
【0015】待機状態では前記発振周波数制御回路の作
用によってスイッチング用トランジスタQ1のスイッチ
ング周波数が低下することにより、電力損失が低減でき
るが、スイッチング周波数があまりに低下して可聴周波
数帯に入ると、音響上の雑音が問題となる。そこで、前
記整流平滑回路を設けることによって、この問題が解消
できる。なお、起動回路からの起動電流を増せば、スイ
ッチング用トランジスタのオフ時間を短くして発振周波
数を高めることができるが、この起動回路からの電流は
待機状態の有無にかかわらず常に流れるものであるた
め、その場合には起動回路による電力損失が増すことに
なる。前記整流平滑回路を設ければこの問題が解消され
る。すなわちスイッチング用トランジスタのオフ時間と
起動回路に流れる起動電流とが或る範囲で独立に設定可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態である
自励発振型スイッチング電源装置の構成を図1〜図4を
参照して説明する。
【0017】図1は同装置の回路図であり、トランスT
の1次巻線N1にMOS−FETであるスイッチング用
トランジスタQ1を直列に接続していて、トランスTの
帰還巻線NB には、スイッチング用トランジスタQ1に
対する帰還回路を構成している。トランスTの2次巻線
N2には整流用ダイオードD3、平滑用コンデンサC5
からなる整流平滑回路を設けている。またこの整流平滑
回路の出力部には、抵抗R9,R10からなる抵抗分圧
回路と、シャントレギュレータSR、第1のフォトカプ
ラの発光素子PD1および抵抗R8による電圧検出回路
を設けている。
【0018】図1においてPD2は、第2のフォトカプ
ラの発光素子であり、外部より与えられるリモート信号
REMがハイレベルの時、これが発光してその受光素子
であるフォトトランジスタPT2がオンする。Q3はこ
の発明に係る制御用トランジスタであり、スイッチング
用トランジスタQ1のゲート・ソース間に、ダイオード
D41を介して接続している。定常状態(待機状態でな
い状態)においては上記リモート信号REMはハイレベ
ルである。そのため制御用トランジスタQ3はオフ状態
を保つ。これにより従来のRCC方式の自励発振型スイ
ッチング電源装置として動作する。負荷が待機状態(例
えば、リモコンを備えた電子機器において機器本体の電
源が遮断されていて、リモコンの受信回路のみが通電し
ているような状態)となってリモート信号REMがロー
レベルになれば、第2のフォトカプラのフォトトランジ
スタPT2はオフ状態となって、制御用トランジスタQ
3はそのベースに接続されている回路に応じてオン・オ
フする。
【0019】図1において1が本願発明に係る発振周波
数制御回路に相当し、2が本願発明に係る発振周波数制
御解除回路に相当する。
【0020】次に、待機時における動作を図3および図
4を参照して、各段階毎に示す。図3および図4は、図
1各部の電圧および波形を示す図である。両図において
NBは帰還巻線NB の電圧、Vc41はコンデンサC4
1の両端電圧、VBEは制御用トランジスタQ3のベース
・エミッタ間電圧、VG はスイッチング用トランジスタ
Q1のゲート・ソース間電圧、Vdはスイッチング用ト
ランジスタQ1のドレイン電圧、Idはそのドレイン電
流、ID3は2次側の整流ダイオードD3に流れる電流波
形をそれぞれ示している。両図において(B)は(A)
の時間軸を10倍に引き延ばしたものである。図中の
(a) 〜(d) のタイミングにおける動作は次のとおりであ
る。
【0021】(a) 先ず、入力電源電圧Vinが印加され
ると、抵抗R1,R12、およびスイッチング用トラン
ジスタQ1のゲート・ソース間の入力容量により決まる
時定数によってQ1のゲート電位が上昇する。この電圧
がしきい値電圧に達すると、Q1はターンオンする。こ
の時、帰還巻線NB に生じる電圧によって、ダイオード
D42を介してコンデンサC41が充電され、制御用ト
ランジスタQ3のベース電位が上昇する。しかし、この
ときの帰還巻線NB の起電圧はツェナダイオードD44
のツェナ電圧を超えるように設定している。より正確に
は、VNB≧VF+VZ +(1+R43/R44)Vbeと
なるように設定している。ここでVF はダイオードD4
3の順方向降下電圧、VZ はツェナダイオードD44の
ツェナ電圧、VbeはトランジスタQ4のオンに要するベ
ース・エミッタ間電圧である。従って、制御用トランジ
スタQ3がオンする前にトランジスタQ4がオンし、こ
れによりQ3のベース電位が零となるので、Q3はオフ
のままとなる。図3(B)において矢印で示す電位がツ
ェナダイオードD44のツェナ電圧(正確には、その電
圧にダイオードD43の順方向電圧を加算した電圧)で
ある。
【0022】(b) その後、第1のフォトカプラを介した
フィードバック信号により決まる時間の後、スイッチン
グ用トランジスタQ1はターンオフする。これにより、
トランジスタQ4のベース電位が低下して、Q4がオフ
するので、コンデンサC41に充電されていた電荷が抵
抗R41を通じて制御用トランジスタQ3のベースに流
れて、Q3がオンする。
【0023】(c) トランスTの2次電流isが0になる
と、帰還巻線NB の両端電圧は振動する。しかし、その
電圧は図3(B)に示すように、ツェナダイオードD4
4のツェナ電圧を超えないため(より正確には、VNB
F +VZ +(1+R43/R44)Vbeの関係となる
ため)、トランジスタQ4はオフしたままである。従っ
て、制御用トランジスタQ3はオンのままであり、本来
のRCC動作によりターンオンする時間になってもスイ
ッチング用トランジスタQ1はオンしない。すなわち、
オフ時間が延長される。
【0024】(d) コンデンサC41の電荷は抵抗R4
1,R42により放電し、コンデンサ41の両端電圧の
低下に伴い、制御用トランジスタQ3のベース電位がベ
ース・エミッタ間順方向電圧未満になると、Q3はオフ
する。
【0025】制御用トランジスタQ3がオフしても直ち
にスイッチング用トランジスタQ1はオンせず、その
後、スイッチング用トランジスタQ1のゲート電位が、
抵抗R1,R12およびQ1のゲート・ソース間の入力
容量により決まる時定数によって上昇し、この電圧がし
きい値電圧に達したときQ1がターンオンする。これに
より(a) の状態に戻る。以降、上記(a) 〜(d) を繰り返
すことになる。
【0026】このように外部からのリモート信号が待機
状態を示す信号である時、スイッチング用トランジスタ
Q1の自励発振周期のオフ時間が延長されて、発振周波
数fは抑えられる。
【0027】リモート信号が定常状態(非待機状態)す
なわちフォトトランジスタPT2がオン状態となれば、
既に述べたように、制御用トランジスタQ3はオフ状態
を維持し、上記のスイッチング用トランジスタQ1の自
励発振周期のオフ時間を延長する発振周波数制御回路1
が無効となって、通常のRCC方式の自励発振型スイッ
チング電源装置として作用する。もし制御用トランジス
タQ3がオフ状態のままであれば、スイッチング用トラ
ンジスタQ1は、トランスTの2次側の整流ダイオード
D3がカットオフになって電流isが0になったときに
発生するキック電圧によってターンオンするため、図3
における(c) のタイミングでスイッチング用トランジス
タQ1がターンオンして、高い周波数で発振することに
なる。
【0028】上記電源装置の出力電力と発振周波数との
関係を図2に示す。このように待機状態では発振周波数
は強制的に低く抑えられてスイッチング損失が低減され
る。また、非待機状態では負荷が重くなる程、発振周波
数が低くなって、電流容量の大きな電源装置として動作
することになる。
【0029】なお、図1に示した例では、図9と異な
り、抵抗R13とツェナダイオードZDの直列回路を抵
抗R3に並列に接続している。この部分の構成により、
入力電源電圧Vinが高い程、コンデンサC3に対する
充電時定数が小さくなり、過電流保護の作動点がVin
の影響を受けにくくなる。
【0030】次に第2の実施形態に係る自励発振型スイ
ッチング電源装置の回路図を図5に示す。図1に示した
回路と異なる点は、リモート信号を受ける第2のフォト
カプラの受光素子であるフォトトランジスタPT2の回
路上の位置である。すなわち、この例ではPT2を抵抗
R41に直列に接続している。この回路構成によれば、
PT2のオン・オフ変化による、抵抗R41,R42お
よびフォトトランジスタPT2による抵抗分圧比の変化
が図1に示した場合と逆関係となるので、PT2がオン
の時、制御用トランジスタQ3がオン・オフを繰り返
し、PT2がオフの時、制御用トランジスタQ3はオフ
状態を保つことになる。
【0031】次に、第3の実施形態に係る自励発振型ス
イッチング電源装置の回路図を図6に示す。この例は、
図1に示した回路において、スイッチング用トランジス
タQ1をバイポーラ・トランジスタとしたものに相当す
る。また、これにともない帰還巻線NB からスイッチン
グ用トランジスタQ1のベースへの帰還経路にダイオー
ドD50を設けている。このように回路を構成すれば、
帰還巻線NB からの電流信号がスイッチング用トランジ
スタQ1のベースへ正帰還される。その他の回路全体の
動作は第1の実施形態の場合と同様である。
【0032】図7は第4の実施形態に係る自励発振型ス
イッチング電源装置の回路図である。この例は、図5に
示した回路において、スイッチング用トランジスタQ1
をバイポーラ・トランジスタにしたものに相当する。回
路全体の動作は第2の実施形態の場合と同様である。
【0033】このようにスイッチング用トランジスタと
してバイポーラ・トランジスタを用いれば、待機状態で
のベース駆動電流が小さくてよいので、待機状態におけ
る電力損失をさらに低減できる。一方、スイッチング用
トランジスタとしてMOS−FETを用いれば、そのオ
ン抵抗が低いという特性が活かされて、定常状態(非待
機状態)での電力損失を低減できる。
【0034】次に第5の実施形態に係る自励発振型スイ
ッチング電源装置の回路図を図8に示す。この例は、図
1に示した回路に対して、請求項2に係る整流平滑回路
を付加したものに相当する。図8において、4は、帰還
巻線NB の起電圧を整流するダイオードD45、その整
流電圧を平滑するコンデンサC42、および平滑電圧を
スイッチング用トランジスタQ1のゲートへ印加する抵
抗R45からなる整流平滑回路である。3は、スイッチ
ング用トランジスタQ1のゲートに対して起動電流を供
給する起動抵抗R1からなる起動回路である。図8のそ
の他の構成は図1に示したものと同様である。
【0035】図8において、スイッチング用トランジス
タQ1のオン期間に帰還巻線NB に発生する起電圧がコ
ンデンサC42に充電される。スイッチング用トランジ
スタQ1がオフ期間であるとき、コンデンサC42の電
荷が抵抗R45を介して抵抗R12に対する電流とし
て、およびスイッチング用トランジスタQ1のゲート・
ソース間容量に対する充電電流として流れる。一方、起
動抵抗R1からも抵抗R12に対して、およびスイッチ
ング用トランジスタQ1のゲート・ソース間容量に対し
て電流が流れる。すなわち、整流平滑回路4と起動回路
3からの合成電流がスイッチング用トランジスタQ1の
ゲート・ソース間容量に対して流れることになる。
【0036】このスイッチング用トランジスタのゲート
に対する電流(制御信号)が大きいほどスイッチング用
トランジスタのオフ期間が短くなるため、前記整流平滑
回路4を設けることによって、発振周波数を高めること
ができる。
【0037】待機状態では発振周波数制御回路1の作用
によってスイッチング用トランジスタQ1のスイッチン
グ周波数が低下することにより、電力損失が低減できる
が、スイッチング周波数があまりに低下して可聴周波数
帯に入るのを防止することができる。しかも、発振を高
めるために起動回路からの起動電流を増す必要がないた
め、起動回路からの電流を必要最低限に設定でき、この
ことによって起動回路による電力損失を低減することが
できる。
【0038】なお、同様に、図5、図6、図7に示した
回路に前記整流平滑回路4を付加してもよく、同様の効
果が得られる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、発振周
波数制御回路により、待機状態でのスイッチング用トラ
ンジスタQ1のスイッチング周波数が低下するため、待
機状態における電力損失を低減でき、定常状態では外部
からリモート信号により、本来のRCC方式のスイッチ
ング電源装置として作用し、広範囲な負荷に対応して電
源電圧を発生させることができる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、待機状態
での発振周波数制御回路の作用によってスイッチング用
トランジスタQ1のスイッチング周波数があまりに低下
することの問題が解消され、しかも起動回路による電力
損失を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る自励発振型スイッチング
電源装置の回路図
【図2】同装置の出力電力と発振周波数との関係を示す
【図3】同装置各部の波形図
【図4】同装置各部の波形図
【図5】第2の実施形態に係る自励発振型スイッチング
電源装置の回路図
【図6】第3の実施形態に係る自励発振型スイッチング
電源装置の回路図
【図7】第4の実施形態に係る自励発振型スイッチング
電源装置の回路図
【図8】第5の実施形態に係る自励発振型スイッチング
電源装置の回路図
【図9】従来の自励発振型スイッチング電源装置の回路
【図10】従来の自励発振型スイッチング電源装置にお
ける出力電力と発振周波数との関係を示す図
【符号の説明】
1−発振周波数制御回路 2−発振周波数制御解除回路 3−起動回路 4−整流平滑回路 T−トランス N1−1次巻線 N2−2次巻線 NB −帰還巻線 Q1−スイッチング用トランジスタ Q2〜Q4−制御用トランジスタ PD1,PD2−フォトカプラの発光素子 PT1,PT2−フォトカプラの受光素子(フォトトラ
ンジスタ) R1−起動抵抗 D44−ツェナダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 映雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線N1、2次巻線N2、および帰
    還巻線NB を有するトランスTと、前記帰還巻線NB
    らの帰還信号を受けて自励発振し、前記1次巻線の電流
    を断続するスイッチング用トランジスタQ1と、前記2
    次巻線に接続された整流平滑回路とを備えたリンギング
    ・チョーク・コンバータ方式の自励発振型スイッチング
    電源装置において、 前記スイッチング用トランジスタQ1に入力される制御
    信号を制御する制御用トランジスタQ3を備え、該制御
    用トランジスタQ3を制御して前記スイッチング用トラ
    ンジスタQ1の自励発振周期のオフ時間を延長する発振
    周波数制御回路と、リモート信号を受けて前記制御用ト
    ランジスタQ3の制御を禁止する発振周波数制御解除回
    路を設けたことを特徴とする自励発振型スイッチング電
    源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング用トランジスタQ1の
    制御信号入力部に対して起動用信号を供給する起動回路
    を設けるとともに、前記スイッチング用トランジスタQ
    1の制御信号入力部と前記帰還巻線NB との間に該帰還
    巻線NB の起電圧を平滑整流する整流平滑回路を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の自励発振型スイッチ
    ング電源装置。
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