JPH09156500A - ラック式軌道運搬装置とその装置を用いた軌道の敷設工法 - Google Patents

ラック式軌道運搬装置とその装置を用いた軌道の敷設工法

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JPH09156500A
JPH09156500A JP34548295A JP34548295A JPH09156500A JP H09156500 A JPH09156500 A JP H09156500A JP 34548295 A JP34548295 A JP 34548295A JP 34548295 A JP34548295 A JP 34548295A JP H09156500 A JPH09156500 A JP H09156500A
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JP
Japan
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rack
track
type track
rails
drive
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Application number
JP34548295A
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English (en)
Inventor
Shigeki Makino
茂樹 牧野
Kazuo Ebizuka
和夫 海老塚
Toshiaki Shidori
俊昭 倭文
Masaki Jinkawa
雅樹 陣川
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SHITORI KK
TOUTETSU KOGYO KK
Toko Sangyo Co Ltd
Original Assignee
SHITORI KK
TOUTETSU KOGYO KK
Toko Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自然環境に悪影響を与えることなく地形に応じ
て容易かつ安価に輸送経路を確保する。 【構成】ラック式軌道10は、軌道に沿って多数立設さ
れ高さが調節可能な支持足場2A、2Bに傾斜可能にI
型鋼の立て桁3A、3Bを支持し、左右の立て桁3A、
3B上に所定間隔ごとにI型鋼の枕木4を架設し、枕木
4にレール5A、5Bを所定の軌間で敷設し、これらレ
ール5A、5B間の中央に沿ってラックレール6をそれ
ぞれ取り外し可能に組み立てて構成している。ラック式
軌道10には、被牽引台車32を牽引する駆動台車31
が導入される。駆動台車31は、駆動源の出力を油圧に
変換して回転駆動力に変え、さらに減速してピニオン4
2または車輪41のいずれかに選択して回転駆動力を伝
達している。ラック式軌道10の組立時、運搬車両30
に積み込まれた組み立て材を作業場所まで運搬して軌道
10を構築している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急勾配地に重量物を運
搬する軽便軌道に関し、特に、ラック式軌道運搬装置と
その装置を用いた軌道の敷設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、山林等の傾斜地で、長尺ものある
いは重量物等の搬出・搬入作業を大量輸送により行う場
合、例えば、山林等で切り出された間伐材を間伐現場か
ら回収するには、図21に示すように、山林にほぼ3m
幅の林道を切り開き、この林道に4トンから11トンの
原木搬出用トラックを乗り入れて間伐材の回収作業を行
っている。このように、山林等の傾斜地にトラック等が
乗り入れ可能な幅広の林道を造成する場合、車道の縦断
勾配および車道の曲線部の中心線の曲線半径はそれぞれ
設計速度に応じて法により定められている。例えば、設
計速度20km/hでは縦断勾配は9%以下、曲線半径は1
5m以上となっている。このため、車の乗り入れ可能な
林道を造成する際には、図21に示すように、道路の上
側の傾斜地を削り取り、下側に盛り土をして路面を形成
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、山林等の自然の豊かな場所で車道を形成すると、車
道両側の樹木を多数伐採する必要があるだけでなく、一
旦、車道を構築すると元の自然状態に戻すことが困難
で、環境保護の上から問題がある。また、道路構築およ
び保守管理に多大の費用と時間がかかり、間伐材回収の
コストアップを招くという問題がある。さらに、車道の
設計上、地形により定められた縦断勾配や曲線半径が制
約を受けるため、自由に道路を延ばすことが難しく、遠
回りの車道を設けなければならなかったり、作業場所の
近くに車道を設けることが困難である場合、作業性の上
からも問題がある。このため、最近では、モノレール式
軌道を敷設し、自然環境への影響を極力抑えるようにし
た輸送手段も提案されているが、モノレール式輸送で
は、大きな抵抗モーメントを1本のレールで負担するこ
とが困難であるため、少量輸送には適しても、大量輸送
には向かないという問題がある。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、地形に左右されることなく自由に、かつ目的地ま
で最短距離で大量輸送が可能な輸送経路を容易かつ安価
に形成することができ、しかも、輸送空間を確保するた
めの自然環境への影響を最小限に抑え、輸送経路の解体
および解体後の自然環境の原状復帰も容易に行うことが
できるラック式軌道とそれに用いられる運搬車両および
そのラック式軌道の敷設工法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラック式軌
道運搬装置は、レール上を走行する車輪とレール間のラ
ックレールに噛合するピニオンとを備え、ラック式軌道
上を走行し被牽引台車を牽引する駆動台車を有する運搬
車両において、上記駆動台車には動力源からの駆動力を
油圧に変換する油圧変換装置と、この油圧変換装置と複
数の油圧機器とを選択的に切り換え可能に接続する切換
弁と、この切換弁に接続され油圧変換装置からの圧油を
回転駆動力に変換する回転駆動力変換装置と、この回転
駆動力変換装置に駆動接続され回転駆動力を減速して出
力する減速装置と、軌道の勾配に応じて車輪を上記減速
装置の出力側に駆動接続するクラッチとを備えたもので
ある。
【0006】また、本発明に係る軌道の敷設工法は、ラ
ック式軌道上を走行し上記ラック軌道の組み立て材を運
搬する運搬手段と、上記組み立て材を運搬手段から積み
降ろしする積み降ろし手段と、この運搬手段を固定側に
支持する支持手段とを備え、上記運搬手段を作業場所に
配置し、この運搬手段を支持手段により固定側に支持し
た後、積み降ろし手段により上記組み立て材を積み降ろ
しし、ラック式軌道を順次組み立てまたは解体するよう
にしたものである。
【0007】
【作用】上記発明に係るラック式軌道運搬装置では、油
圧変換装置により動力源からの駆動力を油圧に変換し、
この油圧を回転駆動力変換装置により回転駆動力に変換
するとともに、さらに減速装置により減速して出力する
ようにしており、さらに、軌道の勾配に応じてクラッチ
により車輪を減速装置の出力側に接続するように構成し
ているので、登坂走行の際、ピニオンからラックレール
側に強力な駆動力を出力することができ、かつ逆に下り
走行の際、自重による負荷がピニオンから減速装置に伝
えられると、負荷が減速されしかも油圧により制動され
るため制動力が増大し、逸走することがなく、勾配の急
な軌道であっても、登坂走行および下り走行が安定す
る。また、勾配のある軌道と平坦な軌道とに応じてピニ
オン側と車輪側とに出力を切り換えることができるの
で、効率的に走行することができる。
【0008】上記発明に係る軌道の敷設工法では、運搬
手段によりラック式軌道の組み立てまたは解体を順次行
うことができるので、組立作業または解体作業を容易に
短時間で行うことができる。また、必要とされる輸送空
間をほぼ軌道に沿った空間のみ確保するだけですむの
で、周囲の自然環境への影響を最小限に抑え、輸送経路
解体後の自然環境の原状復帰も容易になる。
【0009】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るラック式軌道運搬装置に
用いられるラック式軌道を示す側面図、図2は図1のラ
ック式軌道を示す断面図、図3は図1のラック式軌道の
組み立て状態を示す斜視図である。ラック式軌道10
は、図1および図2に示すように、山林等の急勾配地に
重量物を運搬する軽便軌道で、傾斜地に軌道方向に対し
て左右一対でそれぞれ垂直に立てられ高さが調節可能な
多数の支持足場2A、2Bと、左右いずれかの複数の支
持足場2A、2Bの上端に傾斜可能に取り付けられる左
右の立て桁3A、3Bと、これら左右の立て桁3A、3
B上に架け渡され所定間隔ごとに取り外し可能に固定さ
れる枕木4と、これら枕木4上に所定の軌間で敷設され
るレール5A、5Bと、レール5A、5B間の中央に沿
って枕木4に敷設されるラックレール6とを備えて構成
される。
【0010】支持足場2A、2Bは、図1に示すよう
に、高さが調整可能な下柱管(腰管)11に上柱管(差
込管)12を高さを調整可能に差し込んで構成され、上
端には図6および図7に示すように、サポート板13が
揺動可能に取り付けられる。サポート板13は断面T字
状に形成され上側の平坦部には、図6および図7に示す
ように、立て桁3A、3Bに接続するための接続孔13
Aが形成される。サポート板13の下部は支持足場2
A、2B上端の孔12Aに挿脱可能に嵌入されたピン1
2Bにより揺動可能に支持される。前後の支持足場2
A、2B間には、図1および図4に示すように、筋交い
18が張設される。筋交い18は長さが調整可能に設け
られ、急勾配の軌道でラックレール6に大きなふく進力
(クリープ)Fが作用した場合、支持足場2A、2Aの
上部に生じる下方へ押す力を支持するようになってい
る。立て桁3A、3Bおよび枕木4は、図1および図2
に示すように、それぞれ所定の寸法で切断されたI型鋼
からなり、上下の水平部に多数の接続孔が形成される。
立て桁3A、3Bは下側水平部がサポート板13に、上
側水平部が枕木4の下側水平部にそれぞれボルトを介し
て連結される。枕木4の上側水平部には、図2に示すよ
うに、レール5A、5Bとラックレール6がそれぞれボ
ルトを介して連結される。
【0011】レール5A、5Bは、図8および図9に示
すように、枕木4の接続孔にボルト14を挿通しレール
押え金具15にナット16を螺締して枕木4に固定され
る。ラックレール6は、上部に図5に示す噛合部6Aが
形成されたフォンロール式ラックで、車両側の後述する
ピニオン42が噛合する噛合部6Aは、レール5A、5
Bの上面より上方に突出して形成される。ラックレール
6の幅は好ましくは12ないし16mmに設定される。
ラックレール6は、軌道の勾配部分にのみ設けられ、軌
道の平坦部には設けないようにしている。すなわち、勾
配部分ではラック式車両のピニオンがラックレール6に
噛合して駆動力を伝達する一方、平坦部分では走行車輪
がレール5A、5B上を走行するようにしている。
【0012】このラック式軌道10は、レール5A、5
Bの軌間を610mmに設定した場合、最小曲線半径を
15mまで、最大線路勾配を250‰(約14度)まで
設計することが可能である。なお、枕木4には上述のよ
うに、いくつかの軌間に応じてレール5A、5Bを敷設
する孔が穿設されているので、例えば、レール5A、5
Bの軌間を510mm又はそれ以上(1m以上)の設定
としてもよく、車両に応じて変更可能となっている。ラ
ック式軌道10は、図12に示すように、軌道の平坦部
分(図12では平坦な地面に敷設された軌道を示す)に
は、分岐器19を介して分岐した軌道10Aが接続され
る。このため、あるラック式車両を分岐した軌道10A
に引き込み、主軌道10で他の車両を通過させると、車
両同士の行き違いが可能となり、搬出量を増加させた
り、搬出効率を向上させることができる。
【0013】このラック式軌道10は、図1ないし図3
に示すように、左右一対で一組の支持足場2A、2Bを
サポート板13を介して立て桁3A、3Bに接続し、こ
れら立て桁3A、3Bを設計軌道上に並べ、支持足場2
A、2Bの高さを調整して支持足場2A、2Bと立て桁
3A、3Bを立て込み、これら立て桁3A、3B間に枕
木4を連結し、枕木4にレール5A、5Bとラックレー
ル6を敷設して組み立てられる。これら支持足場2A、
2B、立て桁3A、3B、枕木4、レール5A、5Bお
よびラックレール6は、互いにボルトにより組み立てら
れるので、ラック式軌道10を容易に組み立てたり、解
体したりすることができる。また、支持足場2A、2B
は、高さが調整可能になっているので、地面が傾斜した
り凹凸があったりしても立て桁3A、3Bを水平あるい
は軌道方向に緩やかな傾斜を持たせて支持することがで
きるので、傾斜条件の厳しい地形であっても軌道10を
敷設することができ、所望の作業地までの軌道距離を短
くすることができる。また、2本のレールにより車両の
荷重を負担するようにしているので、横荷重に対する抵
抗力が増大し車両の安定度を向上させることができる。
このため、軌道10の曲線半径を小さくできるとともに
軌間幅も小さくすることができ、車両による大量輸送を
可能とし、かつ、輸送空間を縮小することができる。ま
た、必要とされる輸送空間のうち左右方向の空間をほぼ
軌道10に沿った空間のみ確保すればよく、図10およ
び図11に示すように、周囲の自然環境への影響を最小
限に抑え、軌道10解体後の自然環境の原状復帰も容易
になる。また、噛合部6Aはピニオン側とレール5A、
5Bの上面より上方で噛合するようになっているので、
分岐器19を介して軌道10に分岐軌道10Aを接続す
ることもでき、この場合は、複数の車両を効率的に運行
することができる。なお、上記実施例では、筋交い18
を軌道方向に設けているが、これに限られるものではな
く、図11に示すように、左右の支持足場2A、2B間
に設けてもよいことは言うまでもない。
【0014】このように、上述の如く構成されたラック
式軌道10では、地形に左右されることなく輸送経路を
自由にかつ大量輸送可能に設けることができ、所望の作
業地までの輸送経路も短くすることができる。また、2
本のレールにより車両の荷重を負担するようにしている
ので、横荷重に対する抵抗力が増大し車両の安定度を向
上させることができ、輸送経路の曲線半径を小さくでき
るとともに軌間幅も小さくすることができ、輸送空間を
縮小することができる。さらに、組み立てによりラック
式軌道を敷設しているので、輸送経路の設置および解体
を容易にかつ短時間で行うことができる。また、必要と
される輸送空間をほぼ軌道に沿った空間のみ確保するだ
けですむので、周囲の自然環境への影響を最小限に抑
え、輸送経路解体後の自然環境の原状復帰も容易にな
る。
【0015】次に、本発明に係るラック式軌道運搬装置
について説明する。図13は本発明の一実施例に係るラ
ック式軌道運搬装置としての運搬車両を示す側面図、図
14は図13の運搬車両の平面図、図15は図13の運
搬車両の被牽引台車の断面図、図16および図17はそ
れぞれ、本発明の他の実施例に係る運搬車両の駆動台車
を示す側面図および平面図である。なお、上記実施例に
係るラック式軌道10と同一の符号は同一または相当部
分を示し、その説明は重複を避けて省略する。ラック式
軌道10に用いられる運搬車両30は、図13および図
14に示すように、駆動台車31とこの駆動台車31に
牽引される被牽引台車32とから構成される。駆動台車
31は、レール5A、5B上を走行する車輪41と、ラ
ックレール6に噛合するピニオン42とを備えている。
【0016】この駆動台車31は、図18に示すよう
に、ディーゼルエンジン等の動力源43からの駆動力を
油圧に変換する油圧ポンプ(油圧変換装置)44と、こ
の油圧ポンプ44と複数の油圧機器46、60、61
(油圧モータ46、バンドブレーキ60、クレーン6
1)とを選択的に切り換え可能に接続する電磁切換弁
(切換弁)45と、この電磁切換弁45に接続され油圧
ポンプ44からの圧油を回転駆動力に変換する油圧モー
タ(回転駆動力変換装置)46と、油圧モータ46に接
続され回転駆動力を減速して出力するウォーム減速機
(減速装置)47と、ラック式軌道10の勾配に応じて
ピニオン42と車輪41との少なくともいずれか一方を
ウォーム減速機47の出力側に接続する電磁クラッチ
(クラッチ)48とを備えて構成される。動力源43の
出力側には、図18に示すように、駆動力を遮断可能に
伝達する遠心クラッチ52が設けられ、この遠心クラッ
チ52と油圧ポンプ44の入力軸との間にはVベルト5
1が巻回される。ウォーム減速機47は、出力側がピニ
オン42に接続されるとともに、電磁クラッチ48を介
して車輪41側に接続され、油圧モータ46から入力さ
れた回転駆動力を減速してピニオン42に、またはピニ
オン42と車輪41側とに出力するようになっている。
【0017】ウォーム減速機47の出力側軸56は、図
18に示すように、車軸方向両側に延設される。出力側
軸56の一端には、ピニオン42、駆動スプロケット5
3、電磁クラッチ48が、他端にはバンドブレーキ60
がそれぞれ設けられる。出力側軸56にはピニオン42
が嵌装されるとともに、駆動スプロケット53がこの出
力側軸56の端部に設けられた電磁クラッチ48を介し
て接離可能に連結される。駆動スプロケット53は、図
19に示すように、ローラチェーン54を介して車軸側
スプロケット55に接続される。電磁クラッチ48は、
軌道10の勾配に応じて、すなわち、軌道10の勾配部
分では、駆動スプロケット53をウォーム減速機47の
出力側軸56から切り離し、ピニオン42のみが駆動さ
れるようにし、軌道10の平坦部分では、図20に示す
ように、駆動スプロケット53を出力側軸56に接続し
て車輪41がレール5A、5B上を走行するようにして
いる。この平坦軌道走行時、ピニオン42も同時に回転
駆動されるが、軌道10の平坦部分にはラックレール6
が設けられていないので、ピニオン42には負荷がかか
らず、ウォーム減速機47の出力は駆動スプロケット5
3に、すなわち、車輪41に伝達される。なお、上記実
施例では、電磁クラッチ48がウォーム減速機47と車
輪41側との接続をオン・オフするようにしているが、
車輪41側とピニオン42側とを独立にオン・オフする
ようにしてもよい。
【0018】バンドブレーキ60は、図示しない油圧制
動機構を備えており、この油圧制動機構は電磁切換弁4
5に接続され、油圧ポンプ44から導入される圧油によ
り動作するようになっている。バンドブレーキ60は、
非制動時、油圧制動機構により導入された油圧により常
時解放され、制動時、電磁切換弁45が切り換えられて
油圧の導入が遮断され、図示しないスプリングの弾撥力
によりウォーム減速機47の出力側軸56、57に設け
られたドラム58(図18参照)を制動するようになっ
ている。このため、バンドブレーキ60は、油圧の導入
停止時には、常時制動状態を保つようになっており、勾
配部分に運搬車両30が停止し駆動源43がオフとなっ
ても逸走する危険を防止することができる。
【0019】駆動台車31の台車床には、図13および
図14に示すように、油圧により作動するクレーン61
が旋回可能に設けられる。このクレーン61は電磁切換
弁45に接続され油圧ポンプからの圧油を導入して積荷
の吊り降ろしを行うようになっている。また、駆動台車
31の左右両側には、複数のレールクランプ(安定装
置)62が設けられる。レールクランプ62は、クレー
ン61の操作時、レール5A、5Bを把持して駆動台車
31を軌道10側に固定するようになっている。
【0020】被牽引台車32は、図13および図15に
示すように、台車70と台車床上に旋回可能に設けられ
た荷台71と、この荷台71に取り付けられた結束バン
ド72とを備えている。荷台71は、下側に車台床を転
動する複数のローラ74が設けられ、荷台中心が車台床
に立設された旋回軸73に回動可能に取り付けられる。
このため、荷台71は、旋回軸73を中心に車台床上を
旋回するようになっている。被牽引台車32と駆動台車
31との間、および被牽引台車32同士の間には、図1
3に示すように、連結棒75が連結器を介して変位可能
に連結され、これら連結棒75は、寸法を積荷76の長
さに合わせて調整することができるようになっている。
このため、被牽引台車32は、長尺の積荷(例えば木材
など)76を載置して運搬する際、積荷76の長さに応
じて連結棒75を所定の長さに調節して各被牽引台車3
2間を連結し、2台の被牽引台車32、32の荷台7
1、71上に積荷76を載置して結束バンド72で縛
り、運搬するようになっている。
【0021】被牽引台車32は、長尺の積荷76の運搬
時、軌道10の曲線部分に達すると、台車70はレール
5A、5Bに沿って走行する一方、荷台71は積荷76
に拘束されているので、旋回軸73を中心に台車70の
台車床上を回動し、台車70に対して荷台71が相対的
に旋回するようになっている。従って、長尺の積荷76
を運搬する場合であっても、軌道10の敷設にあたって
曲線半径を小さくすることができる。また、軌道10を
延長する場合、軌道10は支持足場2A、2B、立て桁
3A、3B、枕木4、レール5A、5Bおよびラックレ
ール6を組み立てて構築されるので、これら軌道10の
構成要素2A、2B、3A、3B、4、5A、5B、6
を被牽引台車32に積み込み所望の作業場所まで運搬す
ることもでき、軌道10の構築作業を効率化することが
できる。
【0022】次に、上記実施例に係る運搬車両(ラック
式軌道運搬装置)30の動作について説明する。運搬車
両30は、図18に示すように、駆動源43の出力が遠
心クラッチ52からVベルト51を介して油圧ポンプ4
4に伝達される。油圧ポンプ44は動力源43からの駆
動力を油圧に変換して出力する。電磁切換弁45が切り
換えられ、油圧ポンプ44と油圧モータ46とが接続さ
れると、油圧モータ46は、導入された圧油を回転駆動
力に変換してウォーム減速機47に出力する。ウォーム
減速機47は、油圧モータ46からの回転駆動力を減速
して出力側軸56からピニオン42と車輪41側に伝達
する。このとき、運搬車両30が、勾配のある軌道10
を登坂走行する場合、図19に示すように、電磁クラッ
チ48がオフとなり、出力側軸56と駆動スプロケット
53との接続が断たれ、ウォーム減速機47からの出力
はピニオン42にのみ伝達される。ピニオン42は、ラ
ックレール6に噛合して駆動力を固定側のラックレール
6に伝達するので、駆動台車31は被牽引台車32を牽
引しながら勾配のある軌道10を登坂する。このとき、
ウォーム減速機47はウォームギアにより大きな減速比
に構成されているので、勾配の急な軌道10で被牽引台
車32側の荷重が大きい場合でも、牽引力の高い駆動性
能を発揮することができる。下り走行の場合には、ピニ
オン42はウォーム減速機47に接続された状態に保持
されるので、自重による負荷がピニオン42からウォー
ム減速機47に伝えられると、大きな減速比で減速され
しかも油圧により制動力を受けるので、高い制動性能を
得ることができ、逸走することがなく安定して走行され
る。
【0023】運搬車両30が、平坦な軌道10を走行す
る場合、図20に示すように、ピニオン42はラックレ
ール6から離脱して噛合が解かれ、電磁クラッチ48が
オンとなり、出力側軸56と駆動スプロケット53とが
接続され、ウォーム減速機47からの出力はピニオン4
2と駆動スプロケット53とに伝達される。駆動スプロ
ケット53は出力側軸56の回転駆動力をローラチェー
ン54を介して車軸側スプロケット55に伝達し車輪4
1を駆動する。このとき、ピニオン42は、ウォーム減
速機47からの出力を伝えることなく空転され、車輪4
1のみがレール5A、5B上を走行する。このため、油
圧ポンプ44の吐出量を調整すると油圧モータ46の回
転駆動力が制御され、走行速度を調整することができ
る。このように、運搬車両30は、軌道10の条件に応
じて、勾配部分では安定して走行することができ、平坦
部分では速度を上げて効率的に走行することができる。
【0024】また、運搬車両30は、図18に示すよう
に、ウォーム減速機47の出力側軸56と同一軸心上
に、ピニオン42、駆動スプロケット53、電磁クラッ
チ48、バンドブレーキ60を設けているので、駆動機
構をコンパクトにすることができる。さらに、バンドブ
レーキ60のドラム58は、ウォーム減速機47の出力
側軸56に設けられたドラム58を制動するようになっ
ているので、小さい制動力でピニオン42および車輪4
1を制動することができる。また、油圧導入時は非制動
状態で、油圧の導入停止時に制動されるようになってい
るので、勾配部分に運搬車両30が停止し駆動源43が
オフとなっても逸走することがない。
【0025】駆動台車31には、図13および図14に
示すように、油圧により作動するクレーン61が設けら
れているので、積荷の吊り降ろしあるいは軌道10の組
み立て・解体作業を効率的に行うことができる。また、
駆動台車30には、複数のレールクランプ62が設けら
れているので、クレーン61の操作時、駆動台車31を
レール5A、5B側に固定することができ、安全に作業
を行うことができる。
【0026】また、運搬車両30は、図13に示すよう
に、2台の被牽引台車32間を積荷76に応じて長さを
調整した連結棒75で連結すれば、各荷台71に長尺も
のの積荷76を積み込むことができる。そして、各荷台
71に積荷76を結束バンド72で縛りつけて軌道10
上を走行する場合、曲線部分では、積荷76は荷台71
に保持されたまま、各台車70が軌道10の曲線に沿っ
て走行されるので、積荷76を安定して運搬することが
できるだけでなく、曲線半径を小さくすることができ、
軌道設計の自由度が大きくなる。このように、上記実施
例に係るラック式軌道運搬装置30では、登坂走行の
際、ピニオン42からラックレール6側に強力な駆動力
を出力することができ、かつ逆に下り走行の際、自重に
よる負荷がピニオン42からウォーム減速機47に伝え
られると、減速されて油圧により制動力が増大し、逸走
することがなく、勾配の急な軌道であっても、登坂走行
および下り走行が安定する。また、勾配のある軌道と平
坦な軌道とに応じてピニオン42側と車輪41側とに出
力を切り換えることができるので、効率的に走行するこ
とができる。
【0027】図16および図17は、上記実施例の変形
例を示すもので、レールクランプ62に代えて駆動台車
31の左右両側にアウトリガー63が設けられている。
このアウトリガー63は、油圧により上下動され地面に
接地するようになっており、クレーン61の操作時、駆
動台車31の安定を保つようになっている。また、駆動
台車31の操作盤に延長コードを介してコントローラを
接続し、運転台から離れた位置でも操作可能にするよう
にしてもよい。
【0028】なお、上記実施例に係るラック式軌道運搬
装置30は、間伐材の搬出作業に用いているが、被牽引
台車を客車により構成し山岳登山鉄道や季節の観光鉄道
として用いてもよいことは言うまでもない。
【0029】次に、本発明に係る軌道の敷設工法につい
て、上記実施例に係るラック式軌道運搬装置の動作に基
づいて説明する。ラック式軌道10を構築する際には、
図13に示すように、まず、運搬車両30の被牽引台車
32にラック式軌道の組み立て材、すなわち、支持足場
2A、2B、立て桁3A、3B、枕木4、レール5A、
5B、ラックレール6を積み込む。このとき、長尺の立
て桁3A、3B、レール5A、5B、ラックレール6等
は、連結棒75により連結された2台の被牽引台車32
の荷台71、71上に積載され、結束バンド72によ
り、固定される。次に、駆動台車31により上記組み立
て材が積載された被牽引台車32を作業場所に運び込
む。搬送時に、運搬車両30が曲線の軌道を通過する
際、荷台71、71側は積荷の下側を支持し台車70、
70側がレール5A、5Bの曲線に沿って相対的に旋回
するので、曲線半径の小さい軌道であっても長尺ものの
積荷を円滑に安定して搬送することができる。
【0030】次に、運搬車両30を作業場所に移動さ
せ、レールクランプ62により駆動台車31をレール5
A、5Bに固定する。その後、被牽引台車32の結束バ
ンド72を解き、クレーン61によりラック式軌道の組
み立て材2A、2B、3A、3B、4、5A、5B、6
を吊り降ろし、ラック式軌道10を組み立てる。さら
に、ラック式軌道10を延長する際には、組み立てられ
たラック式軌道10に運搬車両30を乗り入れて、レー
ルクランプ62で固定した後、クレーン61により吊り
降ろしを行い順次組み立てて軌道10を延長するように
なっている。
【0031】次に、すでに構築されたラック式軌道10
を解体する際には、被牽引台車32が空荷状態の運搬車
両30を作業場所に移動させ、レールクランプ62によ
り駆動台車31をレール5A、5Bに固定した後、すで
に解体されたラック式軌道の組み立て材2A、2B、3
A、3B、4、5A、5B、6をクレーン61により被
牽引台車32に積み込み、結束バンド72で荷台71、
71に固定し、回収するようになっている。このよう
に、上記実施例に係る軌道の敷設工法では、運搬車両3
0によりラック式軌道の組み立てまたは解体を順次行う
ことができるので、組立作業または解体作業を容易に短
時間で行うことができる。また、必要とされる輸送空間
をほぼ軌道10に沿った空間のみ確保するだけですむの
で、資材搬入のための林道を造成する必要がなく周囲の
自然環境への影響を最小限に抑えることができる。しか
も、ラック式軌道自体も組み立てにより構築されるの
で、輸送経路解体後の自然環境の原状復帰も容易にな
る。
【0032】なお、上記敷設工法では、レールクランプ
62により駆動台車31をレール5A、5Bに固定して
いるが、レールクランプ62に代えてアウトリガー63
により駆動台車31を地面に支持させるようにしてもよ
い。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るラック式軌道運搬装置によ
れば、駆動台車には動力源からの駆動力を油圧に変換す
る油圧変換装置と、この油圧変換装置と複数の油圧機器
とを選択的に切り換え可能に接続する切換弁と、この切
換弁に接続され油圧変換装置からの圧油を回転駆動力に
変換する回転駆動力変換装置と、この回転駆動力変換装
置に駆動接続され回転駆動力を減速して出力する減速装
置と、軌道の勾配に応じて車輪を上記減速装置の出力側
に駆動接続するクラッチとを備えたことにより、登坂走
行の際、ピニオンからラックレール側に強力な駆動力を
出力することができ、下り走行の際、自重による負荷が
減速装置に伝えられて減速されるので、制動力が増大し
て逸走することがなく、勾配の急な軌道であっても、登
坂走行および下り走行が安定する。また、勾配のある軌
道と平坦な軌道とに応じてピニオン側と車輪側とに出力
を切り換えることができるので、効率的に走行すること
ができる。
【0034】さらに、本発明に係る軌道の敷設工法は、
ラック式軌道上を走行し上記ラック軌道の組み立て材を
運搬する運搬手段と、上記組み立て材を運搬手段から積
み降ろしする積み降ろし手段と、この運搬手段を固定側
に支持する支持手段とを備え、上記運搬手段を作業場所
に配置し、この運搬手段を支持手段により固定側に支持
した後、積み降ろし手段により上記組み立て材を積み降
ろしし、ラック式軌道を順次組み立てまたは解体するよ
うにしたことにより、運搬車両によりラック式軌道の組
み立てまたは解体を順次行うことができるので、組立作
業または解体作業を容易に短時間で行うことができる。
また、必要とされる輸送空間をほぼ軌道に沿った空間の
み確保するだけですむので、周囲の自然環境への影響を
最小限に抑え、輸送経路解体後の自然環境の原状復帰も
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラック式軌道運搬装置
に用いられるラック式軌道を示す側面図である。
【図2】図1のラック式軌道を示す断面図である。
【図3】図1のラック式軌道の組み立て状態を示す斜視
図である。
【図4】図1のラック式軌道の筋交いの状態を示す説明
図である。
【図5】図1のラック式軌道のラックレールの形状を示
す側面図である。
【図6】図1のラック式軌道のサポート板を示す側面図
である。
【図7】図1のラック式軌道のサポート板を支持足場に
取付ける状態を示す説明図である。
【図8】図1のラック式軌道のレールの取付け状態を示
す断面図である。
【図9】図8のレールの取付け状態を示す平面図であ
る。
【図10】図1のラック式軌道を輸送経路に構築した状
態を示す説明図である。
【図11】図1のラック式軌道を輸送経路に構築した状
態を示す断面図である。
【図12】図1のラック式軌道が分岐した状態を示す斜
視図である。
【図13】本発明の一実施例に係るラック式軌道運搬装
置を示す側面図である。
【図14】図13の運搬車両の平面図である。
【図15】被牽引台車の断面図である。
【図16】変形例に係る駆動台車の側面図である。
【図17】図16の駆動台車の平面図である。
【図18】図13の運搬車両の駆動系を示す説明図であ
る。
【図19】駆動台車がラックレールに噛合して駆動され
る状態を示す説明図である。
【図20】駆動台車がラックレールから離れレール上を
走行する状態を示す説明図である。
【図21】従来の林道造成の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
5A、5B レール 6 ラックレール 10 ラック式軌道 42 ピニオン 43 動力源 30 運搬車両(ラック式軌道運搬装置) 31 駆動台車 32 被牽引台車 44 油圧ポンプ(油圧変換装置) 45 電磁切換弁(切換弁) 46 油圧モータ(回転駆動力変換装置) 47 ウォーム減速機(減速装置) 48 電磁クラッチ(クラッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老塚 和夫 神奈川県横浜市旭区白根3丁目6−1 (72)発明者 倭文 俊昭 栃木県矢板市大槻字竜ケ峰2318−118 (72)発明者 陣川 雅樹 茨城県取手市井野台1−22−14−1011

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール上を走行する車輪とレール間のラ
    ックレールに噛合するピニオンとを備え、ラック式軌道
    上を走行し被牽引台車を牽引する駆動台車を有するラッ
    ク式軌道運搬装置において、上記駆動台車には動力源か
    らの駆動力を油圧に変換する油圧変換装置と、この油圧
    変換装置と複数の油圧機器とを選択的に切り換え可能に
    接続する切換弁と、この切換弁に接続され油圧変換装置
    からの圧油を回転駆動力に変換する回転駆動力変換装置
    と、この回転駆動力変換装置に駆動接続され回転駆動力
    を減速して出力する減速装置と、軌道の勾配に応じて車
    輪を上記減速装置の出力側に駆動接続するクラッチとを
    備えたことを特徴とするラック式軌道運搬装置。
  2. 【請求項2】 レール上を走行する車輪とレール間のラ
    ックレールに噛合するピニオンとを備え、ラック式軌道
    上を走行し被牽引車両を牽引する駆動台車を有するラッ
    ク式軌道運搬装置において、上記駆動台車には、上記駆
    動源と遠心クラッチを介して駆動接続され上記駆動源か
    らの出力を油圧に変換する油圧ポンプと、この油圧ポン
    プの吐出側に設けられ上記油圧ポンプと複数の油圧機器
    とを切り換え可能に接続する電磁切換弁と、この電磁切
    換弁に接続され上記油圧ポンプから導入された油圧を回
    転駆動力に変換する油圧モータと、この油圧モータの出
    力側に駆動接続され上記油圧モータの回転駆動力を減速
    して上記ピニオンと車輪とに伝達可能に出力するウォー
    ム減速機と、軌道の勾配に応じて車輪を上記ウォーム減
    速機の出力側に接続する電磁クラッチとを備えたことを
    特徴とするラック式軌道運搬装置。
  3. 【請求項3】 ウォーム減速機の出力側軸を車軸方向に
    延設し、この出力側軸にピニオンを連結するとともに、
    車輪とローラチェーンにより駆動接続された駆動スプロ
    ケットを切り離し可能に連結し、この出力側軸の軸端に
    上記駆動スプロケットを出力側軸に接離させる電磁クラ
    ッチを設けたことを特徴とする請求項2に記載のラック
    式軌道運搬装置。
  4. 【請求項4】 ウォーム減速機の出力側軸には、非制動
    時、油圧により常時解放され、制動時、スプリングの弾
    撥力により制動されるバンドブレーキを設けたことを特
    徴とする請求項2ないし3に記載のラック式軌道運搬装
    置。
  5. 【請求項5】 駆動台車には、台車床に旋回可能に設け
    られ電磁切換弁を介して油圧ポンプからの圧油を導入し
    て積荷の吊り降ろしを行うクレーンと、駆動台車を固定
    側に支持する安定装置とを備えたことを特徴とする請求
    項2ないし4に記載のラック式軌道運搬装置。
  6. 【請求項6】 安定装置は、レールを解放可能に把持す
    るレールクランプと、駆動台車の左右両側に設けられ電
    磁切換弁を介して油圧ポンプから導入される圧油により
    上下動して地面に接地されるアウトリガーとの少なくと
    もいずれか一方を備えて構成されることを特徴とする請
    求項5に記載のラック式軌道運搬装置。
  7. 【請求項7】 被牽引台車は、台車床上に旋回可能に載
    置された荷台と、この荷台に取り付けられた結束バンド
    とを備え、各台車間には積荷の長さに応じて寸法を調整
    可能な連結棒が連結器を介して連結されることを特徴と
    する請求項2に記載のラック式軌道運搬装置。
  8. 【請求項8】 ラック式軌道は、左右一対で所望の軌道
    に沿って多数立設され高さが調節可能な支持足場と、こ
    れら少なくとも2以上の軌道方向の支持足場の上端に傾
    斜可能に支持される左右の立て桁と、これら左右の立て
    桁上に所定間隔ごとにに架設される枕木と、これら枕木
    に所定の軌間で敷設されるレールと、上記枕木にレール
    間の中央に沿って敷設されるラックレールとをそれぞれ
    取り外し可能に組み立てて構成されることを特徴とする
    請求項2に記載のラック式軌道運搬装置。
  9. 【請求項9】 ラック式軌道上を走行し上記ラック軌道
    の組み立て材を運搬する運搬手段と、上記組み立て材を
    運搬手段から積み降ろしする積み降ろし手段と、この運
    搬手段を固定側に支持する支持手段とを備え、上記運搬
    手段を作業場所に配置し、この運搬手段を支持手段によ
    り固定側に支持した後、積み降ろし手段により上記組み
    立て材を積み降ろしし、ラック式軌道を順次組み立てま
    たは解体することを特徴とする軌道の敷設工法。
  10. 【請求項10】 左右一対で所望の軌道に沿って多数立
    設され高さが調節可能な支持足場と、これら少なくとも
    2以上の軌道方向の支持足場の上端に傾斜可能に支持さ
    れる左右の立て桁と、これら左右の立て桁上に所定間隔
    ごとにに架設される枕木と、これら枕木に所定の軌間で
    敷設されるレールと、上記枕木にレール間の中央に沿っ
    て敷設されるラックレールとをそれぞれ取り外し可能に
    組み立てて構成したラック式軌道を敷設する軌道の敷設
    工法において、このラック式軌道上を自走する駆動台車
    とこの駆動台車に牽引され上記ラック式軌道の組み立て
    材を積載可能な被牽引台車とからなる運搬車両と、上記
    駆動台車を固定側に支持可能な安定装置と、駆動台車の
    台車床に旋回可能に設けられ上記組み立て材を吊り降ろ
    しするクレーンとを備え、ラック式軌道の構築時、上記
    ラック式軌道の組み立て材を積載した運搬車両を作業場
    所に配置し、安定装置により上記駆動台車を固定側に支
    持した後、クレーンにより上記組み立て材を被牽引台車
    から吊り降ろしてラック式軌道を組み立て順次ラック式
    軌道を延長するとともに、ラック式軌道の解体時、運搬
    車両を作業場所近傍に配置し、安定装置により駆動台車
    を固定側に支持した後、解体された組み立て材をクレー
    ンにより被牽引車両に積み込み、上記運搬車両により回
    収することを特徴とする軌道の敷設工法。
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