JP2005295662A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Yoichi Terasawa
陽一 寺澤
Tetsuya Niijima
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Abstract

【課題】負荷の待機動作時等における微小電力を供給する機能を簡単な構成で実現でき、負荷の増加に対して、トランスからの可聴音増加が少なくできるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】1次巻線Npと2次巻線Nsと3次巻線Ndを備えたトランスTと、1次巻線に直列接続されたスイッチング素子Q1と、発振回路12と発振信号に基づきQ1を駆動する駆動回路11と有するスイッチング制御部10と、3次巻線の出力をスイッチング制御部に電源として供給する1次側整流平滑回路D1、C1と、電流を制限して1次側整流平滑回路に供給する電流制限手段R1と、電源の電圧が起動電圧を越えるとスイッチング制御部を動作させ、停止電圧以下になると停止させる起動停止回路20と、第3のしきい電圧を検出して発振回路と駆動回路とを個別又は同時に動作又は停止させる第3のしきい電圧検出回路21とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関し、特に負荷装置の待機時のような微小負荷時の電力変換を効率よく行うための技術に関する。
従来、スイッチング電源装置を微小負荷で動作させる場合に、スイッチング損失を低減するために、スイッチング停止期間を設けて間欠発振させ、単位時間あたりのスイッチング回数を減少させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。このスイッチング電源装置では、スイッチング素子を制御する制御回路の起動停止電圧のヒステリシスを利用して間欠動作が制御されている。
図12は従来のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。このスイッチング電源装置では、直流電源Eの両端には、トランスTaの1次巻線Npとスイッチング素子Q1との直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1は、発振制御回路13と駆動回路11とからなるスイッチング制御部10からの制御信号によってスイッチング動作(オン/オフ)が制御される。
また、直流電源Eの両端には、電流制限抵抗R1とコンデンサC1との直列回路が接続されている。コンデンサC1の両端には、スイッチング制御部10に供給する電源を制御するためのトランジスタQ2、Q3、Q4、Q5及びQ6、ツェナーダイオードZD1及びZD2、並びに抵抗R2及びR3が設けられている。また、発振制御回路13とコンデンサC1の負極との間には、フォトカプラ受光部22aが接続されている。
トランスTaの2次巻線Nsには、ダイオードD2と平滑コンデンサC2とからなる整流平滑回路が接続され、この整流平滑回路の出力端子には負荷RLが接続されている。また、整流平滑回路の出力端子間には誤差増幅器23が接続され、誤差増幅器23には、フォトカプラ発光部22bが接続されている。
このように構成されたスイッチング電源装置において、コンデンサC1は、図13(a)に示すように、直流電源Eから電流制限抵抗R1により電流制限された電流により徐々に充電される。そして、コンデンサC1の両端電圧がツェナーダイオードZD1、ツェナーダイオードZD2及びトランジスタQ6のベース−エミッタ間電圧で決定される制御部起動電圧Vstに達すると(時刻t11)、トランジスタQ6がオンし、スイッチング制御部10に電源が供給される。これにより、スイッチング制御部10は、動作を開始し、スイッチング素子Q1のスイッチング動作が開始される。このため、図13(b)に示すようなスイッチング波形を有する電流がトランスTaの1次巻線Npに供給される。これにより、トランスTaの2次巻線Nsに接続された整流平滑回路からは、図13(c)に示すような波形を有する出力電圧が出力される。
また、スイッチング制御部10が動作を開始すると、そのスイッチング制御部10における消費電流が増大するので、コンデンサC1の電荷が放電されて、図13(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧が低下する。そして、コンデンサC1の両端電圧が制御部停止電圧Vspに達すると(時刻t12)、スイッチング制御部10の動作が停止される。これにより、スイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止される。スイッチング制御部10の動作が停止されることにより、スイッチング制御部10の消費電流が減少し、再び電流制限抵抗R1から供給される電流によりコンデンサC1が充電される。
一方、整流平滑回路の出力側に設けられたフォトカプラ発光部22bに流れる電流は、フォトカプラ受光部22aに伝達され、発振制御回路13で発生されるパルス幅を制御する。このため、スイッチング素子Q1のオン幅が制御され、整流平滑回路の出力電圧が誤差増幅器23で決定される目標値になるようにフィードバック制御される。
以上のような動作により、スイッチング電源装置は、発振と停止を繰り返す間欠発振動作を行う。このスイッチング電源装置によれば、発振が停止している期間はスイッチング素子を制御するためのスイッチング制御部が停止しているため、スイッチング制御部10の消費電流を最小限に抑えることができ、スイッチング電源装置への入力電力を低減できるという利点を有する。
特開2003−79146号公報
しかしながら、上述した従来のスイッチング電源装置では、出力電圧の安定化は、2次側からのフィードバック制御によって行われているので、2次側に誤差増幅器を設ける必要があり、また、1次側と2次側と間の絶縁するためのフォトカプラ等が必要になる。
また、スイッチング素子がスイッチング動作をしている期間と停止している期間が負荷の変動に対して一定であるため、負荷が増大すると出力リップルが大きくなるという問題がある。
本発明は、負荷の待機動作時等における微小電力を供給する機能を簡単な構成で実現でき、負荷の増加に対して、トランスからの可聴音増加が少なくできるスイッチング電源装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、1次巻線と2次巻線と3次巻線を備えたトランスと、直流電源が供給される前記トランスの1次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に接続された2次側整流平滑回路と、発振信号を生成する発振回路と該発振回路で生成された発振信号に基づき前記スイッチング素子を駆動する駆動回路とを有するスイッチング制御部と、前記トランスの3次巻線の出力を整流平滑して前記スイッチング制御部に電源として供給する1次側整流平滑回路と、電流を制限して前記1次側整流平滑回路に供給する電流制限手段と、前記1次側整流平滑回路の電圧が起動電圧を越えると前記スイッチング制御部の動作を開始させ、前記電圧が起動電圧より低い停止電圧以下になると前記スイッチング制御部の動作を停止及びリセットさせる起動停止回路と、前記起動電圧及び停止電圧とは異なる第3のしきい電圧を検出し検出結果に基づき前記スイッチング制御部に有する前記発振回路と前記駆動回路とを個別又は同時に動作又は停止させる第3のしきい電圧検出回路とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、前記起動停止回路は、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行っている時に、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が一度は停止電圧になることによりリセットされることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置において、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、前記起動停止回路は、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行っている時に、前記第3のしきい電圧検出回路が前記駆動回路を動作させるための信号によりリセットされることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置において、前記1次側整流平滑回路を構成するコンデンサに蓄積された電荷を放電する放電回路を更に備え、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、前記放電回路は、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置において、前記起動停止回路の停止電圧より低い第4のしきい電圧を検出する停止電圧検出回路を更に備え、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、前記停止電圧検出回路は、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第4のしきい電圧以下になった時は前記スイッチング制御部の動作を停止させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記2次側整流平滑回路の出力電圧と基準電圧との誤差電圧を増幅する誤差増幅器と、前記誤差増幅器の出力を前記スイッチング制御部に帰還するか否かを帰還選択信号の有無により選択する選択回路と、前記帰還選択信号が有りの場合に前記誤差増幅器の出力を前記スイッチング制御部に帰還する帰還手段とを更に備え、前記スイッチング制御部は、前記帰還手段により帰還された出力に応じたパルス幅を有する発振信号を生成する発振制御回路と該発振制御回路で生成された発振信号に基づき前記スイッチング素子を駆動する駆動回路とからなり、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記帰還選択信号が有りの場合に、前記帰還手段により帰還された出力に基づき前記スイッチング制御部を動作させ、前記帰還選択信号が無しの場合に、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記スイッチング制御部の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記スイッチング制御部を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えたことを記憶する記憶回路を更に備え、前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧より高く設定され、前記第3のしきい電圧検出回路は、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が起動電圧を越えた時は前記駆動回路を動作させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えた時は前記駆動回路を停止させてその状態を前記記憶回路に記憶させることにより前記1次側整流平滑回路の出力電圧が停止電圧になるまで駆動回路の停止を保持させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が停止電圧以下になった時は前記スイッチング制御部の動作を停止させて前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載のスイッチング電源装置において、前記1次側整流平滑回路を構成するコンデンサに蓄積された電荷を放電する放電回路を更に備え、前記放電回路は、前記スイッチング制御部に有する前記駆動回路のみが停止している時は、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電することを特徴とする。
本発明によれば、トランスの3次巻線に接続された1次側整流平滑回路の出力電圧の上限を制限しながら、第3のしきい電圧検出回路により第3のしきい電圧を検出し検出結果に基づきスイッチング制御部に有する発振回路と駆動回路とを個別又は同時に動作又は停止させて間欠動作を行わせることにより、2次側整流平滑回路の出力電圧が一定値に制御されるため、間欠発振時には2次側に出力電圧を一定に制御するための回路等を必要としない。
また、本発明によれば、スイッチング素子は一定のデューティでスイッチング動作するため、1回のスイッチング動作による2次側への電力供給は一定になり、負荷が増大するとその分だけスイッチング動作を行っている時間が長くなることで、出力電圧が制御される。従って、従来のスイッチング電源装置のように2次側からのフィードバック制御によってデューティーを制御する場合はスイッチング動作を開始する時にオン幅を最大に広げるので、トランスに供給するエネルギーが大きくなるためトランスからの可聴音が大きくなるが、本発明ではデューティーが一定のためオン幅が一定となり可聴音が大きくなることはない。
また、本発明によれば、間欠発振の発振停止時にはスイッチング制御部を停止しているので、スイッチング制御部の消費電力を最小限に抑えることができる。
以下、本発明に係るスイッチング電源装置の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。このスイッチング電源装置において、直流電源Eの両端には、トランスTの1次巻線Npとスイッチング素子Q1との直列回路が接続されている。トランスTは、1次巻線Npと、1次巻線Npと電磁結合された2次巻線Nsと、1次巻線Np及び2次巻線Nsに電磁結合された3次巻線Ndを有する。スイッチング素子Q1は、例えばMOSFETから構成されており、ドレインは1次巻線Npに接続され、ソースは直流電源Eの負極に接続され、ゲートはスイッチング制御部10に接続されている。スイッチング素子Q1は、スイッチング制御部10からゲートに供給される駆動信号によりオン/オフする。
スイッチング制御部10は、供給する駆動回路11と発振回路12とから構成されている。発振回路12は、一定のデューティを有し且つ所定の周波数で発振する発振信号を生成して駆動回路11に送る。駆動回路11は、発振回路12からの発振信号を増幅して駆動信号を生成し、スイッチング素子Q1に送る。
また、直流電源Eの両端には、電流制限抵抗R1とコンデンサC1との直列回路が接続されている。コンデンサC1は、スイッチング制御部10に電源を供給する機能を有し、電流制限抵抗R1は、直流電源EからコンデンサC1に流れる充電電流を制限する機能を有する。電流制限抵抗R1とコンデンサC1との接続点が、スイッチング制御部10に電源を供給するローカル電源ラインになる。
ローカル電源ラインには、トランジスタQ2、トランジスタQ3、トランジスタQ4〜Q7からなるカレントミラー回路、起動停止回路20、第3のしきい電圧検出回路21が接続されている。
トランジスタQ2は、第3のしきい電圧検出回路21からの信号に応じてオン/オフすることにより駆動回路11への電源の供給及びその停止を制御する。トランジスタQ3は、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ4からの信号に応じてオン/オフすることにより発振回路12への電源の供給及びその停止を制御する。
カレントミラー回路は、ダイオード接続されたトランジスタQ6に流れる電流と同じ電流を、出力用のトランジスタQ4、Q5及びQ7に流す。
起動停止回路20は、スイッチング制御部10の起動及び停止を制御する。この起動停止回路20は、ツェナーダイオードZD1及びZD2、抵抗R2、トランジスタQ8、抵抗R3、並びにカレントミラー回路を構成するトランジスタQ6及びQ7から構成されている。
ツェナーダイオードZD1のカソードはローカル電源ラインに接続され、アノードはツェナーダイオードZD2のカソードに接続されている。ツェナーダイオードZD2のアノードは抵抗R2を介してトランジスタQ8のベースに接続されている。抵抗R2は、ツェナーダイオードZD1及びZD2が導通状態になったときにトランジスタQ8のベース電流を制限するために設けられ、抵抗R3を通して流れるトランジスタQ8のコレクタ電流を維持するのに充分なベース電流を流すことができるように設定されている。
トランジスタQ8のコレクタは、抵抗R3を介してトランジスタQ6のコレクタに接続され、トランジスタQ8のエミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。抵抗R3は、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ4〜Q7に流れる電流の大きさを決定する。カレントミラー回路は、ダイオード接続されたトランジスタQ6が、トランジスタQ8のオンによって順方向にバイアスされることにより動作する。カレントミラー回路を構成するトランジスタQ7は、ツェナーダイオードZD1に並列に接続されている。
第3のしきい電圧検出回路21は、ツェナーダイオードZD3、抵抗R5及びトランジスタQ10から構成されている。ツェナーダイオードZD3のカソードはローカル電源ラインに接続され、アノードは抵抗R5を介してトランジスタQ10のベースに接続されている。抵抗R5は、ツェナーダイオードZD3が導通状態になったときのベース電流を制限するために設けられている。トランジスタQ10のコレクタは、トランジスタQ5のコレクタ及びトランジスタQ2のベースに接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。
また、第3のしきい電圧検出回路21と起動停止回路20との間には、第3のしきい電圧検出回路21における検出結果を起動停止回路20に伝達するためのトランジスタQ9が設けられている。トランジスタQ9のベースは、抵抗R4を介してトランジスタQ10のコレクタに接続され、コレクタは、トランジスタQ8のコレクタに接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。抵抗R4は、抵抗R2と同様に、トランジスタQ9のベース電流を制限するために設けられている。
トランスTの2次巻線NsにはダイオードD2と平滑コンデンサC2とからなる整流平滑回路が接続され、整流平滑回路の出力がスイッチング電源装置の出力として負荷RLに供給される。
また、トランスTの3次巻線NdにはダイオードD1が接続され、コンデンサC1とにより、スイッチング制御部10に供給する電源を生成するための整流平滑回路を構成している。
次に、このように構成される本発明の実施例1に係るスイッチング電源装置の動作を、図2に示す動作波形図を参照しながら説明する。
直流電源Eから直流電力が供給されると、電流制限抵抗R1を通してコンデンサC1への充電が開始される。このときの充電電流は、発振回路12が動作したときのスイッチング制御部10の消費電流より少なくなるように電流制限抵抗R1により設定される。このため、図2(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t以降)。
コンデンサC1の両端電圧が、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzd1とツェナーダイオードZD2のツェナー電圧Vzd2とトランジスタQ8のベース−エミッタ間電圧Vbeとの和である制御部起動電圧Vst(Vst=Vxd1+Vzd2+Vbe)に到達すると(時刻t)、図2(b)に示すように、トランジスタQ8がオンする。このため、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作する。
カレントミラー回路を構成するトランジスタQ7がオンすると、ツェナーダイオードZD1はバイパスされる。このため、トランジスタQ8は、コンデンサC1の両端電圧が、ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧Vzd2とトランジスタQ8のベース−エミッタ間電圧Vbeとの和である制御部停止電圧Vsp(Vsp=Vzd2+Vbe)以下になるまで(時刻t)オン状態を継続し、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路の動作も継続される。
トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作すると、トランジスタQ3がオンし、発振回路12に電源が供給される。このため、発振回路12が動作を開始し(時刻t)、図2(d)に示すように、発振信号を駆動回路11に供給する。
このとき、ツェナーダイオードZD3のツェナー電圧Vzd3とトランジスタQ10のベース−エミッタ間電圧Vbeとの和で決まる第3のしきい電圧Vth(Vth=Vzd3+Vbe)は、制御部起動電圧Vstと制御部停止電圧Vspの間になるように設定されているので、トランジスタQ3及びトランジスタQ4〜Q7から成るカレントミラー回路が動作を開始する時点では、トランジスタQ10は既にオンしている。このため、トランジスタQ2はオンしないので、駆動回路11へ電源は供給されない。従って、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を行わない。
しかし、発振回路12は動作を開始しているため、スイッチング制御部10の消費電流は電流制限抵抗R1から供給される電流よりも増加し、コンデンサC1の両端電圧は、図2(a)に示すように、低下を始める(時刻t)。コンデンサC1の両端電圧が低下し、第3のしきい電圧Vth以下になると(時刻t)、図2(c)に示すように、トランジスタQ10がオフするので、トランジスタQ2及びQ9がオンする。
トランジスタQ2がオンすることにより駆動回路11へ電源が供給され、スイッチング素子Q1は時刻tからスイッチング動作を開始する。このため、図2(e)に示すようなスイッチング波形を有する電流がトランスTの1次巻線Npに流れる。スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始すると、トランスTの2次巻線Nsに電圧が発生し、平滑コンデンサC2が充電される。これにより、図2(f)に示すように、平滑コンデンサC2の両端電圧は、徐々に上昇する(時刻t以降)。また、3次巻線Ndには、平滑コンデンサC2の両端電圧のNd/Ns倍の電圧が発生する。
スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始した直後は、2次側の平滑コンデンサC2の両端電圧は低いので、2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧も低く、この電圧に比例して3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧も低い。従って、コンデンサC1の両端電圧よりも3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧が低い間は、ダイオードD1は導通せずコンデンサC1の両端電圧は低下を続ける。
このスイッチング素子Q1のスイッチング動作中に、コンデンサC1の両端電圧が一度は、制御部停止電圧Vsp以下になるように第3のしきい電圧Vthが予め設定されている。コンデンサC1の両端電圧が制御部停止電圧Vsp以下になると(時刻t)、図2(b)に示すように、スイッチング素子Q1のスイッチング動作中にトランジスタQ8がオフする。
しかし、トランジスタQ10がオフのままであり、トランジスタQ9はオン状態を継続しているため、トランジスタQ3〜Q7からなるカレントミラー回路は動作を続け、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を継続する。
スイッチング素子Q1のスイッチング動作により、トランスTの2次側の平滑コンデンサC2が充電されるに従って2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧が上昇し、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧も上昇する。そして、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧がコンデンサC1の両端電圧を越えると、ダイオードD1を通してコンデンサC1に充電が開始され、図2(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧は上昇に転じる(時刻t)。
コンデンサC1の両端電圧が上昇し、第3のしきい電圧Vthに達すると(時刻t)、図2(c)に示すように、トランジスタQ10がオンする。トランジスタQ10がオンすると、トランジスタQ2及びQ9がオフし、トランジスタQ3〜Q7からなるカレントミラー回路は動作を停止する。この時点では、トランジスタQ8は既に停止しているため、駆動回路11及び発振回路12は動作を停止する。
これにより、3次巻線NdからコンデンサC1への充電が停止されると同時に、駆動回路11及び発振回路12の消費電流が減少する。その結果、コンデンサC1は、電流制限抵抗R1から供給される電流による充電が再開され、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t以降)。コンデンサC1の両端電圧が制御部起動電圧Vstに達すると、再びトランジスタQ3〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作を開始する。
以上の動作の繰り返しにより、この実施例1に係るスイッチング電源装置は、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧を第3のしきい電圧Vth以下に制御しながら間欠発振動作を行う。その結果、3次巻線Ndと同じトランスTに巻回された2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧も一定値に制御される。
また、スイッチング素子Q1がスイッチング動作をしているときのON/OFFデューティは一定であるため、1回のスイッチング動作による2次側への電力供給は一定になり、負荷が増大するとその分だけスイッチング動作を行っている時間が長くなることで、出力電圧が制御される。従って、従来のスイッチング電源装置のように2次側からのフィードバック制御によってデューティーを制御する場合はスイッチング動作を開始する時にオン幅を最大に広げるので、トランスに供給するエネルギーが大きくなるためトランスからの可聴音が大きくなるが、本発明ではデューティーが一定のためオン幅が一定となり可聴音が大きくなることはない。
また、実施例1に係るスイッチング電源装置では、制御のために必要となる回路は、集積回路内に容易に集積可能である。従って、従来のスイッチング電源装置から増加する部品は、3次巻線Ndに接続される整流用のダイオードD1のみである。従って、負荷装置の待機電力を供給する微小出力用のスイッチング電源装置を、より簡単な構成で実現可能である。
本発明の実施例2に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置において、スイッチング素子Q1のスイッチング動作中に、コンデンサC1の両端電圧を制御部停止電圧Vsp以下にしなくてもスイッチング制御部10に供給する電源を停止できるようにしたことを特徴とする。
図3は本発明の実施例2に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。以下では、実施例1に係るスイッチング電源装置と異なる部分のみを説明する。
このスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置に、トランジスタQ11、Q12、Q13及びQ14、並びに抵抗R6及びR7が追加されて構成されている。ローカル電源ラインに接続されるカレントミラー回路は、トランジスタQ4、Q5及びQ12から構成された第1カレントミラー回路と、トランジスタQ14、Q6及びQ7から構成される第2カレントミラー回路から構成されている。
起動停止回路20aは、実施例1の起動停止回路20に、トランジスタQ13が追加されて構成されている。トランジスタQ13は、自身がオンされることによりトランジスタQ8をオフさせるためのリセット回路として機能する。トランジスタQ13のコレクタはトランジスタQ8のベース及び抵抗R2に接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続され、ベースは抵抗R6を介してトランジスタQ10のコレクタに接続されている。抵抗R6は、抵抗R2と同様に、トランジスタQ13のベース電流を制限するために設けられている。
また、第1カレントミラー回路を構成するトランジスタQ12のコレクタは、抵抗R7を介してトランジスタQ9のコレクタに接続されている。また、第2カレントミラー回路を構成するトランジスタQ14のコレクタは、トランジスタQ11のベースに接続され、トランジスタQ11のコレクタはトランジスタQ9のコレクタに接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。抵抗R7は、第1カレントミラー回路を構成するトランジスタQ4、Q5及びQ12に流れる電流の大きさを決定する。
次に、このように構成される本発明の実施例2に係るスイッチング電源装置の動作を図4に示す動作波形図を参照しながら説明する。
直流電源Eから直流電力が供給されると、電流制限抵抗R1を通してコンデンサC1への充電が開始される。このときの充電電流は、発振回路12が動作したときのスイッチング制御部10の消費電流より少なくなるように電流制限抵抗R1により設定される。これにより、図4(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t以降)。
起動前は、図4(c)に示すように、トランジスタQ10がオンされていることによりトランジスタQ13はオフしている。従って、実施例1の場合と同様に、コンデンサC1の両端電圧が、制御部起動電圧Vstに到達すると(時刻t)、トランジスタQ8がオンし、トランジスタQ14、Q6及びQ7から構成される第2カレントミラー回路が動作する。
第2カレントミラー回路を構成するトランジスタQ7がオンすることにより、ツェナーダイオードZD1はバイパスされる。このため、トランジスタQ8は、トランジスタQ13でリセットされない限り、コンデンサC1の両端電圧が、制御部停止電圧Vsp以下になるまでオン状態を継続する。
また、第2カレントミラー回路を構成するトランジスタQ14がオンすることにより、トランジスタQ11がオンする。このため、トランジスタQ4、Q5及びQ12から構成される第1カレントミラー回路が動作する。第1カレントミラー回路が動作すると、トランジスタQ3がオンし、発振回路12に電源が供給される。このため、発振回路12が動作し、図4(d)に示すように、発振信号を駆動回路11に供給する(時刻t以降)。
このとき、第3のしきい電圧Vthは、制御部起動電圧Vstよりも低く設定されているので、トランジスタQ4、Q5及びQ12から構成される第1カレントミラー回路が動作を開始する時点では、トランジスタQ10は既にオンしている。そのため、トランジスタQ2はオンしないので、駆動回路11へ電源は供給されず、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を行わない。
しかし、発振回路12は動作を開始しているため、スイッチング制御部10の消費電流は電流制限抵抗R1から供給される電流よりも増加し、コンデンサC1の両端電圧は、図4(a)に示すように、低下を始める(時刻t)。コンデンサC1の両端電圧が低下し、第3のしきい電圧Vth以下になると(時刻t)、トランジスタQ10がオフする。このため、トランジスタQ2がオンし、駆動回路11へ電源が供給されて、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を開始する(時刻t以降)。これにより、図4(e)に示すようなスイッチング波形を有する電流がトランスTの1次巻線Npに流れる。
また、トランジスタQ10がオフすると同時に(時刻t)、トランジスタQ13もオンするので、トランジスタQ8がオフする。その結果、トランジスタQ14、Q6及びQ7から構成される第2カレントミラー回路がオフする。その後、トランジスタQ13がオフしても、コンデンサC1の両端電圧が制御部起動電圧Vstに上昇するまでトランジスタQ8はオフ状態を継続する。
また、トランジスタQ10がオフすると同時にトランジスタQ9がオンするので、トランジスタQ4、Q5及びQ12から構成される第1カレントミラー回路は動作を続け、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を継続する。
スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始すると(時刻t)、トランスTの2次巻線Nsに電圧が発生し、平滑コンデンサC2が充電される。このため、図2(f)に示すように、平滑コンデンサC2の両端電圧は、徐々に上昇する。また、3次巻線Ndには、平滑コンデンサC2の両端電圧のNd/Ns倍の電圧が発生する。
スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始した直後は、2次側の平滑コンデンサC2の両端電圧は低いので、2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧も低く、この電圧に比例して3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧も低い。従って、コンデンサC1の両端電圧よりも3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧が低い間はダイオードD1は導通せずコンデンサC1の両端電圧は低下を続ける。
平滑コンデンサC2が充電されるに伴って2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧が上昇していくので、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧も上昇する。そして、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧がコンデンサC1の両端電圧を越えると、ダイオードD1を通してコンデンサC1に充電が開始され、図4(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧は上昇に転じる(時刻t)。
コンデンサC1の両端電圧が上昇し、第3のしきい電圧Vthに達すると(時刻t)、図4(c)に示すように、トランジスタQ10がオンする。トランジスタQ10がオンすることによりトランジスタQ9がオフし、トランジスタQ4、Q5及びQ12から構成される第1カレントミラー回路が停止する。このとき、トランジスタQ13もオフするが、トランジスタQ8は既にオフしているので、駆動回路11及び発振回路12は動作を停止する。
このため、3次巻線NdからのコンデンサC1への充電が停止すると同時に、駆動回路11及び発振回路12の消費電流が減少する。その結果、コンデンサC1は、電流制限抵抗R1から供給される電流により充電が再開され、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t以降)。コンデンサC1の両端電圧が制御部起動電圧Vstに達すると、再びトランジスタQ14、Q6及びQ7から構成される第2カレントミラー回路が動作を開始する。
以上の動作の繰り返しにより、実施例2に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置と同様に、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧を第3のしきい電圧Vth以下に制御しながら間欠発振動作を行う。その結果、3次巻線Ndと同じトランスTに巻回された2次巻線Nsから出力される電圧も一定値に制御される。また、従来のスイッチング電源装置のように2次側からのフィードバック制御によってデューティーを制御する場合はスイッチング動作を開始する時にオン幅を最大に広げるので、トランスに供給するエネルギーが大きくなるためトランスからの可聴音が大きくなるが、本発明ではデューティーが一定のためオン幅が一定となり可聴音が大きくなることはない。
本発明の実施例3に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置において、通常動作時は2次側からのフィードバック制御を行い、負荷装置の待機時のような微小負荷の状態になったときだけに、実施例1に係るスイッチング電源装置と同様に、間欠発振動作を行わせることを特徴とする。
図5は本発明の実施例3に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。以下では、実施例1に係るスイッチング電源装置と異なる部分のみを説明する。
このスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置にフォトカプラが追加されている。1次側には抵抗R6及びR7が追加されてフォトカプラ受光部22aが配置されるとともに、駆動回路11の電源はトランジスタQ3から供給されるように変更されている。また、2次側にはフォトカプラ発光部22bが配置されるとともに、誤差増幅器23、抵抗R8及びトランジスタQ11が追加されて構成されている。
1次側のトランジスタQ2のコレクタは、トランジスタQ3のエミッタに接続され、エミッタは、直列に接続された抵抗R7、抵抗R6及びフォトカプラ受光部22aを介してコンデンサC1の負極側に接続され、ベースは、トランジスタQ10のコレクタに接続されている。
発振回路12には、抵抗R7と抵抗R6の接続点から供給される電位に応じて可変されるパルス幅を有する発振信号を発生する。より詳しくは、発振回路12は、フォトカプラ受光部22aに流れる電流が増加することにより抵抗R7と抵抗R6の接続点の電位が低くなると、発振信号のオン幅を狭くし、フォトカプラ受光部22aに流れる電流が減少することにより該接続点の電位が高くなると、発振信号のオン幅を広くするように制御する。抵抗R6及び抵抗R7の各抵抗値は、後述するトランジスタQ11がオンすることによりフォトカプラ発光部22bを介してフォトカプラ受光部22aに電流が流れた場合に、発振信号のオン幅がゼロになるように選択される。
また、2次側のフォトカプラ発光部22b、抵抗R8及びトランジスタQ11は直列に接続され、トランジスタQ11のベースには待機信号が供給されるようになっている。待機信号は、通常動作時にはトランジスタQ11をオフにし、微少負荷時にはオンする信号である。フォトカプラ発光部22bと抵抗R8との接続点は誤差増幅器23に接続されている。フォトカプラ発光部22bに流れる電流は、平滑コンデンサC2の両端電圧(出力電圧)が誤差増幅器23で決まる目標値に比べて上昇すると増加し、下降すると減少するように制御される。
次に、このように構成される本発明の実施例3に係るスイッチング電源装置の動作を、図6に示す動作波形図を参照しながら説明する。なお、ここでは、初期状態で、トランジスタQ11はオフされているものとする。
直流電源Eから直流電力が給供給されると、電流制限抵抗R1を通してコンデンサC1への充電が開始される。このため、図6(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t)。コンデンサC1の両端電圧が、制御部起動電圧に到達すると(時刻t)、図6(b)に示すように、トランジスタQ8がオンする。このため、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作する。その結果、スイッチング制御部10に電源が供給されスイッチング素子Q1のスイッチング動作が開始される。このため、図6(e)に示すようなスイッチング波形を有する電流がトランスTの1次巻線Npに流れる。その結果、平滑コンデンサC2の両端電圧(出力電圧)は、図6(f)に示すように上昇する(時刻t〜時刻t)。
そして、スイッチング制御部10は、フォトカプラ発光部22bの電流の増加に伴いスイッチング素子Q1のオン幅を狭く、フォトカプラ発光部22bの電流の減少に伴いスイッチング素子Q1のオン幅を広くするように制御する。この動作によって通常動作時は、出力電圧が、誤差増幅器23で決定される目標値になるように制御される。また、このときの3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧は、第3のしきい電圧Vthよりも高くなるように設定されている。
次に、負荷装置の待機状態に入るときは(時刻t)、トランジスタQ11のベースに待機信号が入力されることによりトランジスタQ11がオンされる。このため、抵抗R8を通しフォトカプラ発光部22bに電流が流れる。この電流によりスイッチング制御部10がスイッチング素子Q1のオン幅をゼロにするように抵抗R6及び抵抗R7が選択されているので、スイッチング素子Q1のオン幅がゼロとなる。その結果、スイッチング素子Q1のスイッチング動作は停止し、出力電圧及び3次巻線Ndで発生される電圧を整流平滑して蓄積するコンデンサC1の両端電圧も減少する。
コンデンサC1の両端電圧が第3のしきい電圧Vthまで降下すると(時刻t)、トランジスタQ10がオフし、これによってトランジスタQ2がオンする。トランジスタQ2の電流は、抵抗R7を通してフォトカプラ受光部22aの電流と逆方向の電流をスイッチング制御部10に与えるように接続されている。このため、スイッチング制御部10は、スイッチング素子Q1のオン幅を有する発振信号を発生させるので、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を開始する。
その後は、実施例1で図1を参照しながら説明したと同様に、コンデンサC1の両端電圧は一度低下し再び3次巻線Ndからの充電により上昇に転じる(時刻t)。コンデンサC1の両端電圧が低下する際、制御部停止電圧Vsp以下まで一度低下させることにより(時刻t)、トランジスタQ8がオフする。その場合でもトランジスタQ10がオフにされているので、トランジスタQ9がオンを継続しており、スイッチング素子Q1のスイッチング動作は継続する。
その後、コンデンサC1の両端電圧が上昇して第3のしきい電圧Vthを上回ると(時刻t)、トランジスタQ10がオンする。トランジスタQ10のオンによってトランジスタQ9がオフし、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路は動作を停止する。このため、スイッチング制御部10の動作とスイッチング素子Q1のスイッチング動作も停止する。
その結果、スイッチング制御部10の消費電流が減少し、抵抗R1から供給される充電電流によりコンデンサC1が充電され、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する。コンデンサC1の両端電圧が、スイッチング制御部10が動作状態になる制御部起動電圧Vstに達すると、トランジスタQ4〜Q7のカレントミラー回路が動作する。同時に、スイッチング制御部10の消費電流が電流制限抵抗R1からの電流よりも増加することによりコンデンサC1の両端電圧は低下を始める。
このときフォトカプラの電流によりスイッチング素子Q1のオン幅はゼロを維持しスイッチング動作は停止している。従って、コンデンサC1の両端電圧はさらに低下をつづけ、第3のしきい電圧Vthに達し、上述したようにスイッチング素子Q1はスイッチング動作を開始する。
以上の動作の繰り返しにより、実施例3に係るスイッチング電源装置は、トランジスタQ11がオンすると、上述した実施例1と同様に、3次巻線Ndの電圧を第3のしきい電圧Vthに制御しながら間欠発振動作を行い、その結果、同じトランスに巻回された2次巻線Nsから出力される電流も一定値に制御される。
また、トランジスタQ11をオフすると、フォトカプラの電流が減少し、スイッチング制御部10が誤差増幅器23からの信号に従ってスイッチング素子Q1のオン幅を制御し始め、通常の動作に復帰する。
本発明の実施例4に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置において、スイッチング制御部10の電源電圧が異常に降下した場合の保護機能を設けたことを特徴とする。
図7は本発明の実施例4に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。以下では、実施例1に係るスイッチング電源装置と異なる部分のみを説明する。
実施例4に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置のトランジスタQ9のベースにツェナーダイオードZD4が追加されて構成されている。ツェナーダイオードZD4、抵抗R4及びトランジスタQ9から構成される回路を第2制御部停止電圧検出回路24と呼ぶ。
コンデンサC1の両端電圧が通常の動作時には下がらない電圧値として、ツェナーダイオードZD4とトランジスタQ9のベース−エミッタ間電圧で決まる電圧を選ぶと、コンデンサC1の両端電圧がその電圧まで下がったときは、トランジスタQ9がオフする。従って、どのような場合であってもスイッチング制御部10が完全に停止し、スイッチング素子Q1の動作を停止させることができる。
以上の構成により、スイッチング制御部10の電源電圧が異常に降下し、スイッチング素子Q1の正常な駆動が不可能になる前に、スイッチング制御部10を停止させ、スイッチング素子Q1、ひいてはスイッチング電源装置を保護することができる。
本発明の実施例5に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置において、コンデンサC1の放電を調整することにより間欠周期及びそれに起因する出力電圧のリップルを調整できるようにしたことを特徴とする。
図8は本発明の実施例5に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。以下では、実施例1に係るスイッチング電源装置と異なる部分のみを説明する。
このスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置に放電回路25が追加されるとともに、カレントミラー回路に出力用のトランジスタQ16が追加されて構成されている。
放電回路25は、トランジスタQ14及びQ15、並びに抵抗R8及びR9から構成されている。トランジスタQ14のコレクタはカレントミラー回路を構成するトランジスタQ16のコレクタに接続され、ベースは抵抗R8を介してトランジスタQ10のコレクタに接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。また、トランジスタQ15のコレクタは抵抗R9を介してローカル電源ラインに接続され、ベースはトランジスタQ14のコレクタに接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。
次に、このように構成される本発明の実施例5に係るスイッチング電源装置の動作を説明する。実施例1に係るスイッチング電源装置おいて、コンデンサC1の両端電圧が第3のしきい電圧Vth以上にあるときにスイッチング素子Q1の駆動回路11を停止させると、スイッチング制御部10の消費電流は若干減少する。この消費電流の減少により、電流制限抵抗R1から供給される充電電流と消費電流との差が減少し、コンデンサC1の放電時間が長引いて間欠周期が長くなり、出力電圧のリップルが増加してしまう可能性がある。
実施例5に係るスイッチング電源装置においては、トランジスタQ4から構成されたカレントミラー回路が動作し、トランジスタQ3がオンすることで発振回路12が動作し、かつトランジスタQ10がオンし、駆動回路11に電源が供給されていない場合にはトランジスタQ14がオフする。トランジスタQ14がオフすると、トランジスタQ4と共通のカレントミラー回路を構成するトランジスタQ16からの電流によりトランジスタQ15がオンする。トランジスタQ15がオンすることによって抵抗R9を通してコンデンサC1の放電が行われる。
以上の構成により、コンデンサC1の両端電圧が第3のしきい電圧Vth以上にあるときに、コンデンサC1に蓄積されている電荷を速やかに放電し、間欠発振期間が必要以上に延びないように調整することができる。従って、抵抗R9の抵抗値を適宜調整してコンデンサC1の放電が調整することにより、間欠周期とそれによる出力電圧のリップルを調整することが可能となる。
本発明の実施例5に係るスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置において、制御部起動電圧Vstより高く設定された第3のしきい電圧Vthによりスイッチング素子Q1のスイッチング動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
図9は本発明の実施例6に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。以下では、実施例1に係るスイッチング電源装置と異なる部分のみを説明する。
このスイッチング電源装置は、実施例1に係るスイッチング電源装置に記憶回路26が追加されて構成されている。記憶回路26は、サイリスタ接続されたトランジスタQ9とトランジスタQ10とから構成されている。
次に、このように構成される本発明の実施例6に係るスイッチング電源装置の動作を、図10に示す動作波形図を参照しながら説明する。
直流電源Eから直流電力が供給されると、電流制限抵抗R1を通してコンデンサC1への充電が開始される。このときの充電電流は、発振回路12が動作したときのスイッチング制御部10の消費電流より少なくなるように電流制限抵抗R1により設定される。これにより、図10(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧が徐々に上昇する(時刻t)。
コンデンサC1の両端電圧が制御部起動電圧Vstに到達すると(時刻t)、トランジスタQ8がオンする。これにより、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作する。
カレントミラー回路を構成するトランジスタQ7がオンすることにより、ツェナーダイオードZD1がバイパスされる。このため、トランジスタQ8は、コンデンサC1の両端電圧が、制御部停止電圧Vsp以下になるまでオン状態を継続し、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路の動作も継続される。
トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路が動作すると、図10(b)に示すように、トランジスタQ9がオフにされているので、トランジスタQ2及びQ3がオンし、駆動回路11及び発振回路12に電源が供給され、スイッチング素子Q1はスイッチング動作を開始する(時刻t)。このため、図10(d)に示すようなスイッチング波形を有する電流がトランスTの1次巻線Npに流れる。
スイッチング素子Q1がスイッチング動作を開始することによりスイッチング制御部10の消費電流が増加し、電流制限抵抗R1から供給される充電電流を超えることにより、コンデンサC1の両端電圧が減少し始める。
スイッチング素子Q1のスイッチング動作により、トランスTの2次巻線Nsに発生する電圧により平滑コンデンサC2が充電されその両端電圧が上昇し、3次巻線Ndには、平滑コンデンサC2の両端電圧のNd/Ns倍の電圧が発生する。
平滑コンデンサC2が充電されていくと2次巻線Nsで発生する電圧が上昇し、それにより3次巻線Ndで発生する電圧も上昇し、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧がコンデンサC1の両端電圧を越えると、ダイオードD1が導通する。これにより、3次巻線NdからダイオードD1を通してコンデンサC1に充電が開始され、図10(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧は上昇に転じる(時刻t)。
ここで、第3のしきい電圧Vthは、起動停止回路20の制御部起動電圧Vstよりも高く設定しておく。コンデンサC1の両端電圧が上昇し、第3のしきい電圧Vthを超えるとトランジスタQ9及びQ10がオンする(時刻t)。これにより、トランジスタQ2のベース電圧が下がり、駆動回路11の電源が低下することでスイッチング制御部10の動作が停止し、スイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止される。
その結果、3次巻線Ndからの電源供給がなくなるため、図10(a)に示すように、コンデンサC1の両端電圧は再び減少を開始するが(時刻t〜t)、トランジスタQ9及びQ10は、サイリスタ接続された記憶回路を形成しているので、トランジスタQ9及びQ10が一度オンすると、トランジスタQ5からの電流があれば、トランジスタQ9はオン状態を継続する。そのため、コンデンサC1の両端電圧が下がってもトランジスタQ9はオン、トランジスタQ2はオフを維持し、スイッチング動作が停止した状態が維持される。
コンデンサC1の両端電圧が減少しツェナーダイオードZD2が導通状態を維持できなくなると、トランジスタQ8がオフし、トランジスタQ4〜Q7から構成されるカレントミラー回路の動作が停止し、スイッチング制御部10の動作が停止する。
これにより、スイッチング制御部10の消費電流が減少し、電流制限抵抗R1から供給される電流によりコンデンサC1の両端電圧は再度増加に転じる(時刻t)。そして、コンデンサC1の両端電圧が制御部起動電圧Vstに達するとスイッチング動作が開始される。
以上の動作の繰り返しにより、スイッチング素子Q1が停止期間と発振期間を繰り返しながら間欠発振が行われる。この動作により、実施例6に係るスイッチング電源装置は、3次巻線Ndで発生されて整流平滑された電圧をツェナーダイオードZD3で設定される電圧以下に制御しながら間欠発振動作を行う。その結果、3次巻線Ndと同じトランスに巻回された2次巻線Nsで発生されて整流平滑された電圧も一定値に制御される。
図11は本発明の実施例7に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。このスイッチング電源装置は、実施例6に係るスイッチング電源装置に放電回路27が追加されて構成されている。放電回路27は、トランジスタQ15と抵抗R9とから構成されている。トランジスタQ15のコレクタは、抵抗R9を介してローカル電源ラインに接続され、ベースはトランジスタQ9のベースと共通に接続され、エミッタはコンデンサC1の負極側に接続されている。
実施例6に係るスイッチング電源装置では、スイッチング制御部10の電源電圧が、ツェナーダイオードZD3とトランジスタQ9で決まるスイッチング停止電圧に達すると、トランジスタQ2がオフするので、発振回路12が動作したままスイッチング素子Q1のスイッチング動作が停止する。従って、スイッチング制御部10の消費電流は若干減少する。この消費電流の減少により、電流制限抵抗R1から供給される充電電流と消費電流との差が減少し、コンデンサC1の放電時間が長引いて間欠周期が長くなり、出力電圧のリップルが増加してしまう可能性がある。
実施例7に係るスイッチング電源装置においては、コンデンサC1の両端電圧がスイッチング停止電圧に達したことを、トランジスタQ9及びQ10から構成される記憶回路2が記憶している間は、トランジスタQ15をオンさせることにより、抵抗R9を通してコンデンサC1に蓄積されている電荷を放電する。これにより抵抗R9によりC1の放電時間が調整可能となり、間欠周期とそれによる出力リップルの調整が可能となる。
本発明は、DC−DCコンバータやAC−DCコンバータ等のスイッチング電源装置に適用可能である。
本発明の実施例1に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例1に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための動作波形図である。 本発明の実施例2に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例2に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための動作波形図である。 本発明の実施例3に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例3に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための動作波形図である。 本発明の実施例4に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例5に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例6に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例6に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための動作波形図である。 本発明の実施例7に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 従来のスイッチング電源装置の動作を説明するための動作波形図である。
符号の説明
10 スイッチング制御部
11 駆動回路
12 発振回路
20 起動停止回路
21 第3のしきい電圧検出回路
22a フォトカプラ受光部
22b フォトカプラ発光部
23 誤差増幅器
24 第2制御部停止電圧検出部
25、27 放電回路
26 記憶回路
Q1 スイッチング素子
Q2〜Q16 トランジスタ
R1 電流制限抵抗
R2〜R9 抵抗
C1 コンデンサ
C2 平滑コンデンサ
D1、D2 ダイオード
ZD1〜ZD4 ツェナーダイオード
T トランス
Np 1次巻線
Ns 2次巻線
Nd 3次巻線

Claims (8)

  1. 1次巻線と2次巻線と3次巻線を備えたトランスと、
    直流電源が供給される前記トランスの1次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、
    前記トランスの2次巻線に接続された2次側整流平滑回路と、
    発振信号を生成する発振回路と該発振回路で生成された発振信号に基づき前記スイッチング素子を駆動する駆動回路とを有するスイッチング制御部と、
    前記トランスの3次巻線の出力を整流平滑して前記スイッチング制御部に電源として供給する1次側整流平滑回路と、
    電流を制限して前記1次側整流平滑回路に供給する電流制限手段と、
    前記1次側整流平滑回路の電圧が起動電圧を越えると前記スイッチング制御部の動作を開始させ、前記電圧が起動電圧より低い停止電圧以下になると前記スイッチング制御部の動作を停止及びリセットさせる起動停止回路と、
    前記起動電圧及び停止電圧とは異なる第3のしきい電圧を検出し検出結果に基づき前記スイッチング制御部に有する前記発振回路と前記駆動回路とを個別又は同時に動作又は停止させる第3のしきい電圧検出回路と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、
    前記起動停止回路は、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行っている時に、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が一度は停止電圧になることによりリセットされることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、
    前記起動停止回路は、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行っている時に、前記第3のしきい電圧検出回路が前記駆動回路を動作させるための信号によりリセットされることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記1次側整流平滑回路を構成するコンデンサに蓄積された電荷を放電する放電回路を更に備え、
    前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、
    前記放電回路は、
    前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記起動停止回路の停止電圧より低い第4のしきい電圧を検出する停止電圧検出回路を更に備え、
    前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記駆動回路の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記駆動回路を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせ、
    前記停止電圧検出回路は、
    前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第4のしきい電圧以下になった時は前記スイッチング制御部の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記2次側整流平滑回路の出力電圧と基準電圧との誤差電圧を増幅する誤差増幅器と、
    前記誤差増幅器の出力を前記スイッチング制御部に帰還するか否かを帰還選択信号の有無により選択する選択回路と、
    前記帰還選択信号が有りの場合に前記誤差増幅器の出力を前記スイッチング制御部に帰還する帰還手段と、
    を更に備え、
    前記スイッチング制御部は、前記帰還手段により帰還された出力に応じたパルス幅を有する発振信号を生成する発振制御回路と該発振制御回路で生成された発振信号に基づき前記スイッチング素子を駆動する駆動回路とからなり、
    前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧と前記停止電圧の間に設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記帰還選択信号が有りの場合に、前記帰還手段により帰還された出力に基づき前記スイッチング制御部を動作させ、
    前記帰還選択信号が無しの場合に、前記スイッチング制御部が動作した後、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えている時は前記スイッチング制御部の動作を停止させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧以下になった時は前記起動停止回路の状態に関わらず前記スイッチング制御部を動作させて前記スイッチング素子にスイッチング動作を行わせることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えたことを記憶する記憶回路を更に備え、
    前記第3のしきい電圧は、前記起動電圧より高く設定され、
    前記第3のしきい電圧検出回路は、
    前記1次側整流平滑回路の出力電圧が起動電圧を越えた時は前記駆動回路を動作させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が第3のしきい電圧を越えた時は前記駆動回路を停止させてその状態を前記記憶回路に記憶させることにより前記1次側整流平滑回路の出力電圧が停止電圧になるまで駆動回路の停止を保持させ、前記1次側整流平滑回路の出力電圧が停止電圧以下になった時は前記スイッチング制御部の動作を停止させて前記スイッチング素子のスイッチング動作を停止させることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記1次側整流平滑回路を構成するコンデンサに蓄積された電荷を放電する放電回路を更に備え、
    前記放電回路は、前記スイッチング制御部に有する前記駆動回路のみが停止している時は、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電することを特徴とする請求項7記載のスイッチング電源装置。
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